☆やえニュース☆

 鳩山メルマガレビュー適切か不適切かは有益かどうかで判断すべき感想いくつか補正予算執行停止は中身の議論をしているのか鳩山メルマガレビュー民主党の「現実路線」は許されない地元の事情革新・左翼政権広島・長崎オリンピック招致構想について

平成21年10月1日

 鳩山メルマガレビュー

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 ┃        鳩山内閣メールマガジン創刊準備号        ┃
 ┃                   2009/10/01        ┃
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          ★☆鳩山内閣メールマガジン創刊☆★         
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 ┃          鳩山由紀夫の「ゆう&あい」          ┃
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 はい。
 というワケで、鳩山内閣もメルマガをはじめるというコトで、この前登録確認のメールが来ていましたので、登録しておきました。
 この前は、メルマガをしないから−1ポイントと言いましたけど、撤回いたします。
 これで木曜日のネタに困らなくてすみます(笑)
 これからどんな今までと違うメルマガが読めるのか、期待しておきましょう。
 
 しかしそれにしても、「ゆう&あい」はナイんじゃないですか?(汗
 
 [歴史を変える]
 皆さん、こんにちは。鳩山由紀夫です。このたびは、「鳩山内閣メールマガジン」にご登録いただき、誠にありがとうございます。
 
 はい、こんにちは。
 はじめまして、鳩山さん。
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 
 今回、皆様方のご支持により、「政権交代」が実現し、去る9月16日に三党連立政権を発足させることができました。これは、私たちの力ではなく、国民の皆様の「これまでの政治を変えたい」というお気持ちの表れにほかなりません。
 
 まぁそうでしょう。
 基本的には、民主党支持と言うより、反自民票がほとんどだったかと思います。
 
 日本が直面する諸般の課題、将来に対する不安や広がる格差、そういった問題に、いったい政治は何をしているのか、というご不満をお持ちだったのではないでしょうか。
 私たちは、この国の政治を、国民の皆様のものに取り戻すべく、根本から変えていきます。国民の皆様と心を接している政治家が、皆様の声を直接、国政に反映させる「政治主導」、すなわち、「国民主導」の政治を実現します。
 
 はい。
 言っているコトは分からなくもないんですが、まぁ言っているコトは間違ってはいませんね、ぐらいにしか感想がわきません。
 「政治主導」と最近民主党はよく言っているところですが、ではそれは、いったい具体的にはなにをどういう風にするコトなのか、ここが全く見えてこないからです。
 なにをすれば政治主導なのか、今までは何がダメで、どう変えていくのか、まだ組閣から一ヶ月も経っていませんので実行はこれからなのでしょうけど、早くビジョンを具体的に示してもらいたいなぁと思います。
 
 その根底に流れるのは、「友愛」の精神であります。自らが自立を目指しながら、お互いの違いを乗り越えて尊重し合い、助け合っていく、そのような社会を目指します。
 
 はぁ。
 
 過去の前例に縛られていたり、予想される困難さばかりに目を奪われていては、何も変わりません。あるべき姿、目指すべき理想に向かって、それを実現すべく、一歩ずつでも前進していく政治を実現します。
 
 はい。
 それは分かりましたので、ぜひ早く「目指すべき理想」の具体的なビジョンを示してください。
 理想論を語るだけでは政治家ではありません。
 それは評論家や思想家がすべき仕事であって、政治家は結果を出すのが仕事です。
 現実の前にどう立ち向かうのか、その現実論を示してもらいたいと思います。
 
 私は、就任早々訪米し、国連の気候変動首脳会合や安保理首脳会合での演説、そして、総会での一般討論演説を行うともに、ピッツバーグでのG20に出席しました。また、オバマ大統領をはじめとする各国首脳とも実り多い会談を行い、信頼関係を築いてまいりました。すべてが初めての経験でしたが、私が志す「新しい日本」の外交の第一歩を踏み出せたと思っております。
 
 総理就任直後の国連と言えば、麻生さんも同じようなコトがありましたよね。
 でもあのときは、アクシデントに対して素晴らしい切り返しをした麻生さんに対して、マスコミはほとんどスルーしていたモノですが、いやはや時代は変わったもんです。
 たった数年で。
 まぁまだまだこれからですし、たった数分で信頼関係なんて築けるワケないですから、これから時間をかけてよい結果を出してほしいとは思います。
 
 また、今日からは、2016年オリンピック・パラリンピックの東京招致を目指し、IOC総会が開催されるコペンハーゲンに向かいます。精一杯がんばってまいります。
 
 あれ?
 民主党って東京オリンピックに反対じゃなかったでしたっけ?
 
 最後になりますが、私たちは、皆様と一緒に、日本の政治を変え、歴史を変えていきたいと考えております。そのためには、このメルマガへのご意見をはじめとして、是非、政権にものを言っていただきたい、参画していただきたいと思っています。
 私たちが、皆様方のお気持ちを、いかにしっかり政策の中に打ち出していけるかは、国民の皆様の参加しだいにかかっている、と申し上げてもいいと思います。
 皆様のご理解と積極的なご参加をお願いいたします。
 
 もし日本がそれで良くなるというのでしたら、もちろん素晴らしいコトですから、それはがんばってもらいたいと思います。
 いまのところ明確な具体的なビジョンがないのでなんとも言えませんが、その辺を次回からメルマガにも書いていただきたいです。
 その方がレビューのしがいもありませんしね。
 これからよろしくお願いします。
 
 
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 ┃            編集長からの挨拶            ┃
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 このたび官房副長官と鳩山内閣メールマガジンの編集長を務めることになりました、松野頼久です。就任にあたり、一言挨拶を述べさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 はじめまして、やえです。
 ええと、ごめんなさい、松野先生のコトは存じ上げませんモノで、ちょっと調べさせもらいました。
 当選4回で、お父様が衆議院議員、おじいさまも議員さんですね、さらに元々は細川護熙元総理の後継という立場の方ですね。
 そして鳩山派というコトで、やっぱり官房長官や官房副長官は総理派閥から出るっていうのは、自民党時代から変わってないんですね。
 まぁ女房役はやっぱり一番気の置ける人が就いた方が気が楽ですからね。
 
 先週、早速鳩山総理のアメリカ訪問に同行してきました。総理は10カ国首脳との会談、国連気候変動首脳会合での演説、国連総会での一般討論演説、安保理首脳会合、そしてピッツバーグでの金融サミットなど、ここに書ききれないほどの日程を精力的にこなしました。
 その全てにおいて総理は、官僚の作成したメモを読み上げるのではなく、自分の言葉で語りかけていました。これまでの総理にはない大胆な発言に、世界各国の方々も、日本が変わったという印象をお持ちになったのではないでしょうか。私も最初は戸惑いましたが、これまでとは違う私なりの工夫をして、会談のブリーフに努めました。
 
 まぁ確かにある意味大胆でしたね。
 大胆なコトが良いコトかどうかはちょっと分かりませんけどね。
 ちなみに「ブリーフ」とは、記者さんとかに会議などの中身を説明するコトで、ブリーフィングの略です。
 政治の世界では、「これからブリーフはじめますよー」という感じで使われます。
 男性用パンツのコトではありません。
 
 就任して以来総理は、あらゆる場面で国民の皆さんへの政治参加を呼びかけています。このメールマガジンも、皆さんとの対話を深めていく、大切な「架け橋」です。特に総理のコーナーも、総理の政治信条である「友愛」にちなんで、「あなたとわたし」をかけて、『鳩山由紀夫の「ゆう&あい」』と総理が名づけました。
 鳩山総理へのメッセージ、鳩山内閣へのご意見、メールマガジンへのご感想やリクエストなど、どしどしお寄せください。
 
