『八ツ場ダムの廃止』 あれは何だったんでしょうか

2012年4月15日

 こちらをご覧下さい。
 

 民主党政権の総括をさせていただきたいと思います。
 
 『八ツ場ダムの廃止』 あれは何だったんでしょうか。
 『普天間基地の移転先は最低でも県外』 あれは何だったんでしょうか。
 『年間三十一万二千円の子ども手当』 あれは何だったんでしょうか。
 『十六兆八千億円の財源は幾らでも出てくる』 あれは何だったんでしょうか。
 『国内法を適用すると言って船長を釈放した』 あれは何だったんでしょうか。
 『平成二十四年度には高速道路を無料化する』 あれは何だったんでしょうか。
 『ガソリン税などの暫定税率を廃止し、二・五兆円の減税を実現します』 あれは何だったんでしょうか。
 『納めた保険料、受け取る年金額をいつでも確認できる年金手帳を全ての加入者に交付します』 あれは何だったんでしょうか。
 『総理をやった人間は議員をやめるべきだ』 あれは何だったんでしょうか。
 つい最近でも、『野党のときは、文書管理、情報公開と叫び続けながら、与党になったら未曽有の災害に直面しても誰一人、議事録を残そうとしない』 以前の叫びは、一体何だったんでしょうか。
 
 言ってみただけだったんでしょうか!
 
 『「マニフェストはイギリスで始まりました。ルールがあるんです。書いてあることは命がけで実行する、書いていないことはやらないんです。それがルールです」と演説しながら、実際は、書いてあることは実行せず、書いていないことを命がけで実行する』 あの夏の日の演説は一体何だったんでしょうか。
 『TPP交渉に臨むに当たっては国益を守り切る』 これも言ってみただけなんでしょうか。実際は不安な発言の連発。
 そして極めつけは、金正日総書記が亡くなり、北朝鮮情勢が不透明になっても、我が国の石油輸入の生命線であるホルムズ海峡が一触即発になっても、普天間問題が暗礁に乗り上げ、大事な日米関係が大きく傷ついても、防衛大臣に連続して素人大臣を任命。
 それだけでなく、よく見てみれば、失礼ながら、総理も、官房長官、外務大臣も、安全保障に関してさしたるバックグラウンドはありません。こんなことで一朝有事の場合に本当に国民の生命財産を守れるのでしょうか。
 それでいて、この内閣を「最善最強内閣」「適材適所」と言い切る。これも言ってみただけなんでしょうか。
 
 聞いているこちらの方が赤面を感じます。
 
 以上、この二年五カ月の民主党政権というものは、まず第一に限度を超えた余りの言行不一致、第二に余りの政権担当能力のなさと総括ができます。
 いま日本は大きな手術をしなければ命を長らえることができない患者と一緒なんです。税と社会保障改革もその手術の一環です。その手術をするお医者の立場にある皆さんがこんな体たらくでは、患者はたまったものではありません。
 私は、一度もメスを握ったことのない人たちに、これ以上この愛する日本の命がかかった大手術を委ねるわけには断じていきません。
 皆さん方に、もし自らを見つめる客観的な目とそして良心というものがあるのなら、直ちにメスを握るのをやめて、一旦国民の皆さんに政権を返上すべきだと思います。

 
 もう民主党の全てを物語っていますよね。
 これは昨日行われました衆議院の予算委員会で、自民党の齋藤健先生の質問の一部です。
 とても分かりやすくまとめていらっしゃいます。
 動画もありますので、置いておきますね。

 
 で、これはもう、もちろん委員会で指摘されたというコトは大変に意義深いコトだと思うのですが、この質問に対する岡田副総理の答弁が本当にひどいのです。
 

 先ほどメスを持つ資格がないというふうに言われましたね。しかしその病気、これだけの財政の状況、経済の状況、これについてもちろん我々にも責任がある。
 しかし、その間長く政権を担当されたのはどこだったのか、誰だったのかということもぜひ考えていただき、お互い謙虚になって、大事なことはこの国を何とかしなきゃいけない、国民の立場に立って前に進めなきゃいけないということですから、先ほどの社会保障・税一体改革の協議の点も含めて、ぜひお考えいただきたいと思います。

 
 ジミンガーです。
 まして全然齋藤先生の質問の返答になってないですよね。
 齋藤先生は、これだけマニフェストで約束しておいて何1つ実行できていないじゃないかっておっしゃっているんです。
 それなのにその返答としては「自民党政権が悪かった」。
 日本語として全然成り立っていません。
 齋藤先生のご指摘は、自民党が存在しなくても成り立つ指摘です。
 
 まぁ多分、他人のせいにしないと何も言えないんでしょうね。
 でもそれって人間として最低の行為です。
 
 
 平成24年02月01日衆議院予算委員会、齋藤先生の質問とその答弁。
 
 国会を委員会を、マスコミのフィルターを通さずに、生で見てください。
 いまその手段はいっぱいあります。
 中継は昼にやっているから見れない、という人は、ネットでいつでも見れます。
 それでも時間がないって言う人は、では、マスコミの切り貼りは一切信じないでください。
 もしテレビとかでニュースを見て、なんらかの感想を持ったのであったら、その時には切り貼りしていない一次情報を確認してください。
 国民は絶対に生で国会を見ろとは言いません。
 時間的な問題とかありますから、見るのが国民の義務だとまでは言いません。
 しかし、であるなら、マスコミの言うコトは信じないでください。
 マスコミは自分の勝手な主張を国民に洗脳しようとしているのです。
 自分の意見は、自分の目で見て、自分の頭で考えてください。
 
