☆ 過去ログ ☆

 ビジョン無き総理 / 注目されるだけの手法の民主党、それは政治か? / 正しい情報の大切さ / 選挙のコトしか考えてない民主党 / 口蹄疫事件に見る民主党政権の無能っぷり / 強行採決時の暴力? パフォーマンス?

平成22年5月6日

 ビジョン無き総理

 いやー、いっぱいお休みいただいちゃいましたー。
 と言っても、特に旅行とかしたワケではなく、ちょくちょくお友達と会ったり、ショッピングしたり、プロレスを見に行ったりしてただけなんですけどね。
 でもやっぱりプロレスはライブが最高ですね(笑)
 
 というワケで、完全に休みボケしています。
 ゆっくりペースを取り戻したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 でも休み中に、またとんでもないコトになっていますよね。
 今日は天皇の皇統問題をとりあつかおうと思っていたのですが、なんかもう、スルーするコトの出来ないヒドイ発言を鳩山総理は繰り返しています。
 どこまで鳩山総理は斜め上を行ってくれるのでしょうか。

 「移設先は沖縄・徳之島」首相 県外断念を表明
 
 米軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山首相は4日、就任後初めて沖縄県を訪問し、仲井真弘多(ひろかず)知事らと会談した。一連の会談で首相は「すべてを県外にということは現実問題として難しい」と述べ、移設先として沖縄県内と鹿児島県・徳之島を検討していることを初めて公の場で表明した。

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 5月決着無理なら退陣を=野党「公約違反」と一斉批判−谷垣氏
 
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で鳩山由紀夫首相が全面県外移設は困難と表明したことについて、野党各党は4日、県外移設を主張してきた首相の「公約違反」などとして一斉に批判の声を上げた。自民党の谷垣禎一総裁は、首相が掲げた「5月末までの決着」が無理な場合、首相は退陣すべきだとの考えを改めて示した。

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 「最低でも県外」党の考えではない…首相
 
 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場移設問題で、同県を訪問中の鳩山首相は4日午後、移設先について「最低でも県外」と発言したことについて、「公約というのは選挙時の党の考えということになる。私自身の代表としての発言だ」と述べ、党の公約ではないとの考えを示した。

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 「最低でも県外」どこへ、沖縄県民に失望と怒り
 
 会談の内容はテレビで速報され、あっという間に県内に広がった。「公約違反が明らかになりましたあ」。県庁前で開かれていた市民集会の司会者がハンドマイクで絶叫すると、約300人の参加者は降り出した雨のなか、首相が出て来るのを待った。だが、公用車は正面玄関を避け、裏口へ。「逃げた」と怒声が飛んだ。

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 沖縄怒り、鳩山氏「うそつき」普天間移設
 
 「あなたは最低でも県外と言った。政治家の言葉には重みがある。一部でも県内なら県民は納得しない」「県民の怒りはマグマのように噴き出す」と無責任さをなじられた。「政治主導でなく官僚のいいなり」「県内移設はご自身が成し遂げた政権交代の意義を、すべて否定するもの」と、政権の売りも否定された。

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 【首相訪沖】首相「海兵隊が抑止力と思わなかった」
 
 鳩山由紀夫首相は4日、米軍普天間飛行場の移設問題に関し「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。学べば学ぶほど(海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持していることが分かった」と記者団に述べた。

 時間的には前後しているかもしれませんが、こうやって並べてみると、いかに鳩山総理の対応が後手後手、と言いましょうか、場当たり的な、事前に何も考えていなかったのかというコトがよく分かるかと思います。
 しかも言い訳が、これがまたひどすぎます。
 
 「公約ではない」
 「抑止力が分からなかった」
 
 いまどき子供でもこんなコト言いませんよ。
 しかも「公約ではない」は、前にも似たようなコトを言っていましたよね。
 「法律で決められているワケではない」とかなんとか、素っ頓狂なコトを言っていましたが、どちらも自らの口で語ったコトを守る気なんてサラサラ無いというコトでしょう。
 
 そもそもにして、マニフェストや公約を守るというのは当たり前の話なのです。
 特に民主党は、マニフェストを国民との契約と位置づけて選挙を戦ったのですから、これを守るというのは当たり前の話で、政権運営の前提と言ってもいいでしょう。
 しかし総理大臣とはその上で、現実的問題を間に当たりにしてそれをどう対応するのか、どう国民に伝えるのか、こここそが総理大臣が総理大臣としての務めなワケです。
 それは選挙前という限られた時間だけで想定しうる問題だけではない、現実的な対応なのです。
 マニフェストは最低限の義務であって、さらにプラスして問題に対応するというのが、政府と総理大臣の仕事です。
 もしマニフェストだけに縛られるというのであれば、それはもう半年以上前の話でしか日本の国政は語られなくなり、しかも最長4年は政権が続く可能性があるワケで、4年前の公約だけに縛られるというのであれば、それはもう現実的には何も出来ないと言っても過言ではなくなってしまいます。
 だからこそ総理大臣が存在するワケで、その本人がペーパー上のコトしか守るつもりは無いなんて言ってしまうのは、責任の放棄どころではない、存在そのものの否定でしかないワケです。
 マニフェストさえ履行していればなんでもいいと思っているのであれば、いえ民主党政権はそれすら出来ていないワケですが、そんな程度の認識であればもはや政治に携わって欲しくないですね。
 
