トラックバックやコメント覧、なかなか良い感じなような気がしてきました。
なんだかんだで当サイトは書き込みができる場所が多くて、だから逆にどこに書いたらいいのかまとまりがなくなってきているような気がしないこともないので、ブログ風コメント覧に絞った方がいいのかなと思わなくもありません。
ただ、通常のサイトスタイルに愛着があるのも事実。
ここが悩みどころです。
ちなみにどなたか、トラックバック&コメント機能をCGIとかSSIで設置でき、かつ柱の部分(当サイトでは一行ボードやリンクをおいている部分)に「最新のトラバ&コメント一覧」が表示できるようなモノがありましたら、教えて頂けないでしょうか。
ちょっと難しいかもしれませんが、ぜひぜひよろしくお願いします。
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
久しぶりに人権擁護法案のお話です。
なんなんでしょうか、なぜかネットの一部で急にこの話が再燃しているようです。
この前いただいたメールでも、おそらく人権法のコトについてなのでしょう、「この法案は誰が作ったんですか?」というような内容のモノをいただきました。
でも現在この法案はほとんど死に法案になっています。
前々回の国会(郵政選挙のために解散となった時の国会)で提出されていた似たような法案が解散のために廃案になってから、前回の国会でも提出されずじまいでしたし、今回の国会でも提出される気配はありません。
さらに自民党内でもまだ議論になっておらず、自民党の今国会提出予定案にすらなっていない現状で、なぜこの問題がまた再燃しているのか、ちょっとやえにはよく理解できません。
もちろん提出予定なんて予定が変わるコトもあり得ますが、少なくとも自民党で議論されない限りは衆参議院に提出されるコトはまずない、民主党案とかはあり得ますが可決しません、ですから、本当に「なんで今更」というこの騒がれようです。
そもそもこの法案に絡む動きで何が一番問題なのかと言えば、それは無知のまま、間違った知識のまま、思いこみだけの知識のまま、全く無思慮のまま、完全に筋違いの意見のままに、政治に口出しが出来てしまうという前例が出来てしまうコトです。
ハッキリ言ってやえはこの法案がどうなろうがあまり興味がありません。
というより、どっちでもいいというのが本音のところです。
この法案がどうなろうが、日本にとってはたいした影響は出ません。
しかし一番の問題は、政治のことも法律のこともそして差別のことも何も知ろうとしないまま、ただただ雰囲気だけで、また自分だけが気持ちが良いかどうかだけで安易に政治を口を出し、そしてそれが現実に影響を及ぼしてしまうという前例ができあがってしまうのが一番の問題なのです。
これは完全に「ポピュリズム・衆愚政治」です。
当サイトによくお越しの方はご存じだと思いますが、やえはポピュリズムが一番嫌いです。
しかし、この法案に絡む動きを見ていると、衆愚政治ここに極まれりと言いますか、ますますやっぱりポピュリズムこそ最悪なモノはないなと再認識させられてしまうワケなのです。
ネットで法案などに対しての意見などを表明するのは全て政治活動です。
デモも政治活動ですし、ビラ配りも政治活動です。
言うまでもないコトですが、しかし政治活動をするという覚悟を全く認識していない人が多すぎです。
やっているコトは「政治ごっこ」
それは小学校なんかで行われていたような、全く法概念・民主主義概念を無視した「学級裁判」と全く同じ精神構造です。
正しい知識も思考もないまま、間違った現状認識によって数の暴力だけを頼りに問題を解決しようとする。
まさに学級裁判の“正しい”姿であり、そして最近の人権法にかかるネットでの動きの姿です。
そしてプロパガンダによってさらにその傾向を先鋭化させています。
プロパガンダとは「宣伝。特に、ある政治的意図のもとに主義や思想を強調する宣伝(『大辞泉』より)という意味ですが、多くの場合否定的な意味で使われるコトが多く、つまり「最大多数の支持を獲得するために事実の誇張・歪曲を含むあらゆる手段を行使し、理性よりは感情に訴えること(「ウィキペディア」より)と言えます。
以下に紹介するバトンはまさにプロパガンダバトンです。
問題を極端な形で表し、また矮小化させるという「事実の誇張・歪曲」を用いて、誰にでも分かりやすい=考える必要がない形で提示し、感情によって支持を得ようとしています。
「ネットがなくなるかもしれないバトン」
1)人権擁護法案を知っていますか?
