☆やえニュース☆

売国奴クン大きな貸しPTSD防衛的先制攻撃我々の部族反動やえの視点安田氏講演責任と覚悟を持ちましょう御恩と奉公レジスタンス?1レジスタンス?2

平成16年4月16日

 売国奴クン

 
 みなさん買って頂けましたでしょうか?
 発売から一週間たちましたので、やえカード出してみます。
 どーん。
 すごくやえを上手く表現していただいていて大感謝です。
 似てます?(笑)
 しかし「議論大好き!」ってなんでしょうかね?(^^;
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 
 さ〜て、今日の売国奴クンは・・・(サザエさん調
 
 言わずもがな、この3バカトリオがA級売国奴です。
 せっかくですので指名手配写真でも貼っておきましょう。

今井紀明
高遠菜穂子
郡山総一郎

 
 いやー、それにしても今井の顔はスゴイナー。
 
 あら、天堕さんお久しぶりです。
 
 んー、しかしアレだ。けっこうそう感じている人もいるんだと思うんだが、コイツの顔はオウムの上佑に似てるよな
 
 そうですねぇ。なんて言いましょうか、出ている雰囲気が似てますよね。
 
 そう。多分こいつは世間を知らないんだろ。で、ある一つの方向だけしか見られない直情型というか、そうなると周りが見えなくなるタイプ。上佑はオウムや麻原というモノしか見えなくなったけど、こいつは運動とかそういうものしか見えなくなったんだろ。
 
 なるほど。
 
 オウムは悪だが、今井がハマッた運動が良いかどうかはまた別問題だから、今井=上佑とは言わない。しかしまぁその運動かどういうモノだったかというのも敢えて言うまでもないことだな。
 
 他の方についてはどうでしょうか?
 
 高遠っていうのはなんか本とか出しているらしくて、その中で「自分は昔シャブ中だったからこそ、イラクで薬物依存している子供を放っておけなかった」と言っているらしい。
 
 「昔はオレもワルだったんだよなー」とか言っている人ですか。
 
 こんなもん完全に自己満足だよなー。日本にもいっぱいシャブ中いるんだからまずそっちに目を向けたらどうだと言いたい。テメーがシャブ中だったんだから国内の薬物事情も詳しいんだろうに。わざわざイラクに行ったのは功名心とかオナニーとかしか言いようがないな。
 
 「自分は外国でこれだけすごいことをしているんだわ」って酔いしれているんでしょうね。で酔いが醒めたら急に怖くなって泣き出したと。
 
 あと郡山だが、こいつこんな事言ってやがる。
 

 「残って写真」郡山さん
 
 「このままイラクに残って写真を撮りたい」。フォトジャーナリストの郡山総一郎さん(32)は、宮崎県佐土原町の母きみ子さん(55)の携帯電話に連絡を入れた。 

 
 それでどれだけ迷惑がかかったのか、果たして本人達は自覚できるでしょうかね。
 
 さすがに外務省の官僚も怒ってるみたいだぞ。
 

 「帰国イヤならイラクに亡命すれば…」
 
 政府高官は「信じられない」と驚き、「どうしても(帰国が)嫌だと言うなら、イラクに亡命してほしい。あれだけ国費を使っているのだから損害賠償させたい気持ちだ」ときつい表現で今後の活動を控えるよう促した。
 別の政府関係者も「またイラクに戻りたいと言っているようだが、今度は政府も保護できないと言っておく必要がある」と強調。外務省幹部は「特殊な環境にいて、世間の感覚がまだ分かっていないのではないか」と冷ややかな反応をみせた。

 
 ・・・はぁ、損害賠償させた上でイラクに強制退去させればいいんじゃないでしょうかね。
 
 帰ってこなくていいから、今度は人知れずひっそりと誰にも迷惑からないように死んでくれ。むしろ北朝鮮にでも送ってやればいいんじゃねーのか。拉致被害者の家族と交換して、こいつらは返さなくていいからって。バカは死ななきゃ直らないってな。
 
 ホント、救いようがない3バカトリオでしたね。
 
 
 さて、天堕さんはここで退場です。
 次の売国奴クンのご紹介です。
 
 ご存じ、呆ステこと、あ、間違いました、報ステこと報道ステーションです。
 こいつらがテロリストの手先となってせっせと政府批判していたことはもはや言うまでもないことですが、昨日の放送で、事にかいてこんなこと言ってました。
 
 「イスラム聖職者協会が人質解放に動いてくれましたが、日本政府はこの協会とパイプを持っていたとは考えられません。」
 
 どこまで人をバカにすれば気が済むのでしょうか。
 

 政府、焦燥の8日間…「一喜一憂せず」が合言葉に
 
 外務省幹部は15日夜、こう語った。
 「実は、いつでも急転直下の解放があり得ることは分かっていた。それが今日なのか、何日か後なのかが分からなかった」
 スンニ派に影響力を持つ「イラク・イスラム聖職者協会」などを通じた「水面下のパイプ」が維持されていたのだった。
 小泉首相が14日夜、首相官邸で記者団に対し、「はっきりした情報はないが、身は安全だという情報が多い」と語ったのも、この筋を通じてもたらされた情報によるものだった。

 
 まぁよくもここまでハッキリしたウソがつけますね。
 政府批判することしか頭にないのがアリアリと表れていますよね。
 それとも批判すれば視聴率が取れるとでも思っているのでしょうか。
 まさに売国奴の鏡です。
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、呆ステが早く潰れることを願います。
 
 
 売国奴と言えばこの人を忘れてはいけません
 民主党代表、菅直人です。
 
 せっかく顔も無骨な岡田民主党幹事長が「テロに屈してはならない」と言ってくれたのに、菅代表自ら「政府が自衛隊撤退を決断する時期」と腰砕けの発言をしていました。
 菅直人の本領発揮というか、岡田さんもさぞかしずっこけたことでしょう。
 
 テロリストの手先菅直人はさらに突き進みます。
 あのトンデモ被害家族達に会え会えとしつこく小泉さんに食ってかかっているのはご存じの方も多いと思いますが、しかし常識的に考えて、小泉さんが家族と会って何か変わることでもあるのでしょうか。
 むしろ時間をとられるだけでデメリットしか感じません。
 どうせあの家族が小泉さんに会ったところで、自衛隊の撤退を高圧的に恫喝的にわめき散らすだけに終始することでしょう
 彼らの今までの行為を見れば、そう考えるのが合理的です。
 なので「自衛隊は撤退しない」とハッキリと表明している政府や小泉さんからすれば、むしろ会わない方が、捜査のためにもお互いのためにもなるでしょう。
 菅直人も家族達も「政府は全力を尽くしていない」なんて言ってましたが、どういう理由でそんな事が言えるのか不思議でなりません。
 家族が直接小泉さんに会えば政府が全力になるとでも思っていたのでしょうか。
 自分のことを何様と思っているのか家族達と、それを利用しようとする菅直人には、もはや言うべき言葉も見つかりません。
 
 菅直人の極めつけは、小泉さんに対して「説明責任を果たしていない」としつこく繰り返し、捜査情報を聞き出そうとしていることです。
 しかし政府が「誰々に対してこれこれという要請を出している」なんて言ってしまったら、要請している人の身に危険が及ぶ可能性もありますし、そもそも交渉自体が困難になってしまうことだってあるかもしれません。
 だいたいにして捜査情報なんて公開しないのは常識中の常識だと思うのですが、菅直人にはそれが分からないのでしょうか。
 やっぱりアレですか。
 テロリスト共に捜査情報を聞き出すように言われていたのでしょうか
 
 
 最後にこの連中も挙げておかなければならないでしょう。
 

 自己責任論は「的外れ」 イラク人質事件で市民グループ反論
 
 これに対し、日本ボランティアセンターの佐藤真紀さん(42)は「危険な場所だからこそ支援しなければならないことがたくさんある。彼らは明確な目的を持ってイラクに向かった。バックパッカーと一緒にはできない」と理解を示す。
 首相官邸前などでデモ行進した市民グループ「ワールド・ピース・ナウ」のメンバーは「(自己責任論は)全く的外れの批判。事件の根本的な原因は自衛隊の“派兵”にある」と言う。
 
 市民グループ「ワールド・ピース・ナウ」とかいうテロリストの手先集団こそが全く的はずれ、存在自体が的はずれですから、もうこいつらはどうでもいいです。
 完全に売国奴です。

 
 また、日本ボランティアセンターとかいう団体も、支援しなければならないと自己完結な自分勝手な意識を持って、挙げ句の果てに他人に大迷惑をかけているという事実から目を逸らそうとしています
 そもそも自己責任論の反論を言う人のほとんどが「イラクにはボランティアが必要だ」とか「イラクから伝えなければならないジャーナリストの使命がある」とか言って、自分勝手に使命感を持っているみたいですが、自己満足的使命がそんなに尊いモノなのでしょうか。
 
 前にも言いましたが、どう考えてもこいつらは火事場に自ら飛び込んでいるようなモノです。
 そして消防車が必死に消火活動をしているのに、勝手に「中の人を助けなきゃ」なんて言って火の中に突っ込むようなモノです。
 本人はいいことをしていると思っているのでしょうけど、消防隊員からすれば、その人を助けるという手間が一つ増えるだけで、まったく迷惑な話でしかありません
 
 いくら自分はいいことをしていると思いこんでいるにしても、その行為によってどれだけ周りの人が影響を受けるか、迷惑を被るか、そこを考えるべきでしょう
 
 ここにもまたトンチンカンな人がいました。
 あまりにもトンチンカン過ぎるので、一つ一つレスしてみることにします。
 まずはリンクから全文をお読み下さい
 
 「自己責任」と想像力
 まずは当人たちが無事戻ってきて、安全確保のためにどのような対策を講じたのか、どういう情報と判断に基づいて出発を決意したのかなどを聞きたい。それでこそ、意味のある議論になり、私たちが教訓を学びとることもできるのではないか。
 なのに、3人が最悪の場合、生きたまま焼き殺されるかもしれないという状況にあり、その居場所の確認すらできない状態でいる時に、わざわざ放送局に電話をして「自分の命は自分で守りましょう」なんてことが、どうして言えるのか……私には分らない。
 
 別に、本人が危険な状態であろうとも、その時に責任論を主張したところで、人質の危険が変わることはないでしょう。
 仮に殺されていたとしても、電話したということに何ら因果関係はありません
 そもそも事件が起きた数日はかなり世論は被害者に同情的でした。
 それが今なぜこうなったのかということは、江川さんはちょっと考えてみる必要があるんじゃないでしょうか。
 
 極論を言えば、救急車を呼ぶ事態になっても、まずは患者に「自己責任」があるかどうかが明らかにされなければならない。子どもがたばこを食べてしまったり、お年寄りがお餅を喉につまらせたなどというケースは、家族の責任。責任があれば、費用は自己負担。救急隊としては取りはぐれないように、まずは命を助けるより支払い能力を確認することになるだろう。
 なんだかえらく殺伐とした世の中になってしまいはしないか。
 
 全く的が外れてます。
 まずここで、自己責任能力が無い、もしくは薄いとされている子供を持ち出すことに疑問を感じますし、江川さんの判断能力に疑問を待たざるを得ません
 確か今井の親か兄弟かが「18歳は大人だと判断してる」とか言ってましたよ。
 また、お年寄りに対しても同様ですね。
 餅をのどに詰まらせるという行為は、自ら望んで行った行為ではなく、まさに事故によって引き起こされた事態です。
 誰も進んで餅をのどに詰まらせようなんて思う人はいないでしょう
 始めから責任のないところに責任を求めようとする江川さんの頭の中が殺伐としているんじゃないですか?
 正気でそんなことを言っているのでしたら、一度ご休養でもさられた方が良いかと思います
 
 家族の感情的な対応がけしからん、という声もあった。
 しかし、3日以内に生きたまま焼き殺すなどと言われ、のど元にナイフを突きつけられ、あわやという場面を目にして、冷静でいられる家族がいるだろうか。
 
 先ほども言いましたように、事件が起きた数日は実に世論は家族に同情的でした。
 その上で、だんだん世論が移り変わっていったという事実から目を背けてはいけません
 また、本当に「冷静でなかったか」という事にも疑問は残ります。
 事件直後にも関わらず「自衛隊撤退運動」を起こしてみたり、15万人にも集まった署名活動をしてみたりと、とても「冷静でなかった」と言うのには大きな疑問が残る行動を起こしています。
 これを見れば、「自分の発言に責任が持てなくなるぐらい冷静でなかった」とは、とてもじゃないですけど言えないでしょう。
 