 抑止力を理解していない発言もすごいですよね。
 いままで政治家として何をしてきたのでしょうか。
 しかも鳩山総理は、細川内閣の時には与党であり、確か官房副長官でしたっけ、務めていましたよね。
 全くの「行政オンチ」ではないワケです。
 また、言うまでもなく鳩山家は政治家一家であり、祖父の鳩山一郎は昭和を代表する総理大臣だったワケで、よもやそのような人がこんな発言をするとは、とてもじゃないですけど信じられません。
 これ鳩山総理だけなのか、それとも民主党の他の議員もそうなのか分かりませんが、民主党ってホント野党の時に何もしてこなかったんですね。
 いままで政権を取ったときにどのような運用をしていくのか、どう問題を解決すべきなのかというコトを全く考えずに、ただただ「どうすれば政権を取れるのか」しか考えてなかったのでしょう。
 そしていざ政権を取ったときに、しかし自らにまるでビジョンがないから、現実問題を目の当たりにして何も出来ないワケです。
 だって今まで何も考えてきてなかったのですからね。
 鳩山総理は、なぜ沖縄に米軍がいるのかすら理解していないのです。
 こんなのが日本の総理大臣というコトが、本当に不幸としか言いようがありません。
 
 しかもこの沖縄の問題は、鳩山総理自らがぐちゃぐちゃにしたっていう自覚すらないのがコメントする気すら失せさせるデタラメさです。
 
 次回は、視点を変えて、もうちょっとこの問題について語っておきたいと思います。



平成22年5月7日

 注目されるだけの手法の民主党、それは政治か?

  これ以前にも書いたコトあると思うのですが、民主党と自民党の政治手法のどこが一番違うのかと問われたら、やえは「トップダウン式の民主党と、ボトムアップ式の自民党」と答えるでしょう。
 つまり民主党というのは、上にいる人だけがまず全てを決めて、それを下に問答無用で従わせるという方式。
 かたや自民党というのは、まず全員が平場で議論できる環境を整えてひとつひとつ積み重ねていき、上がってきたモノを上が履行していくという方式です。
 
 民主党の方は詳しく説明するまでもないですね。
 鳩山総理、もしくは小沢一郎幹事長の方が強くて多いと思いますが、彼らがまず方式を決めて、後は他の議員はははーっと従えっていう体制が民主党です。
 自民党の方はこれはもう当サイトではいつもいつも解説してきましたように、部会などを通じて誰でも発言できる場で会議を開いて、そこで意見を集約して上へ上へ持って行き、党全体として1つの結論をまとめてから、それを国会で法律を出したり、与党の時は総理や大臣がそれらを履行していくという体制です。
 あの独裁者と言われた小泉総理も、郵政法案の時でさえ、キチンと部会や政調・総務会を通しているワケで、自民党のボトムアップ方式それ自体には従っていたワケです。
 この違いこそが、民主党と自民党の特徴の一番の違いだと言えるでしょう。
 
 もちろんトップダウンもボトムアップも一長一短です。
 どちらの方が優れているという明確な優劣はつけられないでしょう。
 しかしひとつ言えるのは、民主党のトップダウンはあまりにも下手くそだというコトです。
 
 民主党のやり方というのはこうです。
 例えば、鳩山ゆき夫くんという人が、自分の友人に「ボク、小沢一子さんと5月末に結婚するんだ」と言ったとします。
 すると周りの人は祝福するでしょう。
 おめでとう、ついに結婚か、式には呼んでよ、幸せにね。
 様々な御祝いの言葉を述べつつ、式に出るための礼服を用意したり、出し物を準備したり、ご祝儀を用意したりするワケです。
 その一方、小沢一子さんは友達からこう聞きます。
 「おめでとう一子。鳩山くんと結婚するんだって」
 しかし小沢一子さん、そんな話は全くの寝耳に水。
 「え!? 私そんなコト聞いてないよ!? 鳩山ゆき夫くんは友達だけど、別に恋人ってワケでもないし……」
 実は鳩山ゆき夫くん、小沢一子さんに全く話をしないまま、自分勝手に友人達に結婚すると言いふらしていたのです。
 これには友人達もビックリ。
 結局鳩山ゆき夫くんは小沢一子さんにふられるだけでなく、友人達からも信用を失ったのでしたまる。
 
 トップダウンというコトで上だけが決めるというのも、あまり日本の政治には似合っていないとは思うのですが、民主党の場合、利害関係者にまで黙って一部の人間だけで決めて、さらにそれをマスコミに先に言うモノですから、余計にこじれるワケです。
 徳之島の問題がまさにこのテンプレ通りですよね。
 まず総理がマスコミでいきなり発表したモノですから地元の人は寝耳に水状態で大騒ぎとなります。
 当然です。
 その後に町長や地元の徳田衆院議員(自民党)やそのパパ先生に相談に行ったりしても、到底納得できるモノではないでしょう。
 ますます火に油を注ぐようなモノです。
 こうやって自らの評価を自分で落としているのが現状なワケなんですね。
 
 利害関係者に事前に一切説明も協議も折衝もせず、ただ自分の理想論だけを語るのであれば、それは、沖縄関係者や、全く関係のない土地の人にとってみれば、自分には関係のない話なだけに、拍手喝采を贈るでしょう。
 というか、贈っていましたよね。
 特に自民党政治が無条件で悪だと信じ切っている人にとっては「ついに自民党政治を打破した」と万々歳なのだろうと思います。
 だって利害関係者の利害など一切考慮していないのですから、そんなのは文字通り理想論であって、理想論が実現できると政治家か言えば誰だって喜ぶに決まっています。
 でもそれは結局自分には関係ない話だからこそ、人ごとで手放しで、話を聞くだけで喜べるワケです。
 ここに、利害関係者と、全く関係ない人との差、と言いましょうか、大きなねじれが発生するのです。
 これは基地問題に限らず、全ての政治的問題に存在する構造と言えるでしょう。
 
 そして多くの政治的問題というのは、直接的には関係のない人の方が人数的には多いと言えます。
 米軍基地問題は間接的には国防の問題ですから全ての国民が関係している問題ですが、直接的には基地周辺住民の安全問題や騒音問題などは関係ない人の方が圧倒的に多いです。
 近所に米軍基地があるっていう人は、もちろんいらっしゃるでしょうけど、そうでない人の方が圧倒的に多いですね。
 やえの住んでいる近くにもありません。
 ですから、民主党のトップダウン的な、つまり利害関係調整しないままの空想論を言う方が、全体的としてはウケがいいのは当たり前の話なのです。
 