 ああ、「YOU&I」ですか。
 ますます宗教じみ(ry
 とりあえず、またこれからレビューしていきますので、どうぞよろしくお願いしますね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、ゆう&あいはちょっと応援したくないです。
 

平成21年10月2日

 適切か不適切かは有益かどうかで判断すべき

 今日はこちらのニュースです。

 政治活動でキャバクラ利用 江田議長ら民主5議員団体
 
 江田五月参院議長や川端達夫文部科学相ら民主党の計5議員の政治団体が2003〜07年分の政治資金収支報告書に、女性従業員に接客させるキャバクラやクラブなどでの飲食代を政治活動費として計上していたことが30日、分かった。団体は党本部から寄付を受けており、その原資には政党交付金も含まれるため、支出の在り方が問われそうだ。
 会派離脱中の江田氏の資金管理団体「全国江田五月会」は事務所役員とマスコミ関係者、後援者らとの懇談に東京都台東区のキャバクラなど11店を利用。5年間で計約240万円を支払ったという。江田氏の事務所は「これからもこのような店を使うか、事務所役員らと相談して決めたい」としている。
 直嶋正行経済産業相の政治団体は3店で計約150万円の飲食を計上。
 松野頼久官房副長官の資金管理団体は東京都内のクラブ2店を利用し、約50万円を支払った。松本剛明衆院議院運営委員長の資金管理団体も都内のクラブ2店の飲食代として約30万円を計上。いずれも関係者との懇談に利用したなどと説明している。
 川端氏が代表を務める「民主党滋賀県第1区総支部」と資金管理団体などがスナックなどを政治活動に利用していたことも判明。川端氏の事務所は「党からの寄付は充てていない。これから詳細を調べる」としている。

 久々にくだらない記事が出ましたね。
 
 やえは別にキャバクラ行きたいとは思いませんが、でも男の人ってそういうところに行って、楽しいと思うのでしょう。
 そしてそれは、あまり今まで関係の深くない人同士の場においてもそれなりに場を盛り上げられるところとして、接待においてもそれなりに意味のある場として社会的にも認識されているところでしょう。
 接待で、食事をした後に、落ち着いたクラブや、ちょっとキャピキャピのキャバクラに行くっていうのは、よくあるパターンかと思います。
 もちろん個人的にお楽しみされる男の人もいると思いますが、同時に接待の場として利用する人や会社は、世の中にはそれなりにいるんだろうと思われます。
 
 そういう場というのは、料亭とか高級料理屋とかホテルとか、またゴルフとか、そういうモノと一緒です。
 値段がどうこうというよりは、すぐにお互いの中が取り持てるような、場が盛り上がって、一体感や信頼関係が築けやすいかどうかという部分が、ポイントとなるワケです。
 料理屋でもゴルフでも、接待を主なメインターゲットにしている、ちょっとお高いところは探せばいくらでもあるワケですし、あまおちさんに聞きましたら雀荘だって接待用のちょっとお高くサービスの良いところってあるらしいですから、このような接待用のお店があるというコトは、それはつまり、それらが社会通念上業務に対して効果があると認められている証拠だと言えるでしょう。
 
 もちろん個人的に楽しむだけの目的で、業務上のお金を使うコトは言語道断ですが、業務上有益である、効果があると判断されるべきところでお金を使うのは、それはどんな立場であっても認められてしかるべきです。
 キャバクラであろうとなんであろうと、政治家がどうこうとか、そんな机上の空論で語るのではなく、社会通念上業務上認められるべき支出かどうか、もっと簡単に言うと、税務署が経費として認められる支出かどうかで判断すべきでしょう。
 キャバクラがそういう場として現実的に認知されている、一般企業でも経費として税務署が認めているのであれば、やえは一切問題ない行為だと思います。
 
 こういうコトを言うと必ず、「税金だから」と言う人がいます。
 「税金でこんなところに行くのは許せない」
 こう言う人が必ずいるワケです。
 
 しかしこの言い方は2つの点で疑問があります。
 まず1つは、「こんなところ」の「こんな」とは、どういう意味かというコトです。
 つまりこの言い方は、「女が横につくような低俗でいかがわしい場所に」という意味でしょう。
 低俗な場所だからこそ税金の使い道としてはふさわしくないと、こういう理屈なワケです。
 
 でもこれについてはさっき言いましたように、そんな一方的な潔白主義者的な、ある意味捕鯨反対論の精神的に近い根拠のない理屈でしかないとしか言いようがありません。
 一番の問題は実効性です。
 その「低俗でいかがわしい場所」が社会通念上接待としてもふさわしくないとされているのでしたら、文字通り「低俗でいかがわしい場所」でいいのかもしれませんが、しかし社会がこの場所によって実際にまわっているのでしたら、それは必要な場所だと言うのが妥当でしょう。
 女から見て好ましくないと感情で思ったとしても、しかし実際女も社会の中で暮らしていて、その社会とはこういう場もあって成り立っているのですから、それを否定するのは駄々でしかありません。
 例えるなら、潔白主義者のおばさんが、男の人の性欲を否定する、セックスを否定するかのような発言をしたとしても、しかしセックスなしで人間は生きていけない、それは人類滅亡するしかないワケですから、いくらイメージが低俗であろうともなんであろうとも、セックスの存在を否定するコトは何人たりとも出来ないのと同じです。
 ですからキャバクラとかも、単にイメージだけで語るのではなく、実効性と現実的な社会通念上で考えなければならないのです。
 
 もう1点。
 これはこの問題だけに限らないのですが、どうも最近の風潮として「税金」というキーワードが入ると、むやみやたらに高飛車になる人が増えているような気がしてなりません。
 自分が働いて稼いだ金をピンハネしているんだから変なコトに使うなよと、そういう意識が最近とみに強くなっているのでしょう。
 
 もちろんこれだけ聞くとそれは間違いではないのですが、しかし最近は行き過ぎです。
 そもそも税金は、公務員などに兼業されてはその業務に支障が出るので専業で公共の仕事をしてもらう代わりにキチンとお給金を払いましょう、という意味のモノです。
 つまりは、人が国家の中で生きるために、必要不可欠な、支払うべき対価という意味です。
 税金でまかなわれる仕事も、それは人間社会を社会として回すためのモノであって、そこに公務員と民間の違いなどなく、同じ社会のために、人が生きるために必要な社会の運営のために使うべくお金でしかありません。
 人が生きるために必要なお金であって、そこに綺麗とか汚いとか、そんな上っ面の感情論は全くの無意味です。
 税金は、決してむやみやたらにピンハネしているワケでも、無意味にお金を吸い上げているワケではありません。
 当然無ければ無い方が誰しもが喜ぶワケですが、しかしそうせずにいつの時代でもどの国でも税金というモノがあるというコトは、それは結局人間が人間として生きていくためには必要不可欠の対価であるという意味のモノでるあという認識を間違えてはならないでしょう。
 
 そういう意味でこの問題をキチンと考えるならば、やはり一番注目すべきポイントは、実効性と社会通念上妥当であるかどうかです。
 税金でまかなわれようが何しようが、それによって業務が円滑に進むのであれば、それは妥当な支出と言うべきです。
 特に政治の世界なんて人間同士の付き合いがあるからこそ発生するワケで、IT企業のように人間関係が比較的淡泊なところとはまるで正反対で、むしろある種の人間的なドロドロした部分の突き合わせの世界であるワケですから、もっともアナログな根源的人間関係の世界と言えるでしょう。
 人付き合いこそが政治と言えるかもしれません。
 そんな中において、接待が現実的問題として本当に必要であれば、国民が消費者としていつも通り民間会社に物品やサービスの対価で払っているお金が、時に会社の接待費で使われるのと全く同じように、税金だとしてもそれを認めるべきでしょう。
 その製品を作って売るために接待費が必要だったのと同じように、自分が生きている社会を運営するために接待費が必要だっただけの話で、それ以上も以下もありません。
 それを認めないと言ってしまうのは、むしろ今を生きている人間社会を自ら否定するコトになってしまうのではないでしょうか。
 
