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平成17年10月3日

 人権擁護法案概論

 
 この前、どうもうまくかけないもどかしい気持ちがあって、その辺は長い目で見てくださいと書きましたが、ここが変だとか、ここが分かりにくいとか、そういうのがあったらどんどん遠慮無く教えてください。
 人に言われないと気づかない点ってけっこうありますしね。
 ゆっくりしかし着実に前に進んでいこうと思います。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 さて。
 今日はですね、あるメールをいただきましたので、そのお返事というか、レスをしたいと思います。
 そのメールとは、先日小泉さんが来年の通常国会で提出すると話をしたとかなんとかで、だいぶネット上で盛り上がりを取り戻しつつある、例の人権擁護法案についてです。

 以前、かなりの日数を割いて法案について意見を表明していらっしゃいました。まとめもなさっておいででしたが、いかんせんまとめ自体も分量大杉でした(^^;
 そこで(可能ならばですが)シンプルに、現行の法案は成立OKとお考えかどうか、そうでない場合は「後はこの部分さえこうしたら問題はない」という形での再度のまとめなどしていただくというのは如何でしょう。
 やえさんの法案内容に即した議論は判りやすく賛成できる部分も多々あったので、今時点で上記、まとめされることを願っております。

 というワケで、簡単に一日分の分量だけで、やえが今この法案に対してどう思っているのか、出来るだけ簡潔に述べたいと思います。
 
 と言ってもですね、これはけっこう難しい問題でして、オオモトのお話をするのであれば、やえはこの法案には反対します。
 というか、やえは人権という概念そのものが好きではありません
 もともと日本人には人権という概念がなくても、それぞれがそれぞれの立場で他人を尊重し合う精神というモノを持っていましたから、わざわざ明文化させていちいちと理屈をつける必要なんて無かったのです。
 逆に明文化してしまうと逆に融通が利かなくなってしまい、現実問題よりも文章の方が大切にされてしまうという本末転倒のコトにもなりかねませんので、むしろそんな概念は無い方がいいとやえは思っています。
 
 ただし、今の日本の状況を鑑みると、正直それはちょっと難しいと思っています。
 そう簡単には昔あった日本人独特の高い公意識の復活は望めないでしょうから、いますぐに人権概念を無くすというコトは現実問題出来ません。
 また、人権とは外国人の問題も含まれており、現在の世界状況を鑑みれば、日本だけ「人権鎖国」するワケにはいきませんので、やはり今後は人権と付き合っていかなければならないと思っています。
 日本人は、外国の概念すらも日本風にアレンジし、うまく使いこなす才能を持っていますから、例えば仏教を始めとする宗教なんかがまさにそうですね、これからそのようにキチンと概念の論点整理をし理解をしていけば、それなりの「人権」というモノが出来上がるのではないかと、半分期待も込めてやえはこのように思っているのです。
 
 このことを勘案すれば、やはりどんな形にせよ「人権法」というモノは日本にも必要になってくるでしょう。
 例えこの法案が完全に廃案となったとしても、早急に別の「人権法」を作らなければなりません
 ですから、今一番大切なのは、現実的に考えて、今の世の中や民主主義国である日本の国家システムに合致した法律を作るコトであるハズなのです。
 
 その上で、この「人権擁護法案」をどう考えるかですが、やえとしましたら、日本に今現在存在する法律と比べ、突出して逸脱した部分があるとは思えません。
 
 もちろんこの法案はやえの理想の法律では決してありません。
 しかしそんなコト言い出したらキリがないというか、なにもはじまらなくなります。
 だって憲法ですら今のままで100%満足している人なんてそうはいないでしょうから、自分が100%納得するまで絶対反対と言っても、それは全く無意味な空論の話でしかなくなるのです。
 もし100%を目指すのであれば、法律を変えるのではなく、まずそのバックボーンの社会の方を変えなければ意味がないのではないでしょうか。
 
 簡単な話です。
 例えば、戦前の大日本帝国こそが理想の法律・憲法であると考えるのであれば、ひとつひとつの法案にゴチャゴチャ言うのではなく、まず戦前の日本がどうだったのか、人々はどう考えるべきなのか、世界情勢はどう乗り越えていくべきなのか、こういうところを説いて、社会を変えていくコトが先決でしょう。
 国民の意識をまず変える必要があるワケです
 そして、もしそれが成されたのであれば、自然に法律もそのように変わっていくコトでしょう。
 まして現在の日本は民主主義国家なのですから、国民の雰囲気を完全に無視した法律など出来はしませんし、逆に言えば、国民の雰囲気ができあがれば、自然に行政も立法もその雰囲気に追随していくワケです。
 
 ひとりひとりが好き勝手なコトを言っているだけでは政治は成り立ちません。
 法律もそうです。
 これは実際にある批判のひとつですが、人権委員が暴走したらどうなるんだ、その任命権者である総理大臣が暴走したらどうなるんだ、という意見があります。
 しかし、こういう意見というモノは、すでに法律の議論の範疇を超えてしまっているんですね。
 そもそも、何をもって「暴走」と定義づけるのでしょうか。
 例えば、戦前の大日本帝国の指導者達や軍部を、暴走したととらえるか、英断したととらえるかは、やはり立場や意見の違いによって様々に評価が分かれるところです。
 やえなんかは別に大東亜戦争が暴走だとは思っていませんが、現在の憲法を改正するだけで権力の暴走なんて言っている人からすれば、戦前なんて大暴走もいいところと見えるのでしょう。
 このように結局「暴走」なんて言葉は、自分の立ち位置によって変わる、自分の位置から大きくブレる現象のコトを指し示す言葉でしかなく、ですから暴走なんて一言だけで批判の材料にするコトは不可能であるのです。
 具体的にこれこれこうだからこうなんだと言うのであれば意見や議論になりますが、「暴走の可能性がある」と言うだけでは、それはただ単に「自分の考えとは違う」と言っているに過ぎないのであり、すなわち「自分がイヤだからイヤなんだ」と言っているだけでしかないのです。
 
 こんなのは、ただ問題を矮小化させるだけでしょう。
 現実問題は、もっと建設的に、広い視野で問題を考える必要があるハズです。
 
 もうひとつ例えを加えるなら、先ほどもチラッと例えに出しましたが、現在憲法改正の議論が盛んになってきて、9条の問題もよく議論されるところですが、ある人達によれば、その9条を改正してしまうと日本が暴走して戦争への道を踏み出してしまうのだそうです。
 と言われてもやえとしましてはそんな馬鹿なとしか言いようが無く、9条は改正すべしと思っていますが、しかしもし本当に「暴走という可能性が少しでもあれば法律として作るべきではない」という人権法にかかる意見を是とするのであれば、9条改正もやはり暴走の可能性が非常に高くなるワケですから、これにも同じように反対する必要があるコトになるのではないでしょうか
 やえは、ある程度戦争も出来るよう憲法にも“幅”を持たせておかなければ複雑な現実問題に対応できないと思っていますので憲法改正には賛成なのですが、しかし上記のような理由で人権法に反対している人は、同様に憲法改正にも反対しなければこれは重大な矛盾になってしまうハズです。
 しかし、実際には人権法に反対する人の多くは憲法改正に大賛成だったりしていますよね。
 
 これはやえがずーっと言い続けているコトですが、人権なんていうモノの概念など、そもそもが曖昧なモノなのですから、時代や場所や場合によってその解釈はどんどん変わっていきます。
 今許されている行為が100年後には禁止されている行為になっているかもしれません。
 日本にも、親が金で子を売っても許されていた時代があったのです。
 そういう「人権」の性質を考えても、この法律の中身には“幅”を持たせておくべきだとやえは思っています。
 そしてこの人権擁護法案には、訴えられた人に対して意見を聞き、申し立てができるようになっていて、なおかつ、最悪氏名等公開処分になったとしても申し立ての中身も併せて公開されるようになっていますコトから、やえは十分に幅を持たせられていて且つ公正性も十分に担保できていると解釈しています。
 
 そして、これらの幅の存在や公平性などを勘案すれば、やえはやえが考えるこれからの「人権政策」からはそんなに外れていないと考えています。
 もちろん中身についてもちゃんとチェックをして、これなら日本国の法律として問題ない範疇に入ると思いましたし、さらに人権という曖昧さが含まれる概念の特殊性もしっかりと反映された法案だと思っています。
 この辺の中身はこちらの特設ページをご覧下さい
 
