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 何のための仕分け作業、何のための議論なのか鳩山vs総理「自分には関係ないからどうでもいい」が事業仕分け独裁政党民主党独裁政党民主党 つづきわかりやすい民主党の国会運営民主党は国会なんてどうでもいいのでしょう事業仕分けを見て、これだけで果たして本当に「無駄」と判断できるのだろうか民主党こそが悪の天下りを大量に作ろうとしている民主党益=正義、それ以外=悪

平成21年11月16日

 何のための仕分け作業、何のための議論なのか

 今日は各地で話題沸騰中のこのニュースです。

 【事業仕分け】最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨
 
 政府の行政刷新会議の13日の仕分け作業は、次世代スーパーコンピューターの開発予算に事実上の「ノー」を突きつけた。議論の方向性を決定づけたのは「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。結局、「科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ、文科省幹部は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てた。
 この日、口火を切ったのは蓮舫参院議員。その後も「一時的にトップを取る意味はどれくらいあるか」(泉健太内閣府政務官)「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)「ハードで世界一になればソフトにも波及というが分野で違う」(松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)などと、同調者が相次いだ。

 事業仕分けについては、当サイトではもう散々批判してきたワケですが、ここにきてその象徴のような事案が出てきました。
 はてさて、この民主党による事業仕分けは、いったい何のために行われているのでしょうか。
 そして、議論とはいったい何のために行われているのでしょうか。
 
 そもそも予算とは何でしょうか。
 それは、日本をより良くするためのモノです。
 お金で全てが解決するワケでもなく、お金だけで人間が幸福になれるワケではありませんが、しかしお金で出来るコトも少なくないというのが現代社会であり、そのために政府という存在が富の再配分を行って、出来るだけ多くの人が幸福になれるようそのお手伝いをするというのが予算と政府の根本的な存在理由です。
 端的に言えば、お金を使うコトが政府にとっては大切な仕事なのです。
 しかしお金は無限ではありません。
 有限です。
 ですから、限りあるお金をどう再配分するのか、政府はいつの時代もどんな場合でも、ここに頭を悩まさなければならない運命にあります。
 
 民主党がいま行っている「事業仕分け」も、基本的な考え方はこれと変わりません。
 いえ、変わらないハズです、予算に関する政治なのですから。
 そして民主党は「無駄を削る」と言っているのですから、削るモノは「無駄」であって、これを逆に言えば無駄で無いモノは削らないワケです。
 まぁ当然ですよね。
 ですから本来は、何が必要で何が不要なのか、その中身をシッカリと吟味するコトが、事業仕分けにおける議論の柱になる必要があると言えるのです。
 
 しかし、連日伝えてきましたようにこの事業仕分けは、そのような中身ある議論が行われている様子が全くありません。
 時間も一事業たったの1時間という有様で、これでいったいどこまで実りある議論が行えるのか不思議でなりません。
 そしてついに、今日のニュースです。

 議論の方向性を決定づけた「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」(蓮舫参院議員)
 「一時的にトップを取る意味はどれくらいあるか」(泉健太内閣府政務官)
 「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)
 「ハードで世界一になればソフトにも波及というが分野で違う」(松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)

 1時間ではまともに議論などできるハズがないと思っていましたが、やっぱり出来ていません。
 というか、そもそもこれは「議論」ではありません。
 一方的な意見の押しつけです。
 議論とは、様々な議論を交わせるコトによって、よりより着地点、もしくは妥協点を見つける行為です。
 しかしこの仕分け作業は、仕分け人に揺るぎない結論がはじめから決まっていて、それに異論を唱えるコトは許されない、そもそも役所側には意見を言う機会すら与えていないのですから、意見が交わるコトなどあり得ない、そんなただの「通告会」です。
 こんなのは議論でもなんでもありません。
 
 ではなんのために事業仕分けという場を設けているのでしょうか。
 それは結局、役所側に仕分け人のはじめから決められた意見を押しつけるセレモニーをしているだけなのです。
 そして仕分け人に必要なスキルは、いかに役所側が提示した説明に、どれだけのイチャモンを付けられるか、ただそれだけでしょう。
 イチャモンが付けられればそれで終わり、いかにそれがとんでもないイチャモンであろうと、仕分け人の口から出れば、仕分け人が満足できれば、それでもう終わりなのです。
 本来議論とは、出された意見に対しても、その意見が適切かどうかを判断するためにさらに様々な意見が出されるモノですが、恐ろしいコトにこの事業仕分け会場では、仕分け人の意見が無条件で正義となっているとしか言いようがないのです。
 