 当然ですが、それが本当に業務上有益な支出であるかどうかという精査は必要です。
 接待という名を借りて、実は自分だけが楽しむために業務上のお金を使うというのは言語道断ですし、接待と言っても限度があります。
 それが適切かどうかはキチンと精査しなければならないでしょう。
 そしてそれは、政治とか役所とか民間とか関係ない話です。
 民間だって、経費と認められれば法人税等の税金上の優遇があるワケですから、厳密に言えば何にだってキリありません。
 そんな枝葉末節なコトを言うのではなく、どんな立場でも本当にそれが必要なのか現実的に考えるコトが大切なのではないでしょうか。
 
 中身のないイメージだけで政治を批判するのはもうやめた方が日本のためです。
 

平成21年10月5日

 感想いくつか

■黙祷 中川昭一さん
 
 まずびっくりしました、というのが感想です。
 昨日一報が入ってきた時は全然信じられないニュースだったのですが、どうやら本当らしいというコトで、しかも自殺とかじゃなくて病死の線が濃厚だというコトで、なんともやりきれない感じになってしまいました。
 日本にとってもっとも必要な政治家の一人でしたのに、本当に残念なコトをしました。
 
 やえが思いますに、特に中川さんは、マスコミに殺された、それは色々な意味において“殺された”政治家だったのではないかと、そう思わざるを得ません。
 例のいわゆる酩酊会見の時、あの時もやえはさんざん言いましたが、結局マスコミがセットした会見で、酔っていたのか体調が悪かったのかとにかくあまり良い無い状態で出席したので叩かれたワケです。
 なんら国際会議の公式の場ではなく、ただただマスコミが私的にセットした場での出来事です。
 つまり結局こんなの、「せっかくこっちが用意してやったのに、なんてザマだ」とマスコミが勝手に思って勝手に叩いたとしか、やえには見えませんでした。
 中川さんが財務大臣だった時、どのような仕事をどれだけされていて、そして日本に対してどのような利益をもたらしたのか、そこを語るマスコミなんてほぼ皆無だったのではないでしょうか。
 そして結局、正当な評価がされず、選挙に落ちた上に、お亡くなりになってしまいました。
 
 中川さんを見ても、今回の衆議院選挙を見ても、いまだにマスコミが大きな力を持っているコトを如実に示しています。
 ネットが発達してマスコミの力は小さくなったかのように思われていた時期がありましたが、むしろ既存大マスコミは、ネットの力を恐れたのかますますなりふり構わない影響力の与え方をするようになったのではないかと、そんな気がしてなりません。
 そういう意味でも、中川さんにかかる期待はもっともっと大きいモノがあったと思うだけに、今回のコトは本当に残念でなりません。
 改めてお悔やみを申し上げます。
 
 
■民主党のキャバクラの件について
 
 前回の更新で書きましたキャバクラの件ですが、あれは一般的なお話というか、一般国民が政治を見る上でどう考えるべきか、というところを主眼として書いたモノです。
 端的に言いますと、公務員とか民間とかそういう立場は関係なく経費として認められるなら認めるべきで、「税金だから」と言うはあまりにも高飛車すぎる言い方でしかない、「税金払っているんだから何でも言うコトを聞け」と言ってしまうのは究極の拝金主義ではないのか、というコトです。
 もっと端的に言うと、そんなコト言ってるアナタやアナタの会社の人もキャバクラを経費で落としたコトあるでしょ? というところでしょうか。
 人間にとって欲望は大切な感情ですから、それに目を向けて人間社会を考えても、それは理想共産主義かロボット社会主義にしかならないでしょう。
 
 ただ、一般的な目線で見るとそうなんですが、民主党の目線で見ると、やっぱり違いますよね。
 それはそうです。
 だって民主党は、いままでさんざんこの手の“問題”で自民党を批判してきたワケですから、いまさら自分たちだけは許されると言うのは、あまりにも身勝手すぎる話でしょう。
 例えば料亭です。
 民主党は自民党議員の料亭通いをよく批判して、その上で「自分たちはクリーンです」と、つまり「高級店=悪」と喧伝して相対的に自分たちは「正義」と言っていたワケです。
 であるなら、キャバクラだって申し開きできないぐらい「悪の行為」であるというのが民主党の指針なのですから、ここは自民党に謝罪と、国民に「ウソをついたコト」に対する謝罪をし、またそのウソの積み重ねで政権を取ったのですから、政権の座から降りるというのが本来あるべき姿なのではないでしょうか。
 
 このキャバクラに限らず、政策的なコトも含めて、民主党という党は「他人を批判するコトで力を持った政党」、もっと言うと、「他人を陥れたコトによって相対的に自分を正しい位置に持ってきた政党」であるのですから、もしその他人が間違っていなければ、自分の今の位置は間違っていると言うしかないワケです。
 例えば他にも、野党時代はあれだけ政府にはムダがたくさんあるとか言っていたのに、いざ政権について見ると、思ったより削るところが無くて困っているのが現状のようですし、ホント民主党はデタラメだらけです。
 いつか誰かが麻生さんに対して「やるやる詐欺」とか言ってましたが、いったい誰がやるやる詐欺なのか、よくよく自分の胸に手を当てて考えてもらいたいところですね。
 
 
■鳩山首相、ファッションショーに出演

 <鳩山首相>ファッションショー出演 献金問題では表情硬く
 
 鳩山由紀夫首相は3日、東京・代々木で開かれたチャリティーファッションショーに出演した。 さまざまなポーズを取るノリの良さを見せる一方、別の場所で記者団に献金虚偽記載問題を聞かれると硬い表情を見せ、首相には甘辛い一日となった。
 首相は美容室で散髪してからショーに臨んだ。
 ステージでのいでたちはワインレッドのジャケット、白地のシャツ、黒のズボン。幸夫人とともに歩き、手を腰にあてたり、 両手を前に広げるポーズを取ると観客から歓声があがった。

 もしこれが麻生さんだったら、いったいマスコミと民主党はどのような取り上げ方をしていたのでしょうか。
 民主党もマスコミも、このダブルスタンダードにはいい加減にしてもらいたいです。
 本当に日本をダメにしているガンとしか言いようがありません。
 
 これもキャバクラの話と構図は同じですが、もちろんこういうイベントに総理大臣や閣僚が参加する場合は、時や場合やタイミングなど様々あって、一概に言えるコトではないとは思います。
 イベントに出るコトで経済が活性化したり、日本をアピールしたりと、一国のトップだからこそ発信できるモノも確かにあると思います。
 ですからイベントに出るコトそのものを批判するつもりはありませんが、しかし、まとめブログのレスにもありますけど、相変わらずの主張の一貫性のなさには、あきれるしかありません。
 

 鳩山氏「なぜ亀有に」麻生首相を批判
 
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は9日、大阪市での街頭演説で、金融危機が実体経済に悪影響を及ぼしていることを指摘しながら 「今こそ、麻生太郎首相は官邸で寝る間もなく対策に取り組むべきだ。なぜ(東京都葛飾区の)亀有でパフォーマンスをしなければならないのか」と述べ、8日にあった漫画主人公の銅像除幕式出席などを批判した。

