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罪と罰


 すみません、なんかちょうお久しぶりになっちゃいました。
 もしかしたらまた潜伏してしまうかもしれませんが、やえはどこかで生きているので、今後ともよろしくお願いします。
 
 さて。
 罪と罰とは両者間でのバランスが保たれているからこそ成り立つモノです。
 例えば、10円の商品を窃盗したから死刑、とは少なくとも現代日本ではなりませんよね。
 なぜなら、「「10円の商品を窃盗」という罪に対して「死刑」という罰は過大すぎる」というバランス感覚が働いているからです。
 そしてこの中でもいろいろなバランス感覚が存在しており、例えば「窃盗は死刑だけど、殺人は罰金刑のみ」があり得ないというのもバランスによるモノですし、また「10円なら死刑だけど、1億なら罰金刑のみ」もあり得ないというのもバランスです。
 さらに言えば、人を殺すという殺人罪でも、裁判によってその中身の精査が行われ、場合によっては死刑になりますし、場合によっては数年の禁固刑になる場合もあります。
 罪同士のバランス感覚もあれば、同じ罪でも内容によっての罰のバランス感覚が働きます。
 どんな罪なのか、そしてその内容はどのような罪なのか、これをキチンと精査しないと罰を与えるコトはできません。
 こんなのはいちいち説明するまでもなく当然のお話ですよね。
 
 しかし今の財務省と麻生財務大臣をめぐるマスコミなどの言説はいかがなモノでしょうか。
 大前提ですが、公文書の改ざんは許されるモノではありません。
 ですから、今後のコトを考えても、これに見合う罰は必要でしょう。
 しかし果たして麻生財務大臣の辞任がそれに見合う罰なのかどうかは、本来キチンと考えなければならないハズです。
 日本が法治国家と名乗るのであれば、当然考えなければならないハズです。
 
 いま、特にテレビなんかでは「改ざんが行われた結果、改ざん前と改ざん後で何がどう変わったのか」という部分をほとんど報道しません。
 ただただ「改ざんした」とか「安倍昭恵さんの名前があった」とか「麻生大臣の態度が悪い」とか、そんなお話ばかりです。
 でももし罰のお話をするのであれば、もっと中身を見ていかなければならないハズです。
 さきほど言いましたように、罰とは罪に見合う程度のバランスで与えなければならないのですから、罰を与えるのであればどのような罪だったのかを、キチンと精査しなければなりません。
 そしてそのためには、「改ざんが行われた結果、改ざん前と改ざん後で何がどう変わったのか」が一番のポイントになるハズですが、しかしこれについてはほぼ誰も話題にしませんよね。
 これは明らかにおかしいワケです。
 これでは罰なんて与えられるハズがないのです。
 
 よくよく冷静にこの件を見てみると、例えば「安倍昭恵さんの名前が出てきた」というのも、件の籠池容疑者が昭恵さんそう言ったと証言していたコトを記録しているだけで、財務役人が直接昭恵さんがそう言ったのを聞いておりそれを記録したワケではないそうです。
 つまりこれは、昭恵さんの言動証拠なのではなく、籠池容疑者の言動証拠なんですね。
 昭恵さんがそう言ったという証拠は、この公文書には出てきていないようです。
 よって、繰り返しますが、改ざん自体は許されないコトですが、しかしこの部分を持って安倍政権や政治家の責任を問うというのは、あまりにも筋違いでしかないでしょう。
 本来はこうやって問題に対して1つ1つキチンと中身を精査して考えなければならないハズなのです。
 
 やえはいま、この問題に対して全容を知っているワケではありませんから、結果的に大臣が辞任するに値する罪が出てくるかもしれませんし、そうなればそうするのが当然だと思います。
 しかし少なくとも現状においては果たして大臣が辞任しなければならないと断言するほどの罪があったという報道をやえは耳にしたコトがありません。
 となれば、現状というのは、印象だけでの根拠のないリンチ状態と言えてしまうのではないのでしょうか。
 果たしてこれは法治国家としてどうなのか、考えなければならない問題です。
 
 何度も繰り返しますが、改ざん自体は許されないコトです。
 これに対する罰は必要でしょう。
 しかしそれを誰が受けるのか、そしてどのような罰なのかというのは、キチンと中身を精査しなければ決められないコトです。
 罰は罪とのバランスによって決められるモノなのですから。
 

被災3県は安倍政権にNOと言った?


