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なぜ陰謀論が大好きなのか小泉メルマガレビューフリートークです世論は動かさなければ変わらない小泉さんはなぜ靖国神社に参拝するのかくたばれ!!勘違い警官政治資金ロシア、キレるもう一度プロ野球極東核開発極東核開発2死刑執行

平成16年9月1日

 なぜ陰謀論が大好きなのか

 
 この前のフリートークの時には、たくさんの拍手を頂きましてありがとうございましたー。
 かなり好評だったみたいなので、また機会がありましたら(=ネタがつきましたら)フリートークしたいと思います。
 
 ま、まぁ、真面目な話、2週間に一回ぐらいの割合で入れてみてもいいかもしれませんね。
 堅い話ばかりだと、頭もリボンも硬くなっちゃいますからね。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日から学校ですっ。
 
 
 さて。
 今や右も左も陰謀論が言論の中心で叫ばれています。
 アカ方面からは共産党が大敗しているのは反共の陰謀があるからだと主張し、サヨク方面からは政府と右翼が結託し日本をドンドン右傾化させようとしている陰謀が進められていると主張し、親米保守の代表格である西尾幹二先生は二回目の小泉訪朝で小泉さんがジョンイルに恫喝されたという「空白の10分」があったと陰謀説を唱え、反米保守の代表格である小林よしりん先生は自作自演説や自己責任論は責任逃れするために政府が陰謀をめぐらせたんだと主張しています。
 みんな陰謀大好きっ子になっちゃっています。
 
 どうしてこんなコトになっちゃったんでしょうか。
 陰謀論なんていうものは、UFOの存在をアメリカ政府が隠しているとか、唯一ネ申様がご降臨されて信者以外を地獄の業火に焼いてしまうんだとかのような、現実を正面から見きれていない夢見がちな子供のフィクションじみたおとぎ話でしかないと、日本人はとっくに卒業していると思っていました。
 バブルの頃の浮かれた世迷い言でしかないともう理解していると思っていました。
 
 これはどういうコトでしょうか。
 
 と、考えていると、ふとあるサイトさんの一文を見て、なんだか理解出来たような気がしたんです。
 

 私が問題としているのは、韓国に対する報道に大きな偏りが見られることです。それについては下記の記事等で触れています。
 
 ・報道されない沈没事故
 ・韓国船衝突事件の偏向報道まとめ
 ・考察 安企部(KCIA)の対日マスコミ工作
 ・朝鮮について間違うと強制講習
 
 このように報道に偏りがある以上、何らかの圧力が存在すると考えるのが自然で、マスコミを左右する程の圧力があるとしたら、それはその他のさまざまな機関にも同様にあるだろうと推測しました。(「圏外からひとこと」さんより1/16分

 
 前後の文章を切りすぎるとなんのことやらサッパリになりますので箇条書きの部分も引用させてもらったのですが、重要なのはこの部分です。
 
 「このように報道に偏りがある以上、何らかの圧力が存在すると考えるのが自然で」
 
 この一文は、普段は賛否両論様々な意見が乱立しているこの世の中がある一方方向に強く傾いた時、「圧力があった」と“自然に”解釈してしまう、という意味ですよね。
 もちろん「圧力がどうこう」という趣旨の文章でないので、そういう風に意図して書いたモノのではないと思うのですが、しかしそれが逆に「世の中が隔たりがある場合には圧力が存在した」と考えるのが一般的なんだと証明していることになっていると言えるでしょう。
 
 人は、通常でない異常な状態を目の当たりにした時、その異常な状態をなんとか説明したいと願うのです。
 異常なんだから何か理由があるハズだと、そうしないと納得出来ないと。
 そういう心の葛藤から逃れ、納得を得ようとした時、人はとても分かりやすいシンプルな答えについつい安易に逃げてしまうようなのです。
 最もシンプルで分かりやすい答えとは、すなわち、ひとつの「悪」です。
 悪を仕立てる、つまり「陰謀」という、誰もが悪と納得出来るヒールを仕立てることにより、その悪に全ての責任を押しつけて心の平穏である納得を得ようとする行為が「陰謀論」なのです。
 
 確かに、「ある巨大な組織がその流れを誘導した」としてしまえば、個人では想像出来ないような大きな異常な流れでも、さらに大きな組織が関わっていた(としている)のですから、それは簡単に納得できちゃいますからね。
 
 しかし現実はそんなシンプルなモノではありません。
 
 先程引用させていただいた文章も、いかにも韓国政府が主導で箇条書きされた事柄を陰謀したかのような感じで書かれていますが、実際のところそうではないでしょう。
 実際は、色々な人の様々な思惑が絡み合った結果だと思います。
 なぜ韓国の報道が大きく傾いているのかと言えば
 
 ・そもそも国家アイディンティティを得るために政府が反日教育をしていた結果の国民への反日思想の浸透
 ・中国と日本という大国に挟まれた中でプライドを保つために、必要以上に攻撃的になってしまう朝鮮人の気質
 ・現代においても、反日を掲げれば選挙に勝てるという、政治家の思惑
 ・韓国に限らず公安局というのは敵があって存在出来る組織なので、敵を得るために必要以上に煽るという性格
 ・それらをベースとした上で、反日記事を書けば韓国マスコミは売れるという商業的な理由
 ・それと同じ理由ですが、韓国知識人も愛国的反日思想を唱えれば本が売れる
 ・以上のことから、沈没事故を報道しても「ウケない」「売れない」ので、報道しなかった、もしくはごく小さくしか報道されなかった
 
 このような様々な理由が考えられると思います。
 もちろん政府、というか政治家の思惑もあるコトはありますので、権力の陰謀が無いとは言えなくもありませんが、それは要因のタダのひとつに過ぎず、仮にもし権力の陰謀だけが動いたところでこのように大きな流れにはなっていなかったでしょう。
 
 日本人からすれば、「なぜこの事件(沈没事件)を大きく取り扱わないのか」と不思議に思うでしょうが、しかしどこの国のマスコミも考えているコトは一緒で、「売れるかどうか」というコトが最も大きな行動理由なのです。
 今でこそ日本では国是となった拉致問題ですが、ちょっと前までほとんど報道されなかったという事実は言うまでもないコトですよね。
 報道しても当時は拉致問題なんて誰も見向きもしなかったですから、マスコミも売れないという理由で報道しなかったのです。
 結局マスコミにとって報道するかどうかという価値基準は、国民にとって大切なコトかどうかではなく、売れるかどうかなのです。
 
 このように、韓国の報道ひとつとっても、マスコミの在り方や考え方、政府の思惑や、国民感情、民族的気質など、様々な要因があることが、冷静に分析すれば分かります。
 決して「どこにあるか分からない悪の秘密結社」なんていう、日曜の朝にやっている子供向けの特撮番組のような陰謀組織があるワケではありません。
 
 3バカに対する自作自演説・自己責任論も同じコトです。
 今までやえは散々言ってきましたから、繰り返しになるので詳しくは言いませんが、世論が爆発したのは様々な要因により世論に爆発が起きる下地が作られたからこそ、あのような異常な大批判が起きたのです。
 今一生懸命政府の陰謀説を唱えている人がいますが、そういう人って、つまり日本人はたった一つの組織程度なんかにコロッと洗脳されてしまう大バカな国民でしかないとバカにしているのです。
 そしてそれと同時に、陰謀説を唱えないと自分を納得させることが出来ない理由をちゃんと分析することが出来ないと告白しているのと同じコトなのです。
 
 
 なんて言いましょうか、陰謀論を真面目に語っている方を見ると、高そうなスーツを着て上品なお髭を蓄えている紳士なおじ様がデパートの屋上でやっている子供向けアクションショー会場で周囲の目を気にせず周りの子供よりも一番張り切って一生懸命ヒーローに声援を送っている姿を見てしまった時のような、こちらの方が恥ずかしくなってしまう気持ちになっちゃいますから、もう大人になりましょうと言いたくなっちゃいます。
 陰謀論なんてUFOのお話だけにしませんか?
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、陰謀論を応援しません。
 
 
 


 9月2日追記
 一行でご指摘があったのですが、確かにやえが「日本国内の韓国報道」に対する文章を、「韓国での日本報道」と勘違いしていました。
 本来なら本文を訂正すべきだと思うのですが、それにかかる文章と、それがなくても問題がない文章が混在していて、ほとんど1から書き直さないと文章としておかしいことになりそうなので、このような形でご了承願いたいと思います。
 引用文と韓国の報道は、因果関係がないだけで、それだけを見れば間違ったコトでは無いと思いますし。
 
 で、引用文を受けての説明ですけど、これはもう「拉致問題に対する過去の報道」で全てが説明出来てしまいます。
 当時マスコミが報道しなかったのは政府の陰謀があったワケではありませんね。
 むしろ社会党とか野党の方が「問題にすることを問題」にしていたワケですし、朝鮮総連の過剰な抗議もありましたし、なにより「朝鮮の話題をタブー視する空気が日本国内を支配していた」というコトが一番大きな原因です。
 この問題を語る時にやえはいつも言っていますが、これは日本国民全員の責任です。
 政府の陰謀とかそういう風に言うのは、自分が知らなかった罪、知ろうとしなかった罪から目をそらしていることに他なりません。
 
 というワケで、やえが勘違いしていたことをここに深くお詫び申し上げまして、でも陰謀論はやめましょうね、という結論で締めたいと思います。
 ごめんなさい。

平成16年9月2日

 小泉メルマガレビュー

 
 「韓流」ブームも政府の陰謀。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 今日はちょっと色々ありましたので、メルマガレビューも一部分だけのピッアップレビューです。
 ご了承下さい。
 
 
 小泉内閣メールマガジン 第153号 ========================== 2004/09/02
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 備えあれば
 小泉純一郎です。
 
 やえです。
 オリンピックではいっぱい感動されたそうで。
 
 今日は、北海道に渡り、船から納沙布岬と北方領土の歯舞群島貝殻島の間を抜けて国後島まで視察します。
 北方領土は日本固有の領土です。いつかこの目で北方領土を視察したいと考えていました。北方領土が単に北海道の方々、元島民の方々、そしてそのお子さんやお孫さんだけの問題ではなく、日本全体の問題だという認識を国民の皆さんに深めてもらうことが必要だと思います。北方領土問題の解決なくして日露の平和条約締結はありません。
 
 なんと今日小泉さんは北方四島に乗り込んでいらっしゃるそうです。
 紛争が続く領土に乗り込むと言えば、数年前竹島に乗り込んだ西村先生を思い出しますが、今回の小泉さんは巡視船での海の上からの視察だそうです。
 こちらの記事をご覧下さい。
 

 <小泉首相>巡視船で北方領土を視察
 
 ・来年初めに予定されているロシアのプーチン大統領訪日を控え領土問題と平和条約締結問題に取り組む姿勢を国内外にアピールする狙いからだが、ロシア側は不快感を表明している。
 ・首相が甲板から双眼鏡で歯舞諸島を視察していたときにロシアの監視船が巡視船の右舷前方約4キロまで近づき、「航行上の安全を祈る」との内容を意味する旗を掲げた。
 ・与党内には解決への意欲を示すため首相が実際に領土を訪問すべきとの意見もあったが、ロシアへの刺激を懸念し、見送られた。ただ、今回の視察にロシア外務省は「(日露)平和条約交渉を困難にする」と不快感を表明している。

 
 やはり現役の総理がここまでの行動をするということは、相手にとってはかなりプレッシャーになるようです。
 表面上は「「航行上の安全を祈る」との内容を意味する旗を掲げた」らしいですが、これは明らかに監視行為ですよね。
 むしろヤクザ言葉みたいに「命に気をつけな」という脅しのようにとれないこともありません。
 しかし今のロシアには大した力は無いですから、最近国際の場で力を発揮している日本とは、ちょっと正面からは対立できないので、このような消極的なアピールに終わったのでしょう。
 もしかしたらロシア国内では、どうしてもっと強気な態度をとれないのかと、プチ保守ばりな批判が出ているかもしれません(笑)
 
