☆やえニュース☆

  十周年自民党両院議員総会などについて支える人テレビ番組に表示規定をブレブレ政党

平成21年7月15日

 十周年

 というワケで、ついに当サイトも十周年を迎えました。
 どんどんどーん、ぱふぱふー。
 これもひとえに当サイトにお越しになってくださる方々のおかげです。
 ありがとうございます。
 記念に十二単を着てみました。
 似合いますか?
 
 と言っても、十年前はまだやえは当サイトに登場しておらず、あまおちさんが一人でいろいろブツブツつぶやくサイトでした。
 あれから様々な意味で環境は大きく変わり、また日本の雰囲気、国民の考え方、そして政治も、当時とは全然違う感じになっています。
 十年前と言えばまだまだインターネット黎明期であり、当然ブログはなく、サイトの数も比べモノにならないほど少なくて、さらになおさら思想や政治に関するサイトは少なかったです。
 そして、数少ないその手のサイトも、どちらかと言えば左翼系の方が断然に多かったです。
 当時は「共産趣味」なんて言葉もありましたが、まだまだ共産主義へのあこがれや、社会主義に対する期待が大きかった時代です。
 
 いまはどうでしょうか。
 ネット右翼なんていう言葉がありますように、ネット上ではずいぶん右傾化がなっています。
 これが良いコトなのか悪いコトなのか、おそらく両方あるとは思いますが、やはり振り返ると随分変わったなぁと思わざるを得ません。
 日本のためを思えば、もっともっと保守系の思想や政策が浸透する必要があると思いますが、一方、雰囲気やファッションで保守思想をかじり、極端に走ってむしろ国の利益を損なう主張もよくよく見るようになってしまいました。
 これは結局、昔はそのベクトルが左方向だっただけで、やり方としてはなんら変わってないんですよね。
 
 また、人権擁護法案騒動のように、簡単に政治に関与するコトができるようになったのも、十年前と全然違うコトです。
 政治が身近になるコトは良いコトではあるのでしょうけど、同時に無責任のままに政治を変えられてしまうのは、これはとてもおそろしいコトだと言えるでしょう。
 人権擁護法案のように間違った考え方で政治を変えてしまえるのは、それは究極のポピュリズムであり、民主主義政治を崩壊させる、もしかしたら一番大きな要因となるかもしれません。
 
 奇しくも、あと一ヶ月ちょっとで衆議院の選挙が行われ、そして民主党政権が達成されそうな雰囲気に来ています。
 これから日本はどうなるのか。
 日本の課題はまだまだたくさんあります。
 しかしそれらは全て、国民ひとりひとりがしっかりと責任を自覚すれば解決できるコトだとやえは思います。
 民主主義政治だからこそ、そして政治が身近になれば身近になるほど、国民はもっともっとその責任の大きさを実感し、自覚を持って行動しなければならないのではないでしょうか。
 
 今日から十一年目です。
 次は十五年、二十年……まだまだずっとずっと続けていきたいと思いますので、どうぞこれからも応援よろしくお願いします。
 

平成21年7月17日

 自民党両院議員総会などについて

 混迷を極めております自民党の最近の動きですが、来週火曜日に両院議員総会が開かれるという見通しのようです。
 一部情報によると、総会ではなく、両院議員懇談会にするとかなんとからしいですが、まぁどちらにしても、どうも最近の自民党は混乱しているとしか言いようのない状態が続いています。
 
 自民党にとっては結党以来の大ピンチであるのは確かだと思いますが、しかしそれにしても揺れすぎじゃないですかと、やえならずとも思ってしまっているのではないでしょうか。
 こう言うのもなんですが、小泉さんの前の総理の森元総理の時代の選挙の時、いわゆる「神の国発言」で日本中が揺れた時の選挙も、やっぱり自民党には大逆風が吹いていましたし、そもそも政権与党である自民党が追い風で選挙をするなんて、小泉さんの時代にしかあり得なかった話なのですから、マスコミなどを含めたその状態が正しいのかどうかはともかく、自民党の議員さんはもうちょっと腰を落ち着かせてもらいたいなぁと思います。
 今度ばかりは自民党は野党に転落しそうな勢いですが、結党以来50年、一度下野しましたけど、それでもまた与党になって日本を運営していく力はある、他の政党の政策を見ればまだまだ自民党にしか日本の運営は任せられないのですから、ここは覚悟を決めて、一度痛い目に見てもらう、それは自民党自身も、そして国民自身も痛い目に見てもらうしかないなと思うしかないのではないでしょうか。
 日本にとってとりかえしのつかないコトも出てくるかもしれませんが、それはそれ、やはり国民の選択なのですから仕方ないとしか、やえは正直イヤで仕方ありませんが、言いようがありません。
 