 選挙の結果について選挙直後に、どの番組か忘れたのですがテレビでこのようなコトを言っていました。
 
 「被災3県の選挙区では野党統一候補が勝利した。これは被災3県の県民は安倍政権にNOを突き付けた」
 
 確かに、岩手・宮城・福島の3件の選挙区においては自民党候補が負け、岩手においては野党系無所属候補が、宮城と福島では民進党候補が当選をしています。
 それは事実であり、それぞれの県民がそういう選択をしたっていうのは受け入れなければならない結果だと言えます。
 
 ただし、これだけをもって「被災3県の県民は安倍政権にNOを突き付けた」と言ってしまうのは、かなり稚拙なモノの見方だと断じざるを得ないでしょう。
 選挙とは、全体で見れば政権選択の手段ではありますが、ミクロで見れば立候補者本人の政治家としての資質を国民が直接選択する手段となります。
 最近の選挙では立候補者が所属する政党も大きな選択の判断材料ではありますが、すなわち、選挙区においてはそれ以上に「候補者本人の資質」というモノが投票行動の判断の材料として挙げられるワケです。
 
 これは今さら言うまでもありません。
 選挙区での選挙というのは、最後は立候補者本人の力によるところが大きいのです。
 与野党問わず大物と言われる議員では、例え大逆風選挙でも議員個人の力によって選挙を勝ち抜いてきました。
 例えば岸田外務大臣は政権交代選挙の時に広島県においては岸田さん以外の選挙区は全て自民党が敗北し、岸田さんだけが自民党で当選していましたし、逆に今の広島県は亀井静香ちゃん先生だけが野党系無所属で、他の全ての選挙区が自民党の当選者という構図になっています。
 また、その次の選挙の第二次安倍政権が誕生した時の選挙でも、それでも選挙区で当選した民主党の議員さんもそれなりにいましたよね。
 岡田民進党代表も、決して三重県全体が民進党支持という県ではない(現在5選挙区のウチ3つが自民党当選)のですが、それでも自分の選挙においては抜群の強さを誇り、そして今回の参議院選挙でも民進党候補の勝ちをもぎ取っています。
 このように、選挙区での選挙というのは第一に候補者本人に対する有権者の判断であり、1つや2つの選挙区の当落だけでは政党全ての評価を判断できる材料とは決してならないのです。
 
 その上で、果たして「被災3県の県民は安倍政権にNOを突き付けた」という分析は正しいかどうか、では比例の得票と比べてみましょう。
 すでに各都道府県の選挙管理委員会では投票結果を公表していますので、これを分析してみます。
 岩手はこちら、宮城はこちら、福島はこちらとなっています。
 小数点以下は切り捨てとして、自民党と公明党の総数の合計と、民進党・共産党・社民党・生活の党の野党4党の総数の合計を比べてみます。
 

◆岩手県
 与党2党 257,846
 野党4党 274,895
 
◆宮城県
 与党2党 491,071
 野党4党 404,724
 
◆福島県
 与党2党 395,710
 野党4党 387,551

 
 小沢王国と言われる岩手県ではさすがに与党が負けていますが、宮城と福島は与党の方が勝ってるんですね。
 宮城なんて結構差が付いて与党の勝利とすら言えるのではないのでしょうか。
 
 さて果たしてこの結果を前にして、「被災3県の県民は安倍政権にNOを突き付けた」と言えるでしょうか?
 
 これって結構悪質な印象操作ですよね。
 つまりこれをごく普通に当たり前に分析すれば、「選挙区は野党候補に入れたけど、比例は与党に入れた」っていう人がいっぱいいたのであり、それって「全体としては自民公明を支持するけど、でもこの候補者はイヤだな」っていう人がいっぱいいたっていう結果なのであり、よってそれは全体としては、逆に「安倍政権にはYES」という意思表示を少なくとも宮城福島の被災2県は主張していると見るべきでしょう。
 結局は「負けたのは候補者が悪い」という、ごく普通の結論が得られるだけです。
 そしてこの分析は決して難しい分析でありません。
 ただ比例の得票を合計すればいいんですからね。
 
 マスコミは印象操作で与党を攻撃しようという意図をはじめから持っていたと言わざるを得ません。
 本当に悪質です。
 マスコミはこんな簡単な分析すらせず、いえもしかしたらした上で隠している、報道しない自由を発動して、印象操作をしようとしたのかもしれません。
 騙されないように注意しましょう。
 

