☆やえニュース☆

それは本当に「政治圧力」なのか / ミーガン法に疑問(上) ミーガン法に疑問(下)自衛隊の海外活動小泉メルマガレビューNHK政治圧力問題はすでに国会で取り扱っていた公益通報者保護法がおそれていたコト新聞は誰に向かって語っているのか議論せずして感情だけで進んでいくのか〜ミーガン法を考える〜(1)民主党ははじめからトバしていますわかりやすいみんしゅとうテロリストの大儀

平成17年1月16日

 それは本当に「政治圧力」なのか

 タレコミです

 朝鮮日報が偽札犯を「在日韓国人」と報道、しかし・・・
 
 【読売】 カジノで在日韓国人の男性が1540万円を両替しようとした
 【毎日】 ソウルのカジノで420枚 在日韓国人を聴取
 【産経】 在日韓国人が両替した現金のうち、420枚の1万円札が偽札と分かり
 【日経】 韓国で偽1万円札420枚、在日韓国人がカジノで両替
 【朝鮮日報】 在日韓国人のチョン某氏がソウル・広津(クァンジン)区のウォーカーヒルホテル内のカジノで
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 【朝日】 日本から来た男性観光客1人が11日、カジノで1540万円をチップに換金した際に交じっていた。

 これは、かなりひどいというか、露骨ですね。
 さすがアサヒ・・・。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日は、いま世間の話題で最も旬となってしまいましたNHKと安倍さんの圧力がどうだこうだのお話をしたいと思います。
 と言っても、安倍さんや中川さんがいつNHKと会ったのかとかどうだったとか、朝日は頭がオカシイとか、そういうコトは今回触れようとは思いません。
 いや、朝日がオカシイのは言うまでもないコトなんですが(笑)
 それよりもですね、そもそも圧力ってなんだろうってコトを考えてみたいと思うのです。
 
 いま安倍さんは、問題になっている「従軍慰安婦に関しての左翼団体主催の天皇欠席裁判」についてのNHKの番組報道の中身に対して触れようとしていません。
 それは、安倍さん自身の問題としては、「NHKに圧力をかけた事実があるのかどうか」だけが問題であり、そして「ねつ造してまでそれを“問題化”した朝日新聞の報道姿勢」が問題だからです。
 安倍さんとしては、圧力があったという事実無根の報道が間違いだったと世間が認識すればそれだけで終わりの問題であって、そこには従軍慰安婦とかそういう問題は関係ないからですね。
 さらに言えば、もし、そこにまで言及してしまうと、問題がさらに複雑化、サヨク連中やアカ連中が問題をゴチャ混ぜにしてしまうでしょうから、安倍さんも、ここには注意しているんだと思います。
 
 ですから、今日これから書くコトは、安倍さんや中川さん個人うんぬんではなくて、一般的な政治と圧力の話だと思ってください。
 
 さて。
 そもそもの話ですが、「なぜ政治家がテレビとかの番組について意見をしてはいけないのか?」という、根本の問題を考えてみてください。
 
 どうしていけないのでしょうか。
 
 多分一般的な答えとしては「報道の自由」とか「マスコミの独立性」とかと言う話が出てくるんだと思います。
 あるいは「マスコミは権力を批判するためにあるのだから当然」という、ちょっと時代錯誤なコトを言う人もまだいるかもしれません。
 とにかく、マスコミに対して政治に関わる人間は一切口を挟んではいけない、というぐらいの固定的な認識を持っている人が非常に多いのではないかと思います。
 
 しかし、やえはこのような風潮には疑問を抱きます。
 そもそもですね、政治という部分、政治家という存在に対して、一般的にちょっと認識が間違っているんじゃないかと思うんです。
 というのも、政治家というのは民主主義国家においては「国民の代表」であるのです。
 選挙という国民が選んだ代表であるのですから、ある意味政治家の意見というのは、国民の意見そのものであると言っても、あながち間違いではないのです。
 むしろ裁判官や役人の方が直接国民に選ばれた人間ではなく、だからこそ、法にのみ忠実に職務を執行しなければならない存在であるのですが(最高裁裁判官も国民審査はありますがこれは選ぶのではなくあくまでその人を審査するだけなのでまた意味合いが変わってきます)国会議員だけは国民の意思を唯一反映している存在だと言えるのです。
 
 つまり何が言いたいかと言いますと、決して「政治」と「国民」は切り離された存在ではなく、むしろ一体になっている部分が大きい、というコトを言いたいのです。
 
 もし、政治と国民が全く重ならないのであれば、確かにマスコミに対して政治はよほどのコトがない限り干渉すべきではないのかもしれません。
 しかし実際には政治も国民の一部であるというコトを忘れてはなりません。
 ですから、政治家が国民の利益、すなわち国益を損なわないために、国内におけるありとあらゆる機関や部分を監視しチェックし、時には是正させるという行為も、それは当たり前の話であり、むしろしなければならないコトのハズと言えるのではないでしょうか。
 
 中には、「それはマスコミの仕事だろ」と言う人もいるかもしれません。
 しかしですね、マスコミは所詮は私企業に過ぎないのです。
 いつか言及したコトがあると思うのですが、マスコミもやはり利益を出すことが第一の目的としていて、そうである以上決して公平中立な存在にはなり得ません。
 そもそも国民の意思が反映されるようなシステムにはなっていないのですから、マスコミのコトを「国民の意見を代表している」とは全く言えないのです。
 ですから、やはり時にはマスコミも暴走するかもしれませんし、法を破るかもしれません、だからこそ、国民の代表たる政治家が、それを未然に防ぎ、時には改善させる行動をすべきなのです。
 それは、他の一般的な私企業が国民の利益に反するような行為をした際に、例えば脱税とか行き過ぎた勧誘とか武器に転用できる部品を輸出しようとしたとか、そういう際には、政治が企業や団体に対し指導や罰を与えるコトもあるのと、全く同じコトなのです。
 
 もちろん国益とは何かという問題は大きな問題です。
 政府の都合の悪いコトを報道させないために圧力をかける、という行為は許されるモノではありません。
 しかし今回の件を見ると、これはかなり悪質に国益に反するモノと思われます。
 
 反自民に命をかける民主党ら野党からは「そもそも放送前に番組の内容を知っていたコトが問題である」と言い、事前に番組内容を知っていた安倍さんや中川さんを責める材料にしていますが、この問題になっている番組、「従軍慰安婦に関しての左翼団体主催の天皇欠席裁判」番組については、前々から有名な話でした。
 やえも知ってましたし、ちょっと思想言論政治関係あたり詳しい人なら、有名な話だったんです。
 ネットでも話題になっていました。

 NHKが極左団体に加担!女性戦犯法廷特集を放送!
 1 名前: 名無しさん23 投稿日: 2001/01/26(金) 21:41
 なんと公共放送のNHKが、公安調査対象の極左団体総結集で行われた、「女性国際戦犯法廷」をETV特集で27日土曜日から放映!しかも4日連続!女性法廷は、慰安婦について昭和天皇有罪の判決を下した、思想バリバリの被告人出廷も弁護人もいない、欠席裁判ごっこ。こんなのに私たちの受信料が・・・。NHK!受信料返せ!

 日付が2001年になっていますね。
 当時のモノです。
 おととい14日の更新でもあまおちさんも、「だって2001年の話だろ?オレ覚えているけど、当時も同じように言いがかりつけられてたぞ、安倍さん」って言ってましたしね。
 
 で、どう有名だったかといえば、さっきのスレを見てもらえばもう一目瞭然なんですけど、この「女性国際戦犯法廷」っていうのが滅茶苦茶すぎるんです。
 従軍慰安婦問題なんて、未だにハッキリとした証拠が出ていない問題、というよりは、もはや「無かった」と断言してもいいぐらいの問題かもしれません。
 南京問題についてはまだ議論がありますが、従軍慰安婦については最近ほとんど聞かなくなりましたよね。
 ま、無かったと断定するなと言われそうなので断定はしませんが、しかしあったという証拠も未だに無いワケです。
 それなのに、この「女性国際戦犯法廷」とやらは、はじめから従軍慰安婦があったと決めつけ、証拠も今では不確かだと言われている証人や証拠を出すだけで、しかも被告人も弁護人もいない欠席裁判であり、極めつけは、安倍さんも言ってましたように、原告側に北朝鮮の工作員まで座ってたという有様のモノなのです。
 
 本来このようなモノは、「法廷」とか「裁判」と呼んではならないシロモノです。
 果たして、このような全く意味不明な集会を、NHKが取り上げるようなモノなのでしょうか。
 仮にコレが「法廷」という名のモノではなく、主張だけだったとしたら、つまり「女性国際戦犯追求集会」とかぐらいの名前で、裁判という体裁を取らず、自分たちの主張だけを言うのであれば、まだそれを報道しても問題にはならなかったかもしれません。
 やえは従軍慰安婦なんて無かったと思っていますが、その視点だけでこの問題を考えるつもりはありませんので、だから主張するための集会をするコトを問題だとは言いませんし、またそれを伝えるかどうかというコトも、私企業であるテレビ自身(NHKが私企業であるかという議論はもちろんありますが)が判断すべきモノだとは思います。
 
 しかしこの意味不明な「女性国際戦犯法廷」とやらは、法廷と名を付け、裁判という体裁を取っています。
 これは明らかに見ている人間に対して「印象だけで事実認定しよう」としているとしか言いようがありません。
 つまり、「裁判で判決が下ったのだから従軍慰安婦問題はあった」と、印象だけで決めつけようとしている、そんな集会なのです。
 先ほども言いましたように、まずこの法廷とやらには被告人も弁護人もいないという欠席裁判です。
 学級裁判より低俗な“裁判”です。
 もしこれをテレビなどで伝えるなら、「この裁判には被告人も弁護人も存在しない、法廷とは到底言えない集会です」と、ココまで言ってはじめて「事実を伝える」と言うのではないでしょうか。
 
 ここまで悪質な“報道”も珍しいと言えると思います。
 だからこそと言えるのかもしれません、この番組については冒頭にも言いましたように、放送前からかなり有名な話でした。
 「事実でないコトをさも事実のように伝える」
 これは明らかに国益を損なうコトであり、またメディアとしてもやってはならないコトです
 そして、それを正すコトを、果たして「圧力」と呼ぶでしょうか
 
 国民の負託を受けている存在である政治家が、事実でないコトをさも事実のように伝えている番組に対して、「公平中立な番組を作ってください」と言うコトが間違っているとは、やえには全く思えません。
 
 安倍さんは、「圧力をかけたコトは無い」という趣旨で今反論をされていますが、しかしこのように、そもそも番組自体がとてもじゃないですけどマトモなモノではなかったのですから、改善要請をしても問題ではないと思います。
 むしろ国家の利益を守るべき存在が政治家なのですから、政治家こそが声を上げなければならない問題だったのではないでしょうか。
 安倍さんは今番組の内容については極力触れないようにしていますし、また他のメディア等もそのような態度を取っているっポイですけど、しかしオオモトの問題を考えてみても、やはり安倍さんに非があるとはとても思えない問題だったのです。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、なんでも「圧力だ」と言えば正義だと思っている人を応援しません。
 

平成17年1月17日

 ミーガン法に疑問(上)

 このニュース見てくださいよ。ダメダメですよ。
 
 うはっ。ダメダメだ。限りなくダメダメだ。
 
 これって「政治の圧力」なんじゃないんですか?
 
