注目は竹中さんの経済と金融の兼任と、拉致議連の会長である石破さんの防衛庁長官です。
まず経済金融兼任についてですが、小泉さんは前金融担当だった柳沢さんには留任してもらいたかったみたいですが、柳沢さんご本人がそれを拒否し辞任を固持したようです。
不良債権の扱いで、柳沢さんは公的資金投入反対、竹中さんは賛成、そして内閣の中でも投入賛成が多数だったために、内閣不一致を解消するために柳沢さんは自ら身を引いた形になります。
やえは経済が詳しくないのでどっちがいいのかは分からないのですが、しかし内閣の中でも違う意見があっても、その中で議論しながら不良債権の処理を進めていくという方法でもよかったのではないかと思っています。
不良債権を無くすという結果に向かっているのは同じで、違うのは方法論だけなのですから。
もう一つは、やえメモでも取り上げた、拉致議連の会長である石破 茂さんの防衛庁長官新任です。
小泉さんからの視点では、これは2つの理由があると思います。
1つは、北朝鮮に対して強硬派の人間を国防大臣にすることによって「まだまだ引かないぞ。むしろ最終手段だって取る可能性もあるんだぞ」とプレッシャーをかける、ということです。
もう1つは、最近政府に対しても批判的な声が高くなってきた拉致議連や家族に対しての懐柔です。
これは1番目もあわせて「これからもしっかりと北に対しては断固たる態度を持ってあたるから、そんなに感情的にならずにむしろ応援してほしい」という事だと思います。
もちろん内閣の中にはいるのですから、今までよりももっと石破さんの発言に影響力が出るでしょう。
かなりこの人事は、小泉さんはかなりしたたかなのではないでしょうか。
北朝鮮に対して不信感を持っている人も、逆に拉致議連に疑問感を持っている人もほとんどの人が納得できるような人事です。
もちろん結果が大切ですが、むしろ小泉さんはバリバリ形を出していく方なのでなかなか期待できます。
また、自民党系の副大臣・政務官は全て交代のようですが、副大臣クラスの官房副長官だけは続投のようです。
これは明らかに、安倍晋三官房副長官を意識してのことです。
一部では小泉首相は、福田官房長官よりも政務的な意見の進言は安倍さんの方を信頼していると言われています。
そして小泉さんもそうですが、安倍さんはさらに保守系の考え方の方なので、やえとしても歓迎できる留任だと思っています。
もちろん北朝鮮に対してもかなりの強気な姿勢で臨む、という小泉さんの心意気の現れなのではないでしょうか。
バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、ますます日本が一人前の国になっていく様を見ることが出来る小泉内閣を応援しています。