東日本大震災から1年

2012年4月15日

 3月11日です。
 1年前、東日本大震災が起こりました。
 多くの人が命を落とし、大切な人を亡くし、傷を負い、故郷を追われ、住む場所を無くして、いまでも不自由な生活を余儀なくされている人がいっぱいいます。
 そうでなくてもあの日、大変怖い思いをされた人はたくさんいると思います。
 やえもそのひとりです。
 あんな思いは二度としたくありません。
 
 犠牲になってしまった方々に鎮魂の誠を捧げます。
 
 東日本大震災は地震だけでなく、津波の被害と原発事故の被害という難しい問題が複合された問題です。
 単に揺れに強い建物を造ればいいというだけではないというところが、ますます問題を複雑化させています。
 それだけに、今後の日本をどうしていくのか、どの方向に向かっていくのか、いろいろと議論があるところでしょう。
 考えていかなければ鳴りません。
 ただ、今日はその辺は触れません。
 というか、今まで色々と言及してきましたからね。
 今日という日に限らず、この問題はこれまでもこれからも考えていかなければならないのですから、機会があるごとに言及していきたいと思います。
 
 今日は1つだけ言っておきたいと思います。
 復興とは何か、真の復興とは何かです。
 
 これは震災直後からやえは言い続けているコトです。
 それは「日常に戻るコト」です。
 「普通の生活を普段通りにおくるコト」です。
 3.11を忘れる必要はありません。
 あの日の教訓というモノはたくさんありますから、それはシッカリと受け継いでいかなければなりませんが、いつまでも震災に縛られてもいけません。
 日常に戻ってこそ、真の復興がやってくるのです。
 
 この前どこかで見たのですが、東京にはネオンがいっぱい光っているが、そんなコトする余力があるなら復興に力を入れろなんて言っている人がいました。
 そんなのは復興ではありません。
 この人何が言いたいのか分かりませんが、仮に東京の電力を東北におくるコトでブルドーザーとかダンプカーとか建築士さんとか大工さんがいつもの数倍動き出すというのでしたら理解も出来ますが、実際はそうではありませんよね。
 東京で電気をたくさん使うコトと、東北の復興は直接的には結びつきません。
 むしろ、東京でそんな「自粛」をして経済活動を止めるようなコトをする方が、復興に関係する民間業者を圧迫したり、税収減になって復興財源が減ったりして、復興の足を引っ張るコトでしょう。
 あの日から多くの人がたくさんのお金を東北の復興のために募金しましたが、それはあくまで被災していない人がある程度余裕のある生活を送っているから出来るコトです。
 明日の食事がないような人は、よほど達観している人でないと募金しようとしないでしょう。
 復興には必ず「余裕のある人の力」が必要なのです。
 ここを忘れてはいけません。
 
 特別なコトをするコトが復興ではないのです。
 普段の生活を送れるようにするコトが復興なのです。
 だから普段の普通の生活がおくれる人はおくるべきなのです。
 全ての人が普通の生活をおくれるようになった時こそ、真の復興なのです。
 
 今日は特別な日ですが、毎日を特別な日にする必要はありません。
 今日も明日もあさっても、一日も早く真の復興がなるよう、やえは精一杯普通の生活を送りたいと思います。