今日は麻生メルマガの日なんですが、ちょっと今日は、どうしても言っておかなければ気が済まない案件がありますので、また後日というコトにさせていただきます。
とりあえず麻生メルマガになってからまだ一回もレビューをお休みしていないので、なんとかこの記録は守ろうと思っているんですよね(笑)
当サイトを長年お読み下さっている方は、やえが「目的のために手段を選ばない方法」というモノをかなり嫌っているのをご存じかと思います。
例えばテロリストなどはまさにその典型ですし、人権擁護法案の多くの反対論も目的を達成するために論が理屈だってないメチャクチャなコトを意図的に言っている人や、この前の元幕僚長さんの行動もそうです。
やえは、その主張の中身はともかく、中には賛成できる主張があるコトもあるのですが、それでも手段を間違えた方法や人は一切応援しません。
むしろ、せっかくいい主張しているのに、その方法では逆に主張そのものが白い目で見られかねない、足を引っ張るだけなのでやめていただきたいぐらいに思っています。
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
最初にも言いましたように、やえはこのお話、どうしても許せません。
これが、まだ無責任政党民主党の議員さんであれば「また民主党か」ぐらいで終わるのですが、よりによって与党自民党の議員さんであるというコトがなおさら許せません。
世界トップの強国である日本の、その代表者である国会議員が、まして与党第一党である自民党そのものの信用すらこれでは失いかねない、日本の民主主義を疑わせるかのようなこの書き方は、やえはどうしても許せないのです。
全く関係ない会合ではなかったですが、きのう出席した自民党法務部会は河野太郎PT座長による重国籍を取上げた会合でした。それとは別に、今回の「国籍法の一部を改正する法律案」は、今週中に衆議院法務委員会で審議され、来週に本会議にかけられるスケジュールになっていることが分かりました。
「なんでこうなったのだろう」と何人もの議員が首を傾げていました。人権擁護法の反対で一緒に戦った議員です。おそらく、選挙騒ぎで選挙区と国会を行ったり来たりしている間に話が進んでいたようです。
(中略)
「近いうちに部会で議論の場が設けられるだろう」と思っていました。ところが、多くの自民党議員が知らないうちに、この改正案の手続きはかなり進んでしまっています。でも、やれることはやってみます。それから、この後に議論されると思われる、重国籍のことについては絶対反対します。
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これは一行でも教えていただきました、自民党の馬渡龍治議員のブログの一節なのです。
まず該当する文章をパッと読んだら、普通はどのような印象を受けるでしょうか。
この文章を素直に解釈すれば、「国籍法改正法案が何者かの陰謀によって秘密裏に自民党を通り、もうすぐ衆議院を通って可決成立しそうな情勢である。大変だ」と読むのが自然でしょう。
確かにこれが本当なら大問題です。
でも、残念ながら、やえは人権擁護法案の時にもいろいろと調べた身として、このような「秘密裏に自民党内を通過していく」なんてという事実はまず無いと思うしかありません。
なぜ馬渡議員がこのようなコトを書いてしまったのか、本当に根拠があってそう言っているのか、色々と調べてみました。
これはワリと知られてる話ですが、自民党国会議員さんの事務所には、毎日のように党本部から会議情報のメールが入ってきます。
いま自民党では、会議情報もサイトで公開していまして、ここでは2日先の会議情報だけですが、さらに国会議員の事務所には、だいたい一週間ぐらい先の確定している会議の情報メールが流されているそうです。
そのリンク先を見て頂ければ分かりやすいですが、その情報メールには、各部会や調査会・党の委員会などの開始時間や場所、そして予定されている議題まで載っています。
ですから自民党の議員さんは、それを見て、また本会議や委員会のスケジュールも確認しながら、先々のスケジュールを組んでいくのでしょう。
たまに緊急に入る会議もあるようですが、その時は緊急情報として、定期メールとは別に個別の情報メールが流されるコトもあるんだそうです。
その上で、では馬渡議員が言う「国籍法の一部を改正する法律案」、つまり政府提出法案のコトですが、これが本当に自民党内で議論されていないのか、部会が開かれていないのかという問題を調べてみました。
自民党内で議論されずいつの間にか衆議院に本当に提出されていたら、確かに自民党所属の議員としては納得できないモノがありますよね。
やえ、調べました。
婚外子にも日本国籍 自民PT、法改正案の骨子了承
自民党は10日の「国籍問題に関するプロジェクトチーム」(河野太郎座長)で、婚姻を国籍取得要件とする国籍法の規定を違憲とした今年6月の最高裁判決を受け、法務省が作成した同法改正案の骨子を了承した。
最高裁判決は、フィリピン人女性と日本人男性の子どもが出生後、男性に認知されたものの、父母が結婚していないことを理由に日本国籍を取得できなかったことは違憲との判断を示していた。
改正案は、結婚していなくても子どもの出生後に認知されることで、届け出で日本国籍を取得できるようにする内容。あわせて虚偽の届け出には罰則を設ける。最高裁判決後、90人以上が全国の法務局に国籍取得届を提出しており、政府は改正案の今国会提出を目指している。
中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008101102000054.html (注リンク切れしてます)
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よく記事を見てください。
『法務省が作成した同法改正案の骨子を了承した』とあります。
つまり、二重国籍の河野私案のアレではなく、馬渡議員風で言う『それとは別に、今回の「国籍法の一部を改正する法律案」は、今週中に衆議院法務委員会で審議され、来週に本会議にかけられるスケジュールになっている』法案=政府提出法案は、このように、マスコミが堂々と記事を載せるぐらいオープンに議論され、そして正式な手続きに乗っ取って了承された案件だと確認できるワケです。