 うむ。断じて違うぞ。だって共産党ごときでは「圧力」にならないからな(笑)だからフジも突っぱねて、共産党も裁判という非革命的手段に訴えているだろ(笑)
 
 つまり、安倍さんの件で共産党がしつこく問題にしようとしているのは、圧力を持ち得ていた安倍さんに対する嫉妬なんですね。共産党だと抗議だけど、安倍さんだと圧力だ。不公平ニダ。差別ニダ。と。
 
 わはははは。さすが共産党だ。だいたい共産党が拉致問題をむしろもみ消そうとしていたのは、言うまでもない事なんだがなぁ。拉致被害家族が言っているのにな。いつぞやウチにイチャモン付けてきたアカの人も、どうしてもこの部分を認めようとしなかったよな。まったく。そういう精神構造って、サリン事件を認めようとしないオウム信者と全く同じなのに、それに気づかないんかいな。
 
 彼らはいつでも、不当な権力から差別される可哀想な人たちなんですよ。そういう自分が大好きなんですよ
 
 わははははは。可哀想だから、その辺にしておいてやれ(笑)
 
 
 
 
 うむ。では今日は、シリーズ「幼年者犯罪被害を考える」の締めくくり、ミーガン法についだ。
 
 はい。いつの間にシリーズ化していたのか知らなかったのですが、とにかく今日はミーガン法についてですね。
 
 ではまず、ミーガン法について軽く説明しようか。
 
 はい。この「ミーガン法」という名前の法律はアメリカの法律です。法名の由来は、性的虐待で二度の逮捕歴のあった男に誘拐・殺害されたミーガン・カンカという実在の人物、7歳の女の子の名前からきています。今言いましたように、ミーガンちゃんは、性犯罪の前歴のある犯人に誘拐殺害されまして、この事件は全米で大きな衝撃を与えたのですが、それがキッカケでこの法律が出来ました。中身ですが、アメリカは州によって法律が違ったりしていますので一概には言えないのですが、大まかに言えば、性犯罪で捕まった犯人が刑期を終えて出所した後も、その前科者がどこに住んでいて名前はどうでこんな顔をしていると、ビラやインターネット等で公開するという法律です。これにより、その前科者に対して近隣住人が注意をするコトが出来るので、犯罪に巻き込まれにくくなるという効果を狙った法律です。簡単に例えますと、「5年前に幼女誘拐した天堕 輪っていう人間が○○市の○○町に出所して住み始めるのでみなさん注意しましょう」とビラやネット等で公開する、というワケですね。
 
 ・・・こら。
 
 この問題に対しては様々な議論がありますが、賛成派の意見としては「性犯罪は再犯率が高いので防犯につながる」というモノが主流です。一方反対派としては「あまりに人権を侵害しすぎている」というモノがよく言われています。
 
 まずはじめに言っておくが、オレはミーガン法については疑問を持たざるを得ない。今のところ反対と言ってもいいかもしれん。
 
 その理由は?
 
 オレは「加害者の人権」とやらをどうこう言うつもりはない。他人の人権を蹂躙した人間が自分の人権をとやかく言える権利なんて無いと思っているからな。ただ、端的に言えば、この法律はあまりにも感情的すぎると思うんだよな。
 
 でも、性犯罪、しかも幼年の子供が被害者の場合、その衝撃は考えられないモノだと思いますから、少しでも可能性を無くすためには致し方ない気もするんですが・・・。
 
 ただな、可能性云々の話をしてしまうと、前の更新で扱った「フィギュア萌え族」の大谷と同じ理論になっちまうんだよ。だったら盗聴もやりまくって、夜は外出禁止令を出して、密告制度を徹底的に浸透させると、外人も全部国外退去させると、こうすれば確かに犯罪はぐっと減るんだろうよ。しかしその方法が正しいとはオレには言えないな。
 
 うー、そうですねぇ。
 
 それから、確かに女からすればレイプというのは、もうほとんど殺人に近いような感覚の犯罪なんだろうが、しかしそれだったら殺人にも適応すべきなんだと思うんだよな。なぜレイプ犯だけこのような重い罰を与え、殺人犯には与えないのか、と。
 
 うーん、じゃあ殺人犯にも適用すればいいんじゃないですか?
 
 では放火犯はどうだ。放火も罰には死刑がある重大犯罪だ。しかも放火も再犯率が高いと言われていなかったか?
 
 うー、そうですねぇ・・・。確かに言いだしたらキリがないかもしれません。
 
 法は人間の感情が元になって出来るモノだ。もし窃盗されても笑って終わらせられるような人間ばかりだと、窃盗罪は刑法には含まれなかっただろう。だから感情論がまずはじめにあるという事を否定するつもりはない。ただ、感情論だけで全てを決めてしまうのも良くない。人間が集団社会を形成している以上、一定の共通認識を作る必要がある。それがルールであり法であるわけで、それらのルールは人間の数が多ければ多いほど必要であるのは仕方のないことであり、そしてそのルール達が矛盾しないようにしなければならないのも言うまでもないことでな、そこに感情だけでルールをつくっていては上手くいかなくなるっていうのも、ちょっと考えれば分かるだろ。
 
 はい。確かにミーガン法では、具体的な防犯の方法は示されておらず、ただ「前科者から逃げる」という点だけが主な項目であり、これでは性犯罪者だけではなく、全ての犯罪において同じコトが言えるでしょうからね。
 
 そうだ。殺人犯でも窃盗犯でも、ミーガン法の手法だけで考えれば、前科者を監視するという行為しかしないわけだから、これは性犯罪者だけに対する防犯法ではない。つまり性犯罪者だけにこの方法を当てはめる合理性がないのだ。
 
 うーん、ただ、性犯罪は再犯率が高いと言われていますよね。むしろこの点こそが最もミーガン法を肯定するためのもっとも大きな根拠となってなってます。
 
 うむ。その点なんだがな、実は、性犯罪の再犯率が高いという話は、これは根拠のない話なんだ。
 
 え?と言いますと?
 
 ひらたく言えば、ウソだ。そんな事実はどこにもないんだよ。警察庁がまとめている、平成15年の犯罪統計の中に、「前科等(注PFDファイル)」という資料があるんだが、その中の3ページ目「罪種別前科数別」というのを見て欲しい。この資料によれば、強姦を犯した1100人中、前科があった者は387人。しかしこの前科の中には、“強姦以外の犯罪を犯した者”も含まれているので、これを除いた数が「同種再犯率」となるわけだが、すると、「(平成15年の内に)強姦の前歴がある者がまた強姦した人数」は41人だ。よって「強姦罪を犯した総数の内、同種再犯者が占める割合」は、3.72%しかないんだよ。
 
 え!?・・少ないですね・・・。
 
 下の方に「わいせつ罪」があるので、これも性犯罪に含まれるのだろうが、わいせつ罪を犯した人間が強姦罪を犯した数が分からないので、数字を出せない。ちなみに「わいせつ罪を犯した人間がまたわいせつ罪を犯した数」は272人。わいせつ罪総数が3769人だから、率は7.21%だな。
 
 ちょっと高くなりましたが。
 
 じゃあ、どっかの話で再犯率が高いと聞いた傷害罪を見てみよう。「同種再犯者数」は1723人。率を出すと8.24%
 
 わいせつ罪より高いんですね。
 
 ほらな。これから見ると、決して性犯罪者が再び性犯罪を犯す可能性というのは、他の犯罪と変わらないんだよ。強姦に関しては傷害罪に比べて半分ぐらいだしな。ちなみにさっきオレは「放火も再犯率が高いと言われていなかったか?」と言ったが、これも実は誤りで、まぁ絶対数が少ないというのもあるんだろうが、なんと同種再犯者割合は1.71%。話にならん数字だな。ちなみにちなみに全犯罪(交通犯罪は除く)の同種再犯者割合は5.88%だ。
 
 うーん、これは確かに性犯罪の再犯率が高いとは言えませんねぇ。
 
 全然言えないだろ。
 
 ではどうして「性犯罪者が再び性犯罪を犯す確率が高い」という話が出回っているのでしょうか。
 
 多分、この資料を見て、深く考えずに計算してしまったんじゃないか。どっかのテレビ番組で40%ぐらいと数字を出していたらしいが、それは「性犯罪を犯した人間が初犯でない割合」を計算して出した数字だと思われる。例えば強姦の場合、総数が1100人。そのうち再犯者は387人。率は35%だ。
 
 これは高いように見えますね。
 
 しかしこの「初犯でない」という中には、強姦以外の罪の前科も含まれる数字なのだ。
 
 つまり35%の数字の中には、元窃盗犯が強姦した場合も含まれている、というコトですよね。
 
 そういう事だ。だがミーガン法というのは「性犯罪前歴者から性犯罪をされないように身を守る」法律であるので、ミーガン法の議論の場合には35%という数字は全くの無意味なんだよ。
 
 そうですね。
 
 まぁオレが今出している「同種再犯者数率」が、科学的統計学的に正しいのかちょっと自身はないんだが、しかし10%にも満たないような数字を持ってな、ミーガン法なんていう「二重罰」を与えていいのかと、オレは思うわけだ。
 
 二重罰・・・ですか?
 
 そう。オレがミーガン法に反対する理由として、今まで述べたような理由もあるんだが、オレはそれよりも、次に述べる「二重罰−法の矛盾」に大きく疑問を持つのだよ。
 
 
 
 
 
 というワケで、予想以上に長くなってしまいましたので、続きはまた明日に持ち越したいと思います。
 
 いやいやスマンな。計算していたら長くなりすぎてしもーた。ま、全国8769万人のおにゃのこ達にすれば、オレが出る方がいいんだろうが。
 
 はいはい。
 
 うわっ、せめてなんかつっこんでくれー。
 
 はいはい。
 
 
 

平成17年1月18日

 ミーガン法に疑問(下)

 広島の誇り・・・プロ野球界はこの話を忘れてはいけない。[Walkin' Around増刊号](→おふらいんver2さんより)
 
 
 
 
 
 
 
 
 では昨日の続きだ。で、ミーガン法はだな、二重罰なんだよ。
 
 と言いますと、裁判によって課された禁固刑や罰金などの罰と、ミーガン法による罰と、この二つのことでしょうか。
 
 そうだ。昨日も言ったが、オレは人権などというよく意味の分からん言葉でもって、この問題に反対しようとは思わない。別にミーガン法によって元犯罪者が白い目で見られたところで、それは自業自得だと思う。ただ、ミーガン法とは白い目で見られるようにするためのモノだから、これは明らかに罰だ。
 
 はい。しかし、人権うんぬんって言わないって言うんだったら、別に罰を与えてもいいんじゃないんですか?
 
 だがな、ここに大きな矛盾が生まれるんだよ。法の矛盾という看破できない問題が持ち上がるのだ。と言うのもな、では聞くが、刑法に定められている刑事罰は、死刑を除いてどうして期限が定められてると思う?簡単に言えば、禁固5年とか、罰金10万円とか、その罰が終わったら、その人はどういう扱いになるんだ?
 
 ・・・あ!!・・そういうコトですか。そうですね。確かに問題ですね・・・。つまり、少なくとも法的にはその刑量が終われば「罪は償った」というコトになるワケですから、それなのにその後にもさらに罰を与えるというのは、これは「最初の刑罰はなんだったのか」という問題になるってコトですね。
 
 そうだ。「人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」という事は、少なくとも法的に言えば15年の禁固刑を受ければ、「それでこの犯罪については終わり」という事に他ならないわけだ。死刑だって、死刑という刑罰を与えれば、その罪は償ったと言うようになるわけでな。それなのに、さらにシステム的に“元”犯罪者に対して罰を与えるというのは、言ってみれば「禁固刑などの罰は無意味だった」と言ってしまっているようなものなんだよ。こんなんで法の権威を守ることが出来るのかと、オレは問いたい。
 
 確かにそうですね。それだったらはじめから終身刑にしてしまえって言いたくなっちゃいますよね。
 
 人間の感情からして、元犯罪者を白い目で見るのは別に変な事ではない。また、「罪を償った」というのも、被害者側の感情からすればいつまでたっても刑を終えても消えない部分はあるだろう。それは分かるし、否定もしない。だが、システム−法の問題はそれとは別問題である。刑事罰があって、一定期限が区切られている以上、その後システム的には、その犯罪に対しては何ら関与してはならないはずだ。法自身が罰の期限を区切っているんだからな。
 
 一方ではその犯罪は終わっていると法によって裁いているのに、一方では法によって犯罪が続いているから注意しろと言っている、と。矛盾ですね。
 
 結局この矛盾が、全ての問題点にかかってくるんだよ。昨日言ったように、性犯罪者が再び性犯罪を犯す確立というのは極めて低い上に、数的にも他の犯罪と変わらないのにも関わらず、しかしミーガン法があると、性犯罪はある意味殺人罰よりも重い罰を処せられるという事になるわけで、こうなればますます法の矛盾というか、外患誘致罪が一番重くて次に殺人や放火や内乱罪・・・こういう法の体系的な順列すら破壊してしまいかねない。
 
 そうですね。これだと仮に性犯罪者再犯率が高いと仮定しても、やっぱり矛盾ですね。もしミーガン法を制定するのであれば、もう刑法そのものを見直すぐらいの議論が必要になるでしょうね。
 
 結局、現行の刑法の罰とは一体なんなのか。それを議論し直す必要があるんだよ。もしね、禁固刑は想定上全て無期刑であると、しかし10年ぐらいで“仮出所”させられることもできるようになっていると、それが「懲役10年」の本当意味であると、つまり10年で出獄してもそれは死ぬまで「仮出獄」であるとう意味であるならば、まぁミーガン法も矛盾ではなくなるだろう。しかし、少なくとも現行法は、こんなことはないわな。
 
