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 鳩山メルマガレビュー / まず自らの行為を省みようとは思わないのか / いつの間にか鳩山イニシアティブ法案(25%削減法案)が衆議院環境委員会を通過していました / 一般人のやえが出来るコト / 「私」ばかりの民主党鳩山内閣 / 「強行採決しないからクビね」 民主党の恐怖の独裁政治 / 政治は教えてもらうのではなく、自分から知ろうとするモノ / 自民党の全体としての力


平成22年5月6日

 鳩山メルマガレビュー

   今日はひさしぶりにメルマガレビューをしたいと思います。
 いつも金曜日に来るので金曜日に更新しようと思っていたのですが、例のズッコケ民主党議員のアレを扱ったせいで、月曜からメルマガでごめんなさい。
 せっかく書いたんですもん(笑)
 
 
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━−−−--- …・・・┓
 ┃         鳩山内閣メールマガジン第30号         ┃
 ┃                   2010/05/13         ┃
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 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━−−−--- …・・・┓
 ┃          鳩山由紀夫の「ゆう&あい」          ┃
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 [負担を分かち合う]
 連休中の5月4日、沖縄を訪問いたしました。
 県庁でお会いした仲井眞知事には、現在の日米同盟のもとでわが国の安全を守るためには、普天間基地の機能のすべてを国外や県外に移設することはどうしても難しく、誠に申し訳ない思いでありますが、県内への移設をお願いせざるを得ない、ということを率直に申し上げました。

 
 はい。
 なんか総理は最近週末はいつも沖縄に行っているような感じですね。
 まぁ事態はまるで進展していないワケですが。
 そして「最低でも県外」という自らの言葉を、いとも簡単に覆しているワケです。
 とてつもなくどうでもいいコトでブレたブレたと口汚く批判していたコトを、まずは麻生前総理に謝罪するのが先なんじゃないですか?
 
 普天間第二小学校では、住民の方々との対話集会をもたせていただきました。私も校舎の屋上から直接拝見いたしましたが、この小学校は、普天間基地の飛行場のすぐ隣に接しています。住宅やマンションの上を飛行機やヘリコプターが飛び、私の訪問中にも、飛行機が数回上空を飛んで爆音を響かせました。
 学校の先生や保護者の方からは、「授業を遮る爆音、基地があるために起こる事件事故の可能性を1日も早くすべて取り去って頂きたい。子どもたちが安心して学校生活を送れるようにしてほしい」との切実なご意見を頂戴しました。危険性や騒音を除去するためには、1日も早く移設先を探さなければなりません。

 
 あ、え、いや?
 えーと、そんなコトは百も承知だったハズじゃ……?
 なんですか、直接見て初めてやっと現状を理解したのですか?
 ウソですよね?
 そんな現状だからこそ何とかしようと日米政府と沖縄で話し合いが始まったのが十年前なワケですが、ルーピー総理はやっとこさ今になってそのスタート地点に立ったというのでしょうか。
 もちろん話には聞いていたけど、実際に見て初めて気付くというコトは往々にしてあって、だから現地視察というのは時に大切なコトではありますが、しかし今日のメルマガには他にはまったく目新しい気づきが書いていないワケで、もし総理の認識が今のセリフだけであるなら、あまりにも今までの認識が甘すぎた、というよりも知らなすぎた、今まで本当に国会議員だったのかすら疑いたくなるような認識度だと言わざるを得ません。
 なぜこんな今更分かり切ったコトを恥ずかし気もなく書くのか、やえには総理の常識を疑うしかありません。
 
 また、先週金曜日には、鹿児島県知事や徳之島の3町長と官邸でお会いしました。ご迷惑をおかけしたことについて率直にお詫び申し上げるとともに、沖縄の負担を「一部、ぜひ徳之島でお引き受けいただけないか」とお願い申し上げました。
 
 ルーピー総理、なぜ迷惑をかけたのか、どのような行為が迷惑だったのか、ちゃんと理解しているでしょうか。
 で、総理としてはこの段階ではじめてお願いを言ったのでしょうか。
 言ったのでしょうね。
 順番をわきまえない人って、もう人間的にどうなんでしょうね。
 
 日本の0.6%の広さの沖縄県に、普天間基地を含め在日米軍基地の74%が存在するという現状。
 基地問題は、北東アジアの地域が依然として不安定な状況の中で、この国の安全のため、国民全員で考えていかなければならない問題です。すべての国民のみなさま方にご理解いただき、負担を分かち合うというお気持ちを持っていただければと考えています。

 
 広さの問題ですとか、基地の何パーセントが沖縄にあるとか、それはこの際あまり関係のない話でしょう。
 なぜなら、沖縄に基地があるのは地理的な問題が大きいからです。
 つまり、中国・台湾・朝鮮半島、また東南アジアをちょうど見渡せるような位置に日本の中であるのが沖縄であって、まずそれが一番の理由です。
 広さがどうこう言うのもいいですが、まずは地理的な問題があるんだというコトをキチンと伝えるのが、日本の総理としての努めなのではないでしょうか。
 それとも総理自身このコトを理解していないのでしょうか。
 
 昨年政権に就いてから約8カ月、さまざまな角度から米国とギリギリの交渉を行っています。日米同盟を守り、国の安全保障を維持しながら、トータルとして沖縄県民のみなさまの負担をどれだけ軽減できるか、5月末の決着に向けて、私自身がその先頭に立って誠心誠意努力してまいります。
 
 ギリギリの交渉……?
 ギリギリなのは総理の頭の中だけなんじゃないですか?
 正直、ルーピー総理と今の日本政府が、アメリカ政府とまともに交渉が出来ているとは到底思えません。
 なにやらもはや5月決着は諦めたと総理は言っているという報道も出ていますが、まぁこのように、もうこの人の発言は全く信用できませんからね。
 もはや「私自身がその先頭に立って誠心誠意努力してまいります」なんていうセリフも、ギャグにしか聞こえません。
 
 
 せっかくの総理のメルマガなのに、読めば読むほどダメージを受けるとはこれいかにです。


平成22年5月18日

 まず自らの行為を省みようとは思わないのか

   口を開けば開くほど自爆しているようにしか思えない、委員会や本会議場でズッコケて全治三週間もの大けがをこさえている、民主党の三宅雪子議員のお話です。
 実際本当に押されたのかどうかというのは、この前動画も紹介したところですから、判断はみなさんそれぞれにお任せしようと思うのですが、ひとつ国会議員からこんな証言がありました。
 
 議員会館のエレベーターに、民主党の三宅雪子さん、松葉づえ姿で乗り込んでくる。
 えらいものものしい。
 「どないしたの?」
 「昨日の内閣委員会の強行採決で転んじゃって・・・」
 と、痛々しい包帯姿。
 「運動不足なんですかね、自分で転んじゃって、恥ずかしい・・・・」
 と三宅さん。
 「強行採決は与野党阿吽の呼吸でやるもんだけどね。 新人はまだ要領がわからないんだね・・・」
 と、同乗の共産党の宮本たけしさんと世間話。

 
 これは自民党の衆議院議員馳浩先生のブログです。  たまたま同じエレベーターに三宅議員と乗り合わせた時に交わした会話として紹介しているワケですが、三宅議員、馳先生に向かって
 「自分で転んじゃって」
 と自ら認めているんですね。
 
 これについて三宅議員は後から「そんなコト言っていない」と釈明していました
 まぁ今でも押されたと強弁しているワケですから、まさか馳先生のブログを認めるワケにはいかないですよね。
 しかしさすがズッコケ三宅議員と言わざるを得ません、馳先生のブログにもありますように、この時に同乗していた別の議員さんも、しっかりとこの会話を覚えていたのです。
 
 馳さんがここに書いていることは、おおむね事実です。怪我の理由を訊ねた私たちに、「昨日の内閣委員会の強行採決で転んじゃって…」「運動不足なんですかね、自分で転んじゃって、恥ずかしい…」と三宅さんがおっしゃったことも…。

 
 これは、共産党の宮本たけし議員のサイトです。
 しっかりと「おおむね事実です」と書かれていますね。
 しかも追い打ちかのように「自分で転んじゃって」と言ったという部分も事実だと、ハッキリと明記してしまっています。
 もしこれが、まだ自民党議員であれば馳先生と口裏を合わせたという可能性もありますが、しかし相手は共産党議員、それはまず無い、いえ絶対に無いと言ってしまっても問題ないでしょう。
 ズッコケ三宅議員、ついつい気がゆるんで本音を語っちゃったんでしょうかね。
 