 さらには小泉さんの領土上陸という計画もあったようですね。。
 実現しなかったのは残念ですが、小泉さんは北朝鮮に初めて乗り込んだ総理です、これをキッカケにして、次こそは上陸を期待したいですね。
 そして日の丸をどーんと立ててください。
 いくらロシアの外務省が吠えたところで、小泉さんはハッキリと「北方領土問題の解決なくして日露の平和条約締結はありません」とおっしゃっているんですから、さっさと領土を返した方がイイですよ。
 条約が締結出来なくて困るのはロシアの方でだと思いますしね。
 
 北方領土の問題の解決は、日本にとってもロシアにとっても利益となるものです。この考えに立って解決に向けて努力してまいります。
 
 これ、すごい脅し文句というか、色々な意味を含めた深い言葉だと思うんですよ。
 北朝鮮に対しても同じようなコト言っておられましたが、逆に「解決しないとロクなコトは無いぞ」って言ってるようなモノですからね。
 で、領土を返すだけでは特にロシアには利益は無いですけど、しかし「解決するならアメをあげよう」っていう意味にもこの言葉は取れますから、ハッキリ言わないだけに色々とこわい言葉です(笑)
 
 小泉さんはホント外交はお上手ですよね。
 
 
 ● セネガルで考えたこと
  (青年海外協力隊14年度派遣(セネガル/小学校教諭) 加納貴美子)
 活動の中で、私がいつも考えていたのは、「ここはセネガル。日本とは環境も経済条件も全く違う。日本式の新しい発想も大切だけど、セネガルの状況に見合った内容を…。」「私は2年後にはセネガルを去らなければならない。その時に、セネガル人が、自分たちの力だけでこの情操教育をすすめられるようにしなければならない…。」ということだった。
 時にこういったボランティアをするとその人たちが英雄視されてしまうことがある。でも、本当の主人公は、その国で生きる人々であって、自国の未来を切り開いていくのは、最終的には彼ら自身なのである。
 
 えらいです。
 この人のこのお考えは素晴らしいです。
 と、あまり手放しに褒めると加納さんに本意ではないでしょうからあまり言いませんが、今の日本人の中に、加納さんのようにボランティアというモノの原点をしっかりと理解し実践している人が一体何人いるでしょうか
 
 これはボランティアに限ったことではありませんが、なんだってコツコツ努力している人はいっぱいるワケで、それがたまたま大成功した人は当然評価されるべきですが、しかし日々の活動それ自体は特別なコトではないのです。
 具体的に例えれば、ノーベル賞を獲得された田中耕一さんです。
 彼ははじめから今でも、何か特別なことをしようと思っておられたワケではありません
 現場で今自分が出来る視野の中で一生懸命頑張ったところ、たまたま結果が世界的大成功を納めたというだけのコトです。
 だけのコトと言うと失礼だと言われるかもしれませんが、そういうコトではなく、つまり「自分の身のためにあった目線の中でコツコツど努力するということが一番大切である」というコトが言いたいのです。
 成功するかどうかというのは、後からついてくるモノなのです。
 
 ボランティアするというコトそれだけに価値があるとはやえは思いません
 ボランティアというモノも、自分の身の丈にあった活動をコツコツとするコトであり、それ自体は特別なコトでありません。
 その中で、偶然でも必然でも、大成功を納めたら、当然それは評価されるべきですが、活動するというそれだで、偉いとか立派とか、そういう風に周りが特別視する今の風潮にはとても疑問を覚えます。
 国外だろうが国内だろうがボランティアだろうが経済活動が伴う仕事であろうが、日々の活動それ自体は皆一緒です
 その中で結果が大成功した時に、例えばイチローとか田中さんとかマザーテレサとか、大勢の普通の人がいる中から評価される特別な人が現れるのであって、日々の活動というモノはどんなモノだって大切なコトであり、普通のコトなのです。
 
 
 えーと、狭く深くの今週のメルマガレビューでした。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

平成16年9月3日

 フリートークです

 
 この前の更新でフリートークが意外と好評だったと甘い汁を吸ってしまったために、今日もフリートークです。
 一部不適切な言葉があったことをお詫びいたします。
 
 というか、後になってもネタが腐ってしまうだけの時事ネタがいくつも重なった時はこのフリートーク形式は便利だと気付いたので、今日はそういう意味です。
 お代菅様も悪ですのぉ、ではありません。
 ひっひっひ。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 昨日の更新でも触れた小泉さんの北方領土奪還作戦ですけど、なんて言いましょうか、もはや小泉さんが目立つことすると全部パフォーマンスになっちゃうんですね。
 「何もやっていない」「改革は進んでいない」「景気はよくならない」等々今まで色々と言われていましたが、これはもう、この手の今まで言われてきた批判が全て当てはまらなくなった証と言えるでしょう。
 政治なんて目立つモノは目立って当然で、むしろ政治家は政策や結果を出すことによって目立つコトが仕事なワケで、そうしなければ国民は何を基準に政治家を選べばいいのか分からないワケで、もし政策や結果で目立つコトがダメって言うなら、あとはタレント議員しかいなくなるコトになります。
 小泉さんという日本の総理大臣が行動することによってロシア政府も色々と懸念の声を上げていることから、一定の成果は当然出ていると言えるのですから、これをパフォーマンスと言っちゃうと、もう政治家は何も出来無くなっちゃいます。
 もはや「パフォーマンス」というレッテルは最後のスカしっ屁なんでしょうね。
 そもそも批判するコト、人をけなす場合の方がだいたいにおいて簡単なモノですけど、批判する言葉もが出てこないこの現状は、もはやどうしようもないです ね。
 小泉さんの任期はあと2年ほどですけど、次の総理の時どのような批判が出るのか、今から楽しみです。
 
 
 ところで、なんか中国の日本人学校に、北朝鮮の人民どもが駆け込んだらしいのですが、報道によると韓国に行きたいらしいとのことで。
 はじめから韓国の大使館なり領事館なりに行ってもらいたいですよね。
 どうしてあいつらは日本に迷惑をかけることしかしようとしないのでしょうか
 これ前も言ったことあると思うのですが、自分の国なら自分たちで最後まで責任を持って始末しましょう。
 今のご時世、外国が「あなたの国を変えてあげるよ」と親切心で助けてあげてもですね、批判されるだけなんですから(皮肉)、それがイヤなら国民自身が変えるしかないんです。
 やえからすれば北朝鮮が滅びようが滅びまいが滅んだ方がいいですけど関係ないですし、北朝鮮の人間が餓えようともいちいち感情移入なんて出来ないですし、そんなことしてたら毎日毎日死んでいるアフリカだとかの人たちの不幸まで涙を飲みながら生活しなきゃいけないことになりますのでそんなの無理に決まってますから、どうでもいいのです。
 
 しかしちょっと前にも北朝鮮の人民どもが日本領事館に逃げ込んだ事件がありましたけど、あの時はイヤに同情的な世論が日本を占めていました。
 しかし今回はそうでもないですよね。
 どういうコトなんでしょうか。
 
 ま、前回のアレは、中国の領土侵犯という野蛮民族行為がありましたから、また違う視点もあったんですけどね。
 あれ、サッカーアジアカップが終わった今なら、また別の世論が出来ていたかもしれません。
 そう考えるとちょっと残念ですね。
 
 
 さて、もはや飽きてしまったかもしれない3バカの問題ですが、この問題は色々な問題をはらんでいますので、語る価値はあると思います。
 と言うコトで、ちょっと言わせてもらうんですけど、サヨク方面はもちろんのこと、権力批判をしたい保守方面からも「政府の仕事は国民の人命を守ることなんだから何があってもどんなに迷惑をかけようとも尽力するのは当然」みたいなコトを言っている人がけっこういます。
 また一部バカがまたイラクに行きたいと言ったことに対しての、「これだけ多くの政府の人たちが寝食忘れて努力して、なおかつそういうことを言うのか。自覚をもってもらいたい」という小泉さんの発言にも、猛烈にかみついて批判しています。
 しかしなんでしょう、これってつまり、「全ての国民は政府の責任だ。事故死も病死も自殺死も全て政府が責任を負い、葬式代やお見舞い金を払え」、というコトなのでしょうか。
 全ての死は政府の責任と言うと、池田小学校のタクマとかいうキチガイが起こした事件をやえは思い出します。
 その被害者の親達が、学校と国に対して損害賠償か何か、お金を請求したのです
 別に政府が子供達を死傷したワケじゃないのは言うまでも無いコトなのですけどね。
 つまりそれと同じコトなんでしょう、キチガイに殺されても全て国の責任だと
 やえからしたら国が助けたり補償したりするのは、それなりに限度というモノがあると思っているのですが、そう思っていない人もいるようで、まぁタクマとかいうキチガイの事件も被害者の要求通り国の責任だと言うのならまだ主張の一貫性がありますけど、そういうコトでいいんでしょうかね、3バカに対しても責任を負えと言っている人たちは
 はい。
 やえにはよく分かりません、その人達が考えているコトは。
 
 
 というワケで、なんだか何を考えているのかよく分からない人たちはいっぱいいるんだなぁというフリートークでした。
 強引にまとめました(笑)
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、えーと、何を応援すれば・・・えーと、がおーーぉぉぉーー。
 
 

平成16年9月4日

 世論は動かさなければ変わらない

 
 久しぶりになんだか週末ですけど更新したくなりました。
 いや、いつもさぼっているワケじゃないんですよ、さぼってるワケじゃ。
 なんと言いましょうか、やっぱり週末はいつもと生活リズムが違うんで、ついつい更新しそこねちゃうんです。
 休みだと頭もぼーーーっとしてますし。
 
 ので、今日はネタを特に何も考えてないので、ゲストをお呼びしたいと思います。
 いらっしゃ〜い。
 
 
 よっオレだ。つーか、ここはオレのサイトだからオレはゲストじゃないと前も言った気がするんだが。
 
 こんなメッセージが来ましたよ。
 
 聞けよっ
 
 「あと、余計かも知れないけど…。次のフリートークはぜひ天堕さんでおねがいします。」
 
 はっはっはー、オレ愛されてるなぁ。
 
 なんか存在自体が賛否両論ですね。
 
 ・・・それ微妙、と言うか、むしろダメじゃね?
 
 気にしたら負けです。
 
 ううむ、そうか、負けか・・・で、なんだ?
 
 いや、週末更新久しぶりなんでネタがないんです。なんかください。せっかく期待している人もいるコトですし。
 
 ネタふりのためかっ
 
 そうです。
 
 ・・・あっさりと・・・。
 
 まぁ、せっかくこういうの珍しいですから、普段やらないような内容でもどうですか?
 