 民主党はこの事業仕分け、はじめから予算を「削るため」に行っているのでしょう。
 何が必要で何が不要なのか、そんなまともな議論ははじめからするつもりがないのです。
 この事業仕分けの場では、削るための口実としていかにイチャモンが付けられるか、それを考える場でしかないのです。
 これは政治が予算を扱う議論とは到底言えませんし、こんなのは政治ではありません。
 

平成21年11月17日

 鳩山vs総理

 今日はちょっと時間がありませんので、ある動画をご紹介するだけとさせてください。
 
 というのも、ちょうど一行ボードの方にこんな書き込みがあったのですが、

 名無しサン<11/12 18:55>現在の民主党と過去の民主党をそのまま討論させてみたいなw

 まさにそのままズバリの動画、いわゆるMADがアップされていましたので、紹介いたします。
 とってもおもしろいですよ。
 これもう是非総理本人に見せたいくらいです。
 
 この問題だけでなく、野党の時と与党の時と、民主党と鳩山総理は言っているコトが全然違うのですが、もしこれをこのまま放置してしまうと、これはますます日本の政治がまずい方向に行きかねない危ない事態に陥ってしまうコトでしょう。
 政治も選挙も、口だけデマカセでいい、人気取りさえやっていればいい、こんな理屈が通ってしまったら、それは結局最後に困るのは国民です。
 国民は早く目を覚ますべきでしょう。
 
 では、「鳩山vs総理」の動画をご覧下さい。

 はやい段階での「自分の言葉の履行」を望みます。

平成21年11月18日

 「自分には関係ないからどうでもいい」が事業仕分け

 連日、事業仕分けの様子を伝えるテレビなどを見るとどうしても腹が立ってしまう今日この頃ですが、ここまでマスコミが擁護する様子は気持ち悪いとしか表現できません。
 というか、マスコミは様々な特権を持っているのですから、マスコミこそをキチンと中身を伝えなければならないハズです。
 しかしいまのマスコミというのは、ただただウワベだけの映像を映して垂れ流して、ましてコメンテーターも中身を全く疑わずに太鼓持ちするだけ。
 これではなんのためのマスコミ特権なのか分かりません。
 
 今日は、というか今日も、その事業仕分けのお話です。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 この事業仕分け、結局どのような考え方がもとに行われているのかを考えてみますと、案外簡単な理由ではないかと思うのです。
 マスコミ各社が伝えるところによると、事業仕分けに対する国民の支持率はだいぶ高いそうですが、それはそうなのでしょう。
 だってよくよく考えると、この事業仕分けというモノは、一般国民がよく考えるような庶民的小市民的な思考で支配されていると言えてしまうからです。
 
 つまり、「別にこれは自分には関係ないからどうでもいいよ、誰かがムダと言うならムダなんだろうから、削ればいいじゃん」という、とてつもなく軽い考え方です。
 これは政治の場において、実はよく出てきてしまう考え方です。
 過去において、銀行やゼネコンが必要以上に叩かれた時期がありますが、結局こういうのは現場をよく知らない庶民が勢いに任せて叩いただけでしたし、公務員叩きも同じ構図ですし、八ッ場ダムの問題もこういう考え方から来ていると言えるでしょう。
 さらに高速道路の議論などその最たるモノで、地方の道路=自分には関係ない場所の道路については採算が取れないから作るなとか言っていたクセに、いざ自分がよく利用する首都高などには、採算性の考え方からは値上げが相当だと思われるのに、国民はそれに大反対しました。
 結局「自分に関係があるかどうか」だけが、賛成反対の動機にしかなっていないワケです。
 
 事業仕分けについては連日取り上げていますように、最初からまず「削る」というのが前提としてあります。
 その上で、一事業につきたった1時間という無茶な時間設定をして、「時間がない」という免罪符を自ら作って、議論を封じます。
 その上、議論ではなく、ただ単にイチャモンを考えるコトしか頭にない仕分け人が揃えられて、こうして公開リンチとも言われる民主党のワンマンショーが開催されているワケです。
 
