やえはこの度気付いたコトがあるのです。
それはですね、実はやえ、夏に弱かったという事実です。
ばばーん。
ごめんなさい。
なんでしょう、寒いのは好きだというコトは自覚していたのですが、反面暑いのに弱かったという自覚はなかったのです。
でも今回のコトでハッキリしました。
どうもやえは夏に弱いようです。
土曜日はお家でぐへーっとしてたら、すごい地震が来てビックリして、後からさみしくお片づけをしていた週末の物語。
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
元気にいきましょー。
さて。
差別のお話についてはいろいろとみなさんご意見があろうかと思いますが、やえが感じたところ、どうもですね、この話に関しては視野が狭い人が多いのではないかと感じるのです。
簡単に言えば、差別は「自分が受けなければ気付かない」という非常に困った点があり、またそれに輪をかけて、「自分に関係なければ差別する側に簡単にまわってしまう」という側面もあってしまうので、とても複雑になってしまうんですね。
例えば、フィギュア萌え族と差別されれば自分は犯罪者とは関係ないと力一杯反論するワケですが、一方韓国人に対しては罪を犯していない韓国人も犯罪者と同等のような扱いを平気でしてしまう、といった感じです。
しかし、前回もあまおちさんが言いましたように、「ある人間の犯罪・悪行をカテゴリー全ての人間に当てはめて考える」という行為は差別以外なにものでもないのですから、自分がされてイヤなコトは他人にはしてはならないのです。
ここをキチンと整理していない人がとても多いのではないでしょうか。
ですから、今日も含めて、女性専用車両のような「気付かれない差別」や、フィギュア萌え族のような「身にしみる差別」などを、今後しつこいと言われようとも、具体的な事例が出てくればいちいち指摘していきたいと思っています。
具体的事例を挙げていくコトによって、「ああ、これも差別だなぁ」とか「これは差別なんだからもちろんあれも差別になるんだなぁ」とか思っていただければ幸いだと思っています。。
というワケで、その具体的事例です。
タイトルにもありますように、松沢神奈川県知事が発案(?)した、あるゲームソフトを有害図書指定しようという動きについてです。
まずはこちらの記事をご覧ください。
<ソフト規制>松沢・神奈川県知事のブログに批判殺到
ブログは「松沢しげふみ タックルレポート」で、県政の課題や日常感じていることを題材に1週間に1回更新している。同県の審議会は5月30日、主人公が銃で周囲の人たちを次々と殺害していく米国製家庭ゲームソフト1本を、県青少年保護育成条例に基づき有害図書類に指定、18歳未満への販売や貸し出しの禁止を打ち出した。このためブログは開設直後から格好の”標的”となり「指定根拠があいまい」「ゲームが犯罪行為を助長するという科学的根拠を示せ」などの反対意見が殺到した。
ジョギングやラグビーを取り上げた日記(13日)も「ジョギングする暇があるなら、ゲーム規制についてのコメントを読んで」「近年、体育会系学生の犯罪が多い。スポーツ教育も見直さなければ公平性に欠ける」などとゲーム規制に関連付けて批判されている。先週のアクセス数は2万6000件を超す。
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松沢知事があるゲームソフトに規制をかけたというニュースはだいぶん前のお話なのですが、どうも最近知事がブログを開設したために、また“再燃”したという形なのでしょう。
もっともゲーム愛好者からすれば、現在進行形の問題なのでしょうけど。
記事にもありますように、この問題は「主人公が銃で周囲の人たちを次々と殺害していく米国製家庭ゲームソフト1本を、県青少年保護育成条例に基づき有害図書類に指定」という行為が論点なワケです。
ですから、いろいろとブログでは感情論も飛んでいるみたいですが、まずはここを冷静に見ていきましょう。
まずですね、「なぜ規制する必要があるのか」というコトを考える必要があるでしょう。
つまり、「このゲームをするコトで、規制対象である18歳未満の子供達に対してどのような悪影響があるか」というコトです。
これにつきまして、松沢知事はこのようにおっしゃっています。
青少年の健全育成を阻害するおそれのあるものを、青少年の周囲からできるだけ排除しようという趣旨
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こうおっしゃっています、と書いたばかりで申し訳ないのですが、ブログにはこの一文ぐらいしか明確な理由が書いておりませんでした。
まぁこう書いている以上は、18歳未満の子供がそのゲームをすると健全育成を阻害するおそれのあるというコトなのでしょう。
では、なにをもって知事はそう断じておられるのか、その根拠を次に提示してもらいましょう。