 んー、そうだなー、じゃあ、ウチのサイトのスタンスとして、批判をきっかけにして内容を語ることはあっても、批判だけはしないようにしているんだが、まぁあれやってみようか。どうも最近突っ走り気味のよしりん。
 
 ああ、アレですね。ちょっとさすがにやえもアレはどうなのかと思いました。
 

 小林 じつは彼らは、リスクを負って行動するボランティアの人間の狂気を見て、嫉妬しているわけよ。彼らの無謀をたしなめるような親心では全くない!
 そんな親心のあるやつが、空港に行って、プラカードに「税金泥棒」だの「自業自得」だの書いて、あと、なんかひらがなで意味不明なことかいてあったよな、「ちんぽ」とか。
 −− 「ぬるぽ」です。2ちゃんねらー用語で、「ナンセンス」という意味合いの罵倒語なんですが。
 小林 しかもそのプラカードには日の丸をあしらってあったからな。日の丸を冒涜するな!「ちんぽ」の横に日の丸を置くな!
 −− 「ぬるぽ」ですって・・・(笑)
 小林 あんなもの作って、わざわざ関空(関西空港)まで行って、中には人質と一緒に関空から羽田に行く飛行機にまで乗ったやつもいるらしいぞ。ストーカーだよ、それじゃ。そんなに好きか!?高遠さんのファンか、お前は!
 (中略)
 小林 異常なやつらだよ、こいつら全員。ストーカーかカルト信者だね。国籍持ってても日本人では絶対ない!今の親米保守なんかそんなレベルだから、しょせん。本当に情けない。(『ゴー外』、小林よしのり著、アスコム刊)

 
 なんで2ちゃんねるのアホが急に親米保守とつながるのかが分からないんだけど、まぁそれ以外はこれは分かる。あれは悪ふざけにしてはアホすぎる。ちんぽは無いだろうんこのくせに。
 
 だから「ぬるぽ」ですって(笑)
 
 それはいいんだが、しかし別のところでは小林さん、こんなこと言ってるんだよね。
 

 わしは右翼に、トラブルを起こしてほしい!
 
 西部 一時期右翼の方々が、尖閣諸島に行って旗をたてたりはしていましたけれども、それぐらいでは日本国家全体での取り組みにはなりません。やはり、日本は、アメリカがアジア・ブロックに少々の手出ししかできないような状態であったとしても、相当のところまで、自力で自国を防衛できる、あるいはしてみせるという覚悟を決めたという、そういう体勢に数十年かけて持っていくという方向性を打ち出さないといけない。
 小林 まあ、自主防衛の体制を日本がとらないかぎり、この問題は解決できないということはわかるんだけどね。けれども、わしは、尖閣諸島に行こうが行くまいが、もうちょっと右翼に日本政府を刺激してほしい(笑)もう、ガンガンにトラブルを起こして欲しい(笑)そうしないと日本は何もやらんからね。何もやらないで、何でもアメリカに丸投げで、何とかしてくれるだろうという依存心から、ぜんぜん離れられない。(『本日の雑談2』、小林よしのり・西部邁著、飛鳥新社刊)

 
 おいおい、一応言っとくけど、ここで言う右翼とは、どう考えてもヤクザ崩れの、街宣車に乗って騒音まき散らしている害しか見あたらないあの右翼のことだろうが、あんなクズ共になにをやってほしいって?トラブル起こせって?
 
 ちょっとこれにはやえもひきましたね。ヤクザを使って政治を動かせって、こんなのもう思想でも言論でもないですよ。
 
 2ちゃんねるのアホ共と何がちがうのかね。それとも日頃真面目に生活している人たちに迷惑ばかりかけている、時には犯罪すら引き起こすヤクザ右翼には真の愛国心があるとでも思っているのかね。愛国心があるのなら日本を汚すようなヤクザみたいなことしねーと思うんだがなぁ。じゃあ外国人に堂々と、「この真っ黒で軍歌流しながら走っている街宣車に乗っている人たちが日本で最も愛国心にあふれている立派な人たちです」って胸を張って紹介できるかぁ?オレは恥ずかしくて、出来るならこんなアホ共ぶっ殺してやりたいと思うぐらいなのに。
 
 やえ見たことありますよ。「ごめんねーすなーおーじゃなくってー」っていうセーラームーンの曲を大音量で流しながら走っている真っ黒な街宣車(笑)
 
 わはははは、日本の真の愛国者はセーラームーンかっ。竹内直子さん(セーラームーンの作者)もさぞかし迷惑なことだろうよ。
 
 ちょっと、さすがによしりん先生も頭冷やした方がいいんじゃないんでしょうかね、と、不肖ながらやえも思ってしまうワケですが。なんか自分の考えと合わない人は全部非国民で、表面的だけでも一致すれば全部愛国者っていう、二元論に陥っているような気がしちゃいます。
 
 さっきの引用のところ、たまたま引用の中に入ったんだけど、西部さんがね、「相当のところまで、自力で自国を防衛できる、あるいはしてみせるという覚悟を決めたという、そういう体勢に数十年かけて持っていくという方向性を打ち出さないといけない」って言ってるわけじゃない。これってまさにその通りで、ウチのサイトもこれはずーーっと言い続けているよな。
 
 はい。更新文の上に「ニュースフラッシュ」として特に見てもらいたい文章一覧がありますけど、その中のさらに一番上に「これからの日本の国家ビジョン」っていう文章を載せています。この「これからの日本の国家ビジョン」の主題は、まさに西部先生がおっしゃられた、「数十年かけても自主防衛できる体制をつくるべき」というコトです。
 
 こう言うと、さすがに小林さんでも理解できるようで、「まあ、自主防衛の体制を日本がとらないかぎり、この問題は解決できないということはわかるんだけどね」と言っている。小林さんそれは分かるんだ。今どうして日本が情けないことになってしまっているかという原因は、日本が自主防衛できないからだって。でもそれは分かっているのに、なぜか自衛隊の海外派遣はダメとか言っている。よく分からんよ。じゃあどうせーって言うんだろうか
 
 自衛隊の海外派兵にはよしりん先生は「国民に説明が無かったからダメだ」とおっしゃっていました。
 
 つまり国民議論をして、まぁ投票でもなんでもして決めろっていうことなんだろうなー。でもんなことしたら海外派遣なんて無理だよ。絶対無理。無理無理ムリムリかたつむりよ。新聞をタイトルしか読まないようないような、中身をじっくりと考えない人が大部分を占めている今の日本人に、言葉の上だけで「自衛隊の海外派兵に賛成ですか?」とか聞いたら、まぁ8割はダメって言うよ。
 
 今でこそ、紛争が終わった地域へのPKO派遣は多くの国民が賛成だと思いますが、しかしコソボとかカンボジアとかに派遣するって決めた当時はほとんどの国民は反対でしたよね。銃は2丁はダメで1丁なら持って行ってよいとか本気で議論していたんですから。予備無しで行かせて、死ねって言っているようなモノですけど、日本人はもう言葉の上だけでダメって言っちゃうんですよね。
 
 結局これからの先、また自衛隊が海外で活躍することだろうけど、これ繰り返しなんだよ、結局。当時は世論はダメって言ってたけど、政治が無理して押し通して派遣させて、時間がたってから「ああ、あれは良いことだったんだ」って世論は気づく。今までのPKOも政治が英断しなかったら、今でも日本の世論は「銃を何丁まで持っていってOKか」みたいなバカな議論してたんじゃねぇのか。
 
 当サイトとしましては、だから今回の小泉さんの英断は支持しますって言っているんですよね。それは「数十年かけても自主防衛できる体制をつくるべき」という大目標のためです。アメリカの戦争は支持しません。アレは確かに野蛮行為です。だからやえは支持しません。でも自衛隊が海外で活動できるよう、ひいては自衛隊が普通の軍隊として活動できるようになるために、確かにアメリカの戦争に賛成するような苦渋の表明をせざるを得ませんでしたが、しかしそれでも、世論に背いてでも前に進んで行くしかないんです。世論をむしろリードする形を取らないと、日本の世論は変わらないんです。
 
 小林さんはなんだ、アメリカの戦争は反対で、だからそれに類する活動すべてに反対で、国連決議が出た後の“大義がある”自衛隊の活動も、世論の賛成が無いからダメって言う。しかし「数十年かけても自主防衛できる体制をつくるべき」というのには賛成。これを総合するに、「自衛隊は普通の軍隊である」と世論が賛成するまで自衛隊はひきこもっていろってことだな。うん。無理。
 
 無理ですね。理想論にもほどがあると思います。そもそもちょっと前まで自衛隊の存在自体を否定していた人がいっぱいいたんですが、これの風向きが変わったのも、阪神淡路大震災での自衛隊の復興支援を目の当たりにしたからです。こんなに、命をかけて多くの国民を助けてくれた自衛隊をなぜ否定するのかっていう意見が出て、やっと否定できなくなった、っていうのが現実です。この件があってから復興支援活動にあこがれて自衛隊志願者が増えたという話もありますしね。
 
 「戦争嫌い病」はもう完全に日本人にマインドコントロールされてるんだよ。残念なことに。当サイトとか、小林さんの本でもいいんだけど、そういう本を読んでいるような人ならまだそれも解けるけど、残念ながら日本国民全体からすればそれは微々たるもんでしかないの。結局実際に自衛隊とかが行動して結果を出さないと世論は変わらないの。だから政治は世論を無視してでも決断しなければならないの。世論に迎合するだけではそれは政治家なんて存在は必要ないしね。そしてね、その流れを少しでも早めるために、微力だろうが当サイトはこういうことやっているわけだ。
 
 もちろん、思想家は政治に迎合すればいいっていう意味じゃないですよ。政治と思想の関係はまた別問題ですから。そうではなく、結局思想というものはいかに現実をどうすべきかっていうモノなのですから、理想だけを考えるんだったらもう共産主義が一番理想でしょうし、その辺をしっかり見ておく必要があると思います。正直、今のよしりん先生には、ではどうしたら現実は動くと思っているのか、ちょっとやえは分かりません。
 
 
 
 なんか最後の方は、順番ずつ一つのテーマを語っただけになってしまったな。
 
 天堕さんが真面目に語るからですよ。
 
 な!?それじゃーオレはなんなんだよー。
 
 ネタふりのためって言ったじゃないですか。
 
 がーん。それだけかーっ。
 
 だって「次のフリートークはぜひ天堕さんでおねがいします」って言われてうれしくなって「どうしても出さしてくれー」って言ったのは天堕さんじゃないですか。
 
 な、そ、そんな、ぶ、舞台裏なことを言うんじゃないっ!?
 
 うれしかってくせにー
 
 やーめーてーくーれー
 
 天堕さんへの励ましのお手紙はこちらにどうぞ(笑)
 
 やーめーてーくーれー・・・・・
 

平成16年9月6日

 小泉さんはなぜ靖国神社に参拝するのか

 
 天堕さんから一言です。
 
 君が望むならボクは全てをさらけ出そう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 こんな検索ワードで当サイトがひっかかるみたいです。
 
 靖国神社 小泉 なぜ 参拝するのか
 
 これ2ページ目ですから、けっこう後ろの方ですけど、当サイトもなんかひっかかってます。
 でも、この検索の答えは、当サイトに来ても多分書いていないと思います。
 というワケで、その理由を書いてみようと思いました。
 
 
 まず建前から説明しましょう。
 どうして日本の首相は靖国神社に参拝すべきかという意見があるかと言いますと、簡単な話、誰でもお盆とかにご先祖様のお墓参りしますよね。
 あれと一緒のコトなのです。
 
 靖国神社に奉られている方というのは、日本の礎をつくられた方々です。
 この前説明しました大東亜戦争時のA級戦犯と呼ばれた方々や、戦犯とされてはいない戦没者達が奉られているのはもちろんのことですが、靖国には戊辰戦争など幕末から明治にかけて戦った薩長諸藩などの明治維新で活躍された維新志士達なども奉られているんです。
 多分大東亜戦争の戦没者だけを奉っているかのように取り上げられることが多いので、そんな神社だと思われている方がけっこう多くおられると思うのですが、正確に言いますと靖国神社は「近代日本を作り上げ守ってこられた方々」が奉られているのです。
 つまり靖国神社は日本国家の公的墓地なのです。
 ただし、お骨が納められているワケではないので墓地と言うのは語弊があるかもしれませんが、別の言い方をするなら、靖国神社は近代日本の祈念碑とでも言えば近いかもしれません。
 祈ったり感謝したりする行為というモノは、それは精神的なモノですから、特にどこで行おうと厳密には変わらないですが、でもお墓参りでも記念式典でも、やっぱり象徴的な日とか碑とか作って、そこで行いますよね。
 靖国神社とはそういうモノなのです。
 だから、近代日本の公的な祈念碑なのですから、日本の公的なトップである内閣総理大臣はちゃんと参拝すべきだ、となるワケです。
 