 やっぱり現行法では「刑期を終えれば罪は償った」とシステム上では考えるのが妥当ですね。でなければ、禁固刑の意味すら無くなってきますしね。
 
 なんらかの方法によってたまたま近隣住人が元受刑者の過去の前歴を知ってしまい、それによって白い目で見られてしまった、というのであれば、それはもう受刑者の自業自得であるわけだが、しかし「罪は償った」と認定しているシステム側から「こいつは犯罪を犯す可能性がある人間だ」と言ってしまうのは、自己矛盾以外何者でもないんだよ。
 
 システムがシステムであるためにも、それは絶対に尊重しなければならないですよね。
 
 システム内に自己矛盾をはらんでいたら、そのシステムは信用できなくなるからな。
 
 結局、ミーガン法とは、どう考えるべきなのでしょうか。
 
 ミーガン法自体に法の矛盾をはらんでいる上に、性犯罪者は再犯率が高いという根拠も全くデタラメである以上、この法律を肯定する材料は全く無い。やるだけ無駄、だけでなく、やれば法の崩壊にもつながりかねん。やってはならないと言うべきだな。
 
 百害あって一理無しと。
 
 まぁ一理もないのかどうかは分からないが、しかしアメリカや韓国などで同様の法律が施行されているんだけど、これによって性犯罪が減ったという科学的データは全く出されていないからな。
 
 では、性犯罪を減らすには別の方向から考える必要があるというワケですね。
 
 そうだな。でも刑法云々で犯罪が減らすことができるのかどうか、ちょっと疑問ではあるがな。幼年者強姦は必ず死刑、とかやれば多少は変わるかもしれんが、それが限界だろうよ。
 
 んー、ナニをちょん切るとかですね。
 
 ・・・・ううっブルブル。
 
 子供を虐待する母親は子宮を取ってしまうとかですね。
 
 ・・・・ううっ女はこわいなぁ。まぁそれはやっぱり法の体系的な順列を壊しかねないから難しいとしても、とりあえずな、どっかでも話したような気がするんだが、禁固刑というものをもう一度考え直す必要があると思う。
 
 刑務所の中でやっているコトは、単に罰を与えているだけなのか、それとも更正させるためのプログラムの一環なのか、というコトですね。
 
 罰を与えるだけなら死刑と終身刑を並立させた上でのますますの厳罰化も致し方ないだろう。更正されるのであれば、理想は、禁固の期限を設けず、専門家が「更正した」と判断するまで更正プログラムを実施させ続けるようにすべきだろうな。
 
 どっちにしてもいろいろとむずかしそうですね。
 
 そうだな。いくら国家的な統制を引いても犯罪は無くならないというのは実証されているわけだから、監視強化するだけでは決して犯罪は減らないと。ではどうやったら犯罪を減らすために一番いいのか、難しいところだな。
 

平成17年1月19日

 自衛隊の海外活動

 えーと。
 こんなの見つけてしまったんですが、ホントにホンモノなんでしょうか?
 細かい歴史の時系列がいまいち詳しくないのでちょっとアレなんですけど、うーん、えー、でもホンモノだったらスゴイですねー、なんて思っていたりします。
 でも一番疑問なのが、天皇陛下とこのように並んで写真を撮れるモノなのかというコトなんですよね。
 うーん。
 教えてエライ人!?
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 ちょっと前の話になるんですが、スマトラ沖地震の際、海上自衛隊の護衛艦2隻と補給艦1隻が救助活動のために現地まで出動するというコトがありました。
 過去にも自衛隊が緊急援助のため海外に派遣された例ははあるのですが、いずれも物資輸送が任務であって、今回のような救助活動での派遣は始めてただったそうです。
 そのせいか、ちょっとだけ話題になりましたね。
 
 スマトラ地震:防衛庁、護衛艦など派遣へ プーケット近海
 
 ところで日本には、どうしても自衛隊を許せないというか、自衛隊大嫌いっ子が存在します。
 具体的には名指ししませんが、とにかく、やることなすこと自衛隊の全てが気にくわなくて、国内の災害復旧活動に対しても文句を言ってしまうという有様です。
 そんな人たちですから、当然このスマトラ沖派遣に対しても文句を言っていました。
 
 「自衛隊を海外に出すナー。出すなら民間漁船を出せー」
 
 さすがにトンチンカンすぎて、さして話題にならなかった主張ですが、ではどうしてトンチンカンすぎるのでしょうか?
 
 多分「自衛隊を海外に出すな」という主張だけを聞けば、「ああまたか」というぐらいの感想で終わるのでしょうけど、しかし次の「出すなら民間漁船を」という部分で、多くの人がズッコケるんだと思います。
 ではなぜズッコケるかと考えると、それは「民間漁船が行けるワケないだろ」、もしくは「民間漁船が海外の海で救助活動が出来るワケないだろ」と、常識のように多くの人が認識しているからだと思われます。
 確かに漁船で救援活動というのはあまり聞いたコト無いですしね。
 
 そして、それは正しいでしょう。
 やえも、いくら日本の漁業が世界に誇るレベルとはいえ、見ず知らずの、しかもまだ災害があるかもしれないという海域に、魚を捕るというコトを主業務としている漁船が活動するというのは、やっぱりとても難しいと思いますし、危険も大きいと思います。
 乗組員の方も、救助活動なんていう訓練なんてほとんどやったコトないでしょうし。
 
 しかし、それが自衛隊であるなら、その辺は、漁船よりも数倍マシになるでしょう。
 そもそも軍隊というモノは、見知らぬ土地や場所の中で戦闘や味方の援護・救護をする、というのが主目的なのですから、海外での救助活動にも、さほど問題にならず適応することか出来るハズです。
 今までも自衛隊はいろんな国で復旧活動などをしてきましたしね。
 軍事音痴の日本人も、さすがにそれぐらいは理解出来ているので、スマトラ沖への自衛隊派遣に対してのカンチガイな批判には、ほとんど話題にならなかったのでしょう。
 
 しかし、これがイラクになると話が違うようです。
 イラクの復興支援のために自衛隊が派遣されたコトはもはや説明するまでもなくみなさんご存じだと思いますが、この派遣に反対する声として「自衛隊ではなくNGOを中心とした民間人を派遣するべきだ」という声がものすごくありましたよね。
 民間人だけが唯一本当の支援をするコトが出来るとか言って、ついには周囲の制止を振り切ってイラク入りし、みごとにテロリストに捕まったバカがいたのも記憶に新しいと思います。
 
 だけど不思議に、イラクに対する「民間人を」という主張には、賛成する声がけっこう多かったような気がします。
 まぁ自衛隊憎しの人たちだけでなく、アメリカ憎しで突っ走っている人や、小泉批判に命をかけているような人もこの主張に便乗した感がありますので、本当にこの論だけに賛成している人がどれだけいるかは分からないのですが、とりあえず、賛成をしていた人はなかなか多かったと記憶しています。
 
 でもですね、上で説明しましたスマトラ沖への自衛隊派遣の問題をあわせて考えると、やっぱり「イラクへは民間人を」という意見はとんでもなくトンチンカンであるというコトが分かるのではないかと思うのです。
 
 つまり、どうしてイラクへは自衛隊が行ったのかと言えば、それは全く慣れない土地であり、テロリスト共がいっぱいいて、様々な意味でとても危険だからです。
 そして軍隊である自衛隊は、慣れない土地や文化、宗教など、またテロリストなどの危険性に対応できる組織であるので、イラクに派遣されたワケです。
 民間人にはちょっと自衛隊ほどの適応能力は無いですからね。
 
 そして、イラクに自衛隊を派遣した理由と、スマトラ沖に自衛隊を派遣した理由は、危険性が人的なモノが自然的なモノかの違いだけで、危険性に最も適応できる組織であるという理由は全く同じモノであると言えます。
 というコトは、スマトラ沖への自衛隊派遣反対の理由をトンチンカンだと思うのであれば、同じようにイラクへの自衛隊派遣反対の意見に対してもトンチンカンだと思わなければ矛盾するハズなのです。
 イラクだってスマトラ沖だって、様々な障害や危険から身を守りつつ任務を最も効率よく遂行できる組織が自衛隊だからこそ、自衛隊が派遣されただけなのですから。
 
 どうして「民間」という言葉にしがみついているのか分かりませんが、人の命というモノを考えた場合でも、効率性というコトを考えた場合も、自衛隊が活動した方が友好なのです。
 日本にとっても相手国にとってもですね。
 よって、それに反対するというのは、それはただのエゴとしか言いようがないでしょう。
 
 
 今更の話題ではあるんですが、自衛隊憎しで凝り固まっている困ったちゃんに対しても、そしてアメリカ憎しだけで凝り固まってしまって周りが見えなくなっている人も、ちょっと冷静になって考えて見てください、っていうお話でした。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、自衛隊の海外活動を応援しています。
 

平成17年1月20日

 NHK政治圧力問題はすでに国会で取り扱っていた

 今話題のNHK政治圧力問題ですが、何度も言ってますように、NHKの問題番組が放送されたのは4年前の2001年のお話ですし、そして当時もそこそこ話題になったお話です。
 そして、こんなオイシイ話はないと、当然のように野党の方々もこのネタにはくいついてきていました。
 
 平成13年3月16日、第151回国会、総務委員会の議事録です。
 
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ○大出委員
 民主党の大出彰でございます。
 (中略)
 きょうの質問の内容は、NHKが「ETV2001」、シリーズ「戦争をどう裁くか」という放送をいたしまして、四回の放送を行ったわけです。その放送がなされた前後に、放送の前にはいろいろな意味で抗議があったりとか、放送が終わってからも取材協力関係者から抗議を受けたというような報道がなされておりまして、私は、事件といいますか、問題について、NHKの報道の自由が、あるいは企画担当者の表現の自由、NHKの編集権の独立というのが侵害をされたのではないか(後略)
 
 ○海老沢参考人
 これは新聞でも雑誌でも、いわゆるジャーナリズムの世界ではすべて、出たものが責任を問うものであって、我々が原稿を書き、また番組をつくった場合にはいろいろな、デスクから、責任者からそれを直される、あるいはどうしてもこれは、情報が不足しているものは補足すべきだ、そして、だめなものは没になるいろいろな編集のプロセスはどこの世界でも私はあると思います。そういう中で、この番組についても制作意図なり、公平性が保たれない、あるいはまたこういう意見も入れなければいけないのではないかと、いろいろな意見が出たと私は聞いております。編集に当たった責任者が、そういう中で公平を期して番組を放送したということであります
 そういう面ではそれが我々はすべてであって、そういうプロセスについてああだこうだと言っては言葉が過ぎますが、いろいろな過程について、いろいろな問いがありますけれども、それについては我々はコメントする立場ではないということで、今進んでいるということであります。
 
 ○大出委員
 その関連でまたお聞きをしたいのですが、ただいま、報道の自由あるいは編集権が侵害されていないのだという認識だったと思います。そこで一つお聞きいたしますが、報道によりますと、番組制作局長が大物議員に呼び出されたという報道が実は出ているんですね。こういう事実があったかどうかお答えください。
 
 ○松尾参考人
 番制局長がこの件で呼び出されたという事実はございません
 
 ○大出委員 もう一つは、先ほどもちょっとお話ししましたけれども、制作関係者に抗議や脅迫の電話が殺到したというんですね。抗議はいろいろな抗議があるでしょうけれども、脅迫の電話というのは穏当でございませんので・・・(後略)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 
 今民主党は必死にこの問題を国会で取り上げようと声を挙げていますが、このように、ちゃんと当時すでに国会で取り上げているんですね。
 そして、「政治的圧力は無かった」「国会議員に呼び出された事実は無かった」と、審議は終わっているんです。
 それなのに今またこの同じ問題を取り上げようと主張するのは、つまり当時の審議が全く無意味だったと、民主党自身の質問も、まるっきり意味のないモノだと言っているようなモノです。
 その上でさらに今回もまた同じ問題を取り上げろと言うのは、これは明らかに、重要法案の審議を妨害しようとしているとしか言いようがありません。
 
 民主党の矛盾極まれりですね。
 

平成17年1月20日

 小泉メルマガレビュー

 小泉内閣メールマガジン 第172号 ========================== 2005/01/20
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 天災を忘れずに
 小泉純一郎です。
 17日、阪神・淡路大震災から丸10年が経ち、被災地では、様々な追悼の催しが行われました。
 大震災の時には、そして、昨年の地震の被害などに際しても、海外の方々から暖かい支援をいただいたことを私たちは忘れることはできません。
 