 いま「寝る間もなく対策に取り組むべき」なのは、いったいどこのどなたなのでしょうか。
 

平成21年10月7日

 補正予算執行停止は中身の議論をしているのか

 今日はこちらのニュースです。

 補正執行停止2・5兆、首相なお上積み指示
 
 政府は6日、2009年度補正予算の見直し状況の1次集計結果を公表した。
 13府省庁の補正予算総額14兆6630億円のうち、執行停止額は17%にあたる2兆5169億円に上った。鳩山首相は民主党内で目標額とされてきた3兆円に近づけるため、仙谷行政刷新相に、さらに上積みを図るよう指示。刷新相は同日夕、記者会見し、各省庁に凍結事業の追加を求め、来週中の最終取りまとめを目指す考えを示した。最終結果は閣僚委員会に諮った上で閣議決定する方針だ。
 事業の内訳で見ると、地方向けの基金を除く基金事業が9204億円。金融対策が5830億円、金融対策を除く公共事業関係費が4552億円に上った。
 刷新相は6日夕、首相に集計結果を報告した後、内閣府で記者会見し、「『要求大臣』から『査定大臣』の立場に比重を置き、ご尽力頂いた」と閣僚の取り組みを評価。その上で「もっと頑張って頂きたいというのが強い願望、要望、要請だ」と、執行停止事業の上積みを求めた。また、9月18日の首相指示で「原則執行停止とする」とした独立行政法人の施設整備費などで指示に従っていない省庁があると指摘し、さらに厳しく査定するよう各省庁に求める考えを示した。
 「子ども手当」や高校授業料の実質無償化など民主党の政権公約(マニフェスト)の主要政策の実現には10年度で7・1兆円の財源が必要になるため、政府は09年度補正予算の見直しで3兆円の財源捻出(ねんしゅつ)を目指している。

 最近テレビでは、鳩山総理のお金の問題とか、選挙前の公約に違反するかのような大臣の発言とかを一切報じず、一生懸命この話題を垂れ流し続けているところですが、しかしやえは本当にそんな報道でいいのか、そして鳩山内閣に対しても本当にこのような「削減一本調子」でいいのかと、とても疑問です。
 
 というのも、そもそも民主党がマニフェストに掲げていた補正予算削減は、それがムダだからという理由でした。
 それは当然です。
 ムダでなければ予算を速やかに執行するコトが日本のためになるのですから、そこはいくら政敵自民党の政策と言えども、党利党略だけで予算を止めてしまうというのは、ただの国賊の所存としか言いようがなくなってしまいます。
 ですから民主党が本当に予算を停止するのであれば、それはそれなりの大義名分、つまりその予算は一切日本のためにはならない、むしろその予算は日本を害するモノでしかないという理由がなければならないハズです。
 
 しかしどうでしょうか。
 民主党はいましゃかりきになって補正予算の停止を、その額を競うかのように数字を挙げはじめていますが、その一方どの予算がなぜ停止すべきなのか、その中身の議論が全く全然これっぽっちも聞こえてきません。
 あるとしても、どの省庁がどれだけ削減したかという、本当に数字のレースのような様相を呈しているだけです。
 なぜその予算がムダと呼ばれているのか、なぜその予算は必要なくて削る必要があるのか、ここの説明が全くありません。
 果たして本当にこれでいいのでしょうか。
 
 政治は数字だけ達成できればいいというモノではないでしょう。
 それが学問ならいいのかもしれませんが、政治とは中身こそが、そして結果こそが重要です。
 そしてその結果とは、いかに日本を良くするかです。
 この補正予算で言えば、これは麻生さんが総理の時に「経済対策」として打った補正予算ですから、いかに日本の経済を良くするかという点で見なければなりません。
 すなわち、もし鳩山内閣が補正予算をいじるというのであれば、経済を良くする方向にいじらなければならないというコトになります。
 予算の執行を停止した結果、日本の経済が悪くなったというのであれば、いくら停止学の数字だけを積み重ねても、まったくもって意味がありません。
 むしろそれは日本を害するコトにしかならないでしょう。
 予算の停止なんてしなければよかった、鳩山内閣は何のために存在するのか、というところまで議論が及ぶ問題になりかねません。
 
 また、やえがちょっと漏れ聞いたところによりますと、今回の補正予算の停止分の中には確か雇用対策や中小企業対策に関する予算が含まれているとかいう話らしいのですけど、しかしそれらの対策は、民主党鳩山内閣は結局来年度の予算ではキッチリ入れる予定のモノです。
 今回やらなくても、来年には同じコトをやると言っているワケです。
 つまりですね、「自民党が組んだ予算はイヤだから、同じ内容でも民主党印に変えてしまえ」と、ただこれだけの理由で今回の凍結になった、もっと言えば「凍結額の数字の水増しのために利用しているだけ」としか言いようがない措置なのです。
 いえむしろ、対策の時期が遅くなるだけ被害が大きくなるでしょうから、結局マイナスにしかならないのではないのでしょうか。
 もしこれが本当なら、今回の鳩山内閣の補正予算執行停止は、日本に害悪をまき散らすコトにしかなりません。
 
 国民はいまこそ「無駄」とはいったい何を指し示す言葉なのかを考えるべきです。
 例えばこの麻生さんの補正予算が執行された結果、ミクロ的には無駄のように思えても、長期的に見てそれが雇用や景気などを刺激して、結果的に税収のアップにつながったとすれば、それは大変に意味のある、価値のある予算だったと言えるでしょう。
 こんな記事も出てします。

 赤字国債発行へ=税収減不可避、10年度予算編成−政府方針
 
 政府は5日、2010年度予算編成に関し、歳入不足を補うため、赤字国債を増発する方針を固めた。10年度税収は09年度当初見通しの約46兆円を割り込むのは確実で、政府は40兆円を下回る可能性もあるとみて、不足分は赤字国債で賄わざるを得ないと判断した。
 鳩山由紀夫首相は就任前から、一貫して国債増発を否定してきた。しかし、昨年秋からの景気低迷で法人税や所得税などの税収が大きく落ち込み、09年度税収見通しは下方修正が避けられない情勢。首相は10年度予算編成に当たり、厳しい現実に直面して路線変更を迫られた形だ。

 来年度の税収の落ち込みは鳩山内閣の責任ではありませんが、しかし前内閣の麻生内閣は、こういう事態を見越して何度も何度も補正予算を組んで、出来るだけ景気が落ち込まないように、出来れば上向きになるように頑張っていたワケです。
 それに対し鳩山民主党は、なんでもかんでもムダムダムダと某マンガのボスキャラのように繰り返し、また無駄を削れば国債発行を抑えられると公言して憚らなかったワケですが、結局そんなのは夢想でしかなかったというところでしょう。
 このように、いくら補正予算をいじくり返しても、景気が良くならなければ数字の上だけのただの自己満足に終わり、全くの無意味で、出てくる結果は税収にも響いてますます国民の生活が悪くなるだけというコトに、民主党も国民も早く気づかなければなりません。
 いま本当に政府がやらなければならないコトは何なのでしょうか。
 
 麻生さんの補正予算はいったい何にために行われたのか。
 そして、果たして「無駄」とはいったい何を指し示す言葉なのか。
 今一度国民はよく考え直し、そして政治を見ていかなければならないでしょう。
 

平成21年10月8日

 鳩山メルマガレビュー

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 ┃         鳩山内閣メールマガジン創刊号         ┃
 ┃                  2009/10/08         ┃
 ┗・・・… ---−−−━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  ▲△一部読者の方に配信が遅れたことをお詫び申し上げます。▽▼  
 
 なかなかメルマガがこないなぁ、今日の更新どうしようかなぁと思ってたんですが、その一部読者になってしまったようです。
 あまり時間がないのですが、頑張ってレビューするコトにします。
 