 
 では建前じゃない方を説明してみましょうか。
 と言うか、こういうキーワードで検索される方って、むしろそっちの方が知りたいんじゃないかと思うのですが、そのご期待に添うようなコトを敢えて言いますとですね、つまり選挙の票集めのため、というコトになるでしょうか。
 
 この「総理は靖国神社に参拝すべきだ」という主張は保守系の思想を持っている人が主張しますし、そして今まで十数年間ほど総理の参拝が行われなかったですから、言ってみれば保守系からすれば総理の公的参拝は「悲願」と言っても過言ではないんですね。
 そこで小泉さんが参拝されれば、保守系の人たちから絶大な支持を得られる、という仕組みです。
 
 中国や韓国に媚びを売って靖国神社参拝に反対する人たちなんかは、小泉さんの参拝を「選挙の票集めのパフォーマンスだ」という主張で批判している人がいます。
 また政教分離の観点から批判する人も、ではなぜ小泉さんが参拝しているのかその理由はやはり選挙の票集めだと主張するワケです。
 
 確かに参拝したところで景気が良くなるワケでも、道路公団や郵政公社が民営化するワケでもなく、つまり物質的な利点は特に見あたりませんので、票集めのためという理由をつけないと小泉さんの行動が理解できないのでしょう。
 しかしやえはそうは思いません。
 だって小泉さんは結局8月の15日に参拝せず、日をずらして他の日に参拝していますので、これに保守系の人たちはかなりの反発をしているからです。
 参拝で票を集めるというコトは靖国に反対する人たちからの票を切り捨てる覚悟で行うという意味になりますから、本当に票集めなら少々の反発があろうとも8月15日の参拝を強行していたハズです。
 別の日に参拝したら保守系からも反発されるというコトは、考えるまでもなく分かっていたコトですので、「保守系の人たちからだけ票を集める」と覚悟を決めていたら、日をずらすというコトは絶対にしなかったと思います。
 今のような中途半端なコトをするコトこそ、保守からも革新からも反発される最悪な結果になりますから、絶対にコレだけは避けようとするハズです。
 
 つまり、計らずとも小泉さんの自らの行動によって、参拝は票集めやパフォーマンスではないと分かるのです。
 では、小泉さんはなぜ靖国神社に参拝したのかと言いますと、多分建前の通りなんだと思います。
 つまりお墓参りですね。
 小泉さんの中にはそれ以上も以下も無いんだと思います
 多分本心はちゃんと8月15日に参拝したかったのだと思いますが、しかし想像以上に色んなところから反発が来てしまったために、総理大臣という要職を考えて、日をずらすという結果に落ち着かせたのだと思います。
 もちろんやえの個人的な意見からしたらちゃんと8月15日に参拝してもらいたかったですし、日をずらしたところで批判する人はしますし、もし15日に参拝していた時の中国韓国の反発が今の反発より大きかっただろうという保証もないですけど、一応「中を取って」落ち着かせたのだと思います。
 
 むしろ小泉さんが重要視したのは「前例」だと思います。
 前例主義と言うと官僚社会のコトだと思われるかもしれませんが、実際には官僚だけでなく日本人ならみんな前例主義に多かれ少なかれ影響されているのです。
 例えば昨日言及しました自衛隊の海外派遣です。
 これも前例の積み重ねにより、世論も徐々に納得していったのです。
 靖国参拝も、今回小泉さんが意地でも毎年参拝するコトによって、次の総理が小泉さんよりももっと気軽に参拝できるようになるでしょう
 前例があるからです。
 そして前例を積み重ねていけば、いつか終戦記念日の8月15日に公式参拝出来る総理大臣が現れるでしょう。
 
 小泉さんは、これから先の総理大臣のために「道筋」を作ったんだとやえは思っています。
 そしてその行動理由は、一番最初に話しましたように、「お墓参り」であり、近代日本を作ってくださった方々への、本心からの感謝の気持ちからだと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、靖国参拝される総理大臣を応援しています。

平成16年9月7日

 くたばれ!!勘違い警官

 
 オレだー。
 
 いや、まてまてまて、最近出過ぎなのは分かっているんだが、ちょっとオレ宛にメールが来たんだ。まぁ見てくれ。
 なんかやえのアドレスに来たらしいんだが、これはオレ宛だな。
 
 
 
 

 初めて来たのであります。 宜しくお願いするでありますよ==b
 
 で「勘違警官」を拝見させて頂いたのであります。
 自分は、今年高三で、警察官になりたいと思って勉強しているのでありますよ
 で・・ ここを見て軽いショックを(;´Д
 マンガで言えば頭の上に「ゴーン」とか出るくらいの感じでありますね
 
 自分の地域には交番もほとんどなくて遭遇する事も稀だし、たまに会ってもそんな悪態つく人に会ったことが無かったのであります
 で・・そんな酷い人らが多いんだなあ、と。
 
 自分は誰にだって胸を張れる警察官になってみせるでありますよ
 威厳ある正しい警察官(*'-')
 ・・・
 いやそんなこと初めてのワザワザメールすることないのでありましょうが、「そんな事ない!」「そうであったらならない!」って考えてるうちに無性にどうしてもメールしたくなったのでありますよw
 
 うっとーしかったら流してくださいね=▽=;
 
 
 あー・・アホな事主張した上に落ちたらどうしよう・・・w

 
 素晴らしい。
 この若者は素晴らしいぞ。
 4日にメールがあったらしいが、返事が遅くなってスマンカッタ。
 
 多分警官の質というのも地域によってかなり変わってくるんだと思うんだが、例えば今でも田舎の方に行くと「町の駐在さん」的な警官もいるだろう。
 でも都心部の方に行くと、そもそもその地出身の人間じゃないから町の駐在さんにはなれないし、サラリーマン的な、言われたことだけしてればいいやーみたいな警官が増えたりするんだろう。
 昔オレに絡んできた警官もな、ものの言い方ひとつで全然変わってくると思うんだよ。
 例えば「ごめんなさいねぇ、ちょっとだけ聞きたいんですが、この自転車鍵ついてます?」「あ、ごめんごめん、チェーン式だったんだね。ありがとう。もし何かあったらすぐに警察までなんでも言ってくださいね」てな感じで言えば、いくらオレでもケンカ腰にはなりゃしねぇよ
 なんでこんなちょっとのコトができねぇんだろうな。
 
 例えば普通の民間会社だったら、もしね仮に取引先の人が自分より年下だったとしても、ある程度つき合いが深くなればまた変わるけど、初対面とか礼儀を尽くさなければならない時は敬語で話すわけじゃないか。
 また、この辺営業職の人はよく分かると思うが、時には腑に落ちないことだってこっちが謝らなければならないことだってある
 スミマセンが口癖になるぐらい、一日どれぐらい言ったか数えきれないぐらいスミマセンって言ってる人もいるだろう。
 外部の人と接触するってことは、日本の社会常識の上ではそういうことだ。
 
 しかし警官はこれがさっぱり出来ていない、というか分かってもいない。
 警官っつーのは基本的に中途採用なんてしないから、ほぼ全ての警官は、警察の村社会でしか生活したこと無い。
 だから社会一般の常識を全く理解しとらん
 ビジネス常識なんて存在自体を知らんかもしれん
 それなのに警官という公務員という身分保障と、法の執行を代行するという特権が与えられていることから、とてつもない傲慢な特権意識が生まれてしまうのだろう。
 「警官に言われたら身分証明書を見せて当然」「住所を言って当然」
 「お前は警官にそんな態度をとって何かやましいことでもあるんじゃないのか?」
 こんな失礼な話はあるかっ!!
 お前が間違っとったんだから、スミマセンの一言言えや
 それが社会人として常識だろうが!!
 
 もう警官は、治安を守るとかそういう意識は全く無くて、免許証を見るとか住所を確認するとかいう手段が目的になってしまっている
 本来そういうことする理由は「治安を守るため」という目的のためであり、それが達成されるのであれば免許所を確認する必要はないんだが、しかし警官は手段が目的となってしまっている
 オレはどうも警官運が悪いらしくて、サイトに書いていないのも含めれば、かなりの数回警官にかからまれたことがある。
 最初は免許を見せろって言われたんだが、相変わらず最初から態度激悪だから、この辺では当たり前に通用する別の身分証を見せたんだ。
 そしたらそれでは全然納得せずに、数人の警官を呼んで道をふさいでブロックしてきやがる。
 挙げ句の果てに腕を掴んで暴力をふるってくる始末。
 警察手帳も見せないし、こいつらただの犯罪者だ。
 
 警官が、他の公務員と決定的に違うのがここ。
 例えば消防員なんかは、時には命令を破ってでもその中に突入し、火に囲まれている人を助けようとする。
 それで死んでしまう方もいらっしゃる。
 でもこれは、水を飛ばす火を消すという手段のために仕事をしているのではなく、「人の命を助ける」という大目的のために働いているのであって、それ以外の方法は全て手段でしかないと分かってやっている証拠であろう。
 こういう人たちにはオレは感謝の気持ちと賛辞を送りたい。
 
 本来、警察とか消防署とか自衛隊とか、職務が死に直結するような人たちには、日頃から感謝の念を持ち、尊敬するべきである。
 そのようなことを今までやえも何回か言ってきたハズだ。
 マクロとしてはその通りなんだが、しかしミクロで見た場合、警官の質は最悪すぎる。
 大論としては尊敬すべきと言いたいところなんだが、これじゃあさすがにオレはそう言いたくねぇよなぁ。
 
 警官は、社会人としての一般的な礼儀・ルールを知らんっつーことと、手段が目的化してるつーことだ
 最近は警察の不祥事があまり言われなくなってしまったが、そもそもこういう社会から孤立したような、常識さえ知らないようなあほんだらあがいっぱいいることが問題なんだよ。
 さすがに警察は民営化出来ないが、しかし外の空気をもうちょっと入れた方がいいんじゃねぇのかな。
 
 
 というワケで、メールをくれたキミよ。
 この初心を忘れず、よい警官になってくれ。
 君みたいな警官が増えれば、警察の質も上がり、不祥事もへり、検挙率も上がって、昔のような治安のよい日本がもどってくるんじゃないかと思う。
 頑張ってくれ。
 応援しとるぞ。
 

平成16年9月8日

 政治資金

 
 台風でまだ宮島厳島神社がこわれちゃいました。
 十年ほど前の19号台風でこわれて、またこわれちゃいました。
 くすん。
 はやい復旧を祈ってます。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルやえです。
 おはろーございます。
 
 
 橋本龍太郎元総理が捕まりそうです
 事件の概要はリンク先を見てもらうとしまして、では一体この事件は何が問題なのか考えてみましょう。
 
 まず、これは政治資金として、それがミスでアレなんでアレ、報告書に記載しなかったという事実に対しては、これは言い逃れようのない犯罪です。
 どこまで責任が及ぶかはこれからの警察・検察の出方次第なのでしょうが、まぁ、いま捕まっておられる平成研究会(橋本派)の会計責任者の滝川さんは有罪になるコトでしょう。
 
 それはそれとしまして、しかしこの問題をもって「政治家は金儲けのことしか考えていない」とかいう批判は当てはまらないと思います。
 と言うか、この手の事件が起きるたびに必ずそのような批判が起きますが、もうほとんどの批判が的はずれなんですね。
 
 まず、よく考えてほしいのですが、これ派閥で1億円です。
 テレビのコメンテーターかなんかが「1億円というスゴイ金額を」なんて言いますけど、実際のところは、平成研究会の所属議員は衆参あわせて現在82人いらっしゃいますから、単純に割ったら一人約120万円にしかなりません。
 とてもじゃないですけどこの額では「とてつもなく多い」とは言えません。
 