 やえです。
 前回、外国から支援いただいたんですか?みたいなコトを書いたら、しっかりとタレコミいただきました。
 
 >名無しサン<01/06 21:39>新潟の時は北朝鮮にすら200万円貰ってるからなw
 
 あああああああ、ジョンイル将軍様からなんと温かいご支援を。
 さすが我らの太陽でございます。
 ・・・・。
 
 街づくり、地域社会、そして住民の心というすべての面で、引き続き力をあわせて、復興の道を歩み、災害に強い国づくりを進めなければなりません。
 
 最近よく「もし東京で大地震が起きたら〜」といった番組をよく見ますが、やはり東京に住んでいる人間としては、かなりこわいですねぇ。
 人口が多い上に、建物も密集していますから、為すすべもなく…ってコトになりそうで、もちろん日頃の防災意識を高めて、お水ですとか食糧ですとか準備しておくコトは大切ですが、それだけではどうにもならないコトはいっぱいありますからね。
 
 この10年間で、災害に対する備えは大きく改善されました。たとえば、阪神・淡路大震災のときは、市町村の消防のホースや金具の規格が揃っていないために隣町の消防車と共同で消火作業ができないことがありました。この経験を踏まえて、今ではどの消防ホースもつなげられるように改善がなされました。
 
 えー、今までそろっていなかったコトの方がおどろきですが、まぁもちろん改善させていくコトは大切ですし、いいことですね。
 
 大震災前は、防災訓練に自衛隊が参加していない自治体が数多くありましたが、今では、各地で共同訓練が行われ、自治体と自衛隊の協力体制ははるかに強固になりました。
 
 あー、それは、まぁ、なんと言いましょう。
 自衛隊大嫌いっ子のせいですね。
 こういうコトはもっと声を大きくして糾弾しておくべきなんじゃないでしょうか。
 今まで自衛隊に対して非難的なコトばかり言っていた人がたくさんいたために、救えたかもしれない命がたくさん失われてしまったのです。
 
 私は、神戸で、18日から開かれている国連防災世界会議に出席し、開催国の代表として演説に立ち、10年前の甚大な被害の経験から、官民が立ち上がって災害に強いまちづくりを進め、災害時の即応体制や応援体制を充実強化してきたことを紹介しました。
 
 前も言いましたけど、外国も、特に観光地では、防災対策をシッカリとしてほしいですよね。
 そして日本でも、古い建物には耐震補強工事を促進させるような法や補助金などを整備して、すこしでも被害が防げるよう努力してほしいと思います。
 そういうのは個人単位ではなかなか難しいですからね。
 政治がリーダーシップを発揮してもらいたいところです。
 
 ボランティアの人々による支援も大切です。阪神・淡路大震災のときにも多くのボランティアの方々が被災地支援に駆けつけてくれましたが、せっかくのボランティアの方々が必ずしも十分に力を発揮できない面がありました。この経験から、昨年の新潟県中越地震では、駆けつけたボランティアの方々を取りまとめるボランティアの人々が現れて、ボランティアの力が十分に活かされる体制をとることができました。
 神戸の会議でも、ボランティアの支援の大切さを訴えました。
 
 うー、ボランティアボランティアいっぱいー(笑)
 うーん、どうなんですか、もう日頃から登録制ぐらいにしておいたらどうなんですか?ボランティア。
 そうしておけば、いざというとき、身分確認も簡単になるでしょうし。
 また、得意分野とかも登録しておけば、迅速に適材適所できるようになるんじゃないでしょうか。
 
 また、日本の国際防災協力として、外国に対して開発援助をする際に、防災の視点が取り込まれるように、「防災協力イニシアティブ」を提唱するとともに、アジアの一員としてアジア防災センターを通じた防災協力をさらに進めることを発表しました。
 
 まぁ、こういう得意分野ではリーダーシップを発揮しておくべきでしょうね。
 こうやって徐々に「日本は頼れる国だ」と思われておけば、他の分野でもそのような立場に立てるようになってくるでしょうから。
 
 先週のメルマガでご紹介した「稲むらの火」で多くの村人を津波から守った浜口梧陵は、その後私財をなげうって地元の海岸に堤防を築きました。それから約90年後、再び村を津波が襲った時には、この堤防のおかげで被害を食い止めることができたそうです。
 
 あ、ごめんなさい、先週のレビューはお休みしていました(笑)
 
 「天災は忘れたころにやってくる。」といわれますが、私たちはこれを忘れることなく、経験を世界の人々と共有して、防災のために世界が力を合わせていくことが大切だと思います。
 
 そうですね。
 さっきの例で言っても、90年後ですもんね。
 ほぼ間違いなく、その90年後の災害の時には、堤防を作った浜口さんっていう方は亡くなっておられたと思いますが、やはり防災対策というのは未来に対して行うモノであるという意識を持っておく必要があるといういい例と言えるでしょう。
 「どうせすぐには災害はこないよ」という気持ちでは、何も対策が出来なくなってしまいますよね。
 
 いよいよ、明日21日から国会が開会します。冒頭、本会議で、国政にあたる基本方針を演説することにしています。
 この国会では、まず、災害対策の補正予算を、次に来年度予算を一日も早く成立させるよう努力いたします。そして、小泉内閣の構造改革の本丸というべき郵政民営化について法案を国会に提出し、成立を期します。
 
 なんかもう、やる気マンマンですよね(笑)
 通常国会は6月ぐらいまで続く予定なのですが、今回はこの郵政の問題があるので会期延長して7月まであるんじゃないかと言われています。
 一方、小泉さんがキレて、途中で解散してしまうんじゃないかという話もあるんですが、さてどうなるでしょうか。
 小泉さんの任期は来年の9月でしたっけ。
 あと1年と半分ぐらいあるワケですけど、その期間の中で、郵政と北朝鮮問題と国連常任理事国入りという大きな問題3つをかかえていますから、郵政だけはなんとしてでも通常国会内でケリをつけたいんだと思います。
 あとの2つは小泉さんの代で解決できるかどうか分からないですしね。
 小泉さん大変です(笑)
 
 改革に終わりはありません。日本の明るい未来のために改革に邁進してまいります。
 
 がんばってください。
 
 
 
 [編集後記]
 先週小泉総理が紹介した「稲むらの火」を、後世に伝えようと活動されている嘉納毅人さんにご寄稿いただきました。「稲むらの火」のモデルである濱口梧陵氏が、初代駅逓頭(えきていのかみ)として近代的な郵便制度の草創期に立ち会われた方で、しかも民営化論者であったと初めて知りました。
 
 先週からなんでこの話をずっと引きずっているのか、そして今週も特別寄稿までしてもらって取り上げているのか、ちょっと疑問だったんですが、はぁ、そういうコトだったのです。
 郵政民営化の正当性を訴えたかったんですね。
 
 小泉改革の本丸、郵政民営化もいよいよ本番です。今週17日、官邸で郵政民営化についての会議が開かれ、挨拶に立った小泉総理は「奇跡に挑むのが小泉内閣。抵抗・反対を恐れず郵政民営化法案を今国会で成立させたい」と強い決意を示しました。総理挨拶の模様は、下記のページから動画でご覧になれます。
 
 なんか小泉さんらしい発言だなぁと思っちゃいますね。
 小泉さんもおっしゃっていましたように明日から通常国会がはじまります。
 与野党を越えた大合戦が始まるんでしょうね。
 見ている分にはおもしろいかもしれませんが(笑)
 
 「年金こそシリーズで取り上げて」とのご意見もいただいています。今後メルマガでも積極的に取り上げていきますが、官邸ホームページに年金特集コーナーを作りましたので、こちらもご覧ください。(せいけん)
 
 年金・・・意外とこだわる人多いんですね。
 しかし「将来もらえない可能性もあるんじゃないか」って言ってたら、これはもうなんにでも言えるワケでして、民間の保険会社に対しても、倒産するかもしれないじゃないかって言ってしまえばいくらでも言えるワケですから、アレだと思うんですけどね。
 よりよい制度を作っていくっていうのは間違いではないでしょうけど、どうもこの問題に関しては、自分のコトしか考えていないような人が多いような気がしてならないんですよね。
 「自分がわかりやすいから」っていう理由だけで一元化しろとか言っている人多いですけど、「ではもう会社が半分負担する制度はやめましょう。これからは倍払って下さい」ってコトになったら、絶対大批判がはじまるでしょう。
 むずかしいのは分かるんですけどね、もうちょっと大局的な視点が必要だと思います、年金問題は。
 
 というワケで、メルマガレビューでした。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

平成17年1月21日

 公益通報者保護法がおそれていたコト


 なんて言いましょうか、本当にデンパですね、アサヒって・・・。
 こんな子供じみたマネをしてどうなると言うのでしょうか。
 アホとしか言いようがありません・・・。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 公益通報者保護法という法律をご存じでしょうか?
 内部告発者保護法と言った方がピンとくるかもしれません。
 文字通り、内部告発者を保護しようという法律です。
 
 雪印の下請け会社の社長による牛肉の偽装事件を告発した事件がキッカケとなって出来た法律です。
 また雪印事件の後も、三菱の自動車の問題や、警察の裏金事件など、内部告発によって様々な問題が世に問われるようになりました。
 組織というモノは、どうしても自身を守るため、問題が起きても隠蔽してしまう体質を帯びてしまいます。
 問題を起こしている張本人は当然としましても、それを知った人間も、組織自体のイメージダウンをおそれ、もしくは、その組織内から白い目で見られたくない不利益を受けたくないという理由から、問題を見て見ぬフリをしてしまうのです。
 しかし、その内部だけで知られている問題を世に問うには、内部の人間が告発するしか手だてがありません。
 ですから、勇気を持って告発をした人間に対しては、一切の不利益がかからないように法律によって保護しようというのが、この公益通報者保護法なのです。
 
 この法律はつい最近出来たばかりの法律でして、しかも先ほど述べましたように、国民的関心の高い事件がキッカケで出来た法律でしたので、けっこう多くのマスコミや識者から、様々な反応が出されました。
 と書くと、賛否両論ありそうな感じを受けるのですが、実際のところは、ほとんどが批判だったと記憶しています。
 こんな良い法律どうして批判が出るのかと思われかもしれませんが、その批判というモノが、法律そのものに対する批判だったんです。
 つまり、「この法律内容ではとてもじゃないけど告発者は保護されない」というモノです。
 
 具体的に言いますと、この法律の条文では、そもそもの「内部告発者」定義されるための条件が厳しすぎる、という批判なのです。
 
 法律が定めるところの「内部告発者」になるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
 その条件には、告発する先が重要になるのですが、まず法律では、告発先として「事業者内部」「監督行政機関」「事業者外部」の3パターンを想定しています。
 それぞれ通報する場合には、それぞれ各要項を満たす必要があります。
 
 「事業者内部」とは、そのままその組織そのものに告発するコトなのですが、この条件が一番軽くて、「不正の目的がないこと」と定められています。
 しかし、不正をしている組織そのものに告発しても、組織自体が不正をしていた場合、告発は握りつぶされてしまう可能性が高いですよね。
 法律では、組織内部に独立性の高い告発先部署(ヘルプライン)が作られるコトを想定しているんですが、まだまだこれが日本に浸透するにはかなりの時間がかかるでしょう。
 
 では次に「監督行政機関」に通報する際なのですが、この条件としては、「不正の目的がないこと」に加え、「真実相当性を有すること」という条件が必要になります。
 
 とりあえず最後のもう一つも説明しておきます。
 「事業者外部」に通報する際の条件には、「不正の目的がないこと」と「真実相当性を有すること」に加え、「内部通報では証拠隠滅のおそれがあること、人命や身体への危害が発生する緊迫した危険がある場合など、一定の要件を満たすこと」という条件が必要になるのです。
 
 さて、マスコミとかはこの法律、特に「内部告発者」と認定されるための条件が厳しすぎると批判していたとさっき言いましたが、具体的にはこの部分を指しているんです。
 「行政機関への通報」に対しては、「行政機関に通報しても、その企業が癒着していたらもみ消されてしまう」なんていう批判をしていましたし、「そうでなくても行政機関の指導では抜本的な問題改革が出来ない」とか言っていました。
 そこまで陰謀論で考えなくてもと思うのですが、実はマスコミはある期待というか、願望を持っているんですね。
 何を期待しているかと言えば、最後の「事業者外部」への通報を最も活用したいと思っているからなんです。
 「事業者外部」へ通報するとすると、具体的にはどこに通報するかといえば、そうです、マスコミになんです。
 雪印の問題の時も、マスコミへの通報によって、問題が表沙汰になりましたね。
 こうなれば、マスコミも、正義を自身の力によって示せるというコトになりますから、当然「通報はマスコミに」と、なんかのキャッチコピーみたいに言いたくなるのでしょう。
 しかし法律によると、外部に通報する場合は、とても厳しい条件がつきつけられています。
 行政機関に対する告発もそうなんですが、告発者自身に「真実相当性」を証明する義務があるというコトと、そして外部の場合には「証拠隠滅のおそれがある場合」「人命への緊迫した危険がある場合」などの条件があるワケでして、これを証明するコトはとても難しいコトですから、マスコミは「こんな条件ではむしろ内部告発しにくくなる」と批判していたのです。
 このように、マスコミは自らの権力をさらに増大させたいという願いも込こめて、現行の公益通報者保護法を批判していたのです。
 