 一部を除いた多数の人にウケがいい「県外移設」という案は、抑止力や国防を一切考えない「全ての米軍は日本には不要」と言い切ってしまうのと同じぐらい、利害調整をしない空想論と言っていいでしょう。
 さすがにこれは国防に直結するというコトぐらい多くの国民が理解するので納得し得ないでしょうけど、結局この「納得し得る人」がどれだけ数がいるかというだけの問題であって、もしかしたら世界一軍事に疎い国民である日本国民にとっては県外移設という案に対しては「沖縄から県外に移ったぞバンザイ」という理由だけで納得し得たのでしょうから、その発表だけ聞けば喜ぶ人数の方が圧倒的に多かったのだろうと思われるワケです。
 それを狙ってパフォーマンス的トップダウンで鳩山総理はまずマスコミに発表したのでしょう。
 でもその一方、利害関係者には一切説明をしていないから反発されると。
 「米軍撤退」を実現するなら、まず憲法改正と自衛隊の国軍化が必要不可欠ですが、そういう地ならしをしないまま空想論を発表しても実現できないのと同じように、どこに基地を移設するにしても本来はまず地元住民と米国政府を納得させてからでないと、いくら利害関係が直接無い国民の多くが賛成したところで、実現は不可能なのです。
 
 徳之島案も順番が違えば別の可能性もあったとは思いますが、まずパフォーマンスありきの体質の民主党では、順番を整えるという発想ができないのだと思われます。
 トップダウンだから一概にダメだと言うつもりはありませんが、しかしそれにしてもやるべき手順というモノはあります。
 プロポーズもしていないのに、交際すらしていないのに、勝手に周りに結婚すると吹聴しても、仮に相手に好意が実はあったとしても、結婚できるモノも出来なくなってしまうでしょう。
 それはただ自分の評価を落とし、結果的に何も現実的には問題が進まないだけなのに、それが民主党や鳩山総理には分からないんですよね。
 
 一方、自民党は米軍基地問題にしても、まず利害関係者にどう納得してもらうかという点を重視しました。
 最近よく見るコピペで、とてもこの問題の時系列が分かりやすいモノがあるので見ていただきたいのですが

1995/09   県民「もう我慢ならん、普天間飛行場どっかいけ」
1996/12   米国「いいけど、東海岸沖に代わりの施設作って」
1998/02   市長「いいよ」(建設賛成派の岸本氏が名護市長に当選)
1998/11   知事「いいよ」(軍民共用空港案を公約とした稲嶺氏が当選)
1999/11   知事「辺野古でいい?」
1999/12   市長「うん」
(以降、具体的な建設計画が進む)
2004/04   環境アセス開始
2005/10   日米「基地は、シュワブ沿岸部L字型案でいこう」
2006/01  新市長「L字型案はムリ、もっと沖合行け。恐いわ」(名護市長に島袋氏が当選)
2006/04   政府「周辺地域飛ばないV字滑走路ならいい? >沖縄、米」
2006/04   市長「まぁ…」
2006/05   米国「いいよ」
2006/11 新知事「まぁ…」(普天間については基本的に前知事と同じスタンスの仲井眞氏が当選)
(以降環境アセス&建設計画の進行)
2008/09   知事「ベストではないけど、移設受け入れる(公式発表)」
 
■■■■■↑↑↑ここまで自民政権  【政権交代】  ここから民主政権↓↓↓■■■■■
 
2009/08   鳩山「基本的には県外、できれば国外」
2009/11  オバマ「現行案以外選択しないよ。早くして」
2009/11   鳩山「トラスト ミー」
2009/11   市長「代替案があるんなら歓迎だけど、ないんなら辺野古でもいいよ(公式発表)」
2009/12   鳩山「辺野古はダメと言ってるだけでは普天間に固定されてしまう、先延ばしはしない」
2010/01  新市長「辺野古はダメ。絶対県外」(民主推薦の稲嶺進氏が名護市長に当選)
2010/01   米国「現行案が最善」      ~~~~~~~~~~
2010/02  沖議会「県内移設反対、国外・県外移設を(全会一致)」
2010/03   鳩山「県外あきらめてない。3月中にまとめる。それは約束する」
2010/03   鳩山「3月中にまとめなきゃいけないと法的に決まっているわけではない」
2010/03   岡田「ゼロベースで検討中」
2010/03   鳩山「現行案と同等かそれ以上の腹案がある。5月までに決着つける」
2010/04   岡田「腹案?聞いてない。シュワブと徳之島の分散案伝えた。ボールは米にある」
2010/04  鹿児島「なにそれ聞いてない。反対」
2010/04   米国「ボールはおまえらだろ」

 自民党政権下では、この問題に対する利害関係者は全員納得はしていたのです。
 全員が全員パーフェクトな理想とする着地点ではないのですが、それでもお互いに妥協し合い納得し合って、現行案が出来たワケです。
 政治ってこういうモノですよね。
 つまり立法とか行政とかの政治だけでなく、人間関係という政治も同じで、全ての人がパーフェクトに幸せになれる方法なんていうモノは物語の中にしか存在しないワケで、誰もがちょっとずつ我慢しあって支え合って生きているのが人間なのですから、しかも基地問題は米軍と地元の利害が対立している案件であって、お互いにちょっとずつ我慢するしかない案件とも言えます。
 その中で、むしろ時間をかけても、日本政府も地元も米国政府も全員が納得し得る妥協点を探し当てたというのは、大変に評価できるコトだと言えるのではないでしょうか。
 時間はかかりましたが、しかしさっきも言いましたようにこの問題はお互いの利害が正面から対立する案件なのですから、むしろ時間をかけなければ妥協できない問題、人間の感情に関する問題なのですから、それはもう仕方ないというか、当たり前の結果だったと言えるでしょう。
 