 しかも、政府のとりわけ事件発生当初の対応は非常に冷ややかだった。結論は同じでも、その表現の仕方で当事者の受け止め方は全く違う。そのうえ政府関係者には犯人グループを刺激するような言動が多い。国内での事件であれば、人質が解放されるまで、犯人を刺激するようなことは、極力慎む努力がされるだろう。この事件は海外の、しかもアラビア語圏だからという安心感からなのか、「テロに屈しない」姿勢を強調したいためか、私でさえ「どきっ」とするような発言や行動がしばしばある。
 
 それは江川さんや家族から見た一方的な視点にすぎません。
 政府にとっては、被害者の救出と同時にテロリストとの戦いもあります。
 そこを見失ってしまえばさらに多くの日本人の犠牲が出る可能性があり、日本国政府はそれを防ぐ義務があります。
 江川さんは「テロに屈しない」というセリフが「犯人を刺激する」と言いますが、では屈することが正しいのかと言えば、決してそうではないと世論はちゃんと理解しています。
 結局江川さんの言い分とは、世論に支持されなかった家族の主張をなぞっているにすぎません
 江川さんが「どきっ」としたところで、何ら関係のない話です。
 
 仮に人質になった3人には”覚悟”があったとしても、家族にまでそれを求めるのは酷ではないか。
 
 つまり、家族は助けを求めることをしてもいいけど、政府はそれに答える必要はないと言うことですね。
 それなら何ら問題はありません
 
 家族が、姉が、今にも焼き殺されようとしている時、とにかく何でもして助けてくれと懇願し、要求し、叫ぶのは、人の情として自然なことではないか。冷静でいられたら、むしろ不気味だ。
 
 じゃああの家族達は不気味な人たちですね
 
 その表現の仕方が、感情がむき出しで洗練されていないものであったとしても、この家族が、ここまで叩かれなければならないほど、悪いことをしたのだろうか。
 ここでも私は、殺伐とした気持ちにさせられてしまう。
 
 江川さんとあろうお人が理解できませんか。
 元々世論なんて、こういう事件には必要以上に同情的なモノです。
 テレビ等なんかは、心に思っていても言葉には出さないようにしているという事は、テレビによく出られる江川さんの方がよっぽどよくご存じかと思います。
 世論的には今でも腹にたまっている部分っていうものはまだまだ多いと思いますよ。
 
 しかも、メディアは家族の感情が露わになった部分だけを伝えがちだ。
 例えば、高遠菜穂子さんの弟の修一さんが声を荒げた場面を見て不愉快になった、という人がいる。
 しかし、別の時に私が見た修一さんは、むしろ逆だった。話をしているうちに感情がこみ上げてきて話を続けることができなくなった妹の井上綾子さんと代わり、静かに「僕は日本国を信じてます」と語っていた。
 とりわけテレビは、短い時間でインパクトのある映像や声を、その前後を切り取って流すことが多い。静かに穏やかに語っている部分より、怒りや涙といった感情的な場面がどうしても選ばれてしまう。新聞などの写真もそうで、被写体が泣いたり怒ったりすると、一斉にフラッシュが焚かれる。
 
 時間はたっぷりとあったと思いますが。
 しかもその間、高遠のお母さんが「お許しください」と謝罪した場面が報道されました。
 アレにはやえもとても同情を覚えましたが、そもそもさっきも言いましたようにテレビは必要以上に人道というものを大切にしようとしますから、今回の事件のような場合には悪意を持って「悪い場面」だけを撮そうとはしないでしょう。
 では悪いように解釈してみましょうか。
 「僕は日本国を信じてます」とは言ったのでしょうけど、「日本政府」は信じているとは言ってませんね。
 そして助かった今でも、「政府」を名指しで感謝の言葉や謝罪の言葉はなされていません。
 そういう態度こそが今批判されているんじゃないですか?
 
 そうしたマイナス効果を防ぐには、大きな事件に巻き込まれた被害者の家族は、何はともあれPR会社かイメージコンサルタントに依頼をして、イメージ対策をすることから始めないとならないのかもしれない。
 
 北朝鮮の拉致被害者は、そういうところに依頼しているんですか?
 ワケの分からないこと言わないで欲しいですね。
 
 それにしても、被害者やその家族を叩く論調には、あまりにも想像力が欠如しているのではないか。
 
 ところが、今回の反応を見ていると、「自分はそういうことはしない」「自分とは関係ない」という感じで、自分とは全く切り離し、共通する点より、違う点ばかりに目をむけているように思う。
 
 「自分はそういうことはしない」と思うことが、どこが切り離しているというのでしょうか。
 「自分なら自ら戦地に赴くようなバカなマネはしない。日本国と日本人に迷惑をかけるようなことはしない」と多くの人が思っているからこそ、自分と比べているからこそ批判が相次いでいるのです
 江川さんの想像力の方が遙かに欠如しています
 
 そんな思いは、「自己責任」を論じる人々には、感情的で抽象的で甘くくだらなく見えるのかもしれない。しかも、「論」として主張を展開しにくい。「自己責任論」は短くインパクトのある言葉で語れるのに比べて、こうした話はだらだらと時間と行数を要し、時にはとりとめのない話に陥ってしまう(今も陥っているかもしれない)。そうこうするうちに、今の風潮に対する違和感や疑問を感じる心は、「自己責任」という「論」に押されて、隅の方に押しやられているような気がする。
 
 自己責任論に反論できないからと言って、「こうした話はだらだらと時間と行数を要し、時にはとりとめのない話に陥ってしまう(今も陥っているかもしれない)」という自分の未熟さに責任を転嫁するのはやめましょう。
 江川さんはプロなんですから自覚を持ちましょう。
 見苦しいですよ
 
 でも、あえて言いたい。
 こういう隅に押しやられている思いこそが、どんどん暴力がエスカレートしていく今の事態を考える時に、一番大事なものではないか。
 想像力――日常の人と人との関わりも、命や平和の問題を考えるのも、人の心を慮ったり、遠い異国の地で殺されていく子どもたちのことに思いを巡らしたりする想像から始まる。
 人が持つ、この力を、私は信じたい。
 
 でも、あえて言いたい。
 こういう無責任時代にしっかりと責任を持つことこそが、どんどん暴力がエスカレートしていく今の事態を考える時に、一番大事なものではないか。
 責任感――日常の人と人との関わりも、命や平和の問題を考えるのも、人の心を慮ったり、自分の行動により他人にどのような影響を与えるのかという思いを巡らしたりする想像から始まる
 責任を持つ、この力を、やえは信じたい。
 
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、売国奴クン達の撲滅を応援しています。
 
 

平成16年4月19日

 大きな貸し

 
 3バカがあまりにもバカなので陰に隠れてしまっていますが、こっちにもバカがいます
 もうアレですね。
 今後イラクで人質になっても、みんな無視しましょう
 政府もわざわざ対策本部なんか作らなくていいですから、ほっときましょう。
 騒ぐだけ無駄、というか、テロリストの思うつぼしかないですから、そんな日本人なんかいないということにして、焼くなり煮るなり好きにしてくれと言っておきましょう。
 助けるだけ無駄です
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 みなさんご存じでしょうけど、今日本で最も毛嫌いされているお気楽海外旅行者3バカトリオが“無事”日本に帰国してきました。
 なにやら「まだイラクに残って写真を撮りたい」とかなんとか駄々をこねていましたが、帰国してからは急にしおらしくなっちゃって、しまいには予定されていた記者会見までキャンセルしてしまいました
 高遠さんなんか「イヤなこともされたけど、イラクを嫌いになれない」とか勇ましいことを涙ながらに語っていましたが、あの勢いはどうしちゃったのでしょうか。
 
 どうやらPTSD(心的外傷後ストレス障害)っていうことで会見をキャンセルしたそうですね。
 しかし今回のことで改めて再認識したのですが、日本のマスコミっていうか特にテレビは“人権”に優しいですよね。
 とりあえず病名さえ付けば、全ての批判はシャットアウトされるんですから。
 先日の更新でジャーナリストの江川紹子さんが「マスコミは家族の感情的な部分ばかり映して批判ばかりしている」なんて事を言ってたのを紹介しましたが、やえが思うに、やはりマスコミは必要以上に気を遣っているとしか思えないような態度をしていると思います。
 そして、そんな状況の中にも関わらずさらに吹き出した批判である、という事実をしっかりと受け止めるべきでしょう。
 
 だからやえは言います。
 まだまだ人質達や家族達は甘えすぎているというか、勘違いしています。
 ここまで大勢の人に迷惑をかけたのですから、まず始めに謝罪会見をするべきでした
 とりあえずは外的な怪我はないのですから、「迷惑をかけた」という責任感があるのでしたら、ストレスを感じてでも謝罪するぐらいはすぐにやるべきだったのではないでしょうか。
 もちろん病名がつくぐらい大変なご病気でいらっしゃるんでしょうから、それなりに準備はしてもいいとは思います。
 例えば、記者からの質問は無しとか、記者の数を制限するとか。
 少なくとも「医師からPTSDと診断されましたが、多くの方にご迷惑をおかけいたしましたので、本人から一言だけお詫びを申し上げ致しまして、今日のところはこれでご勘弁願えればと思います」として、一言でいいから「ご迷惑をおかけいたしました」と本人の口から言わせるぐらい、最低限すべきだったんじゃないかと思います
 曲がりなりにもいっぱしの社会人でしたら、心身をおしてでも通すべき筋というモノは果たすべきなのではないでしょうか
 
 以前やえは「3人を批判する世論はネット世論だけで果たしてお茶の間世論はどうなんだろう」っていう感じのことを書いたことがありますが、よくよくいろんな所から話を聞くに、お茶の間世論にもかなり3バカに対しては厳しい意見を持っている方が大勢いるということが分かってきました。
 中にはこのように言論弾圧かと思われるような事をやっているところもあるようですが、政府なんかは3バカに航空機代とかを自己負担させることを決めたようで、世論もこれにだいたい賛同していることからも、3バカに対してはお茶の間世論もかなり厳しい意見を持っているということが分かると思います。
 
 その3バカを解放させるための経費ですが、話によると億単位のお金が動いたと言われていますので驚きです。
 航空機代や対策本部の設置代等は当然の事ながら、多分表には出せないようなお金も相当動いたと思われます
 特にイラク人とかは、自衛隊の宿営地に2億円の借料をぶんどろうとしたことからも分かるように、相手の弱みを見つけたらトコトンそこをついてお金を取ろうとしますし、対して日本人は弱みにつけ込まれるとトコトン弱いですから、それを考えただけでも相当なモノでしょう。
 
 人質解放への協力を求めたのは、もちろんアラブの国々だけではありません。
 アメリカに対しても、いえ、もしかしたらアメリカに対しての働きかけが最も大きかったかもしれません。
 しかしアラブ諸国とは違い、多分解放に対しての金銭的な謝礼はアメリカに対しては無かったと思いますし、感謝の言葉は当然あったでしょうけど、その他の謝礼というのも無いでしょう。
 こういうのは同盟国同士ですから、困った時はお互い様というか、持ちつ持たれつですね。
 
 しかし、「持ちつ持たれつ」なんですよ。
 今回はアメリカが助けたのだから、次は日本が助けてね、お互いに助け合おうね、ということです。
 何が言いたいのかと言えば、つまり今回のことでアメリカにはまた大きな貸しを作ってしまったのです。
 
 そもそも3バカの主張は、「自衛隊派兵反対。アメリカ追随するな」というものでした。
 しかしそれは現実的には難しいと言うことは、やえはここで今まで散々述べてきました。
 日本は戦後から「戦争と平和」という問題に対して直視しようとせず、空想一国平和主義だけを盲信して、現実にはアメリカの軍事力と核の傘に収まって平和を維持してきました。
 だから今更アメリカを無視するわけにはいかず、さらには今は北朝鮮問題もあるので、なおさらアメリカに頼らざるを得ません。
 しかしこの状況は日本にとって良いこととはやえも思っていません
 アメリカなんて所詮有色人種なんて人間とも思っていないような考え方を持っていますので、いつかは日本はアメリカと一定の距離を置く必要があります。
 だからこそ、日本は早く“独立”をしなければならないのです
 少なくとも正式に軍隊を持ち、外交も空想一国主義から脱却した戦略的なモノに見直す必要があります。
 だからその段階として今があるんだとやえは解釈しています。
 いつまでも「自分たちは軍隊がないから何もしない」と言うのではなくて、自衛隊を海外に出して「軍隊を持つ日本はやる時はやるんだ」とアピールし、そのことによって国際的発言権を確立していく段階なのです。
 そうやっていくにつれて、いつか日本はアメリカ追随ではない独自外交が出来ていくのです。
 