 さて、そもそものお話をしましょう。
 基本的な話ですが国会の中に設置されている委員会という機関には、全ての国会議員(というより衆議院議員もしくは参議院議員)が委員として名を連ねているワケではありません。
 委員会とはある程度人数を限った少数の議員によって具体的にシッカリと議論する場ですから、当然議員の中にはある特定の委員会には所属していない人もいるコトになります。
 必ずどれかの委員会には所属するコトにはなっていますけどね。
 
 で、ズッコケ三宅議員がズッコケた委員会は衆議院の内閣委員会なのですが、実は三宅議員、内閣委員会の委員ではないのです。
 
 ただ、全ての国会議員は委員会を「傍聴」するコトは出来ます。
 一般の傍聴席は議場から離れたところにありますが、国会議員の傍聴席は同じ議場にあります。
 もちろん委員席からは離れたところにあるんですけどね。
 ですから、三宅議員が委員会室の中にいたというのは問題ありません。
 しかし問題なのは、委員席にまで入り込んでいたというのは、かなりルール違反的な行為であるというコトです。
 
 この前の動画を見ていただければと思いますが、三宅議員は、委員席と委員長の間に入り込んでおり、明らかに「傍聴」という行為からは逸脱していると言えるでしょう。
 
 この問題はそもそもここから間違っているのです。
 その委員会の委員が委員長のところに行くコトはよくあるコトですが、しかし「傍聴人」がそれを物理的に妨害するというのは、それはある意味暴力です。
 例えば、いくら女性専用車両に反対だからと言って、男性が女性専用車両の中にまで入り込んで、入り口を塞いで入れないようにしたとしたら、これは批判されて当然でしょう。
 そして逆にその際、女性が押しのけて車両に入ろうとしても、そっちはそんなに批判されない行為だと思います。
 それでも暴力は暴力だと言う人もいるでしょうけど、しかし同時に、当然としてルールを破り物理的に車両に入るコトを妨害する行為は責められるのではないでしょうか。
 入り口を封鎖した方に、「まず先に暴力をふるったのはどっちなのか」と責任を問われて当然だと思います。
 
 三宅議員はまず自分の行動こそを省みるコトが先なのではないでしょうか。
 
 そもそもこの傍聴というのも考え直した方がいいんじゃないかと、やえは思っています。
 予算委員会などで、民主党は委員ではない新人議員を動員して傍聴席を陣取り、大臣や総理の答弁の内容に関係なく拍手をさせ、また野党の質問に対して口汚いヤジを飛ばして、印象操作&議事妨害をしているというのは、ちょっと委員会などに興味を持たれた方には広く知られているところです。
 しかし本来このような行為は、「傍聴」という行為からは逸脱していますよね。
 いくら国会議員とは言え、もうこういう行為はやめる、傍聴も傍聴席からは絶対に離れないよう、また口も拍手も禁止させるべきだと思います。
 その委員会は委員長と委員だけで行われるべきでしょう。
 
 ズッコケ三宅議員は、他人を責めるのではなく、まず自分がなぜあの場に立って委員会の委員の妨害をしたのかを反省するコトの方が先でしょう。
 それはある意味暴力です。
 仮に本当に押されたとしても、三宅議員には押されても仕方ない理由があったのです。
 まず自らの行為を省みるべきでしょう。
 
 ちなみに、押したとされている自民党の元経済産業の甘利先生は内閣委員会の委員です。
 さらにちなみに、動画で甘利先生が押している男性議員、民主党の初鹿明博議員は、内閣委員会の委員ではありません。
 
 
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 追加です。
 たまたま、ズッコケ三宅議員がズッコケた場面の、別アングルバージョンを見つけましたのでご紹介します。
 
 
 
 なぜか、甘利先生が入れた力とは違う方向に三宅議員がズッコケてるように、やえは見えます。
 果たしていったい誰に押されたのでしょうか。
 いやいや、不可思議ですねぇ。 


平成22年5月19日

 いつの間にか鳩山イニシアティブ法案(25%削減法案)が衆議院環境委員会を通過していました

  いちいち反応するのもどうかと思うのですが、一応言っておきます。
 この件軽く見ている人も少なくない気もしますし。
 
 揚げ足取りだとか言っている人がいますが、もしズッコケ三宅議員の件を、くだらないとかどうでもいい話だとか思っている人がいるなら、それは認識を今すぐ改めるべきです。
 確かに三宅議員と民主党がやっている中身はとてつもなく稚拙です。
 幼稚です。
 簡単に言えばただの当たり屋なんですからね。
 発想としても下の下であり、幼稚にもほどがあります。
 
 しかし中身は幼稚でも、実際やっているコトはとてつもなく大変な犯罪です。
 なぜなら三宅議員と民主党がやっているコトは、冤罪という民主主義法治国家にとってもっとも犯してはならない大犯罪のひとつだからです。  
 いつぞやの永田メール事件なんていうのもありましたけど、あれも、中身はとてつもなく稚拙でしたが、結果的に冤罪になりかねなかった大犯罪と言わざるを得ない事件でした。
 もし計画がある程度巧妙で、本当に当時の武部幹事長が辞任するような事態にまで発展していたら、国会の中で国会議員が国会議員によって冤罪で職を追われるという、法治国家を真っ向から否定する事件になっていたのです。
 これはただの政争ではありません。
 あれは大犯罪になるかならないかの事件だったのです。
 
 そして今回のズッコケ三宅議員事件もそうです。
 
 この事件はこれぐらい重大な問題なのです。
 国会議員が国会の中で国会議員に無実の罪を着させようとしている可能性があるという時点で、いくら中身が幼稚であっても、それは重大な関心を持つに相当する問題なのです。
 しかももし映像や、またネットがなければ、冤罪が「完全犯罪」になってしまっていた可能性も否定できません。
 このような重大な犯罪の可能性を前にして、くだらないとかどうでもいいとか揚げ足取りだとか言ってしまうのは、もう少し本質を見た方がいいと思いますし、もしくは別の意図でくだらないという印象を与えたいのかと勘ぐってしまいます。
 痴漢冤罪が社会問題になりつつある昨今、そういう感覚はちょっとナンセンスだと言わざるを得ません。
 
 もちろんまだ冤罪だったと確定したワケではないのでアレですが、しかし少なくともその可能性が出てきている以上、関心を持って当然の事件だと思っています。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 さて。
 やえ全然知らなかったんですけど、地球温暖化対策基本法案、いわゆる鳩山イニシアティブと言われる二酸化炭素を25%削減するという法案が、なんと先週の金曜日14日に、衆議院の環境委員会を通過していたんですね。
 やえは今の今まで全然知りませんでした。
 それもなんで知ったのかと言いますと、昨日の衆議院の本会議が深夜に行われたのですが、そこで環境委員長の解任決議案が出されたそうで、それはなぜかと言うと、14日の委員会での25%法案を強行採決にて通したからという理由だったからです。
 
 ひどいですよね。
 鳩山総理が総理になって一番最初に大々的にぶち上げた、言わば鳩山内閣の象徴とも言っていい「鳩山イニシアティブ法案」を、他の党と合意を得ようともせずに、いとも簡単に強行採決したワケです。
 鳩山内閣にとって一番重要な法案と言ってもいい法案を、なぜもそう簡単に強行採決できるのでしょうか。
 やえには鳩山総理の感覚がまったく理解できません。
 
 もちろん十分に審議した上で、それでも野党が理由もなく抵抗しているので仕方なく強行採決に踏み切ったという自民党政権下でよくあったような強行採決でしたら、まだ理解は出来ます。
 しかし、就任時にあれだけ壮大にブチ上げた政策のくせに、しかもそこまで他の党と大幅な意見のズレがあるとは思えない、少なくともベクトルは同じと思われる法案なのにも関わらず与野党で協議をしようともせずに委員会にかけ、そして委員会で審議されているコトすらあまり知られないウチに強行採決するというのはどうなんでしょうか。
 ちょっとこれは国民に対して失礼過ぎるのではないでしょうか。
 
 ただまぁ、一応やえがたまたま知らなかっただけという可能性も否定できません。
 最近、ズッコケ三宅議員と口蹄疫のニュースを追いかけすぎて、アンテナが届かなかったのかもしれません。
 だからひとつ客観的なデータを明らかにしておきたいと思います。
 
