>古館バカだと思っていたけど本当にバカだった♪(@一行ボード)
これって、月曜の呆ステこと報道ステーションのお話ですよね。
石原慎太郎都知事を迎えて、天皇陛下のご発言を曲解して盾に取り国旗国歌の問題で石原都知事を攻撃しようと企んだ呆ステと古館氏が、みごとに都知事に返り討ちにされたやつのコトだと思います。
残念ながらやえも見れなかったんですよね・・・。
こちらで発言をまとめていらっしゃいますけど、その場の雰囲気が一番おもしろかったハズなので、本当に残念なコトをしてしまいました。
しかし、本当に呆ステは頭が悪いですね。
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
さて。
今日は、8月に起きた在日米軍のヘリコプター墜落事故に対する日本国内で起きた議論について考えてみたいと思います。
もっとも分かりやすい例として、小林よしりん先生を取り上げます。
最近よしりん先生は沖縄を主題としてマンガを描いておられまして、今週号で沖縄シリーズも6回目になりました。
このシリーズはまだまだこれからも続けられるのでしょうから、詳しくは『SAPIO』や単行本でご覧いただければと思うのですが、よしりん先生の中でのこのシリーズの大きな主題の柱の一つに、「沖縄の米軍基地」というモノがあります。
特に今週号のタイトルは「米軍さま、思いやり予算です」と名付けられていて、米軍基地とそれに対する日本政府の姿勢のお話です。
現役の自衛官さんから手紙が来たようで、それを元に批判をされています。
先生の御主張にあえて反対します。
普天間基地返還と地位協定改定を主張されることは利敵行為に他なりません。
(中略)
自国の防衛は本来、自国でやるべきですし、アメリカの行いには目に余るものがあることも事実です。国家主権の侵害に何も手が打てない我が国の政府のふがいなさにも腹が立ちます。
そりゃ命令さえ与えられれば尖閣に近づく支那の艦船や竹島の朝鮮人を追っ払ってやります。しかし悔しいかな今の日本にはそれが出来ません。
今の日本にとって米軍基地は必要なのです。米軍基地が減ることは、それを補う力がない以上力の空白が生じます。
(中略)
支那から国を守るためには、ヘリの事故もあえて目をつぶることも致し方ありません。チャーチルは英国を守るためにコベントリーを犠牲にしました。その覚悟なくして国は守れません。
先生の主張は正しいと思います。しかしそれを今、口にすることは何の利益を生まないばかりか、敵の思惑にのせられるだけです。(『SAPIO』誌、新・ゴーマニズム宣言、小林よしのり著)
|
やえ的には、最後の方のご意見はちょっとどうかと思うのですが、それ以外の現実的な部分、すなわち日本には今武力と呼べる武力が無いのでアメリカに頼るしかない、という点は否定の出来ない指摘だと思います。
しかし、よしりん先生は最後の部分だけを持って否定されます。
あくまで自衛隊の中の一読者の意見である。自衛隊が「国防のために沖縄を犠牲にせよ」などという乱暴な意見を持っているわけではないので、誤解せぬように!
