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民主党 Archive

民進党は党内で意思統一機関を持てるかどうか


 当サイトとしてはわざわざ「民主党改造論」というタグまで作って今まで色々と論じてきたのですが、ついに民主党がなくなってしまいましたね。
 今日をもって国会の会派の方も民進党になりました。
 だけど民進党の人たちも、民主党から分裂した人がただ戻ってきただけですから、これまでの民主党と何が違うのかと言いたいところですが、まぁ党名が変わったんですから、一応は別の正答になったと言ってあげるべきでしょうか。
 
 しかしせっかく一新したというイメージ一番作れるこの立党のタイミングで、本当に民主党、いや民進党の皆さんは下手くそですよね。
 ここでひとつ代表選挙でもやれば、マスコミは喜んで2週間ほどはその様子を伝え続けるのですから、それだけで民進党のCMができるというビッグチャンスだったのに、なんかそんな代表戦をやるという雰囲気すらありませんでしたよね。
 もうホント、ここだけ見ても、ただ民進党の人たちは権力だけが目的で、自らの政策を国民に広く訴えて支持を得ようという本来の正当の目的を忘れてしまっているとしか言いようのない愚行だと言わざるを得ないワケです。
 
 過去やえは、民主党のダメなところをいくつも指摘してきました。
 なぜ民主党政権は失敗したのかという命題には多くの人が色々と指摘しているところで、例えばマニフェストの政策が悪かったとか、そもそも鳩山由紀夫総理が滅茶苦茶すぎたとか、いやいや小沢一郎が悪いんだとか、色々と言われているところですけど、しかしやえが思う民主党の一番の失敗は、党内で意思統一機関をついに持てなかった点にあると思っています。
 
 民主党の意志決定のプロセスの部分においては、結局は幹部の一部の議員にしか決定権がありませんでした。
 これは全ての部分においてそうです。
 法案ひとつとっても、幹部議員ではない一般議員が部会とか部門会議とか呼ばれるただ意見を言うだけの場はあるにしても、しかしその場は本当にただ「意見を言うだけ、意見を聞くだけ」の場であって、一切の決定権限を持たない場でしかありませんでした。
 例えば、その部門会議ではAという方向性が示されたとしても、別の場所で政調会長という幹部がBだと決めてしまえば、民主党の方針としてはBになってしまうんですね。
 つまり、政党としての方向性というのは、結局のところ一部の幹部だけで決められてしまうワケであり、しかしこんなコトがまかり通っていては果たして議員とはなんだというコトになってしまうワケで、これが原因となって、同じ問題に対してでも議員によって言うコトがバラバラになってしまって空中分解を起こしたんですね。
 まして特に「決定するコトが仕事」である政府与党において限界が早い段階で見えてしまった、というのが民主党の失敗の原因なのです。
 
 もう3年前のコトを忘れている人も多いかもしれませんが、例えば国会の中でさえ、委員会の理事が言うコトと、国対委員長が言うコトと、幹事長が言うコトと、全然バラバラだったなんてよくありました。
 また、本来は政調会長が口出す分野ではないコトに対して、政調会長がマスコミの前で公然に幹事長と真逆のコトを言い、さらに批判すら口にするっていう光景が民主党政権ではよくあったワケです。
 そんなの本来は内部で意見調整すべきコトなのに、マスコミの前でしか言えない時点で、これはもう自分たちだけでは意見統一ができないと白状しているようなモノで、まして党内には「意見を統一する場」すらないのですから、つまりは「目立ったモノ勝ち」になってしまって、マスコミで敵を批判すればするほど自分が有利になるっていうデタラメな構図ができあがっていたのが民主党政権でした。
 こんなの政権与党なんて勤まるハズがありません。
 