 そもそも自民党という政党は、政党が議員に対して選挙を主導してどうにかしてきた政党ではなく、個人個人が自分の力で、政党ブランドではなく、個人名ブランドで選挙を戦い、勝ち上がってきた人が集まって作っている政党です。
 ですから、いま政党ブランドが地に落ちたと言っても、それをカバーする個人名のブランドで「自分だけは必ず勝ち上がるんだ」という気概で選挙を戦って勝ち上がればいいのです。
 むしろもし政党ブランドだけで戦うというのであれば、それはもう選挙区制などやめて、全部比例代表制にしてしまえば、その方が分かりやすくて楽です。
 そうでなくて、個人の資質を見て選ぶという選挙区制を衆議院選挙の多くの部分で敷いているのですから、「民主党の風頼みの議員と違い、自分たちは個人の力で政治家を選んでもらっているんだ」と、気概と自負を持って選挙に臨んでもらいたいモノです。
 
 言っちゃなんですけど、今回の件でよくマスコミに顔が出る、中川秀直さんや塩崎恭久さんなんて、自分の選挙が危ないから、そのために騒いでいるようにしか見えません。
 特に中川さんなんて、この人広島の人なのでそれなりに知っているのですが、いま相当民主党の対立候補に追い上げられているのだとか聞きます。
 だから、というワケでもないですが、テレビに顔を出す度に焦り顔になっているようにしかやえには見えません。
 もはやこの人は、永田町でやれこれするのではなく、もう広島の選挙区に戻って、地道ないつもの選挙活動をされた方がいいのではないでしょうか。
 言い方は悪いですけど、もう見てはいられない感じになってしまっています。
 国民の声を聞く、それを汲み取って国政の場に反映させるというのは、なにもテレビに出るだけが手段ではなく、自分の選挙区の国民の声をひとつひとつ丁寧に汲み取っていくコトが、選挙区制の議員さんの本来の姿なのではないでしょうか。
 
 選挙制度については様々な人が色々な意見を言っていますが、どれも完璧な制度というモノは存在しません。
 どんな制度にも一長一短様々あります。
 その中で、前も言いましたがやえとしましたら、やはり小選挙区制度というのは、ちょっと極端に走りすぎるのでどうかなとはいつも思っています。
 白黒ハッキリさせたいアメリカ人ならともかく、曖昧模糊な部分が多い日本人にとって、「白か黒かどっちかしか選択肢がない」と言わんばかりの小選挙区制というのは、なかなか日本の政治を決めるという現実に合っているかどうか、やえは疑問なのです。
 決して極端というのは、政治においても思想においても、よい状態とは言えません。
 サヨクしかりネット右翼しかりです。
 いまのところやえは、中選挙区制と全国比例制度の並立制が一番いいのではないかと思っているのですけど、まぁその辺はまた後日詳しく取り上げます。
 
 どちらにしても、いま自民党のブランドについて議員さん本人達が浮き足立つというのは、あまり得策とは思えません。
 地元に帰ればそれぞれ地元の名士、「自民党はどうでもいいけど○○先生だから応援する」と呼ばれてこその代議士だと思いますので、そういう強い思いで、それぞれの議員さんは頑張るのが本道ではないかと、やえは思います。
 正直いまの自民党の動きというのは、みっともないとしか思えません。
 

平成21年7月20日

 支える人

 総選挙の日程がほぼ正式に決まり、いよいよ火曜日に解散すると言われていますが、やえには相変わらず民主党の言っているコトが分からないというか、相変わらずの主張の一貫性の無さにあきれ果てています。
 確か民主党はものすごい前からずっと「はやく解散しろ」「総理は選挙の洗礼を受けろ」とか言っていたハズなのに、ここにきて急に「なぜこのタイミングで選挙なのか」「この解散は国民をないがしろにしている」とか言い出しています。
 ちょっと前まで解散するコトが国民のためだと言っていた民主党が、いざ解散を決めると、コロッと言っているコトが180度ひっくりかえっているのです。
 いったいなんなんでしょうか。
 おそらく民主党としては、なんでもいいので、どんな材料でもいいので自民党を批判したいだけなのでしょうけど、それにしてもこの一貫性の無さにはあきれ果てるしかありません。
 では民主党はいったい何のために、誰のために選挙をすると言い、選挙を望んでいたというのでしょうか。
 よく民主党は自分たちの主張がいつも国民の声を代弁しているかのように言いますが、決して今の世の中でも、反自民派はいても、親民主派はものすごく少ないという現実をよくよく考えた方がいいでしょう。
 
