最近の日曜日はどうも天堕さんの機嫌が悪いのです。
正確には日曜の夜に機嫌が悪くなるので、次の日やえがとばっちりを喰らうのですが・・・。
なんと言いますか、どうしても大河ドラマ「新選組!」の近藤勇役の香取慎吾が許せないそうで。
あの女性に媚びるような甘ったるいしゃべり方がムカツクんだそうです。
「どこが近藤局長やねん。あいつたた斬ったる。今すぐ連れてこい。そして鴨南蛮買ってこい。鴨先生はまだ出てこないのかー」
どうして天堕さんは意味不明な怒り方をいつもされるんでしょうか?
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
さて。
今日から第百五十九回国会がはじまります。
年一回行われるいわゆる「通常国会」です。
国会には通常国会の他に「臨時国会」と「特別国会」というのがあるんですが、これらもひっくるめて回数に含まれるので、「第百五十九回“通常”国会」とは言わずに、「第○○回国会」と呼びます。
会期は150日間。
約5ヶ月にも及ぶ長丁場です。
この間に予算をはじめとした日本国の重要な課題や法案が審議されることになります。
また同時に各委員会も国会会期中に開かれ、各議案を委員である国会議員によって議論されることになります。
政府閣僚、国会議員、役所官僚、そしてマスコミが様々な思惑を持って、永田町という舞台を立ち回る大喜劇が始まるのです。
そしてその裏では、喜劇とは割り切れない、与党野党の立場から様々な、ある意味では最もドラマティックな綱引きも繰り広げられることでしょう。
自民党・民主党の二大政党制と呼ばれてはじめての本格的な国会です。
今年はイラク問題、北朝鮮問題、それにからんでの国防論、景気問題、年金問題・・・等々重要な問題が山積しています。
一体今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。
ところでみなさん、国会の開会式とは一体どのようなことが行われているのか、ご存じでしょうか。
総理の所信表明演説や党首討論、また予算委員会などの重要会議ではNHKが国会中継をしていますが、開会式は中継していません。
今日も14時からの本会議は中継したみたいですが、13時からの開会式は中継されていませんね。
これは別に開会式は中継してはいけないという決まりがあるわけではなく、単に中継しても誰も見ないからという理由からだと思います。
記者さん達は開会式にも大勢詰めかけていらっしゃいますし、参議院のサイトではリアルタイムで中継をされています。
というワケで、せっかくですので国会開会式の次第を大公開です。
第百五十九回国会 開会式次第
正午衆議院参議院の議長、副議長、常任委員長、特別委員長、参議院の調査会長、衆議院参議院の憲法調査会会長及び議員がその院に参集する。
正午零時三十分内閣総理大臣その他の国務大臣、最高裁判所長官及び会計検査院長が参議院に参集する。
午後零時四十五分天皇陛下が国会議事堂にお着きになる。
次に天皇陛下が御休所に入られる。
衆議院議長が前行し、宮内庁長官その他の供奉員が随行する。
次に参議院議長、衆議院参議院の副議長、常任委員長、特別委員長、参議院の調査会長、衆議院参議院の憲法調査会会長、議員、内閣総理大臣その他の国務大臣、最高裁判所長官及び会計検査院長が式場に入り所定の位置に着く。
次に天皇陛下が式場に入られ、お席に着かれる。
衆議院議長が前行し、宮内庁長官等が随行する。
次に衆議院議長が式辞を述べる。
次に天皇陛下からおことばを賜る。
次に衆議院議長がおことば書をお受けする。
次に天皇陛下が式場を出られ御休所に入られる。
参議院議長が前行し、宮内庁長官等が随行する。
次に一同が式場を出る。
次に天皇陛下がお帰りになる。
参議院議長が車寄まで前行し、宮内庁長官その他の供奉員が随行する。
|
漢字だらけです(笑)
日本国憲法第七条により、国会召集は天皇が行うことになっています。