 それは、地球温暖化対策基本法案の委員会における質疑時間です。
 調べてみたのですが、地球温暖化対策基本法案が衆議院に提出されたのが4月20日で、環境委員会で最初に審議されたのが23日です。
 その後、27日・5月11日と審議され、14日に強行採決されました。
 つまり4日間審議され、その時間は合計約19時間だったワケです(衆議院インターネット中継より算出)。
 どうでしょうか。
 やえはハッキリ言って少ないと思います。
 鳩山内閣の一番重要な法案としては、相当に少ないと言わざるを得ません。
 
 過去のやえの更新で、このようなコトを言ったコトがあります。
 
 例えば、小泉さんの郵政民営化法案なんていうのは衆議院だけでも109時間程度も審議時間がとられましたし、当時野党の民主党が「審議時間が足りない強行採決だ」と言っていた国民投票法案(安部政権時)では約41時間かけました。
 さらに言いますと国民投票法案の場合は、提出して採決されるまでの間に選挙を挟んでいましたから前回の国会でも58時間も審議を、つまり合計100時間程度も審議時間を尽くしていたのにも関わらず、それでも野党民主党は「審議時間が足りない」と言って採決に応じず、強行採決にならざるを得なかったのです。
 その口で民主党は今回、モラトリアム法案という重要法案に対して一日半、時間にしてたった10時間程度で審議を打ち切ったのです。
 本当にもうデタラメとしか表現しようがありません。

 
 これは、昨年の臨時国会においてたった1日の審議時間で強行採決に踏み切った、亀井大臣のいわゆるモラトリアム法案についての更新なのですが、ご覧のように、小泉さんの郵政法案は109時間、安倍さんの憲法違反状態を正常に戻す国民投票法案でさえ41時間も審議時間をかけたワケです。
 それなのに、鳩山総理の25%削減法案はたったの19時間ですよ。
 この法案は経済界に与えるインパクトも相当に強いですし、それはつまり、国民生活にも直結する、鳩山内閣云々を考えなくても重要中の最重要法案のハズですし、そんなコト言わなくても鳩山内閣最大の法案だというのは自他共に認めるところでしょう。
 しかもこの法案には、「地球温暖化対策税(環境税)」の導入を明記しているのです。
 つまり増税するのです。
 これは全ての国民が参加すべき国民的議論が必要な案件のハズです。
 少なくとも、これを発表した段階でも「本当に25%なんて大丈夫なのか」という声があったのですから、ここをじっくりと議論し、政府も大丈夫だと言うなら広く国民にそれを根拠をシッカリと出して、説明する義務があるのではないのでしょうか。
 そして増税の有無や是非を国民に広く問うべきなのではないでしょうか。
 それなのに、こうも短い審議時間で強行採決し、国民の声を封ずるような形で推し進めるというのは、不誠実という言葉では足りないぐらいの無茶苦茶な対応だと言わざるを得ないのです。
 やえには不信感しか持てません。
 
 民主党が野党の時にあれだけ「説明責任」という言葉を使っていたのに、いつの間にか民主党議員は誰もこの言葉を使わなくなりましたね。 


平成22年5月21日

 一般人のやえが出来るコト

  勘違いしている人もいるようですので、ちょっと一言言っておきましょう。
 やえは自民党の関係者でもなければ党員でもなければ積極的支持者でもありませんから、今までも別に自民党のために更新をしてきたつもりは全くありません。
 自民党の活動を取り上げたという意識もありません。
 やえがいままで更新してきた動機というのは、日本国家や国民のために存在する政府と、それに大きな影響がある与党自民党を注目していたワケであって、結局は国のため国民のためというのが一番の目的なワケです。
 そして、いままで民主党の動きだって紹介や分析してきましたが、それも結局のところは国民の利益になるかどうか、逆に不利益になるのでしたら批判していたというコトであって、これもいつも言っていますが、自民党がどうだ民主党がどうだという、政党として利益になるかどうか選挙の結果がどうなるかどうかなんて視点では語っていません。
 むしろそんなの興味ありません。
 極端な話、自民党が崩壊したところで、それそのものはやえには関係のない話でしかないのです。
 自民党の崩壊が日本にとって国民にとってどうなのかというところは、とても大切な注目点ですけどね。
 だからですね、野党になっている自民党というモノを、例えばどうすれば自民党が与党になれるのかとか、どうすれば支持率がアップするのかという点だけであれば、やえは全然関心は無いのです。
 別に関心を持つなとか、そういう趣旨の文章やサイトをやってはならないとは言いませんが、少なくともやえにはそのようなコトをする気は全くないというコトです。
 
 もちろん自民党の動きが国益にかなう話であれば、注目し紹介するコトもあるでしょう。
 例えば、口蹄疫の江藤拓先生の委員会質問などです。
 ああいう動きや事実を指摘するコトは、つまり政府がキチンと対策しなかった、しかも10年前の例があるのにも関わらずどういうコトなんだと、そしてもしまた今後同様の件が起きたときにこのままではダメなんじゃないかという点について、それは国益にかなう話だとやえは判断したからこそ、自民党の動きを紹介し、そして民主党と政府の動きを糾しているのです。
 
 逆に、自民党が今日は何をしたとか、例えば先日都内数カ所で谷垣総裁が街頭演説したみたいですが、そんなコトをいちいちここで紹介して、それが国益に直結する話になるでしょうか。
 また読んで面白いですか?
 まぁおもしろそうな話は無いコトもないですよ。
 この前の谷垣さんがツイッターでこんなコトを言っていました。
 
 昨日から全国の女性地方議員の研修を行い、本日14時30分から池袋、有楽町、蒲田各駅と浅草雷門前で街頭演説会を開きます。私も浅草の街頭に参加いたします。自民党の女性議員は派手なパフォーマンスは不得手ですが、コツコツと真摯に政治課題に取り組んでいます。応援、宜しくお願いします。
 
 「女性議員は派手なパフォーマンスは不得手」って、いったい民主党のどの議員のコトを指して言っているのか、皮肉を込めたずいぶんウィットに富んだ面白いコメントだなぁと、谷垣さんもやりますねと思いました。
 また
 @をつけないと相手に伝わらない。教えていただきありがとうございます。早速やってみます。
 
 なんてコメントも今日のツイッターでつぶやいていて、谷垣さん萌えキャラだなぁなんて思ったりしましたけど、でもですね、こんな内容をやえが更新して、どうなるっていうのでしょうか。
 やえは自民党の宣伝マンじゃないんですから。
 気休め程度にたまにこういう更新をしてもいいのかもしれませんが、少なくともやえは積極的にこういうコトをやるつもりはありませんので、ご了承下さい。
 
 もうひとつ言っておきたいコトがあります。
 先ほども言いましたように、やえは自民党の関係者でもなんでもありません。
 またジャーナリストでもマスコミ関係者でもありません。
 ですから、どうしても情報元というのは新聞やテレビなどの既存大手マスコミによるニュースが自然と一番多くなります。
 これはこの前の更新でも言いましたようにyae_log180.html#100510、マスコミの存在そのものは絶対に必要なワケで、それは情報を扱うコトを生業としているからこそ普通では手に入りにくい情報を手に入れるコトが出来るからこそであって、プロとしてのマスコミは絶対に、特に民主主義社会では必要です。
 そしてこれを逆に言えば、マスコミではない職業の人間にとっては、自分だけで手に入れられる情報は限られるというコトです。
 
 もちろんやえもそうです。
 
 今までは自民党は与党だったからこそ既存マスコミが、自民党の動き、というよりは政府与党としての動きを多く取り上げていたワケです。
 そしてやえも、それを元に様々な紹介や批判や問題提起が出来たワケです。
 しかし今は違います。
 今は自民党は野党であり、行政府には直接タッチ出来ない出来ない立場ですから、ニュースバリューはとても低くなってしまうというのが、マスコミ的にも言えるコトでしょう。
 つまり、そもそも今は、やえが得られる自民党の情報がとても少なくなっているのです。
 これでは紹介しようもありません。
 一応やえにも独自の情報を得るルートはないコトもないんですが、人権擁護法案の時に部会レポートを上げたようにですね、でもこれもそんな頻繁に使えるほどのモノでもないですから、期待していただくのはありがたいですが、それに添えられるほどではないというのが本音です。
 