 むしろ、反対する人たちに聞きたいのですけど、もちろん様々な理由でそれぞれの人が反対とか意見を言うのは結構なコトだとは思うのですが、そうであるならば、ではこれからの「人権政策」に対してはどう考えているのかお聞かせ願いたいと思うのです。
 ただただ反対と言うだけではむしろ状況を悪化させるだけでしょう。
 もし本当に「人権鎖国」をするというのであればそうハッキリと主張してもらいたいですし、それはひとつの意見として主張するコトは正当な行為だと思いますから、それならばそう主張してもらいたいものです。
 自分がどういう社会を作りたいのかという思想がないままに、ただただ反対を声高らかに主張したところで、それは幕末の時にただ単に「ガイジンを追い払え」としか言わなかったような輩と同じで、何にもならないただ気持ちがいいだけの独りよがりの言葉にしかならないのではないでしょうか
 
 まずは自分がどのような社会を作りたいのか、望んでいるのか、そして人権政策に対してどのような対策がベストであるのかベターであるのか考えているか、その辺を整理してもらいたいなとやえは思っています。
 
 
 やえのこの法案に関する概論的な考えは以上のようなモノです。
 全くの理想は人権という概念が存在しない時代の公意識の復活ですが、純粋にそれだけを望むのはもはや不可能というしかないですし、今の時代にはそぐわない考え方も多くありますから、今は現実的に「昔の公意識に出来るだけ近づけるような“人権意識”」の構築がやえの目指すべきところであると思っています。
 その上で、この法案はそれを前進させるかどうかは運用にかかってくると思いますが、阻害するモノではないと今のところは考えているのです。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、日本伝統の高い公意識を応援しています。
 

平成17年10月4日

 あまおち復活

 
 あまおちさーん。今日は火曜日ですよー。ひさしぶりに出てきてくださーい。
 
 ぬおっ。なんだねなんだね。
 
 あら、思ったよりお元気ですね。
 
 ん?別にオレは病気なんぞしとらんぞ。
 
 ・・・あれ?この前まで首つってたじゃないですか?
 
 おめー首つったら人は普通死ぬぞ。なにわけの分からんことをゆーとるんだ。
 
 ・・・あれれ?・・・・あのー、安達祐実ちゃんの件は・・・?
 
 ん?オレの祐実ちゃんがどうかしたか?
 
 ・・・・・・・えーと、あの、うーんと、大変申し上げにくいのですが、ご結婚なされたじゃないですか?
 
 は?なに言ってるんだやえ。おめーその年でもうボケがはじまったのか?
 
 ・・・しかもできちゃった結婚という・・・
 
 ぎゃーなんか頭が痛いぞー。なんだー。おーいバファリン持ってきてくれ。祐実ちゃんの優しさ99%配合の。
 
 ・・・ああ、ごめんなさい。やえが悪かったです、あまおちさん、これからもがんばって生きてくださいね。
 
 ん?なんだかよく分からんが、せっかく出てきたのだから、なんか話題ふれ。
 
 はいー(にこにこー
 
 ・・・なんだかイヤに素直だな。
 
 いえいえ、あまおちさん、がんばっていきましょうね(にこにこー
 
 ・・・う、うむ。
 
 
 
 んー、では今日はなんの話題だ?
 
 えーと、別に何も用意していないんですが、適当にしゃべっていただけます?
 
 ぐは。なんてヤツだ。なんのためにオレを呼んだんだ。
 
 いやーだって、あまりに放置したままだと腐敗しそうな勢いだったもんで。
 
 あっそ。うーん、しかし急に言われても困るぞ。
 
 じゃあ『晩婚化と少子化の一方、出来ちゃった婚の増加に関する相関論』というタイトルで一説お願いできますか。
 
 ・・・お前は鬼かっ
 
 冗談ですよ(くすくす
 
 しくしくしくしく
 
 あーあ、泣き出しちゃいました。これはやっぱり何か話題を振らなければなりませんね。このまま戯れ言だけで終わってしまっては、せっかく見に来てくださっている方々に申し訳ありません。
 
 しくしくしくしく
 
 えーと、最近政治的なコトばかり書いてて、たまには思想的なコトも書きたい、というか、そもそも当サイトは思想サイトなのですから、思想をメインにいきたいのですが、なにかないですか?
 
 くくくく、もはや血を見るしかないな。
 
 あー、献血ですか?
 
 おいっ、ボケに対してはちゃんとツッコミしろっ。
 
 献血はちゃんとやらなければならないですね。この前のお休みですっかり水をあけてしまいましたが。というか、これはあまおちさんのお仕事では?
 
 うーん、頭が痛い。
 
 そこで仮病を使わないでください。
 
 献血は、うん、献血もう一回オレの中での気運を高めないとな。あと実際に献血に行く同志を集めないとな。
 
 早くしないと、また年末になって、時期を逃しちゃいますよ。
 
 うむ。そうだそうだ。ちょっと声がけとかしていってみよう。
 
 
 
 それはともかく、掲示板の方にも、あまおちさん宛の書き込みがありますから、どちらにしてもそろそろ復帰なされないと、やえとしましても困りますよ。
 
 おお、熱心な読者じゃの。
 
 一応当サイトはあまおちさんが管理人というコトになっていますし、現実から逃げずに前を見てしっかりと先に進んでください。
 
 ・・なんかひっかかるが、まぁこれ以上ダラダラもできんな。よし。また頑張るかー。ところで、掲示板にはなんて書き込まれているんだ?
 
 ええとですね

 天堕さんは某女優が某若手芸人と結婚したのが原因で逝きましたか・・・
 で、これからその某女優はあっま〜い結婚生活をおくることでしょうな・・・・

 
 
 
 
 
 
 
   ||     ⊂⊃
   ||    ∧ ∧
   ||    (  ⌒ ヽ  
 ∧||∧   ∪  ノ
(  ⌒ ヽ 彡  V
 ∪  ノ  フワーリ
  ∪∪

 あーあ・・・。

 

平成17年10月5日

 小泉“純化"路線?(上)

 
 まぁ、あまり気にしないでください。
 どうせまた何事もなかったかのように復活しますから。
 こうやって大人の階段を上っていくのです(笑)
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 さて。
 この度の選挙ではいろいろな出来事が起こりました。
 一番盛り上がったのが、政府の郵政民営化法案の採決の際に、与党自民党ながら反対票を投じ、結果的に選挙においては自民党の公認をもらえなく無所属や新党を興して立候補した人と、それに対して反対造反議員を落としてやろうと自民党本部が送り込んできた刺客立候補という、この仁義なき戦いの様相を呈した構図だったのではないかと思います。
 自民党公認ではありませんでしたが、特に広島6区における“造反議員のドン”亀井静香ちゃん先生と、名前を売るには日本全国どこにでも出没するホリエモンさんとの争いは、今回の選挙を象徴するような戦いであり、今回No1の注目度を集めましたね。
 さらに言えば、この仁義なき戦いに置いてけぼりを食らわされた民主党の現職議員さんが、比例復活さえ出来ずに落選してしまったというのも、とても今回の選挙を象徴したのではないかと思います。
 
 で、今回の小泉さんの刺客戦略、つまり郵政民営化に反対した人は全部党から追い出し賛成する人だけを党に残した、という戦略について、マスコミなどでは「小泉純化路線だ」とか「異論を許さない独裁体制だ」とか「ヒトラーだ」とか批判めいたコトをよく言っていましたし、今でも言っている人はいます。
 また自民党から追い出された方達の中にも、「自由な議論が許されない自民党は自民党ではない」とか言っておられる人もいらっしゃいました。
 いかにも小泉さんが独善的で独裁者気取りであるかのような言いぶりです。
 
 しかし、よく考えてみてください。
 本当に自民党は異論を許さない党なのでしょうか。
 そして党の決定とは異なる判断をするというコトは本当に許される行為なのでしょうか。
 その辺をちゃんと検証してみる必要があると思います。
 
