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2016-08

自分の一票と他人の一票


 民主主義だからこそ、よくよく考えてもらいたい問題があります。
 
 文字にすると当たり前すぎるお話なんですが、「自分の一票と他人の一票は等しく平等」です。
 当たり前ですよね。
 民主主義ってそういう制度です。
 (年齢などの一定の条件を満たせば)全ての国民が等しく権利と義務を負うというのが民主主義であり、よってどんな大金持ちでも高学歴でも一般庶民でも無職でもなんでも、とにかく他人と自分の一票は等しく平等というのが民主主義の制度なのです。
 自分は立派な意見を持っているから他人よりも多くの権利があるべきだ、とは決してなりません。
 
 文字にすると当たり前なんですが、これ結構、実際に行動する場面においてはキチンと理解していないと言わざるを得ない人が多い気がしてなりません。
 例えばこのよく聞くセリフも、実は「自分の一票と他人の一票は等しく平等」に反するんですね。
 
 「どうせ自分のが一票入れたところで何も変わらないから投票しない」
 
 これは、自分の意志で結果が変わるなら投票するっていう裏返しですよね、結果が変わらないから投票しないって言ってるんですから。
 つまり、自分だけの投票で結果が変わるほど自分にだけ大きな権力があるべきだと、暗に言ってしまっているワケです。。
 本当に色んなところで耳にする意見ですが、しかしこのように実は大変に傲慢な考え方だと断じざるを得ないのです。
 
 自分も他人と全く同じ1票だと心から理解していれば、本来はこんなコト言えるハズがないんですね。
 あくまで自分の1票とはザックリ言うと「1/1億」の重みなのですから、もしそれ以上を求めるのであれば、それは「自分の1票は、他人の1票よりも重い」と言っているコトと何ら変わりはないのです。
 「自分の投票だけで政治が変わる」のは、大変に「他人の一票」を蔑ろにしている考え方だと言わざるを得ません。
 
 やえはこれを1票だけでなく、「意見」にしても同じだと思っています。
 やえの意見は、あくまで「1/1億」の意見、つまり1億人の中の1つに意見にすぎないのです。
 やえは常にこう思っています。
 
 その上でやえはサイトに意見を公開しているんですね。
 つまりこれは誰に向けて意見を言っているのかと言えば、やえと同じ「1/1億」の重みの国民に向けてしゃべっているワケです。
 同じ立場だからこそ、自分の意見を主張し、そして何か感じて頂ければと、同意でも反論でも共感でも反発でも、同じ立場だからこそ感じてもらいたいと思って日々更新しているのです。
 そしてもし、やえと同じ「1/1億」の重みの国民の何人かでも、やえの意見に賛同してもらえれば、それは大変嬉しいコトですし、なによりこうしてこそ健全なる民主主義のあり方だと思うのです。
 主権者である国民が、主権者である国民に向かって意見を言い、主権者である国民がそれについて考えて結論を出していく。
 これぞ民主主義じゃないですか。
 
 ですから、やえは国会議員に向けて意見は書いていません。
 国会議員の批判をするコトもありますが、それも誰に向けての文章かと言えば、全て国民に向けてのやえの考え方を公開しているんですね。
 だって国会議員とは一般国民と違い、「1/1億」ではないですから。
 国会議員は多くの国民の負託を受けた国民の代表です。
 もし仮にやえの「1/1億」の主張だけで国会議員の意見が変われば、それは民主主義としては歪んでいる、間違っていると言わざるを得なくなってしまいます。
 国会議員ではないやえの言葉で国政が直接動いてしまっては、それは民主主義とは言えなくなってしまうのです。
 
 この辺はデモへの批判で何度も言ってきました。
 デモというたった数万人程度の意見で国政の方針を転換させるのであれば、それは民主主義に反する行為ですと、そもそもデモ自体が「少数で選挙の結果を返させる行為」ですと、そう批判してきたところです。
 やえはデモが国民に向かって主張するのであれば、ああいう批判はしません。
 というか本来は、デモは国民に向かってすべきモノだと思っています。
 日本は民主主義ですから。
 でも残念ながら、いま多くのデモというのは、国会議員に直接政策を変えさせようと圧力を掛けるやり方で行われているモノがほとんどだと言わざるを得ません。
 国民が国民に意見を主張し、それに共感し仲間を得て、その結果として選挙の結果が出れば、まさしくそれは健全な民主主義の姿だと言えるでしょう。
 しかしデモは、そういう手順をすっ飛ばし、無理やり為政者の意見を変えさせようとする手法です。
 民主主義以外の国ではデモは国民にとっての有効な政治参加の一つなのかもしれませんが、少なくとも民主主義国家においては邪道の手法なのです。
 
 自分と他人とでは権利は同じです。
 当たり前のコトです。
 でもそれをたまに忘れていませんか?
 