 と言うと、「額の問題ではない」と言う人がいると思いますが、じゃあ逆に言っちゃいます。
 そういう人がいるからいつまでたっても、いわゆる「ヤミ献金」が無くならないのです
 先週ののサンデープロジェクトで、ちょっとだけこの問題を扱っていたのですが、そこで司会の田原総一郎先生は「日本の議員もマスコミもこの手の問題にはキレイゴトしか言わなくなるから事件はなくならないんだよ」とおっしゃっていました。
 もう全くその通りです。
 
 何がキレイゴトかと言いますと、「政治にはお金がかかる」という現実を多くの人が見ようとしないのです
 いや、言ったとしても、変な「政治家なんて」「特権だ」みたいな風潮のせいで、あえて目をそらしているとでも言えばいいのでしょうか。
 でもそんなこと言っても「政治にお金がかかる」という現実が変わるワケではありません。
 
 何にお金がかかるのか。
 政治だからと言って特に特別な何かを考えるコトもないのです。
 国会議員になれば事務所を設置しなければならないですし、スタッフも雇わなければなりません。
 これだけで多くのお金がかかります。
 確かに公設秘書という制度はありますがしかしこれも3人までですし、永田町にある議員会館に一議員一室事務所が割り当てられるのですがしかし地元には自費で事務所を開かなければなりません。
 
 実際のところ秘書さんは3人では絶対に足りません。
 
 あ、自民党の衆議院議員の場合ですけどね。
 野党は仕事が少ないですから秘書さんも少なくて済みますし、参議院は選挙の事情が衆議院とは違いますので、やっぱり秘書さんが少なくて済むケースがよくあります。
 ので、今回のお話は全て自民党衆議院議員さんの場合と考えてください。
 
 で、少なくとも東京と地元に事務所を置かなければならないのですから、どう考えても秘書さんが3人では足りませんよね。
 どっちかの事務所が1人になっちゃいますから、これじゃあ外に営業活動しにいくことも出来ません。
 そもそも秘書なんていう商売は、外に出てコネを作ってなんぼなのですから、そうなればやはり事務所に事務員さんをおかなければなりません。
 もうこれだけで2人新たに雇わなければなりませんよね。
 
 現実のお話、東京の事務所には少なくても2人の秘書さん(+1人の事務員さん)がいらっしゃる場合がほとんどですからから、残る公設秘書は1人です。
 しかしむしろ秘書さんは地元での活動の方が大変なのです。
 地元での秘書さんの仕事とは、週中東京で働いている議員さんの変わりに、選挙のための基盤作りをするコトです。
 選挙に落ちれば何もならない議員という仕事にある以上、選挙のために色々と手を打っておくことは必要なことですし、仕方のないことです。
 いくら東京で政策で頑張っても、総理や現役大臣で露出度が自然に増えるか、もしくはテレビに出まくるかしない限り、国民は評価し投票しようとしませんから、やはり地元での活動はとても大切なのです。
 あの小沢一郎先生も、「民主党になくて自民党にあるのは足を使っての地元活動だ」とおっしゃられていましたように、選挙に当選してなんぼの議員なのですから、変な話、議員の最も基本的な仕事だとも言えます。
 先週のサンプロに亀井静香先生が出演されておられましたが、亀井事務所には地元だけでも20数名の秘書さんがいらっしゃるそうです
 まぁ静香ちゃん先生は派閥の長ですし特別だと思いますが、普通の議員さんでも地元にやっぱり3〜5名は秘書さんを置いていらっしゃいます。
 となれば、東京と地元をあわせて、簡単に見積もっても、事務員さんを含めて公設の他にスタッフが4〜6名は新たに雇う必要があるというコトになります。
 
 人を4人も雇うということは大変なことです。
 もちろんお金は人件費だけでなく地元の事務所の維持代もかかりますし、光熱費やガソリン代などもかかります。
 ひとつの事務所にスタッフが10名近くいるのですから、これはもう中小企業です。
 お金がかかるのは当然なのです。
 
 議員さんの給料も高いという批判がありますが、しかしあの歳費は議員さんが個人的に使うお金ではなくて、このような事務所代や秘書さんの給料として使われるんですね。
 だから、テレビなんかでは議員さんの歳費をサラリーマンのお給料と比べるなんてコトをよくやっていますが、これは全然ナンセンスなのです。
 比べるのなら、中小企業の収入や支出と比べるべきですね
 
 さて、そうして見た時、果たして一人当たり120万円の寄付金の額をどう見るべきでしょうか。
 正社員を5人雇うとして、一ヶ月のお給料はどれぐらいになるでしょうか。
 年齢によっても全然変わってきますが、子供がいらっしゃる年輩の方の方が秘書という仕事の場合は多いでしょう。
 また社会保険などのコトも考えれば、事務所経費としてはお給料の額よりももっとかかります。
 人を雇うというコトは大変なコトなのです。
 
 国会議員さんの歳費は一ヶ月約140万円です。
 その他に文書交通費等で100万円ほど支給され、合計で月240万円ですが、これらお金の中から、事務所経費だけでなく、議員さん本人やそのご家族の生活費も当然出さなければなりません。
 議員さんのお仕事は、公私がハッキリと区別しにくいお仕事でもありますから、仕事のためでも私費で出さなければならないコトもあります。
 公私が区別つかないようなお仕事というこの辺の事情は営業職や社長さんも似たようなコトがあると思いますが、しかし民間の会社によってはその辺の経費は接待交際費として落ちるコトもあるでしょうけど、これが議員さんになると批判の的になってしまいますから、その辺も考慮し、議員さんの「個人的なお金」を考えなければなりません。
 この辺も「キレイゴト」ですね。
 
 これが現実なのです。
 しかし国民はそれから目をそらし、現実を受け入れようとしないのです。
 こういう現実を突きつけても、公のためにやっているんだから、とか言ったりします。
 しかし公のために働けば、霞を食って生きていけるというのでしょうか。
 秘書さんも、馬車馬のようにこき使い続ければいいというのでしょうか。
 この辺が、田原総一郎先生のおっしゃる「キレイゴト」なのです。
 
 現実に必要なモノがあるのに、今の法律とかはこのキレイゴトを元に作られていたりしていますから、こうなれば当然ねじれが生まれます。
 ひずみが生まれます

 それが「ヤミ献金」なのです。
 
 「ヤミ献金」の何が悪いのかと言えば、それはお金の行き来がよく見えないという部分です。
 しかしなぜ「ヤミ献金」が無くならないかと言えば、お金が足りないからです。
 ではどうすればいいのかと言えば、ちゃんと必要な額だけ国から支給するコトです。
 国から支給するのですから透明性を確保するコトは出来るでしょう。
 また、いくらかは機密費も必要でしょうが、それ以外は全て公開するコトが出来ると思います。
 そうなれば「ヤミ献金」は無くなりますよね。
 
 
 具体的に話を詰めればいろいろと問題もあるでしょうし、もしかしたら現実は不可能なのかもしれません。
 しかしひとつだけ確実に言えることは、国民が変な小市民意識で批判をするコトで、キレイゴトと現実とのギャップを作り、ゆがみやひずみを生んでいるのです。
 どのようなシステムを作るにしても、まずはこの現実を無視した国民の意識を変えなければなにもならないでしょう。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、現実に即したクリーンなお金を応援しています。
 

平成16年9月9日

 ロシア、キレる

 
 なんだか書かなければならないコトが急に多くなってきたような気がします。
 メールも頂いていますし、韓国の核疑惑もあります。
 郵政事業については・・・あまりお話しするコトもないんですが、今日は木曜なので本来はメルマガレビューの日なんですけど、ちょっと今日はあまり面白くないので、別の話題にしたいと思います。
 正直最近のメルマガは説明的な話題が多い気がします。
 もっと小泉さんの日常的な、人間小泉な部分を多く出してもらいたいです。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 で、今日はロシアの問題です。
 
 ロシアでテロルがあったことはもうみなさんご存じかと思います。
 その背景を簡単に説明しておきますと、昔から続くロシアでのチェチェン人によるテロルとは、国民の半数をイスラム教徒で占めるもともと独立した国(民族体)だったチェチェン人が、ロシアからの独立を求めて起こしているテロルです。
 チェチェンがロシアに植民されたのは、ソ連以前のロシア帝国の時代のコト。
 その後、一時独立した時期もあったのですが、1944年、スターリンが「第二次世界大戦中にドイツ軍に協力した」という理由でチェチェン人をシベリアなどに強制移住させたというコトがありまして、これがチェチェン人のロシア人に対する激しい憎悪の決定打になったと言われています。
 また、チェチェンという国は黒海の近くにある、グルジアに面した、トルコ辺りにある国で、この辺りの国は軒並みソ連崩壊時に独立を認められているのですけど、石油のパイプラインがチェチェンのど真ん中に通っているというコトがあって、ロシアは独立を認めなかった、という事情ももあるようです。
 もちろん無制限に独立を認めていたら、ロシア自体も崩壊してしまうおそれがあるというのもあるのでしょう。
 
 背景はこんな感じなのですが、やえのスタンスとしてはこれらの事情を見てどうこう言うつもりはありません。
 イラク辺りの時も言ったのですが、このような感情的な対立というのは、絶対に第三者には分からない、ましてキリスト教国でもイスラム教国でもない日本人が分かるハズもないのですから、どっちが正しくてどっちが悪いかなんて言えるとは全く思えません。
 だから背景を見て、ロシアやソ連が悪いことをしたんだからチェチェンをたすけるべきだ、とか、そういう類のことは全く言いません。
 
 しかし問題は、やはりテロルという手段です。
 これはいけません。
 直接当事者でない人間を取り引き材料にするという卑怯な行為には、そこに正義も何もあったものじゃありません。
 もしチェチェン過激派の手段が認められるのであれば、今度はロシアがチェチェン人を拘束しても問題は無いというコトになります。
 こんなの待っているのは人類の滅亡ですね。
 
 テロルについては今まで散々語ってきましたから、ここでは詳しく語りません。
 よろしければニュースフラッシュの「イスラムとテロリズムと武士道」シリーズをご覧下さい。
 
 そんな中でですね、ちょっと面白い、というとアレですけど、こんな記事を見つけたのです。
 

 「世界のテロ基地に先制攻撃用意」露参謀総長が宣言
 
 ロシア軍参謀総長、ユーリー・バルエフスキー大将は8日、自国領内でイスラム武装勢力によるテロが頻発する状況を踏まえ、第三国領内の「テロリストの基地」に通常兵器による「先制攻撃」を仕掛ける用意がある、と宣言した。
 報道陣に語ったもので、タス通信などが報じた。
 参謀総長は「我々は、世界の如何なる地域であろうと、テロリストの基地を先制攻撃で殲滅するためにあらゆる行動を取る」と述べた。他方、対テロ先制攻撃に核兵器を用いる意図は否定した。
 北オセチヤでの学校占拠・人質テロや、旅客機連続爆破テロを引き起こしたチェチェン・イスラム武装勢力の一部は、国際テロ組織アル・カーイダのアフガニスタンなどの基地で訓練を受けたとされるほか、グルジアの渓谷地帯は同勢力の潜伏拠点となっている。また、アラブ諸国から武装勢力への資金供給のルートが存在することも指摘されている。参謀総長の発言は、これら関係諸国に対し、警告を発したものとみられる。

 
 これ読んで、なにかを思い出しません?
 この記事を簡単に言えば、「ロシア国内だろうが国外だろうがテロリストがいるところには今すぐにでも攻撃するぞ(゚Д゚)ゴラァ」というコトですよね。
 あれ?
 このセリフ、どっかで聞いたコトあるような気がします。
 