 民主党の批判が最近多いと言う人もいるようですが、これは量の多さで言えば当たり前と言えるのです。
 与党になったワケですから、聞こえてくるニュースは断然に多くなります。
 当然、政府与党なのですから、その権限も責任も大きいのですから、ニュースバリューが大きくなるのは当たり前なのです。
 自民党が与党の時は当サイトは「自民党の記事ばかりだ」なんて言われていまして、今とは逆だなぁなんて思っているところですけど、つまり扱う内容の多い少ないというのは自民党が民主党がという政党レベルの話なのではなく、行政府に居る立場かどうか、つまり与党がどうかというところが大きいのです。
 昔は自民党が政府与党だったから多く扱い、そして今は民主党が政府与党だから多く扱っている。
 ただこれだけの話なのです。
 
 情報を扱う上で、内容的に批判的になるのか肯定的になるのかというのは、それはもう扱う事象によると言えるでしょう。
 またやえ的には、既存マスコミがあまり取り扱わないような情報こそを取り上げたいというあまのじゃく的なところもありますから、結果的に自民党が与党の時にはあまり一般に知られていないけど評価できる内容がわりとたくさんあって、逆に今の民主党政府に対しては批判しなければならないような情報ばかりになってしまうワケです。
 既存マスコミがそういう取り上げ方をしていますからね。
 そして当然、日本のためになるのであれば、民主党政権を評価できるモノでも取り上げたいとやえは思っています。
 でも残念ながら、日本のために批判しなければならないモノが、鳩山内閣には多すぎるというのが事実なのです。
 例えば事業仕分けもそうです。
 最初世間の評価はとても高かったですが、しかしやえはあのやり方では日本のためにならないと思い、評価が高かった時から批判しました。
 口蹄疫事件も、ネットでは批判がたくさんありますが、外では今でも、不自然な報道の仕方がまかり通ってしまっています。
 こんなのでは日本のためになりません。
 民主党政権は、こんなのが多すぎるのです。
 
 繰り返しますが、やえはジャーナリストでもマスコミ関係者でもありません。
 全ての情報が入ってくるワケではありません。
 ですからもしかしたら民主党政権でもあまり知られていない良い施策があるのかもしれません。
 もしそうであるなら、ぜひ教えてください。
 
 いつもいつも言ってますが、自民がとか民主が、ではないのです。
 政党というレベルではないのです。
 もし内容に対して反論があれば、いつでもいいので御意見板に書き込んでください。
 やえはあそこ読んでますから。
 そして、必要であれば、本更新で取り上げさせていただきます。
 もちろん具体的にお願いしますね。
 「自民党の擁護ばかりだ」とか「民主党の批判ばかりだ」だけ書かれても困ります。
 どの部分がどのように間違っているのか、具体的に反論していただければ、やえの見識もさらに広がるというモノですから、ぜひとも大歓迎です。
 どうぞよろしくお願いします。
 
 ごめんなさい、今日はこれを枕にして、その後に本題に入ろうと思っていたのですが、思いの外長くなりすぎてしまいましたモノで、今日はここまでにしておきます。


平成22年5月24日

 それぞれの立場の上で出来るコトを

  口蹄疫の問題です。
 この件でどうにも動きがおかしいマスコミや、また極一部のネットで、このようなコトを言う人がいます。
 
 「いまは批判するのではなくみんなで知恵を出し合う方が先ではないのか」
 
 ネットでは政府や民主党の初動がまったくもって遅かったというコトが大批判されていて、また赤松農水大臣が委員会でへらへらと答弁していたり、口蹄疫が発生したのを知りながら外遊に行ったり、内閣としても発生一ヶ月たってやっと対策本部を作ったりと、もうどこからどう批判していいのか分からないぐらいひどい政府民主党の対応が批判されているワケですが、しかし、それが気にくわないのかなんなのかは分かりませんけども、このようなコトを言って批判自体をしてはならないと理屈のすり替えを言う人がちょくちょく出てきました。
 一見最もらしく「いまは対策が先だ」なんて言ってますが、もう完全に誤魔化しというか、こんなの盲目的政権擁護と言われても仕方ないでしょう。
 
 なぜなら、「みんなで知恵を出して」なんて言いますが、特にこのような問題というのは専門性が高い問題であり、専門家でない人間が、問題を解決するための知恵を出すコトは難しいと言わざるを得ないでしょう。
 やえだって、どうすれば口蹄疫の感染拡大が収まるのか、具体的には言えません。
 こういうのは役割分担の問題です。
 批判する人やコメンテーターやネットだけではありません。
 別に鳩山総理や赤松大臣本人に、獣医学的見知からどのような薬をいかに散布して、それをどれぐらいの範囲で何日撒き続ければ良いのかなんていうコトを言えなんて、誰も求めていないでしょう。
 そういうのは獣医さんや農水省の技官などの専門家が考えて判断すべきコトです。
 そして政治家や大臣などは、そのような調査などを指示して報告を受け、実際に施行する判断や許可を与える役割です。
 なにも何が何でも全てを1人の人間がやれなんて言ってはいません。
 それぞれがそれぞれの立場で出来るコト、しなければならないコトを、しっかりと確実に履行すべきというのが、当たり前の話でしょう。  そして、だからこその組織なのです。
 専門官だけ必要なら、そもそも政治家は必要ないと言うしか無くなってしまいます。
 
 その上で、一般国民がすべきコト、やえもネット思想家を名乗っている上でのすべきコトは何なのかを考えた場合、素人が専門家ぶって薬のコトとか病気のコトとかを語っても、そんなのは生兵法の怪我の元にしかなりませんから、やはり政府民主党の初動が遅かったコトやマスコミがしっかりと伝えないコトを批判するコトが、「自分が出来るコト」だと思ってるワケです。
 別に批判したところで物理的に農水大臣の仕事を阻害しているワケではありません。
 批判されても迅速に対応しようと思えば出来るワケで、結局は何も言われないと全く動こうとしなかったのですから、物理的に国会周辺をデモ隊で封鎖しているのならまだしも、批判するなというのはあまりにもスジが違うというか、次元の違う問題としか言いようがありません。
 
 批判をやめさせようと画策している人というのは、その批判が単なる「民主党叩き」としか思っていないところが勘違いのモトなのです。
 民主党を攻撃するため、与党の座から引きずり下ろすため、支持率をさげるために、そのようなコトを言っているんだと盲信しているから、そんなコトを言ってしまうのです。
 しかしいまあるほとんどの口蹄疫に関する政府・大臣・民主党批判というのは、これらの評価を落とすためではなく、口蹄疫を拡大させないため、また今後同じような案件が起きた時に迅速な対応を取るよう戒めるために、大きな批判が起きているのです。
 さらに言えば結果的に「鳩山内閣並びに民主党政権は危機管理能力がない」というコトを知らしめるというコトでもいいでしょう。
 そんな政府は国民にとって害悪にしかなりませんから、別のキチンとした内閣によって、正常な行政を運用してもらいたいです。
 どちらにしても、政府が大臣が民主党がではなく、国民の利益のために批判しているというコトを忘れてはなりません。
 
 例えばもしネットを中心とした批判がなければ、先日やっと立ち上げた政府の対策本部も、もしかしたらまだまだ遅かったかもしれませんし、下手したら立ち上がらないままだったかもしれません。
 民主主義の基本として、政治を動かす大きな原動力は国民の声であって、口蹄疫の専門家ではないやえからすれば、口蹄疫の拡散を防ぐもっとも有効な手だてとしては、政府民主党のあまりにもヒドイ対応を批判するコトだと言えるでしょう。
 そしてそれは、やえだけの声ではもちろんありませんが、ある程度成果を上げたと言ってもいいと思います。
 これが国民としては正しい姿なのではないでしょうか。
 少なくとも口蹄疫の件については、政府は批判されるべき材料が多すぎ、そして批判されなければ動かなかったと断じざるを得ないのです。
 
 批判と、罵倒や叩きはキチンと区別しなければなりません。
 それは中身を見れば自ずと判断できます。
 今回の口蹄疫に対する政府や農水省の初動が遅かったというのは批判です。
 先日紹介した宮崎県選出自民党議員の江藤拓先生の農水委員会質問で出ましたように、「十年前は、発生した日の朝から農水省からファクスでいろいろな資料ががんがん届いて、いろいろな指示が飛んだ」ワケですが、今回は「きのうの昼の時点で農水省から児湯畜連にファクスはゼロですよ、ゼロ枚。何の御指示もない」のです。
 もうこれだけでも十分「遅い」と批判されるのが当然だと言うほかありません。
 またなぜ「遅い」と批判するかと言えば、次の機会が不幸にもあった際には、同じ轍を踏まないようにという戒めにもなるワケです。
 こういう批判を今しなくて、いつするというのでしょうか。
 
