願望を事実かのように言うのは醜い

 やえもずいぶん長く政治ウォッチをしているワケですが、これだけ長いと、定期的に聞こえてくる言葉がいくつかあったりします。
 今日の話題はその1つで、例えば「自民党は人材不足だ」と「与野党共に政界再編が予想される」という言葉です。
 
 そうです。
 これ、定期的によく聞くんですね。
 最近この言葉をよく聞くとは思いますが、あまり政治に興味ない人はなんとなく「そうだよね」なんて思うのかもしれません。
 でもこれやえからしたら、もう何度同じ言葉をマスコミを使い続けているんでしょうと、呆れるぐらいなんですね。
 それこそ小泉時代からやえは聞き続けていますし、もしかしたらもっと前からマスコミは同じフレーズを垂れ流し続けているのかもしれないと想像すらしてしまいます。
 
 でも自民党は決して人材不足には陥りませんし、多少の離党者は出ても大規模な「政界再編」と呼ぶほどの分立も(小沢一郎以降)起きていません。
 
 国民はどうしても政治家を褒めたがらないため、よい人材がいる、あの政治家は良かった、なんて言わないし思おうともしませんが、結局なんだかんだと自民党政権が一番安定しているというのは結果を見れば明らかですよね。
 そもそも民主主義国家における政治家とは国民そのものなのですから、もし政治家に人材がいないと言うのであれば、それは国民に人材がいないと言っているコトにしかなりません。
 結局これは、マスコミが反自民のためのプロパガンダにしかなっていないんですね。
 国民自身が反論しにくいため、なんとなく定着してしまっているワケですが。
 
 「政界再編」もそうです。
 自民党が野党だった時代も含めてマスコミは散々煽りましたが、自民党は常に自民党のままでした。
 まして、時の総理の支持率が下がったからという理由だけで、なぜいま自民党が分裂を起こすようなコトをしなければならないのでしょうか。
 常に総理大臣が替わる度に政界再編が起きていた歴史があるなら分かりますが、むしろ事実は逆で、自民党はその総理が倒れても常に次の総理を出すコトで、国民の支持と政権与党を維持し続けてきたワケですよね。
 こんなの教科書を確認するまでもない事実です。
 確かにいま野党の方がゴタゴタを起こして民進党は分裂一歩手前まで来ているのかもしれませんが、それは安倍内閣の支持率が落ちても野党の支持率が一向に上がらない、むしろ下がり続けているという理由からくるモノであって、ここに自民党が関わる理由なんて1つもないワケです。
 野党はごちゃごちゃになる可能性は高いですが、それは野党だけの理屈であって、自民党まで一緒にする理由なんてひとつもありません。
 結局これも、「自民党が分裂してほしい」というマスコミの願望と妄想でしかないんですね。
 
 終戦記念日のこの数日間、テレビなどではよく、過去の日本と軍部の愚かさを振り返るような番組を流していましたが、結局マスコミもそれは同じですし、まして今でも根は変わっていません。
 単に国民を煽っているだけなのです。
 願望を垂れ流しているだけなのです。
 それは大変醜い行為としか言いようがありませんし、それに国民は騙されないようにしなければなりません。