 そもそも「自民党は異論を許さない党なのであるかどうか」という議論と、「政党の決定と違う意見を持っている場合はどうしたらいいのか」という議論は、全く別の問題です。
 マスコミとかは、「党と違う判断をしたので除名された=異論を許さない党」と安易に考え無しにイコールで結びつけてしまっていますが、もしこの方程式がそうであるならば、もともと政党なんて枠組みは全く意味を成さないモノとなってしまいます。
 政党というか、「自分の考えこそが最も大切で何者にも縛られずに行動できる」としてしまうのであれば、政治に関わらず全ての組織というものが瓦解してしまうコトでしょう。
 ですから、このふたつは全く別の議論として考える必要があるワケなのです。
 
 まずは、自民党は本当に異論を許さない党なのかどうかというコトを考えてみてください。
 
 こういうお話になりますと、必ず「国民には情報が入ってこない」とか「知らない世界だから分からない」とか言う人が出てくると思うのですが、やえは決してそうは思いません。
 ちゃんと情報は出てきています。
 それを分析するマスコミが自分の主張に合致するように歪めて結論を出して報道するので、垂れ流し垂れ聞きのままではなかなか理解出来ないだけであって、しかし事実としての情報はキチンと出ていますから、あとは自分の頭で考えれば自ずと真実は見えてくるモノです。
 まずは、マスコミとかの情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えるよう意識して情報に接してみてください。
 
 例えば、人権擁護法案という法案がありまして、この法案の取扱いについて、自民党の中の部会という会議の中で侃々諤々の大議論が行われたというのは、ネットの中でもおそらく当サイトが最もお伝えしてきたと思います。
 この議論は、今回の選挙の前に行われたモノですが、賛成派反対派入り交じって、一時はつかみ合いになるんじゃないかと思われるぐらいの激しい議論が行われたと聞いています。
 党執行部としてはこの法案を前回の通常国会に提出し、成立させたいとの思惑を持っていたのですが、しかし反対する議員さんも多く、結局未だに提出されないまま今日に至っています。
 
 この法案、来年の通常国会には提出され成立するという見通しになっていますが、しかし、前回の国会においてはまさに自民党内の議論によって提出を見送りにされたのです。
 また、自民党内の議論の結果、多くの問題的疑問点とされていた部分がかなり修正されました。
 その辺の詳しいコトは、当サイトの特設ページをご覧いただければと思うのですが、この例だけでも十分に「自民党は異論を許さない党」という主張は、全く的はずれの、めちゃくちゃな主張であるコトが理解できるのではないかと思います。
 
 自民党の中には、政策や法案を国家に提出するまでに、大まかには3つのプロセスを設定しています。
 「部会」と「政務調査会」と「総務会」です。
 それら3つの会議に通らないと、政策や法案は「自民党了承」という形にならず、端的に言えば、国会の場において賛成しても反対しても関係ない、個人の勝手だ、というコトになります。
 逆に言えば、この3つの会議で了承された政策や法案については、国会に場においては必ず党の決定(つまりこの3つの会議の決定)に従わなければならないコトになっています。
 いわゆる党議拘束ですね。
 郵政民営化法案の際には、総務会において大議論がなされ、さらにはなぜか現職でないハマコー先生まで出没したという様子がテレビ等においても報道されたと思いますが、やはりこの例を見ても、自民党はしっかりと自由な議論が成されているというコトが見て取れると思います。
 いつも自民党は、ちゃんと議論の場を設け、これらのプロセスを経て、政策決定をしているのです
 
 たまに、特に野党なんかが党議拘束というモノを批判していますが、実際の党議拘束の意味というモノは、少なくとも自民党においては、議論のが行われた結果の証明でもあるのです。
 
 いったいこれのどこが「自由に議論が出来ない党」だというのでしょうか。
 政策や法案によっては、全く真反対の意見すら、自由に闊達に歯に衣を着せぬ議論が自民党の中では行われているのです。
 
 
 では、その上で、「党の決定と違う言動をする」という行為について考えてみましょう。
 
 (つづく)
 

平成17年10月6日

 小泉メルマガレビュー

 
 すごくひさしぶりですv
 
 小泉内閣メールマガジン 第205号 ========================== 2005/10/06
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 「改革の秋」
 小泉純一郎です。
 早いもので、もう10月。日射しもやわらぎ、朝晩の涼しさとともに、本格的な秋の到来を感じます。
 10月といえば衣替え。6月から親しんだクールビズも終わり、月曜日からネクタイと上着を身につけています。ノーネクタイは楽で過ごしやすかったですが、ネクタイをしめると身が引きしまる気持ちになります。
 
 最近急に涼しくなりましたね。
 朝なんてちょっと肌寒いぐらいです。
 しかし「ネクタイをしめると身が引きしまる気持ちになります」って言ったら、なんでもいちゃもんをつけたがる人から、いままでは身が引き締まってなかったのかYO、とか言われちゃいますよ(笑)
 
 1日、道路四公団の民営化が実現しました。高速道路を運営する6つの新会社が発足しましたが、この6つの新会社のトップには、全員民間人の方になっていただきました。
 2001年の夏、私が道路公団民営化の考えを明らかにしたときは、「そんなことはできるはずがない。」と反対論ばかりでした。特殊法人のなかでも一番大きな民営化。よく民営化できたものだと思います。
 ここに来るまでの道のりは皆さんもご存じのことと思います。民営化推進委員会の委員の方々をはじめ、多くの関係者の努力に感謝と敬意を表します。
 
 そうですね。
 特に猪瀬さんが日本中の注目を浴びていた時なんて、猪瀬さんが民営化委員会に入ろうとするだけで「民営化ありきの人事だ」なんて大クレームがつけられていました。
 しかし、現実的に民営化が成った訳ですから、これはこれで評価をしなければならないでしょう。
 そしてこれからこの道路会社が今後どのような経営をしていくのか、また公的責任の大きな会社としてどうそれを果たしていくのか、国民がしっかりと見ていく必要があるでしょう。
 
 すでにこれまで一度もできなかった高速道路料金の値下げを実施しましたが、これから民間の知恵と工夫で、利用者の立場に立った経営を進め、サービスの向上を図るとともに、40兆円にものぼる債務を一日も早く完済できるようになることを期待します。
 
 値下げしたら利用客が増えるモノなのでしょうか。
 まぁ、とんでもなく高いと評判のアクアラインは値下げした方がいいのでしょうけど、東京の首都高なんていつも渋滞しているような気がして、これ以前にも何度も何度も言ってますが、市場原理の観点から言えば首都高は値上げしなければならないハズなのです。
 需要が供給を大きく上回っていますからね。
 しかしひとたび首都高の値上げを言い出すと、大反発するのが国民なのですから、まぁ人生いろいろ、国民いろいろですね。
 
 10月1日には、悲惨な事件もありました。日本人を含む多数の死傷者が出たインドネシア・バリ島での大規模な爆発テロ事件です。
 インドネシアのユドヨノ大統領には、お悔やみとお見舞いを申し上げましたが、日本として、事件の捜査などの面で協力できることがあれば、ということで、早速警察の対テロ緊急展開チームなどを数名派遣しました。
 
 ホントもういい加減にしてほしいですよね、テロリスト共は。
 こんなコトしてもなんにもならない、むしろやればやるだけ立場が悪くなるというコトを知らしめなければならないと思うのですが、しかし日本の中にすらテロリストに同調する人がいるのですから始末に負えません。
 
 卑劣なテロ行為には激しい怒りを覚えます。残虐なテロ行為を根絶するために、日本は、テロとの闘いに国際社会と連携協力して積極的に取り組みます。
 
 世界的観光地という様々な国の人が集まるところをテロルの標的にして、それでもまだ「抑圧からの解放」だとか「レジスタンス」だとか言うのでしょうか。
 というか最近聞きませんね、その手の言葉。
 こういうコトを言っていた人は最期まで責任をとってくださいね、日本人も殺されたんですよ。
 
 3日、アイリーン・コリンズ船長、日本人宇宙飛行士の野口さんはじめスペースシャトル「ディスカバリー」の乗組員の皆さんと官邸でお会いしました。
 今回の飛行で、「ディスカバリー」は地球を219回まわったそうです。時速3万キロ近くのスピードで地球を回るスペースシャトルの外に出て仕事をしてきたのですから、宇宙飛行士の皆さんはまさに超人。しかし、お会いしてみるとあの厳しい訓練に耐えた宇宙飛行士とは思えない穏やかな方ばかりでした。
 