 自民党政治とは、「現実的政治問題を現実的に動かす」という点こそを重視していると言い換えるコトができるのです。
 確かにこのようなボトムアップ方式では、直接利害関係の無い大多数の国民にとっては何がどうなっているのか分かりにくいですし、一気に全ての問題が解決するかのようなダイナミックさもありません。
 時間もかかります。
 でも、確実に前より良くなっている、問題は前進しているという結果は出ているワケです。
 理想論が10のところにあるとしても、民主党は10をやるんだと言うだけで結果は0。
 しかし自民党は10を目指すにしても、まずは5を目標にして前進し5進む。
 国民全体からのウケは悪いかもしれませんが、結果を出すという点を重視した結果が、自民党政治だったのです。
 
 政治は結果責任です。
 結果を出さない政治などあり得ません。
 いくら口先で綺麗事を言っても、それが実現できなければまるで意味はありません。
 そんなのは評論家や思想家の仕事です。
 政治家は、その理想論と現実との狭間でどう問題を動かすか、その結果を出してこそ存在意義を見いだすコトが出来るのです。
 
 鳩山総理と民主党は、もしかしたら思想家気取りなのかもしれません。
 よく鳩山総理は「思い」という言葉を使いますが、結局これも、政治家ではなく思想家理想家空想家の自覚があってこそなのかもしれません。
 でもそれでは困ります。
 鳩山総理は政治家であって、しかも行政府のトップの総理大臣なのです。
 理想を追い回すだけで結論が0では話になりません。
 
 いままで民主党も鳩山総理も人気取りの注目されるコトしか考えていなかったのかもしれませんが、それはまったく政治ではないコトを早く知ってもらいたいと思います。
 政治家としてキチンと問題を前進させる、実現させてほしいと切に願います


平成22年5月10日

 正しい情報の大切さ

  というワケで、やえが当サイトに登場してから初めてサイトデザインを変えましたー。
 ぱんぱかぱーん。
 いままで重いとか、ピンクすぎるとか、恥ずかしいとか、ピンクとか色々言われてきたところですが、これでずいぶんスッキリしたんじゃないかと思います。
 まだいろいろと調整しなければいけない部分はあると思いますが、よろしければ皆様のご感想をお聞かせいただければと思います。
 これで職場からも安心して見れるとか、これでもちょっとまだ恥ずかしいよとか、ピンクじゃないやえちゃんなんてやえちゃんじゃないやい、とか。
 
 あと、やえはIEエンジンのブラウザ使っているんですけど、グーグルブラウザとか火狐さんとかだと、多少デザインが崩れるようです。
 デザイン自体はやえがいじっているワケではなくあまおちさんがやっているんですけど、サイトいじりはソフト使っていますから、こうバラけられるとどうしていいのか分からないんだそうです。
 知識も中途半端で、スタイルシートのタグも知っているのだけ知っているだけで、基本が全然知らないのでどうしたらいいのかさっぱりだとか。
 
 ま、できるだけのコトはやえもやりますので、もしご感想やご要望がありましたら、ご遠慮なく言ってください。
 よろしくお願いします。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 今日は、ご要望が多いので、宮崎県の口蹄疫の件についてちょっと語ってみようと思います。
 
 まずですね、これはやえくりっぷでも言ったのですが、今の段階では情報が少なすぎて、やえではどう判断していいのか分からないっていうところが、正直なところです。
 特にネット上の情報だと、例えば過激なので言えば日本の家畜産業を破壊して中韓からの輸入を増やすためにわざと対応を遅らせたとか、だから韓国の口蹄疫も完全に終わってないのに輸入解禁したとか、事件発生後に事業仕分けしたのも裏の意図があってとか、まぁそんな感じのコトが言われています。
 もちろんこれらはもしかしたら真実かもしれません。
 正直信じたくなるような裏付けのようなモノもネットには飛び交っています。
 でもさすがにそれだけを鵜呑みにして民主党批判につなげるのもどうかなとは思っているところです。
 沖縄の米軍基地の件は情報が出まくっているので判断出来ますし、その上でやえは前回の更新でも批判したところですが、今回のこの件はまだまだそこまで判断するほどの材料がありません。
 今はまだ情報が足りない状態だと感じているところなのです。
 
 ただ、民主党と政府の対応が遅いのは、これはもう言い逃れの出来ないところでしょう。
 しかもGW中、大臣が外遊していて、さらに政治主導の名の下に役人も手が出せなかったという、本末転倒にもほどがある状態だったというのは、もうトンデモナイとしか言いようがないでしょう。
 いつぞや森喜朗総理の時のゴルフ批判はいったい何だったのでしょうか。
 
 一方、自民党は野党としては最大のコトをやっていると評価できるかと思います。
 全く動こうとしない政府に申し入れを何回もやり、また地元の江藤拓議員も現場をかけずり回って情報を集め、政府にキチンと対応してほしいと要望しています。
 昨日と今日の江藤先生のブログでは、そんな民主党政府のひどさを非難する内容のコトを書かれています。
  
 赤松大臣が来県。
 今頃ノコノコと!との思いが強いものの、現場では厳しい非難を浴びても、それを受け止めるのが最低限の責務ですから、当然の事と思いました。
 
 ところが、昨夜遅くに日程を受け取って愕然としました!
 
 また県庁!
 ホテルで意見交換!
 関係者は宮崎市まで集合!要望なら一昨日小沢幹事長に渡してあります!
 