 しかしこの3バカのせいで、また日本はいらぬ借りをアメリカに作ってしまいました
 
 先程も言いましたように、3バカは「アメリカ追随をやめろ」という主張をしていましたが、しかしそれを自らの行動によってまた一歩困難にしてしまったのです
 今後アメリカから何か頼まれて、「あの時人質を助けるためにいろいろ動いてやったじゃないか」と言われたら、日本からは返す言葉は何もないでしょう。
 この日本の“危機”によって、ますます日米同盟が強固になったと言っても過言ではないと思います。
 
 3バカや家族達はしきりに「全世界の人たちに感謝します」とか言ってますが、少なくとも、する必要の無かったいらぬ努力を全力で傾けた日本政府に対して、固有名詞である「日本政府」という名前を出しての感謝の言葉を未だに口にしていないことから、どれだけ日本政府が尽力したのか、どれだけ日本の国益を損ねたのか、彼らは理解し認識していないのでしょう
 帰国してからは「まだ現実が良く理解できない」とか言っているようですが、自分が起こした行動によってここまで他人に迷惑をかけたということを、多分こいつらには永遠に理解できないのでしょう
 
 このように、精神的な負担やテロルに屈してしまうのかという無駄な心配、また金銭的な負担だけではなく、さらにはとても大きな国益までこの3バカは損ねてしまったのです
 今後こいつらがどのような行動を起こすのか分かりませんが、すでに個人レベルではもうどうしようもないほどの様々な損失を日本国に残したということは、日本の歴史に残ることでしょう。
 
 それを彼ら自身が自覚するかどうかは別ですが・・・。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、アメリカへの負債を応援しません。
 

平成16年4月20日

 PTSD

 
 いつの間に「ワールドプロレスリング」が30分番組になっちゃったんでしょうか。
 やっぱりプロレスは人気がどんどん落ちているんでしょうかね。
 うーん・・・。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 誤解を恐れず敢えて申し上げますと、3バカはPTSDなのはPTSDなのでしょうけど、その原因が果たして人質になったことだけなのかというところには、ものすごく疑問を感じるのです。
 だって3人ともイラクではすごく元気だったような気がしますし、しかもすでに報道されていますように3人とも「まだイラクに残りたい」と言っていましたし。
 

 解放の1人、日本大使館に移送後 聴取に不快感
 
 人質三人はバグダッド市内で解放された後、身柄を引き取りに来た上村司駐イラク臨時代理大使とともにいったんバグダッド市内にある日本大使館に入った。大使館内では、日本政府の担当者により、拘束されていたときの状況など簡単な事情聴取が行われたもようだ。
 このなかで人質の一人は「イラク人は悪くない。悪いのは自衛隊だ」などと述べたという。さらに、人質事件解決のためバグダッド入りしていた警察庁の「国際テロ緊急展開チーム」のメンバーに対し、「どうして警察の人がいるのか」と不快感を示していたという。
 政府の担当者は事件の解決に向けて、日本政府が全力を尽くしていたことや、世界から大きな関心を持たれていたことを、事件を報道した新聞などを見せなが ら説明。「こんなに世の中は心配していた」と理解を求めると、三人は事件の反響の大きさに驚いた様子だったという。

 
 イラクにいる時はまだまだ現地で取材や活動や自衛隊批判や警察にケンカ売るぐらい出は来るほど元気だったようです。
 それが日本に帰ってきたとたん急にしおらしくなってしまいました
 
 こんな記事もあります。
 

 映像の“首にナイフ”は演出だった!…3邦人人質事件
 
 15日に3人が解放されたイラク邦人人質事件で、武装グループが人質にナイフを突き付けて「ノー小泉」と言わせた映像は、犯人側が人質に強要した上での演出だったことが17日、分かった。政府がビデオを解析し、未放映部分に事前に演技を振り付けたような動きを発見。3人はやむなく従ったとみられ、事実関係をおおむね認めたという。

 
 昨日の呆ステもとい報道ステーションで3バカの弁護士がこの映像を見ながら、「こんなに怯えて、PTSDになるのもうなずける」みたいな感じのことを言っていましたが、全然的はずれもいいとこですね
 専門家が見れば演技だと見破れる程度なのですから、多少怯えはあったとしても演技が出てる程度の怯えでしかないということです。
 
 ところで、3バカの陰に隠れてあまり話題にならない、安田純平・渡辺修孝@イラクで勝手に死んでくくれの二人ですが、この二人はすごく元気です
 ジャーナリストの使命とやらで、自分が人質になることで政治そのものの中心になるという想像力が欠いている事だけを除けば、今でも「自分の信念に基づいて行動しているんだ」と首尾一貫している態度から想像するに、人質になろうとも例え殺されようともそれだけの覚悟は持っているのだと思います。
 その辺は、自分が人質になることで政治そのものの中心になるという想像力が欠いている事だけを除けば、なかなか立派だと思います。
 自分が人質になることで政治そのものの中心になるという想像力が欠いている事だけを除けば、骨のあるジャーナリストもいるんだなぁと思わなくもないです。
 ちなみに安田純平はフリーのジャーナリストで、渡辺修孝は市民団体のメンバーだそうです。
 
 ところでところで、確か3バカのウチ郡山総一郎はジャーナリストでしたし、高遠菜穂子と今井紀明は市民団体のメンバーでしたよね。
 世間知らずの今井はともかくとしても、郡山はほどほどの実績がありますし、高遠の方はこの前紹介しましたように昔はシャブ中でその経験から中毒に犯されている子供を助ける活動をしており、そういう意味では修羅場は経験しているハズだと思うのですが、しかしさっきの安田や渡辺と3バカとのこの違いはなんなんでしょうか。
 安田らは今にもまたイラクに行きそうな気配ですが、逆に高遠なんかは今にも死にそうな雰囲気です。
 この二組の違いは何なんでしょうか。
 
 偏見無く見たとしても、この二組の違いは家族の対応、もっと言えば日本で批判されているかどうかでしょう。
 偏見無く見たとしても、3バカの方はPTSDと言われ、2人の方はピンピンしてます。
 偏見無く見たとしても、この方程式から導かれる結果としては、日本の批判が怖くてPTSDになったという答えが導かれるのではないでしょうか
 
 もちろんストレスとかといった心の病には個人差があるでしょうから一概には言えないというのももっともな意見だとは思います。
 また、日本に戻ってきてホッとしてから疲れが一気に噴出し、PTSDになったということも考えられないこともありません。
 しかし、解放直後の態度と帰国時の態度があまりにも違うというのは紛れもない事実ですし、上の記事にあるように「三人は事件の反響の大きさに驚いた様子だった」というセリフも3人が事の重大さを認識していない表れでしょうし、また突然急に家族達がドバイまで迎えに行くと言いだしたのも今の日本の厳しい世論を伝えに行くという理由があったのではと思わずにいられません。
 人質になったことでPTSDになったのだったら、帰国してすぐに涙ながらに「それでもイラク人のことを嫌いになれません」ぐらい高遠なら言えそうですしね。
 つまり、やはり国内批判が原因でPTSDになったと考えるのが自然なのではないかと思うのです。
 
 3バカが自分が起こした行動と残した結果と語った言葉が、どれだけ他人に迷惑をかけたか全く理解していなかっただけに、その反動としてPTSDという病気にまで発展したと言えるのではないでしょうか。
 
 もちろん自分への批判がPTSDの原因であっても、それは全然かまわないと思います。
 かまわないというか、ご病気なのですから仕方なくていらっしゃいますよね
 医師ライセンスを持ったお医者さまがPTSDとおっしゃっているんですからPTSDでいらっしゃるんだと思いますので、しっかりとご休養為されれば宜しいかと存じ上げます
 
 しかしその批判を真摯に受け止めなければと思っているのでしたら、昨日言いましたように一言でもいいからすぐに謝罪すべきだったでしょう。
 それをせずにひっこんでいるのでしたら、今の批判が自分にとって不当なモノだと思っていると、勘ぐられかねません。
 その辺はハッキリしてもらいたいと思います。
 
 まぁ、少なくともPTSDになるぐらいですから、今後二度と戦時下の場所に行くことはないでしょうし、また言ってみれば「見せしめ」になりましたから、今後バカな行動をする輩はぐっと減るでしょうし、いたとしてもほっておけばいいと世論はなるでしょうから、それはそれでいいと思います。
 
 
 こんなニュースが流れてきました。
 

 「これ以上話すことない」安田さんら聴取は「辞退」
 
 空港で記者団の取材に応じた2人は「ご心配をおかけしました」と話した。今後想定される、警察などによる聴取について渡辺さんは「辞退する」と明言、安田さんも「これ以上話すことはない」とした。
 また安田さんは「現地に残る意思」と報じた日本の新聞を手にし「(現地で)私は『帰ります』ときっぱり言った」と報道を打ち消した。

 
 自分が人質になることで政治そのものの中心になるという想像力が欠いている事だけを除けば、骨のあるジャーナリストと思っていた安田ですが、やはり日本国内の厳しい世論は予想外だったのでしょうか
 “どうしてもイラクに行きたい症候群”を持っている人たちは揃って「自分たちの活動が自衛隊によって阻害されている」と言っていますが、自分達の行動によって自衛隊の活動を阻害している事実には気付かないようです。
 やるやると言っていたのにマニフェスト自体を破棄した勘違い菅直人の「オレオレ詐欺」じゃないですけど、こういう人たちの「オレがオレが自己中」はなんとかならないモノなのでしょうか。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、「覚悟は持っていた」詐欺を応援しません。
 

平成16年4月21日

 防衛的先制攻撃

 
 >LOOX Sとトランスメタのこと、ときどきでいいから思い出してください。いっそのこと、Tなんて付けずにLOOXだけにすれば良いんだ!うわーん。
 
 すんごい同感なのです。
 もういい加減動作が微妙な感じになってきたので買い換えたいと思っているんですが、後継が出てないのでどうしようもないのです。
 他のメーカーもビビビっ(by聖子ちゃん)とくるものがないですし、なんとかしてエライ人。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 アメリカのイラクへの攻撃は、国連決議無しの先制攻撃だと批判されています。
 イラク戦争の口実には「大量破壊兵器」と「民主化」というものと同時に「テロルとの戦い」という決意も掲げ、9.11の同時多発テロルを引き起こしたアルカイダを例に挙げ、テロルを防ぐためには先制攻撃しかないという理屈でもって戦争を始めました。
 しかしこれには「侵略戦争の言い訳に過ぎない」と各国から批判されているワケです。
 
 先日このニュースが世界を駆けめぐりました。
 

 イスラエル軍、ハマス新指導者ランティシ氏を殺害
 
 イスラエル軍は17日夜、パレスチナ自治区ガザ市で、イスラム原理主義組織ハマスの実質的な最高指導者アブドルアジズ・ランティシ氏(56)が乗った車に対し、武装ヘリによるミサイル攻撃を行って車を大破させ、同氏を殺害した。
 ランティシ氏は、3月22日にハマスの精神的指導者ヤシン師がイスラエル軍に殺害されたのを受け、後継の指導者に就任していた。
 イスラエルのシャロン首相は「テロとの戦いを続ける」と断言。一方、ハマス側は報復を宣言しており、新たな暴力の応酬が、停止状態にある中東和平プロセスを崩壊させる懸念が高まっている。

 
 イスラエルにしてはやはり「テロルから身を守るための防衛的先制攻撃である」という主張なのでしょう。
 しかしこれには小泉首相も「やりすぎではないか」と非難の声明を出していますし、「防衛的先制攻撃」を主張しているアメリカを除いて、他の国も批判的な反応を示しているようです。
 また「アメリカがそのような主張をしているからイスラエルも尻馬に乗っているんだ」という批判も各地で聞かれているところです。
 
 こんなメールを頂きました。
 許可を得ましたのでご紹介したいと思います。
 

 以前よりサイトを拝見させて頂いておりましたが、この、「イスラムとテロリズムと武士道」については、非常に感銘を受けました。
 私は、以前イスラエルに住んでおりました。1991年から1995年、今から思えば格段
に平和な時期でしたが、それにしても家の近所でテロリストのバス乗っ取りの失敗(このテロリスト達は結局民間人を盾にして逃げようとし、民間人ごと射殺されました)、大学構内での包丁振り回し事件、等、結構な数のテロがありました。
 日本のマスコミでは成功したテロのみが報道されますが、実際の件数はこんなもんじゃありません。
 
 ところで、先日、イスラエルから帰国した方から、今回のヤシン師の暗殺についての理由をお聞きしました。
 日本から見ていると、何でこんな時期に(殺害されるだけのことは十分している人ですが)、と思われるかもしれませんが、実は、未遂に終わったテロというのが関わっているのだそうです。
 イスラエルの南部、アシドットという処に、臭素の工場があります。ここを爆発させようとするテロが、未然に防がれたそうなのです。
 テロが成功したら、周辺住民3000人あまりが被害にあったかもしれない、とのことでした。
 これまでイスラエルでのテロというのは、バスを対象にする場合が多かったと思います。この場合、最大でも被害は50人程度かと思います(それでも充分にひどい話ですが)。
 しかし、3000人といえば、9月11日の規模に匹敵します。
 どうも、ハマスのテロが、小規模から大規模になりつつあるらしい。
 その先手を打ってのヤシン師の殺害である、と、イスラエルで聞いた、とのことでした。
 (今回のランティシ氏の殺害も、その線上にあるような気がします)
 