次に、青少年への悪影響の証明が必要ではないかとのご意見です。これまでも、ゲームソフトによるプレイを長時間行うことが、子どもの脳などに少なからぬ影響を与えることについて、いくつかの調査結果があるものの、残虐性の高いゲームが犯罪を誘発するかどうかの科学的証明は、まだ行われていないことは事実です。
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ずこー(古
科学的証明はまだなされていないと知事本人がおっしゃってしまっています。
本来、この問題はここで終わりですよね。
だって、証明されていないのですから、規制する理由は存在しないというコトになります。
もしそれでも規制すると言うのであれば、それは権力を個人的にふるうような暴力でしかなくなるハズです。
やってはならないコトです。
そんなコトぐらい国会議員も務めた松沢知事なら分かろうモノなのですが、しかし知事は強行に規制を発動させてしまったんですね。
どうしてでしょうか。
次の言葉がたぶん知事の本心なのでしょう。
しかし、先日の東京で発生した両親殺害事件で、加害少年が今回指定したゲームソフトの愛好者であったという報道もあります。
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おそらくこれが知事の本心なのだと思います。
そして動機なのでしょう。
事件があった→加害者がゲームしていた→規制しなくては
これが動機の全てだったと言えるのではないでしょうか。
しかし何度も言ってますが、この動機では「ある人間の犯罪・悪行をカテゴリー全ての人間に当てはめて考える」なのですから、完全に差別なのです。
そして、差別だからこそ、一部では過剰とも言えるほどの反発が来たのだと言えるでしょう。
人間なら差別されれば当然反発するモノです。
なにも、「ゲームは無批判に全てを許すべきだ」なんてコトは言いません。
ちゃんとした根拠があればやえだって納得します。
それはやえだけでなく、多くの人もそうでしょう。
それなのに知事は、ただの感情論から規制を導入しようとし、またその言い訳として
そして、子どもの人格形成においては、単に知識を習得するだけではなく、成長過程で接する自然、文化などの外部環境から様々な影響を受けるものです。特に、感受性の鋭い青少年が、大人よりも社会環境の影響を受けやすいことは社会の共通認識でもあります。青少年の健全な育成を阻害するおそれのある有害な社会環境を排除していくことは、大人社会の責任であり、行政としての責任でもあると考えています。
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という、毒にも薬にもならない、理由が全く示されていない一般論で強引に話を進めようとしているワケです。
これでは反発されて当然なのです。
おそらくネットでは「ホラーゲームは規制されるべきかどうか」という議論もなされているんだろうとは思うのですが、実は今回のこの件は、あまりそれとは関係ない話だったりするのです。
もちろん本筋はこういう議論がなされるべきなのですが、そもそもどうしてこのお話がここまで大きくなってしまったのかと言えば、そのような本来すべきだった議論を知事が怠り放棄し投げてしまい結論を出してしまったからなのです。
そしてそれはなぎれもなく差別行為であり、だからこそ反発されるのです。
「自分は犯罪をしていないのに、どうして同類に見なされるのか」
このような感情を持つのは人間として当たり前のコトでしょう。
もう一度一応繰り返しておきますが、今回のゲームが本当に規制されるべきものがどうかという話は今回触れません。
というか、やえは見たこともないですから、判断できないモノです。
いえ、判断できないからこそ本来は簡単に結論付けしてはならないと言えるでしょう。
しかし松沢知事は、印象だけで全てを結論づけてしまったのです。
この態度が一番の問題なのです。
例え、検証の結果、このゲームが規制されるべきモノだったとしても、松沢知事のような無根拠の印象だけの差別心からくるような理由だけでは、結論を出してはならないのです。
これを許してしまうのであれば、最初の記事に紹介されていましたような
「近年、体育会系学生の犯罪が多い。スポーツ教育も見直さなければ公平性に欠ける」
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という意見も正当なモノになるでしょう。
もしこのゲームにこの程度の理由だけで制限を課すのであれば、松沢知事はその職権において、体育会系の学生を犯罪予備軍として見なし、行動を制限する条例をいますぐ作るべきでしょう。
なにも、このような差別は許してはならないというのは、ゲームの話だけではないのです。
今回ゲームファンとして怒った人は、是非同じような差別を自分がやってしまっていないかというコトも併せて考えてもらいたいと思います。
バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、差別撲滅を応援しています。。
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