 
 今頃になってなんだ!との思いはあっても、尾鈴農協の各部会長は怒りを抑えて、直接窮状を訴えたいと言っていました。
 
 怒りが憎しみに変わるのを今、尾鈴農協で感じています。
 (5月9日)

  
今、古川・松下議員から電話をもらいました。
 
 大臣と知事・議長との意見交換の場で、両議員が発言をしたら、「自民党議員の同席は認めたが、発言は許してない!」と止められたとの事。
 
 2人から憤慨しての報告でした。
 
 私が、そんな場面に出られなくて、2人には申し訳ないと謝りました。 
 
 どれ程、悔しかったことでしょう。
 (5月10日)

 野党、というか、こういう場合立法府と言うべきでしょう、ここの機関というのはこの場合何も出来ません。
 まぁ当たり前ですよね、その名の通り立法府は法律を作るところであって、むしろそこが実働部隊まで持てば権力の集中となって危険です。
 だから行政府という立法府とは別の権力機関が存在するワケで、こういう場合は行政府である政府が動くワケです。
 そして自民党はいま行政府には直接は関われない立場です。
 そんな野党自民党が出来るコトと言えば、政府に対し申し入れとか要望だけになるワケで、自民党は民主党政権に対しても、地元のため国民のためにと必死になって民主党に“お願い”をしているワケです。
 
 しかし民主党鳩山政府は、いまだにこんな態度……。
 やえはもう日本人として悲しいです。
 
 政治的な、意見が対立するような案件であれば、自らの立場において反対の者と対立するのも時にはありでしょう。
 しかし今回は災害です。
 全ての国民にとって不利益になりかねないこのような事態に対しては、全ての人が知恵を絞って被害を最小限にするっていうのが、これは政府の役割というよりも、人間として当然のコトなのではないでしょうか。
 まして、いくら野党とはいえ、自民党の議員だって国民の負託を得て議員という立場にあるなワケです。
 そんな人に対して「自民党議員の同席は認めたが、発言は許してない!」とは……。
 民主党というのは、いつまでたっても政治ゲーム、パワーゲーム、選挙ゲームをやっているつもりなんでしょうね。
 最悪です。
 
 と、語り出したら結局民主党批判になってしまいましたが、なぜこんなに民主党政府の対応が後手後手に回り、遅れに遅れまくっている理由は分かりません。
 政治は結果責任ですから、どんな理由があったとしても批判されてしかるべきですが、しかし理由があるならせめて正直に話してほしいです。
 そしてそれが正当な理由だったとしたら、それはまぁ考慮されるべきでしょうしね。
 
 やえはなんでもかんでも情報公開すべきだとは思いません。
 もしそれをするコトによって余計に混乱するなら、また国民が冷静に判断できないような内容なら、それを敢えて公開する必要はないと思っています。
 しかし、今回は情報を全て公開すべき案件です。
 なにやら総務大臣が風評被害を防ぐために情報統制したとかいう話もあるようですが、しかし現に情報が足りないために被害が広がったのは考えるまでもないコトで、また口蹄疫はとんでもない感染力であるのですから、確かに一時的に売れなくなる可能性はありますけど、それでも拡散を防ぐ方が先でしょう。
 風評被害が一時的に出なくても、結果的に口蹄疫が広がれば、ますます被害は大きくなるだけです。
 そもそも現場の宮崎県や農協などは必死に情報を収集し提供・公開して対応にあたっているのに、政府が率先して隠してどうなると言うのでしょうか。
 マスコミも情けないですよね。
 漢字の読み間違いなんていうバカバカしいコトは嬉々として取り上げるくせに、本当に国民の生活に直結する情報は自分の頭では判断できないのです。
 政府の情報統制と言っても法的なモノではないのですから、流そうと思えばできるワケで、もう本当に情けないとしか言いようがありません。
 
 これは別に改めて言う必要はないコトですが、当サイトもよくマスコミは批判するところですけど、しかし無くてはならない存在であるというのは当然の話です。
 やえや多くの人にとっては、情報を、特に一次ソースを集めるという作業は素人にはできないワケで、それを生業にして初めて出来る作業なのですから、マスコミという存在は絶対に必要な存在ですし、ある程度の独立性は必要です。
 しかし今回の件では、これらの前提がガラガラと音を立てて崩れ去ってしまっている例と言えるでしょう。
 これでは主権者たる国民が何も判断できないのです。
 民主主義にはマスコミは必要不可欠ですが、その自覚がいまのマスコミには無いというのが、最大の国民の不幸と言えるのかもしれません。
 
 民主党政権になってからというモノ、どんどん日本がおかしな方向に進んでしまっているような気がしてならないのです。



平成22年5月11日

 選挙のコトしか考えてない民主党

  口蹄疫については、まだなかなか判断が付かない情報の少なさな状況だというコトは昨日言いましたが、口蹄疫そのもの以外での民主党の態度があまりにもひどいので、これは記録に残すという意味でも、更新しておきたいと思います。

 
農水相と自民議員、口蹄疫で場外バトル
 
 会談の終盤、古川氏が発言を求めた。
 「(自民党は)これまで政府に再三対策を申し入れていた。1例目発生から3週間にあたる」
 これに対し、赤松農水相は「自民党の同席は構わないが、『おれの意見も聴いてくれ』とやり出すと、与党も野党も(発言し合うこと)となる」と遮った。
 すると、古川氏は、声を荒らげ、「じゃあ、何しに来たんですか!」と発言。
 見かねた知事は「冷静に」「冷静に」――。
 この流れの中で赤松農水相は「参院選前だからみんな色々言いたいことはあるんだろうけど、それぞれの(国会の)委員会で」と発言した。
 
  これ、昨日の更新でも江藤拓先生のブログを引用する形で紹介しましたが、記事にもなっていました。
 ひどいですよね。
 地元選出の国会議員、つまり野党であろうがなんだろうが国民の負託を受けている、国民の地元の人の代表に向かって発言させないとか、あまつさえ「選挙目当てだろ」とか言ってしまうというのは、こんなの国民を馬鹿にしているだけでなく、人間として最低の発言としか言いようがありません。
 