 無論それでも、今の世論の状態で暗殺を行うことが、ベストの道かどうかはわかりません。
 ただ、3000人規模のテロを横行させるよりは、多少世論に反しても、と、考えることが間違いとは思いません。
 
 やえ様のコラムに賛同を憶えつつ、尚、『どうして今の時期にこのような稚拙な動きを』との疑問に、お答えできるのではないかと思い、メール致しました。
 乱文、申し訳ございませんでした。

 
 日本のメディアでは、イスラエルとパレスチナの問題を、アメリカとイラクの関係と同じような感じで「侵略者vs抵抗運動」という図式に当てはめて語られることが多いので、派手に映る軍隊の攻撃であるイスラエルの行為はとても大きく報道されますし、そして日本では軍隊の行動は批判的に報道されがちですし、またパレスチナの行為も「自爆」という事から「抵抗運動」と捉えられて、ますます報道が「侵略者vs抵抗運動」という傾向が強くなって、結果的には言い方は悪いですが視聴者にウケの良いセンセーショナルな“成功例”ばかりが報道されてしまっていると言えるのではないでしょうか。
 しかしよくよく考えてみたらイスラエルだってテロルされるのを指をくわえて眺めているだけなんて事はあり得ないワケで、テロルに対する報復だけをするのではなく、テロルを未然に防ぐ努力も相当しているのは当たり前と言えば当たり前のことなのです。
 つまり、「イスラエルでパレスチナによる自爆テロが未然に防がれました」なんてニュースは普通は流れないのでその事実を多くの人は知るところではないのでしょうけど、実際のところは「侵略者vs抵抗運動」という図式だけに当てはまらない様々な事情があり色々な攻防が繰り広げられているのでしょう。
 
 この事実を踏まえた時、様々な考え方が出てくると思います。
 ここまでの大規模なテロルが計画されていたのだったら仕方ない、という意見もあるでしょう。
 未然に防いだんだからそれでいいじゃないか。暗殺までする必要は無いじゃないか、という意見もあるでしょう。
 
 やえは、もしこれがアメリカならどうしていたのかなと考えたら、けっこう怖い結果が出ていたんじゃないかなって思うんです。
 というかもう出ているという方が正しいかもしれませんが。
 と言うのも、最近よく言われていることですが、ブッシュは9.11の同時多発テロル、つまり飛行機が貿易センタービルに突っ込むことを事前に知っていたのではないか、という見方があるのです。
 アフガニスタンへの攻撃と、さらには中東への、特にイラクへの攻撃への道筋の口実のために、飛行機が突っ込むのを黙認したのではないかと言われているのです。
 結果的には、イラク攻撃はともかくとしても、アフガニスタン攻撃に対してはさすがに国連も他国もアメリカに文句を言うことは出来ませんでした
 あれだけのことをされたら、さすがに戦争も認めざるを得ないワケですね。
 だから、そこまでを計算してブッシュは9.11を黙認していたのではないかと、憶測が流れているのです。
 
 そもそもアメリカは伝統的にそういう国でして、日本による真珠湾攻撃も事前に知っていたのではないかという話もあります
 少なくとも日本軍の暗号は解読されていたようですし、秘密通信も筒抜けだったようで、だから真珠湾攻撃も事前に知っていたのではと言われているのです。
 そして真珠湾を攻撃させることにより、もっと言えば自国民を見殺しにすることでアメリカは日米戦争の正当性・正義性を得ることが出来た、というワケです。
 
 そう考えれば、大規模テロルを未然に防いだイスラエルは国内的にはとても善良な政治を行ったと言えるでしょうし、逆にそれを宣伝材料に出来なかったイスラエルは外向的には失敗していると言えるでしょう。
 相変わらず世界の同情はパレスチナに注がれています。
 イスラエルから見れば、テロルを未然に防ぐだけではいつまでたっても状況を打開することは出来ませんし、また世論が防ぐだけという受け身の対応を許すとも思えませんし、しかしそれではテロル全てを100%防げるとも思えません。
 このような状況を知った上では、そもそもこのイスラエルの「暗殺」が先制攻撃かどうかということも議論すべき事だと思いますし、また100%悪であると言ってしまうのも早計なのではないかと思います
 
 「防衛的先制攻撃」は日本にとっても重要な問題です。
 日本には、言わずとしれた「ならず者国家」北朝鮮という問題があります。
 北朝鮮はすでに実際に日本国民を拉致するという、国家主権を思いっきり踏みにじる、侵略行為と言っても過言ではないぐらい卑劣な行為を犯しています。
 また領海や領空を何度も侵犯しています。
 これらに対してはすでに日本国民は怒りの頂点を突き抜けているのはもはや言うまでもないことでしょう。
 「主権を侵害されたのだから攻撃するのもかまわない」といった過激な意見も、そう珍しいモノではないと言えるぐらい日本国民は怒っています。
 
 また北朝鮮には核開発疑惑がありますし、核がなかったとしても長距離ミサイルはすでに存在し、日本に向けられていたりします。
 数年前には、北朝鮮は衛星と言い張っているミサイルが日本上空を飛び越えていったという事件もありましたね。
 つまりいつでも北朝鮮は日本に向けてミサイルを撃ち込める状態であるのです。
 
 これを防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
 ミサイル防衛システムを構築しようという動きもありますけど、これはあくまで発射された後の防衛ですから、どうしても不安は残ります。
 最も確実なのはやはり発射される前に日本からミサイルなり基地なりを攻撃するという方法でしょうけど、やはりこれは今批判されている「防衛的先制攻撃」になってしまうのでしょうか。
 平成16年3月25日の予算委員会で石破防衛庁長官は
 

 例えて言えば、ある国が我が国に向けて、東京を火の海にしてやるというふうに宣言をし、東京に向けてミサイルを発射せよというような指令が下り、そしてミサイルが直立をし、燃料が注入をされたという状況を考えたときに、それは実行の着手というふうに評価を法的にされる場合があり得るということでございます。
 そして、自衛権の発動というのはいつなのかといえば、それは、おそれでは足りない、しかし被害を受けてからでは遅い。いつなのかといえば、それは着手した時期である。

 
 という国会答弁をしていますが、これは「防衛的先制攻撃」にはならないのでしょうか
 また、例え「ミサイル基地の防衛的先制攻撃」が許されたとしても、その後基地なりを破壊した後、戦況はどうなるのでしょうか。
 まさか基地を破壊しただけでは終わらないでしょう。
 そもそも敵の方がそれで終わらせるとはとてもじゃないですけど考えられません。
 だから、まさか日本側としても、またミサイルを撃ってくる直前までわざわざ手をこまねいてボケッと待っているなんてことはしないでしょうから、というかしてほしくないですから、日本側からももっと積極的な攻撃をしなければならなくなると思います。
 が、しかしそれはやはり「防衛的先制攻撃」にはならないのでしょうか。
 
 多分現実的にそのようなことが起きれば世論はそんな議論なんかすることもなく、北朝鮮への攻撃を支持することでしょう。
 しかし問題なのは国際的な世論です
 何が言いたいのかと言えば、つまりイスラエルの例を見れば、イスラエルがパレスチナの大規模テロルを防いだという事実は他国にはほとんどニュースにならず、しかし軍隊の攻撃は大々的に報道され、結局暗殺は「やりすぎ」だと批判されているのと同じように、北朝鮮がミサイル配備をしてそれを日本が事前に発射を防いだという事実は世界的に報道されずに日本軍が攻撃したという事実だけを報道されたとしたら、果たして本当の詳細な事実を知らない国際的世論はどう判断するのか、やえにはとても心配なのです。
 
 日本人は北朝鮮がトンデモナイ国だということはもはや常識です。
 しかしその常識が果たしてヨーロッパとかその辺の国々の人々に通用するか、それはとても疑問です。
 例えばこの前スペインがテロルの被害に遭いましたが、結局あれはイラク関係のテロルではあったのですけど、当初スペイン政府は「バスク祖国と自由(ETA)」の仕業だと発表していました。
 だけど日本人にとってはETAなんてほとんど馴染みのない組織名だと思いますし、この前はじめて聞いたという人も大勢いらっしゃると思います。
 しかしヨーロッパの人々、特にスペインの人にとってはETAはトンデモナイ組織だということは常識になっているワケです。
 だからこそスペイン政府はそのETAのせいにしようとしたのですから
 これと同じでして、ヨーロッパの人々からすれば北朝鮮からはミサイルは全然届きませんし、だから「対岸の火事」でしか無いワケで、全く興味が無いワケですから、北朝鮮がトンデモナイ国という情報も意識もないワケです。
 
 そう考えれば、果たして“元悪の枢軸日本”が他国を攻撃するような自体が起きた場合、世界世論がどのような反応を示すのか、やえはかなり心配なのです。
 
 
 しかしまぁ外国の世論はともかくとしても、日本国内でもこの問題はキッチリと議論しておく必要があると思います。
 アメリカの「防衛的先制攻撃」や、イスラエルの「防衛的先制攻撃」をどう捉えるか、そして日本の「防衛」をどう規定するかを議論し、ダブルスタンダードにならないようにしておく必要があると思います。
 「他人は批判しておいて自分だけは許されると思っているのか」と言われないようにしておかないと、日本はギリギリのところで大きな失敗をしてしまうかもしれません。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、防衛的先制攻撃議論を応援しています。
 

平成16年4月22日

 我々の部族

 
 いつもラブメッセージを送ってくれるDAYさんが、この度日記を別サイトに移行なされたそうです。
 おめでとーございまーす。
 どうでしょうか、これを機にブログなんぞやってみられたらどうかと思うんです。
 今大流行のブログです。
 なんか気になるブログです。
 ブログだとトラックバックとか楽しい機能も色々付いてますし、更新もブラウザ上だけでできるみたいですので、今のスタイルを急に崩すことなく出来ると思うんですよ。
 どうでしょうか。
 
 引っ越し先は「はてなダイアリー」がよろしいんじゃないかと。
 
 あ、いえ、決してやえがブログに誘われたけどいまいちどういじっていいのか分からないから、とりあえず他の人も引き込んで感想を聞こうなんて全然思ってないですよ
 ホントですよ。
 ましてやえがスタイルシートがよく分からないから、DAYさんに勉強させて、後から教えてもらおうとか、そんなことこれっぽっちも思ってないですよ
 ホントですってばー。
 
 「ブログ人」が良さそうと思ったら有料でした・・・_| ̄|○
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日は木曜ですので恒例の「小泉メルマガレビュー」の日なのですが、まだまだイラク問題について言いたいことがたくさんありますので、先週に引き続きレビューはお休みさせていただきます。
 数少ないレビューファンの方、申し訳ございません。
 
 
 テレビかなんかでこのようなことを言っていたのを聞きました。
 
 「イラク人は『我々に主権を委譲しろ』と言う。それはもっともなことだ。しかし問題なのは彼らの言う『我々』とは『イラク人』のことではなく、『我々の部族』という意味なのである」
 
 元々イラクという国はかなり多くの民族(部族)が寄り集まって出来ている国でした。
 言わば多民族国家でして、そもそもそれを1つの国にまとめるということは、かなり難しい話だったんですね。
 だから、戦争が始まる前までは、「イスラム教」という器と、「フセイン大統領」という象徴が、なんとか一つの国にまとめ上げていたわけです
 もちろんフセインが必ずしも善政だけででまとめ上げていたワケではないのは、すでに多くの人に知られているところではありますが。
 しかし、それが良いか悪いかは別にしましても、一応はフセインという顔によって、イラクという国家は一つにまとまっていたワケです。
 
 今のイラクは混沌としています。
 無政府状態であるということ以上に、フセインのような「顔」がいないことが最も大きな原因でしょう。
 本来ならアメリカというものが「顔」にならなければならないのですが、しかしそれはイラク人が拒否している、というか、猛反発していますね。
 また、イラク統治評議会というモノに対しても、イラク人は「顔」とは認めていないようです。
 まとまる要素がないのですから今のイラクがまとまるワケがありません。
 
 よって、今のイラクで最も大きな集団の単位は「部族」ということになるのだと思います。
 イラクは部族社会であるということがこのイラク戦争で広く伝わることになりましたが、今のイラクには法や規範が存在しませんので、その代わりとして部族の意志というモノが最も多くの人々の行動基準になっているのでしょう。
 考え方が違うからこそ違う部族が多く存在しているワケで、今回の邦人人質事件でもその傾向が見られたと思うのですが、テロリズムを肯定するかのような考え方の部族もありますし、そうでない部族もあるようです。
 