 批判の代表例として、公益通報支援センターの、「公益通報者保護法案の骨子(案)についての問題点」を載せておきます。
 
 でですね、そもそもなぜこういう批判が起きるのか、こういう批判が成り立つのかと言えば、まぁマスコミの自分こそが正義だと思いこんでいる病気はおいておくとしても、それは「公益通報者が必ず正義である」というコトが前提条件として必ず念頭に置かれているからです。
 「公益通報者は自分の身の危険を冒してまで正義にために立ち上がった勇気ある人だ」とはじめから決めつけているから、極端な話「条件なんていらないだろ」っていう批判が成り立つワケですね。
 マスコミとかに通報する人っていうのは、全員100%正義の善意の勇気ある人だと決まってしまっているのです。
 
 しかし果たしてそうでしょうか。
 
 奇しくも、今回の「NHK政治圧力問題」によって、その前提条件が成り立たないことが証明されてしまいました
 少し前に、NHKの、問題番組を担当したプロデューサーが涙の会見を行いましたよね。
 
 NHK特集番組 「偏向」指摘問題 制作責任者が告発会見
 
 しかしそれを受けて、批判された安倍さんが報道ステーションでこのような反論をされていました

 安倍「私、先程のVTR見ていましたらですね、長井さんは『そう言ったらしい』『そうらしい』としか言ってないんですね。」
 安倍「私が何時何処で誰にどのように圧力をかけたかと言う事をですね明確に証明してもらいたいと思います。」
 安倍「それによって私が全く事実と違う事について非難されているわけですから、それは私の名誉を著しく傷つけていると思いますね。それは、それについては長井さん事実を証明していただきたいと思いますね。私はもしそうであれば、それは私の認識違いですから謝ります。そうでないのであれば、長井さんがそれが正しいというのであればそれを証明していただきたい。でなければそれは是非とも謝罪をしていただけなければならないと思いますね。」
 
 古舘「加藤さん、こういう心境で敢えて顔を出して会見するというのは或る意味勇気の要る事じゃないですか?
 
 加藤「いや物凄い勇気要ると思いますね。4年間迷いに迷って…」
 
 安倍「いや、でも伝聞ですぐ政治家を批判してしまうんですか?伝聞で?
 
 加藤「いや、現場にいた人ですからね」
 
 安倍「現場にいた人だからって伝聞なんですよ?

 安倍さんのおっしゃるコトは全てもっともなコトです。
 正論です
 いくら顔を出そうが、涙を流そうが、伝聞だけで人を批判し、名誉を傷つけるのは、許される行為ではないハズです。
 それなのに、古館氏や加藤氏が正論・理論を越えて安倍さんを批判しようとしているのは、「告発する人は勇気があって絶対正しいからだ」という、絶対的な固定概念が染みついてしまっているからです。
 まさに「こういう心境で敢えて顔を出して会見するというのは或る意味勇気の要る事じゃないですか?」という古館氏、そして「物凄い勇気要ると思いますね。4年間迷いに迷って…」という加藤氏の発言がそれを見事に証明しています
 
 そして、先ほども言いました、「告発者は絶対正義」という固定概念を持ってしまっている人が多い、というのも、この問題で一気に証明されてしまいましたね。
 
 現行の公益通報者保護法を批判するという人は、「告発者は絶対正義」という固定概念と、「告発された相手は絶対悪」という固定概念、すなわち結果ありきで意見を言ってしまっていると言えるでしょう。
 しかし、今回の涙の長井氏が示して“くれた”ように、相手を攻撃する意図で告発という手段を悪用する人間もいるのです。
 特にマスコミに通報する場合、マスコミの報道次第で、その告発に正当性が無かったとしても、名誉だけ傷つけられる可能性は非常に高いと言えます。
 告発が正当であるかどうかよりも、「告発されるような組織は悪い組織だ」と、決めつけてしまう人が、さっき証明しましたように、多いのが現実です。
 それだけに、告発者を守るコトももちろん重要ですが、正当性のない告発がなされないように配慮するコトも、同じぐらい重要なのです。
 
 今回の圧力問題は、告発する側(長井氏と朝日新聞)も、された側も、共に報道機関であり、またもう一方の告発された側も有名政治家というコトもあって、どれもが世にメッセージを送りやすい立場の人間だったという好条件があったので、ここまで“公平的”に議論が進んでいます。
 しかし、もし一方がマスコミとは全く縁のない人間だった場合、まともな議論すら出来ないまま、マスコミの大量の一方的な情報量によって、正悪を決めつけられてしまう可能性があります
 これは、この前まであまおちさんとやえが特集していた「フィギュア萌え族論」がいい例と言えるかもしれません。
 
 こういうコトが現実に起こっている以上、公益通報者保護法も、どちら側にも慎重な対応を求めるのは当然の話なのではないでしょうか。
 そして、それ以上に、マスコミの欺瞞的体質には、いつものコトながら辟易してしまうのです。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、本当の正義による内部告発を応援しています。
 

平成17年1月24日

 新聞は誰に向かって語っているのか


 首相答弁めぐり民主・社民が一時退席…国会代表質問
 
 岡田さんが、小泉さんに対して「自分の問いにちゃんと答えていない」と言って怒って退席したワケですが、そんなコト言われてもですね、民主党は4年前に質問したコトを、また今になって質問しようとしているんですから、いちいち全てに答えていたらキリがないですよ。
 答えたモノには「答えた」だけで十分のハズです。
 岡田さんはまず自分自身の節操の無さを自覚したらどうでしょうか。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日はちょっと短めになると思いますが、一つだけ指摘しておきたいと思います。
 
 人によっては政治家を批判したい人もいるでしょう。
 エビジョンイルNHKを批判したい人もいるでしょう。
 マスメディアを聖域にしたい人もいるでしょう。
 色々な考え方の人はいると思います。
 それによって、意見ももちろん変わってくると思います。
 
 しかしですね、少なくてもこの朝日新聞の態度はどんな考え方を持っていたとしても、ちょっと問題なのではないでしょうか。

 <NHK特番問題>NHK、朝日対立 テープ有無が焦点
 
 さらに「NHKの公開質問状は虚偽の内容を含み、朝日新聞の名誉を著しく傷つけている」としたものの「提訴を想定しており、この場では詳しくは申し上げられない」と、具体的な反論はしなかった。
 ◇
 朝日新聞の会見についてNHKは21日夜、「司法の場に委ねることがあり得ることを理由に、報道各社からの数多くの質問に具体的に答えておらず、遺憾だ」とのコメントを出した。

 朝日新聞は紙面にハッキリと「政治的圧力があった」と書いたのです。
 紙面に書いたというコトは、それは“読者に向かってしゃべっている”というコトです
 決してNHKや安倍先生、中川先生だけに向かって意見しているワケではありません。
 もちろんNHKや安倍先生、中川先生に向かってしゃべっているという側面もあるでしょうが、しかしやはり新聞というモノは第一義的には読者に向かって語りかけているのです。
 それが新聞なのですからね。
 もしNHKや安倍先生、中川先生だけに語りかけたいのであれば、はじめから、それこそ手紙なりメールなり電話なりですればいいんです。
 それなのに、「提訴を想定しており、この場では詳しくは申し上げられない」と言い出すのは、これは一体どういうコトなのでしょうか。
 仮にアサヒがNHKや安倍先生、中川先生だけに向かって、電話や手紙なりでですね、言っていたのであれば、まぁそれは二者間の問題ですから裁判でもやっていただければいいとは思います。
 裁判の途中で第三者に向かって情報を提供する必要も無いでしょう。
 しかし今回の問題の発端は、朝日新聞自身が紙面によって読者に向かって「政治的圧力があった」と言っているのです。
 だったらその根拠も、紙面によって読者に向かってなされるのが筋であり、当然の話なのではないでしょうか
 
 朝日新聞は、朝日新聞を買って読んでくれている人に向かって「NHKは政治的圧力を受けた」と書いたのですから、読者に向かってそれを説明する責任があります。
 司法に委ねるべき問題では全くありません。
 始めから自ら読者に向かってしゃべっていたのですから、最後まで読者に向かってしゃべるべきなのです。
 
 まして新聞という日本で最も権威ある言説機関のひとつです。
 それなのに自分の主張が認められないからといって裁判という場に責任を委ねようなど、これほど情けない話もありません
 自分たちの主張が正しいと思うのであれば、自分たちでそれを証明すべきです。
 
 まして、ことこれに関しては、解決方法は最もシンプルな話なのです。
 「政治的圧力があった」と、朝日新聞が証明すればいいんです。
 日本で最も権威ある言説機関のひとつである、まして歴史も古い朝日新聞が、堂々と紙面上で「あった」と書いたのです。
 もちろん証明するコトなど簡単なハズです。
 まさか日本で最も権威ある言説機関のひとつである、まして歴史も古い朝日新聞が、推測や憶測だけで記事を書いているなんてコトあるワケないハズなんですから、どのような経緯でこのような記事が生まれたのかを、紙面で言えばいいだけの話なんです。
 どうしてこんなシンプルで簡単なコトができないのでしょうか。
 
 読者に向かって「圧力があった」と言ったのですから、最後までそれを読者に対して証明する義務が朝日新聞にはあります
 政治家を批判したい人もいるでしょう、エビジョンイルNHKを批判したい人もいるでしょう、マスメディアを聖域にしたい人もいるでしょうけど、しかしそれはそれとして、この朝日新聞の態度に納得できる人はいないと思います。
 始めは読者に向かって語りかけていたのに、急に尻を見せたのですからね。
 この朝日新聞の態度は、読者を無視した、読者を馬鹿にしていると言ってもいいぐらいの、独りよがりの自分勝手な態度でしかないのです。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、朝日新聞の説明責任を応援しています。
 

平成17年1月25日

 議論せずして感情だけで進んでいくのか〜ミーガン法を考える〜(1)


 火曜日だからオレの出番だぞ、と。
 
 ああ・・・、そんな設定ありましたね。最近出ずっぱりですからスッカリ忘れていました。
 
 はっはっはー、なんなら毎日出てやろうか。
 
 サイトの品位が落ちるのでやめてください。
 
 ・・・ううっ、ここはオレのサイトなのに・・・。
 
 
 
 さて、では、今日もミーガン法について語ろうと思う。タイムリーなコトに今日の読売新聞朝刊で特集も組まれていたしな。
 
 やえは思うんですが、この手の話の議論とかを見ていたらですね、やっぱりちょっとズレているんじゃないかと感じるんです。というのは、やはりステレオタイプな意見ばかり見かけるんです。ミーガン法に賛成の人は「加害者の人権ばかり重視されて、被害者の人権はどうなんだ。被害者こそが弱者だ」という立場でしか意見を言ってませんし、逆にミーガン法反対の人というのは「人権」だとか「差別」だとか「犯罪者の自立・支援」みたいな立場でモノを言っているんです。でもこれって違いますよね。
 
 そう。違う。こんな議論したところで、いつまでたっても結論が出るわけがねぇんだよ。犯罪加害者と被害者とが理解し合えるハズなんてねぇんだからな。
 
 そして、お互いにそういう立場を取っている以上感情論しか出てこないんですよね。
 
 そうそう。なかなか分かってきたな。加害者の立場でものを言えば「これからの人生」という視点を主として見るのは当然の話だし、被害者の立場でものを言えば「同じような犯罪を繰り返さない」というのが絶対になるからなりふりかまわなくなってしまう。
 
 ミーガン法の本家であるアメリカでは、はじめは被害者の家族が運動してこの法律を作ったワケですから、やはりこの法律は被害者の感情がとても強く込められている法律なんですよね。
 
 アメリカのある州では性犯罪の前歴をインターネットで公開しているところもあるらしくて、さすがに今日の読売の「賛成派」の人も「行き過ぎ」とは言っているんだが、こんな、どこにも住めないようにしてしまうとだな、どこに行っても迫害されるしこれでは自分の居場所は刑務所しかないんだから犯罪を起こしてしまえ、とか思ってしまって、新たな犯罪を引き起こしかねない。そうなれば本末転倒だろ。
 
 はじめからずっと刑務所に入れていた方が犯罪を1つ減らすコトが出来ますね。
 
 まぁ今の例は極論ではあるし、自分が犯した罪は、法的には償っても、道義的には一生背負っていくべきものではあると思うから、ある程度社会的に迫害を受けても自業自得だとは思うんだが、しかしやはり法というシステムが積極的に迫害に荷担するというのは違うと思うんだよな。
 
 今日の読売の特集にもありますように、また前回の更新でも言及しましたが、やはり刑罰というモノを、ただの応報と見るのか、それとも更正プログラムの一環と見るのかで変わってくるんでしょうね。
 
 まぁこの議論が混沌としてしまう原因はそこにあるんだろうけどな。ただ、最近の世論なんか見ていたらだな、どうも性犯罪者をというか、性犯罪というものに対して、妙な偏見を持っているような気がしてならない。今日はむしろそこを強く指摘しておきたいと思う。

 性犯罪者の保護観察を強化=再犯防止へ指導プログラム−法務省
 
 法務省は23日、性犯罪で服役して仮出所した出所者の保護観察を強化する方針を固めた。奈良の女児誘拐殺害事件の容疑者に性犯罪の前歴があったことを重視し、仮出所中の性犯罪者に対しては保護観察官が直接指導を行うことにした。
 保護観察官は家庭訪問や面談を通じて、仮出所者の精神状態が不安定になっていないか把握するように努める。仮出所者が悩みを抱えていれば、性犯罪を再び犯すことがないようにカウンセリングを行う。
 また法務省は保護観察官や保護司に対する研修を充実させる。性犯罪者向けの指導プログラムの研究・開発に向けて、専門家の意見を聞くための有識者会議の設置も検討する。

 なんつーか、「仮出所者の精神状態が不安定になっていないか把握するように努める。仮出所者が悩みを抱えていれば、性犯罪を再び犯すことがないようにカウンセリングを行う」って、病気かおい性犯罪衝動は病気かと精神病かとロリコンは不治の病かと
 
 ロリコンは病気じゃないんですか?
 