しかし案外、親米保守派はこのような非常な合理性を持っていそうだ。その下心を隠すために沖縄に対する無関心を決め込んでいるのだろう。
沖縄は日本国に常に利用されるだけ、捨て石にされるだけでも構わないというのなら、沖縄は守るべき日本国ではない、と言っているに等しい。(同上)
|
やえに言わせれば、どちらが乱暴な意見なのかと言いたくなります。
確かにこの自衛隊員さんの後半の部分「支那から国を守るためには、ヘリの事故もあえて目をつぶることも致し方ありません」というのは、ちょっと首をかしげたくなります。
しかしそれだって今の現実を冷静に正しく分析すればのコトであり、ましてなにも「沖縄を捨て石にしろ。沖縄は日本ではない」なんてコトは一言も言っていないのではないでしょうか。
最近のよしりん先生の主張は、このようにある一方の面だけを、最近は反米という面だけをことさら強調して、他のあとの面をその主張の激しさで消してしまうような手法をとっておられます。
ハッキリ言ってこういうやり方は卑怯です。
本来なら、「今の日本にとって米軍基地は必要なのです。米軍基地が減ることは、それを補う力がない以上力の空白が生じます」という問題点を正面から見据え、それを改善するためにはどうするかという問題を考えるべきところなのですが、よしりん先生は「沖縄は日本ではないと言うのか」と、曲解暴論によって現実的な解決策のための意見をかき消してしまっているのです。
これでは議論にすらなりません。
こう言うのもなんですが、このような姿勢というのは、今まで拉致問題という問題が存在することすら知ろうとしなかったくせに、いざ小泉さんの訪朝で有名になったからという理由だけで、急に勇ましい主張を小泉さんすら批判しながら展開しはじめている「ぷちほしゅ」と、その精神性は全く変わらないと思うのです。
そもそも、沖縄のあの事件と基本的な基地問題とは、全くのイコールで結べる問題ではないのです。
この辺をキチッと整理できている人が意外と少ないのですが、ヘリコプターの事故に対する一連の事件すなわち地位協定等の問題と、日本が独自防衛できないという問題とは、別々に論じるべき問題なのです。
ヘリ事故の問題は、なかなか複雑な様々な問題があって、日米地位協定によって、米軍が起こした事故を日本の警察が捜査できないようになっているというのは確かに屈辱的なものではあると、感情ではやえもそう思いますが、しかしこれを逆の立場で考えれば、例えば日本の自衛隊がどこかの国で事故を起こしてしまったとしたら、やっぱり日本独自の機密や技術は他国に知られたくないと考えるでしょう。
幸いなコトに、今回は死者が出なかったコトもあり、仮に機密や技術が無かったとしても、わざわざ機密はないですよと教えてあげる必要もないワケです。
こう言うと、またまた「沖縄は日本じゃないのか」と言われそうですが、そういう暴論に持っていくのではなく、こういう視点も考えていかなければ、問題というモノは本質から見えないし、解決も出来なくなってしまいますよ、というコトなのです。
ですから、ヘリ事故の問題は、そういう視点を踏まえつつ、地位協定などを見直していくなどの解決策をとるべき問題ではあります。
それはそれで必要な問題です。
しかし、仮にそれが解決したとしても、ではそれでもって「日本に独自防衛力がない」という問題が解決するかというと、全くそうではありませんね。
だからこの問題は、別々に論じるべき問題なのです。
例えば、もし日本に独自防衛できる力が備わったとしましょう。
そうなれば確かにアメリカ軍が駐屯しなくても大丈夫ではあるのでしょうけど、でもこのまま駐屯していても、間違っているとは言えないと思います。
誤解されそうなので冷静に考えて欲しいのですが、あくまで選択肢の一つとして、日本軍とアメリカ軍とが隣同士で基地を持ち、平和のために軍事力を発揮するという選択肢もあり得るというコトであり、その場合は、やはり地位協定の問題は存在するでしょうから、すなわち、地位協定の問題と日本独自防衛力との問題は矛盾しないというコトが言いたいのです。
別々の問題だからこそ並立できてしまう問題だというコトなのです。
ここは冷静に、そしてハッキリと認識しておくべき事柄であると思います。
よしりん先生や、一部反米勢力やぷちほしゅは、反米を唱えてさえいれば地位協定の問題も日本独自防衛の問題も解決すると思いこんでいるフシがあります。
さらには唱えていればヘリコプターが事故を起こさなかったんだとも言いたげです。
しかしそれは、自動車が走っていなければ自動車の事故も起きなかったと言っているようなモノで、本来の問題の解決からは全然関係ない、むしろ問題をごちゃ混ぜにして無駄に問題を混沌とさせている、むしろ無い方がいい意見です。
自動車というモノは無くてはならない存在で、その上で事故をなくす方法を議論するというのが本来の解決方法であり、それはしっかりと議論しなければならないコトですが、自動車の存在そのものを問うような議論は、議論をしても良いとは思いますが事故とはまた別問題の議論であります。
それと同じように、ヘリの事故の問題はヘリ事故で一つの問題であり、アメリカ軍が駐留しているという問題と、そして日本が独自に防衛できないという問題はまた別の問題であるのです。
やえは、この米軍の問題だけでなく、例えば香田何某の時やバカゴレンジャーの時とかの自己責任論の問題とかなど、よしりん先生だけでなく、最近このような曲解暴論を主張している人が多いような気がしてなりません。
しかし問題は一つ一つ冷静に正面から受け止めて考え、そして議論しなければ、本当の解決には至らないと思います。
バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、反米ありきではない日本の精神的独立論を応援しています。
|