マスコミは聖域ではない


 さすがにこれはちょっとひどすぎるので、記録という意味においても、一言言っておきたいと思います。
 
 ntv01
 ntv02
 
 これは先日行われた自民党の党大会の様子を報道する日本テレビのテレビキャプチャー画像ですが、この2つのキャプチャーを見たら、視聴者は普通はどう受け取るでしょうか。
 普通の日本語感覚を持っていれば、安倍総理が「選挙のためならなんでもする」と言っている、つまりかなり悪いコトまで想定するなら例えば「賄賂をばらまいてでも選挙に勝つ」というような、選挙のためには手段を選ばないんだと安倍総理が言っているように見えるでしょう。
 この画面を見れば、そう取るのが普通ですし、そしてもし安倍総理がそう言ったのであれば、これはかなりイメージの悪いお話となります。
 「選挙のためには手段を選ばない」なんて言って好意的に受け取られる政治家なんているでしょうか。
 これは安倍さんにとっては、本来はかなりマイナスになる発言をしてしまったと捉えられる報道だと言えます。
 
 しかし事実は異なります。
 安倍総理の正しい発言はこうです。
 
 ntv03
 ntv04
 「選挙のためだったら何でもする、誰とも組む、こんな無責任な勢力に私たちは負けるわけにはいかないんです」
 
 常識的な日本語感覚を持っている人がこれを見たらどう受け取るでしょうか。
 少なくとも「選挙のためだったら何でもする、誰とも組む」というのは安倍総理自身や自民党の行動を指す言葉ではなく、むしろ「自分たち以外の勢力」がこういうコトをしているから安倍総理はそれを批判している、と受け取るのが普通でしょう。
 「何でもする」へのとらえ方が、こっちでは完全否定の意味で使われているワケですよね。
 むしろそれ以外のとらえ方なんてちょっと考えられません。
 
 では、最初の日本テレビのキャプチャーはなんだったのでしょうか。
 全く意味が真逆じゃないですか。
 方や「自分は選挙に勝つためには何でもやる」という宣言と、方や「選挙のためになんでもやるような勢力には負けない」という批判と、とてもじゃないですけど同じ発言と言うコトなんてできません。
 
 ハッキリ言って、こんなの捏造ですよ。
 なにがどうすれば発言が180度ひっくり返るんですか。
 後で大バッシングを受けてからミスだと謝罪したようですが、これをミスと言う方が無茶ですよ。
 まして仮にこれが本当にミスだったとしても、こんなの1、2回謝ったぐらいで済む話じゃないですよね。
 最低でも、同じ時間帯に一週間続けて訂正放送をその報道と同じ時間かけて放送し続けて、これで最低限の謝罪と言えるモノとなるでしょう。
 それなのにちょっと一回サラッと謝ったからと、許されるモノではありません。
 
 例えば、単純ミスで食中毒が発生したとしたら、しかしそれはミスだからと謝罪だけで済むのでしょうか。
 そんなコトはありません。
 この場合、営業停止などの行政処分や、賠償など、起こしてしまった結果に対して責任を取らなければなりません。
 マスコミだって同じですよ。
 ミスだからって謝罪だけで済む話ではありません。
 ミスだろうがなんだろうが、起こしてしまったコトに対する責任を取る必要があります。
 まして一国の行政のトップの発言を180度ねじ曲げ、何百何千万人という人間に大きな誤解を与えたコトにより、下手すれば民主主義を破壊する行為ですらあるワケですから、その影響は、10人程度の食中毒を起こしたなんて比にもなりません。
 タイムリーな話題ですが、一週間の停波なんて、むしろこれ軽いんじゃないですか?
 日本テレビはそれぐらいのコトをした自覚がないのかもしれませんが、むしろその自覚がない方が間違いだと言うしかないでしょう。
 
 だいたいにして、これ、どうやったらこんなミスが生まれるというのでしょうか。
 聞き間違いとかというレベルじゃないですよ。
 日本テレビの報道を作る人間やチェックする人間は、かなり日本語能力の乏しい、片言の日本語しかできない人間ぐらいでないと、こんなミスは生まれません。
 そんなミスをする人間を報道の場に置いているコト自体がもう報道として失格だと言わざるを得ません。
 
 この際、ミスかミスじゃなかったかなんてどうでもいいのです。
 一国の総理の発言を180度ねじ曲げて多くの国民に伝えた。
 この結果だけで十分に報道機関として失格の烙印を押されるコトに十分でしょう。
 どうもこの問題、既存マスコミはだんまりを決め込んでいるようで、ネット以外ではほとんど話題になりませんが、しかしそれはむしろマスコミの自殺行為だというコトを自覚してもらいたいです。
 このような捏造をもはや国民は許しませんし、捏造を黙殺するマスコミも国民はもはや許しません。
 これを自己批判できないマスコミは、同罪として国民から批判され続けるコトでしょう。
 マスコミは聖域ではありません。
 日本テレビが日本テレビである以上、失格機関として批判され続けるべきでしょう。

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