 ばッ馬鹿を言うなああああああああ。って、まぁ真面目話の時あまり冗談を言うと本気にされるのでこれぐらいにしてだな、ロリコンはとりあえずおいといて、少なくとも性犯罪というものを「精神的な病気によって引き起こされる犯罪」とするのは絶対に間違っている。まぁ犯罪そのものを病気的行動と位置づけられてしまえば何も言うコトがなくなってしまうんだが、しかし物取りや殺人なんかは“普通”の犯罪で、性犯罪は病気であると言ってしまうのは間違いであり、その認識でいれば重大な過ちを犯してしまうだろう。
 
 でも多分、性犯罪は病気だって言う人多いと思いますよ。人を人と思わないその所行は狂っているとしか思えない悪魔の所行だって。
 
 でも病気ではない。なぜか。では“普通”の犯罪である物取りと比べてみようか。なぜ物取りは他人の物や金を取ろうとするのか。それはその物や金が「欲しい」からだ。物取りという犯罪は物欲や金銭欲という欲求を合法的手段では抑えきれなくなってしまい犯罪を犯してその欲求を満たそうとするわけだ。では性犯罪はどうだ。どうして性犯罪を犯すか。ちょっとエグいが分かりやすく書くぞ。それは女(まぁ逆のパターンもあるし同性の場合もあるが)と「セックスしたい」からだ。つまり性欲という欲求があって、合法的な手段では我慢できなくなり、犯罪という手段によって欲求を満たそうとしてしまうのが性犯罪である。物も金も働くなりなんなりして合法的に手に入れる方法はあるわけで、同じようにセックスするのも恋人を作るなり風俗いくなりして合法的に欲求を満たす方法はあるわけだが、しかしその合法的な手段では満足できないぐらいの欲求が起こり、それを満たそうとした時に犯罪というものは起きることになる。つまり両者とも根底は欲求というものがあるわけであり、そして物欲も金銭欲も性欲も普通の人間ならだれでもある欲求である。性犯罪も、普通の人間が持っている欲求を非合法的手段によって満たそうとするから犯罪なのであって、合法的手段で満たせば問題ないわけで、それは物取りと一緒だよな、その欲求衝動そのものは病気でもなんでもないんだよ。
 
 なるほど。対して、病的犯罪というモノは、快楽殺人のような殺人そのものに快感を受けるようになってしまっていたり、発作的に人を刺したりと、つまり犯罪行為が目的となっている場合が多いですね。
 
 性欲が無い人からすれば、犯罪を犯してまでセックスしようとする行為は異常に見えるだろうが、しかし普通の人は性欲あるわな。性欲ある人間が性犯罪を病気って言ってたらダメだろってお前のその性衝動も犯罪ということになるぞと。犯罪的手段というのはもちろん責められるべき行為だが、それは他の犯罪と同じように病的行動ではないのだから、もし性犯罪を病気と言うのであれば、それは欲求や衝動を病気と言っていることになるわけで、しかしそんなわきゃーないと。
 
 本当に性欲が無いんじゃないかと思ってしまうような人いますけどね。タジ…先生とかですね。
 
 そっちの方が病気だと思うぞ(笑)
 
 ま。まぁ、それは冗談としましても、女の立場から言えば「そこまでしてセックスしたいのか」という意見もあるとは思うんですけどね。
 
 お前は、女の子に対して性欲があるだろーがー。
 
 ・・・バキッ
 
 あぐあ・・・・。ええと、まぁ、なんだ、金払ってでもセックスしたいと思うのが男なんだよ。女にはそれが無いと言ったところで、男にはあるんだから否定できん。どんなに否定したって「性欲」ってちゃんと科学的にもあるわけなんだからな。
 
 はい。で、その上で、病気でも無いのに病気だと言ってしまうと・・・
 
 異常だ、病気だって認識してしまうと、他の犯罪と区別・差別してしまい、ミーガン法なんていうモノが出来てしまうわけだ。さらに言えば、性犯罪は再犯率が高いというデマが流れてしまうし、信じてしまう人間がいっぱい出てきてしまうわけだ。つまりミーガン法やこの手の議論の根底にあるのは、こういう事実を事実として冷静に見れなくなってしまっている差別的認識なんだよ。
 
 性犯罪に限らず、本来なら誰もが持っているような欲求的犯罪を、病気的な異常犯罪と決めつけてしまうと、とにかく防げばそれでいいんだと、データが間違っていてもいいんだと、二重罰になってもかまわないと、とにかく異常者をなんとかすればいいんだって、話がそういう方向に行っちゃうんですね。
 
 だいたいな、さっきの記事で「仮出所者が悩みを抱えていれば、性犯罪を再び犯すことがないようにカウンセリングを行う」ってあるけど、なんだよこれ。「ぼぼぼ、ぼく、とっとってもセックスしたいんです。も、もうセックスしたくてしたくて人を襲いそうなんです。とにかくセックスしたいんです」とかいう悩みを聞くわけか?
 
 う・・・。
 
 男子中学生はみんな病気だなおい(笑)
 
 ・・・そうなんですか?
 
 盗みにしても何にしても「依存症」っつーものはあるわけでな、性犯罪者全てが依存症なわけねぇんだから、やっぱり性犯罪だけに、そういう枠をはめて考えるのはおかしいわけだ。そういう風に「指導プログラムの研究・開発」をするんだったら、全ての犯罪者にしろって言うんだよ。前にも言ったが、このままだと、法が法によって矛盾してしまうぞ。
 
 異常犯罪として隔離するだけでは、決して犯罪減らすコトにはつながらないでしょうしね。
 
 全くだ。
 
 
 
 って、いかん、読売の特集に全く触れることができんかったぞ。
 
 語りすぎですよ。しかも熱く
 
 うーむ、なぜだ(笑)仕方ない、もうちょっとこの話は続けることにしよう。
 

平成17年1月26日

 民主党ははじめからトバしています


 最高裁はさすがにまともな判断能力を持っているようで、ほっとしました。
 これは外国人参政権問題と根は一緒でして、いくら地方でも、東京都は「日本国東京都」なのですから、日本人であるコトは絶対条件なワケです。
 見てください、この半島人らしい手のひら返しを。
 「哀れな国ですね」「世界中(の外国人)に『日本に来るな』と言いたい」「日本に来て働くのは、税金を納めながら意見を言ってはならない『ロボット』になるということです」「大法廷がこんな幼稚な判決とは」
 所詮この人は日本を愛していないんです。
 それがこれでハッキリしました。
 そもそも日本を本当に愛していたのであれば日本国籍を取得していたワケで、それをしないというコトからも、日本のために働こうという気持ちが無かったのは明白ですね。
 この人の意見を要約すれば、つまり「外人のための外国のための都合の良い法律をつくるべきだ」というコトでしかないのです。
 
 右も左も逝って良し!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 いきなりやっちゃいました民主党。
 異例中の異例とも言える、本会議の代表質問の途中で退席をするという大暴挙をやらかしちゃいました。

 <衆院代表質問>民主、社民が退席、戦後初の異常事態
 
 国会は24日の衆院本会議で、小泉純一郎首相の施政方針演説に対する各党の代表質問を行った。民主党の岡田克也代表の再質問に対する小泉首相の再答弁をめぐって紛糾。反発した民主、社民両党が議場から一時退席し、河野洋平衆院議長が首相に注意することで再開された。衆院の代表質問で、野党が抗議のために集団退席したのは戦後初めて。自民党の武部勤幹事長の質問は両党欠席のままで行われた。
 衆院本会議で24日始まった各党代表質問は、小泉純一郎首相の答弁態度に反発した民主、社民両党が議場を退席するなど、初日から波乱含みの展開になった。発端は岡田克也民主党代表の再答弁要求を首相が突っぱねたためだが、郵政民営化をめぐる首相と自民党との対立に埋没するのを恐れた民主党が「反小泉姿勢」をアピールするため退席戦術に出た側面は否定できない。首相はそんな民主党の足元を見て挑発したとみられ、「攻め手」を欠いた民主党の苦しさも浮き彫りにした。

 このニュースを初めて聞いた時、「え、なにかもめるような案件ありましたっけ。そもそも代表質問場面で、もめるまで法案とかの議論を詰めましたっけ」なんて思ったんですが、よくよく話を聞いてみると、なんと「総理の答弁に満足できないから退席」というコトだったようです。
 
 子供ですか?
 
 民主党岡田代表は、小泉さんに対して通常の質問だけでは飽きたらず、再質問という、普段ではあまり聞き慣れない行動に出たワケですが、小泉さんにあっさりと「すべて明確に答弁している」と切り替えされてしまいました。
 そして逆ギレ
 もちろん本当に再質問しなければならないような事態であるならば再質問すべきだとは思いますが、しかし記事にもありますように、「郵政民営化をめぐる首相と自民党との対立に埋没するのを恐れた民主党が「反小泉姿勢」をアピールするため退席戦術に出た側面は否定できない」や「民主党の土俵に首相を引きずり込むため、事前に準備してきた戦術だった」と、今回の民主党の再質問は、攻撃のためだけの行動、反論のための反論でしかなかったのは明白のようです。
 岡田さんの「あえて批判のための批判は控え、基本的な質問をした」というセリフはむなしく響くだけです。
 というか、いつもは「批判のための批判」をしていたと自覚しているんですね、民主党。
 
 このように、左巻きの毎日新聞にもこう言われては、民主党はどうしようもないんじゃないでしょうか。
 
 小泉さんは別の記事でこのように語っています
 
 「審議するのが国会の場だ。最初から審議拒否してはしょうがない」
 
 面白いのがですね、これと同じようなコトを、なんと共産党の市田忠義書記局長さんも語っていらっしゃるんです。
 
 「答弁に不満があれば、論戦を通じて問題にすべきだと思う」
 
 さすが未だに革命路線を捨てられない正当派共産主義政党です。
 主張の中身は全く同調できなくても、方法論だけは筋を通します
 もちろん共産党としては小泉さんを攻撃するような発言もしていますが、それはそれとして、通すべき筋は通そうとします。
 反自民だけで凝り固まっているところとは違い、ちゃんと筋違いなら筋違いと明言し、もちろん他の野党が退席する中、共産党だけは本会議場に残りました。
 あと田中マキコ女史も残ったそうですが。
 
 もはや国会内の会派として籍を置くことが出来ないほどの弱小正当共産党にまで小馬鹿にされたのでは、民主党はどうしようもないんじゃないでしょうか。
 
 なぜ民主党はこんな馬鹿げた行動を取ったのでしょうか。
 先ほどの毎日新聞の記事に書いてあるように、「郵政民営化をめぐる首相と自民党との対立に埋没するのを恐れ」ているというのが大きな原因なのでしょう。
 だけど、それなら審議拒否という暴挙で存在感を示すのではなく、共産党の言うように「論戦」でもって存在感を示すべきです。
 しかし、残念ながら、それすら民主党には出来ない話なのです。
 