いわゆる天皇の国事行為ですね。
だから天皇陛下は開会式には必ず出席されることになっています。
少し前、天皇陛下が前立腺の手術をなされていた時に国会が開会されたことがあるんですが、この時は皇太子殿下が天皇陛下の名代で代理出席されておられました。
で、漢字だらけの次第なのでよく意味が分かりにくいと思うのですが、簡単に言うと、「偉い人みんなで天皇陛下をお出迎えして、衆院議長がしゃべって、天皇陛下からお言葉を賜って、その後偉い人みんなで天皇陛下をお送りする」ということです。
実際のところこれだけのことなんですが、次第も仰々しければ、実際の開会式もけっこう仰々しかったりします。
ところで次第中に「供奉員」という言葉が出ていますが、これは辞書によると
ぐぶ 【▽供奉】
(名)スル
(1)行幸などの行列に供をすること。また、その人。
「騎馬にて―せられしかば/近世紀聞(延房)」
(2)「内供奉(ないぐぶ)」の略。
|
となっています。
随行員という感じですね。
そもそも行幸という言葉は天皇が行う場合のみに使われる言葉ですから、供奉というのも現代ではほぼ天皇に対してのみ使われる言葉になるのでしょう。
さすが天皇陛下がおわせられると、ここまで仰々しくなっちゃうようです。
ちなみに「御休所」という言葉も次第にありますが、これは文字通り天皇陛下がご休憩なさるお部屋です。
国会議事堂自体が大正時代に工事着工されたモノだけに、けっこう部屋の中とかはそんな趣があるんですが、この御休所もかなり趣があるお部屋です。
そして豪華です。
話によると国会議事堂の建設費の五分の一が御休所に使われたのだとか。
天皇陛下がお使いになられていない時でしたら外からも中を拝見することが出来ますので、貴族の生活の一部を覗いてみるというのもまた趣があるかもしれません。
さらに、この次第には注意書きがありまして
(注意)
二、服装は、男子はモーニングコート、女子はアフターヌーンドレスまたは白袴紋付きをたてまえとするが、平服でもさしつかえない。
|
と、平服でも問題ないとしつつも、敢えて服装について注文を付けています。
ので、議長をはじめとした要職の方々はモーニングを着ていらっしゃいましたし、平議員の方々もモーニングや紋付き袴等、正装をしていらっしゃる方が多く見受けられました。
国会の開会式は、通常参議院で行われます。
衆議院の議場にも天皇陛下がお座りになられるお席はちゃんと設けられているのですが、場所は議長席の斜め頭上という、ちょっと高く遠いところにあります。
しかし参議院では議長席の真後ろに設けられていて、議長席から歩いて入ることが出来ます。
これは戦前参議院は貴族院として存在していた名残だと思われます。
よって格式的には参議院の方が衆議院より上で、だから天皇陛下がお越しになる開会式も参議院で執り行われているのでしょう。
このようにけっこう仰々しい開会式ですが、しかし国会とは「国権の最高機関」なんですから、もっともっと日本という国にふさわしいぐらいの権威と権力を兼ね備えた仰々しさがあっていいと思います。
国権の最高機関である国会を構成する国会議員さん達にも、全員開会式は和服を義務づけるとかですね。
そんな国会議員さん達にも、日本という国に相応しい権威と権力、風格を兼ね備えて欲しいと思いますしね。
儀式というモノは形式張れば張るほど、重厚にすればするほど、権威を感じるようになるモノです。
だから国会の開会式はもっともっと重苦しいモノにして、そしてそれをテレビの地上波で放送して、日本と天皇陛下と国会議員の権威を内外に示すべきなのではないでしょうか。
と、まぁ、開会式をテレビ放送してもそれを国民が見るかどうかは別問題ですけどね。
というワケで、今日は国会の開会式のご紹介でした。
バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、第百五十九回国会を応援しています。
|