 219周ですか。
 世界一周旅行もかすんで見えますね(笑)
 やえ、すごい昔にどこかで、「宇宙は無重力なのでスペースシャトルの中では筋肉を使わないから、地球に帰ってきたら歩けないぐらいに筋肉が衰えてしまう」なんて聞いたコトがあったのですが、どうやらやえはだまされていたようです(笑)
 
 宇宙で食事するときには、食べ物が船内に飛び散ってしまわないように注意深く食べなければいけないことなど、ご苦労話もお聞きしました。
 コリンズ船長も、もっとたくましい方かと思ったら、やさしい普通の女性に見えましたけれども、皆さん、精神的にも体力的にも普通の人では耐えられないような重圧に耐えて任務をやり遂げたのですから、たいしたものだと思います。
 
 でも飲み物をこぼす心配はないですよね(笑)
 しかし、昔の海外渡航じゃないですけど、これで死ぬかもしれないとスペースシャトルに乗るときは思われるんでしょう、他にも、そもそもこれらは国家事業ですし、様々な重圧プレッシャーがあると思います。
 みなさんすごいですね。
 ところで、今度の宇宙遊泳では、着物の着付けとかしてみません?(笑)
 
 読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋、秋には様々な言葉がつきますが、皆さんもそれぞれの秋に楽しみを見いだしてください。
 私にとっては、「改革の秋」「郵政民営化法案成立の秋」にしていきたいと思います。
 
 す、すごく強引なシメですね(笑)
 どうも来週には成立するというコトらしいですし、もはや障害と呼べるモノも無くなりましたから、今度こそは成立するでしょう。
 法案が成立した後もいろいろと大変だとは思いますが、がんばってくださいね。
 
 
 
 [シリーズ少子化]
 ● 小さな村の大きな挑戦〜人口増と若者定住に臨む
  (長野県下伊那郡下條村長 伊藤喜平)
 下條村は長野県の最南端下伊那郡のほぼ中央に位置する人口約4200人の小さな村であります。主な産業は、水稲、果樹、菌茸などの農業ですが、兼業農家がほとんどで飯田市などに勤める人が多くなっております。
 このような何も無い小さな村ですけれども、合計特殊出生率が1.97人(国は1.36人)、0才から14才までの若年人口比率が17.3%で、いずれも長野県第1位であることなどが注目され、この6月にテレビの特集番組で福祉大国スウェーデンと共に自治体として唯一下條村の取組が紹介されました。
 
 しばらくメルマガレビューをお休みしていたのですが、その間この「シリーズ少子化」がすごい人気を博しているとか、なにかのニュースで見たような気がします。
 やはりこの問題は関心が高いんですね。
 
 私が村長に就任したのは平成4年。バブル景気が冷め遣らぬ頃でしたが、村の人口は櫛の歯が抜け落ちるように減っておりました。地域にとって、また、地域の企業にとっても人口が減少する、特に若者が減っていくということは致命傷であります。なんとしても若者が定住する村づくりをしなくてはと思い突き進んでまいりました。
 まず取り組んだのが役場の職員の意識改革。いわゆるお役所仕事といわれ、スローモーな仕事ぶりの一掃です。厳しい民間企業へ職員全員研修に出しました。意識が変わると職員はそんなにいりません。最大59人いた職員が今では37人。類似団体の56%くらいの人数です。
 
 研修に出したらそんなに違うモノなんですかぁ。
 
 職員の意識が変わると、村民も意識が変わってきます。簡単な道路の舗装や修繕、井水の修繕などは役場から生コンクリートなどの材料を支給するだけで後はそれぞれの地区の皆さんが自ら出役して工事を行っています。
 
 え!?
 もしかしてボランティアってコトなんでしょうか?
 ま、まぁ、簡単なモノなのでしょうからいいんだとは思いますが、うーん、それはまたすごいですねぇ。
 
 下水道も合併処理浄化槽1本でおこないました。これも村の財政の健全化に大きく寄与しております。財政の健全度を示す起債制限比率は1.4%と連続3年県下トップを続けています。
 
 ごめんなさい。
 ちょっとそれだけでは技術的にどうなのかよく分からないのですが、とにかくすごいってコトは伝わってきそうな気がしないコトもありません(笑)
 
 こうした取組により財政的にゆとりが生まれ、若者定住対策として、若者定住促進住宅を平成16年度までに8棟(100戸)建設しました。家賃は2LDK(63.58平方メートル)で3万6千円。民間アパートの約半額です。
 また子育て支援対策として、中学生までの医療費を無料化しました。
 
 うわー、これまたすごく安いですねー。
 しかも、医療費もやえだとただですね(笑)
 やればできるもんなんですねぇ。
 
 若者に定着してもらうには、どうしても文化的な魅力をもった村づくりをしなくてはと、村立図書館、医療福祉保健総合健康センター、本格的文化ホールの建設など、小さな村にはちょっと贅沢だと思う施設を整備しました。
 小さな村だからこそ、真の地域のコミュニティが保たれ、共通の目的に向かって全住民が額に汗し地域を支えて頑張ることができると思っております。
 
 この下條村の試みが今後どのような結果をもたらすのか興味がありますね。
 いま日本各地でまちづくりが試みられていますが、もし下條村が成功すれば、ひとつのグランドデザインに成り得るかもしれません。
 昔に比べれば、こういう新しい試みをしやすくなっているでしょうから、これからもどんどん新しいアイディアを出してがんばってもらいたいですね。
 
 
 
 [編集後記]
 今週号には下條村の伊藤村長にご寄稿いただきました。テレビの特集番組を拝見し、ぜひともと思いご寄稿をお願いしたものです。トップが決断し、揺るがずに改革を進めることによって、周りの意識も変わり、大きな成果が上がったひとつのすばらしいケースだと思います。
 
 やえもテレビ番組見たかったですね。
 正直、今回のご寄稿だけでは、全体の雰囲気がつかみにくかったです。
 おそらく、とてもすばらしいケースだったんだと思いますが、それだけにちょっと残念でした。
 
 郵政事業や道路新会社も同じです。「民営化すればOK」「民営化して終わり」ではありません。経営者が、そこで働く人たちが、心をひとつにして一生懸命国民のためになるサービスを考えて実行して初めて成果が生まれるのです。それこそが小泉構造改革が目指すものです。
 
 様々な意味でこれからが正念場になりますから、がんばってくださいね。
 国民にとっても、良い成果が出るコトを期待していますし、そうしてもらいたいと思います。
 
 5人のクルーとともに官邸を訪れた野口聡一宇宙飛行士。来週ヒューストンからご寄稿いただく予定です。どうぞお楽しみに。(せいけん)
 
 ヒューストンからとは、さすがにおいそがしいんですね。
 野口さんがどんなお話をされるのか、とても楽しみにしています。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

平成17年10月7日

 小泉“純化"路線?(下)

 
 宇宙飛行の筋力の衰えについてたくさんの方々からツッコミをいただきましたー(笑)

 実際に最初に宇宙に行った人は筋肉が衰えすぎて歩けなかったらしいですよ。ゆえに最近ではスペースシャトル内で筋肉トレーニングの義務が課せられています。それで、筋肉が衰えた宇宙飛行士のリハビリテーションに考え出されたのがエアロビクスエクササイズ(有酸素運動)らしいです。
 宇宙飛行士の精神力の根源は普段の訓練らしいですよ。まあ、常人には耐えられない訓練ですが。小泉首相は「あの厳しい訓練に耐えた宇宙飛行士とは思えない穏やかな方」と評価されましたが、穏やかな人でないと耐えられないそうです。
 実在する宇宙飛行士の訓練:3ヶ月くらいだったかの長期間外部から完全に遮断された密室に集団で引き篭り、真っ白いジグソーパズルを完成させるなどの課題をやらされる。

 なるほど、これはあまおちさんは当然のコト、やえでも耐えられそうにありませんね・・・。
 あ、でも、いまのあまおちさんならある意味真っ白ですので、いけるかもしれません(笑)
 
 情報ありがとうございマース。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 では、その上で、「党の決定と違う言動をする」という行為について考えてみましょう。
 