 どうしてかと言えば、それは民主党内で意見の統一が出来ず、対案というモノを作るコトが不可能になっているからです。
 
 例えば、今国会の一番の案件は言うまでもなく郵政民営化ですが、民主党には実は日本郵政公社労働組合という支持団体があり、もちろん労働組合的には公務員という地位を手放したくないですから、組合的には郵政民営化には反対の立場を取っているので、労働組合に選挙を頼り切っている議員なんかは、当然民営化には反対しているんですね。
 しかし、「改革路線はこっちが本家」と言ってはばからない民主党ですから、民営化には賛成的な議員も多くいるのが実情でして、当の岡田さんも賛成的な立場を表明していたりします。
 このように、名実共に自他共に認める今国会の一番の案件である郵政民営化に対して、民主党は何も具体的な対案を出せないでいるのです。
 
 では、次に重要な案件はなんでしょう。
 おそらく憲法問題になると思います。
 そもそも日本のコトを考えれば、郵政民営化問題なんかより憲法問題の方が重要だと思うのですが、この辺は小泉さんのワガママでこうなっているワケでして(笑)、だから次に憲法問題が重要案件であるというのは、異論はほぼないと思います。
 で、民主党の憲法に対する意見・対案はどうでしょうか。
 去年の1月の話なんですが、当時の菅直人民主党代表はこんなコトを言っていました。
 
 自民党幹部が憲法改正に必要な手続きを定める国民投票法案を19日からの通常国会に提出する方針を示したことについて、「党内で十分な議論ができていない。手続き論でわが党を揺さぶろうと自民党が考えているとすれば、姑息(こそく)だ。技術的なことに重点を置く必要はない」と述べ、法案提出の是非を慎重に判断する考えを示した。(読売新聞1月6日付)
 
 党内で議論をしていないコトを棚に上げておいて、それを武器にして自民党のコトを「姑息だ」とか言えてしまう、自己中心的すぎるその精神性には驚かされるモノがあるんですが、このように民主党は何一つまともに憲法議論が出来ていません。
 まぁこれは一年前の記事ですから、その後一年かけて議論した可能性はありますが、しかし民主党のサイトを見てもどこにも憲法のけの時も出てきませんし、「憲法」で検索をかけても憲法改正案には無関係な記事ばかり出てきます
 普段も、民主党が憲法について議論を始めたとか、案を作ったとか、そういう話は聞きませんね。
 本気で議論する気がないのでしょうか。
 多分ないのだと思われます。
 というのも、民主党内には共産党も真っ青なドサヨクの元社会党左派議員も在籍していまして、そういう人っていうのは議論そのものを嫌がりますから、おおっぴらに民主党内では憲法議論が出来ないでしょう。
 こんなの話にもなりませんね。
 
 では、岡田さんが力を入れている政策はなんでしょうか。
 一番ハッキリとしている政策は、多分外交問題でしょう。
 そうです。
 中国大好き岡田さんです。
 なにはともあれ中国様の言うことには絶対従いますアル、というのが岡田さんの基本的姿勢です。
 詳しくはこちらなんかをご覧いただければいいんではないかと思います。
 
 これだけでも十分トンデモナイのですが、さらに岡田さんのトンデモ外交政策は尽きません。
 そもそも外交で一貫しているのは中国様万歳ぐらいでして、後の話は滅茶苦茶というか、何を言っているのか理解に苦しむモノばかりなのです。
 例えば対北朝鮮問題に対しては、もはや何がしたいのが分からない状況になっています
 
 民主党岡田克也代表「中の人」日替わり説
 
 世の中なかなか断言できるコトっていうのは無いモノですが、これだけは断言できると思います。
 岡田さんが首相になっていたとしても、拉致問題は、問題にすらならず、未だに蓮池さんや曽我さん達は北朝鮮でつらい生活をしていたコトでしょう。
 マスコミに迎合するだけなら、むしろ拉致問題をことさら取り上げるのは「右翼」のするコトでしたからね。
 岡田さんでは無理です。
 
 対米外交はどうでしょうか。
 岡田さんの昨日の代表質問での言葉です。
 
 日米の信頼関係の重要性を指摘しつつ、同時にアジア外交を重視すべき
 
 はぁ。
 ええと、それはどういうコトですか?
 つまり、みんなと仲良くしていきましょうってコトですか?
 で、具体的にはどうするんですか?
 みんなと仲良くできればそれは一番良いコトです。
 是非そうして欲しいと思います。
 では具体的にはどうするんですか?
 ああ、分かりました。
 中国様には靖国参拝を辞め尖閣諸島も差し上げついでに沖縄も中国様に統治してもらうようにしましょうってコトですね。
 アメリカ様にも基地をどんどんつくってもらい、思いやり予算もバンバン増やすコトにしましょう。
 ロシア様にも北方領土は当然のコト、北海道も差し上げればいいんじゃないでしょうか。
 韓国様には選挙権を認めます。
 日本国内にいらっしゃる韓国人の方は、どんどん日本の選挙で投票してください。
 ついでに被選挙権もお渡ししますので、韓国に有利になるような政治家を生んでください
 北朝鮮様も同じです。
 拉致もいいです、不審船も問題ありません。
 コメも差し上げます。
 ついでに核開発費のためにODAをじゃんじゃんお渡ししますので頑張ってくださいね。
 
 こうすればどことも喧嘩せずに仲良くできると思いますよ
 やえは絶対にイヤですけどね。
 
 
 このように、民主党は何一つまともに独自政策を打ち出していません。
 出来ません。
 最近民主党では「政権交代」とかいう言葉が流行っているようですが、まぁこれでよくそんなコトが言えますよね。
 そしてそれは民主党自身も分かっているのでしょう。
 自身の中身は何もないからこそ、政策論争ではなく、議論放棄という形で話題を提供するしか民主党をアピールするコトが出来ないんです。
 
 民主党はよく小泉さんの答弁とかを「従来通りの答弁しかしていない」とか言いますが、小泉さんはどっかの誰かさんと違って、けっこう政策を曲げるコトがお嫌いな方ですから、従来通り、つまりいつも通り以前と変わらない答えをするというのは、当然すぎる話でしかありません。
 そもそも岡田さんの「現在のイラクに非戦闘地域はなく、自衛隊は直ちに撤退すべき」という質問自体が“従来通り”の質問でしかないのですから、答弁も従来通りになるというのは、子供でも分かる話です。
 同じボールを投げたから捕り方も同じように捕っているだけなのに、「ふざけるな。お前の捕球の仕方はいつもと変わらないじゃないか」と文句を言っているようなモノです。
 こんなのジャイアンより非道いです。
 さらには、それが気にくわないからと言って、自分だけ帰っていっちゃうんですから、たまったモノじゃありません。
 ヤクザ顔負けです。
 
 これが民主党の実情なのです。
 中身は空っぽで、声だけ大きくて、態度はさらにでかい。
 こんなコトでよく「政権交代」なんて言えると思いますし、こんなんでよく応援する人がいるもんだとやえは思うのです。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、政策無き政党は応援しません。
 

平成17年1月27日

 わかりやすいみんしゅとう


 ○登場人物
 
 おかだくん・・・民主党のだいひょう。まじめまじめまじめがウリ。この物語の主人公なんだ。
 はちろくん・・・民主党の国会対策いいんちょ。おかだくんの補佐役。でも知名度はいまいちなんだ。
 おざわくん・・・民主党の影のボス。おかだくんの師匠。政変大好き。あだ名は「くらっしゃー」。こわくてだれも文句がいえないんだ。
 かんなおとくん・・・ミスター民主党。前代表。必殺技の「じばくこうげき」により大ダメージを受け、最近まで四国で悟りを開く修行にあけくれていた。天災を沈めるためには政権交代しかないんだ。
 
 他数名。
 
 
 
 
 代表!あしたから国会がはじまりますよ!
 
 えー、もうはじまっちゃうのー。もっと休みたかったなー。
 
 もういいじゃないですか!アジア旅行して誰にも相手されなかったんですから。それより国会が始まるんですから民主党としての政策を考えてください!
 
 えー、せいさくー?どんなことを考えればいいの?
 
 今国会は郵政民営化が焦点です。民主党は郵政民営化についてどう主張するんですか!?
 
 えー、でも、これって、もともと民主党のおはなしだったのを、小泉さんがパクっただけだしぃ
 
 そんなコト言ったって誰も相手してくれませんよ。国会で党としてハッキリと主張しないといけないんです!!
 
 んー、じゃあ、やっぱりさー、民営化には賛成のほうこう・・・
 
 ちょっとまったー!!!
 
 え!?なになに!?
 
 それでは悪の枢軸自民党と政策が変わらないじゃないか!
 
 あ、かんなおと先輩。
 
 民主党は悪の自民党を倒すために対決姿勢を鮮明に打ち出す必要があるんだ。ここで自民党と同じ方向を向いてしまったらどうやって政権交代するつもりだ。関東大震災を防ぐためにも政権交代しなければならないんだ!!
 
 えー、だってー、小さい政府をつくるためには民営化した方がいいしー・・・
 
 そんなキレイゴト言ってもだめなんだよ。いいか、よく聞け代表。民主党には郵政の労働団体からもいっぱい票をもらってるんだ。この組織票が無いと自民党を倒せないんだよ。だから民営化なんて言ってはいけない。政権交代しなければならないんだから。
 
 あー、それは大変だねー。お金も票もくれる人は大切にしないとねー
 
 そうそう。よくわかったね代表。この勢いで政権交代しようねー。
 
 うん。わかったよ先輩。
 
 で、代表、民主党としての主張はどうするんですか?
 
 え!?えーと、んー、ちょっと待ってよ。後で考えるから
 
 ・・・はぁ。
 
 
 
 じゃあ、憲法問題はどうしますか?今年は自民党が立党50年というコトで、本腰で憲法改正を主論としてきますよ。
 
 え!?そ、そんなムズカシイ事言われても、ボクわかんな・・・
 
 ちょっとまったー!!
 
 あ!極右議員のにしむらしんごくん。
 
 代表。その肩書きはやめてください。ところで代表、民主党としましては、是非憲法を改正する方向で主張すべきです。特に9条は絶対改正です!!
 
 そ、そうだね。憲法は変えないとね。
 
 その通りです代表。自民党の中には弱腰議員もたくさんいますから、民主党こそが強い日本を目指した強い憲法を主張すべきなのです!!
 
 う、うん。そうだ。じゃあ民主党としては憲法改正のほうこう・・・
 
 異議あり!!!
 
 あ!元社会党で極左議員のよこみちさん。
 
 代表。その肩書きはやめなさい。ところで代表、憲法は改正してはいけない。護憲です。日本人としては護憲こそが正しい道なのだ!!
 
 え!?そうなの?
 
 そうです代表。そもそも憲法改正なんて言うのもダメ。憲法改正論議なんて以ての外。平和平和って言っていれば平和は訪れるのです!!
 
 あ、え、そ、そうだよね、やっぱり憲法は改正しないほうがいい・・・
 
 ちょっとまった!!よこみちさん、困りますよ、そんな事言われても。憲法改正はすでに世の中の動きですよ。アナタ達はいつまでたっても護憲護憲しか言わないから社会党も社民党もつぶれたんじゃないですか。ついでに靖国神社にも参拝してもらいます!!
 
 バっバカな事を言うなよ。そういう事を言うヤツが戦争を起こすんじゃないか。戦争を起こさないためには護憲しかないんだよ。靖国神社なんて以ての外だ。ああいうものがあるから戦争が起きるんだ!!
 
 なんだとこのクソじじい。お前なんてさっさと引退してしまえ。もう社会党なんてどこにも無いんだぞ!
 
 なんだとこの青二才。お前みたいな右翼が戦争を起こすんだろうが。この売国奴め。
 
 !!言うに事欠いて売国奴とは、もうゆるせん、表に出ろ!!
 
 はっ、受けてたとうじゃないか。お前なんてテポドンで一撃だわい!!
 
 あ、ちょ、まってよー二人ともー、ケンカしちゃダメだよー。
 
 
 ・・・行っちゃいましたね。で、代表、結局どうするんですか?
 
 えー、やっぱりどうしたらいいかわかんないよー。うーん、これも後で考えるよー
 
 ・・そ、そうですか・・・。
 
 うん。でも靖国神社はよくないと思うんだよね。中国様がダメだって言ってるんだから
 
 は、はぁ・・・。
 
 
 
 じゃあ、その外交問題はどうされるおつもりで?
 
 もちろん中国様の言うことに従うだけだよ。中国様はあと5年で日本の経済をおいこしちゃうんだアジアは中国様が中心となって動いていくようになるんだから、今のうちに中国様となかよくしていかなければならないんだよ。
 
 なるほど。なるほど。これだけはシッカリとしたお考えを持っているんですね。ではアメリカに対してはどうされるんでしょうか。
 
 アメリカぁ?まぁほどほどに付き合えばいいんじゃないのぉ?でも基地はいらないから出ていってほしいな。
 
 じゃあ北朝鮮がミサイル撃ったらどうされるんですか?
 