 なぜこんなひどいコトが平気で出来ているのかと言えば、やっぱりそれは「自分には関係ない」という精神構造があるからでしょう。
 その予算を所管する同じ民主党所属の大臣すらやり過ぎだと声があがっているようですlが、それはやはり大臣はそれでも当事者だからなのでしょう。
 しかし仕分け人は政府の一員ではないただの民主党議員と、さらに公務員でない民間人や研究者ですから、その予算がどうなろうが基本的には仕分け人には関係ないのです。
 これを「しがらみがない」と言えば聞こえはいいですが、ようはただの素人判断であり、どうなっても仮に悪い方向になっても自分は痛くないからいいやという「他人事」でしかなく、他人に冷たく言い捨てるだけのシロモノでしかないのです。
 そりゃ自分に関係なければ好き勝手言えますよね。
 しかもはじめから仕分け人の頭の中には削るコトしか入ってないのですから、もうやりたい放題です。
 これが事業仕分けの実態なのです。
 
 政治とは全体を扱うモノですから、時に自分には関係なくても、それを当事者のように考えて、時に情を持ってあたらなければならないモノです。
 しかも現代はなんらかの形でどこかと繋がっていて、それは結局いつか全体と繋がっていますから、見た目だけは自分に関係なくても、最終的には自分と関係するコトだったというコトは非常によくあるコトです。
 自分に関係ないからと深く中身を見ずに適当に判断していれば、いつか自分に大きなしっぺ返しが返ってきてしまうでしょう。
 自分には関係ないからどうでもいいなんて考えていては、本来現代社会では人間は生きていけないハズなのです。
 
 今は気楽にテレビの前で事業仕分けに賛成していると、いつの間にか自分の家計や仕事に大変なマイナスになっていた、なんてコトにならなければいいのですけどね。
 

平成21年11月19日

 独裁政党民主党

 もはや民主党が言っているコトとやっているコトが違うというのは言うまでもない事実になってきましたが、またまた民主党はやってしまいました。
 いまの民主党は何をやっても許されると思っているのでしょうか。
 まぁマスコミがガッチリ養護してくれるので、ある意味そうなのかもしれませんが。

 金融法案、自公欠席の中で委員会可決
 
 衆院財務金融委員会は19日午前の理事会で、中小企業金融円滑化法案について同日中の採決を玄葉光一郎委員長(民主)の職権で決め、続く委員会で自民、公明両党が欠席する中、可決した。与党は法案を午後の衆院本会議に緊急上程し、同日中に可決、参院に送付する方針だ。自民党は委員会採決後に玄葉委員長解任決議案を提出した。松本剛明(たけあき)衆院議院運営委員長(民主)の解任決議案も提出する。与党は決議案を否決していく。

 国会がまともに始まってまだ数日というのに、いきなり与党民主党の強行採決です。
 あれだけ過去野党時代の民主党は強行採決に対して「数の暴力だ」と声を荒げていたのに、舌の根も乾かぬうちに、しかも国会始まって1ヶ月も立たないうちに、いきなり強行採決です。

 委員会に出席した共産党の佐々木憲昭氏も「自民党政権のときと同じ強引な運営だ」と与党を批判した。

 しかも共産党まであきれる始末。
 さすが国会軽視を打ち出している小沢民主党は、議論すら必要ないと言わんばかりです。
 
 やえはいままで散々自民党が与党の時代に民主党の主張する「強行採決」を批判してきました。
 それはただの議事妨害だと、そう主張してきました。
 ですからやえとしましては、同じような行為を野党自民党が行うのであれば、遠慮無く批判するつもりでした。
 しかし今日のこれはいままでと全然性格の違うモノです。
 共産党議員は「自民党政権の時と同じ」と言っていますし、これを伝える報道も詳しい話を全然書かないので、これだけでは何が自民党政権時代と違うのか分からないかもしれませんが、よくよく調べれば全然違うコトが分かります。
 
 まず、この法案の重要性というモノが1つあります。
 記事にもありますように、今回の強行採決がされた衆議院財務金融委員会で審議されていた法案というのが「中小企業金融円滑化法案」という法案でして、これは亀井静香ちゃん大臣が就任当初から思いつきでわめいていたいわゆる「モラトリアム法案」です。
 そうです、あの、平成の徳政令だの、大倒産時代がくるだの、散々批判されていた、あのモラトリアム法案です。
 これだけでもこの法案がいかに重要案件かが理解できるのではないでしょうか。
 しかも、静香ちゃん大臣が思いつきで発表したあと散々批判されたせいかどうかはともかく、そのあと静香ちゃん大臣はものすごい勢いでトークダウンして、結局マスコミでもあまり取り上げられないぐらい下火になりました。
 正直やえも、その法案が静香ちゃん大臣が思いつきで発表した時の内容とどれぐらい変わってしまっているのか、全然分からないぐらいの法案なのです。
 それぐらい紆余曲折、右往左往、滅茶苦茶な経緯をたどってきた法案であり、しかも当然業界や経済に与える影響はものすごく大きいと予想される、言わば「得体の知れない巨大法案」と呼べるでしょう。
 