2)この法案によって、インターネットが制限される事を知っていますか?
3)ネットでの発言によっては、パソコンが押収される事を知っていますか?
4)この法案は「無実の罪」を着せる事が出来るのをを知っていますか?
5)「無実の罪」を着せられても弁護士を呼ぶ事が出来ないのを知っていますか?
6)この法案によって侵害された「人権」の回復が難しい事を知っていますか?
7)「人権擁護委員」の選出法が、いい加減だと言う事を知っていますか?
8)日本の法律なのに、外国人が「人権擁護委員」になれる事を知っていますか?
9)この法案に賛成ですか、反対ですか?
|
このバトンを目にした人、回答しようとしている人、そして回答した人にちゃんと知ってもらいたいのは、これは完全に政治活動であり、そしてプロパガンダというコトです。
このようなプロパガンダで得られるのは「ネットが無くならないようにするコト」ではなく、「ポピュリズムによって日本が危うくなるコト」です。
日本が民主主義の国である以上、やえはひとりひとりの国民に対して政治に口を出すなとは言いませんし、言えませんが、しかしもし政治を知らない分からない考えられないというのであれば、“日本のために”発言等は控えて欲しいと願わずにはいられません。
「ネットがなくなるかもしれないバトン」
1)人権擁護法案を知っていますか?
知ってます。
2)この法案によって、インターネットが制限される事を知っていますか?
どういうコトでしょうか?
法案が施行されるコト=インターネットが制限されるという意味でしたら、これは完全に誤りです。
この法案は犯罪が行われるというコトに対してのモノですから、そうなれば当然インターネットであろうがなんだろうが、犯罪に対しては毅然とした態度で取り締まっていかなければならないでしょう。
実際そのような内容に人権法宇案はなっています。
ですからもし、このバトンを作った人や答える人が「インターネット=犯罪」という認識でしたら、これは制限されてしかるべきと言うのは正しいかもしれませんね。
まぁやえはそうは思いませんが。
3)ネットでの発言によっては、パソコンが押収される事を知っていますか?
はい、知ってますよ。
別にこの法案が無くても、実際に「殺人予告」等をして、押収・逮捕された輩もいますしね。
ですからこの法案に限らず普通のコトです。
むしろこの法案に限った話でしたら、ちょっと話の筋が違ってきます。
そもそもこの法案には何ら強制権はありません。
確かに悪質な場合には過料が科される規定はありますが、しかし強制権を持っているような家宅捜索が出来るという規定にはなっていません。
似たような法律に独占禁止法があって、公正取引委員会がたまに強制捜査をしているかのようなニュースが流れますが、しかしあれはあくまで警察による警察行為です。
つまりああいう強制捜査とは、刑法に定められている事項に触れる場合に、警察とそして公取の合同捜査のような形で強制捜査が行われているワケです。
あくまで強制捜査はこの法案や独占禁止法の規定によるモノではなく、強制捜査は警察が警察の権限によってなされているワケであり、この法案によって強制捜査が行われるコトはないのです。
4)この法案は「無実の罪」を着せる事が出来るのをを知っていますか?