 そして国民には、このような主張の一貫性のない政党にだまされないように、よくよく自分の頭で考えてもらいたいです。
 
 またまた中川秀直さんネタで申し訳ないのですが、一言だけ言っておきたいコトがあります。
 いま中川さんや塩崎さんは盛んに自民党や麻生総理を批判し、都議選の結果について総括しろ総括しろと言っているところですが、しかしそもそも、今のような体たらくになってしまった自民党のキッカケを作ったのは誰かと考えますと、それはどうしても安倍元総理がキッカケを作ったと言わざるを得ません。
 安倍さんの政策は良かったと当サイトはずっと言っているところですが、しかし事実として前回の参議院選挙で負けたコトは変えられない事実と言えるでしょう。
 そして、残念ながら、急に退陣してしまったコトもマイナスと言わざるを得ません。
 その上で、こと選挙というコトに関しては、安倍さん本人の責任はもちろんですが、さらにむしろ自民党の幹事長とか内閣官房長官とかの責任というモノは、果てしなく大きいのではないかと思います。
 
 安倍総理の時の幹事長は誰かと言うと、それは中川秀直さんです。
 さらに官房長官は、塩崎恭久さんです。
 
 事実上自民党の最高責任者として参議院選挙に負けたのが中川さんであり、安倍総理を支えるコトが出来なかったのが塩崎さんです。
 いまのガタガタの自民党のキッカケを作った張本人ふたりが、どうして今の自民党を批判できるのか、やえには疑問でなりません。
 自民党は、民主党のような無責任政党ではないハズです。
 代表が代表代行になっただけで全ての責任や事件やスキャンダルが帳消しになるなんて、バカげた組織ではないハズです。
 その責任をキチンと考えるのであれば、本来なら、安倍さんが投げ出してしまったけど、その後の“任期”も全力で支えるというのが、この二人の本当の仕事なのではないでしょうか。
 
 やえは、「選挙を経ていない総理はダメだ」という議論には与しません。
 それは、議院内閣制をよく理解していない人の戯言でしかありません。
 ですからやえは、是非とも安倍さんに今日まで総理を続けてもらいたかったです。
 そしてその上で、安倍さんの素晴らしい政策を堂々と主張され、官房長官がそれを支えて、自民党幹事長が現場を仕切って衆議院選挙に臨むべきだったでしょう。
 安倍さんがそこまで総理を出来なかったのは残念ですし、そして安倍さんを支えられなかった人も残念でなりません。
 
 今の雰囲気は異常です。
 キモチワルです。
 やえは二大政党制はあまり好きな体制ではないのですが、しかし二大政党制にするのであれば、やはりその主役は政策であるべきです。
 たまに自民党が民主党を批判するとケシカランとか言う変な人もいますが、特に選挙前であれば、与党とか野党とかという立場を越えて、まず自分たちの政策を掲げて主張し、そして相手の政策の悪いところ変なところを批判して、そうして議論を深めていくというのが、二大政党制の大きなメリットであり、柱であるハズです。
 しかしいまの日本はどうでしょうか。
 ただの雰囲気で投票する政党を決めるという人が多大部分という有様です。
 こんなコトでは絶対に日本は良くならないですし、政治の質が落ちて、政治家は人気取りばかりに走り、そして国民も質が下がるだけです。
 こんな状態になって一番喜ぶのは、それはマスコミだけという事実を、早く多くの人が気付くべきだと思います。
 

平成21年7月24日

 テレビ番組に表示規定を

 ちょっと古くなってしまいましたが、今日はこちらのニュースです。

 放送業務を審査対象に 総務省、地上波免許で検討
 
 通信・放送関連の法体系の見直しを審議している総務省の検討委員会(座長・長谷部恭男東大教授)は15日、地上波の民間テレビ局などに放送免許を交付したり更新したりする際に、放送会社の財務基盤など放送業務を審査する「認定制」の導入を求めた答申案をまとめた。