 となれば、やはりこれは慎重かつシッカリとした議論が絶対に必要です。
 そもそもモラトリアム法案というだけでその国会の最重要法案級でしょうに、さらに中身が二転三転した破天荒なモノなのですから、ますますその議論、国会での審議は重要度を増すでしょう。
 
 しかしそれなのに民主党は、なんとこの法案をたった1日半の審議で採決してしまったのです。
 
 この「中小企業金融円滑化法案」が衆議院の委員会ではじめて審議されたのは昨日の17日で、採決されたのが今日のお昼12時過ぎぐらいです。
 本当に文字通り一日半で委員会の審議を強引に無理矢理与党民主党は終えてしまったのです。
 しかも国会の通例としてこのような重要法案を取り扱う際には、委員会の前に本会議において法案の趣旨説明や質疑が行われるのですが、それすら無視して強引に委員会入りさせて、たった1日半での強行採決です。
 強引にもほどがあるとしか言いようがありません。
 あまりにも民主党の国会軽視の姿勢、そして政治に対するデタラメさが浮き彫りになったと言えるでしょう。
 
 もしこれがシッカリとした審議時間をとって、議論がされたというのでしたら、その上で自民党が決議に応じないというのでしたら、やえはこれを批判していたコトでしょう。
 しかしさすがにこれぐらいの重要法案に対しての1日半はあり得ません。
 例えば、小泉さんの郵政民営化法案なんていうのは衆議院だけでも109時間程度も審議時間がとられましたし、当時野党の民主党が「審議時間が足りない強行採決だ」と言っていた国民投票法案(安部政権時)では約41時間かけました。
 さらに言いますと国民投票法案の場合は、提出して採決されるまでの間に選挙を挟んでいましたから前回の国会でも58時間も審議を、つまり合計100時間程度も審議時間を尽くしていたのにも関わらず、それでも野党民主党は「審議時間が足りない」と言って採決に応じず、強行採決にならざるを得なかったのです。
 その口で民主党は今回、モラトリアム法案という重要法案に対して一日半、時間にしてたった10時間程度で審議を打ち切ったのです。
 本当にもうデタラメとしか表現しようがありません。
 民主党はどこまでウソをつきつづければ、国民をだまし続ければ気が済むのでしょうか。
 
 そもそも今国会を今月末までしか設定しなかったのは民主党です。
 自民党は通年通り12月の後半までを主張していたのに、それを数の力で押し切ってこんな短い国会にしたのは民主党なのです。
 その上大変に重要な法案を長短時間で終わらせようとするなんて、国権の最高機関である国会を軽視しているなんてレベルじゃないでしょう。
 繰り返しますが、もしキチンと与党民主党が国会延長などをして審議時間をとって議論を尽くせば、それを強行採決と言って非難するのは筋違いだと、やえも批判していたでしょう。
 しかし民主党は全く過去の自らの言動を無視した行為を取ったのです。
 これはいままでと、自民党政権下の国会と、まったく違う行為です。
 独裁と表現するのがふさわしい、中国や北朝鮮における共産党を思わせるかのような独裁ぶりだとしか言いようがないのです。
 
 いったい民主党は何を焦っているのでしょうか。
 やはり、鳩山総理、そしてその操り主である小沢幹事長の、様々なお金の問題をどうしても国会で暴かれたくない、その機会を潰してしまおうという意図が働いているとしか思えません。
 小泉政権の時、あれだけ散々「独裁政治だ」と言っていたのに、そしてのその急先鋒だった亀井静香ちゃん大臣だったのに、今度はそれを数倍も上回る悪質さで独裁恐怖政治を引いている、それがいまの民主党政権です。
 
 国会で審議がなされなくなったら、いったい何のための国会なのか。
 そもそも議論を否定してしまうと、それは果たして民主主義政治と言えるのか。
 民主党は日本の政治、日本の社会を破壊しようとしているようにしか見えないのです。
 