 罵倒とは、総理大臣にカップラーメンの値段を聞いたりするようなコトでしょう。
 果たしてこんなコトを国会の委員会で聞いていったい何になるのか、やえは未だに理解が出来ません。
 これが将来の教訓になるとも思えません。
 
 この件に関してはマスコミの動きがどうもおかしいです。
 鳩山内閣はもう何度も、本来なら総辞職しててもおかしくない案件がいくつもありましたが、口蹄疫事件はその最大級のモノのハズなのに、なんとかしてマスコミはこれを隠して、もしくは責任を別のところに追いやって乗り過ごそうとしているように見えます。
 そしてそれに乗っかかって「いまは批判の時ではない」なんて言う輩が出てきているワケです。
 しかしそんな詭弁に騙されず、これは国民の利益のために、批判すべきところは国民として批判していくべきだとやえは思います。


平成22年5月26日

 「私」ばかりの民主党鳩山内閣

  どうしても気になるのですが、あれだけ後から後から批判が続出した事業仕分けを特にテレビはトップニュースに持ってきて、しかも褒めちぎり、一方今まだ現在進行形で危機的状況な宮崎県の口蹄疫事件をわざと小さく取り上げて、しかも微妙に宮崎県や知事の責任かのような印象操作をしつつあるこの扱い方というのは、総理や農水大臣の責任を別のニュースでかき消してはぐらかそうとしているように思えてなりません。
 国会では自民党が農水大臣の不信任決議案を出すらしいですが、それをマスコミがどう伝えるかによってその意図が見えてくるかもしれませんね。
 
 しかし、やっぱり事業仕分けはヒドいです。
 相変わらずの公開リンチです。
 そもそも、議員や仕分け人側は、法的根拠が無いにもかかわらず立場的には予算執行の権限を持っている側なのですから、はじめから立場の上下があるワケで、こんなのでは公平な立場で議論など出来はしないのです。
 まして会場にはマスコミも来て、全てネット中継されているというフルオープンなのですから、選挙という聴衆に向かって身を晒すのが仕事の国会議員や有名人で成り立つ仕分け人と、普段は一般人と変わらない公益法人の関係者とでは、緊張の度合いやスピーチのうまさなども全然違うワケです。
 こんな状況でとてもまともな議論が行えるとは到底思えません。
 しかもテレビでは、法人側のデータの言い間違えを何度も何度もネチネチと責めていましたが、それはやはりそのような場に慣れていないからのミスの可能性が高いと思いますし、そもそもキチンとすぐに訂正できたのですから、その場にいない人間がそんなコトで法人側の全てを否定するかのような言い方をするのは、あまりにも卑怯と言うしかないでしょう。
 結局なんのために事業仕分けをしているのかと言えば、本心から無駄を無くそうとしているのではなく、官僚側という一見悪役に見える連中を勧善懲悪の映画のように正義の味方議員マンがばっさばっさを切り倒して、見ている側にカタルシスを得てもらおうという、マスコミの報道の仕方も計算した(もしくは半ばグルとなっての)民主党のパフォーマンスでしかないのでしょう。
 
 事業仕分けの前に仕分け人が公益法人を視察に行って、法人側がマスコミが入るのを拒んだときに、民主党の議員が「なぜオープンにできないのですか」なんて言ってましたが、なんでもかんでもオープンにすればいいっていうモノでもありません。
 議論だって、共に意見を戦わせるために行う議論ならまだしも、予算の執行などに関するモノであれば、これは本来的には議論ではなく折衝と呼ぶ方が相応しい行為であって、しかも予算権を持っている側と与えられる側という立場の上下もあるワケなのですから、なんでもかんでも公開すればいいというモノではないハズなのです。
 何でも公開した方がいいというのなら、民主党のすべての会議を公開すればいいんじゃないでしょうか。
 小沢鳩山会談も、全てネットで流しましょうよ。
 いえそれよりも先に、事務所としては黒決定の小沢幹事長、鳩山脱税総理、そして石川被告議員と北海道教職員組合の小林千代美議員の証人喚問が先なのではないでしょうか。
 国民にまず公開しなければならないコトが民主党の中にはたくさんあるハズです。
 相変わらず民主党は自己矛盾に満ちあふれています。
 
 米軍基地の件で、社民党党首であり消費者担当大臣でもある福島瑞穂大臣が沖縄入りし、知事や市民と会ったりしたみたいですが、ここまで露骨な閣内不一致も無いでしょう。
 どうしてこれがそこまで批判の対象にならないのか、マスコミのブレはとんでもないですよね。
 ただ、鳩山総理は相変わらず順番というモノが理解できないようで、さすがに社民党としては、現行案と呼ばれる自民党案と何ら変わりのない計画を鳩山総理が進めようとしているコトには、それを「三党合意の範疇」とは絶対に認められないでしょう。
 というか、普通に冷静に常識的に考えれば、社民党の主張である県外移設が、今の県内移転と何をどうすれば同じ内容と認められるのか、まるでやえには理解できません。
 中身の是非はともかく、主張の一貫性という意味においては、あっさり簡単に「最低でも県外」という約束を破った鳩山総理より、社民党福島大臣の方が正しいと言えるでしょう。
 これから社民党がどういう態度をとるのかは分かりませんが、ある意味社民党の党の命運がかかっていると言え、ちょっと注目です。
 
 結局、鳩山総理は順番が違うのです。
 いきなり鳩山総理はアメリカとの合意を得ようとしているようですが、しかし内閣として動く以上は、まず内閣の考え方が一致してからでないと動きようがないハズなのです。
 厳密には日本の行政権は内閣にあるワケで、この辺は大統領制とは違い、総理大臣ひとりにあるワケではありません。
 まして、一党だけでの内閣ならまだ党首という立場で党内を代表すればいいのでしょうけど、他党に対してはそれすら通用せず、だからこそ内閣として決定権を執行するのであれば、まず内閣の中をまとめる必要があるのです。
 内閣の中で意見が違うコトそのものはダメとは言いません。
 違う意見が議論し合うコトはいいコトですから、閣僚同士でも議論するコトはいいコトだと思います。
 しかし、それはあくまで、決定権を行使する前の段階の話です。
 決定権を行使する段階においては、内閣として行使する以上、閣内不一致では困ります。
 まぁここで鳩山総理が不退転の決意で社民党を切る覚悟で突き進むというのでしたら、内閣のリーダーとしては一定の評価が出来る態度かもしれませんが、しかし順番が違うコトは否めないのです。
 果たして総理や官房長官が、この方針を決定する前に社民党に合意を得ようと努力したのかどうか、そこがまるで見えてきません。
 日米合意という既成事実を作って「もう合意したから仕方ないじゃないか」と強硬に通そうとしているのであれば、それはあまりにも不誠実な態度だと言わざるを得ないでしょう。
 
 強行に通すと言えば、最近の国会は強行採決の連発で、見ている方がうんざりしてしまいます。
 今国会で強行採決が行われた委員会は、やえがいまパッと思い出せるだけでも、厚生労働委員会・環境委員会・総務委員会・政治倫理の確立及び公職選挙法に関する特別委員会(倫選特)、そしてズッコケ三宅議員の内閣委員会と、もしかしたらまだあるかもしれません。
 しかも内容がヒドいのです。
 子ども手当の厚労委員会やズッコケの内閣委員会がひどかったというのは有名ですから知っている人も多いかと思いますが、他にも例えば倫選特の5月21日の強行採決は、選挙の予算に関する改正案という、けっこう民主主義の根幹に関する中身であるにもかかわらず、この日に法案の趣旨説明を行い、同日採決を強行するという無茶な日程でした。
 実質的な議論は1時間程度。
 はじめから法案を通すコトしか考えていない、まさに独裁的な、民主政治からかけ離れた、不誠実な態度そのものだったと言わざるを得ません。
 