 党の決定より個人の意思を尊重する方が大切だと言う人や、議員はひとりひとり選挙で国民の負託を受けているのだから党よりも議員の考えを優先させるべきだ、と言う人がいますが、しかしそうであるならば、なにも政党に属する必要は無いと思います。
 ハッキリ言ってしまえば、無所属でも議員は議員なのですから、もし党の決定に従えないというのであれば、無所属で行動すればいいでしょう。
 
 前回で言いましたように、少なくとも自民党においては、党の中で喧々囂々の議論を経てひとつの結論を出すワケであり、決して一部の人間だけで独善的に強権的に決められるのではないのですから、出された結論には党所属として従う義務があるワケです。
 むしろ、従わないという行為は、議論自体を否定するという行為に他ならないワケですから、逆に民主主義の大原則を否定しているコトになると言えるでしょう。
 例え自分の考えと一致しないからと言っても、多くの人の話し合いのもとで決定したコトなのですから、「和を以て貴しと為す」の精神からも、それに従わないというのはただの我が儘と言うしかないのです。
 
 もちろんこれは自民党の中の話でありますから、もし他の議員さん達の議論なんかよりも自分の意見の方が絶対大切なんだって言うのであれば、単に自民党から離れればよいだけの話です。
 この問題というのは、大勢の議論で導き出された結果としての1つの意見と、自分一人だけの意見と、どちらが大切かという話であり、大勢で議論がイヤならひとりで活動してくださいっていう話なのです。
 
 ですから、やはり「議論の末に決まった党議拘束」に従わなかった候補者に対し公認を与えないというのはむしろ当然の話なのです。
 政党とは、一番根本的な話をすれば、議会の場において法案や政策をスムーズに通すために数の力を得るために集まった集団です。
 今では選挙やお金の面などで政党の役割は多様化していますが、やはり最も根源的な意味というモノは、多数決を原則とする民主主義においての数の力を得るコトなのです。
 ですから、内においてはもちろん自由な議論をする必要がありますが、ひとたび外に出れば、自民党という枠組みにおいてひとつの決定の行動をする必要があるワケなのです。
 ここを崩してしまえば、もはや政党という集団は、集団として意味を成さなくなってしまいます
 
 政党にとどまらず、これは全てのコトについても言えます。
 例えば、けっこう前の話になりますが、どこかの地方議会において議場に国旗日の丸を掲揚するよう決められた際、一部のそれに反対する議員が暴力を持って無理矢理日の丸を引きずり下ろそうとしたという事件がありましたが、その人の思想信条は触れないでおくにしても、この凶行を許してしまえば、では何のために議論をしているのか、議会という存在意義に関わってくるワケです。
 この凶行というモノは、自分の考えが絶対的に正しいと他人に暴力を持って押しつけるという、議論の結果を無視して自分の意見だけで物事を押し通そうとする、民主主義の否定の行動でしかないのです。
 それはまさにファシズムそのものなのではないでしょうか。
 
 今の自民党は、決して「小泉のYESマン集団」ではありません。
 造反議員が自民党からいなくなったという意味は、決してYESマンだけを残したというコトではなく、もちろん勝手にYESマンになる人はいるんでしょうけど、本来の意味からすれば、議論の結果という民主主義の大原則に従わなかった人には民主主義の組織である自民党にはふさわしくないのでご退席いただいた、という意味合いなのです。
 小泉さんは、派閥構造はかなり“ぶっ壊し”ましたけど、決して自民党内の民主的な議論プロセスを壊そうとはしていません。
 むしろ小泉さんはこの自民党内の議論はとても尊重されておられるようです。
 
 議員は確かにひとりひとりが選挙という儀式を経て国民の負託を受けている存在です。
 しかしその国民の負託も、あくまで一選挙区内の一部の国民の負託でしかありません
 現在の選挙制度の中には、衆議院小選挙区・比例代表、参議院大選挙区・全国比例と様々なモノがあり、それによっていろいろな立場の人の意見を出来るだけすくい上げようと努めているワケでして、そしてそれを国会という場でより集めて議論をしてひとつの結果を出すワケです。
 ですから、自分の意見と合致する候補者が当選して議員になったのに、その議員が自分の考えとは違う行動をしてしまったと腹を立てる人がいますけど、それは結果的に言えば、自分の考えはその選挙区では是とされたが、さらに上の日本全体としての考え方からすれば非であったというコトだと言えるでしょう。
 国民も議員も、議論とは大勢で行うモノであって、決して自分の考えだけが100%通るコトは希であるというコトを理解しておく必要があるのではないでしょうか。
 
 政治とは、全体としての結果を求められる以上、多くの人がそこそこにだけ利益が得られる一方、逆に言えば全ての人が100%満足するコトなどあり得ない、全ての人がそれなりに不満を覚えてしまう、という代物なのです。
 
 自民党は今でも党内の議論のプロセスを堅持し、そしてその結果を党所属議員が国政に反映させていく、というまさに民主主義の原則を守って行動しています。
 議論をしてその結果を守る、というのがどうして独善的なのでしょうか
 むしろ、議論の結果を守らず自分だけの考えを押し通そうとするという方が独善的でありファシズム的なのではないのでしょうか。
 「自民党は異論を許さない党なのか」の「異論」は、決して言えないのではなくて、自民党内で意見のひとつとしてすでに議論されているモノでしかないのであり、許さないという言い方は全く筋違いもいいところなのです。
 そして、内の議論の結果に納得出来ないからと言って、そのようなレッテルじみたコトを言うなんて、我が儘もいいところなのです。
 
 
 このように、自民党はキチンと民主主義の原則を踏襲したプロセスを構築しています。
 それぞれの思惑はあるのでしょうけど、これを知ってか知らずか、マスコミをはじめ、知識人と呼ばれる人や、元職の議員、はては現職の議員すら適当なコトを言って、真実を歪めようとしています。
 しかしキチンと情報を読み取れば、自民党はとても民主的な組織であるコトが分かりますし、また小泉さんもリーダーシップは歴代の総理の中でも随一であると言えるでしょうけど、決して民主主義をないがしろにしているワケでは決してないと言えるのです。
 
 まずは、何が独善的と言えるのか、何が強権的と言えるのか、どっちがファシズム的なのか、よく考えてみてもらいたいと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、正しい議論を応援しています。
 

平成17年10月11日

 下着屋はセクハラだ

 という訳でワシである。ごきげんよう。
 
 あらあまおちさん、今日は呼びもしないのに出てこられましたね。
 
 なんだとー、今日は火曜日だろー。
 
 そうですよ。だから、おられなかったらお呼びするつもりでしたよ。
 
 なんだとー、だったら文句言うなー。
 
 くすくす
 
 な、なんだそれはー
 
 くすくす。
 
 
 
 よく分からん出だしがだ、まぁ聞け。これはけっこう前の話なんだがな、あるところでオレは待ち合わせをしていたんだ。
 
 誰とですか?
 
 ま、まぁいいじゃないかそんな事は。
 
 そうですね(くすくす
 
 最近お前こわいぞ。ごほん。でだな、そこは比較的大きな交差点で、ビルの上には巨大なテレビスクリーンがあって、CMやらなんやらを流していたんだよ。まぁよくある大きな交差点だな。
 
 待ち合わせも多いでしょうね。
 
 とは言っても、新宿のところみたいにそこまで栄えているところでもないので、まぁまぁという規模だったんだがな。で、オレはそのスクリーンをぼーーーーっと眺めながら待ち人を待っていた訳だ。
 
 ぼーーーーーーーっと。
 
 う、うむ。ぼーっとしつつ待ち人を待っていたんだが、ふと、女の声に呼び止められたのだ。後ろから「あのー」って。だが、待ち人とは声が違うし、それならわざわざ後ろから声はかけない。だからキャッチセールスかなと思って振り返ったんだが、この女、その後思いもしない言葉を発したのだ。
 
 「ツボ買いませんか」
 
 出番が少ないからといって、そこでボケるなっ。その女が何を言ったのかと言えば、「そこにたっていると女性の人が入りにくいですから、退いてもらえますか?」 オレは一瞬なんの事か理解できなかったんだが、ははあなるほど、オレの立っていた場所の後ろ側には女性用下着専門店があるではないかと。
 
 ・・・・あー、それ、もしかして、カチンってきました?
 