 この発言で見て取れるコトと言えば、つまり民主党というのは野党の時代には選挙のコトしか考えていなかったというコトでしょう。
 自分が野党時代にそうだったからこそ、今の野党である自民党に対しても自分たちと同じなんだと思いこんでいるのだと思われます。
 そういえば確かに、小沢民主党幹事長はいつも「野党の仕事は選挙だ」と公言して隠さず、国会をさぼってまで地方巡りをしていました。
 つまり民主党は野党の時代、すべては選挙のコトしか頭になく、与党の足をひっぱるコトしか考えていなかったからこそ、いま自民党の議員さんが発言しようとしても、それは自分たちがやってきたように足を引っ張るコトしか言わないんだろうと勝手に決めつけて、発言させなかったのだと思われます。
 自らの過去を棚上げにしているだけでなく、自分勝手で、無責任にもほどがある考え方です。
 
 さらに言うなら、民主党は、こういう災害とか事故とかに対しても、いつも「選挙の目線」でしか考えていなかったというコトなのでしょう。
 普通の人なら災害を目の当たりにすれば、まずはどうすれば命や財産が守れるのか、いかに被害を最小限に防ぐのかというコトを考えると思うのですが、民主党は違うワケです。
 「どう立ち回れば選挙に有利になるか」
 いつもいつもそう考えていたのでしょう。
 だからこそ、活躍の場を奪われまいと自民党議員の発言を禁止し、しかも自分の後ろめたさを押しつけるかのように「選挙のためなんだろう」と言わんばかりのコトを言う。
 結局それも、今も「選挙目線」でしか物事や、災害でさえも見ていない査証と言っていいでしょう。
 最悪ですね。
 
 しかしそう考えれば、今回の対応のまずさも納得が出来るというモノです。
 外遊をして外交アピールしたいという「選挙的思惑」も捨てたくないし、口蹄疫をうまく対応した手柄という「選挙的思惑」も捨てたくない。
 だから、外遊をキャンセルせず予定通り行い、しかし自民党や官僚に手柄を立てさせないよう「政治主導」の名の下に行政機関をストップさせて、誰にも口蹄疫対策をさせないという手段に出たと。
 ついでにマスコミの口もふさいで、対策が整ってから大々的に報道さ、すべての手柄を総取りにしようとしたと。
 すべては選挙のためでしかないワケです。
 こう考えればすべてに納得がいきます。
 
 本当に最低最悪としか言いようがありません。
 
 昨日も言いましたように、本当になぜこのような状況になったのかは、情報が少ないので判断が付きづらい状況です。
 しかしそれを差し引いても、この赤松大臣の発言はひどすぎます。
 選挙のコトしか考えてないと言われても当然と言わざるを得ません。
 まぁ民主党の幹事長がそもそもそうなのですから、断言してもいいと思いますけどね。
 仮に今回の件、まだやえが知らない重要な情報があるのかもしれませんが、だとしても、絶対にこの発言は許されない、許すコトの出来ない発言です。
 


平成22年5月13日

 口蹄疫事件に見る民主党政権の無能っぷり民主党

  今日も口蹄疫事件について、記録の意味も込めて語っておきたいと思います。
 
 宮崎をご地元にされている江藤拓先生が、野党という行政に対してはほとんど権限のない立場でありながら孤軍奮闘している姿と、それに対し政府民主党のあまりにも後手後手なわざとやっているのではないかと思ってしまうような姿勢をお伝えしてきたところです。 それでも未だに赤松農水大臣あたりは対応は遅くなかったとかなんとか言い続けていていますが、果たして本当に遅くなかったのかどうか、ちょっとこれを読んでもらいたいと思います。
 
 これは衆議院の農林水産委員会の4月22日の議事録です。
 議事録とは、衆議院と参議院が出している委員会や本会議の正式な発言記録です。
 ここに載っているコトは、だれがなんと言おうとも、本人が言っていないといっても通用しない、まぁ映像もあるので否定は出来ませんが、とにかく事実として扱われます。
 なにやら直リンクできないようになっているので近いところまでリンクして、またとんでもなく長いので一部抜粋していますが、ホントにもう、これを読めば民主党の大臣や副大臣の認識・見識の甘さには呆れるしかありません。
 
江藤拓議員
 昨日は、宮腰筆頭にもお越しをいただきました。古川議員にも松下議員にも来ていただきました。そして、JA、それから市町村、そしてまた生産者の方々、関係者の方々にたくさんお集まりいただいて生の声を聞いてまいりましたので、ぜひ大臣にお聞き届けをいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
 そこでまず聞かれた声、それは、十年前の対策と比べて非常に初動が遅いと。(発言する者あり)これは私が言っているんじゃないですよ。本当にうそだと言うんだったら、行って聞いてくださいよ。初動が遅い、不十分だという声が多く聞かれました。農水省は防疫関係とかこういうものに精通した人間を急遽派遣したということでありましたけれども、一体これは役に立っているのか、何をしているんだという批判の声が強く上がっておりました。
 大臣にお尋ねします。
 先ほど筆頭からもお尋ねがありましたけれども、百億円という金を最初はぽんと出しました。これは、つかみ金だったという批判はあるかもしれません。でも、これが、農家の方々、この人たちにまず安心感を与えたんですよ。それなら思い切って対策を打てる、頑張れる、そして再建ができるという希望を与えたんですね、地域の方々に。
 
赤松農水大臣
 時代がもう違いますから。例えば、かつて平成十二年のときは、南九州三県の市場再開後のPRに使えといって、各ところに百万円ずつぱんぱんと渡してというのもあるんですね。では、果たして今、そういうやり方が国民に納得していただけるのかというところは、正直言って難しいと思います。
 