 前回の更新とも内容がかぶりますが、「いまは政府の足を引っ張るのではなく、政策こそを語るべきだ」なんて言う人がいるワケですけど、しかしそれは、扱う対象のニュースによると言えます。
 政党や政治家の政策に対する記事であるなら、やえも政策を述べています。
 例えば軍事関係や平和関係であれば、やえはよく、憲法を改正し自衛隊を国軍化して普通の軍隊を持つべきだと言っていますね。
 一方、政治や政治家の動きを追ってはいるけどそれは政策に関するコトではないという場合もあります。
 ズッコケ三宅議員や口蹄疫の問題はそれです。
 これは政策ではなく、政治家の政治に対する姿勢を糾すという内容の更新になります。
 ズッコケはバカバカしすぎるのでわかりやすいですが、口蹄疫も、これは農水大臣や民主党の初動が大変に遅かったという「政治に向かう姿勢」に対する内容です。
 そしてやえは、ただ遅かったと言うだけでなく、どのように遅かったのか、10年前の例を挙げながら具体的に語っているつもりです。
 このような内容の場合は、語るべき政策はありませんし、むしろこの場面で政策を語っても本題がわかりにくくなるだけで、意味がないでしょう。
 
 そして残念ながら、鳩山内閣は、この「政治に向かう姿勢」があまりにもひどすぎるワケです。
 政策を語る以前の問題なワケです。
 ちゃんと過去ログは当サイトは全部とっていますから読んでいただければと思いますが、鳩山内閣が発足した当初は、やえも、政策についてはすぐに結果が出るワケではないのである程度時間をおかなければ評価できませんと言っています。
 これは自民党政権の時にも言っていますが、せめて数年、基本的には衆議院の任期の4年程度は見越して、政策評価、結果に対する評価は見るべきだと言っていますし、いまでも思っています。
 しかしですね、鳩山内閣は、そこまでにすら至らないというのが、日本にとっては残念すぎるひどいありさまなのです。
 
 沖縄の米軍基地の問題はそれをもっとも象徴しているでしょう。
 この問題に対する評価は、多くの人は政策を論評しているのではありません。
 鳩山総理の米国に対する態度、沖縄の人に対する態度、徳之島の人に対する態度、そして国民に対する態度があまりにもひどすぎるのです。  言うコトがコロコロ変わる。
 言うべき順番がまるで違う。
 しかし語らなければならないコトは語らない。
 現実可能かどうかを全く検証しないまま口約束だけを連発して、結局守れず、残るのは不信感だけ。
 期待させるだけさせておいて、それを簡単に裏切って、結局人の気持ちを逆なでして、そろそろ結論が出そうですが、何も鳩山総理自身は新しいモノを生み出しませんでした。
 0ならまだしも、トータルで見れば明らかに政治的マイナスしか生み出さなかったワケです。
 こんなのは政策以前の問題なのです。
 
 民主党やその所属議員、そして鳩山総理は、「私」しか無いのでしょう。
 他人がどう考えているのか、相手がどのように思っているのか、こういうコトは一切お構いなしに、ただ「私はこうしたい」「私の思いはこうだ」だけが行動原理になっているのです。
 だから鳩山総理は、自分の“思い”だけで現実可能かどうかは考えもせずにぺらぺら無計画にしゃべって、そろんなところに迷惑をかける。
 さらに迷惑をかけたとすら認識せずに、実現可能な案が見えた途端にまた周りのコトを考えずに、米国と交渉をはじめる。
 事業仕分けや強行採決乱発もそうです。
 本当に適切に事業を判断するかどうかではなく、ただ単に目の前の「敵」を倒すコトしか考えていない仕分け人達。
 議論する気ははじめからなく、ただ採決という儀式しか頭にない委員会運営。
 どれもこれも、他人の存在を無視した「私の思い」だけで強行に物事を進めているのです。
 
 「私」ばかりの民主党鳩山内閣、これからどこに迷走していくのか、心配しかありません。


平成22年5月27日

 「強行採決しないからクビね」 民主党の恐怖の独裁政治

  今日はこちらのニュースです。
 というか、やえは永田町をそれなりにウォッチしてきたと思っていますが、その中でもかなり最低なニュースです。
 
 民主:藤村厚労委員長が辞任へ 「体調不良」と説明
 
 民主党の藤村修衆院厚生労働委員長は26日、委員長辞任の意向を山岡賢次国対委員長に伝えた。体調不良を理由にしており、民主党は後任に鉢呂吉雄氏を充てる方針。与党は厚労委で審議中の労働者派遣法改正案について、野党の反対を押し切って6月初旬に衆院を通過させる方針。民主党内では、強行採決に慎重な藤村氏が混乱する前に身を引いたとの見方も出ている。
 
 ポイントは最後の行の
 
 「民主党内では、強行採決に慎重な藤村氏が混乱する前に身を引いたとの見方も出ている」
 
 ここです。
 この記事にありますように、藤村委員長の辞任は建前上は健康問題を理由にしていますが、想像するまでもなく、ほぼ“上”からクビを切られたと見ていいでしょう。
 やえが聞いた話でも、かなりそれに近いニュアンスで第一報が入ってきました。
 配慮しまくっての解釈をしたとしても、強行採決したくない委員長に相当の圧力がかかって、それぐらいならもう委員長なんてやりたくないと自発的に辞任したというぐらいです。
 この場合かなり無責任な話ではありますが。
 
 詳しく解説しましょう。
 衆議院にはいくつか委員会があって、それぞれ委員長が存在しますが、委員会にも二種類あって「常任委員会」と「特別委員会」というように別れています。
 委員会の正式名称で「○○特別委員会」と付いているのが特別委員会で、総務委員会など付いていないのが常任委員会です。
 そして常任委員会の場合、委員長は本会議の議決によって選ばれるコトになっています。
 
 委員長の権限はけっこう強くて、基本的に委員会が開かれるためには、委員の中から数人ずつ選ばれている「理事」達の会議である「理事会」の場において、各党が合意すれば開かれるのですが、もうひとつ、委員長が「開くぞ」と決めてしまえば誰がなんと言おうと委員会が開かれるコトになっています。
 これを通称「職権で立てる」と言います。
 「○日の委員会は、委員長の職権で強引に開催されました」という使い方です。
 そして強行採決が行われる場合の委員会は、ほぼ委員長の職権で開かれる場合が多いのです。
 昨日紹介した倫選特の場合も、委員長が一方的に委員会の開催を決め、一方的に質疑時間を2時間程度に決め、一方的に採決に入るコトを決めたワケです。
 いつも強行採決と言えば委員長のまわりをわーっと取り囲むシーンばかりが目立ちますが、実はその前にこのようなやりとりがされているのです。
 
 ただし、委員長や議長は原則中立の存在です。
 委員長は議論には参加しませんし、採決にも採決の結果同数になった場合のみ参加しますが、基本的には参加しません。
 利害が異なる様々な政党が混在する委員会において、中立の立場で委員会を主催して、民主的な運営がされるよう主導するのが、委員長の役割なのです。
 もちろん委員長は全て国会議員で、ほとんどの場合においては政党に所属していますから、政党の意向を反映するコトの方が多いですが、しかし例えば河野洋平前議長なんかは、むしろ野党(当時は主に民主党ですね)の要求の方を多く飲んだとすら言われたぐらい、中立な議長の職を全うした方でした。
 議長は職権で本会議を開催するコトが出来るのですが、与党だった自民党が本会議を開くよう求めても、議長が職権としてそれを認めなかった、というコトが何度かあったと聞いています。
 また自民党も、政党よりも立法府である国会の職責の方を重く見る傾向にありますので、議長や委員長に要望はしますが、命令のようなコトはしない風土があり、それが成り立っていたとも言えます。
 
 ですから、政治家の良心、と言ったら言い過ぎなのかもしれませんが、その職を真面目に尽くそうと思うのであれば、強行採決は委員長としてもしたくないと言えます。
 特に、ここ最近よく伝えていますように、自民党政権時のように何十時間も審議を尽くしているのに採決に応じない場合の強行採決ではなく、たった数時間程度の審議で強行採決を連発するような今の状況においては、常識的に考えれば「おかしい」と思って当然でしょう。
 藤村元委員長はそんな状況において、それは良心からか、それとも見た目的な問題つまり選挙のコトを考えてなのかは分かりませんが、強行採決したくないと抵抗していたワケです。
 それは記事にもありますね。
 
 しかし民主党は、藤村委員長のそのような態度を許さなかったワケです。
 
 ひどい。
 ひどすぎます。
 その職に不真面目だったから変えさせられるというのでしたら分かりますが、その職に真面目だったからクビになるなんて、そんなのマンガの中の話だけかと思っていました。
 しかし民主党という政党は、そんなバカな話が普通にまかり通るんですね。
 小沢幹事長に逆らえばまともに仕事が出来ない政党が民主党なワケです。
 独裁政党ここに極まれりです。
 
