原発事故と地震津波

2012年4月15日

 ごめんなさい、ひさしぶりにやっちゃいました。
 更新文章を入れたメモリを忘れちゃいましたぁぁぁ。
 ああん。
 こう休み明けに更新がとぎれるのはちょっとアレですよね。
 せっかく来てくださった方には申し訳ないです。
 
 というワケで、放射能のお話は先週で一区切りつけようと思っていたのですが、ちょっと簡単にひとこと言っておこうと思います。
 と言っても、これも震災直後に言ったコトではあるんですが。
 
 というのもですね、結局お金も時間も有限なワケですから、どうしても優先順位って決めないといけないワケです。
 特にお金が無限にあるのであれば、全世帯の屋根にソーラーパネルを付け、全ての川に水力発電所を建て、天然ガスを買いまくって火力発電所を作り、原子力に頼らない発電を目指せばいいのでしょう。
 でもそうはいかないから、現実的な対応を考えなければならないワケです。
 そしてそれと同じようにですね、今回2万人もの死者・行方不明者を出し、40万人以上の避難者と、800万戸以上の停電世帯、180万戸以上の断水世帯を出した未曾有の地震と津波の被害があったのですから、それはかなり高い優先順位でその対策をしなければならないと言えるのではないのでしょうか。
 
 原子力が放射能がって言うのもいいんですが、もし未来の危険のために原子力発電所を作るなって言うなら、それと同じぐらい、いえそれ以上の大きな声を持って「いますぐ20mの堤防を作ろう」とか「海辺に住むのはやめよう」と言うべきなのではないでしょうか。
 
 じゃないと矛盾じゃないですか?
 今回は日本海側の東北地方で大津波が発生しましたが、これは地震の震源地によって場所が変わるだけであって、明日にでも西日本でも関東でもどこでだったあの大きさの津波が明日にでも来るかもしれないのです。
 それなら、なぜ「今すぐ海岸線や川の近くに住んでいる人は今すぐ引っ越ししろ」と言わないのでしょうか。
 
 それとも、2万人の死者・行方不明者というのはそこまで大きくない被害とでも言うのでしょうか。
 
 やえにはこの優先順位の付け方がよく分かりません。
 前回まで言いましたように、放射能の被害はまだまだ研究や検討する余地のある問題です。
 下手をすれば、今回の事故ぐらいでは「不安を覚えた」以外の影響は全くない事故である可能性もあります。
 もちろん可能性で言えばもっと大事故になっていた可能性もあるワケですが、しかしそれで言うなら、もっと大きな地震・津波がくる可能性だって誰にも否定できませんよね。
 明日東京のど真ん中で、マグニチュード9の直下型地震が来る可能性もあるワケで、よって可能性合戦しても無意味なんですから、それなら今回のコトをまず教訓にしてどうするのかというコトを考える方がよっぽど建設的です。
 まして、確か50年以内に首都直下型地震が起こる可能性は70%とか言われているんですよね、それと今回以上の原発事故が起こる可能性ってどっちが高いかと比べれば、そりゃ70%の方じゃないですかねと、2万人の死者・行方不明者と、いまのところ放射能だけが原因での一般人の死者は0なのと、どっちが優先順位が高いのかと言えば、やっぱり2万人じゃないですかと、そう言えませんでしょうか。
 
 まぁ何が重要なのかっていうの人によって違うとは言えるでしょうけど、ただですね、2万人の死者・行方不明者という数字を目の前に、それには一切触れずに他のモノばかり言うっていうのは、どうしても違和感があるワケです。
 2万人が一度に津波に飲まれてしまったんですよ。
 こんな大惨事、他には無いですよ。
 
 事故に備える、人の命を大切にする、国土を守ろうとする気持ちは尊い気持ちです。
 でもそれは放射能だけではないのです。
 優先度を付ける中で、沿岸対策を全く言わないというのは、果たしてどうなんだろうと、やえはとても疑問に思うのです。