江藤拓議員
 十年前と事情が違うのは当たり前なんですよ、そんなことは。当たり前なんです。
 百万円を市場に渡すのは悪いと言いましたけれども、これは絶対要りますよ。一番市場が心配していることは、購買者の方々がいろいろな県から来られますけれども、次に市場が開催されたときに、ちゃんとまた宮崎に足を運んでいただけるかどうか。そういったときの運送賃とか、そういうものにも使ったんですよ。絶対必要ですよ。国民の理解は得られますから。それは、大臣、認識が違います。
 そして、十年前と確かに事情が違いますよ。言いますと、例えばえさの値段。今は建て値でトン当たり五万二千円ですね、非常に高いです。十年前は三万三千円でした。二万円違うんです。もっと細かく言いますと、牛一頭当たり、繁殖牛でいいますと約一万七千円、肥育では二万円だったものが、どんとはね上がっているんですよ、一頭当たりの負担が。そして、リーマン・ショック以来のいろいろな問題があって、枝肉の価格も低迷、子牛の価格も低迷、農家の体力はどんと落ちているんですよ。
 ですから、百億円以上の対策が私は必要だと思いますよ。まず、農家に安心していただく。我々は再建できるんだ、この困難に対しては十分な支援を国がしてくれるんだと。それは数字ですよ、大臣。数字です。やはりこれだけの金を確保したということをぜひ示していただかないと、私はだめだと思いますよ。
 そして、蔓延防止対策ですけれども、小林市、きょうが実は三日目の競りの予定でした。皆さん方は遠くから牛を引いてきました。八時半の時点で急遽、競りをやめました。移動制限区域ではありませんよ、小林市ですから。全然遠いところです。鹿児島でも、実は昨日から競りをやめることが決定されました。こういったところにも、制限区域に入っていなくても、手厚い支援をしなかったら生産基盤が崩壊してしまうんですよ。ちょっと取り組み方が緩いんじゃないですか。もっと腰を入れてやってくださいよ。私は、このことを強く申し上げたいと思います。
 
山田副大臣
 初動が遅いというお話でしたが、決してそんなことはない。
 最初の疑似患畜が確認されたのは夜中の十二時になったんですが、私ども、すぐ連絡を受けて、朝の八時に、大臣、副大臣、政務官、そろって対策本部の会議を開かせていただきました。対策本部長に大臣という形で、我々はすぐにその対策に入らせていただきました
し、何よりも、今、江藤委員がおっしゃっているように、畜産農家の方々に安心していただく、安心してこの防疫態勢に取り組んでもらえる、これは本当に大事だと思っております。
 ただ、百億金を持ってきたから安心できるとかという話ではないと思っていまして、十年前、十二年のときには初めてだったのでまだ何にもできていなかったんですが、江藤隆美先生、お父様のときに頑張っていただいて、そのときにできた制度等々、そのときの教訓といいますか、そういったものをもとにしたものが今あります。それを即座にやろうということで、今始まっているところなんです。

 
江藤委員
 対策本部を霞が関につくったってしようがないんですよ、正直言って。現場の対策本部が動かなければだめなんです。
 例えば、畜連で話をずっと朝から聞いていましたけれども、十年前は、発生した日の朝から農水省からファクスでいろいろな資料ががんがん届いて、いろいろな指示が飛んだそうです。きのうの昼の時点で農水省から児湯畜連にファクスはゼロですよ、ゼロ枚。何の御指示もない。そうしたら、現場の人たちが初動が遅いと感じるのは当たり前じゃないですか。一体国は何をやっているんだと感じるのは当たり前じゃないですか。これは私が感じているんじゃなくて、現場の人たちが感じている声ですから、しっかり受けとめてください。
 そして、一番の問題は、行政の指導によりまして、いわゆる排せつ物、廃棄物、これが今農家で全部滞ってしまっています。
 おかしいんですよ。豚が生まれれば、死産もありますよね。生まれてから死んでしまうものもある。後産もあります、胎盤が出ますから。そして、ふん尿も出ます。そういったものを、今、養豚農家は自分の敷地から出せないんですよ。どうしてですか、行政の指導によって。これは絶対おかしいですよ。新富町の松本さんという人がこういう事業をやっていらっしゃるので、きのう電話して聞きましたけれども、やはりだめだと。一生懸命かけ合うけれども、行政指導でやれないと、きのうの夜の段階ではおっしゃっていました、松本さんが。
 これはパニック状態に今陥っておりますけれども、副大臣の御認識をお聞きします。

 
山田副大臣
 今、江藤委員からのお話を聞きながら、現場がまさにそういう状況であることを、よく承知させていただきました。
 私どもとしても、本当に、豚にしても、今回、移動禁止、二十キロ内になっておりますから、出荷もできないで、どんどん大貫物がふえていくであろう。いろいろなことを、けさもずっといろいろ畜産部と話しておったところですが、当然、それについて、これから大臣等も含めて対策を検討させていただこう、そう思っているところです。

 
江藤委員
 ですから、今初めて聞いたというのは一体何なんですか。そんなこともわからないで、八時に対策本部をつくったから初動は早かったなんてよく言えますよ。全然だめじゃないですか。私は農水省に確認をしましたけれども、家畜防疫員の許可をとれば搬出できるんですよ。前回は搬出しているんです。今もどんどん養豚農家にはそういう廃棄物がたまりにたまっているんですよ。何で指導力を発揮しないんですか、この政権は。もっとちゃんとやってください。私は怒っていますよ、正直言って。
 かなりきついことも申し上げましたけれども、やはり与党がまず現状を十分認識していただくこと、そして、安心してほしいと繰り返しおっしゃるのであれば、これだけの金を用意したぞということをきちっと言っていただくこと、そして、今からでも、きょう夜にでも宮崎に入って、生の声を、自分の足で、自分の耳で、目で見て、聞いていただくことを三役にはお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。

 
 もう一度言いますが、これは4月22日の議事録です。
 言うまでもなくゴールデンウィーク前の話です。
 連休前に江藤先生は赤松大臣らに、国会の委員会という日本でもっとも公的な場で、すでに現場では大変なコトが起きているというコトを目の前で訴えているのです。
 訴えているだけでなく、江藤先生はこの段階ですでに「遅い」と指摘しているのです。
 
 それなのに赤松大臣は、全くお構いなしに外遊に出かけたんですよね。
 
 また、江藤先生がご指摘されていますように、十年前の口蹄疫発生は日本にとってもほぼ初めての経験(その前の口蹄疫発見記録は1908年)で、なかなか対応が万全だったとは言い難いモノだったですが、それでも
 