中国外交に惑わされないように


 日本国内のニュースだけ見ていると、ややもすれば中国は日本にだけ強行的な外交政策を行っているように感じてしまいがちですが、実際は違います。
 先日も尖閣諸島に何十隻もの中国船が不法侵入した事件がありましたが、それも決して日本に対してだけではなく、いま中国は不法的領土拡張路線を周辺国全てで行っています。
 それは例のフィリピンの国際仲裁裁判所の判決の件を見ればすぐ分かるコトですよね。
 またASEANの会議においても、反中国と新中国の国で対応が分かれ、突然議長国が声明を発表したと思ったら、その後すぐに撤回したなどの混乱もありました
 これらのコトを考えても、決して中国の不法行為の被害を被っている国は少なくないというのが、いまの東アジアの状況だと言えるワケです。
 
 その上で考えてもらいたいのは、この前もお話ししましたように、本来外交交渉の中身をベラベラ話してしまうコトは自らの弱点をさらけ出す、国益を失わせる行為だというコトです。。
 今回も中国の王外相が日本の再三にわたる抗議に対して強い反発を口にしていましたが、こんなの言えば言うほど「日本の抗議はイヤだ」と言っているようなモノなんですね。
 昔から日本外交に対して「弱腰だ」と言う人は多いですが、しかし言葉だけ強くすればそれで解決するかどうかというのは全くの別問題、いえ中国を反面教師にすれば全く無意味か、このようにむしろ弱点をさらけ出す結果にしかなりません。
 外交は国民のカタルシスを得るためのショーではないのです。
 むしろキチンと相手国の本音を見極め、中長期的にどう国益に繋げるのかを見極める必要があるモノなのです。
 
 これも最近よく言っているコトですが、外交っていうモノは二国間だけで考えるべき問題ではありません。
 例えそれが二国間外交での声明だったり交渉だったりしたとしても、その発言は様々な国が見聞きしますし、結果は周辺国をはじめ多くの国に影響を与えます。
 ましてそれが日本という先進国ならなおさらですし、中国だってもはや大国ですから、その両国であれば二国外交はもはや国際社会の関心事です。
 
 そうした中、日本が再三再四中国に抗議するコト、また岸田外務大臣が中国大使を外務省に呼んでしかも待たせて怒ったコト、何より国際仲裁裁判所の判決に対する日本の反応は、よほど中国にとっては都合の悪いコトなんだと想像できます。
 どれも、もはや我を忘れているのではないかと言いたくなるほどの中国の過剰反応が見て取れます。
 これってやっぱり、日本の言動が国際社会に大きな影響を与えていると見ていいでしょう。
 中国にとっては理由がどうあれ、「日本が中国に抗議をした」という事実が世界のニュースになるコト自体に脅威を感じているのだと思われます。
 まして国際仲裁裁判所の判決に対する岸田外務大臣の反応は、こちらの記事によると「世界で一番早い発表」だったようで、それだけに中国の危機感というのは相当なモノだと想像に難しくありません。。
 言わば先日の何十隻もの不法侵入は、その“報復措置”だったとすら言えるのではないでしょうか。
 
 しかし、当たり前ですが、こんなコトしても逆効果にしかなりません。
 結局日本としても大使にを待たせる形での抗議にまで発展し、また中国としてもいつの間にかすごすごと船を引き上げさせただけとなり、むしろ国際社会に対して「また中国がやらかした」という事実を突き付けた格好になっただけでした。
 もちろんこれは中国にとって失点にしかなりません。
 領土問題というのは多くの国で様々抱えている案件ですが、しかしだからといってこんな強引な手段を使って良しとする国なんてありません。
 やればやるほどロシアのように追い詰められるだけです。
 でも中国はそれが分からない、というか、いまだ古代帝国時代の気分が抜けないのでしょうね。
 「周辺国は帝国皇帝の言うコトを聞くハズだ」という、時代錯誤も甚だしい気分が。
 そうやっている以上、現代の国際社会の中では反発を招くだけなんですが、彼らは気づかない、いや気づきたくないのかもしれません。
 