 ここ最近「民主党は議論なんて全く考えておらず、ただ採決という行為しか頭にない」と言ってきましたが、図らずもそれが証明されたと言えるでしょう。
 やえはそれなりに永田町をウォッチしてきたつもりですが、ここまで最低な出来事ははじめてです。


平成22年5月28日

 政治は教えてもらうのではなく、自分から知ろうとするモノ

  今日はこちらのニュースです。
 当サイトの本更新としては珍しく、まとめブログさんをリンクします。
 
 「民主政権が強く批判されているのに、自民にやってもらおうという声が全然ない」…自民党陣営いらだち
 
 「民主政権が強く批判されているのに、自民にやってもらおうという声が全然ない。もう一度、自民を立ち上がらせて下さい」。名古屋市天白区で22日に開かれた同党天白区支部総会で、あいさつに立った加藤南・愛知県議の気迫に、会場はシンと静まりかえった。
 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題や、政治とカネを巡り、民主党の支持率は低下。一方、自民党も読売新聞が今月実施した全国世論調査で過去最低の14%になるなど低迷を続け、「V字回復」には程遠い。加藤県議の言葉には、そんなもどかしさがにじんでいた。
 7新人が名乗りを上げ、激戦が予想される愛知選挙区(改選数3)。同党新人・藤川政人氏(49)は「民主に任せていてはこの国の将来が危ない。自民もダメな面はあったが、ここまでひどくなかった」とまくしたてた。
 ただ、舛添要一・前厚生労働相や与謝野馨・元財務相らの離党が相次ぎ、陣営幹部は「党内はゴタゴタが続く。惨敗した昨夏の衆院選ショックもまだ尾を引いている」と困惑気味だ。
 
 「民主もダメだけど、自民もダメじゃないか」という言葉はここ最近よく目にすると思います。
 ルーピー総理のおかげですっかり民主党はダメの烙印を押されていますが、しかし自民党だってダメじゃないかと民主と同じぐらいのレベルに落として、相対的にはあまり変わらない、もしくは「交代したばかりだから仕方ない」と民主の株を引き上げたいのではないかと思われるセリフです。
 
 しかし正直、やえにはこの明確な根拠を見たコトがありません。
 どのように自民党は“民主党と同じように”ダメなのか、それを具体的に例示を出して根拠を示しているモノを見たコトがないのです。
 もちろん、今までの政治家の中で犯罪や汚職を犯した人はいますし、政策的に疑問符が付く人も当然います。
 全ての歴代の全ての自民党議員が素晴らしいなんて言うつもりはありません。
 国会議員、もしくは官僚にも、あれだけ人数がいればある程度の確立でエラーがでるのは仕方ないコトです。
 しかしそれでもおそらくたぶん、サラリーマンの中における犯罪率と比べれば、政治関係はかなり少ない確率になるのではないかと思われますし、それと同じように、全ての自民党議員がダメだと言うのも本来は不自然であるハズ、また長年政権を担っていた自民党の政治が全て悪かったと言ってしまうのもおかしいのハズなのです。
 先の衆議院選挙前から「自民党政権はダメだった」とイメージが先行していますが、その根拠はよくよく考えれば具体性が無く、みんながそういうからダメなんじゃないのと周りに流されてそう思い込んでいるという人は案外多いのではないでしょうか。
 共産主義者や社会主義者などイデオロギーがある人ならともかく、大部分の一般の人からすれば、果たしてダメだダメだと言い続けるぐらいの根拠が思いつく人がどれぐらいいるのかちょっと疑問です。
 
 むしろこれまでは、良い仕事を単に国民がよく見てなかった、見ようともしなかっただけという可能性はないでしょうか。
 
 例えば、口蹄疫事件で大活躍している自民党の江藤拓先生です。
 口蹄疫の発生が確認されてから、江藤先生は地元と東京を何往復もし、現場に入って情報を集め、また地元の声をすくい上げて、自民党で報告し党内をまとめ政府に要望書を出す一方、衆議院農林水産委員会で涙の質疑に立って現場の状況を大臣に訴えました。
 結局その努力は、農水大臣と総理の無能ぶりのせいであまり報われたとは残念ながら言えませんが、野党議員としては最大限やれるコトはやったと言えるでしょう。
 そしてもし自民党が与党だったとすれば、江藤先生の活動が生かされ、もっと迅速な対応が出来たと、これは断言できます。
 江藤先生は、本当によく頑張ったと評価できるでしょう。
 
 しかしですね、やえからすれば、自民党議員の平均水準から見れば、これは普通のコトだと感じています。
 
 言い方を変えれば、これぐらいは自民党議員なら誰でも出来ます。
 もちろん当選して数ヶ月の新人議員なら難しい場合もあるでしょうが、江藤先生だってまだ3回生で若手の議員さんです。
 でもそれでも、ここまで出来るのです。
 それは、普段からよく勉強をし、仕事をキチッとこなして国会や政治の仕組みを熟知し、また地元の人と普段からコミュニケーションを取ってパイプを持っていたからこそ出来たコトです。
 口蹄疫の対応は素晴らしいモノでしたが、普段から全く何もしていない議員がいきなりあそこまでの獅子奮迅が出来るハズがありません。
 江藤先生が普段から真面目に政治に取り組んでいたからこそ対応できたコトなのであり、やえの知る限り、自民党の議員さんはだいたいこれぐらいのコトは普通にやっているワケです。
 ですから口蹄疫に関わらず、もし地元で大変なコトが起こってしまった時には、自民党の議員さんはこれぐらいは迅速に対応できる人ばかりです。
 江藤先生は素晴らしいですが、普通なのです。
 
 たぶんここが問題なのでしょう。
 今回の口蹄疫事件では、民主党が政権与党であるにも関わらず真面目に対応しなかったからこそ、逆に自民党議員がどれだけ真面目に仕事をしているのかが見えてきたと言えるのです。
 つまり、もし今も自民党が与党だった場合、江藤先生が迅速に対応し、被害が小さく収まっていたとしたら、それはあまり大きなニュースにならず、そしてニュースになっても大臣とかの対応がクローズアップされるだけだったでしょう。
 特に役職についていないただの地元選出の議員というだけでは、いくら江藤先生が活躍していたとしても、それが世間一般に知られるコトは無かったと思われます。
 そもそも今だって、テレビなどでは江藤先生がどれだけ頑張ったか、ほとんど紹介されていませんよね。
 
 そしてそのような案件が、自民党政権下ではいっぱいあったのではないでしょうか。
 
 やえは先日、自民党と民主党の最大の違いは、政治に対する姿勢だと言いました。
 民主党はパフォーマンス重視ですが、自民党は「例え評価されなくても現実問題に対処する。しなければならない」と考えている人が多い政党です。
 沖縄の米軍基地問題だって、そうやってコツコツと米国政府や地元の人たちと地道に折衝してきた結果が現行案だったワケです。
 例え評価されなくても、陰で、現場で、自民党議員がコツコツと政治に正面から取り組んできたワケなのです。
 いままでは、江藤先生のように多くの自民党国会議員が、地元でコツコツと活動していたからこそ、様々な問題がなんだかんだとスムーズに解決していけたのです。
 例えそれが大きなニュースにならなくても、コツコツと政治に真面目に取り組んできたのです。
 
 本来、政治家という存在はこうあるべきなのではないのでしょうか。
 そもそも自民党だって、立党以来政権を取ってから何度も選挙を経てきたワケで、その中で第一党であり続けた、つまりは国民の信任を得て例えば基地問題とかも進めてきたワケで、その歴史に対して全てを否定する権利は民主党なんかにありはしません。
 もし民主党の議員がみな真面目で、パフォーマンスよりも仕事を優先するような人たちばかりなら、その時初めて二大政党制、もしくは政権担当能力を有する政党になったと言えるでしょう。
 しかしそんな政党ではなかったと証明されたのが口蹄疫事件だったのです。
 
 政策はもちろん大切です。
 しかしいくら看板が立派でも、それを実行しようとする人間がダメダメなら、その看板も無意味に帰してしまうでしょう。
 綺麗事なら誰でも言えるんです。
 財源も考えずにお金をばらまく政策だらけなら、どんな素人でもマニフェストを作るコトはできるでしょう。
 だけど素人だけでは、それを実行するコトはできません。
 いくら政権与党になったとしても、現実はそんなに甘くないのです。
 