 「十年前は、発生した日の朝から農水省からファクスでいろいろな資料ががんがん届いて、いろいろな指示が飛んだそうです。」
 
 と必死に対応はしていたワケです。
 もちろん何もしないよりは何かした方がいいワケで、しかもはじめてと言えども農水省は農水のプロであって、外国での例もあるのですから、ノウハウまでとは言いませんが、出来るコトや知識というのは、全くの素人や、現場の農家の人よりも多いと言えるでしょう。
 だからこその対策があって、そして十年前は700頭程度の殺処分で済んだのです。
 議事録にもあるように、江藤拓先生のお父様、江藤隆美元建設大臣(自民党の派閥「江藤・亀井派」と呼ばれていた時の江藤の方の先生です)のご尽力も大きかったでしょう。
 これは大きな経験であり、ノウハウになったと言えるのではないでしょうか。
 それなのに、それなのにですよ、
 
 「きのうの昼の時点で農水省から児湯畜連にファクスはゼロですよ、ゼロ枚。何の御指示もない。」
 
 いったいぜんたいこれはなんなのでしょうか。
 よくもまぁこんな体たらくで対応が遅くないなどと言えますよね。
 他にも酪農によって出てくる廃棄物(排泄物等)の移動も、今の状態なら基本的には出来ないようになっているようですが、しかし実際は
 
 「家畜防疫員の許可をとれば搬出できるんですよ」
 
 のです。
 そして、
 
 「前回は搬出しているんです」(共に江藤先生の発言)
 
 です。
 まったく十年前の前回の教訓を生かしていない、いえ、教訓を生かしていないのではなく前回やったコトすら出来ていないのですから、完全に対応が後退しているとしか言いようがありません。
 そして結局、外遊の一週間も前に口蹄疫問題を委員会で取り上げているのにもかかわらず、それから2週間も放置していたのですから、これはもう確信犯的に放置していたと言われても仕方ないでしょう。
 それも選挙のためにやったという状況証拠がそろいまくっているというのも、輪をかけて最悪だとしか言いようがないワケです。
 
 今回、調べれば調べるほど自民党と所属議員さんはよくやっています。
 野党だけになかなか実効性のある手を打てないのが、これは議員さん本人が一番はがゆい思いをされていると思うのですが、それでも国民を代表する国会議員として出来る限りのコトはしていると思います。
 そしてこれを思えば、やはり今までは大きく取り上げられなかっただけで、また今の民主党があまりにもひどい体たらくだからこそ、今までの自民党が「普通にやっていたコト」がとても良い対応だったというのが分かったと言えるのではないでしょうか。
 自民党政権の全てを肯定するつもりはありません、悪かった部分もあるでしょう、しかし、少なくともこの件に関しては、十年前の自民党政権の対応はいまの民主党より遙かに、比べるのも失礼なぐらいまともな対応であり被害も当時の状況を鑑みても最小限に抑えられたと言うのが妥当でしょう。
 
 最後に、江藤拓先生の、心からの委員会質疑の模様を、まだ議事録が出ていませんので、動画を紹介して終わりにしたいと思います。
 涙が出てきちゃいます。
 
   
   
 


平成22年5月14日

 強行採決時の暴力? パフォーマンス?

  今日はひさしぶりにメルマガレビューをやろうと思っていたのですが、ごめんなさい、ちょっと時間がありませんので、別件で簡単に更新させていただきます。
 
 これ、やえくりっぷでも取り上げているのですが、先日の衆議院内閣委員会において公務員法改正の採決が行われたのですが、結局与党民主党は、野党との合意をしているのにも関わらずそれを一方的に破棄し、政府提出案を強行採決するという暴挙に出ました。
 まぁその是非は今回扱わないにしても、その際、なにやら自民党の議員さんが民主党の女性議員を突き飛ばして怪我をさせたとか騒ぎになっています。
 ご丁寧に記事にもなっているところです。
 
 小沢ガールズ名誉の負傷? 三宅議員が車いすで国会に
 
 民主党の新人議員・三宅雪子衆院議員が13日、国会に車いす姿で現れた。三宅氏は12日の衆院内閣委員会の採決時の混乱で転倒し、右ひざなどを強打。病院で打撲と診断された。
 13日午後の党代議士会では、山岡賢次国対委員長が「かわいい美人の三宅さんを突き飛ばした。明らかな暴力行為だ」と自民党閣僚経験者を名指しして批判。三宅氏は「昨日はたいしたことないと思っていたが、内出血してきた…」と痛みを訴えた。
 
 もしこれが本当なら当然許されないコトです。
 なんですが、なんて言いましょうか、そのときの動画がネットでは出回っているんですけどね、それ見たら、なんとも言いにくい感情がうまれてきます。
 
   
 
 あと、くりっぷで紹介したブログさんはこちらです
 
 まぁこれをどう判断するかは、これを見た皆さんそれぞれに委ねます。
 ただ、さらに言いますと、さっきと同じブログさんの次の記事にはこんなのがありまして、さらになんとも言い難いもやもやしたモノが出てきてしまいます。
 まぁこれをどう判断するかは、これを見た皆さんそれぞれに委ねますが。
 
 ただやえは、強行採決の時の暴力行為と聞くと、どうしても昔の話を思い出してしまいます。
 これはやえも昔当サイトで取り上げたのですが、民主党が野党の時代、総理は安倍さんの時でしたが、衆議院の厚生労働委員会でこんなコトがあったんですよね。
 
 
 
委員長を野党民主党議員が羽交い締めにして委員長席から引きずり下ろすの図
 

委員長の口を民主党議員が物理的に塞いでしゃべれなくし、議事を進めなくしようとするの図
 
 まあ暴力行為は暴力行為ですから、どっちが悪いとか優劣を付ける気にはなりませんが、まぁなんかもやもやとしますね。
 
 


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