 テレビについての批判は最近よく聞かれるところで、テレビ・マスコミ改革の問題というのは、マスコミのせいで表に出ないだけで、もしかしたら国民の最も関心の高い問題と言えるかもしれません。
 それは、いままで政治もマスコミには手を入れたがらなかったのですが、それでもここ数年それに着手する動きが出てきているコトからもうかがい知れるのではないでしょうか。
 やえも最近のマスコミ、特にテレビに低落さは目を覆うモノがあると思っていますし、なによりそれは国益を損ねるコトにしかならないと思いますので、いまこそ改革をしていく必要があると考えています。
 
 何を改革していくのかというのは、これはテレビという巨大な組織や仕組みですから様々あって、一朝一夕で語れるモノではありませんが、やえはその中でも特に、テレビ番組に対して一定の表示規定をすべきだと思っています。
 
 普通の商品の場合、様々な法律によって表示の義務や規定がなされています。
 例えば、アイスクリームという食べ物も、法的には実は成分によって「アイスクリーム」と表示して良い製品と表示してはならない製品とに分けられいます。
 食品関係はよくありますよね。
 あまおちさんがいつも憤っている発泡酒にしても、成分によっては「ビール」という表示は禁止で「発泡酒」と書かなければならないモノがあったり、また「発泡酒」とすら書いてはならない製品、いわゆる第三のビールなどがあったりします。
 また製品以外でも、医師免許を持っていない人が「病院」と表示して店舗を持つコトは出来ませんし、司法試験に受かっていない人が「弁護士事務所」と表示してお客を呼ぶコトは出来ません。
 このように、表示に関する規則というのは、思いの外多くあるのです。
 
 しかしある意味、マスコミに関してのみは、これが放置されていたと言わざるを得ません。
 
 ニュースや報道と番組のタイトルに付けながら、しかし実際はタレントの独り言を垂れ流すのが主な内容という番組があふれかえっています。
 こんなの言ってみれば、弁護士事務所と書いてある事務所を訪ねてみたら中にいたのは占い師でした、というぐらい詐欺行為ではないでしょうか。
 お客にしてみれば、何を言っているかの分からねーだろうが、オレもなにをされたのかさっぱり分からねぇ、というところです。
 こんなコトが許されているのはテレビだけと言っても過言ではありません。
 
 ですから、テレビ番組には今後キチッとその番組の内容に相応しい表示をさせるべきだと、やえは思っています。
 「ニュース」や「報道」と付けられる番組は、キャスターやタレントが事実以外の感想やコメントをするコトが出来ない、ただ淡々と事実を伝えるだけの番組にする、もしタレントが好き勝手にコメントするならそれはバラエティと付けなければならないと、そのような感じにするのが妥当なのではないでしょうか。
 また例えば、日曜の朝の討論番組なんかは、「政治討論番組」とか、古舘伊知郎氏のように主張がしたいなら「個人主張番組」とか「社説番組」とか、そうつけるよう義務づけるべきではないでしょうか。
 
 消費者がはじめから占い師を目的で占いの館に入るのは、全然問題がありません。
 法律の相談がしたくて弁護士事務所に行くのも、全然問題がありません。
 しかし、法律事務所に行こうと思ったらそこは占いの館でしたとか、占いをしてもらおうと思ったらそこは法律事務所ですごく高い相談料を取られたとかでしたら、これは健全な現代社会としては問題です。
 特に自由主義経済社会のもとでは、表示の問題、看板の問題は、とても重要度の高い、厳密に正確さが求められる問題です。
 まして国民に多大な影響を与えるマスコミ、そしてテレビは、なおさら正確さが求められて当然なのではないでしょうか。
 むしろ今まで放置されていたコト自体がおかしいのではないかと、やえはそう思います。
 
 いま日本の中でもっとも「聖域化」しているのがマスコミです。
 マスコミの改革は日本にとって絶対に必要なコトです。
 そのためにも世論は、マスコミの圧力に屈せず、キチンと自分の目で物事を見て、自分の口で語って欲しいと思います。
 また、マスコミ改革を推進する政治に対しても、それを推進する政治家をよくよく注目しておく、必要ならシッカリと後押しする必要があるのではないかと思います。
 そうしなければ、いつまでたっても、マスコミに潰されるだけです。
 そしてそれは、国民と歴史により多くの負債を残す結果にしかならないでしょう。
 

平成21年7月29日

 ブレブレ政党

 ちょっと古くなってしまいましたが、今日はこちらのニュースです。

 放送業務を審査対象に 総務省、地上波免許で検討
 
 通信・放送関連の法体系の見直しを審議している総務省の検討委員会(座長・長谷部恭男東大教授)は15日、地上波の民間テレビ局などに放送免許を交付したり更新したりする際に、放送会社の財務基盤など放送業務を審査する「認定制」の導入を求めた答申案をまとめた。