 日本としては中国のこういう考え方に付き合う必要はありません。
 一番マズいコトは、中国の反応に日本国民の方が真に受けるコトです。
 「中国が怒っているじゃないか」は論外ですが、「中国に対抗してもっと強気に出ろ」も論外です。
 どうして国際社会の中で失点を重ねる中国と同じ行動をしなければならないのでしょうか。
 この辺は冷静に考える必要があります。
 
 日本政府を背中から撃って誰が一番得をするのか、そこをよくよく考えてもらいたいです。
 

政治外交を自己満足に使うか、それとも国益のために考えるのか


 いわゆる「日韓合意」については、ただ愛国愛国と言って自分が気持ちよくなるためだけの自己満足に使うコトしか考えていない人でしかないのか、それとも政治外交を中長期的に見るコトができ真に国益を考えられる人なのかを見分けられる、いい試金石になっていると言えるでしょう。
 
 ここに来て勘違いしている人、もしくはマスコミのミスリードにまんまとハマっている人がいるようですが、この日韓合意の一番の意義は、決して日本大使館前の慰安婦像なんかではなく、「全世界の前で韓国は二度とこの問題を蒸し返して国際社会でネガキャンをしないと約束させた」という点にあります。
 つまりこの問題というのは、もしまた韓国が蒸し返せば、それは「韓国が約束を破った」と全世界に後ろ指を指される構図を作ったという構図になっているワケで、ここに「ネガキャンをさせない」っていう重しにもなっているんですね。
 事実、「告げ口外交」と言われたうっとおしい韓国の日本に対するネガキャンはあの日以来ピタッと止まっています。
 国際条約の件もあるので大使館前の像はそのままでいいとは言いませんが、ただ日韓合意を「慰安婦像を撤去させるためのモノ」なんて考えていては、なにより「とにかく韓国をやり込めるコトが必要だ」なんて考えていては、それは結局日本にとってなんの国益も守れない結果にしかならなくなってしまいます。
 
 人によっては「どうせ政権が変わったら韓国はまた蒸し返す」と言いますが、しかし仮に仮に蒸し返したとしても、それは「日韓合意のせい」なのではなく「韓国のせい」だという構図を忘れてはいけません。
 これなんて「自己満足」の最たる例になりかねないんですよね。
 つまり、日韓合意を結んだコトが間違いなんだと日本人が日本政府を批判するコトは、何より韓国を利するコトにしかならないワケで、とにかく韓国が叩きたいだけのハズなのに頭に血が上り冷静に判断できなくなって返す刀で日本政府を批判するその姿は、全く韓国人と同じ姿なんですね。
 滑稽なんてモノじゃないですし、なによりそれは、日本の国益を貶めるコトにしかなっていません。
 
 日韓合意を、単なる慰安婦像の問題だけに矮小化させてはなりません。
 日韓お互いに履行しなければならないモノがある中で、日本は国際社会の前で「少なくとも日本は合意を履行した」と明らかにする必要があります。
 そしてここで間違えてはならないのが、アピールする先は韓国なのではなく国際社会だという点です。
 一番大切なのは、国際社会が、第三国がどう感じるか、なのです。
 韓国が憎くて憎くて仕方ない人は、しかし韓国の顔色ばかりうかがう矛盾した考えに囚われてしまっていますが、しかし本当に日本のためを考えるなら、いまさら韓国や韓国人が日本をどう思おうが関係ないんですね。
 韓国がいくら日本を嫌っていても、その他の国、国際社会が「韓国って変な国だね」って思っていれば、日本は何も困るコトはありません。
 
 冷静に考えて、あんな慰安婦像なんて置いたところで、特に韓国国外の外国の現地の人がどんな反応を示すのか、少なくともやえは「日本ってひどい」なんて現地の人が思うとはとても思えません。
 むしろ「韓国はなんでこんな汚らしい像をこんなところに置くんだ」と思うのがオチでしょう。
 もちろんこの問題の誤解を解いていくコト、国際社会にアピールするコトは大切ですが、慰安婦像だけの問題だと矮小化させるのは、最も愚かな考えだと言うしかありません。
 まして韓国国内で置くのなんてほっとけばいいじゃないですか。
 条約の問題はともかく、韓国人が韓国国内であんないびつな像を起きまくるコトなんて、どうでもいいじゃないですか。
 それをいちいち怒って、ましてその怒りを日本政府批判に転嫁していては、まるで韓国人の思うツボです。
 少なくとも、日韓合意の日本にとっての意義は、そんなところにはないのです。
 
 この問題に限らず昔から政治外交を自己満足でしか判断できない人はたくさんいますが、日韓合意はそれを見分ける格好の材料となっていると言えるでしょう。
 

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