 カチンときたね。言っとくが別に入り口をふさぐように立っていた訳でもない、ではこの女は何が言いたかったのか。女性専用下着屋の前には男は近づくなと言っている訳だ。しかしさっきも言ったように、オレが立ってた所は巨大スクリーンが設置されているぐらいの人通りの大きな交差点である。たまたまそこに立ってたのがオレぐらいなもんだったからこの女店員は言ってきたのだろうが、天下の往来でそんな事言われる筋合いはない。オレは当然言い返す。「だったら大通りにこんな店作るな。オレがここにいる事で恥ずかしくて店内に入れないなんてヤツ本当にいるのか? 恥ずかしいと思うなら、オレがここにいなくても恥ずかしいと思うヤツだろ。見られたくなかったら裏通りでも店をつくれ。そもそもなんだこの店は、ガラス張りじゃないか。外から店内が丸見えじゃないか。それでよくそんな事が言えるな。下着を買うところが恥ずかしいと思うなら、こんな人通りが多いところ、わざわざ人が集中するような交差点に店を作るなや。ガラス張りにすんなや。外から下着が見えるようにすんなや。お前の言っている事は、この通りは我が店があるので男は近づくな、歩くな、と言っている訳だ。すごい差別だなおい。お前らが勝手に自ら望んでこの大通りに店舗を作っておいて、なんて自分都合な言い分だ。差別的発言と理解していて言っているのか?・・・」
 
 まぁお気持ちは分かりますが、ちょっと大人げなくないですか?
 
 いま思えばな。だが面と向かって「そこどけ」と言われおとなしくできるオレでもないし。
 
 その女店員さんご愁傷様ですね。
 
 さすがにこの辺まで言ってる時ぐらいには、女店員の顔が可哀想になっていたみたいで、いつの間にか来ていたオレの待ち人がまぁまぁとその場をなだめたんだがな。
 
 でも確かに、大通りにガラス張りの店にしておいて、そこに立つなはないですね。電車の中で化粧しておきながら「見るな」とか言っているのと同じな感じで。
 
 そうそう。おめー、ああいう下着屋に入れるか?
 
 入れませんよ。恥ずかしい。なんで下着を選ぶ様を人様に見られないといけないんでしょうか。
 
 まぁおめーは着物だから下着着てないんだろうが。
 
 バギッ
 
 ぎゃー
 
 ま、女の立場からすれば、そういうお店で入り口付近に男の人がぼーーーっと立ってたら、入りづらいと言えば入りづらいと言えるかもしれませんけどね。
 
 それでも、下着選びしている様は見られて平気なんだろ、その店に入るヤツは。
 
 結局、自分が気にするかどうかという点と、あとそういう女の人って「外から男がジロジロ見ない」と決め込んでいるんじゃないでしょうかね。もちろん、男の人の目なんてものともしない人も多いのでしょうけど。
 
 「見ないと思っている」のと、「見てはならない」とするのとは大きな違いでな、正直言えば、あんな店を堂々と構えるなと言いたい。目のやり場に困る。はっきり言ってありゃセクハラだ。だからジロジロと見ようとは思わないが、しかしだからといって、ジロジロ見る人を止める事は出来ないだろと。だって公の場で堂々と見えるように設置してあるのだから、それを見るなとは決して言えない。
 
 なんかやっぱり自意識過剰な女が増えた結果かなとは思っちゃうんですよね。確かに女店員さんの言うコトは分からなくもないですが、もうちょっと違う言い方はできなかったのかなと思いますよね。
 
 結局な、この女店員は自分が差別的発言をしているとは全く思いもつかなかった、気づきもしなかったんだろうよ。なぜかと言えば、男が下着屋をジロジロ見るはずがない、見てはならないものだと、無意識の内にでも認識確信してしまっているのだろう。さっきの電車の中の化粧もそうだし、自分がこういう事をするのは当然で、それを見る方が気にする方が悪いと確信してしまっている。男が気にしなければ全て解決するんだという自己本位な我が儘な主張なんだよ。
 
 「男が気にしなければ全て解決するんだ」っていうのは、確かにあるかもしれないですね。
 
 女性専用車両とかな。勝手に男全てを犯罪予備軍呼ばわりして、しかも男が我慢すれば万事解決なんて、都合勝手良すぎるんじゃねぇかって。
 
 そういう意識が風潮としてあったために、女店員さんも女性上位で通じると思ってしまっていたんでしょうね。おそらく無意識レベルなんだとは思いますけど。
 
 そしてそれに何も考えずに追随する男がくさるほどいる訳だろ。女性専用車両の議論でも、男が我慢すれば痴漢が減るんだからいいじゃないかって言ってたヤツなんてゴマンとおる訳だ。そりゃ図に乗る女はいくらでも出てくるだろうよ。
 
 あと、言い方の問題もありますよね。これも差別問題やら、人権問題に関わってくるコトですが、特に人権法にかかる議論の際に、いまの人権擁護法案を「人の心から差別を無くす法案」だと勘違いしている人が、これが実に多いんですね。でも実際は、外に出てくる、外的な差別を規制しようっていう法案であって、極端な話「あいつは部落だ」と思うコトそれ自体はなんら罪にはならないワケですが、それを紙に書いて掲示してしまうのは犯罪になるワケです。外国人の入居問題にしても、外国人は当然国籍が日本ではないワケで、なにか問題を起こしても外国に逃げるという手段が取りやすいために、入居に関しては条件を厳しくするっていうのはある意味当然とは思います。しかしおおっぴらに「外国人はお断り」と掲示してしまうのはどう考えても問題なワケであって、だから実際の審査の際に、保証人をキチンと調べるとか、そういう風にして、もし断るなら「この保証人では保証能力が低いと言わざるを得ないのでお断りします」と言えばいいだけなんです。保証人制度は社会的に認められている制度ですからね。それでもしもっとキチンとした日本人の社会的地位のある人が保証人に名乗り出て来るというのであれば、それはそれでいいワケですし。だから公的機関とかお店の人とかが、めんどくさいからって一律で切ってしまうというのは、社会的責任を果たしてないと言わざるを得ないワケなのです。そういう努力もしてはじめて公的な場所で商売が出来るようになるんだと考えなければならないハズなんですね。
 
 おお、今回出番が少ないからといって、一気にしゃべったな。
 
 いや、そういうワケではないんですが。
 
 まぁでも、実際にはそうだな。もし本当にオレが店の入り口を塞いでいたのであれば、そういえば納得するし、まぁ塞いではいなかったがな。だからたぶん今回のオレの件は本心から男が邪魔だと思っていたのだろうが、そうであったとしてももっともらしいように言えばオレの気分は害されなかったんじゃねぇだろうか。
 
 人権問題って、極論、その人の気分が害されるかどうかですからねぇ。
 
 まぁな。もちろんそれだけで済まない問題もあるワケなんだが、そして、心の中の差別心も解消していく方向に向かうのが理想論ではあるんだがな。
 
 確かにまぁまだ深いところで男性主義っていう面があるコトはあるとは思うんですけど、逆に表面的な部分で女性上位ならなんでも許されるっていう風潮が定着してしまっている感がありますよね。
 
 人権問題って、男と女みたいに対立論で語ってもしょうがねぇんだよな。個別事案でひとつひとつに対応していかないと。ちょっと前に、電車の中の中刷り広告に週刊誌のセックス記事のタイトルなどを載せるのはいかがなものかという議論があって、最近は業界が自粛しているようなんだが、確かにああいうのはやめた方がいい。あと電車の中でのセックス記事を読むとかもやめろと言いたい。そういうのは家でこっそり読むのが正しい姿だ。しかし、それと下着屋の大公開はほとんど同じレベルなんじゃないのか。どっちもセクハラだよ。セクハラ。女性だからセクハラしても許されるってもーんじゃねぇだろ。
 
 あまおちさんは下着見れてもうれしくないんですか?
 