 テレビについての批判は最近よく聞かれるところで、テレビ・マスコミ改革の問題というのは、マスコミのせいで表に出ないだけで、もしかしたら国民の最も関心の高い問題と言えるかもしれません。
 それは、いままで政治もマスコミには手を入れたがらなかったのですが、それでもここ数年それに着手する動きが出てきているコトからもうかがい知れるのではないでしょうか。
 やえも最近のマスコミ、特にテレビに低落さは目を覆うモノがあると思っていますし、なによりそれは国益を損ねるコトにしかならないと思いますので、いまこそ改革をしていく必要があると考えています。
 
 何を改革していくのかというのは、これはテレビという巨大な組織や仕組みですから様々あって、一朝一夕で語れるモノではありませんが、やえはその中でも特に、テレビ番組に対して一定の表示規定をすべきだと思っています。
 
 普通の商品の場合、様々な法律によって表示の義務や規定がなされています。
 例えば、アイスクリームという食べ物も、法的には実は成分によって「アイスクリーム」と表示して良い製品と表示してはならない製品とに分けられいます。
 食品関係はよくありますよね。
 あまおちさんがいつも憤っている発泡酒にしても、成分によっては「ビール」という表示は禁止で「発泡酒」と書かなければならないモノがあったり、また「発泡酒」とすら書いてはならない製品、いわゆる第三のビールなどがあったりします。
 また製品以外でも、医師免許を持っていない人が「病院」と表示して店舗を持つコトは出来ませんし、司法試験に受かっていない人が「弁護士事務所」と表示してお客を呼ぶコトは出来ません。
 このように、表示に関する規則というのは、思いの外多くあるのです。
 
 しかしある意味、マスコミに関してのみは、これが放置されていたと言わざるを得ません。
 
 ニュースや報道と番組のタイトルに付けながら、しかし実際はタレントの独り言を垂れ流すのが主な内容という番組があふれかえっています。
 こんなの言ってみれば、弁護士事務所と書いてある事務所を訪ねてみたら中にいたのは占い師でした、というぐらい詐欺行為ではないでしょうか。
 お客にしてみれば、何を言っているかの分からねーだろうが、オレもなにをされたのかさっぱり分からねぇ、というところです。
 こんなコトが許されているのはテレビだけと言っても過言ではありません。
 
 ですから、テレビ番組には今後キチッとその番組の内容に相応しい表示をさせるべきだと、やえは思っています。
 「ニュース」や「報道」と付けられる番組は、キャスターやタレントが事実以外の感想やコメントをするコトが出来ない、ただ淡々と事実を伝えるだけの番組にする、もしタレントが好き勝手にコメントするならそれはバラエティと付けなければならないと、そのような感じにするのが妥当なのではないでしょうか。
 また例えば、日曜の朝の討論番組なんかは、「政治討論番組」とか、古舘伊知郎氏のように主張がしたいなら「個人主張番組」とか「社説番組」とか、そうつけるよう義務づけるべきではないでしょうか。
 
 消費者がはじめから占い師を目的で占いの館に入るのは、全然問題がありません。
 法律の相談がしたくて弁護士事務所に行くのも、全然問題がありません。
 しかし、法律事務所に行こうと思ったらそこは占いの館でしたとか、占いをしてもらおうと思ったらそこは法律事務所ですごく高い相談料を取られたとかでしたら、これは健全な現代社会としては問題です。
 特に自由主義経済社会のもとでは、表示の問題、看板の問題は、とても重要度の高い、厳密に正確さが求められる問題です。
 まして国民に多大な影響を与えるマスコミ、そしてテレビは、なおさら正確さが求められて当然なのではないでしょうか。
 むしろ今まで放置されていたコト自体がおかしいのではないかと、やえはそう思います。
 
 いま日本の中でもっとも「聖域化」しているのがマスコミです。
 マスコミの改革は日本にとって絶対に必要なコトです。
 そのためにも世論は、マスコミの圧力に屈せず、キチンと自分の目で物事を見て、自分の口で語って欲しいと思います。
 また、マスコミ改革を推進する政治に対しても、それを推進する政治家をよくよく注目しておく、必要ならシッカリと後押しする必要があるのではないかと思います。
 そうしなければ、いつまでたっても、マスコミに潰されるだけです。
 そしてそれは、国民と歴史により多くの負債を残す結果にしかならないでしょう。