ついに東京都が動いてくれたようだ。
敷金ルールを明確化 東京都が紛争防止に条例案
賃貸住宅を退去する際に敷金をめぐるトラブルが増えているため東京都は6日までに、修繕費について借り手と貸主の負担区分を明確化する独自のルールづくりに乗り出し、2月末から始まる都議会に不動産業者への指導などを盛り込んだ条例案を提出する方針を固めた。
(中略)
具体的には判例などをもとに、普通の使い方をしていて色あせた畳の表替えや、壁紙の張り替えなどは、特別に契約にない限り貸主側の負担とすることなどを想定している。
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家を借りる場合、どうしても借り手は弱い立場になってしまうので、このように行政がしっかりとルールを作ってもらわないと、際限なく貸し手がつけあがってしまう。
敷金なんていうものは「預ける金」でしかないはずなのに、いつのまにか「手付け金」になってしまっているのが現状だ。
「敷金・礼金無し」という広告があること自体がおかしい。
礼金無しはいいにしても、敷金は無しにしてもらわなくても結局最後には帰ってくるんだから、本来は謳い文句になるようなモノでは無い。
っと、熱くなってしまった。
ともかく、東京都のこの条例は歓迎する。
できれば国会にて全国単一のルールを作ってもらいたいが、まぁこれが足がかりになればいいだろう。
なぜか東京都には更新料として一ヶ月分の家賃を払わなければならないローカルルールがあるんだが、これも理不尽だから何とかして欲しいモノだ。
これからの国会に期待する。
昨日の新聞では「消費者基本法」が改正されるという記事が出ていたが、借地借家法にも触れて欲しいなぁと思う。
さて、一点だけ都の条例に対して文句を付けておこう。
わざわざ中略して付け足した部分である。
「普通の使い方をしていて色あせた畳の表替えや、壁紙の張り替えなどは、特別に契約にない限り貸主側の負担とすることなどを想定している。」
これはいかん。
こうされると全ての業者が特約をつけてしまうだろう。
こんなの都の条例は特約を法で認めてしまうようなもんだ。
事実、最近の大手系の不動産屋は、畳等に関してはすでにほとんど特約をはじめから付けているようだ。
こんな暴利が許されてなるものか。
東京都の担当職員はもうちょっと現場を研究して欲しいと期待するモノである。
やえのサイトから来た人は、こっちに敷金の専門ページがあるから、興味のある人はどうぞ。
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