この質問の意図、というか、このような質問を作った作者の感覚・常識が全く理解できません。
念のために言っておきますが、「着せさせようとするコト」それ自体は、どんな法律にだって可能です。
簡単な話、「あまおちさんが昨日幼女を家に連れ込んでいかがわしいコトをしていました」と警察にたれ込めば、一応それだけで「着させるコト」には成功しています。
しかしそれが日本という国家の枠組みの中で制度的に事実として認められるコトはありません。
だいたいにしてこんなバカらしいというか基本的すぎるコトなんて、この前の民主党の永田議員のメール騒動で日本人は経験済みではありませんか。
もし本当に疑惑が事実であるのであれば、それは最終的には裁判によって決せられるコトになります。
この法案でも、人権委員会によって相手から意見を聞くと明文化されている措置もありますし、そして最終的な裁判を阻害するモノでもありません。
最終的に裁判で無罪となれば無罪ですし、有罪となれは有罪です。
これは特に改めて言うほどのコトではなく、日本の民主主義国家としての制度の小学校でも習う最も基本的なお話です。
5)「無実の罪」を着せられても弁護士を呼ぶ事が出来ないのを知っていますか?
はいはい。
頑張って裁判して下さいね。
6)この法案によって侵害された「人権」の回復が難しい事を知っていますか?
また悪意の固まり、プロパガンダの固まりのような質問ですね。
つまりこの書き方では「この法案によらない人権侵害は回復が容易い」と言えてしまいますが、しかし果たしてそうなんでしょうか?
少なくとも遠くない過去において、憎むべき人権侵害が起きているというのは事実として存在します。
そしてそれがいつも適切に解決されてきたとは残念ながら言い難いモノがあります。
その中でこのような曲解の固まりのような質問を作るという行為は、やえにはあまりにも悪質すぎる行為と思わずにはいられません。
どのような形であれ人権侵害は憎むべき犯罪です。
そして残念な話ですが、どのような形であれ侵害された人権の回復は難しいモノです。
ですから、「無実の罪」という、永田メール騒動のような悪意ある別の問題をもってして制度が悪であるという言い方は、これは全く筋違いもいいところでしょう。
7)「人権擁護委員」の選出法が、いい加減だと言う事を知っていますか?
知りません。
人権擁護委員の選出方法は次のようになっています。
1.市町村長が、当該市町村の住民のうちから、人格が高潔であって人権に関して高い識見を有する者をピックアップする。
2.その人物が妥当かどうか議会の意見を聴く。
3.市町村長がその人物を推薦する。
4.当該市町村内の弁護士会及び都道府県人権擁護委員連合会の意見を聴く。
5.人権委員会が決定をする。
|
地方とは言え、首長や議会という民意が関わるような選出方法をとっているにも関わらず、それでも「いい加減」と言うのは、それはどういう根拠から言っているのでしょうか。
全く理解が出来ません。
また、そもそも人権擁護委員には決定権はありません。
それは法案文にもしっかりと書いてあるコトです。
さらに養護委員は「特別救済手続き」には関われないコトになっています。
よく危惧されている、このバトンの3にも書かれている「物品等の提出」も、これは特別救済手続きですので養護委員は関われません。
まずはそういう事実を知るコト、ちょっと法案文を読むだけで分かるコトです、そういうコトをキチッとやってから意見を言って欲しいと思います。
8)日本の法律なのに、外国人が「人権擁護委員」になれる事を知っていますか?
「日本の法律なのに」という意味が全く分かりません。
どういう意図なのか聞いてみたいところです。
また、先ほども言いましたように、養護委員にはなんら決定権は持っていません。
それなのにここまでことさらに問題にするのもよく理解が出来ません。
ちなみに前回の修正の部分で、外国人が養護委員になる場合には国会の付帯決議が必要になっているコトも併せて言っておきます。
9)この法案に賛成ですか、反対ですか?
最初にも言いましたように、やえはどっちでもいいです。
しかし一番危惧するところは、このように全く筋違いの話ばかりを持ち出して一定の方向に誘導させようとするその意図、プロパガンダ政治・衆愚政治を達成させようとしている動きです。
こういうコトをやっている限り、日本はどんどん悪い方向に行っているのではないかと思わずにはいられないのです。
バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、プロパガンダである「ネットがなくなるかもしれないバトン」を全く応援しません。
|
|
|
(憧れの疑似トラックバック機能を期間限定お試しで付けてみました〜)
|
|
|