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 ┃          鳩山由紀夫の「ゆう&あい」          ┃
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 [限界への挑戦]
 コペンハーゲンからの帰路の機中で、「東京」の落選を知りました。お役に立てなかったことを残念に思いながら、2016年のオリンピックがリオ・デ・ジャネイロに決まりましたことを、ブラジルのみなさんに祝意を申し上げたいと存じます。
 東京は勝てませんでしたが、東京のプレゼン(発表)は相当練習を積んでいたようで、素晴らしかったと思います。少なくとも、チームワークにおいては、抜きん出ていたと確信しています。15歳の少女からJOCの竹田会長、さらには石原都知事まで、微笑ましいほど一所懸命に頑張っていました。
 
 やえは東京オリンピックを応援していたのですが、残念な結果になってしまいました。
 せっかく鳩山さんも現地に応援に行っていただいたのに、鳩山さんの努力むなしく落選です。
 鳩山さんが総理になったばかりでの大仕事だったと思いますが、鳩山さんの努力むなしく落選です。
 とっても残念です。
 ところで、15歳の少女はともかく、石原都知事に向かって「微笑ましい」と言うのは、ちょっとなんか、気持ち悪いですね。
 
 私だけはぶっつけ本番でしたが、「クーベルタン男爵は、オリンピックは肉体と精神の融合だと述べた。東京は新しいコンセプトでオリンピックをやりたい、それは人間と自然との融合だ」と、環境を重視したオリンピックを強調いたしました。
 実は、コペンハーゲンでは今年の12月の半ばに、国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)が開催されることになっています。そのことを意識しながら、プレゼンを行ったのでした。後に石原都知事から、プレゼンはオバマズ(米国チーム)に勝ったと米国の記者が評価をしていたよと教えていただきました。嬉しいことではありますが、招致に負けては仕方ありません。
 
 例の25%を発表してからというモノ、なにか鳩山総理は「環境の鳩山」というイメージを作りたがっているように見えます。
 が、言うだけなら誰でも出来ます。
 いつも言ってますが、政治は結果責任、大切なのは実現できるかどうかです。
 達成できれば素晴らしいコトではありますが、今の段階ではどのような計画なのかすら全く見えてきません。
 排出権を買いまくったり、経済を急失速させたりしないように、まともに達成できる道筋を早く示してもらいたいと思います。
 
 コペンハーゲンの滞在は一日足らずではありましたが、COP15の議長を務めるラスムセン首相とお会いすることができ、ほとんどの時間をCOP15の議論に費やしました。
 ラスムセン首相は、私が国連で温室効果ガスの中期的な削減目標に関して、「全ての主要国の合意を前提として、1990年比で2020年までに25%削減」を掲げたことに対して、高く評価をしてくださいました。そして、COP15を失敗させないように、お互いに緊密に協力することになりました。
 
 まぁ外国が興味津々なのは当然でしょう。
 もともと環境の分野に関しては頭一つ抜き出た技術力を持っている日本が、そこからさらに高いハードルを自ら課すと言うのですから、興味を持つなという方が無理な話でしょう。
 「いったいどうやってそれを達成するのか」
 その秘策があれば是非教えてもらいたいと思うでしょうからね。
 もしくは意地悪い国であれば、「排出権を買ってくれるかもしれない」とすり寄ってくるところも出てくるかもしれません。
 ただ一番の問題は、当事者である日本国民自身が内容を知らないというところですが。
 
 オリンピックが、私たちに感動を与えてくれるのは、世界のトップ選手たちが、能力の限界に挑戦するからです。
 地球環境問題も、世界の科学者や政治家を筆頭に、今を生きる私たちが能力の限界に挑戦することによって、次代の人々に感動を与えることができると考えます。限界に挑戦することによって、未来が開かれてくるのですから、挑戦しようではありませんか。
 
 しようではありませんかって、ひとごとですか?
 なんか目標を設置した張本人に「挑戦しようではありませんか」って言われると、なんだか納得できないモノがあるんですが、どうでしょうかね。
 まぁとにもかくにも、繰り返しになりますが、まずは中身をキチンと説明してもらいたいです。
 25%を発表してそれなりに時間がたったと思うのですが、いまだにかけ声ばかりで、なんにも中身が見えてきません。
 政治は結果責任なのですから、理想だけ言ってあとすべては丸投げでは始まりません。
 しっかりと鳩山さんには結果の責任を背負ってもらわなければならないですから、行動で示してもらいたいと思います。
 よろしくお願いします。
 
 
 ええと、ごめんなさい。
 この後、各大臣の挨拶があるのですが、最初にも言いましたように、メルマガが来るのが遅くて更新にかける時間が少なかったので、今日はここで終わりにしたいと思います。
 時間があれば、各大臣のレビューをしたいと思います。
 

平成21年10月9日

 民主党の「現実路線」は許されない

 最近民主党支持の人が「現実路線だ」とか言ってますが、しかし民主党の現実路線は許されません。
 なぜなら民主党は、自民党の現実路線を批判して権力を手に入れた政党だからです。
 
 選挙前政権与党だった自民党は、理想と現実の間で必死に現実路線で頑張り、選挙だってその責任から現実的な公約しか出来ずに、結果的に大胆な目玉的な政策を打ち出せず大敗しました。
 一方民主党は、野党時代にそんな自民党の現実路線を大批判し、理想論を振りかざして、そしてマニフェストにも口当たりの良いコトを中心に、国民に対して空手形を連発して、その結果、選挙では民主党が勝ったのです。
 つまり、民主党の今の権力の源泉は、現実論への批判と理想論の上に成り立っていると言えるでしょう。
 なのにいまさら民主党が現実路線に移るというのは、ムシのいい話でしかありません。
 
 実際の政治を考えれば、確かそれは現実路線で政治を動かす方がいいでしょう。
 いいでしょうというか、そうせざるを得ないと思います。
 特に外交政策では現実路線を求められる分野ですし、早速ですが、鳩山総理は公約をかなぐり捨てて現実路線をとろうとしています。

 在日米軍再編:普天間移設計画見直し 首相、公約変化否定せず
 
 鳩山由紀夫首相は7日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設計画見直しについて「日米で合意したという前提の下で沖縄県民にも理解し得る形が作れるかどうかが一番大きな問題だ」と指摘。普天間移設を含む在日米軍再編などに「見直しの方向で臨む」とした民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)について「時間というファクター(要因)によって変化する可能性は否定しない」と述べ、マニフェストに必ずしも縛られないとの考えを示した。
 一方で鳩山首相は「マニフェストで最初に申し上げたことは一つの約束であり、そういう方向を目指すという気持ちを簡単に変えるべきでない」とも述べ、なお見直しを模索する姿勢も示した。

 また、まだ決定ではないようですが、来年度の予算では国債の発行額を増額するらしいという記事も出てしましたように、様々な分野において鳩山内閣は、今までの理想論ではやっぱりムリで、現実路線をとらざるを得ない感じになってきています。
 よって、民主党に肩入れしたい人たちは、これを「ブレた」と言わずに、「現実路線の転換」と言って、正しいコトをしていると主張しているのでしょう。
 
 しかしここで勘違いしてはいけないコトは、客観的冷静的に考えれば確かに民主党のマニフェストは理想論だと呼べるシロモノでしかありませんでしたが、だけどそれは政治家が、公党が、選挙の公約として「政権を取ったら実現する」と国民と約束していたモノなのですから、それを簡単に「理想論」と呼んでしまっては、本来はいけないモノのハズなのです。
 いつも言っていますが、政治家は言論家と違って、現実をどう動かすかという、結果が求められる職種です。
 政治は結果責任の世界です。
 特に「政権」の公約なのですから、そこに明記されるコトは全て現実可能なコトでなければなりません。
 政権公約なのにハナからそれは理想論だと言ってしまうのは、それは確信犯の詐欺行為と言うのがふさわしい行為です。
 ですから、政治家が言う公約は、それは全て現実路線でなければなりません。
 逆に言えば、現実に実行できると考えているからこそ政権公約・マニフェストと銘打てるワケです。
 ここにひとつの理想論もありません。
 現実を語れないのであれば、政治家を辞めるべきです。
 