 もういい加減、国民もキチンと政治を見なければ、中身で選挙行動を決めなければ、まずいコトになってしまうというコトが理解できたと思います。
 そしてマスコミもいかにいい加減な、というよりも、意図を持ってある方向に誘導するような報道をしていると、そろそろ気付いてもいい頃でしょう。
 だれしも自分が住んでいるところには、そこを選挙区としている国会議員がいて、だいたいの場合は複数の政党から立候補するであろう立候補予定者がいますから、その人のコトをじっくり知って、この人は政治に真面目なのかどうか、いざという時自分を助けてくれる人かどうかを見極めてほしいと思います。


平成22年5月31日

 自民党の全体としての力

 今日はちょっと時間がありませんので、簡単にレスだけしておこうと思います。
 
 一行で「「自民はダメ」に明確な根拠はないと批判しながら、「これくらい自民党議員なら誰でもできる」と明確な根拠もなく絶賛しています。」とのコトで、その後議論板でもちょっとだけ話題になっているようですが、ではこういう言い方はどうでしょうか。
 民主党の赤松農水大臣、そして民主党のトップである鳩山総理はまったく対応がダメダメで、江藤先生と比べるのも失礼なぐらい最低な姿勢でした。
 ですから、民主党のトップである鳩山総理がアレですから、それはもう民主党全体がダメダメだと言わざるを得ません。
 一方自民党はと言いますと、江藤先生は素晴らしい活躍をされました。
 江藤先生が素晴らしかったというコト、そしてそれは農水大臣と鳩山総理なんかにくらべるまでもなく、飛び抜けて素晴らしかったというコトは、今のところ反論が無いかと思います。
 
 ではここで考えてもらいたいのは、なぜ今回江藤先生が動かれたのかというコトです。
 それは江藤先生が、口蹄疫の専門家だったからでしょうか。
 それは江藤先生が、農水分野のエキスパートだったからでしょうか。
 違いますよね。
 それは江藤先生が、ちょうど地元だったからという理由です。
 江藤先生は農水分野はお詳しい方ではある方ですが、しかしそれだけが理由なら、石破元農水大臣とかまだまだいっぱいいらっしゃるワケで、それだけの理由で江藤先生に白羽の矢が立つコトにはならないでしょう。
 そうではなくて、江藤先生は自分の地元で大変なコトが起こったから、これはなんとかしなければならないと、宮崎風に言うとどげんかせんといかんと、自発的に立ち上がっただけなのです。
 江藤先生が素晴らしい議員さんというコトは、少なくとも赤松大臣や鳩山総理よりも素晴らしい議員さんであるというコトは、誰も否定されていないところですが、しかしその対応も、言ってみれば「たまたま」地元で口蹄疫が発生したからこそ、発揮せざるを得なかったというのが本当のところです。
 つまり自民党として、江藤先生ならばなんとかしてくれるだろうと送り込んだワケではないのです。
 江藤先生は、特別な立場で問題に当たったのではなく、普通の一議員として問題にあたったにすぎないというコトです。
 
 赤松大臣や鳩山総理よりも、江藤先生が素晴らしいというのは、これは事実です。
 しかし、この状況を鑑みて、では果たして「江藤先生が自民党の中で最も素晴らしい議員だ」と言えると思うでしょうか。
 江藤先生は自民党の中でもズバ抜けて真面目で、自民党一勤勉で、地元とのパイプもとても強いモノを持っている自民党唯一の議員だなんて、果たして本当にそこまでのコトが言えるのでしょうか。
 
 客観的、冷静に考えて、やえにはとてもそこまでは言えません。
 
 当サイトの過去の更新からも、自民党の真面目さや、決して江藤先生だけが飛び抜けているワケではないコトは分かるハズです。
 例えば、自民党には部会というシステムがあります。
 全ての自民党所属の議員さんが参加でき議決権を持ち、そしてそこを通らなければ党の決定にはならないという、大変自由で民主的で、そして重い会議システムです。
 自民党が与党の時は主に法案審議がここで行われ、それは内閣提出法案であったとしても、自民党の全ての議員がその審議に実質的に参加していたというコトは、人権法の時などで当サイトはずーっと説明してきましたね。
 そしていま野党に転落した自民党においても、この部会のシステムは生きています。
 すなわち、自民党は党として政府に申し入れをしましたが、これも部会などの党内手続きを経て、党としてまとまった結果であるワケなのです。
 つまり多くの自民党議員の議論があってこそ、そして今は、ほとんど官僚の力が借りれない中での申し入れなのです。
 普段から勉強していなければ、ここまで迅速かつ的確な申し入れは出来なかったでしょう。
 ここに申し入れ文章がありますが、見てみてください、とても具体的で濃い内容になっています。
 あさってな内容の申し入れであれば、それだけで地元の農家の方からブーイングなのですからね。
 さっきの申し入れは第一弾ですが、第二弾はこちら、第三弾もこちらにありますのでご覧下さい。
 どれもこれも、真面目にこの問題にあたっているのが伺えますね。
 これは当然江藤先生1人の力ではありませんし、それは自民党のシステム的にも物理的にも言えるワケで、この辺からも自民党の全体としてのレベル高さを物語っていると言えるのではないでしょうか。
 
 まぁそれでもこれを主観と言うなら、仕方ないです。
 確かに「これくらい自民党議員なら誰でもできる」というのは主観と言えば主観です。
 ですから本文にもちゃんと「やえからすれば」と前置きをしていますし、「感じています」と主観であるコトを明示しているワケです。
 このように、ここははじめから主観と断って書いているワケで、その上で、それを読んでくださっている方にできるだけ実感してもらおうと、さらにいろいろな角度からお話を紹介したり、例示を出したりしているのです。
 また、御意見板にもありましたように、委員会や本会議の議事録や動画を見るのもいいでしょう。
 それは当サイトもよく言っていますし、引用するコトもありますね。
 それらを見れば議論の差が自民党と民主党の議員では明かな差があるとしか言いようがない現実があったりします。
 まぁそれでも、「『これくらい自民党議員なら誰でもできる』は主観だ」論を唱えると言うのであれば、まぁそれ以上はやえは何も言いません。
 それはつまり、江藤先生が自民党ナンバーワンの議員だと言うのと同義になるのですが、もしそう思えるのでしたら、もうそれ以上は言いません。
 やえの感覚からすれば、政治を見る目としては頭をひねるしかありませんけどね。
 
 当サイトはだいぶ長い歴史を持っていますから過去ログも膨大ですが、しかし一回ごとに全ての事柄を詰め込んで文章書くワケにはいきませんから、こういうのは積み重ねられていく部分も少なくありません。
 さっきも言いましたように「これくらい自民党議員なら誰でもできる」というのははじめからやえの主観であるというのは、更新本文でも明示してあるワケですが、その根拠になるモノは、もちろん同じ更新内にもありますし、また過去の積み重ねの中にもあるんですね。
 そういうのも、全部過去ログを読めとまではいいませんが、推察できる部分もあろうかと思いますので、文字ヅラだけで解釈するのではない読み方もして欲しいなぁと思います。
 
 そもそも昨日の更新の本題は、「やえはこう感じていますから、それを自分の目で確かめてみてください。自分の目で政治を見るようにしてください」という内容です。
 ですからあの部分だけをもって主観だと言われても、当たり前ですとしかいいようがないんですね。
 こういう事実があるから自民党は素晴らしいんだ!っていう内容じゃないんですから。
 本題は、自分の目で見てくださいという部分なんですから。
 結局政党の評価、政治家の評価というのは、自分で情報を集めて自分で判断するしかありません。
 繰り返しになりますが、最後は自分の目で耳で確認して、自分で判断してください。
 
 また、今日の更新の内容も、書いてあるだけのコトではなくて、さらに別のコトに関しても発展させて考えてみてください。
 例えば、さっき自民党の部会システムついて触れましたが、ここで思い出されるのが、では民主党の党内手続きはどうなっているのかという部分ではないでしょうか。
 そしてそれは、過去に取り扱いましたが、民主党は政務調査会という一般議員が参加できる議論の場が、昔はありましたが、いまは潰されたという経緯があって、いま現在も無いワケです。
 つまり民主党は、一般議員はさっぱりと政策決定に関わるコトができないのです。
 果たして民主党の一般議員は普段なにをやっているのでしょうか。
 そしてまた、仮に真面目な民主党一般議員がいたとしても、それを政策決定できないのですから、本当に何のために国会議員として存在しているのか分からなくなってしまうでしょう。
 このような仕組みを作ったのは、小沢民主党幹事長だというコトも、色々と考えさせられるところです。


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