真面目損・グレ得

「グレてる子達は一般からはみ出してしまったかわいそうな子達で社会的弱者であり、こういう子達こそ救ってあげなければいけない」
という感じの事をたまに聞くが、オレはものすごい勘違いだと思うし、ものすごいキライだ。
ホント「正直者はバカを見る」である。
どうして他人に自ら迷惑をかけるような連中を優遇しなければならないのだろうか。
当然他人に迷惑をかけているのだからほっとくわけにはいかない。
だからそれ相応の対応をするべきなのである。
しかし優遇されているのである。
こいつらのせいで何人の「正直者」が陰で心を痛めているのか分かっているのだろうか。それらを無視して、他人に迷惑をかけているような輩にだけ目を向け同情しレールをひいてやるというこの現状はバカげているとしか思えない。
真の弱者は誰にも助けられず、そして気づかれずに心に傷を負ってしまうのである。

同じように、時々芸能人や有名人が「昔はワルで色々とやんちゃしてましたよ〜はっはっは」とか言って、昔の写真とかテレビで映している事があるが、アレもホント何を勘違いしているのだろうかと思う。
さらに、それがカッコイイこととか良い経験だったとか、自慢のようになってしまっている。
そういうのはほとんど暴走族の写真だったりするのだが、どうして過去の犯罪を犯罪者だったことを自慢するのか、また自慢できてしまうような空気があるのだろうか。
どうしてそれをカッコイイと思ってしまう人間がいるのだろうか。
犯罪者が犯罪を堂々と公表し自慢し、そしてそれに憧れてしまっているのだ。
異常である。
もしオレが昔暴走族だったら、そのことをひた隠しに隠し、もしばれたら過去のことについて謝罪しあまり触れてくれないようにと頼む、ことぐらいはするだろう。

「こいつワルだけど、よく見ると実はいいヤツじゃん」
という空気が間違っている。
ワルがカッコイイと思っている人間とテレビやマンガ等のメディアが間違っている。
他人に自ら進んで迷惑をかけ犯罪を犯している人間が、自ら進んで迷惑をかけ自ら進んではみ出しているという、そのものの理由で優遇されていることが間違っている。
そして、真の弱者が分からず無視し、不良こそこの社会の弱者だと勘違いしている人間が間違っている。
これは、人間悪くなった方がいい、犯罪を犯した方がいい、と進めているようなものだ。
そして結果的にそうしたほうが得する事が多い。
まさに「真面目損・グレ得」である
2000/07/04

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