 よって、民主党のマニフェストを「理想論」と呼び、鳩山内閣の公約破りを「現実路線転換」と言ってしまうのは、そもそも政治を軽んじている、言ってしまえば政治家というモノを勘違いしている物言いでしかないでしょう。
 
 民主党と鳩山内閣は、このふたつの意味で、マニフェストや今まで主張してきたコトを違えるのであれば、自民党と国民に謝罪し、政権の座から降りるべきなのです。
 
 自民党の現実路線政治を批判したコトで人気を博して権力の座を得たという経緯。
 マニフェストは理想論ではなく現実論なのだから「現実路線転換」は言い訳にならない。
 
 政治は時間によってタイミングによって打つべき手が変わってくるというのは確かです。
 確かですが、しかしそういう難しい難局を乗り切ろうとしていた自民党政治に対して、ブレただのなんだのと批判していたのが民主党であり、その批判の上に民主党政権が成り立っているのですから、現実路線をとるのであれば、その権力の源泉を自ら否定するコトに他なりません。
 となければ、なぜ民主党が政権の座に座っているのか、その理由が全く説明できない、根拠が無いワケです。
 現実路線を批判していた政党が現実路線をとる。
 笑えないジョークでしかありません。
 
 もし民主党のマニフェスト通りに政策を進めるのであれば、その効果が出るまでしばらく時間がかかるでしょうから、今の段階で批判しようとは思いません。
 ある程度時間をおいてじっくりと吟味するコトも大切でしょう。
 しかし、民主党の「現実路線転換」は違います。
 民主党は他人への批判を土台にした、批判によって成り立っている政権政党です。
 よってその批判を自分の実行してしまうのであれば、それは政策の効果の問題ではありませんから、時間の問題とも全然違います。
 政治家の現実路線は認めるべきですが、それを認めなかった政治家が民主党なのですから、民主党は自らの言葉に従うべきでしょう。
 
 民主党は自らの言動によって、現実路線をとるコトは許されないのです。
 

平成21年10月13日

 地元の事情

 地元には地元の事情というモノがあるものです。
 
 八ッ場ダムをはじめとする各地のダムや公共事業などの、民主党政権になってからの突然の凍結宣言は、いま大きな話題になっているところです。
 特にその象徴となってしまっている八ッ場ダムに関しては、「建設推進の地元住民vs建設反対の民主党&地元以外の世論」という構造になっていて、マスメディアでも様々な意見が飛び交っているというのが現状でしょう。
 どうも民主党は民主党で一度言ったコトなのでひっこみがつかなくなっている感じですし、世論は世論で自分には関係ないしだから税金のムダと言われてるんだから中止しろよと、そんな雰囲気になってきています。
 
 しかしやえは、公共工事とは本当にそのような視点だけでいいのか、とても疑問です。
 
 公共工事に関しては、過去にも何度もやえは取り上げてきました。
 そして一貫してずっと言ってきているコトは、決して公共工事とは、採算性だけで考えられるモノではない、というコトです。
 
 簡単な話ですが、もしその道路やダムが完全に採算がとれる、儲けを、利益を出せるモノであるならば、それは民間会社がやればいいんです。
 貸しビルとか鉄道とかガス電気水道などと同じように民間会社が経営をすれば、やはり公営よりも営業努力するでしょうし、新たな雇用も生まれますし、また税金も納めるようになりますから、あらゆる面で公共のためになると言えます。
 もし全ての事業を民営化できれば、それはそれはすごい経済大国になるコトでしょう。
 
 しかし世の中そんなの甘くありません。
 世の中には、利益だけでは考えられない、民営が経営しても利益を上げるコトはできないけど、それでも必要な事業というモノは存在します。
 その主なモノが、いわゆる基本的な社会インフラです。
 むしろ全て民営だけで国家は運営できないからこそ税金というモノが存在し、そして公共工事が存在しているワケです。
 誰も好んでやろうとしない事業を、半ば無理矢理にお金を全国民から集めてから、そこに当て込むのが公共事業なのであり、そしてそれが国家の仕事なのです。
 つまり結局、公共工事の有無の是非は、採算性だけでは決して考えられないモノなのです。
 
 最近の公共工事に関する議論においては、マスコミも国会議員も国民も、まずここがもっとも間違っているとしか言いようがありません。
 
 確かに個別の公共工事の必要性の是非の問題は、なかなか判断が難しいと言えます。
 道路一つとっても、果たしてその道路は本当に必要なのかどうか、なにをもってそう決めるのか、その根拠は様々なモノがあります。
 例えば採算性も判断の1つなのは確かですし、しかし他にも、道路を造る費用に比べて利用する人数は少なくとも、地域の住民が生活する上では非常に便利になる場合もあるでしょう、また「命の道路」と呼ばれるように救急車や消防車などが素早く走るための道路も、利用数が少なくても万が一のために用意しておくというのも、国民の命と財産を守る義務を負う国家や地方公共団体が用意しておくのは、大切な仕事だと思います。
 お金だけではない価値が、確かに様々あるワケです。
 
 そして同時に、地元の人たちの事情や考え方なども、大切な指針の一つのハズです。
 
 特に道路に関しては、東京などの大都会に住んでいると、どうしても田舎のコトを想像しづらくなります。
 道路も出来すぎて、鉄道や地下鉄などのインフラも整備されすぎて、都会の人は「未だにこの日本で交通渋滞を起こしてまで作らなければならない道路なんてあるハズがない」ぐらいに思ってしまうフシがあります。
 しかし現実はまだそうでもありません。
 これは以前お話ししたコトがありますが、数年前までは、広島から島根まで行くのに、高速道路が整備されていませんでした。
 一度やえはお正月に広島から出雲大社に行こうとした時に、たまたま大雪になってしまって、でも高速道路が完全にはつながっていなくて途中で下道を大雪の中通らなければならなくなってしまって、大変な目にあったコトがありました。
 隣の県に行くだけなのに、車で6時間以上かかったというのは、なかなか都会の人には理解できないコトかもしれませんが、しかしこれが現実なのです。
 また高速道路に限らず、例え政令指定都市で100万人都市の広島市であったとしても、けっこうすごい道路はまだあったりします。
 どう考えても車一台しか通れず、向かいから車がきたらどうするんだという感じの、しかも水はけが悪くて、舗装もしっかりしていなくてボコボコで、しかもなんと携帯の電波すら十分程度でしたけど入らないような道路があります。
 それは住所的には「広島市」なのです。
 「広島県なにがし群」ではないのです。
 政令指定都市になって30年近く経とうという広島市の中のお話です。
 まだまだ日本には作らなければならない道路はいっぱいあるのです。
 
 公共工事には、こうした全国的な世論だけでなく、その地方ごとの地元の事情とそこに生きる人たちの声こそ大切な場面というモノが、たくさんあるのではないでしょうか。
 
 八ッ場ダムに話を戻しますが、正直やえには、八ッ場ダムの近くに住む人たちの気持ちはよく分かりません。
 やえには全く縁もゆかりもない土地ですからね。
 分かりようがありません。
 でも地元の人たちが「ダムを造ってほしい」と言っているのは確かです。
 これを「選挙の結果」とか「全国の多くが反対している」とかいう理由だけで無視するというのは、いかがなモノかとは思います。
 特に八ッ場ダムに関しては、その選挙区に民主党は候補者すら立てなかったという、ちょっとどうなのかと思わざるを得ない戦法をとっているコトもあって、果たして地元の人たちの意見というモノを、ここまで完全に無視するのは果たして政治として正しいのか、大変に疑問に思います。
 
