敷金を返せ!!〜戦いを終えて…〜

 やはり人との争いというものはやってて気持ちのイイものではない。オレなんてけっこう世話になった人には無条件に恩義を感じる方なので、不動産屋とかと争うのはなかなかつらいとろこもあった。特に直接対話や電話はあまり得意な方ではないので、こちらから電話をかけるときなどかなりの労力を要したものだ
 でも楽しかった部分もある。いろいろ勉強にもなったし、良い経験になったと思う。
次は絶対負けないと思えるようにもなった。帶刀さんの言葉ではないが、やはり衝突こそが人を成長させると思う。なにも障害がなければ人間は成長しないだろう。色々なものにつまづきながら人は成長するものだ。それに文章を書くのは割と得意だし好きだ。演説好きな人間が大演説の時にすごく満足そうな顔をしながらしゃべっているが、アレと同じで今回のオレは大義名分を得、法も味方に付け、思う存分文章で主張させてもらった。アレはなかなか爽快だった。敷金返還なんかに民主主義が云々なんてあまり関係もないとは思うのだが、とにかく大きく構えて思う存分オレの得意分野を発揮することができたのだ。そのせいもあって向こうは文章でのやりとりは嫌がっていたようだが。オレの文章力はプロにも通用するのだなと、そういう意味でも良い経験になったし楽しかった。

 オレの知人にも当然だが一人暮らしをしている人間はいる。一度でも引っ越しした知人に敷金についての話を聞くと、「ほとんど返してくれたから争いにはならなかった」という返事を多く聞いた。オレは運が悪かったのだろうか。また、ネットにある敷金返還記なんかを見れば、全てと言っていいほど悪徳な手段で敷金を奪い取ろうとする不動産屋ばかりだ。だからちょっと専門家に話を聞いて電話するなり内容証明郵便するなりすればカタが付いてしまう事例が多い。裁判になっても話にならない。だって悪徳業者だから。その意味でもオレが当たってしまったT◎HT◎不動産は悪徳ではなく論を持ってやってきたので、やはりオレは運が悪かったのかもしれない。あれだけの準備をして惨敗してしまう事例も珍しいのではないだろうか。同じT◎HT◎不動産で物件を借りた人は、敷金問題をどう処理してきたのだろうか。もしかしたら泣き寝入りしている人が多いのではないかと推測してしまう。お隣さん大丈夫だろうか…。

 今回オレはずいぶん悩んだ時期もあった。もうめんどくさくなって投げ出したくなるときもあった。特にこちらからは払わなくて済むラインにまで来たいときはホント悩んだ。彼女君をはじめ周りなど「もうヤメロ」しか言わなかったし。しかしオレがここまでやれたのは、帶刀さんの励ましと「レポート楽しみにしてますね」という言葉だった。これは結構プレッシャーになった(笑)曲がりなりにもオレは思想言論サイトの主催者である。【堕天使の槍】という看板を背負っている。例えレポートを書かないとしても惨敗だけはオレのプライドが許さない。このプライドがオレをここまで奮い立たせたと言っても過言ではなかっただろう。全く何も背負っていない崖っぷちの人間がスゴイ力を発揮する場合もあるが、守るべきものがある人間もまた強いのだ。

 今回のオレのレポートやアドバイスを幾人でも参考にしてもらえれば、そして実際に敷金返還に勝つための力になってくれたら、オレとしてはそれ以上の喜びはないだろう。当然だが悪徳業者が無くなることが、敷金が無条件に返ってくるような社会やシステムが出来ることが一番良いのだが、現在の現実を見ればそこにたどり着くまでには多くの時間がかかるだろう。そしてより多くの人が戦って勝ち得なければそこにはたどり着くことはできないだろう。その戦いの道に少しでも助けになることが出来ればシステムが出来上がるまでの道に少しでも力になることが出来ればオレはそれだけで満足だ。

 オレは今回戦って良かったと心から思っている・・・。 

 また、敷金返還に関しての感想や指摘等、また体験談などあればどんどん送ってください。より多くの人の体験談を聞くことにより、対応策もより万全になると思います。敷金は取り戻そう!!

天堕 輪


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