 しかし、とりあえずは国家という「器」が必要だということは共通認識のようです。
 さすがに部族という単位では国際的な国家運営は出来ないと理解しているようで、それなりに「イラク人」という意識もあるみたいです。
 それだけに「部族小国連邦」に終わるのではなく、今のイラク人は「イラク復興」という事を目指して様々なアクションを起こしているのでしょう。
 そしてほとんどのイラク人が、顔がアメリカでないイラクの復興を望んでいるのだと思われます。
 
 ここで1つ問題が出てきます。
 
 「我々の部族に主権を委譲しろ」
 
 つまり、各部族にとっては、やはり新生イラクにおいて主導権を握りたいと思っているのです
 今イラクの混乱状況は「アメリカvsイラク国民」という二元論的な報道で伝えられることが多いと思いますが、しかしこれは正確ではないと思います。
 イラク国民は一枚岩では全然無く、部族でそれぞれ独立していて、それぞれがアメリカとの争いをしつつ、他の部族の間でも覇を争っているのだと思われます
 というより、アメリカとの戦いによってより戦功を挙げた部族がキャスティングボードを握る、という形の、そのまま「権力争い」という言葉がピッタリくる争いをしているのだと思われます
 
 この度日本人の3人通称3バカを誘拐した犯人グループというものがいますが、このグループ、どうもかなり稚拙なグループじゃないかということが言われています。
 最初の脅迫状にはイスラム歴が書いてなかったとか、そもそも脅迫状の文面にイスラム的な表現が薄すぎるとか、ヒロシマ・ナガサキの綴りが違うとか、3日で撤退しろなんて現実不可能なことを言っているとか、この前発覚しましたように3バカに演技するようにと言っていたりとか、かなり行き当たりバッタリというか、犯行には稚拙な部分が目立っています。
 これは、部族間の権力争いにおいてかなり出遅れた部族かグループかが、あせって起こした犯行なのではないかと思われるのです。
 とりあえず結果を残そうと、とりあえず外国人を誘拐しておこうという程度の事で事件を起こしたのではないのでしょうか。
 そう考えれば、2度目の脅迫状は焦りを修正したかのように体裁を整えていたり、またサマワ辺りのイラク人に批判されてると急に人質を返すと言い出したり、その後解放に手間取ったのもグループが行き当たりバッタリなので意志の統一が為されていなかったからと考えれば、その辺の不自然さが納得できます。
 (もちろん自作自演は無いという前提の元ですが)
 
 権力争いをしているのは何も部族間だけではなく、例えば「聖職者協会」という団体も同じように権力争いをしていると言えると思います。
 この度3バカや2アホの日本人を救出した聖職者団体は、フセイン政権が倒れた後に出来た団体だと聞いています。
 もちろん聖職者ということで正義感とか義務感みたいなモノもあったのでしょうけど、やはり野心も少なからずあるでしょう。
 彼らは「人質を解放する」という行為によって名を上げ、主権委譲後のイラクで影響力を発揮したいと考えているのではないでしょうか。
 もっと言えば、イラクのローマ法皇になりたいと願っているのかもしれません。
 例えイラクが民主主義国家になったとしても、イスラム教の影響は変わらず絶大になるでしょうし、またそもそもイスラム教の中での派閥争いも、シーア派とかスンニ派とか有名になりましたけど、フセイン政権下では一方が差別されていたというぐらい厳しい対立があるぐらいですので、その主導権を取ろうという意味でも「聖職者協会」というのは、むしろ今の混乱状況をチャンスと見ていて名を上げようとしているとしても、全然不思議ではないと思います。
 
 
 まぁ今回はほとんど予想というか、こういう考え方や見方もあるということで書いてみました。
 もちろん日本人5人を救出するために尽力していただいた聖職者協会の方々にはとても感謝しています。
 しかし前々から言っていますように、どうもイラク人はどこまで信用していいか分からない、信用できない性質をしていますので、こういう側面もあるんじゃないかと思っておくのもいいんじゃないかと思いました。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、どの部族も応援していません。
 
 

平成16年4月23日

 反動

 
 ええと、未だに次のようなご意見をよく頂くので、もう一度だけハッキリとさせておきたいと思います。
 
 「仕方なくテロルをしなければならなかったから、それは理解しなければならない」
 「では、戦力が離れすぎていて負けると分かっているのに、それでも戦争をしろと言うのか」
 
 よく頂きます。
 しかしこれらはもう何度か更新にてハッキリとやえの答えは書いています。
 詳しくはニュースフラッシュとして載せている「イスラムとテロリズムと武士道1」をお読みください。
 よろしくお願いします。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 最近「自己責任論」に対して逆バッシングを始める人が急に増えてきました。
 テレビなんかでも一時は自己責任論に言及し始める人がチラホラ出てきたのですが、その勢い以上に最近は「反自己責任論」の方がよく聞かれてるようになってきています。
 
 こういうのを「反動」って言うんですよね
 
 様々な意見を反米とか親米とか保守とか革新とか右翼とか左翼とか言って一括りにするのはあまり良くないとは思うのですが、しかし反自己責任論を唱えている人たちを見ると、なんかお馴染みの人々やメディアばかりなので、どうしても「ああ、そんなに悔しかったのかなぁ」とか「相変わらずがんばってるなぁ」とか思わずにいられないんですよね。
 今までそっち系の人たちの主張は「非現実的だ」とか「絵に描いた餅だ」とか「お花畑空想だ」とか散々言われていましたが、今回のことでそれが証明されたのではないでしょうか。
 昔やえは「千人祈」とかいう「戦争をやめさせるために祈ろう」とか言っていたおこちゃま的ネット運動を批判したことがありますが、今回の事件は「祈っていれば人質事件は起こらなかったのか」「祈っているだけで人質は無事解放されたのか」、その辺のことを聞いてみたい気がします。
 結局、いくらキレイゴトだけ言っててもそれだけでは済まない現実というモノがあって、それを踏まえてでないといくら意見しても意味はないワケで、今回の人質事件はまさに主張と現実が見事に乖離していたという教科書的な例なのではないかと思います。
 
 
 さて、自己責任論の反論が最近よく聞かれるようになったことは先程言いましたが、どうもその反論は、「自己責任論は人質事件が起きた直後から世論を占めていた」ということを前提にして主張している方がほとんどのような気がします。
 「犯罪被害者なんだから気遣いはないのか」とか「解放されるまでは殺される可能性があるから黙っておけ」とか、そのように主張されている人がたくさんいます。
 しかし、決して人質問題が発覚してすぐに自己責任論が噴出したワケでは全くありません。
 
 やえは4月9日にこう書いてます。
 

 やえは、テレビなんかは政府を責めるような報道をするのかなと思っていたのですが、意外とそのような話はあまり出ず、なんだか当たり障りの無いような表面的な意見しか聞こえてこないので拍子抜けしていたりします。
 拘束された人の中にはマスコミ人も含まれていたので、マスコミは同情的になるかなとも思っていたのですが、やはり拘束された連中の「自業自得」という面は無視は出来ないようで、それでもそこを言及すると自らの行動をも否定することになるので正面切っては自業自得とは言えない、だからなんだか当たり障りのないほどほどの報道になっているのでしょう。

 
 3バカの自己責任を問うような雰囲気は当初からありました。
 というか共通認識としてまずそれは誰にでも頭に浮かんだことでしょう
 しかしやえが書いていますように、マスコミが気を遣っていたのかどうかは分かりませんが、人質本人の自己責任を問うような報道は全然していませんでした。
 やえが感じたのは「当たり障りの無いような表面的な意見しか聞こえてこない」という、何か腫れ物を扱うかのような、奥歯に何か引っかかっているようなモノの言い方のメディアでした。
 そしてそれはやえには必要以上に気を遣っているように感じました。
 
 しかし今の反自己責任論者達は、このような事実を全く無視して、さも「自己責任論がはじめから世論を支配していて人質達を傷つけている」というような感じで論を展開しています。
 まったくもっていい加減な、むしろ事実をねつ造していると言っていいモノの言い方です。
 このようなモノの言い方は、自己責任論中身の議論そのものを封じ込めようとする、弱者の立場を利用しようとしている、卑怯な言い方でしかないのではないでしょうか
 
 もっと酷いモノになると、こんな陰謀論さえ出てきています。
 

 小泉政権に向かう責任論をいかにかわすか。側近達がひねり出した戦略が、人質の「自己責任」の強調だった。(週刊朝日4/30号より)

 
 もしこれが本当ならもの凄いことになるでしょう。
 だって、政権側が作った陰謀というモノが、少なくとも世論の半分を占めるぐらい成功しているということなのですから。
 もう世論なんて政権の思いのままじゃないですか。
 選挙すら必要なくなりますよね。
 いやスゴイです。
 
 この手の反論はどれも中身の議論を避けようとしています。
 「傷つけるから言うな」とか「政権の陰謀だ」という意見は、「人質に責任があるのかどうか」という意見には全くかみ合っていません。
 むしろ中身の議論を避けようとしている、正面から反論できない、と認めてしまっているんじゃないかと疑ってしまうぐらいです
 冒頭に「理想と現実のギャップを突きつけられた」という感じのことを言いましたが、しかしそれでもこの手の人たちは現実を何とか見つめないように努力しているのでしょう。
 ある意味可哀想ではありますね。
 
 
 様々な意見を反米とか親米とか保守とか革新とか右翼とか左翼とか言って一括りにするのはあまり良くないとは思うのですが、しかし反自己責任論を唱えている人たちを見ると、なんかお馴染みの人々やメディアばかりなので、どうしても「ああ、そんなに悔しかったのかなぁ」とか「相変わらずがんばってるなぁ」とか思わずにいられません(二回目
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、現実的な意見を応援しています。
 
 

平成16年4月26日

 やえの視点

 
 この週末、気付いたら寝ていたような気がするのですが、それでいいんでしょうか十四歳の乙女。
 ぐー
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて、どうしても、どっちかが正しくてどっちかが悪としなければならないと思っているような人がいるようですが、やえはそれは違うと思います。
 イスラエルとパレスチナの件です。
 またイスラエルパレスチナ問題だけに関わらず、例えばアメリカとイラクとか、小泉さん批判のこととか、こういうのはどっちかが100%正しくて、どっちかが100%悪であるなんて事はありえないでしょう。
 
 そもそもこれは何度も言っていることですが、やえはイスラエルパレスチナ問題は日本人が手を出す問題ではないと思っています。
 外国人程度が、当事者の気持ちや感情や宗教観なんてことを理解出来るハズが無いのですから、日本人がその問題に関して「おまえが悪くて、あんたが正しくて」なんて言えるワケが無いのです。
 実際やえはここでそのようなことを言った記憶はありません。
 
 やえは、そんな複雑な問題の中から毎回1つの事を取り出して、そして日本を視点にして語っているのです。
 冒頭に言いましたように、アメリカとイラクの問題だって100%やることなすこと全てアメリカが悪いとは言えないでしょう。
 いくらアメリカが理不尽なジャイアニズム精神で戦争をふっかけたのだとしても、それでテロリズムに正当性が認められる事は決して無いと、やえは何度も言ってきましたね。
 
 イスラエルとパレスチナの問題も同じです。
 この前の更新では、日本のマスコミが伝えない事実を示し、こういう事情もあるということを語った上で、それではこれが日本だったらどうなっていたでしょうかということを、北朝鮮という具体的事例でもって考えてみました。
 あの例においては、イスラエルが過去どういう罪を犯したのかという問題はあまり関係がないのです。
 そして、やえはあの例示だけでイスラエルパレスチナ問題全ての正悪を判断してはいません。
 
 どんなことだって、木を見て森を見ないというのもいけませんし、森だけ見て木は見ないというのもよくないことでしょう。
 
 やえの文章の傾向として、「既存メディアではあまり言われないこと」というものがあります。
 テレビや新聞またはその関係のサイトではなく、わざわざ当サイトにお越しになって下さっておられるのですから、巷にあふれかえっているような情報や考え方ではなく、やえが独自に思っていることを知っていただきたいし読んでいただきたいと思っているからです。
 また来ていただいている方々もそれを期待していらっしゃるんだと思いますし。
 やえが文章を書く時にわざわざそういうのを選んでいるというワケでもないんですが、しかし既存メディアでよく言われているようなことを書いても、やえ自身が面白くないですから、自然とそうなるんですね。
 
