カープ\(^o^)/オワタ
まぁいいんです。
今年はひさしぶりに最後まで夢を見させてもらいました。
ありがとうブラウン!
ありがとうカープ!
ありがとう市民球場!!
この成績は来年に繋がる成績です。
来年こそは是非とも優勝、そして日本一に輝くよう、やえも精一杯応援していきたいと思います。
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
さてでは今日は、国会議員のいわゆる世襲批判に対して、ちょっと疑問を呈してみたいと思います。
まず世襲とはそもそもなにを指し示す言葉であり、そしてそれがなぜ批判されるべき事柄なのか、考え直してみましょう。
世襲とは、親の地位を子供が無条件に受け継ぐコトです。
例えば王制です。
王制は、王様というその国の最高権力者が、その権力権限財政財産その他全てのモノや地位を、なんら条件を設けず、子供や親族に無条件に受け継がせるというのが、権力委譲の基本的なあり方です。
日本の幕府の将軍などは、まさにその通りです。
時と場合によっては後継者同士で争いが起こるコトはありますが、しかし先代将軍から次の将軍にという上から下という関係においては、ほぼ無条件で権力の全てが委譲されていました。
ですから江戸幕府なら「徳川家」、室町幕府なら「足利家」と、将軍の全ては名字が同じなワケです。
では、なぜ世襲は批判される事柄なのでしょうか。
いろいろな観点があるでしょうが、大きなモノとしては
・その地位に就くほどの能力が後継者にあるかどうかを見極めるコトが出来ない
・他にもっと能力がある人間がいるかもしれないが、そういう人間がその地位に就くコトが出来ない
この二点が挙げられるでしょう。
簡単に言えば、バカ殿が生まれる可能性があるし、それを止めるコトが出来ないから、というコトですね。
外国、特にヨーロッパにおいては、この世襲的王制という制度が以上のような原因となって滅亡した国はたくさんありますが、日本においては世襲制度こそが長年の平和を保ってきた大きな一因であると言えますし、もちろん世襲も良い面はたくさんあります。
が、こういうコトを語っていたらとても長くなって、本題に入れなくなっちゃいますから、今日はおいてきます。
ではこれを、現代の日本の国会議員に当てはめて考えてみましょう。
果たして今の国会議員は、そしてその子供は、親の地位その他をそのまま受け継いでいると言えるでしょうか。
答えはNOですね。
現代日本の国会議員になるためには、必ず衆議院選挙もしくは参議院選挙に当選する必要がありますので、少なくとも、その地位が「無条件に」委譲されるコトは絶対にありません。
親が国会議員でも、そうでなくても、だれでも国会議員になるためには選挙に当選する必要があります。
つまりこの時点で、現代日本の国会議員に対して「世襲」という言葉を使うのは適切ではないと言えるのです。
よく国会議員には、3つの「バン」が必要なんて話をします。
「カバン」「カンバン」「ジバン」です。
カバンとは鞄、すなわちお金のコトです。
カンバンとは看板、すなわち知名度です。
ジバンとは地盤、すなわち後援者や後援会、名簿などのコトを指し示します。
そして世襲議員は、この3つのバンを親から無条件に受け継いでいるじゃないか、だからけしからん、という批判が起きます。
確かにこの中には引き継ぎやすいモノもあります。
お金は一般国民と同じく相続税などの条件がありますから特別優遇されているワケではありませんが、知名度や地盤は確かに無条件に受け継ぎやすい面はあります。
そしてこれらを受け継ぐには特に条件はありません。
ただちゃんと現実的に考えてもらいたいのは、知名度も地盤も、自分だけでどうこうできるモノなのではなく、相手があるコトであるというコトです。
つまり、特に後援者や後援会なんて、自分が応援していた先生の子供だからというだけで本当に引き続き応援するかどうかなんていうのは、まさしく後援者自身が決めるコトですから、国会議員やその子供が絶対的に無条件に受け継ぐとは必ずしも言えないワケで、相手次第である以上、それを「引き継ぐ」というのは必ずしも適切な言葉とは言えないのではないでしょうか。
後援者の判断材料の1つとはなりますが。
そもそもこの「3つのバン」は、これが揃えば必ず国会議員になれるという絶対条件なのではなく、あくまで国会議員になりやすくなるための環境作りでしかないというコトです。
