日本のプロ野球のために2

それからけっこう気になっていたのだが、いつから日本の野球のレベルが韓国にここまで迫られるようになったのだろうか。
歴史も経済も日本は韓国なんかには比べられないほどの差がある。
選手一人一人の年俸だって日本と韓国ではかなりの差があると思われる。
それは数年前の韓国の経済危機がきっかけで韓国の選手が日本に来るようになったことからも分かる。
それなのにレベルがどんどん縮まっているということはどういうことなのだろうか。
どっかのだれかが目先の利益しか考えずに日本プロ野球が運営されてきたためだろうか。
この先は推測の域を出ない話だが、アメリカの野球にも日本は追いつきつつある。
経済力はアメリカに遜色ないので問題にはならないが、しかしアメリカには広大な国土と、様々な人種が存在しているというメリットがある。
8年前のオリンピックでバスケットボールがプロ解禁になったとき、すぐにアメリカはスーパードリームチームを結成し、そのズバ抜けた力で圧倒的勝利を得、金メダルを獲得した。
しかし同じアメリカなのに野球はプロ解禁してもマイナーリーグの選手ばかり。
アメリカも野球に関してはかなり消極的態度と言える。
日本と似ているこの対応と、日本とアメリカの力の差が縮まっている事に何か因果関係があるのやらないのやら。
まぁ、日本のプロ野球の長い歴史からみてそろそ追いついてもよさそうではあるが。
日本のサッカーは今ものすごい勢いでレベルが上がっている。
日本はスポーツというものに対する下地はあるのだし、どこにも負けない経済力もある。本気になればトップを狙える国なのだ。
プロ野球には世界大会というモノが存在しなかったために、自己の目先の利益しか見えなくなるガンが巣くう結果になってしまっているが、オリンピックもプロ解禁したことだし、これからは更なるレベルアップを目指して欲しい。

以上のことを踏まえた上で、オレには日本のプロ野球をもっと発展させる案がある。
まず、オリンピックを見ていると、どうも審判のレベルが低い。
ここで日本が音頭をとって世界機構のリーダーとなり、審判のレベル向上を図ると共に、まだ野球がそれほど盛んではない国のレベルアップも図るべきである。
そうすることにより世界大会も盛んになるし、国内のレベルも上がる。
さらに、今以上に日本のプロ野球も盛り上げることができる。
それは、サッカーを例に取ると、イタリアという国はワールドカップでは優勝候補ではあるが、実力世界ナンバー1とは言えない。
サッカーのナンバー1はやはりブラジルだろう。
しかし国内リーグのナンバー1は?と聞かれると、ほとんどの人がイタリアと答えるだろう。
つまり日本は野球でこうなればよいのである。
さらにそれを実現させることが出来れば、日本のブロ野球は巨人一党支配の呪縛を解かれ、片寄った不自然な力ではなく、全てのチームがそれぞれの力と個性をフルに発揮できる本当のファンのためのスポーツが行われるだろう。
より一層日本のプロ野球が発展するためには、広い視野と長い視野を持ってしなければならない。
もう取り返しの付かなくなっているナベツネは、日本のプロ野球のガンにしかならない。
「本当の」プロ野球関係者には、今後のプロ野球のためにはどうしたらよいのか真剣に考えて貰いたいものである。
2000/09/18

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