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今回の文章はノレないんだよなぁ。
書きたくないなぁ、書きたくないなぁ。
でも、書かなければいけないのが「ネット思想家」
感情論も必要だが、感情だけでもダメなのである。評価すべき所は評価しなくては。
というわけで、今回はあの「鈴木ムネヲ」についてである。
もうこの人物については何の説明もいらないと思うので省略するが、特にムネヲが北方領土で行った事について言及する。
北方領土に建てられた「友好の家」が「ムネヲハウス」だなんて呼ばれているそうだが、それはまぁ別にどうでもいい。勝手に呼ぶ分には、文字通り勝手だからだ。
一部では、ムネヲハウスの発注先を指定して税金をプールしたという報道がなされているが、もしこれが真実なら悪だろう。
それについては反論はない。何も言うことはない。
ただし、決してこの「ムネヲハウス」は、ただムネヲの懐を潤すだけの事ではないはずだ。
それは舞台が「北方領土」だからだ。
かの地は日本の領土であることは、もはや何の疑いもないことで、法的にも日本の領土である。
しかしソ連・ロシアの「不法占拠」によって、日本の一般人は足を運べないという状況だ。
現在日本は交渉によって「北方領土」からのロシアの不法占拠をやめさせようとしている。
政治レベルではこれは当然である。
では現地というか、良くいわれる草の根レベルではどうだろうか。
もし、政府レベルで返還が合意されて行き来が自由になったときに、その現地の人々が「反日」な人たちだったらどうだろうか。
「国内の外国」状態。
コレは危険である。
苦労してまでハードウェアを取り返しても、ソフトウェアがダメなら意味がない。
ダメなところが、手痛いしっぺ返しが来るかもしれない。
例えば、密漁や密輸の中継ポイントになったりとか。
よって、北方領土の方々に親日になってもらうというのはとても重要なことなのである。
以前、
「北方領土の人たちが、日本よりロシアの国の方がいい、と言ったら無理に返してもらう必要は無いじゃないか」
というような言論を耳にしたことがある。
法的には問題だが、人間のために法律があるのだから、この言葉もある意味的を獲ているとも言える。
ではどうすること言えば、親日になってもらうのが一番である。
はっきり言って、ロシアなんかより日本の方が絶対に住みやすい。断言できるし自信もある。
聞けば、北方領土は未だに舗装された道路も無いらしいし、病院もないそうだ。
だったら、北方領土は日本の領土なのだから、日本政府によって道路を造ったり病院を作ったりすればいいではないか。
そして現地の人たちが日本に感謝してくれて、日本人になりたいと思ってくれるのなら、もう何も言うことがない。
そういう意味で、ムネヲがやったことは、政治的にも人道的にも素晴らしいことなのであるはずだ。
そこに至るまでの方法は悪いかもしれない。
しかし「方法が悪いから結果も悪だ」というのは、あまりにまも言い掛かり的なのではないだろうか。
また、北方領土から引き上げてきた人がムネヲの北海道の選挙区にいるからパフォーマンスだ、なんて言う知ったげなジャーナリストもいるが、「それが何か悪いのか?」と逆に聞きたい。
区分けされた選挙区制による選挙がある限り、政治家には選挙区民の首輪がつけられているようなモノだから、常に選挙区を意識するのは当然ではないか。
首輪をつけてエサも与えるも与えないも自由という権利を持つ飼い主が犬に対して「お前、オレの顔色ばかりうかがってんじゃねぇ」と言っているようなモノである。
事今回の「北方領土の件」に関しては、
「国のためになり、選挙(区)のためになり、自分のためにもなる」
といいことづくめなのである。
「自分のため」には確かに疑問符は付くが、1つの行動によって複数の利益をもたらすというのが「能力のある人間」なのである。
そして政治家こそはそれを求められる職業である。
少なくとも区分けによる選挙区制である以上、政治家は
「選挙民にプラスになりつつ国家に対してプラスになること」
を追求していかざるを得ないだろう。
これを批判否定するというのであれば、選挙制度をまず批判してもらいたい。
北方領土の話に戻るが、「北方領土の人たちが、日本よりロシアの国の方がいい、と言ったら無理に返してもらう必要は無いじゃないか」、を逆に考えれば、
「北方領土の人たちが日本人になりたいと強く希望すれば、自ずと北方領土は返還される」
となるのではないだろうか。
もちろんそんな簡単ではないだろうが、無視することも出来ないだろう。
特に「住民の意思こそが一番重要だ」なんて常日頃言っている方々は、率先してムネヲを応援した方がいいんじゃないだろうか。
日本が北方領土にどんどん援助して、日本人になりたいと住民が願うようになれば、この問題の解決の大きな糸口になりそうだ。
少なくとも今回の「ムネヲハウス事件」、結果だけは日本国家として重要な役割を果たしていると言えるだろう。
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