 はい。
 これはいわゆる「防衛的先制攻撃論」ですが、この理論をもってブッシュアメリカはイラクに戦争を始めたんですよね。
 
 でも確かロシアは、フランスやドイツと共に、アメリカのイラク戦争には非難的な立場を取っていましたよね。
 イラク統治に関する国連決議が出た後も、ロシアはイラクに軍隊を派遣していないハズです。
 そのロシアが急に「テロリストならどこにいようと今すぐ攻撃するからな」と言い出したのです。
 すごい方向転換ですよね。
 
 そもそもアメリカの暴走は9.11のテロルから始まったと言えるでしょう。
 いつ自分がこのようなテロルに巻き込まれるか分からないという恐怖と、アメリカの象徴を破壊されたアメリカ有史史上初めての本土攻撃されたという怒りが、アメリカ国民をヒートアップさせ、テロリストは全部敵だと、それに味方するモノ、味方するそぶりを見せるモノも全て敵だと、ついでに過去大量破壊兵器を使用しアメリカにたてついてきたイラクも攻撃してしまえと、どんどんエスカレートしていったのです。
 特に9.11テロルの直後なんかは、もうどうしようもないフラストレーションがアメリカ国民全体に溜まってしまっていたために、どこかでガス抜きが必要だったのでしょう。
 それぐらい、多分日本人では想像出来ないぐらいの恐怖と怒りが、9.11によってアメリカ人を支配したのだと思います。
 
 結局、ロシアも今回のコトによってアメリカと同じような精神状態になったのでしょう。
 チェチェンによるテロルは過去に何度も繰り返されてきましたが、その中でも今回のテロルは酷いです。非道いです。
 この辺やはり「映像の力」というモノがあるとは思いますが、しかし人間の感情というモノはそれに左右されるモノですし、「映像の力」があったというコトを知ったところで、感情が簡単に消えるモノではありません。
 だから9.11のアメリカも、今回のロシアも、同じような目にあい、そして同じような精神状態になってしまったのでしょう。
 それが今回のロシア参謀総長の声明だったのだと思います。
 
 ハッキリ言って、やえはこれ分かります
 完全にはもちろん理解できませんが、やはり「やられてみないと分からない」という部分において、とても理解できますし、同情の念を禁じ得ません
 やえはロシアが出したこの「テロリズムに対してはいつなんどきどこにいてもすぐさま攻撃する」という声明に対して、一方的に非難する気は全く起きません。
 
 こんなコト言うと不敬だとか言う人がいると思いますが、議論をタブー視した方がとりかえしがつかないことになりかねませんから、やえはおそれながら申し上げます。
 もし仮にイスラムでもなんでもいいんですけど、なにかのテロリストが皇居を攻撃したら、その時日本人はどう思うでしょうか。
 多分やえの想像ですが、憲法議論も全て吹っ飛ばして、すぐさま「報復攻撃すべき」という世論が大勢を占めると思います。
 例えば今回のチェチェン人の仕業だとしたら、いちおう今チェチェンはロシア領内ですけど、それでも自衛隊は今すぐロシア領内チェチェン共和国を攻撃せよという意見がかなりを占めるんじゃないかと思います。
 
 どうしても「やられなければ分からない」というモノはあると思います。
 結局ロシアは、ちょっと前までは批判していたのにも関わらず、アメリカの言う「テロルとの戦争」の尻馬に乗る形になりました
 しかし、「やられてないから理解出来ない」のでアメリカやロシアの怒りを批判するのは、キレイゴト過ぎますし、勝手すぎますし、独善的すぎるでしょう
 それらを踏まえた上で、そして日本人は日本の立場を考えた上で、よく議論する必要があるのではないでしょうか。
 
 サヨクの常套句ですが、「自分の身になって考える」というコトも大切だと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、どんな理由があろうともテロリズムは応援しません。
 

平成16年9月10日

 もう一度プロ野球

 
 以前プロ野球のことはお話しして、「外人パワーズ構想」というモノを発表したのですが、そろそろプロ野球の選手会とオーナー側との方の団体交渉やストライキとかも大詰めに来ているみたいなので、ここでもう一度日本プロ野球の問題点を指摘しておきたいと思います。
 
 書かなければいけないコトがどんどん溜まっていっちゃいますー><
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 ところでですね、なんかアレですよね。
 ストライキだとか、団体交渉だとか、損害賠償だとか、なんだか日本が30年ぐらい前にもどっちゃったかのような単語が飛び交ってますよね。
 当時ヘルメットにサングラスにマスクをして手には角材や火炎瓶持って頑張っちゃっていた人なんか、これらの単語を聞いてノスタルジーにひたっていたりして。
 よーしパパもう一度立てこもっちゃうぞー、とか(笑)
 
 それはともかく。
 
 今の日本のブロ野球で一番の問題は、これは前にも言いましたように、企業がプロ野球を宣伝看板にしか思っていないところです。
 これが問題の大元です。
 これを改革すれば日本プロ野球もいい方向に変わっていくでしょう。
 
 と言ってしまうとここで終わっちゃいますので、もうちょっと具体的に言及していきますね。
 
 ズバリ、ブロスポーツの世界において日本プロ野球だけが変なのです。
 どこが変か。
 他のスポーツを見てみてください。
 例えば大相撲ですが、大相撲を仕切っているのはどこでしょうか。
 はい、おおもとの団体は大相撲協会であり、中身を見れば協会長と理事さん達が主導権を持っています。
 サッカーはJリーグの理事会やチェアマンって呼ばれる人が主導権を持っています。
 プロレスの場合いろいろと団体が違いますが、その団体の中で主導権を持っているのは団体の社長さんですね。
 つまり、普通のプロスポーツでは、プレイの「場」を提供する団体や人が主導権を持っているモノなのです。
 しかし、意志決定がなされる人や機関が、そのスポーツの場を提供する側ではなく、プレイをする一団体に存在しているというのは日本プロ野球だけであり、これはとても異常なコトだと言えるのです。
 
 ちょっと分かりにくいと思いますので、順々に説明していきますね。
 特に巨人ファンの人はよーく聞いてください。
 
 スポーツは、たった一人では決して成り立たないモノです。
 特に記録を伸ばす系のスポーツではなく、他人や他団体と争うことを主とするスポーツでは言うまでもないコトです。
 相手があって初めてスポーツが成り立つ、さらに言えば、相手があって初めて自分が成り立つワケです。
 
 で、経済活動をして儲けることが大切なプロスポーツの場合において、そういう他人と争うスポーツ競技の「経済的ライバル」とは果たしてどこと言えるでしょうか?
 そうです。
 プロ野球ならプロ野球以外のスポーツまたは観劇などの娯楽サービス産業全てですし、サッカーならJリーグ以外のスポーツや娯楽サービスです。
 プロレスだと、他のプロレス団体も経済的ライバルですし、もちろん野球やサッカーや他のサービスもライバルです。
 
 それは、相手がいないと成り立たないスポーツでは当然のコトです。
 自分たちが経済的に興行的に勝つには、選手一個人がいくら頑張ったところで何もなりません
 相手がいないと自分の成り立たないですからね。
 だからこそ、普通プロスポーツにおいてその興業を成功させるために、その場を提供する地位にある人や団体がリーダーシップを取って、その場が一番盛り上がる方法を考えるのです。
 
 もう一度言います。
 特に巨人ファンの人はよく考えてみてください。
 プロスポーツとは、その場を提供する人や団体が、その場で競技する全ての選手や団体をいかにうまくプロモートして他の娯楽サービスに勝つかというコトをするのが基本です。
 しかし日本プロ野球だけがそのプロスポーツの原則からはみ出してしまっているのです。
 今の日本プロ野球で意志決定をしている機関・人はどこでしょうか。
 これは誰も異論を挟むことなく、実質的に「オーナー会議」が仕切っています。
 プロスポーツの原則からすればプロ野球機構が意志決定すべきのところ、日本プロ野球は選手機関である球団オーナーという人たちが意志決定をしてしまっています。
 もうここで日本プロ野球はプロスポーツ団体として歯車が狂っているんですね。
 
 巨人ファンの人がよく言います。
 「企業努力をした上でお金を儲けているのだから、選手が集まるのも当然だし、テレビ放映権料なども一企業に入って当然」と。
 じゃあやえは言います。
 「それなら巨人だけでプロ野球をやってみてください」と。
 
 本来「企業努力」というモノは、外の「経済的敵」に対して行うモノです。
 プロ野球はプロ野球のプレーが商品であって、サッカーはサッカーのプレーが商品であって、プロレスはレスリングが商品であって、これらの商品を競うコトが経済競争なのです。
 巨人ファンは、「巨人球団や選手の人気も経済効果を生む」と言いますが、「じゃあプロ野球無しでその人気は生まれたモノですか?」と聞きたいです。
 「それは普通のタレントとどう違うのですか?」と。
 
 プレーを見てもらうというコンテンツが商品であり、それらを競うのがショービジネスの競争なのです。
 その球団や選手個人の人気を守るためにも、やはりプロ野球機構とかお相撲協会とか、そういう一番“外”の、場を提供する団体や人が意志を決定しなければならないのです。
 商品が「スポーツ競技を見せる」コトなのですから、その商品を売っている人は選手一人ではないのです。
 もし巨人だけが儲かるコトを企業努力と称するのであれば、「巨人vsサンフレッチェ広島」とかやってみればいいです。
 それで成功しない限り企業努力なんて言うモノは無意味でしかありません。
 個人(球団)だけではスポーツが成り立たないのですから、娯楽を売っているのは機構だったり協会だったりなのです。
 
 近年プロ野球の人気が下がっているからどうにかしたい、という議論が起きています。
 しかしこれも球団単位でしか誰も考えようとしてないので、例えばもっと巨人が強くなればいいとか言ってますが、しかしそもそもの考える前提が間違っているので、こんな議論を100年しても結果は出ないでしょう。
 プロレスで言えば、いくらA猪木の人気がズバ抜けているからといって、「A猪木 vs 天堕 輪」なんてカード組んでも、誰も見に来ないでしょう。
 また仮に「A猪木 vs 一流選手」を組めたとしても、他の試合が「天堕 輪 vs 通行人B」「サラリーマンC vs 大学生D」・・・こんなカードだらけだったら、大会としては成立しないでしょう。
 つまり、全体としてその大会が成功するように努力することこそが企業努力なのです。
 カードを考える、会場を考える、CMを考える、そして選手を育てる、こういうマクロ的な立場をとる人や団体があってこそ、そのスポーツというコンテンツ商品が成り立つのです。
 今のプロ野球は、これらが全く出来ていないんですね。
 
 話はちょっとそれますが、今プロレスは多団体時代と言われています。
 専門家でももう数を把握出来ないぐらい団体が乱立しているんです。
 で、プロレスの場合団体が違うと別会社ですから他団体も経済的ライバルになるのですが、それでも今はプロレスの人気があまり芳しくないのが現状ですので、どうにかしてプロレス業界全体として盛り上がれないかと団体の垣根を越えて業界全体で協力しあうコトも稀ではなくなっているのです。
 プロレスは違う団体でもこうなのに、日本のプロ野球界といったら、自分のコト、自分だけのコトしか考えない、我が儘な人しかいないと言っても過言ではないような気がします
 
 
 ではどうしたらいいのでしょうか。
 もうやえは日本プロ野球の騒動にはいい加減飽き飽きしました。
 だからもういいです、一回つぶれてください日本プロ野球
 一回つぶしてですね、今度こそ新しい「プロ野球をひとつのコンテンツとして捉え戦略を練れる」新プロ野球協会を作ればいいと思います。
 そうなればお金の問題も戦力のバラツキの問題も解決されます。
 一部では、自分の贔屓チームが強いというコトに、自分を投影してカタルシスを得ているようなファンもいるみたいですが、こんなファンはこの際切り捨てちゃいましょう。
 本当にプロ野球というスポーツが好きな人だけが戻ってくればいいですし、一年間今のプロ野球を潰して新プロ野球を作る準備に当てても、本当のファンならちゃんと戻ってきてくれるハズです。
 