 北朝鮮はそんなことしないよ。この問題も中国様となかよくしてからいっしょにかんがえるべきなんじゃないかな。
 
 経済制裁は?
 
 えー、そんなことしたら北朝鮮おこっちゃうよ。
 
 でも世論の7割は経済制裁に賛成ですが。
 
 え?そうなの?じゃあ経済制裁にはサンセイしよう
 
 ・・・は、はぁ。中国や韓国は反対っぽいですけどね。
 
 え!?そーなの!?うーん、こまったなぁ。ねぇどっちにすればいいと思う?
 
 ・・・い、いや、代表に決めてもらわないと・・・
 
 アメリカは経済制裁を支持しているんだよねぇ。だから支持した方がいいのかなぁ。
 
 
 おかだくん。ダメだよ自民党に迎合したら。
 
 あ、かんなおと先輩。
 
 政権交代のためには自民党とつねに対決姿勢を見せておかないと。
 
 うーん、でも、世論も経済制裁を支持しているんだよー。
 
 ああ、それなら仕方ないな。政権交代のために
 
 そうだよねー。
 
 あ、あの、すみません。結局民主党としての政策はどうされるんでしょうか?
 
 え?だから、それは、つまり、その、えーと、うーん、どうしよう・・・。
 
 
 はっはっは。おかだくん。ずいぶん悩んでいるようじゃないか。
 
 あ!!おざわ先生。おひさしぶりでーす。
 
 おかだくん。ずいぶん民主党の政策について悩んでいるみたいだね。
 
 そうなんですよー。なかなかいろんな意見があってまとめることができないんですよー。どうしたらいいんでしょうか。
 
 そもそもだな、意見をひとつにまとめる必要も、民主党の政策を出す必要もないんだよ。
 
 え!?
 
 ええ!?
 
 民主党のなすべきはなんだ。かんなおとくんが言っているように政権交代なんだよ。政権交代するためには何をしたらいいか。それは自民党を倒すことだ。つまり自民党を攻撃することだけを考えればいいんだ
 
 なるほど。さすがおざわ先生!で、どうしたらいいんですか?
 
 とにかく本会議で困らせればいいんだ。例えば今総理のイメージと言えば「言葉が軽い」と言われているから、今度の代表質問で「再質問」してみればいい。どうせ総理は昔しゃべったようなことしか言わないのは決まってるんだから、「どうして真面目に答弁しないのか」と糾弾すればいいんだよ。「質問には全て答えろ」って言えばいい。そしたら野党大好きのマスコミが、「総理は民主党の質問に答えず」って書いてくれるさ。
 
 なるほどなるほど。さすがおざわ先生。相手を困らせることだけにかけては天才ですね
 
 はっはっは、褒めてくれるな。
 
 でももしそれでも小泉さんが答弁しなかったらどうしたらいいでしょうか。
 
 そしたら途中で本会議場を退席すればいいんだよ。
 
 え!?さぼっちゃうんですか!?
 
 さぼるなんて言ってはいけない。これは抗議なんだよ。総理が答弁しないということは民主議会制をないがしろにしていることなんだから、議会を途中退席することによって抗議の態度を表明するんだ。
 
 なるほどなるほど。さすがおざわ先生。「議会をバカにするな」と言いながら途中退席すればいいんですね。
 
 そうだ。よく理解できたな。
 
 じゃあ、小泉さんには、従来通りの答弁をしてもらないといけないですね。
 
 そうだ。だからおかだくん。キミも従来通りの質問をするんだ。昔質問した事と同じ質問をすれば、当然答えも同じ答えになるだろ。これで途中退席のタイギメイブンを得られることができるぞ。
 
 さっすがー。おざわ先生あったまいいー。じゃあ明日は先生の作戦通りにしますね。
 
 うむ。がんばってくれよ。政権交代のために。
 
 はーい。じゃあ、はちろくん。明日までに準備しておいてねー。
 
 え!?・・あ、あの、いや、はぁ、かしこまりました・・・(本当にこれでいいのかなぁ・・・)
 
 
 
 
 
 この物語は全てフィクション・・・であることを望んでいます。
 

平成17年1月30日

 テロリストの大儀


 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
 もちろん善良な在日朝鮮人の方はたくさんいらっしゃるというのは分かっていますが、しかし国家機関そのものがこういうコトをしている以上、国家国民の総意でこういう行動を取っていると受け取るしかほか無いんですよね。
 いろいろと日本や日本人に対して言いたいことはあるとは思いますが、まずは自分の国のコトをどうにかする方が先決でしょう。
 なんとも、コメントが難しいですね。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 
 きっかけは、一行でリンクされていたみずほちゃんこの記事です。
 しかし、今回やえが述べますコトは、当然ながらやえの考え方を述べるワケでして、みずほちゃんがこの件について具体的にどう考えているのかは、やえの干渉するところではありませんし、やえがみずほちゃんの気持ちを代弁しているとか、そういうコトは全く決して全然ありませんので、そこだけは誤解無きようよろしくお願いします。
 
 さて。
 テロリストに大儀はあるかどうかですが、まず結論を先に書いておきます。
 
 テロリストと言えども、大儀はあるでしょう。
 
 大義はあると思いますが、勘違いして欲しくないのは、やえはテロリストを肯定するワケでは決してありません
 というか、否定しなければならないモノです。
 それは前からずっと主張していますよね。
 
 しかし、未だにイラクのテロリストのコトを「レジスタンス」だと言って肯定して要している人がいます。
 こういう人っていうのは、テロリストとレジスタンスが区別できていない、もしくは定義が曖昧なのでしょう。
 では、どう違うのか考えながら、テロリストの大儀を語ってみたいと思います。
 
 大儀とは何かと言えば、それは「理由」です。
 テロリストには「戦う理由」「破壊活動をする理由」「人を殺す理由」があります。
 もしこれがなければタダの通り魔や快楽殺人者でしかなくなります。
 そもそもテロリズムとは政治を目的とした破壊活動なのですから、理由無き破壊活動をテロリズムとは呼ばないのです。
 だからテロリストには必ず大儀があるのです。
 
 しかしそれを他人が認めるかどうかは別問題です。
 多くの日本人はここを勘違いしているのだと思います。
 つまり、「テロリストを認めない=大儀はない」としてしまっているのです。
 しかし、「大儀がある=テロリストは認めない」という方程式も成り立つのです。
 決して、「大義がある=テロリストを認めている」と言っているワケではないのです。
 
 その上でやえはテロリスト・テロリズムというモノを否定するのですが、それには2つのポイントがあります。
 
 ・その大儀を認めるかどうか
 ・テロリズムという手段
 
 この2つです。
 
 まず、その大儀を認めるかどうかという点ですが、これは一概には言えません。
 と言うより、この点を人間程度が判断できるとはとてもじゃないけど思えません。
 人種や民族・宗教や個人単位においても価値観が多種多様なのですから、何が絶対的に正しくて、何が絶対的に悪いのか、そういうコトを判断できる人間なんているハズがないのです。
 神の座視を持っている人間なんていないのですから。
 ですから、日本人が正しいと信じているコトでも、外国人はそうは思えないというコトは往々にしてありますね。
 
 例えば、シナ人は、自国の周辺国は全て蛮国だと思っていたとしても、日本はそうは思わないワケです。
 この例えが突拍子のないモノだと感じる人もいるかもしれませんが、それこそが「価値観の違い」の証明です。
 今の中国がそう考えていないという意見もありかもしれませんが、では過去のシナの国で考えてもいいです。
 聖徳太子の時代、これはまぎれもなくシナ国は周辺国に対しては蛮族という意識しか持っていませんでした。
 ハッキリと従属を迫るようなコトをしていましたし、朝鮮国をはじめ、ほぼ全ての周辺国はシナ国の属国になっていました。
 しかし当時の日本は、「日出ずる国の天子、日没する国の天子に書を致す、恙なきや」という書簡を送り、日本が下であるという考えをハッキリと否定しました。
 これはまさに価値観の違いです。
 シナの大儀からすれば日本を属国にするのは正当な考えでしたが、日本の大儀はそうではなかったのです。
 
 つまり、自分がその大儀を認められないからと言って、大儀そのものが無かったとは決して言えないのです。
 ここは冷静に見るべきでしょう。
 
 先ほど、その大義が絶対的に正しいかどうかなんて人間には判断できないと言いましたが、ただし、その大儀が自分の価値観において正しいか間違っているかというのは、判断をつけることが出来ます。
 今のイラクのテロリストは、主に反米という大儀によって破壊活動を行っています。
 この大儀に対して、日本人の中にも同調する人はいっぱいます。
 「打倒米国」だけでしたらやえも賛成する部分がたくさんあります。
 こういうコトから、イラクのテロリストに対して応援するような言動を取っている人がいたり、そして「レジスタンスだ」と言ってしまっている人がいるのでしょう。
 
 2つ目のポイントです。
 「手段」です。
 これはテロリストの定義に関わる部分なのですが、テロリストとは「政治を目的とした破壊活動を、当事者でない人間や施設などを破壊目標にすることによって、決定権のある人間を脅迫する」とやえは定義しています
 例えで考えれば簡単な話です。
 日本の5バカレンジャーがイラクで捕まった時、テロリスト共はどう主張したでしょうか。
 「こいつらが殺されたくなければ自衛隊を撤退させろ」
 つまり、これを細かく分けて解説すると、「自衛隊を撤退させろというのは政治目的」「殺すというのは破壊活動」「5バカレンジャーは自衛隊やそれを撤退させる決定権の無い人間」」撤退させろという要求は決定権のある人間に対する脅迫」ですね。
 テロリズムの条件に全てピッタリ当てはまります。
 これが正統なテロリズムの姿なのです。
 
 これがもし「当事者でない人間を目標とする」という部分が欠けてしまうと、常識的認識においてテロリズムとは言わなくなります。
 例えば、もしイラクの武装勢力がシッカリと軍服を着て組織だって自衛隊や米軍に攻撃をしかけていけば、それはテロリズムではなく、戦争と呼ばれていたでしょう。
 そして、仮に、イラクの武装勢力が“戦争”をしかけていたのであれば、大儀も肯定できるという部分から、やえはイラクの“軍人”達を肯定していたでしょう。
 しかし、イラクの武装勢力は、民間人に紛れ、民間人を目標に、時には同胞イラク人すら破壊目標としています。
 こういう手段をやえは認めるワケにはいきません。
 
 こういうコトから、やえはテロリストも全く肯定できない、否定しなければならない存在だと主張しているのです。
 いくら主義主張に共感が持てるからと言っても、その手段が最悪の卑怯な手段である以上、その行為を肯定してはならないハズなのです。
 もしイラクのテロリストを肯定するのであれば、絶対正義と信じて他人の発言などをねつ造してまで報道する朝日新聞などの行動も、絶対悪だと否定するコトは出来なくなるでしょう
 環境保全は大切な問題であり多くの人が考えるべき問題だとは思いますが、だからといって、事実をねつ造してまで啓蒙活動する正義などありはしないのですから。
 
 
 本題に戻りましょう。
 大儀があるかどうかがテロリストであるかどうかの違いではありません。
 いや、大儀がなければテロリストではないと言えますから、ある意味当たっているかもしれませんけどね。
 テロリストを憎むべき最も大きな点は、その卑怯な手段なのであって、大儀そのものは「自分の大儀に沿うかどうか」というコトを考えて、自分なりに結論を出すべきでしょう。
 だから、テロリストに大儀があるからといって、それを肯定するからといって、テロリストやテロリズムそのものを肯定するコトには決してならないのです
 
 どうも最近の日本ではこの辺が混同されてしまっていて、「大儀が立派だからイラクのテロリストを肯定する」と言ってしまう人もいれば、「テロリストに大儀があると言う人間はテロリストを肯定する人間だ」と言ってしまう人もいるようです。
 この辺は北朝鮮問題にも悪影響を与えていて、拉致はテロルだと言っている人たちが多いのですが、しかし拉致には大儀も政治目的もなく、人を誘拐することそれ自体が目的ですから、テロルではないのです。
 しかし「手段が卑怯だ」という点だけにおいてテロルと混同するのは、それは間違っているのです。
 そして、「拉致はテロルではない」と主張していたとしても、頭に血が上っている人は「そのお前の発言は拉致を肯定している」と騒ぎ立てるのですが、そうではなくて、テロルではないと言っているだけで、拉致という行動を肯定してるワケでは決してないのです。
 
 何を憎むべきなのか、この辺の頭の切り替えは冷静にするべきでしょう。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、イラクのテロリストの大儀には共感する部分もありますが、テロリストの行動は全く応援していません。
 

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