絶対ボクは悪くないもんっ

2012年4月15日

 あまりにもひどい記事を見つけましたモノで、予定を変更してこれを取り上げたいと思います。
 

 岡田副総理:消費増税「世論が変われば野党も…」
 
 野田佳彦首相が消費増税を争点にした衆院解散・総選挙も辞さない考えを示唆していることに関連し、民主党が大敗した05年の郵政選挙を「ひどい選挙だった。自民党は郵政民営化をすればバラ色というマニフェストで選挙をした」と振り返って自民党を批判。「きちんと説明すれば(有権者に)分かってもらえるという信念で政治家を続けている」と述べ、消費増税の必要性を丁寧に説明したうえで衆院選に臨む可能性を否定しなかった。

 
 この人は一体何を言ってしまっているのでしょうか?
 もしかして記憶障害ですか?
 この前行政官としては能力は普通レベルだとせっかく褒めてあげたのに、一気に台無しですね。
 まぁ口を開けばダメだとは言っていましたけど、それすら全て帳消しにするぐらいの頭の悪さです。
 

 05年の郵政選挙を「ひどい選挙だった。自民党は郵政民営化をすればバラ色というマニフェストで選挙をした」と振り返って自民党を批判

 
 これなんですか?
 誰もが「その前に前回の選挙でりマニフェストを守れ」とツッコむところだとは思いますが、こんなコトを言うのであればまず自分が約束……いえ、民主党は「国民との契約」って言いましたよね、その契約を守ってから言うのが筋でしょう。
 自分が「国民との契約」を一切守れていないのに、他人を攻撃するとは何事でしょうか。
 棚に上げるっていうレベルじゃないですよ。
 
 だいたいにしてですね、「○○をすればバラ色」って言ったのは民主党ですよね。
 「最大の景気対策は政権交代だ」っていう、全く意味不明のコトを言っていたのは民主党ですよね?
 
 民主ビラ01
 
 これ、忘れたとは言わせませんよ。
 
 『民主党政権になれば、生活が楽になり、国内景気がよくなります』
 『やったー、生活が楽になる』
 『これで生き返るぞ』
 『高速料金分買い物が出来るわ』
 『だんだん人が増えてきた』
 『同じ仕事で同じ給料だわ』
 『職場が明るくなった』
 『まじめに働く人の、収入をアップします』
 
 これ以上ないというくらい「バラ色のマニフェスト」ですよね。
 まして民主党はこれのどれ1つとして達成できていないクセに、いったいどういうつもりで他人を攻撃するのでしょうか。
 民主党に他人をとやかく言う資格があるとでも思っているのでしょうか。
 
 そもそもですよ、小泉さんの時の郵政選挙は、こんな民主党のウソツキだらけのマニフェスト、まして「バラ色」なんて表現するようなコトなんて言ってませんでしたよ。
 小泉さんの郵政民営化論はこうです。
 
 現在中央省庁である郵政が民営化すれば、他の民間事業者と競争になるのでサービスの質が上がり、また職員は公務員でなくなるので国費での人件費が削減でき、さらに郵政会社は民間会社になるのだから法人税などの税金を納めるようになり、国庫の収入もその分だけアップするコトが出来る。中央省庁のままにしておくよりはメリットの方が大きい。
 
 筋は通っていますよね。
 そして実際、サービスが良くなったかどうかは人によって印象が違うでしょうから保留にしても、「公務員人件費の削減」と「税収のアップ」は国家システムとしての事実であるワケですから、主張に筋は通っています。
 民主党と違って出来もしない絵空事ではありません。
 そしてなにより、事実なだけにこれは達成できているワケです。
 小泉さんは、選挙を経た後でその選挙の際の公約を実際に実行しているのです。
 
 民主党とは違うのです。
 
 権力を盗るだけ盗っておいて、一切公約を守ろうとしない民主党とは、小泉さんは一線を画しています。
 その民主党がいったいどんな根拠を持って小泉さんや自民党を批判できるというのでしょうか。
 「まず自分のコトから」っていうレベルじゃないですよ。
 なんにも出来ていない人が実際に実行した人に向かって「お前何もやってないじゃないか」って批判する姿は、もはやギャグの世界としか言いようがありません。
 しかも相手の当時の主張を捏造すらしてです。
 もはや日本人として恥ずかしくないのかと問いたくなります。
 
 こういうコトを平気で、しかも真面目な顔して、下手をすれば本気で本心から言うから、民主党は信用できないのです。
 結論は同じでも、それを言う人によって信頼度が変わるのは、これは普通の話なんですよ。
 同じ消費税アップしたいという主張であっても、過去キチンと郵政民営化を成し遂げた自民党と、マニフェストを全く実行できずに破り捨て、ましてそれを開き直って憚らない民主党とでは、ではどからに任せようかとという場面では、全然違う結論が出るのは当然です。
 例えば、同じ「お金貸して」という結論だったとしても、過去にキチンと返した人と、返さないばかりか借りたコトすら無かったかのように言う人であれば、どちらにお金を貸すかなんて、もはや言うまでもないですよね。
 こういうコトなんです。
 結論が同じならどっちでもいいなんて言う人は、それは人間の感情とか判断能力が失われている人としか思えないワケです。
 
 民主党は本当に何がしたいのか分かりません。
 野党に協力を求める立場であるにも関わらず、自分のコトを棚に上げて攻撃するなんて、協力を得ようとする気がないですよね。
 それとも民主党が攻撃すればマスコミが手助けしてくれて支持率アップするとでも思っているのでしょうか。
 
 
 
 
 ……思っているかもしれませんね。
 実際マスコミが手助けしていますし。
 
 というワケで、国民はそれに騙されないようにしなければなりません。
 民主党はもはや政治をする気はないのです。
 選挙が勝って権力を得るというコトしか頭にないのです。
 権力を得た後国をどうすべきだというコトは一切無いままにですね。