金を払えば何でも好きに出来ると勘違いしている奴隷主義者

2012年4月15日

 はーい、どうも、あまおち総統だよん。
 突然だけど、オレのこのツイートを見て欲しい。
 

 過激な声優ファンは「自分達が金を出してるからこそやっていけるんだから自分達の望む生活をすべき」という理屈で処女性を求めている。がこれは一般的には気持ち悪いと形容される。しかし「税金を払っているんだから公務員や議員は自分達の言う生活をしろ」と言ったら拍手喝采される。すごい矛盾。

 
 一部声優ファンって「声優は自分達の金で生活出来ているんだ」とか「オレ達が下支えしているおかげでいまの声優があるんだ」とか、そういう言い方をする。
 するんだよ。
 言っちゃ悪いけど、気持ち悪いよね。
 声優に入れ込む気持ちは否定しないよ。
 オレだって好きなアイドルとか安達祐実ちゃんとか安達祐実ちゃんとか安達祐実ちゃんとかいるわけだから、入れ込む気持ちは分かる。
 でもね、「自分の金で生活できているんだ」「金を払っているから生活の全ても言うとおりにしろ」とか言ってしまっているその姿は、やっぱり気持ち悪いとしか言いようがない。
 例えばだ、「自分はトヨタ車に乗っているんだから、社長はオレよりいい生活するんじゃねぇ」とか言ったらどうだろうか。
 かなり近づきたくない人になってしまう。
 トヨタ車を使っているからもっとサービスを充実させて欲しいとか、ここを改善して欲しいとか言うのならまだしも、「金払っているんだから言う事聞いて当然だよな」とかいう態度を見せるというのは、正直気持ち悪いし痛い人としか言いようがないわけだ。
 
 そして本来これは公務員や政治家にも同じように言えることだ。
 政治に注文を付けるのはいい。
 より良い政治を実現するため、ひいては日本の国益のために、国民が主権者として政治に批判をしたり意見を言ったりするのは、これは当然の権利だ。
 というか、主権者としての義務とすら言ってもいい。
 しかし、政治家や公務員の私生活に係ることにまで口を出して、しかもその理由が「奴らの給料は税金だから」という理由で平然と言ってしまう姿というのは、はっきり言って気持ち悪いとしか言いようがない。
 
 給料が税金だからなんだと。
 税金とは日本国内に住むための必要なコストであって、決して一方的に搾取されているものではなく、日本国内に住むみながそのリターンを享受しているだろと。
 例えば道路、例えば医療、例えば警察力、例えば国防力、国会だって民主主義を守るために様々な規則や予算が必要であって、それは当然国民の利益のためであって、例えば民主主義でない中国や北朝鮮のような国だと政府を批判することすら出来ないのだから、いま国民が好き勝手言えているのも民主主義を守っているからであって、そのメリットを受けるために税金というコストを払っているわけなのだ。
 この日本国内に住みそのためのコストを支払うという行為自体は、トヨタから自動車を買うという行為と何ら変わりはない。
 そしてその労働力として政治家や公務員がいるわけで、その労働の正当な対価として給料を貰うわけで、やっぱりそれは民間と基本的構図は全く変わらない。
 その労働に対しての正当な対価は、どのラインが正当化という議論はともかくとしても、労働に対する対価は当然として受け取るべきで、その先にまで口を出すべきではないのだ。
 
 それなのにそれ以上のことを求めるというのは、クレーマーとか気持ち悪い人と同レベルの行為でしかない。
 繰り返しになるが、その労働に対する対価が正当かどうかという問題は、もちろんあって、それは別の問題だ。
 ここで言いたいのは、労働に対する正当な対価を労働者が貰うのは当然だし、その先までを口出しする権利など誰にも無いということだ。
 自由主義国、資本主義国であるのだから、労働に対する正当な対価は絶対に守らなければならない。
 まして「オレの金のおかげで生活出来ているんだから、オレの言うことを聞け」とか言ってしまうのは、そんなのは奴隷主義者としか言いようがない。
 
 そんな中で、このオレのツイートに対して、こんなリプライが返ってきた
 

 声優ファンは好きで金出してる。税金は強制。いっしょなわけねーだろ頭おかしいの?

 
 前も思ったんだが、なんでツイッターってたまに見ず知らずの人間に対して、いきなりこんな暴言を吐ける人間がいるんだろうかね。
 まぁそれはともかく、まぁまずだ、税金は強制と思っている奴も多いんだろうけど、多いな誤解だと指摘しておこう。
 だって、日本国に税金を治めたくないなら、国外に移住すればいいんだからな。
 例えば賃貸マンションを借りたとして、その際もちろん契約を交わして、それは賃料を払う義務が発生するわけだが、これをもって「強制的に金を取るシステムなのだから、好き勝手言っていい」となるだろうか。
 ならんな。
 国家の社会システムを維持するために、つまり日本国内に住むためのコストとして払うから、国家の決めごとである法律で縛っているだけであって、決して支払う方に選択肢がないわけではない。
 嫌なら日本から出て行きなさいと。
 キミは好きで日本に住んでいるんでしょと。
 そしていま現在も進行形で、その日本の国家とシステムの恩恵にあずかっているんでしょと。
 だから嫌なら今すぐ出て行けよと言いたい。
 
 もういっこ指摘しておく。
 このね、「税金を払っているんだから自分の言うことを聞け」という態度は、これは国を滅ぼす考え方でしかないということだ。
 つまりこの言い方だと、「金」が口出しする条件となっている考え方になってしまっているわけだが、こんな理屈というのは、「税金払っているんだから参政権よこせ」と言っている某国民の主張と一緒になってしまうのだ。
 同列だ。
 「金を払っているんだから言う事を聞け」というのは、某国人のでたらめな主張を認めることになるのだ。
 それを分かっているのだろうか。
 
 金は政治参加の条件ではない。
 税金はあくまで国家運営や社会インフラなどへのコストである。
 ここを超えて「税金なんだから」という根拠でもって政治に参加しようとする、ましてそれを超えて自分の言う事を何でも聞かせようとするという行為は、むしろ国を壊す考え方としか言いようがないのである。
 
 だいたいにして「金払っているんだから何でも言うこと聞け」なんて、気持ち悪いじゃないか。
 いまどきそんな事言うのは、一部過激な声優オタか、エロゲーの中かしかないと思うが、実は多くの国民において政治家や公務員に対して言ってしまっているという事実に気付いてほしい。