 例えば、この度の年金問題でなんか大臣のお三人方が未納付だったことが発覚したようですが、これなんてやえが批判しなくても他でいっぱいやってますよね。
 というか書くまでもなくやえだってこれアホだと思いますもん(笑)
 なんかやえに対して政府寄りだとか小泉マンセーとかという批判がありますが、こういう事って書くまでもなく批判されて当然のことですから、だから書かないだけです。
 しかし書かないだけであって、問題がないと思っているワケではないんです。
 だけどそれに対して「全部書かなければ公平でない」と言われても、それはちょっと困るワケです。
 やえはジャーナリストではないですし、また全ての事を書くほどの時間も場所も無いですから。
 
 やえの視点からすれば、その大臣が未納付だったことよりも、それに対して「未納3人兄弟」なんてレッテルに近いような新語を造るのに必死なイメージだけで政治をしている菅直人の方を批判したくなるんです。
 だってこれどう見ても頭悪いですよ(笑)
 しかも他では全然注目されていないことですから書く価値もあるでしょう。
 やえはこういう部分に注目して書いているワケでして、当然その裏には未納付の大臣の問題があるワケですが、しかしそれを書かなかったからといってそれは問題ではないと思っているワケではないんです。
 
 つまりはこういうことでして、パレスチナイスラエル問題にても、それは様々な問題があって様々な視点があるのでしょうけど、その中でやえはたまたまある部分を取り出して注目したということです。
 そしてそれは「日本のため」という前提条件があってのことです。
 上でも言いましたように21日の更新で言えば、「パレスチナの指導者をイスラエルが暗殺した直接の動機は、日本では伝えられていないような事件があったせいで、それを日本で置き換えたら、もし日本が北朝鮮に対して海外では伝えられていないようなしかし日本では重大な事件が動機で攻撃したとしたら、日本の世界的な立場はどうなってしまうのだろうか」ということを伝えたかったワケです。
 これを伝えるためにはイスラエルとパレスチナのどっちが悪いのかという問題はあまり関係ないのです。
 
 これがやえの立場でして、全てを書けと言われてもそれは不可能ですし、またジャーナリストのような公平性を求められるのはそれはやっぱり違うと思いますので、その辺はご理解いただきたいと思います。
 
 
 もちろん色んな意見をくださることは大変うれしいですし、やえにもまだまだ至らぬ点はあるでしょうから、様々なことを教えていただければとてもありがたいと思っています。
 そしてやえの意見もまた一つの意見として、みなさんがどう受け止めるのか、考えるきっかけになれば幸いかと思っています。
 これからもよろしくお願いします。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、日本が視点の議論を応援しています。
 

平成16年4月27日

 安田氏講演

 
 議論板なのですが、けっこう長文なんかが続いた時はやえはプリントアウトして読むことが多いのですけど、今当サイトで使ってるあの掲示板、ちょっとプリントアウトには向いてなさそうですね。
 そもそも色がプリントアウトに向いていないと言われたらそれまでなんですが(^∀^;ツリーの全レス表示にすると下に潜るほどツリーの線のせいで右側にズレちゃって、段落が変になっちゃうんですよね。
 というワケで、もしかしたら議論板は他のCGIにするか、もしくはスレッド式の方に統合するかにしようと思います。
 さて、どっちがいいのでしょうか。
 御意見あればお聞かせください。
 この際、有終の美と言うことで議論板にでも(笑)
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日はみなさんに見てもらいたいものがあります。
 信用できる方からいただいた情報です。
 こちらです。
 

 イラクで武装勢力に拘束された安田純平氏の体験談とNGOのあり方に関する勉強会

 衆議院議員 首藤信彦

 ファルージャに対する米軍の包囲攻撃、日本人5名の武装勢力拘束事件、中部要衝のナジャフからのスペイン軍の撤退、南部バスラにおける爆弾テロ、自衛隊宿営地のサマワでの攻撃、自らの武装勢力に拘束されたフリージャーナリストの安田純平氏の体験談を通じて、日々悪化しているイラクの実情を把握するために報告会を開催します。
 また、今回、紛争地への渡航禁止や、事故・事件に巻き込まれた場合のNGOの「自己責任」などが議論になりました。最近までイラクに滞在していた相澤恭行氏他(打診中)などNGO関係者とともに、紛争・平和再建・人道支援における市民社会の役割について意見交換を行いたいと存じます。
 なお、この勉強会は超党派・職位・所属無差別の勉強会です。ご関心のある方はぜひご参加ください。
 
 日時:平成16年4月28日(水)  16:00〜17:30
 場所:衆議院第2議員会館 第1会議室
 報告者:安田純平氏

 
 みなさんご安心ください。
 落ち込むこともあったけど安田さんは元気です(゚∀゚)
 
 まぁ安田さんははじめからマスコミに対してはほどほどに受け答えしていたのでアレと言えばアレなんですが、しかしついに国会デビューですね。
 確か警察とかには「これ以上話すことはない」とかつっぱねていましたが、しかし永田町では話すことはいっぱいあるみたいです
 どんなことをお話になられるかちょっと興味の引かれるところですね。
 
 ちょっと発起人(?)の首藤信彦衆議院議員さんのことを調べてみましょう。
 公式プロフィールによりますと
 

 首藤信彦(すとうのぶひこ)
 
 神奈川県第7選挙区選出 58歳 民主党所属 当選2回
 現・衆議院予算委員、事態対処特別委員会理事、イラク支援特別委員、東海大学教授、NGO代表
 元・伊藤忠商事、慶応大学博士課程修了

 
 これだけ見ると、民主党の中でも左派になるのかなと思います。
 また、所属委員会もかなりハッキリされている方ですね。
 ところで「NGO代表」って何なのかなぁと思って調べましたら、首藤さんの公式サイトにありました。
 

 インターバンド・市民政策バンドについて
 
 設立目的
 市民による政策立案によって日本そして
 国際社会の改革を目指し行動する組織。
 
 代表者   首藤信彦(すとうのぶひこ)東海大学政治経済学部教授
 
 これまでの経緯
  1992年7月 東京都世田谷区代々木上原に設立
  1993年4月 横浜市港北区新横浜2丁目へ移動
  1995年1月 横浜市港北区篠原町(現住所)へ移動

 
 最近は活動されていらっしゃらないのでしょうか。
 まぁ衆議院議員になられたのでお忙しいのでしょう。
 
 と、こういう方が安田を永田町に呼んで講演をさせるようです。
 どういう意図で首藤さんが安田を呼んだのかこれだけではよく分からないですが、もしこの会合に社民党や共産党議員、また社会党系の議員ばかりが集まっていたら、ちょっとアレですよね。
 3バカとかが無事に日本に帰国した時に一番危惧されたことと言えば、ヤツらが英雄気取りでマスコミの前に出てくることでしたが、まだまだその危険性はありそうです。
 
 しかし「自己責任論」ですが、議員さんの中でも与野党入り乱れてそれぞれ個人個人で考え方がバラバラでして、本来なら議員個人単位で議論されることは望ましいことなのかもしれませんが、逆にここまでバラバラだと議論の収拾がつかなくて、結局意見が飛び交うだけで議論が出来ていないというのが実情です。
 これは議員さんだけの話でなく、一般的にも同じ事が言えると思います。
 つまり結局、世論レベルでも「自己責任論」が噴出してから、その後その反動として「自己責任論反論」が出てきましたが、結局この二つの意見はお互いに言いっぱなしだけに終わってしまってグダグダになって今に至っていますよね
 で、3バカも記者会見しないものですから、話題もなくなって、みんな自己責任論も飽き気味になっているのでしょう。
 法律によって「渡航禁止」が出来ない以上、またイラク以外においても同様の事件が起こらないとも限りませんので、ここでハッキリしておいた方がよいと思うのですが、なかなか上手くいきませんね。
 
 ま、これからは有識者による議論が活発になれば、それはそれでいいのかもしれません。
 そのために安田が永田町に呼ばれたと思えば、多少は納得する余地もあるんじゃないかと思ってみました。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、他人に迷惑をかけるような英雄は全然応援しません。
 

平成16年4月28日

 責任と覚悟を持ちましょう

 
 ああ、もう、グダグダですね
 結局この問題って本質的にはだーれも分かっていないような気がしてくるんですがどうなんでしょうか。
 やえもちーっとも分かりません。
 ただ、これを政争のネタにして他の大切な審議や採決が送れるのだけは勘弁して欲しいと思います。
 けど、ちょっと無理そうですね。
 あーあ。
 
 右も左も逝ってよし
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 ちとやえは腹が立ちました
 なんですかこいつは、自分の都合のいい権利ばかり主張して。
 いえ、権利なんて立派な言葉を使うのももったいない。
 ガキがダダこねているのと全く変わらないでしょう。
 

 <イラク人質>渡辺さんら会見 自己責任論はNGO締め付け
 
 イラクで拘束されたジャーナリストの安田純平さん(30)と市民団体メンバーの渡辺修孝さん(36)の2人が27日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で、海外メディアと国内の報道関係者計約140人を前に記者会見した。人質や家族を批判する「自己責任」論やマスコミ報道、日本政府の対応への質問が相次いだ。
 安田さんは「犯人の要求が政治的だったので、家族も政治的な発言になった。それに対する政治家の発言もあり、(マスコミは)取り上げざる得ない」と話す一方、自分の家族が報道関係者から「息子をイラクに送った親の責任をどう考えるのか」と聞かれたとして「家族も含めた自己責任なのか」と批判した。
 渡辺さんは「政府とは別の立場をとる人へのプレッシャーではないか」と指摘し、バッシングへの疑問を表明する県知事がいることなどを挙げ、今後世論が変わるとの見方を示した。
 また「今後イラクでの日本のNGO活動は難しくなるのか」の質問に対し、渡辺さんは「日本大使館員は『非常に危険で外に出られない』と言うが、各国のNGOやジャーナリストが活動している。政策に反対するNGO活動家への締め付けだと思う」と政府を批判した。
 安田さんは「政府の復興事業は限られており、NGOとしての支援を考える日本人もいる。(今回の事件が)今イラクで何が起きているかに争点が向かなかったことは残念」と述べた。

 
 長くなって申し訳ないのですが、全ての文章においてツッコミどころ満載でしたので全文引用させていただきます。
 
 昨日も言ったのですが、この自己責任議論、双方言いっぱなしのままなので議論としては全然進展していないのですが、正直やえの感想からすれば「自己責任論反論」側の方が全くその先の議論をしないようにしているようにしか見えません
 「自己責任論反論」の主文としては「良いことをしているんだからいいじゃないか。だから国は無制限に安全を守れ」と要約されると思いますが、自己責任論反論者はその「良いこと」つまりボランティアという行為を、神に匹敵する行為だと信奉しているようにしか見えないんですね。
 「良いことをするためなら他人に迷惑をかけてもいいのか」という問いには一切答えず、ただただ「我々がそこに行くことは必要なのである」と繰り返すだけです。
 こんなの他人に対して「神(ボランティア)に対しては絶対の忠誠を誓え」と言っているようなモノです。
 もしくはボランティアは「赤ちゃん様」で、だからどんなに理不尽なことで泣き騒がれても「よちよち」と世話をしなければならないと言っているのと同じ事でしょう。
 
 どちらにしてもそこに周りの人の迷惑という観点が全く全然スッパリ抜け落ちています。
 そして自分とボランティアやジャーナリズムという行為を「神」か「赤ちゃん様」かと絶対視しているのです。
 「他人」という観念が全く無い、まさに自己中心的な我が儘な主張しか「自己責任論反論」はしないのです。
 
 見てください、さっきの記事中にそれが見事に表れている発言があります。
 

 渡辺さんは「日本大使館員は『非常に危険で外に出られない』と言うが、各国のNGOやジャーナリストが活動している。政策に反対するNGO活動家への締め付けだと思う」と政府を批判した。

 
 アナタ拉致されたんでしょおおおおおおおおおおお
 
 この人スゴイですよ。
 自分が拉致されたという記憶が全く無くなっているようです。
 記憶喪失ですね
 はやく病院に連れて行ってあげた方がいいんじゃないでしょうか。
 
 どうしてこうもこの人達は自分が特別だと思いこめるのでしょうか、思えるのでしょうか。
 仮にボランティアが良いことだと仮定したとしても、現に5人のアホ達の言動は政治そのものであり、世論を動かし得る立場であり、それに対する様々な人への迷惑というものが現実として存在している事に何ら変わりは無いのです。
 さっき「自己責任論反論側の方が全くその先の議論をしないようにしているようにしか見えません」と書きましたように、その手の論者達は「良いことをしている」という言葉を盾にして迷惑という現実から目をそらしているんですね。
 
 
 彼らはどうしても「良い事をしている」「伝えなければならない」という信仰に近い義務感を持っているようです。
 正直やえはそんな人たちにはあきれ果ててしまいました。
 というかあきれるしか他にないですね。
 それならそれでもう勝手にしてもらうしかないんじゃないかと思うのです。
 ですから、日本では「渡航禁止措置」というものが取れませんから、そういう“神の行軍”をなされたい方々には、このような念書でも書いてもらう事にしましょう。
 