これらがなくても国会議員になれるコトだってよくあります。
だいたいにして、日本の国会議員になるための要件とは「選挙に当選するコト」だけであり、逆に言えばこれ以外の要件や条件などは、国籍や年齢などを除いて全くないワケで、「3つのバン」がいくら世襲できたとしても、それでもって「国会議員を世襲した」とは言えないでしょう。
もし国会議員になる条件として「Aランク大学を卒業しており選挙に当選した者のみ」というモノがあって、しかし国会議員の子供はその条件に当てはまる必要がない、となっているのでしたら、これは世襲ですし、今の民主主義日本の制度にもそぐわないと言えるでしょう。
でもそうではないのです。
結局国会議員になるための唯一にして絶対の条件は「選挙」だけであり、その条件をその人がクリアしたかどうかだけが国会議員たる資格の有無であって、それ以外の条件を言ったところで正当性にはなんら揺るがないと言えるでしょう。
それでも「3つのバン」を無条件に受け継ぐコトがけしからん、と言う人もいるかもしれません。
公職なのだからもっと高い倫理性をなんたらかんたらとか言う人もいるかもしれません。
であるならば、やえは思うのですが、これは「親子関係」に限らない話なのではないのでしょうか。
民主党の小沢代表が、今までの選挙区からではなく、今回の選挙では東京で出馬すると噂されているところですが、そうなれば元々の小沢さんの選挙区からは、当然小沢さんの公認候補が立候補するコトでしょう。
民主党としても小沢さん個人としても、自分の都合で国替えしておいて、その元の地盤をほったらかしにして、さらに今まで小沢王国だったところで急に自民党の議席を奪われるようなコトになってしまえば、これはかなりダメージだと言わざるを得ません。
ですから、国替えした小沢さん同様、元々の選挙区も、小沢民主党としては最重要選挙区になると言えます。
となれば、やはり当然、「3つのバン」は、小沢さんから新人候補に受け継がれるでしょう。
カバンはどうなるのか分かりませんが、少なくとも民主党から手厚い保護は受けると思われます。
選挙事務所の確保やスタッフの融通など、やはり他の人よりは優遇されるでしょう。
看板や地盤なんてなおさらです。
「小沢さんの後継者だ」というコトで、何もない一般人よりも遙かに高い知名度と、強力な後援会を無条件に手に入れるコトが出来るでしょう。
これらは候補者本人の資質ではなく、全て「小沢さんの後継者だから」という理由だけです。
これは世襲ではないのでしょうか。
確かに、おそらく小沢さんと後継者の間には血縁関係はない人を持ってくるのでしょうけど、でも実質的には世襲批判の要件に当てはまる形になるのではないでしょうか。
なぜ世襲が批判されるのかと言えば、それは無条件に地位や権限が渡るからです。
「親子だから」という理由そのものは批判の理由ではありません。
親子関係という親密な関係をもとに、無条件に地位や権限が受け継がれるからこそ批判されるのであって、批判の対象は「無条件に地位や権限が受け継がれる」という部分です。
となればやはり、小沢さんの後継者指名は、世襲と同じような批判がされてしかるべきなのではないでしょうか。
まぁ、やえは、いわゆる世襲議員が悪いとは思いませんから、小沢さんの選挙区でも他の選挙区でも、親が国会議員でもおじいさんが総理大臣でも、それだけをもって批判しようとは思いません。
さっきも言いましたように、国会議員とは選挙によって選ばれる存在であり、その選挙さえクリアすれば誰がなろうとも問題ないワケですから、もちろんその人の公約や主義主張に対しては批判するコトは当然ありますが、少なくとも親が国会議員だからという理由だけで批判されるいわれはないと思っています。
国会議員の子だろうと、華族の血を引いていようと、軍人の孫だろうと、その人が立派と思うなら投票すればいいですし、そうでないと思うなら違う人に投票すればいいのです。
当たり前すぎる話ですが、一番大切なのは本人の資質であって、それに関係ないコトであれこれ言うのはフェアではないだけでなく、有能な人なのに違う部分で批判される可能性もあるという、日本にとっても不利益にしかならないでしょう。
中身をシッカリと見て投票する。
それが民主主義国家日本国国民としての義務であり責務ではないのでしょうか。