表で言いっぱなしで何も影響を与えない人より、内で戦って結果を出す人の方が立派

 これ、政治に関わらず全ての場面において言えると思うんですけど、どうしても「世間の評価」というモノは、外に向かって大きな声で発信するコトばかりが評価されがちです。
 でも実際は外には出ないかもしれないけど内に向かって戦った上で結果を出す、というコトの方がよっぽど立派だと思うんですね。
 あいつが悪いこいつが悪い、これを全部取っ払わなければ良くならないんだと批判ばかり言うけど、結局それで終わる人って実はいっぱいいたりしますが、しかし世間ってそういう「声の大きい人」ほど評価する向きがあったりします。
 でも、いくら批判しても批判しただけでは結果は得られません。
 何事も人間が介在する以上き、そこに多くの人間の感情を無視するコトは不可能なワケで、それぞれ言い分もあるワケですし、そういう中で何かを変える、より良い方向に向かって進んでいくっていうコトは、決して「正しいコトを言えばそれが全てだ」と断言出来るモノでは決してないのです。
 むしろ「自分の言い分が正しいんだから、全ての人間が従うに決まっている」という考えは、それは傲慢と言うしかありません。
 
 ですから、本当にその自分が考える良い方向に進み結果を出そうと思うのであれば、内に向かって戦わなければなりません。
 もちろんそれは、ただ切った張ったをすればいいというモノではなく、人間の感情やプライドを傷つけないように、時に時間がかかるかもしれないけどじっくりと説得し、場合によっては大ナタを揮う必要があるかもしれません、時には苦渋の選択もあるかもしれません。
 現実の問題というモノは、そんな様々な努力を経てこそ結果が出るモノなのです。
 だからこそ、外側に向かってただただ批判するだけでなく、内側に向いて結果を出すために戦ってこそ、本当に変えるべきモノが変えられるワケなのです。
 
 一般国民と政治家とには距離があります。
 これはもう仕方ありません。
 一般国民が政治家に全てを知るなんてコトは不可能でしょう。
 ですから、声の大きい人を応援したくなる気持ちも、ある程度は仕方ありません。
 ただし政治家は、国民に向かって何かを訴えるコトが一番の仕事ではないというコトは忘れてはならないと思うのです。
 ブログやツイッターなどよく使うからこの政治家を評価するというのはアリですが、改革を叫ぶからいい政治家、それを訴えないからダメな政治家、という分け方をするのは、政治にとって良い結果をもたらさないでしょう。
 派手さはなく、でも真面目に政治と向き合って、結果は10は出ないけど5は出たっていう政治家に対しては、本来最も評価すべき対象であるハズなんですよね。
 外に対して批判ばかり言う人は、10は求めるけど結果としては0なんですから。
 
 そしてこの「外で言うのではなく、家で戦って結果を出す政治家」も、キチンと見れば一般国民でも見えてくるモノだと思っています。
 もしそれが難しいのであれば、まずは「人に対して批判をする人」が、しかし実際にはどんな結果を生んでいるのかを冷静に判断するようにしてもらいたいです。
 特に「10以外は認めない、9も8も妥協だ」なんてコトを言う人は一番の要注意です。
 それは、内側から努力して変えていこうとする人の害悪にすらなる存在です。
 
 結局は外に向かって言うだけの方が楽ですからね。
 言いっ放しってヤツです。
 でもそれでは結果は1すら出ないワケで、そうではなく本当に苦労して5でも6でもコツコツと前進させていく人っていうのが、これは政治に限らずどんな分野においても、本当に評価されるべき人間のハズだとやえは思うのです。