宣誓書

 平成 年 月 日

 内閣総理大臣殿
 衆議院・参議院議長殿
 最高裁判長殿
 マスコミ各社殿
 日本国全ての国民殿

 
 この度私○○○○は、日本政府が撤退勧告を出している危険区域に、自らの責任のもと入域いたします。
 この行為は日本政府が出している撤退勧告を承知の上での行為ですので、以下に定める事を遵守するとともに、関係各位殿に協力をお願いします。
 
 
 1.私の生命や財産の全ての責任は私自身にあり、例え他人によってそれが奪われようとも自らの責任のみに帰することを誓います。
 
 2.私はいかなる状況下におかれても日本国やその他の団体からの支援や保護等を求めません。また、日本国やその他の団体からの支援や保護等の行為も行わないでください。
 
 3.私はあらゆる政治思想の立場も取りません。これは日本国のみならず全ての国・団体等においても同様です。
 
 4.私はあらゆる政治思想に利用されません。それがどのような手段を用いられようとも断固として拒否します。
 
 5.もし私が不当な行為によって政治的に利用されそうになった場合、日本への影響を考えマスコミ等はその事実を報道しないでください。項目3で誓いましたように私はいかなる状況におかれても政治思想の立場を取りません。
 
 6.もし私が生命を失うようなことがあっても、日本への影響を考えマスコミ等はその事実を報道しないでください。また、マスコミ以外も私の行動や死を政治利用しないでください。私の行動はいかなる影響も与えてはなりません。
 

 住所                       .
 職業                       .
 年齢                       .
 氏名                       印

 
 ここまですればまぁいいです。
 勝手にどこにでも行ってください
 3バカ共は「覚悟はちゃんと持っていた」とか言ってますが、ここまでやって本当の覚悟です。
 責任です。
 現地の子供のためとか、伝える義務があるとか、たいそうなことをおっしゃっているのですから、これぐらいなんとでもないハズですよね。
 別に注目されるためにやっているのでもないハズですから、どんなことになっても報道されなくても本人は問題ないでしょう。
 ここまですればこちらとしても知るよしもなくなるワケですから、是非どこへでも行ってもらいたいですね
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、人知れずひっそりとボランティアの中で死ぬなら、それは自由だと思います。せいぜい頑張ってください。

平成16年4月29日

 御恩と奉公

 
 これ、本当のテロルじゃなくてホントによかったですよね
 飛行機に乗れなかった人はとても迷惑だったこととは思いますし、実はやえの知り合いもたまたまこの時間に着陸する飛行機に乗ってて、後から話に聞いたらかなりキレ気味だったのですが(^^;、しかしホントにこれ以上何もなくて良かったです。
 もしかしたらこの犯人、こういう方法ならテロルできちゃうよーって命を張って教えてくれたんじゃないかと思ってしまうほどです。
 15分も気づかないって、もう何でもやりたい放題ですよ。
 関係者はこれを猛省して、これが大惨事になっていてかもしれないという意識を持って再点検してもらいたいと思います。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 昨日紹介した安田らの記事ですが、この記者会見は海外のマスコミも多数集まっていたそうで、この事件に対する国際的な関心の高さが伺えますね。
 しかしこの「自己責任論」の問題、外国ではけっこう国内とは見方が違うようです。
 例えばフランスの高級紙ル・モンドが自己責任論に対して反論の記事を書いていたりしていましたし、アメリカのメディアも批判的な記事を載せていて、パウエル米国務長官も「危険を恐れない国民がいることを日本人は誇りに思うべきだ」と非難的な声明を出していました。
 
 多分、アメリカやヨーロッパに対して「民主主義の本場」という幻想を抱いておられる方も多いと思うのですが、やはり所詮欧米人は欧米人でしたね。
 欧米なんてモノは「民主主義の本場」ではなくて、「市民革命の本場」もっと言えば「絶対市民主義の本場」なのでしょう。
 市民の要求は絶対で、市民がどんな振る舞いをしようがどんな無茶難題を言おうが権力というモノはそれに100%応えないと許さない、という考え方です。
 そしてもしそれに応じられなかったら、「市民革命」という名の暴力劇が始まるワケです。
 市民の要求は絶対なのです。
 欧米人の基本的な考え方はそんな考え方ですから、日本で「市民も政府に対しては一定の責任を果たせ」という批判には、欧米人はかなりの違和感を感じたのでしょう。
 
 西洋的には「権利と義務」の関係を「契約」と名付けました。
 これは一神教の神と信者の関係から続いている西洋(イスラム社会もそうですが)の伝統的な考え方です。
 しかし宗教から離れた「権利と義務」の「契約」では、そこに人間の心情という観念が時がたつにつれて入り込まなくなってしまいました。
 神に対しては「信仰」という触媒によって契約を結んでいる、つまり「人間の心情」があって初めて成り立つモノであると言えるのですが、しかし宗教から離れた契約においては、契約(書)そのものしか契約者両者を結びつけるモノは無くなってしまったのです。
 そんな「心なき契約」は、いつしか「契約(書)に書いていないことなら何をやってもいい」というような考え方になってしまい、さらには「求められるモノは求められるだけ求めてしまおう」というような考え方になってしまったのです。
 
 つまり権利の要求が無制限になってしまっていったのです。
 
 それに対し日本は「御恩と奉公」の社会です。
 と言うと「権力が上位なのか」なんて言う人がいそうですが、そうではなくて、この両者は対等であり、どっちかが過大に求めてもいけないし怠ってもいけない、そうでなければシステムが成り立たないという考え方なのです。
 「御恩と奉公」と「権利と義務」の違いは、そこに「相手を思いやる気遣い」があるかどうかではないかと考えます。
 お互いにお互いの立場を尊重し、信頼関係を築くことによってシステムを成立させているのです。
 
 「御恩と奉公」は決して「契約」だけではない関係です。
 教科書的には、「御恩とは将軍や大名から土地を与えられることであり、奉公とはそれに対して戦争の際に兵士となって戦うこと」なんて、西洋の「契約」にリンクさせるように書かれていますが、しかしよくよく日本人としての心情を思いながら考えれば、決してそれだけの関係でないことが分かると思います。
 
 大河ドラマでも何でも良いんですが、大名と家来の関係を思い起こしてみてください。
 信長と秀吉の関係でも、義経と弁慶の関係でもいいんですが、すなわち、仕える人間としては「この大将に一生ついていくんだ」という心の誓いがあり、取り立てる大名としては「こいつは信用できる」というやはり心からの信頼というものがあって、この両者が一致することにより「主従関係」が成り立つワケです。
 もちろん土地とか武力といった外的なメリットもありますが、しかしそれだけを理由にしたような「主従関係」はあり得ないと言っても過言ではなかったハズです。
 「御恩と奉公」の関係には、お互いの信頼があってはじめて成り立つモノなのです。
 だからこそ、「奉公」は主君のために尽くすという気持ちがあるので必要以上の過剰な要求はしないワケですし、「御恩」は部下に対して命を賭けてくれたのだからという温情があるので出来るだけ尽くしてあげようとするワケです。
 お互いに「相手に気遣い」を持って主従関係を結んでいるのです。
 
 忠臣蔵を見ればそれが分かりやすく考えられると思います。
 赤穂浪士達は主君が死んだ時点でもう御恩を受けられなくなっているのですから、つまり「契約」で考えれば契約は終わっているワケですから、本来ならそれ以上その契約に縛られる義務はないのですが、しかし浪士達は契約だけではない、言うならば忠義でもって仇討ちという奉公をしたのです。
 このように文面上の契約だけでない心の結びつきによって、日本の「御恩と奉公」というモノは成り立っていた事が分かるでしょう。
 また、忠臣蔵が今でも親しまれていますように、そのような関係こそが日本人の美徳とされているのです。
 
 日本人のそのような意識を考えれば、政府に対してなんの責任も義務も果たそうとせず、しかし権利だけは声高らかにまた高圧的に求めた人質達とその家族達が、一般世論で受け入れられなかったのは当然の事だと言えるのではないでしょうか。
 それに対して、どこまでも権利を求めるのは自由だ当然だと考えている欧米人が、今回の日本人の反応を理解できないのも、まぁ当然の事なのかもしれません。
 
 蛇足になるかもしれませんが、そもそも日本には戦前から選挙による国政が行われていたワケで、また内閣も頻繁に変わっていたワケで、戦前の天皇のあり方を西洋的な絶対王政とリンクさせるのは元々間違いなのです。
 当時からすればヨーロッパの国々に比べれば日本の方が遙かに民主的だったのです。
 つまり、システム自体は他国から輸入してきたのですが、しかしアメリカに民主制を押しつけられたという事では決してないのです。
 イラク戦争なんかでアメリカは「日本に民主主義を輸出したように」なんて言ってますが、これは全くの間違いで、もともと日本人には「日本人の民主主義」が作られる土壌があったのです。
 だからこそ「日本の民主主義」には、西洋的な「絶対市民主義」ではなく「御恩と奉公」の精神が受け継がれているのです。
 それだけにそれが理解できない連中というのが「民主主義の本場」と間違った知識を持った西洋かぶれの民主主義に走ってしまい、いつもいつもクダラナイ事ばかりしているワケです。
 今回の人質事件もまさにその通りで、5人のアホ共なんかは「国家と市民」の関係にしてもかなり的はずれですし、また「自己責任」という言葉に対してその責任の範囲がまるっきり「私」という範囲から外には出てないんですね。
 だから安田なんかは未だに国家に対して無制限に権利を求めようとしますし、また未だに他人に迷惑をかけているという自覚が持てないままでいます。
 
 アメリカ追随はヤメロと言っている人は多いですが、しかしまだまだ欧米からの精神的独立すら出来ていないというのが、悲しいかな今の日本の現状でしょう
 
 
 ま、欧米の政府関係者のことを考えれば、市民に対して我が儘言われたい放題なのは、なんだか可哀想だなぁと思わずにいられませんけどね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、御恩と奉公を応援しています。
 
 
 ☆補足
 補足しておきましょう。
 さすがに制度上において「御恩と奉公」の関係が対等だなんてことはやえも思っていません。
 ちょっと書き方でややこしくなってしまったのかもしれませんが、この場合やえが言いたかったのは「心情」上の問題なのです。
 
 西洋は制度上はよく分かりませんが、少なくとも心情上では市民は権利をどこ待ても求めていますよね。
 日本の場合は西洋のそれとは違い、制度上の事はともかくとしても心情上では対等であると思うのです。
 
 「御恩と奉公」もそうで、赤穂浪士達は決して制度に縛られて仇討ちしたのではありませんよね。
 奉公の義務(という書き方もアレですが)が御恩の権利よりも大きかったからでは無いはずです。
 主君が死んだ後も、心の忠義のみで困難な道を選び行動したのです。
 決して義務感だけで仇討ちしたのではないでしょう。
 言わば、赤穂浪士達は仇討ちする事で自らも心の平穏を手に入れた、自分たちも幸せになるために仇討ちを選んだと言えるのです。
 
 奉公というのは義務感だけで仕えてたのでは決して無いのです。
 そういう意味で、心情的に「御恩と奉公」は対等の関係なのです。
 

平成16年4月30日

 レジスタンス?1

 
 やっとこさ3バカが記者会見しましたね
 詳しくはこれからじっくり検証していくと思いますが、ちょっと気になったのが、出席した二人がどうもテロリスト共のことを「隣に座っていた“方”」とか「食事を運んでくれた“方”」とか、たまにすぐに言い直していたりしていましたけど、端々にテロリストを「方」と敬意を持った言い方で呼んでいました
 これはどういうことなのでしょうか。
 会見全体を見た感じでは、かなり練った会見、下準備を万端にして出てきたような印象を受けましたが、それでもテロリストなんかを「方」と呼んでいます。
 これはどういうことなのでしょうか。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 今週水曜日に発売されている『SAPIO』は、やえも毎号買っていまして、特に小林よしのり先生の『新・ゴーマニズム宣言』はいつも楽しみにしています。
 『SAPIO』を買ってまずはじめに読むのが「ゴー宣」で、次に業田良家先生の「ガラガラポン!日本政治」でして、その後活字の記事をズラズラと読み始めます。
 活字の方は井沢元彦先生の記事がとても読みやすくて面白いです。
 