 企業主体の球団ではなく、あくまで企業は球団をサポートする形で出資なりなんなりする体制を作るべきでしょう。
 そもそも日本プロ野球以外はそうなっているのですから、出来るハズですし、出来ない限り今回のような問題は何度でも起こるコトでしょう。
 
 さて、どうなるコトでしょうね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、こんなプロ野球よりプロレスの方が面白いですよ、と応援しちゃいます。
 

平成16年9月13日

 極東核開発

 
 韓国に核開発の疑惑が持ち上がりました
 韓国自身は必死に否定しているのですが、どちらにしてもIAEAに報告していなかったのは違法(と言うのでしょうか)ですね。
 これはこの前更新で書いたような、橋本派の政治資金をちゃんと報告記載していなかったのと同じで、報告しなかったという事実はどうやっても違法です。
 なんか言い訳をグダグダ見苦しく言ってたりしてますけど、その辺は潔くしましょう。
 
 さて、それはそれとしまして、今度は北朝鮮にも核疑惑がタイムリーに持ち上がりました。
 と言っても、もともと疑惑はあるワケなんですけど、今度は実験疑惑です。
 
 北朝鮮できのこ雲、大規模爆発
 北朝鮮が核実験準備? 米大統領に報告と米紙
 
 真偽のほどは分かりませんが、しかし北朝鮮が核を持っている、もしくはすぐに開発出来るというコトは確かでしょう。
 こうなれば極東アジアでは中国も持っているワケですし、北朝鮮も持っていて、よく考えたらとてもコワイ状況にあると言えるのではないでしょうか。
 
 多分一番コワイと思っているのは韓国です。
 韓国は今でも北朝鮮とは「交戦状態」にあるワケですし、もともと中国とはいろいろとトラブルがあって、朝鮮戦争の時には明確に敵だったワケですから、韓国からしたら北朝鮮は明確に敵ですけど、中国は仮想敵国と言えるのでしょう。
 そうなればやはり核を持っているという事実はコワイです。
 いくら軍備が充実していても、いくら在米軍が大量にいるとしても、核というのはそれひとつで最新鋭の通常軍備が全て無になるぐらいの威力を持っているのですから、超赤貧国北朝鮮と言えども核があるという事実はとても脅威だと思います。
 
 そもそも元もと核を持っていない国が核を持つ時というのは、明確な敵が存在する時です。
 一番分かりやすいのが、インドとパキスタンですね。
 カシミール地方問題などで高まりすぎた両国は緊張感は、もはや核武装しかないというところまで来てしまい、そしてほぼ同じ時期に核実験をしました。
 変な例えですが、インドがなければパキスタンは核武装しなかったでしょう。
 それぐらい、核兵器とは「敵の脅威があって作ろうと思う」という兵器なのです。
 
 そんな中、韓国が中国や北朝鮮を脅威と思って核武装に着手したというのは、これはハッキリ言って分からなくもないです。
 と言うか、今までよく我慢してきたな、と言ってしまってもいいかもしれません。
 だいたいにして日本国内でも核武装議論があるワケですから、IAEAに報告しなかったという部分以外での批判というのは、やえとしたらいかがなものかなと思っています。
 ま、最近の安易な嫌韓ブームのせいなんでしょうけどね。
 
 
 ちょっと話はズレますが、核の話をするとどうも「アメリカの核には文句言わないのか」とか、アメリカの核のコトを言うと「北朝鮮の核(略)」とか言う人がいますが、やえはこれらを一緒に考えるコトには賛成できません。
 核兵器の存在そのものの是非を議論する場合にはそれでもいいと思いますが、そうではなくて今ある核兵器の議論の場合は、核拡散防止の観点から、核保有既存国とそうでない国は分けて議論すべきだと思います。
 それは、やはり核が拡散することが一番コワイからです。
 
 どうして今核兵器にこれだけ価値があるか、つまり抑止力があるかと言えば、核兵器を全ての国が持っていないからです。
 もちろん一発の威力があるというコトもあるんですが、しかしどこの国も持ってしまえば、威力だけでない「抑止力」という部分がとても弱くなると思います。
 だいたいにして、核兵器の恐ろしさを本当に知っているのは日本人だけです。
 いや、広島の人と長崎の人だけかもしれません
 アメリカ人なんて、ちょっと威力の大きい爆弾ぐらいにしか思ってないフシがあります。
 そうした場合、多くの国が持っていないという“レア度”が無ければ、タカが外れてしまうおそれがあります。
 
 勘違いして欲しくないのは、その理由が、既存の核保有国の利益を守るためではない、というコトです。
 核兵器に抑止力が失われたらどうなるかと考えたら、やはり核兵器以上の兵器の開発というコトになるでしょう。
 やえはそれだけは避けたいと思っているんです。
 
 例えばこの核兵器がとても作りにくいような国際的な流れは、決して一部の広島だとかの人たちが祈っているからではありません。
 …ごめなんさい、書いてて笑っちゃいそうだったんですけど本気でそう思っている人がいるので一応書いておきますが、未だに核兵器が一部の国だけに収まっているのは、決して祈りが届いているからでは決して無く、そういう国際的な取り組みが機能しているからです。
 もしこのIAEAとかが機能していなかったら、いくら日本で祈っていたところで、韓国をはじめ核兵器を保有している近隣国はだいたい核武装していたコトでしょう。
 もちろんお金とか技術力の問題もありますが、しかし北朝鮮でも核開発出来るぐらいですから、それならイスラエル周辺の国も本気で乗り出すと思います。
 
 もちろんアメリカとか既存の核保有国に対してはいろいろと別の感情や意見はあると思いますが、しかし一緒くたにして議論するのは適切ではないと思います。
 多分ただの感情論になると思いますし。
 
 
 さて、では今回のコトを日本はどう受け止めるべきでしょうか。
 日本には核の問題に対しては2通りの立場を取ることができます。
 
 「中国も北朝鮮も韓国まで核兵器を持つようなコトになったら、安全保障の理由で日本も核保有せざるを得ない」
 「日本は世界で唯一の被爆国である以上、どんなことがあっても核廃絶を叫び続ける」
 
 どっちを取るべきでしょうか。
 具体的に考えてみましょう。
 
 
 
 と書いたら、これどう考えても長くなりそうなので、続きはまた明日というコトにさせてください。
 ひさびさの続き物です。
 よろしくお願いします。
 
 

平成16年9月14日

 極東核開発2

 
 とんでもないですよ〜
 こちらこそよろしくですー。
 
 
 
 昨日はちょっとボケてたみたいで、見事に前書きが抜けていました。
 今日気がつきました(笑)
 最近好不調の波が激しいです。
 ずーっと絶好調ならいいんですが、景気と一緒で不景気の方が目立つところが玉にきずです。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 昨日の続きですね。
 
 
 さて、では今回のコトを日本はどう受け止めるべきでしょうか。
 日本には核の問題に対しては2通りの立場を取ることができます。
 
 「中国も北朝鮮も韓国まで核兵器を持つようなコトになったら、安全保障の理由で日本も核保有せざるを得ない」
 「日本は世界で唯一の被爆国である以上、どんなことがあっても核廃絶を叫び続ける」
 
 例えば今回韓国が核実験か何かともかくIAEAに報告しなければならないような実験をしていたワケですが、さらに新たに発覚していたりしますが、そんな韓国が北朝鮮に対して「核開発するなよ」と言ったとしても、「お前だってやっとったやけん」と北に言われたらぐうの音しか出ませんよね。
 もちろんもともと核保有国であるアメリカや中国やロシアが言うのもちょっとアレではあるんですが、しかしこの辺は昨日言いましたように、既存の核保有国とそれ以外の国では意味合いが違ってきます。
 
 で、六カ国協議の参加国は「日・韓・米・中・露・北」ですから、なんと当事者の北を除けば日韓以外全て核保有国だったりするので、確かに北朝鮮が「アメリカの脅威から核兵器を…ニダ」とか言うのも分からなくもないです。
 だけどこの辺は北朝鮮も分かっていると思いますが、北がハッキリと確保保有すれば韓国も核武装すると言う可能性は高いですし、そうなれば周りの国は全て核保有国となってしまう(東に目を向けてもアメリカの核)日本も、核武装する可能性も否定出来なくなります。
 そうなればますます北朝鮮にとっては「脅威」が増すワケです。
 北朝鮮が韓国や日本に対して「核開発するな」と主張したとしても、そんなの「お前が言うな」の大合唱でしょうしね。
 
 核を持たないという利点はこの辺にあります。
 既存核保有国でない国が新しく核を持ってしまったら、今度から外国が核実験や核保有をしても、それを非難したり経済制裁だとか言うコトは出来なくなってしまいます
 そうなればつまり核保有国が増えるのを指をくわえてみているしか出来なくなりますから、潜在的な脅威が長い目で見ればには増すワケで、果たして安易に核保有することが本当に自国の安全保障につながるのかどうか、少なくとも即決でYESとは言えないと思います。
 つまり世界唯一の被爆国である日本こそが核廃絶を訴える、それは既存核兵器の抑止力の維持につながることですが、そうするコトによって、様々な意味で平和を維持しているコトになっていると言えるでしょう。
 
 結局、核兵器を悪とし、廃絶すべきモノとして世界的な世論を誘導出来ていれば、それは核の抑止力を維持することに繋がり、平和の維持というコトになるワケです。
 そしてそれを最も強く言えるのが被爆国である日本なのです。
 これは外交の場でも、十分外交カードのひとつになりうるワケです。
 小泉さんが「核を持たない方がメリットが大きい」という、アメともムチとも取れるコワイ発言をしていましたが、これも核保有していない日本だからこそ言えるコトですよね。
 
 
 では、核保有した時のメリット・デメリットを考えてみましょう。
 
 日本が核武装して得られるメリットとは、ズバリ「アメリカと名実共に覇を争える力」ですね。
 日本が核保有した時というのは、これは日本が名実共に、つまり憲法の面でも軍事の面でも精神的な面でも、完全に独立を果たした時でしょう。
 見方を変えると「孤立」したとも言えるかもしれませんが。
 もちろんそれは外交努力、世界的な戦略構想でどうにかなるとは思いますが、しかし、少なくとも「もしかしたらいつか攻められるかもしれない」という危機感を、どの国に対しても持っておかなければならなくなります。
 今の日米の関係だと、少なくともアメリカは日本に攻めてくることはありませんね。
 外国が攻めた時に本当に助けてくれるのかどうかという危惧はありますが、しかしアメリカ自身が日本を攻めることはまずないでしょう。
 だけど対等な軍事同盟になれば、「もしかしたら」という危機感だけは常に持っておく必要があります
 
 もちろん、それさえしっかりしておけば、今後世界規模の問題が起こった時も、完全に独立した日本は、全くの独自の判断が出来るようになるでしょう。
 
 それはですね、多分世界的に見ても、得られるメリットというのはとても大きいと思います。
 特に非白人社会(中国・朝鮮除く)は大歓迎ではないでしょうか。
 例えばイラク戦争というのは、これは「キリスト教vsイスラム教」の代理戦争です
 いろいろな理由を様々な人が付けていますが、根本的な感情対立というのは、まずここからはじまっています。
 最初から話し合いなんかでは絶対に決着はつかなかったのです
 必ず暴力でもって対決しなければならない戦争だったのです
 
 話はズレますが、日本も世界大戦期では似たような状況でしたね。
 世界を支配していた白人社会と、そこに割って入ろうとした唯一の例外国日本との軋轢の先には、運命的に暴力の衝突という結果しか待ち受けていなかったのです。
 そして日本の場合は、様々な段階、例えば文明開化、不平等条約の解消、清・ロ・中との戦での勝利、第一次大戦では戦勝国、第二次世界大戦でも相当の戦果を挙げたという階段を駆け上って、結果的に白人社会の世界独占を阻止したのです。
 