 いまダムの話をすると、どうしてもお金の話ばかりが出てきます。
 いままでの工事費にどれぐらいかかって、完成するのにあとどれくらいかかる、一方中止するならこれぐらいかかって実は完成させるより多くかかるとか、そんなお金の話ばかりです。
 でもダムって、やはりお金の問題だけではなく、キチンとした役割というモノがあるハズです。
 ダムの主には水の管理というコトになるでしょうけど、管理と一言で言っても、水を人間が直接利用するための管理もあれば、防災のための管理もあるでしょう、その山そのものを管理する役割を負っている場合もありますし、発電のためのモノや、時には産業廃棄物処分のためのダムもあるようです。
 こう考えれば、八ッ場ダムも他のダムも、やはりお金のコトだけを判断基準にして考えるというのは、果たして正しいコトなのかどうか、考えなければなりません。
 例えば、あのダムを造っていれば今回の大雨で100人の犠牲者を出さずに済んだかもしれない、というコトになってしまったとしたら、果たしてそれはお金だけの問題なのかどうかは難しいところなのではないでしょうか。
 
 民主党政権になってから、いえ、その前から、公共工事に関する議論は、どうもお金のお話ばかりになっている気がしてなりません。
 しかし公共工事とは決してそれだけではない事情がある、むしろ国や地方公共団体が行う公共工事は、採算がとれないからこそ公共団体が行うんだというコトを忘れてはいけません。
 そしてなにより、地元の人たちの意見は最大限尊重しなければならないでしょう。
 いくら外野がワイワイ言ったところで、それは所詮外野の事情を知らない人たちの意見でしかありません。
 もしそればかりが通るというのであれば、そんなのは数の暴力でしか無く、弱者切り捨ての政治であり、そしてそれはいつか自分も他者によって他者の勝手な都合によって切り捨てられる可能性のある、そんな冷たい世の中になってしまうというコトを忘れてはならないでしょう。
 

平成21年10月14日

 革新・左翼政権

 ごめんなさい、今日はちょっと時間がありませんもので、記事の紹介を簡単に。
 
 よく、民主党も自民党も、基本的には何も変わらない、政策も大きくは違わない、だからどうせどちらが政権についても同じだ、というような論調を聞くコトがあります。
 確かに民主党の所属議員の面々を見れば、「元自民党」はいっぱいいますし、そもそも党首の鳩山総理も自民党出身、そしてなにより幹事長の小沢さんなんてミスター自民党と呼ぶにふさわしい人ではあります。
 また昔の自民党社会党体制、55年体制ですね、の時は、自民党と社会党の間には果てしないイデオロギーの差がありましたが、いまの民主党は当時の社会党に比べれば全然現実主義なところがあります。
 最近の人にはピンとこないかもしれませんが、55年体制時の社会党というのは、最大野党であったにもかかわらずなんと自衛隊の存在そのものを認めていなかったぐらいです。
 いまそんなコトを言ってもまともには支持を得られませんが、ちょっと前まではそれが普通だったのが日本の社会だったワケで、そこから比べれば、確かに自民党と民主党の政策には違いはないと言えるのかもしれません。
 
 でも、それでも結局それは、やえには見せかけにしか思えません。
 確かに社会党に比べれば民主党は、表立ってイデオロギーの違いを見せなくなりました。
 しかしそれは、ただ単に表に出さなくしただけではないのでしょうか。
 つまり本質は変わってないと思います。

 参与に「派遣村」湯浅氏=国家戦略室
 
 菅直人副総理兼国家戦略担当相は14日、国家戦略室の非常勤の「政策参与」に、「年越し派遣村」の村長だった湯浅誠「反貧困ネットワーク」事務局長を起用する方針を固めた。近く発表する。同室として初の政策参与となる。
 湯浅氏は、年末年始に仕事や住居を失った非正規労働者を支援した「年越し派遣村」の村長を務めるなど、雇用格差の問題に取り組んでいる。政府は、16日に緊急雇用対策本部を立ち上げ、失業者の住宅対策なども検討する予定で、同氏の助言を得たい考えだ。

 

 教員免許更新制を廃止へ=来年度に新制度検討−文科省
 
 文部科学省は14日、4月にスタートした教員免許更新制を廃止する方針を決めた。免許更新制の代わりに、10年程度の指導経験を持つ教員が専門的な講習を受講し、「専門免許状」を取得する新制度を導入する方針。2010年度予算概算要求に新制度の検討経費を計上し、早期の実施を目指す。
 現行の教員免許更新制は、教員の質の向上を目的に、無期限だった教員免許に10年間の有効期限を設定。更新するためには、大学などが開設する更新講習を計30時間受講する必要があった。
 民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)で、現行制度を抜本的に見直す方針を提示。同省が13日開いた有識者との懇談会でも、免許更新制に否定的な意見が相次いだことから、専門免許状の取得を基本とする新たな教員研修制度に移行することにした。

 

 高校無償化:高専、外国人学校、専修学校も対象 概算要求に盛る−−文科省方針
 
 政府は来年4月から公立高校生の授業料を無料とし、私立高校生の世帯に年12万円(低所得世帯は最大24万円)を助成する方針。鈴木副文科相は国公立の高専について、平均授業料が23万円を超えることから、私立高校生と同様に低所得世帯への増額措置を適用する方針も明らかにした。
 美容師や調理師養成校などを含む専修学校のうち、高等課程(中卒者対象)の生徒は対象とする。また、外国籍でも、学校教育法に定める各種学校の生徒は加える方針で、朝鮮人学校やインターナショナルスクールなどが該当。ブラジル人学校などに多い無認可校は「制度の枠組みの中に入れ支援するのが望ましい。認可のハードルを下げるなどの見直しが必要」とし、対象としない考えを示した。

 結局これらの政策というのは、階級史観・社会主義−共産主義思想に通じる政策ばかり、自民党政権下では考えられなかった政策ばかりです。
 それはそうでしょう。
 だって民主党の政党としての母体は、結局労組や日教組などのサヨク思想組織がいるのです。
 そして同時に元社会党の議員も少なからずいるのです。
 党内事情を考えれば、それを無視するコトはできないでしょう。
 バリバリの自民党議員だった小沢さんも、選挙に関われば一切思想など考えられなくなるのでしょう。
 実際小沢さんは選挙の責任者として連合と連携を密にして、それが大成功して今回の大勝に繋がったのですから。
 
 別にやえは、革新思想の政策が悪だと言っているワケではありません。
 働かなくても駄々をこねればそれなりのお金をくれる社会、公務員であるハズなのに個人的な主張を子供に押しつけても、まして能力が低くても一生涯クビにならない先生がいる学校が保証されている社会、国語である日本語を使わず日本の歴史を学ばせずむしろ日本を敵だと教えるような学校まで税金を投入する社会を日本国民が望んでいるなら、それはそれでひとつの選択でしょう。
 共産主義的な、社会主義的な、結果平等主義の方がいいんだと国民が言うのでしたら、やはり尊重すべき意見だろうと思います。
 まして直近の選挙で国民は、そういう政策を推し進める政党である民主党を選んだのですから、それは国民の意思として尊重する義務が、日本国民としてはあると言えます。
 もちろんやえ個人としたら、このような政策は愚の骨頂としか表現できない悪政です。
 しかし、こういう政策が推進されても、それは国民自身が選んだ道だなのです。
 国民自身が民主党を選んだのですから。
 
 ただひとつ思うコトは、果たして本当に日本国民は、民主党がこのような革新サヨク政党であるというコトを分かっているのか、理解した上で投票したのかどうかというコトです。
 今一度、民主党の支持母体と、党としての思想の向きを、国民はキチンと考えるべきだと思います。
 