 ですからせっかく民進党という別の政党を作ったのですから、改めるのでしたらここだと思うのです。
 例えば自民党では、各政策分野ごとに作られている部会という党の正式な機関があり、ここで「正式決定」しなければ政党としての正式な方針にはならないコトになっています。
 つまり部会が正式な決定機関になっているんですね。
 そしてその部会は、自民党の所属であれば誰でも出席ができますし、誰でも発言ができます。
 一回生議員だろうが、十回を超える長老議員だろうが、等しく出席と発言ができるんですね。
 自民党では全ての法案について部会において党内でコンセンサスを得る党内システムを作り上げているのです。
 
 よく自民党も議員によって意見の幅が広すぎると言われるところですが、要はここの部分なんですね。
 つまり「最後は1つの結論を得られるかどうか」なのです。
 国会議員というのはひとりひとりが有権者から選ばれた政治家なんですから、その政治家が集まれば意見に幅が出るというのは当たり前です。
 むしろそうでない方が不自然なワケであって、意見はバラバラでもいいのです。
 しかし、「結論」の部分、特に政府与党においては「実行」こそが必要なのですから、いかに意見を集約して「決定」するかが、学者や評論家と違い、政治家の最も違う部分であり重要な部分なのです。
 自民党はそれが分かっているから、最後は結論を出すという部分において、キチンとその職責を果たしてきたんですね。
 党内でどうしても意見の一致を見いだせない場合のみ、離党者が出るという形を用いて。
 
 しかし民主党はこの意思統一機関がない、むしろ意思を統一しようという気概すらなかったために、意見の集約が出来ず、結果的にそれぞれがバラバラにマスコミという外に向かって好き勝手放言するだけして、それがさらに輪を掛けて決定が出来ない体質になっていきました。
 議員ひとりひとりに「結論を出すという責任」を感じていないからこそ、民主党は民主党だったのです。
 
 果たして民進党はどうなるでしょうか。
 色々言われているところですが、キチンとした野党として政権交代可能な政党になるかどうかというのは、やえはここが一番ポイントだと思っています。
 まぁいまのところではあまり期待できそうにないですけどね。
 

数の力を党利に悪用する民主党


 さすがにこれはあまりにもひどすぎる上に、なにやら広く報道されていない気がしますので、取り上げようと思います。
 こちらの件です。
 

 おおさか維新「民主許せない」…質問時間配分で批判
 
 おおさか維新の会の下地幹郎政調会長は12日の衆院予算委員会で、政府にほとんど質問せず、異例の民主党批判を展開した。
 民主党は「与党でも野党でもない新しい政党を目指す」というおおさか維新の会のスタンスに反発。与党が慣例で野党に譲った約7時間分の質問時間を、おおさか維新の議員数に応じて配分しなかった。
 これに対し、下地氏は予算委で「民主党の行為は許せない」と攻撃。首相も「野党が分配すればいいだけの話だ」と肩入れした。

 
 これ、国会独自の慣例に基づくお話なので、まずはその解説からしておきましょう。
 
 国会の委員会では各会派(≒政党)が政府に対して質問を行うワケですが、その質問時間は会派に所属する議員の人数に応じて割り振られます。
 簡単に言えば、人数の多い会派には多くの時間が与えられ、人数の少ない会派には少ない時間しか与えられません。
 議員数とは国民の意思の反映によって決められたモノですから、より多くの国民の意思が反映された会派に多くの質問時間が割り振りされるというのは民主主義として当然のコトでしょう。
 
 よってこの原則からすれば、基本的に審議時間が一番多く割り振られるのは与党第一党となります。
 いまで言えば自民党ですね。
 例えば審議時間の原則はこんな感じになります。
 
例)
委員会総時間:10時間
会派人数:自民50人・民主20人・公明10人・おおさか5人・共産5人
 ↓
質問時間:自民5時間・民主2時間・公明1時間・おおさか30分・共産30分