 60年前も文明の衝突だったのです。
 だから、もしかしたらまた50年後に、今度はアフリカと白人との間に戦争が起こるかもしれません。
 これも運命に導かれるように。
 
 だけど、日本ならそれを回避出来る力を持てるかもしれません。
 日本が核武装するぐらい力を持てば、唯一のキリスト教国でない世界大国ができるコトになりますから、キリスト教国と、例えばイスラム教国やアフリカ諸国との間で争いが起きても、日本なら仲介役になれるかもしれません。
 これが同じキリスト教国等でしたら、どうしても感情的な部分でしこりが残りますけど、多神教であり、さらに他宗教に対してとんでもなく寛容な日本教国である日本は、どんな国に対しても橋渡しが出来るのではないかと思うのです。
 そうなれば、日本にとっても利益は生まれるでしょうから、そういう意味ではものすごく大きなメリットになると思います。
 
 
 一方日本が核保有することによってデメリットは、核保有宣言国の誘発・乱発の危険性です。
 日本が核を持てば、もはや他国に核保有を非難する資格が無くなるワケですから、他国が核保有宣言しても指をくわえているしかありません。
 また地域的に極東はすでに中国が持っていて、北朝鮮がどす黒いグレーですから、日本が持てば韓国は当然持つでしょう、そうなると極東アジアというのは「導火線が絡み合った核倉庫」と呼べてしまうぐらいの危険地域になってしまいます。
 そうなれば、本当に核武装が安全保障になるのかという根本的な疑問が出てくるでしょう。
 しかもその場合は後の祭りですしね。
 
 
 核という兵器は「使ってしまったら無意味な兵器」です。
 一発で全てが終わってしまう分、使ってしまったら後は核を撃たれるのを待つしかありません。
 例えば、人質を取った殺人犯がいたとして、もちろん犯人は「オレを攻撃すると人質を殺すぞ」と脅すワケですが、本当に犯人が人質を殺してしまったらもう自分を守る盾がなくなりますから、後は捕まるなり射殺されるなりを犯人は待つしかなくなるのです。
 このように核兵器というは、もはや「自分で作れる人質」という存在なんですね。
 だから、今日本が無理してまで核武装する必要性というのは、そこまでないんじゃないかとやえは思っています。
 なんか核武装しなければ普通の国になれない、ぐらいの勢いのコトを主張している人やサイトさんやプチ保守どもがいますが、やえにはそこまで強固にこだわる必要性はないと思います。
 
 ハードソフト供に軍備は整え、しっかりと外交して各国と同盟関係を結び、国連にて拒否権のある常任理事国になれば、それだけで核武装したと同じぐらいの実利はあるんじゃないでしょうか。
 しかも「核兵器は廃絶すべきだ」と堂々と主張出来るのです。
 案外とオイシイトコ取りだと思うのですが、どうでしょうか。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、核廃絶を応援しています。
 
 

平成16年9月15日

 死刑執行

 
 あ、あの、アレです
 
 (メモ:やえ一四歳さん、お美しいです\n☆サイトリンクありがとです)
 
 これについてのレスでした。
 なんか無用にお悩みさせてしまったみたいでごめんなさい。
 よろしくです♪
 
 あ、右翼って野球で一塁と二塁の間の後ろの方に守っている人のコトです(笑)
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 2年も前になるでしょうか、に大阪の池田小学校で起きました児童連続殺傷事件がありましたが、昨日、その実行犯である宅間守死刑囚の死刑が執行されました。
 
 池田小児童殺傷事件 宅間死刑囚に刑執行 確定わずか1年
 
 日本犯罪史上希に見る凶悪さ、無計画さと共に、犯人宅間守の破綻しすぎた人格が世に衝撃を与え、注目されましたね。
 結局反省することもなく、当然謝罪するべくもなく、しかも「死にたいから人を殺した」と動機を語り、「早く死刑にしてくれ」とまで言った挙げ句の果てに、結果的には刑が確定してからわずか1年足らずで死刑が執行されました。
 
 やえは法律の世界や裁判の世界のコトはよく存じ上げませんが、さっきの記事を見る限り、早期死刑執行は法の世界では「重い」とされているような印象を受けました。
 でもやえは今回のコトを見るに、本当に死刑の早期執行が本当に「重い罰」なのか、とても疑問にしか思えません。
 宅間自身は死ぬために事件を起こしたと言っていますし、なおかつ早期死刑を自ら上申していました。
 こうなると、どうしても「望み通りにしてあげた」と思わずにいられません
 死刑制度を考える上で、死刑とはどのような刑罰なのか、その位置づけによって考え方が変わってくると思いますけど、一応、刑法上では「一番重い罰」とされています。
 しかし今回のコトを考えたら、果たして本当にそうなのか疑問に思わざるを得ません。
 
 死刑囚には死刑以外の強制的な罰はありません。
 禁固刑の囚人には、更生のための職業訓練や集団行動訓練などさせますが、死刑囚にはこれがありません。
 そんな中、死刑という罰において最もツライ罰というのは、「いつ自分が死刑にされるかという恐怖感」だと思います
 いくら宅間であろうと、オウムの麻原であろうと、死刑という刑罰が確定してから執行されるまでの間、人間としていろいろな思いが交錯し、色々な考えをめぐらせるでしょう。
 確定した死、自分が殺した人間、その家族、自分が生きてきた人生、思い出・・・。
 人間である以上、罪の意識が芽生えるかどうかは別にしても、これらの思いはどんなに否定しても勝手に頭に浮かんでくるモノです。
 そして、もしかしたら、死が確実に近い将来やってくるというる恐怖感によって、罪の意識が生まれるかもしれません。
 そう考えた時、死刑確定から執行までは、それなりに時間をおくべきなのではと思うのです。
 
 自分が犯した罪を自覚させるために、自分が犯したコトと同じコトを犯罪者にすべきだ、という趣旨の更新を、やえは以前したコトがあります。
 やはり死刑になろうがなるまいが、自分が犯した罪を自覚させるべきだと思いますし、そうさせてこそ「人間としての死」として完結するのではと思うからです。
 
 今、死刑制度について賛否両論議論されていて、むしろ世界的に見れば死刑制度廃止の流れの方が強いワケですが、しかしやえはそういう意味からも、死刑制度には賛成です。
 ただし現行制度で全く問題がないかと言えば、これはかなり問題のある制度だと思います。
 さっき言いましたように、やはり「罪を自覚させる」という点を、制度的には全く考慮されていないからです。
 
 死刑制度廃止論のための論拠にしている自称に、「死刑を廃止した国も犯罪率は上がっていない」というモノがあります。
 多くは「死刑抑止論」に対する反論の形で出てくるモノなのですが、やえはここに死刑制度の一番大きな問題があると思っています。
 ちょっと視点を変えてみてください。
 確かに「死刑を無くしても犯罪が無くならない」と言えばなんとなく死刑は無用のモノのような感じを受けますが、それは例えば「錆びた包丁を捨てても現状は何も変わらない」と言っているようなモノなのです。
 錆びた包丁がなぜ使えないのかと言えば、それは言うまでもなく錆びているからに他ならなりません。
 決して「包丁」そのものが原因ではないですよね。
 だから「包丁」ではなく「錆びた包丁」に存在価値を見いだそうとすれば確かに「無くなっても困らない」となるワケですが、しかしこの評価というモノは「包丁」そのものに対する評価とは全く関係ない話でしかないのです。
 つまり、今の死刑制度には錆がついてしまっているから無くなっても現状は変わらないだけであって、むしろ「犯罪発生率は変わらない」という主張は、死刑制度が無意味であるという意見ではなく、今の死刑制度には錆がついている、すなわち欠陥があり正常に機能していなかったという証拠を主張している意見であると言えるのです。
 錆びた包丁を、ちゃんと錆びないように使っていれば、そしてシッカリ磨いて錆を取ってしまえば、また切れ味バツグンの包丁に戻るのと同じように、死刑制度ももう一度見直せば正常に機能するコトでしょう。
 
 では、どうすれば原稿の死刑制度は「使える」ようになるのでしょうか。
 話は長くなりそうですが、まずは「抑止力」の話をしなければなりません。
 
 法律で定める刑罰には、罪を犯した者に対して罰を与え、それを見た第三者に対しても「自分もこんな罰はくらいたくない」と恐怖を与えるコトによって犯罪の発生率を低くする、という意味合いも込められています。
 例えば最近飲酒運転に対する罰が重くなって、それによって飲酒運転する人が減ったという話をよく聞きますが、これはまさに抑止力が正常に機能している典型的な例ですね。
 また、運転中に携帯電話を使っていたら今度から罰則や罰金を取るというコトになったとして今話題になっていますが、これも刑罰の抑止力を狙って行われるモノです。
 よって、「刑罰には抑止力が働く」という点は否定出来ないところです。
 
 抑止力を機能させるために一番重要なのは「恐怖を与えるコト」です。
 先程の飲酒運転の件で言えば、昔は飲酒運転に対する罰がたいして「こわくない」と思っていたからこそ、今まで正常に機能していなかったと言えるでしょう。
 だから、もっと厳罰化したら「飲酒運転に対する罰」が正しく機能しはじめたのです。
 これを死刑制度で考えますと、今の死刑制度でなぜ抑止力が働いていないかといえば、それは死刑に対して恐怖心を感じるコトが出来ないからです。
 これをもっと恐怖を感じるように改正すれば、抑止力が正しく機能するコトでしょうし、よって「死刑という罰」が正しく機能していると言えるようになると思います。
 
 今の死刑制度では、死刑の存在を隠しすぎています。
 今回このように宅間は死刑にされたコトはわりと大きく報道されましたが、ハッキリ言って、それでもリアリティがどこか感じられません
 今回の死刑執行では、もう一人死刑囚が死刑にされたようなのですけど、これなんて、そんな事件があったのかどうかさえ疑問に思えてきてしまうぐらいです。
 日本には「死んだ人は皆仏」という文化がありますから、どうしても死んでしまった人に対してアレコレ言うのがとがめられるような雰囲気がありますが、しかし今の状況はリアリティがなさすぎです
 そしてリアリティが感じられなければ、恐怖感も感じることなどありません。
 つまり抑止力が働かないのです。
 
 ではどうしたらいいのでしょうか。
 色々と考えられることはあると思いますが、今回のコトで言えば、やはりトコトン宅間に罪の意識を植え付け、自分が犯した罪を後悔させるコトなのではないでしょうか
 少なくとも宅間が望むままに死刑が確定し、望むままに早期執行されては、ではなんのために死刑という「最重刑罰」があるのかと疑問に思わざるを得なくなってしまいます。
 だからどんなに年月がかかっても、「いつでも自分はあっさり殺されるんだ、自分の意志とは関係無く殺されるんだ、どうせなら早く楽にして欲しい、でもそれすら許されない」という理不尽な恐怖を感じさせ、自分が相手にどのような理不尽な思いをさせたのか分からせるぐらいのコトをすれば、死刑という刑も生きてくると思います。
 そしてそれは死刑制度そのもの意義も取り戻せるコトにつながるのではないでしょうか。
 
 抑止力の見地に立てば、もしかしたらこれだけでも「生ぬるい」「もっと“厳罰化”させるべきだ」という意見もあるかもしれません。
 もっと死刑を「外」に見せて、「アピール」して、恐怖心を煽るべきだという意見もあるかもしれません。
 それはひとつの意見として考慮の余地があると思いますが、しかしやえはまず犯罪者に「悔い改めさせる」というのが先にあってこそだと思っています。
 いくら悔い改めてもどうやっても待っているのは死のみ。
 やえは、この「救いのない現実」が一番こわいと思うからです。
 
 死刑とは、他人を理不尽のまま殺したのですから、自分も理不尽に殺されるという因果応報があって当然だと思っています。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、恐怖を感じる死刑制度を応援しています。
 

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