 バカだなお前は。下着っていうものは、呼んで字のごとく「下」にあるべきものであって、隠すものなんだよ。で、そういう隠れているものだからこそ、それが表に表れたときに、真価を発揮するんだ。分かるか? 下にあるから価値があって、上にあったら価値はねぇんだよ。
 
 つまりチラリズムってコトですか。
 
 い、いや、そういう言い方は、まぁそういう事ではあるんだがな。というかな、物事の序列という事だ。隠すべき物を表に出してもただ見苦しくなるという順列を理解できない人間が増えてきてしまった、自分さえ良ければあとはなんでもいいっていう考えが、かなり前から警告されていたのにも関わらず、ますます拡大してきてしまっているという事なんだろうよ。
 
 なるほど。今日のお話は、あまおちさん大好き下着のお話じゃなくて、真面目なお話だったんですね。
 
 ・・・下着着ないおめーには関係ない話だったなー。
 
 どうしてわざわざ殴られオチを自分で招こうとするですかねー、バキッボキッゴキッ
 
 ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ。
 

平成17年10月12日

 球団が企業なのか、プロ野球機構が企業なのか

 今日はプロ野球のお話です。
 
 最近、欽ちゃんそっくり、村上ファンドの村上さんが、阪神電鉄の株の買い占めたコトにより、阪神球団の株式を上場するんだとワイドショーなどをにぎわせているのは、皆さんもよくご存じのコトかと思います。
 なにやら、株式が上場され誰でも変えるような状態にしてしまうと、例えば悪意ある人間が株式を独占することによって八百長試合が発生してしまうんじゃないかという懸念や、また外国の大富豪が個人一人で株式を買い占め、球団がただの個人所有球団に成り下がってファンのための球団でなくなってしまうんじゃないかという懸念など、いろいろな問題が指摘されていますね。
 もちろん本当のファンが株式を買うことによって、ファン本位での球団作りが出来るようになるというメリットなども言われており、賛否両論なかなか激しい議論が行われています。
 
 しかし、やえはこの問題、ある問題を今まで無視し続けてきたツケだと思っています。
 この問題を誰も議論せずに耳に入れないように逃げ続けてしまった結果、今回の村上さんの企業としては別に珍しくもなんともない常識的な戦略にも関わらず、ここまでオタオタしてしまうのでしょう。
 そしてこの問題は、日本プロ野球の根本に関わる問題であり、またプロ野球の人気の浮沈にも関わる大きな問題でもあります。
 
 どのような問題かと言えば、これは以前にも更新で取り上げたコトがあるのですが、では逆に質問してみます。
 
 阪神球団の浮沈存続に関わるライバルとはいったいドコなのでしょうか。
 
 もちろん、野球の試合の勝ち負けの上でのライバルは、巨人やカープなどの他の球団と言えるでしょう。
 しかし、阪神球団そのものがある程度の利益を得、球団として存続していくために戦わなければならないライバルとは、それは他のプロスポーツやショーエンターテイメントビジネスなのです。
 サッカーJリーグやプロゴルフ、プロレスや格闘技など、さらに言えば映画や演劇など、「娯楽費」「レジャー費」などに分類されるところに使われるお金の対象が、プロ野球球団のライバルなのです。
 
 仮に阪神がぶっちぎりの強さを誇る球団だったとしましょう。
 巨人ですら歯が立ちません。
 ではこれだけで阪神球団は本当に成り立っていくのかと言えば、もし全く球場にお客さんが足を運ばなくなってしまえば、その強さなど全く無意味に終わってしまうのです。
 また、阪神と巨人だけが強くて儲かっているとしましょう。
 しかし他の球団はもはや球団を維持できなくなってしまったとします。
 では阪神と巨人だけでプロ野球が成り立つでしょうか。
 おそらくすぐに廃れてしまうコトでしょう。
 プロ野球が存続していくためには、強さなどは関係ないのです。
 まずはお客さんがお金を出してくれるかどうかが第一なのであり、逆に考えれば、別に球団が強さにこだわる必要なんて全く無く、弱くてもお客さんがいっぱい集まるのであれば、それで十分プロ野球はは成り立っていくコトは出来るのです。
 
 プロスポーツとは、勝つことが命題なのではありません。
 「お客さんに楽しんでもらうコト」が一番の命題なのです
 そしてたまたま多くのプロスポーツの場合において、「楽しいと思う」=「勝つこと」となるために、勝つことに努力する場合が多いのですが、しかしそれは「楽しんでもらうために勝ちを目指しているだけ」の話であって、勝ちが直接お金に結びついているワケでは決してないのです。
 変な話、お客さんが負けを望めば、負けるコトもいとわないのが、それがプロなのです。
 
 よって、プロ野球のライバルは他のプロスポーツです。
 プロ野球は、いかに「プロ野球というコンテンツ」をより多くの人に楽しんでもらうか、他の娯楽コンテンツよりも価値を売り込めるかが一番の命題なのです。
 しかし、残念ながら日本のプロ野球関係者は、これをほとんど理解していなかったりします。
 一番理解していないのは、巨人と、ナベツネ会長です。
 巨人さえ強ければ人気が回復するなんて、いまだに根拠のない妄想を持ち続けています。
 だから巨人は金にあかせて他球団から実力選手を集めまくっていて、それを「企業努力」などと呼称して正当化させようとしていますが、しかし本来の企業努力とは、商売上のライバルに勝つために行うものであり、プロ野球で言えば、プロ野球というコンテンツ力を高め、他のショービジネスコンテンツに打ち勝つ努力をするコトが企業努力なのです。
 
 もし、巨人球団が儲けた金を巨人だけが使うのは当然だと、巨人の言う金にあかせての大型補強が企業努力であると言うのであれば、つまりプロ野球の商売上ライバルが他球団と言い張るのであれば、では村上ファンドの村上さんの主張である阪神株の上場も、当然企業努力と呼ばなければならないのではないでしょうか。
 巨人やナベツネ会長の主張は、プロ野球の中での他の球団にどんな手段を使っても勝つことが経営努力だと称するワケですから、だったらそれはひとつのただ独立した阪神球団という企業が、オーナーの主導により株式上場という資本主義上のルールに則って商戦略を立て実行するだけのコトなのですから、それに何の問題があるというのでしょうか。
 むしろ、村上さんのやろうとしていることを阻害するというのであれば、悪質な営業妨害であり、独占禁止法違反であると言えるのではないでしょうか。
 
 これでは、巨人ナベツネは、ただ単に自分の球団だけ我が儘やりたい放題したいだけと言っているに過ぎないのです。
 
 もし、プロ野球全体がひとつのコンテンツであり、そのライバルが他のショービジネスであって、それに勝つよう努力すると言うのであれば、それは村上さんのやろうとしていることをやめさせる大義名分になるとは思います。
 株式などの管理はプロ野球全体として管理するようにして、一球団だけがプロ野球としてのコンテンツの和を乱して価値を下げるのをやめさせるのは、ある意味当然の話だと言えます。
 企業のゴタゴタはプロ野球ファンの本位ではなく、楽しく野球を見るのがファンの望みなんですからね。
 また一球団だけが独自路線をとってしまって、野球やスポーツとは関係ない業種と同じような市場に晒されるコトによるデメリットまでをももたらしてしまうというのは、やはり野球というコンテンツの価値を下げてしまうコトに成りかねないと思います。
 だからもしプロ野球がプロ野球全体としてひとつのコンテンツと認め、商売敵はもっと外の、他のプロスポーツだと認識し、それらのコンテンツに打ち勝つよう努力するというのであれば、是非そうしてもらいたいと思いますし、この村上問題も早く収束するコトができるでしょう。
 そして、おそらく今のプロ野球協定はそのような思想の下に作られているのだと思われます。
 
 しかしそれにも関わらず、プロ野球関係者の考え方や巨人ナベツネ会長のやり方は、プロ野球協定の思想に全く反してしまっているのです。
 やえから言わせれば、今のやり方というのは、ただプロ野球のコンテンツの中での内ゲバに終始しているに過ぎず、他のショービジネスに付け入るスキを与えているに過ぎないのです。
 実際にプロ野球の人気はどんどん落ちているワケですしね。
 