 同じ日の同じく自民党の田村憲久先生の質問も、多くの国民が知らない、そしてマスコミが伝えようとしない事実が明らかになりました。
 

 我々、密室の協議と言いますか、三党協議というのを色々やってきましたけれども、信用できないことがいっぱいありましてね。
 例えば、子ども手当に関するいろいろな議論。合意書、出ましたよね。(やえ注:いわゆる子ども手当の「三党合意」ですね)
 これも、合意書にのっとった案じゃないものが、いきなりボーンと出てきて、それも実務者協議をこれからやろうというときに、最後通告で「これでもう決めましたから、だからもうこれでやってください」みたいな話で出てきちゃっているんですよ。
 
 あの三党合意とは何だったんだろうと。
 
 三党合意では、ちゃんとお互いの意見というものがあって、そこは協議しましょうよという話だったんですね。
 それで、実務者協議のときには、もうボンと「これでお願いします」と。
 
 これは信用できないなと。
 
 それから、もう一つ。実は、先般前国会でありますけれども、厚生労働委員会、私野党の責任者をさせていただいておりますけれども、ここで労働者派遣法という法律、これを三党で修正して委員会で通そうという話になったんですね。
 このときに、夜なべまでしましてね、委員会が。本来は五時までという話だったんですが、夜なべまでした。
 なぜか。それは次の日に本会議があって何としても通さなきゃならないから、だからお願いしますと民主党の国対からお願いをされまして、自民党の国対でそれを受けたんです。
 そこで笑っておられますけれども、平野大臣がそのときの国対委員長でございました。
 どうなったか。
 夜なべまでして、しかも私がほとんど議員が答える分は答えたんです、質疑に対して。それでいて突然「次の日の本会議ではこれは採決しない」、こんな話になっちゃったんですよ。
 結果的に、この修正部分は廃案で消えちゃいました。またこれをやろうと思えば、一からやらなきゃいけない。

 
 ちょっと「私がほとんど議員が答える分は答えたんです、質疑に対して」という部分を補足しますと、おそらく「労働者派遣法」は議員立法で出そうというコトになったんだと思います。
 なぜなら、議員立法で提出するとですね、法案提出者は政府ではなくその議員さんというコトになりますから、その法案の質疑は「委員会の委員vs法案提出議員」っていう構図になるんですね。
 つまり、質問する側は委員会に所属する議員さん、そして答弁する方も大臣ではなく一般の議員さんというコトになるのです。
 で、この法案においては、その中で自民党の田村先生がその答弁の大部分を請け負ったというコトなんだと予想されます。
 
 ひどいですよね。
 つまり、厚生労働委員会では田村先生が孤軍奮闘して答弁者として答えたというコトですが、別に自民党だけが提出したのではなく、三党で修正して合意したのだから民主党も当事者である、むしろ与党なのですから最も責任を負わなければならない立場であるにも関わらず、その答弁を田村先生ひとりに押しつけたワケです。
 しかし民主党の酷さはここではありません。
 いえそれだけも十分ひどいですが、田村先生ひとりに答弁を押しつけただけにとどまらず、その苦労もあってやっと委員会の質疑が通った後、さあ後は本会議で可決するだけという直前で、民主党から「やっぱり本会議に提出するのはやめた」と言い出したのです。
 なんというひどさでしょうか。
 田村先生のご苦労を水の泡にしたっていうだけでもひどいですが、そもそもこの法案は三党ですでに合意したモノであるにも関わらず、それを一方的にひっくりかえして廃案にしてしまったのです。
 つまり約束を破ったワケなのです。
 法案は委員会で可決しただけでは成立しません。
 衆議院、そして参議院の両方の「本会議」で可決されなければ法律として成立しないのです。
 民主党は、自分で法案を作っておきながら、土壇場でそれを潰したのです。
 
 これでどう民主党を信用しろって言うのでしょうか。
 
 さらに言えば、民主党の裏切りはこれだけではありません。
 田村先生のお話にもありますように、子ども手当も合意文書を作っておきながら、それをあっさり破るのが民主党です。
 あの合意文書が作られるとき、マスコミはとてもとても大きく報道していましたよね。
 でも破られたコトは一切報道しようとしません。
 そんな約束を平気で破る民主党には一切批判せず、「約束を破る政党と密室協議なんて出来ない。国民という証人のいる国会で審議しよう」と当たり前のコトを言っている自民党だけを批判するマスコミ。
 なにからなにまでデタラメです。
 おかしいと思いませんか?
 
 でもこれは、別にやえが政治に詳しいから知っているというお話しではないのです。
 誰にも開かれているオープンになっている国会を見れば、それだけで分かるコトなのです。
 切り貼りされていない生の国会を見れば、民主党のウソが分かるのです。
 切り貼りされていない生の国会を見れば、マスコミのウソが分かるのです。
 
 どうぞ政治について思うところがあれば、意見があれば、まずは生の国会を見てください。
 まずはそれからです。
 
 
 平成24年02月01日衆院予算委員会、田村憲久先生の質問とその答弁。