よって、会議そのものが秘密裏だったというのは、あり得ないコトになります。
次に、もしかしたらこの部会の開催にあたって、事前に議員さん達に伝えられていなかったかもしれないという可能性も考えられます。
また、さっきの記事の会議の開催日は10月10日ですから、これはまぁなかなか議員さんにとっては忙しい時期と言える、いつ選挙になるか分からない、一番解散が叫ばれていた時期ですから、地元の活動も立派なお仕事だと、やえは思っていますので、例えば当日いきなり会議するぞと言われたら、それはちょっと強引だと言われても仕方ないでしょう。
本当に事前に全く知らされていないという事実があれば、馬渡議員がああ言ってしまうのも仕方ないですね。
これもやえ、調べました。
さっき、自民党の議員さんところには毎日党本部から会議メールが送られてくると言いましたが、ちょっと調べてみたらですね、やえの聞いた限りの話では最低でも10月10日の国籍会議の情報は、10月7日のメールにて各自民党国会議員さんの事務所に流されていたんだそうです。
3日前ですね。
やえの知る限り、3日前の情報というのは自民党の会議においては決して急な知らせとは言えません。
さらにこれが月曜の朝というならともかく、金曜の朝なのですから、もしこの問題に強い関心を持っておいででしたら、3日前に知れば仮に地元でスケジュールがかぶっていたとしても変更できたでしょう。
馬渡議員はこの情報をご存じなかったのでしょうか。
やえは当日どれぐらいの人数の議員さんがご出席されていたのかは知りませんが、しかし出席するための情報は前もってキチンと全自民党議員に連絡が入っていたコトは確かです。
仮に見落としていたとしても、それは馬渡議員本人の不注意であって、もしくは秘書さんの不注意であって、その責任は全て馬渡議員にあるワケで、それを他人のせいにするのはあまりにも身勝手すぎる主張以外何者でもありません。
さらに、やえがメールの件で調べている途中で偶然知ってしまったある事実があります。
この政府提出法案はそもそも今年6月に出された最高裁判決がキッカケなワケですが、自民党ではそれを受けて、なんと6月11日に法務部会国籍問題プロジェクトチームを開催し、違憲判決について議論を行っているんですね。
つまりですね、やえが確認できたのは6月11日だけですが、可能性としてはこの国籍問題について自民党で議論された機会というのは、6月11日と10月10日の少なくとも2日間、多くて約4ヶ月間の間のかなり長い時間をかけて議論された可能性もあると言えるワケなのです。
このように決してこの国籍問題、いきなり沸いて出てきて不意打ちのように決定され、知らないままに通っていたなんて表現するのは、あまりにも不適切だと言わざるを得ないワケです。
そもそも最高裁判決のニュースはかなり大々的に報道されましたし、そうなれば責任ある与党自民党としては検討しなければならない事案だというコトは、ちょっと考えれば分かるコトです。
まして馬渡議員は、現職の国会議員ですよね。
そういう発想がもし生まれなかったとしたら、それはそれで問題と言わざるを得ません。
また、前の総理大臣の福田さんが辞任したのが9月ですから、6月というこの時期は、まだ自民党にとっては安定していた時期でもあります。
この時期をもって選挙は言い訳にはならないでしょう。
馬渡議員は一体この期間何をしていたというのでしょうか。
まとめますと、国籍問題に関する自民党議論は
1.10月10日、マスコミが堂々と報道するぐらいオープンな部会が開かれて、正式に了承をした
2.その部会は少なくとも3日前には議員が知るコトの出来る状態にあった
3.そもそも国籍に関する議論自体は6月から開始されていた
とまとめるコトが出来ます。
全く秘密裏でも何でもありません。
いつもの、結構耳を澄ませばオープンな自民党の姿です。
少なくともやえには普通の自民党の姿として違和感を感じません。
でも馬渡議員はこう言ってます。
多くの自民党議員が知らないうちに、この改正案の手続きはかなり進んでしまっています。
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多くの、と言ってますが、実際どれぐらいの議員さんが知らなかったのかはやえには分かりません。
分かりませんが、多かろうが少なかろうが、この一連の流れを知らなかった方が悪い、知らないのは議員の不注意だとしか言いようがないと、事実を調べてみてやえは感じました。
もし本当にそんなに「多くの自民党議員が知らない」のであれば、自民党の質も落ちてしまったですねと言わざるを得ません。
まぁ馬渡議員は一回生ですから、自民党と言うよりはチルドレンはと言った方がいいかもしれません……頑張っていらっしゃる一回生の先生もいっぱいいらっしゃるんですけどね。
少なくとも馬渡議員本人は知らなかったというコトなのでしょう、しかしそれは、完全に馬渡議員本人の責任以外何者でもないのです。
それを他人のせいにしたり、何か陰謀論めいたコトを言ってもいいコトには絶対になりません。
国会議員としてというより、人としてやってはならないコトだとやえは思います。
国籍法改正に反対されるコトは、まぁいいでしょう。
馬渡議員のご意見ですから、そう主張されるコトは尊重します。
しかし、その自分の主張を通すために、他人を貶め、まして自分が所属する団体までをも陰謀論で貶めてしまうその身勝手な言動に、やえは怒りを禁じ得ません。
自民党がどうだとかではなく、これが馬渡議員が無所属であるならここまで言わないのですが、馬渡議員は自分が所属している団体すらを自分の主張の道具にして、しかも事実と反するコトを言って貶めているのです。
これはもう人としてどうなんてしょうかと言わざるを得ません。
馬渡議員が今までの会議を知らなかった事情は知りませんが、どのような理由があったとしても、それは誰のせいでもない馬渡議員本人の責任です。
いくら陰謀論を唱えたところで、この事実はどうやっても否定できないでしょう。
やえはこういう目的のために手段を選ばない人は大嫌いなのです。