 
 これが原則です。
 
 ただし実際の国会運営においては、与党の質問時間はそんなに長くありません。
 実際のとろこは、野党第一党が一番質問時間が多いという運営がなされています。
 これは、政府からより距離を置いている野党に質問時間を多く与えるコトで、立法府と行政府の距離を測るという目的で行われている慣例です。
 もっと分かりやすく言えば、与党は政府に対して厳しい質問をしないの(実際国会中継を見れば分かりますが、実際はそんなコトはないんですが)で、野党に配慮する形で野党に多くの時間を与えているっていうコトなんですね。
 
 では具体的にはどういう形で野党に時間を与えているのかというコトなのですが、委員会の時間は限られていますから、単純に野党の質問時間を増やすという方法ではありません。
 先ほどの例で言えば、自民が5時間質問した上に民主にさらに4時間与えて6時間としてしまうと、総時間をオーバーしてしまいますよね。
 よって実際には、「与党の質問時間をある程度削って、その削った分を野党に与える」という形をとります。
 先ほどの例で言えば、例えば「自民の5時間分の4時間を野党に与え、自民の質問時間を1時間とする」という形になります。
 こうするコトで、総時間を変えるコトなく、野党の質問時間を確保しているんですね。
 
 今回自民は、この慣例に従い、自らの審議時間を野党に与えました。
 実務的には、この与党分の時間をまず野党第一党である民主に預け、その上で民主が野党各会派に割り振りするっていうのが通常の作業となります。
 そして普通であれば、この与党から与えられた時間は野党間でも議員数に応じて比例的に割り振られるコトになります。
 例で言えばこうなります。
 
例)
原則質問時間:自民5時間・民主2時間・公明1時間・おおさか30分・共産30分
 ↓
自民4時間分を野党(民主20:おおさか5:共産5)が配分
 ↓
野党配分量:民主160分・おおさか40分・共産40分
 ↓
実質質問時間:自民1時間・民主4時間40分・公明1時間・おおさか1時間10分・共産1時間10分

 
 本来はこうです。
 しかし今回の問題はこの「野党の配分量」の部分にあります。
 本来のこの形あれば全く問題はなかったのですが、しかし今回はなんとも野党第一党の民主がその権力権限を使い、おおさか維新の会に「自民党分の時間」を全く与えなかったのです。
 例を取るとこうなります。
 
例)
原則質問時間:自民5時間・民主2時間・公明1時間・おおさか30分・共産30分
 ↓
自民4時間分を民主と維新だけに比例配分(民主20:共産5)
 ↓
野党配分量:民主192分・共産48分
 ↓
実質質問時間:自民1時間・民主5時間12分・公明1時間・おおさか30分・共産1時間18分

 
 ちょっとこれ、ひどすぎると思いませんか。
 本来自民の時間であったものを与えられただけに過ぎない「他人の時間」を、さも自分たちのモノかのように民主はふるまって、自分たちの都合だけでおおさか維新の会に割り振らなかったのです。
 その結果、比較としておおさか維新の会の質問時間はとんでもなく短くなってしまいました。
 さらに悪質なのが、この「本来おおさかが受け取るハズだった自民分の時間」を自民に返しているならまだしもなのですが、民主はその大部分までを自分たちの時間に横取りしてしまっているのです。
 小汚いとか、そんなレベルを超えていると思いませんか?
 本来は自民の時間であるモノなのに、民主はさも最初から自分のモノかのように振る舞い、数の力を持っておおさか維新の会の時間を潰したのです。
 
 普段、自民党のコトを「数の力を背景とした暴力的な国会運営」と言いながら、自分たちこそがまさに「数の力を背景とした暴力的な国会運営」をしているのです。
 まして「野党分に比例して配分する」という手続きを事務的に処理するためだけの野党第一党という立場なのに、その便宜上の権限でしかない力を悪用して自分たちの党利党略に使ったのですから、その悪質さというのは何にも比べられないほどだと言わざるを得ないワケです。
 