 さて、その今週の「ゴー宣」ですか、今回のマンガはやえもちょっと首を傾げちゃうような内容でした。
 例のイラクで人質になった3バカのことを取り扱っておられたのですが、どうも内容が「批判のための批判」にしかなっていないような印象なんですね。
 批判している相手は3バカでなく「親米ポチ派」と「サヨク」です。
 なんだか具体性がないんですよね、今回のお話の仕方は。
 どうも「誰もしていない角度からの目新しい視点」という事ばかりを追求しているような、そればかりが先行してしまった、批判のための批判記事のようにしかやえは感じませんでした。
 『SAPIO』は隔週で出ていますので、タイミング的に今回の事件はかなり出遅れてしまった感がありますので、それを考えればまぁ仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんけど、しかしよしりん先生の魅力というのは、理想的且つ建設的な意見を分かりやすくズバっと言い当てる事だと思いますので、今回のはちょっと首を傾げちゃうところです。
 
 今回の「ゴー宣」ではもう一点首を傾げる点がありました。
 テロリズムとレジスタンスの問題です。
 
 よしりん先生はレジスタンスの事を、本文で
 

 日本人は彼らに家族を帰してもらったが、彼らの家族は米軍によって虐殺されている。
 彼らはテロリストではない。村々の自警団的組織によるレジスタンスが行われているのだ。

 
 とおっしゃっておられ、そしてテロルの事を、欄外で
 

 虐殺魔・シャロンは近代兵器でヤシン、ランティシと次から次にパレスチナの指導者を暗殺!このイスラエルの陰惨で卑怯なテロは、いずれさらに巨大なテロを生む事になるだろう。

 
 と書かれておられます。
 つまり「イラクの武装勢力=レジスタンス(善)、イスラエル=テロル(悪)」ということですね。
 
 しかしこれは、やえが今まで主張してきた事と真っ向から対立するような意見です。
 ハッキリ言って、これは全く筋違いと言えるでしょう。
 以前やえは「テロルの定義」という文章をアップし、その定義を明確にしています。
 もう一度条件を挙げますと
 
 ・テロルは政治的な目的を達成させるために行う
 ・暴力的な恐怖を与える事によって目的を達成させる
 ・恐怖を与えるための暴力の対象は政治目的の当事者でない人間をターゲットにする
 
 この3つです。
 一言で言えば、「テロルとは、快楽殺人ではなく政治目的であり、その目的の当事者でない人間を誘拐するなり殺すなりして、当事者に恐怖というプレッシャーを与えて政治目的を当事者に行わせる事」です。
 例えば、オウムのサリン事件は、当事者でない地下鉄利用者を殺害する事によって政治目的(オウム王国?)を達成しようとしたのでテロルです。
 イラクの邦人人質事件は、当事者でない3バカを誘拐する事によって自衛隊撤退という政治目的を達成しようとしたのでテロルです。
 戦争は、軍隊や政府要人そのものを殺害することによって侵略や外交折衝を有利に働かせようとする行為ですのでテロルではありません。戦争は戦争です。
 一般的な辞書的には「当事者でないモノを狙う」という文言が入っていない場合がほとんどなのですが、このように「当事者でないモノを狙う」というのはテロリズムにおいてかなり重要な点なのです。
 そして、だからこそテロリズムは許しがたい卑怯で最悪な手段なのです。
 
 さて、ではイスラエル・シャロン、よしりん先生の言う「虐殺魔」は、本当にテロルかどうか見てみましょう。
 まずは「政治的目的による犯行」かどうかです。
 イスラエルがヤシンを殺害した目的は、「テロルをやめさせる」か「ハマスの滅亡」かどちらかでしょう。
 この点においてはどちらも政治目的であると言えます。
 愉快犯や快楽殺人ではないことは明白ですね。
 「虐殺魔」なんて言うと、快楽殺人者のように聞こえてしまうのですが、その点からしてそのようなレッテルはいかがなものかとやえは思います。
 
 次に「恐怖を与える事によって目的を達成させる」ですが、もし「テロルをやめさせる」のが目的の場合なら、まだ当てはまらない事もないでしょう。
 誰に対してその要求を突きつけているのかが不明瞭ですが、ハマスという団体そのものに要求しているのでしたら、十分恐怖を与えられていると思います。
 しかしイスラエルの目的が「ハマスの滅亡」だった場合、これはもう「恐怖を与える」という次元を越えていますね。
 つまりハマスの最高指導者であるヤシンを殺害する事はハマスの滅亡に直結する事ですので、ヤシンの殺害そのものが目的であると言えるからです。
 つまりこれはすでにテロリズムではありません。
 どっちかと言えば戦争ですね。
 
 最後に「暴力の矛先が当事者で無い事」ですが、これはイスラエルがどちらの目的であれ、当てはまらない条件ですね。
 ヤシンはハマスの最高指導者なのですから、一番の当事者です。
 古今東西関戦いにおいて最も勝利が明白であり最も犠牲者が少なくなる手段といえば、「将を撃つ」ことでしょう。
 イスラエルはこれを行ったワケです。
 つまりまったくもってこの条件には満たされず、テロリズムではないと言えます。
 
 以上検証の結果、2番目の条件を満たしていない疑いがあり、3番目の条件は全く満たしていませんので、イスラエルの行為はテロリズムではないことが分かりました
 つまりよしりん先生の言い方では、これは「テロル=悪」という方程式を利用した、悪質なレッテル張りでしかないと言えるでしょう。
 よしりん先生は今週号にて
 

 日本政府にも、日本人にも、同情すべきレジスタンスとテロについて、深く考察してみようという勇気はない。

 
 とおっしゃっていますが、深く考察していないのはよしりん先生なのではないかなぁと思います。
 こう言うのもなんですが、アメリカ憎しの感情が強すぎて、そして「アメリカ−イスラエル」のラインから「イスラエル憎し」にまで発展して、そして衝撃的すぎる突然のヤシン暗殺そして追い打ちをかけるランティシの暗殺に目が眩んでしまって、そのような深く考察できていない論になってしまったのではないかと思います。
 
 
 
 途中ですが、ちょっと長くなりましたし、時間もおしてきましたので、今日はこの辺にさせてください。
 この続きはまた明日アップいたします。
 

平成16年5月1日

 レジスタンス?2

 
 よく考えたら昨日の更新、タイトルは「レジスタンス?」なのに中身には全くレジスタンスが出てきませんでしたね。
 まぁあまり気にしない方向で(笑)
 今日は昨日の続きです。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 では、イラク人による武装勢力はレジスタンスかどうかを考えてみましょう。
 と言うか、これは考えるまでもなくテロルだと、やえは何度も言ってきましたね。
 レジスタンスとか称するイラクの武装勢力は、「アメリカはイラクから出ていけ」という政治的主張のもと、イラク人をも巻き込んだ一般人や海外の記者などを無差別に攻撃しています。
 当然その主張は、イラクの市民や海外の記者が当事者では全くない話です。
 つまりイラクの武装勢力は完全にテロルの条件を100%満たしていますね。
 これをテロルと呼ばずに何をテロルと呼ぶのかと言うほどの見事なテロルです
 
 このようなテロルをレジスタンスと呼ぶ根拠はどこにあるのでしょうか。
 そもそもレジスタンスとは何を指すのでしょうか。
 辞書によりますと
 

 レジスタンス [(フランス) rsistance]
 (名)スル
 (1)抵抗。特に、侵略者に対する民族的抵抗運動。
 (2)特に、第二次大戦中ナチス-ドイツ占領下のフランスをはじめとし、ヨーロッパ各地で組織された地下抵抗運動をいう。

 
 となっています。
 しかしこれではテロルとの明確な線引きが出来ませんね。
 というか、イラクのテロルをレジスタンスと言っている人たちっていのうは、多分「侵略者に対する民族的抵抗運動」の部分を指して重要視しているのだと思います。
 逆に言えば「侵略者に対する民族的抵抗運動」ならば手段を選ばなくてもいいと。
 しかし果たしてそんな定義で本当にいのでしょうか。
 
 少なくとも日本人はそのような愚行を犯して欲しくありません。
 というか犯してはなりません。
 その理由は、「イスラムとテロリズムと武士道」の一連の中での「誇りに恥じない戦い」という更新に書いてありますので、そちらをお読みください。
 
 一つ例を出しておきましょう。
 もし「侵略者に対する民族的抵抗運動ならば手段を選ばなくてもいい」と言うのであれば、清国や中国の行為はもとより、手のひらを返したような韓国の日本に対する振る舞いも全てレジスタンスということになります
 その場に本当にいたのかどうかはまた別としても、北朝鮮の金日成が日本に対してレジスタンスとして戦ったというプロパガンダも正しい事になります。
 もっと言ってしまえば、従軍慰安婦問題とかで争っている人たちもレジスタンスでしょう。
 だって「民族の誇りを守るために戦っている人」の事をレジスタンスと言うのですから、侵略者(日本帝国)や元侵略者(日本)に対して誇りを取り戻す戦いをしているヤツらは全部レジスタンスになるハズです。
 レジスタンスの手段は問わないのですから、どんな非道な事でも許されるのですから、ウソの証言をしても問題ないということになります。
 だからヤツらはレジスタンスです。
 
 こじつけだと思われる方もいると思いますが、しかし「民族の誇り」なんていうものはその民族にしか分からない事です。
 やえは日本人ですから韓国人の考えている事を100%理解することは不可能です。
 だから他国人から「これが我々の誇りだ」と言われれば納得するしかないでしょう。
 まさか「その誇りは日本人には理解できないから、そんなのは民族の誇りとして認めない。だからレジスタンスではない」なんて事は言わないですよね。
 そんなこと言える人っていうのは、もはや“神の視点”を持っている人でしょう。
 だからイラクの無差別武装行為をレジスタンスと言うのであれば、韓国の一連の行為も認めているのか、もしくは「民族の誇り」を精査できる“神の目”を持っている人か、どちらかでしょう。
 
 ちなみにやえは他民族の誇りまでを精査する目など持っていませんから、その目的(民族の誇り)が正しかろうが間違っていようが、起こしている言動を日本の常識に照らし合わせて考え、日本人がその行為をとるべきかとらざるべきかを考えます。
 
 もう一点。
 テロルというか、いわゆる民兵の問題は、その民兵が一見して非戦闘員と見分けがつかないところにあります。
 民兵の敵からすれば、その一般人が自分に攻撃してくるかどうかというのは、その一般人が攻撃してくるまで分かりません
 だから民兵の敵からすれば、自分のを守るためには、もう一般人を攻撃するしか手段がなくなってしまうワケです。
 民兵や便衣兵の卑怯さはここにあるのです
 
 もしレジスタンスと正当化するのであれば、つまり非戦闘員をも攻撃して問題ないということです。
 例えば「一億総玉砕」じゃないですけど、全ての国民が兵士となって戦うレジスタンスであると、全ての国民が女子供も関わらず一人残らず兵士であると宣言し、そしてレジスタンスが攻撃するのは相手の軍人だけであると言うのであれば、それならレジスタンスと認めてもいいです。
 自らの誇りをかけた「民族的抵抗運動」と呼んでも差し支えないでしょう。
 ただしそれなら、当然のことですが「女子供、民間人まで攻撃されたー」なんてみっともない事は言ってはいけません。
 武器を持つ以上攻撃される覚悟を持った上での行動でなければなりません。
 武器を持っているのにもかかわらず攻撃されたら非難するなんていうのは、「攻撃はするけど攻撃してはいけない」と滅茶苦茶を言っている、なんとも卑怯な行為でしょう。
 許されざる存在です。
 
 レジスタンスの明確な定義がやえにはいまいち分からないのですが、しかし「侵略者に対する民族的抵抗運動」という辞書の定義から受ける印象を考えると、「自国民の誇りを守る戦い」という点と、「民衆が抵抗運動する」という点の二つからなっているのではと考えます。
 まさかレジスタンスの定義に「そのためならどんな非道な行為も許される」なんてことは入らないと思いますので、これは考えない事にします。
 よってレジスタンスとは「自国民の誇りを守るために民族全てが総決起して戦う事」と定義づけるのであれば、それはつまり「全ての国民が攻撃されても致し方ない」という覚悟をはらんでいる事になります。
 
 もし本当にその覚悟をもってやるのでしたら、やえはそれを認めなくもないです。
 その考えは「人類滅亡」につながる考え方ですから、やえとしてはあまり認めたくもないんですが、しかしそこまでの覚悟があるのでしたら認めます。
 民族共々戦って、勝利を奪い取るのも良し、総散華するのも良しでしょう
 
 しかし今のイラクの武装勢力は、何かあると「民間人が攻撃されたー」なんて情けないことしか言わない何の覚悟も持っていない連中です
 そんな輩が本当にレジスタンスなんでしょうか。
 自国民すら巻き込んで、まったく関係ない民間人を攻撃し、人質までとるような卑怯な連中を、本当にレジスタンスと呼んでいいのでしょうか。
 やえには疑問しか感じません。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、レジスタンスはちょっとだけ応援しますが、今のイラクのテロリスト共は全然応援しません。
 

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