平成21年10月15日

 広島・長崎オリンピック招致構想について

 web拍手の方で、広島市と長崎市が共同で夏のオリンピックを招致したいと発表した件についてコメントしてほしいと言われましたモノで、今日はこれについて書いてみたいと思います。
 本来今日はメルマガの日なのですが、今週もまだメルマガが来ていません。
 毎週こうだと大変に更新に支障が出ますので、なんとか改善してもらいたいところです。
 
 それから、ダムのお話、というか、地方の公共工事に関するお話については、後日さらに追加で書いていきたいと思いますので、ご意見等ありましたら御意見板の方までお願いいたします。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 さて、まずは記事を張っておきましょう。

 20年夏季五輪:「被爆地五輪に意義」広島・長崎両市長「核なき世界」実現へ /広島
 
 2020年までの核兵器廃絶実現を記念し、広島・長崎での五輪招致を検討したいと、秋葉忠利広島市長と田上富久長崎市長は11日、広島市役所(中区)で記者会見した。両市長は実現には課題があることを強調したうえで、被爆地での実現の意義を訴えた。これを受け、平和を訴える理念に賛同しつつも、市民からは現実的な疑問も出た。また、県側には説明が無いことも明らかになった。

 まずこのニュースを聞いた時、やえは、これはいいですねと思いました。
 地元でオリンピックが開催されるというだけでもうれしいコトではあるのですが、「核兵器廃絶」というメッセージを付けるコトができるという部分が、大変に素晴らしいコトだと思ったからです。
 
 というのも、今回東京が招致に失敗した原因というのは、やえはメッセージ不足にあったと思っています。
 今回の東京誘致では、日本でオリンピックを開く意義として「環境」という部分を強く出して、コンパクトオリンピックというモデルを提示しようとしましたが、確かにこれはスタートダッシュには有効だったみたいですけど、結局アメリカなどもやろうとすれば出来るワケで、このメッセージは結果的には埋没したと言えるでしょう。
 最終選考では、二回目の投票で東京は早々に落選してしまいました。
 そしてやっぱりブラジルの勝因というのは「南米初のオリンピック」という強いメッセージにあったのではないでしょうか。
 「環境オリンピック」vs「南米発のオリンピック」では、勝ち目が無かったのです。
 
 それを考えれば、「被爆地からの核廃絶」というメッセージは、相当に強いモノがあるのではないでしょうか。
 「なぜいま日本でオリンピックを開催するのか」という問いにも、十二分に説得力を持ち得る意義だと思います。
 そういう意味で、ただ単に一地方である広島での開催という意味以上に、広島長崎オリンピックというのは、日本にオリンピックを招致する強い武器になるとやえは思うのです。
 
 もちろん課題はたくさんあります。
 財源の問題はすでにいっぱい言われているところですし、2都市での開催の問題もかなり大きな難問でしょう。
 その中でも2つ、やえが特に気になっている点があります。
 
 1つは、市民のモチベーション、もっと言うと国民のモチベーションの問題です。
 これは東京の時にもさんざん言われましたように、どうも日本人はオリンピックの地元開催については冷めすぎているきらいがあります。
 今回の東京でも、やえのまわりには「どうせ渋滞するだけだし」とか「外国人がいっぱいくるし」とか「そもそも興味ないし」と言って、けっこう否定的に言っている人が少なくありませんでした。
 何かの調査でも、オリンピック支持率は、他の国は80%ぐらいある中、日本だけは50%程度と、ダントツに低い数字を出していました。
 今回東京が選ばれなかった敗因の一つに、これを挙げる人も少なくないようです。
 
 これについてやえは、もうちょっとみんな興味を持ちましょうよと思います。
 「お金が無いのにそんなコトしなくていい」「お金をかけて誘致したり施設を作っても赤字になるだけ」という人もけっこういますが、しかしオリンピックはお金の問題だけではないハズです。
 例え結果的に赤字になっても、世界最高峰のスポーツ競技を間近で見れるその感動は、お金では買えない価値があるプライスレスではないでしょうか。
 例えばその場すぐに経済効果が無くとも、素晴らしい競技を目の当たりにした子供達が、それをキッカケに将来日本を背負って経つアスリートになれば、それはやはり大変な価値があるコトでしょう。
 最近の日本人は目先のコト、自分のコトにしか目が向かないような感じになってしまっていますが、もっと広い視野、そして将来に対する視野を持つべきなのではないかと、やえは思います。
 
 もう1つ。
 これはちょっとマイナスなお話になりますが、それにしても秋葉広島市長はやり方がうまくないというか、よくよく市長を知っている地元の人間からすれば、相変わらずですねと言いたくなります。
 さっきの記事にも載っていましたが、秋葉市長、オリンピック誘致の話を全く広島県の方に通さずに、独断でマスコミ発表してしまったようです。
 そして、そうなるとどうなるか、結果はこうです。

 広島知事、五輪招致で不快感=「市から聞いてない」
 
 広島、長崎両市が2020年夏季五輪招致の検討委員会を設置することについて、広島県の藤田雄山知事は13日、「広島市から何も聞いていない」と述べ、連絡や相談がないことに不快感を表明した。
 藤田知事は、両市の発表が複数都市開催の是非などに関して関係方面に根回しなどをした後なら理解できるとした上で、「いきなり言った。唐突な感は免れないし、ちょっと理解に苦しむ」と指摘。

 まず当事者に説明せずに、他人から話が降ってわいて出ると、普通の人ならやっぱり怒ります。
 なんで自分のコトなのに、それを第三者の他人から聞かなければならないのか、どうしても人としてムッとしてしまいます。
 たまにマスコミで「根回し」というとマイナスイメージで語られるコトもありますが、しかし根回しなんて普通の人なら日常的に、そして無意識にしているコトで、筋を通して話を進めるなんて社会人としては当たり前の常識です。
 しかしそれをしなかったのが秋葉市長であり、どうしてこの人はいつもこうなのか、やえとしたら頭を抱えるしかありません。
 
 広島市は大きな都市です。
 人口100万人を超える政令指定都市ですから、その権限も普通の市よりは格段に大きいです。
 しかしそれでもオリンピックを誘致しようというのでしたら、都道府県レベルの話になるのではないでしょうか。
 東京誘致も、大阪誘致も、名古屋誘致も、やはり都府県が主導していたハズです。
 もちろんその中で広島市が果たす役割は格段に大きいですが、それでも県を無視して進められる話ではないでしょう。
 どうして秋葉市長はこんな独断専行をしてしまったのか、全く理解に苦しむとしか言いようがありません。
 
 どうも秋葉市長という人は行き当たりばったりでいつも行動しているように思ってしまいます。
 やえには秋葉市長が本当にオリンピックを広島に招致したいと思っているのか、ちょっと半信半疑です。
 もしかしたら、ただ単に「核兵器廃絶」と、目立つ場で言いたかっただけちゃうんかと疑ってしまう部分もあります。
 もちろん本心はどうなのかは分かりませんが、秋葉市長、ちょっと地元ではあまり評判の良い方ではないので、どうしても疑ってしまうのです。
 
 まぁそれはともかく、やえとしましたら、確かに様々な関門や難題がいくつもありますが、是非ともここは全力で招致に向けて頑張ってもらいたいと思っています。
 やるなら成功するために力を注ぐべきでしょう。
 別にオリンピックを通じて核兵器がそれだけで廃絶されるとは思えません。
 しかしそれは、変な言い方ですが、タテマエでもいいじゃないですか。
 そういうメッセージを武器にして、広島で日本でオリンピックが開催されれば、それはそれで素晴らしいコトだとやえは思います。
 もちろん、広島には原爆資料館を始め様々な施設がありますし、またタテマエでもそういうタテマエでオリンピックが開催されたのであれば、それはそれでそれなりに世界から注目されるでしょうから、決してマイナスにはならないでしょう。
 やえはそう前向きにとらえたいと思います。
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、広島オリンピックを応援しています。