 だからおおさか維新の会も、委員会審議という場で異例の野党への抗議を質問の中で行いました。
 ここでしか正式に発言できないんですよね。
 なにせ、秘密会である「理事会」では、多数決という数の力でおおさか維新の会の抗議を封殺するコトができるのですから。
 
 また同時に、いつも自民党に対して数の力カズノチカラと唱えているマスコミも、この本当の数の暴力には何も言わないんですよね。
 あまりにも勝手です。
 本来これは、国民の投票の結果を表した議員数に応じた質問時間という民主主義の根幹に関わる問題であり、政党間の駆け引きだけに終わらない、民主党による民主主義の否定という大問題のハズなんですけどね。
 

審議時間が足りないと言いつつ、「60日ルール」のために時間稼ぎする戦術


 参議院で安保法制の委員会が開かれません。
 参議院のインターネット中継のページを見ると、昨日も今日も、平和安全委員会が開催されていないんですね。
 審議時間にしてみても、衆議院ではあれだけ朝から夕方までずっとやっていたのに、参議院に移ってからかなり減ったような印象があります。
 実際、先週の委員会の審議時間を見てみると、8月25日(火)は7時間59分、25日(水)は6時間55分ですが、28日(金)はたったの12分だったり、その前の週の21日(金)は3時間14分だったりと、ちょくちょく短い日があったりします。
 そして今週なんかは昨日も今日も委員会自体が開かれてないワケで、先週金曜の12分からして、実質3日間審議がされていないというコトになっています。
 
 野党はあれだけ衆議院で「審議時間が足りない」と大騒ぎしていたくせに、果たしてこれは何なのでしょうか。
 もちろん毎日やれとは言いません。
 そんなの総理をはじめ、各大臣が委員会しか仕事ができなくなりますので、それはそれで困ります。
 ですから、毎日はすべきではありませんが、でも「審議時間が足りない」と主張するのであれば、さすがにこの空き方というのは違和感しか覚えません。
 
 いまのウチに言っておきます。
 なんだかんだで結局野党は、わざと審議時間を短くさせておき、採決できないという状況を作り出して、「60日ルール」を与党に使わせて、それを批判材料にしようとしているのでしょう。
 そして野党は「自民党が強引な手法で法案を通した。こんなのは認められない」と、そういう口実を使いたいだけなんだと思うんですよ。
 そのために、いまのウチに審議時間を積み重ねないように委員会を止めて、「60日ルールを使わざるを得ない状態」を野党が作り出そうとしているワケです。
 
 こんな記事もありました。
 

 <民主>首相の不規則発言に抗議 自民は陳謝
 
 民主筆頭理事の北沢俊美元防衛相は理事会で、「首相は座ったまま足を投げ出したり(不規則)発言したりしている。これ以上委員会にふさわしくない態度なら、頭を冷やしてもらうため委員会を休ませていただきたい」と述べ、審議に応じない可能性に言及した。

 
 態度が悪いから審議拒否。
 はぁ、それなら民主党政権時代は常に審議なんて出来なかったんじゃないでしょうか。
 未だにやえは仙谷官房長官のデタラメはよーく覚えていますよ。
 記事にも残していますしね。
 そんな民主党がよくもまぁこんなコトが言えますよねと。
 
 ですから理屈じゃないんですよね。
 とにかく審議が止められる理屈でも屁理屈でもなんでもあればそれでいいワケです、民主党としては。
 最終的に「審議時間が足りない」「60日ルールはけしからん」と言えればいいのです。
 いまはそのための言い訳作りなのでしょう。
 
 だからいまこうやって記録を残しておきます。
 野党は国会終盤になると必ず「審議時間が足りない」と言い出すでしょうけど(実際衆議院では言ってましたよね)、でも時間はこのようにあるのです。
 ただ単に審議をしなかっただけなのです。
 
 安保法制を、国家国民のための議論とするのではなく、ただの党利党略のための道具にしかしてないのです。
 

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