 だからここを整理する必要があるのです。
 議論しなければならないのです。
 日本のプロ野球は、これからプロ野球コンテンツを他のショービジネスに負けないよう全体として頑張っていくというのであれば、村上阪神の“暴走”を止め、そして巨人の“暴走”も止めて、全体としてコンテンツ力を高めるよう、戦力の均衡などの改革を進める必要があるでしょう。
 一方、もし日本のプロ野球は、ひとつひとつの球団が独立した企業であり、他の球団に勝つことが至上命題だと言うのであれば、今すぐ寡占的な排他的なプロ野球協定を大部分削除し、村上さんの主張通り阪神株を上場させなければならないのでしょう。
 今までこの議論をいままでほったらかしにしてきたために、そしてプロ野球協定の本来の思想と、実際に巨人が行っている「経営努力」とのねじれ現象が起きてしまい、今回のような上場話が起きた時にオタオタしてしまっているのです。
 自分の今までやってきた都合の上だけでそれぞれが勝手に主張を展開するだけなのですから、議論がかみ合わない、話にならないのは当然で、このままではねじれがねじれを呼んで、結局ファンに見捨てられていくだけになってしまうコトでしょう。
 
 つい去年、一球団減って、もしかしたら1リーグ制になるんじゃないか、そうなった時にプロ野球の人気は将来的に大丈夫なのか、本当はどのような形が理想的なかのというような大議論が巻き起こったのですが、結局はうやむやのままに収束させてしまいました。
 そして今回ももしうやむやのままに終わってしまうようなコトになってしまえば、様々な諸問題や、今回やえが提示した根本的問題を知らん顔にしたままににしてしまえば、今後はますます日本のプロ野球は衰退していくことでしょう。
 もう一度、お客様に対してどう喜んでもらえるのか、そこを考えていく必要があると思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、プロの中のプロを応援しています。
 

平成17年10月13日

 小泉メルマガレビュー

 小泉内閣メールマガジン 第206号 ========================== 2005/10/13
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 官邸の秋
 小泉純一郎です。
 昨日、秋晴れのすがすがしい朝、いつものように公邸から官邸に歩いて向かう途中、公邸の前の植え込みのなかにキノコが生えているのを見つけました。カサが大きく開いたキノコや下草のかげに隠れるように生えている小さなキノコなど、よく見るとあちらこちらに何種類かのキノコ。食べることができるのかどうか、早速調べてみたいと思います。
 
 キ、キノコ?
 しかも食べる気マンマンですか!?
 よほどお気に召したのか小泉さん、わざわざ写真までアップされていらっしゃいます
 
   ちゃちゃっちゃらっちゃっちゃーん♪
 
 写真もあるので何のキノコが調べてみようかと思ったんですけど、生兵法はなんとやらで、間違っていたらキケンですのでやめておくコトにしました。
 おそらくこのキノコを食べると巨大化して敵に当たっても一回は命が助かるっていう、あの伝説のキノコだと思います。
 
 まわりをみると小さなドングリもたくさん落ちている。子供の頃よくドングリを拾って遊んだことを思い出しながら、東京の真ん中で、小さな秋の訪れを実感することができました。
 
 ドングリころころドンゴリこー♪
 最近めっきり涼しくなりましたからねぇ。
 というか、明け方は寒いぐらいで、時折目が覚めてしまいます。
 ですので今日もちょっと眠いです(笑)
 
 郵政民営化法案は、火曜日の衆議院本会議で、賛成338票、反対138票、200票の大差で可決されました。7月5日、解散前の衆議院で採決したときはわずか5票差だったことを思うと、先の総選挙でいただいた国民の皆さんからのご支援の力がいかに大きかったか、身の引き締まる思いでした。
 今日は朝9時から夕方5時まで、参議院での郵政民営化法案の審議に出席します。「郵政民営化は必要だ。」「改革を止めるな。」という皆さんの声を受け止めて、改革の必要性を国会の場でわかりやすく説明し、法案のすみやかな可決、成立を目指します。
 
 やえは、あの解散で、もう自民党はこれで終わりだと思っていて、そんな感じの更新も書いたのですが、しかしいざ解散してみると、これが郵政民営化を望む声が本当に多かったんです。
 街の声がですね。
 そしていつの間にか自民党が大躍進するんじゃないかという雰囲気になって、いざフタを開けてみると、本当に大勝利だったという結果になりました。
 こんなに郵政民営化を望んでいる人が多かったとは、やえは全然気がつかなかったです。
 
 パキスタン北部で起きた地震では、犠牲者は2万人を超え、甚大な被害になりました。多くの人々ががれきの下じきになり、今も懸命の救助活動が続けられています。
 この地震では、JICA(国際協力機構)から都市廃棄物対策の専門家として派遣され、現地で指導にあたっていた楢原覚(ならはらさとる)さん一家が被災しました。楢原さんは日本の顔としてパキスタンの方々にとけ込んで協力してこられたと聞いています。犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
 
 最近国内外で大規模な災害が多発していますよね。
 そして犠牲者の数が日本に比べたら文字通り桁違いなワケでして、なんとも感覚が麻痺しそうです。
 
 日本政府は、直ちに国際緊急援助隊を派遣し、テントや毛布、浄水器など2千5百万円相当の援助物資を現地に届けました。日増しに大きくなる被害の状況を受けて、2千万ドル(約21億4千万円)の無償支援を追加して実施することも決定しました。
 国際緊急援助隊は、救助チーム49名、医療チーム21名、警察、消防、海上保安庁、医師、看護師、薬剤師などのメンバーからなっています。余震がつづき物資が不足する厳しい環境の中で、早速任務にあたってくれています。日本のNGOの方々も現地に入りました。現地での救援物資の輸送などのために自衛隊のヘリコプターを派遣する準備も始めています。
 
 自衛隊も海外派遣が多くなってきています。
 まだまだ余震や二次三次被害が出るかもしれません。
 また、やはり外国だから仕方ないと言うしかないのでしょうか、略奪とかレイプとかが横行してしまっているそうです。
 どうぞお気を下さいね。
 
 日本も昨年の中越地震の際には各国から暖かい支援の手が差しのべられました。これからも世界各国と協力しながら、積極的に支援を進めてまいります。
 
 困ったときはお互い様。
 こういう時にこそ積極的に動いて損はないですからね。
 各関係者の方々には頑張ってもらいたいと思います。
 
 
 →   →   →   →
 
 冒頭にお伝えしました例の食べると体が巨大化するキノコですが、やえの予想通り毒キノコだったそうです。
 しかも麻薬原料植物指定の「ヒカゲシビレタケ」だったそうで。

 シロシビン−シロシンによる幻覚を伴った中毒を起こす毒きのこ
 
 ヒカゲシビレタケなどのシロシビンによる中毒は,幻覚などの症状の他に,しびれや瞳孔反射がなくなるといった症状が出る。中毒状態は4- 6時間続くが,死亡することはまずない。ヒカゲシビレタケもPsilocybe mexicanaや Psilocybe cubensis と同様に,シロシビンやシロシンを含むむことが判明した.
 ヒカゲシビレタケによる中毒が最近東北で相次ぎ,10名の中毒者の症状を,精神医学的に分析し,次の3つに分類した。すなわち不快な酩酊感,しびれなどの身体症状のみを示す第1群,視覚性変化を主として示す第2群,昏迷状態や錯乱状態をその極期に示す第3群である。
 シロシビンは脳の中枢神経における伝達物質の一つであるセロトニンに構造が似ているため,セロトニンリセプタ−に作用し,幻覚を引き起こすと考えられている。

 これって、確か、少し前に流行ったマジックマッシュルームですよね?
 うーん。
 小泉さん食べなくて良かったですね(笑)
 
 
 
 [編集後記]
 今週号の大臣ほんねとーくは尾辻大臣のアスベスト問題です。健康被害に遭われた方々を隙間なく救済することが緊急の課題です。そのための法案をできるだけ早く国会に提出できるよう準備を進めています。アスベストに限らずいろいろな化学物質についても人体への影響が報告されています。事は国民の健康・安全に関わる問題です。各省庁の風通しを良くし、スピード感を持って国民への情報提供などを行ってまいります。
 下記ページで当面の対策やアスベストに対する不安や疑問に応えるQ&Aを公表しています。どうぞご覧ください。(せいけん)
 
 ※ 首相官邸ホームページ(アスベスト問題)
 http://www.kantei.go.jp/jp/asubesto/index.html
 
 これ、身体への影響が出るのが数年後、十数年後っていうのがこわいんですよね。
 しかも、工場などの近くに住んでいただけで発症するなんて例もあるようですし、体内に蓄積してしまったアスベストは0には出来ないそうで、さらにこわいワケです。
 出来るだけ安心できる体制を早く作ってもらいたいと思います。
 
 
 今週の小泉メルマガレビューでした。
 
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