平成21年11月20日

 独裁政党民主党 つづき

 昨日の話を続けます。
 
 昨日の話は、民主党がモラトリアム法案という大変重要な法案を、たった1日半というわずかな時間だけの審議で無理矢理終わらせ強行採決したコトに対しての批判でした。
 これまでの自民党政権下で言われていたいわゆる強行採決は、どちらかと言えば野党のパフォーマンス的な要素が強く、多くの場合何十時間という審議時間をかけたのにも関わらず、それでも“時間切れ廃案”をねらうために「審議時間が十分でない」という理由で採決に反対し、結果的に強行せざるを得ない採決をとるという内容のモノでした。
 しかし昨日の与党民主党の行為は、完全に党利党略、本当に審議時間が全く全然足りないのに無理矢理強引に採決に至った、『本当の強行採決』でした。
 今日のテレビなどの報道では、こういう審議時間とかの詳しい事情を伝えずに、ただ強行採決という自称だけを捉えて「自民も民主もどっちもどっち」なんて言ってますが、相変わらずマスコミの民主擁護はひどいとしか言いようが無く、シッカリと詳しい内容を見れば、民主党の国会軽視、議論無視の姿が浮き彫りになったと簡単に見て取れるでしょう。
 
 昨日はこういうお話をしたのですが、さらにこのお話には続きがあります。
 これはあまりマスコミでも取り扱われるコトがない、ちょっと地味な、どちらかといえば業界話的な要素が強いと言えるのですが、知れば知るほど民主党のデタラメさが理解できるのではと思い、ご紹介します。
 
 昨日の委員会での強行採決のあとそのまま深夜に衆議院本会議が開かれたのですが、そこでは、強行採決を強行した財務金融委員会の玄葉光一郎委員長(民主党)の解任決議案が提出されました。
 これは時々出されます総理大臣などの不信任決議案と同じようなモノで、この人は委員長にふさわしくないからクビにしろという提案です。
 もちろん与党民主党の方が数が多いですから否決されたのですが、なんと共産党は委員長解任に賛成したのです。
 まさか自民党が出した解任決議案に共産党が乗っかって賛成する姿を見る日が来るとは思いませんでしたが、あの共産党でさえ民主党の議会運営がデタラメだったと認めているワケなんですね。
 
 では何が一番デタラメだったのか。
 
 もちろん基本は「審議時間が短すぎる」というモノですが、民主党は強行採決するために、かなり強引な、言わばだまし討ちのような卑劣な行為まで行っています。
 ここからはちょっと永田町独特の技術論になりますが、常任委員会には「定例日」というモノが設けられています。
 「○○委員会は○曜日と○曜日に開催される」という決まりです。
 決まりといっても法律などで定められているモノではないのですが、慣例としてだいたいの場合には守られている決まりです。
 ですから自民党政権下では、野党民主党は「時間切れ廃案」を狙うために様々な時間稼ぎをする一環の中で、この「定例日」をよく活用していました。
 つまり「今日は定例日じゃないから委員会は開かない。時間がないと言っても慣例により定例日は定例日だ」と、こう主張して委員会開催に反対してきたのです。
 正直これは国民にとっては理解しづらい慣例ですので、やえも一度批判したコトがありました。
 国民にとっては国会で深い審議をしてもらうコトが利益につながるワケで、さすがに土日まで働けとは言いませんが、意味のない定例日に縛られて審議時間が削られるのは無駄以外何者でもありませんから、これに縛られるコト無く審議すべきだと、そう主張したコトがありました。
 
 しかし実はモラトリアム法案が強行採決されました財務金融委員会では、昨日は定例日では無かったのです。
 これはかなり異例なコトで、ではなぜ定例日でない日に委員会が開かれたのかと言うと、議事日程などを決める委員会の「理事会」という場で各会派(国会内における政党みたいなモノです)が話し合いをして、全会は一致で決めたのです。
 国民生活に大きな影響を与える法案であるので定例日にこだわらず連日でも委員会を開こうと、野党自民党と公明党、共産党も合意のもとで決められた日程だったのです。
 繰り返しますが、これはいままでの国会の運営においては、かなり異例なコトです。
 
 野党としては、特に会期が短い今国会ですから、党利党略だけで考えるなら、定例日制を活用して審議に応じず、時間切れ廃案に持ち込もうという作戦もとれたハズです。
 事実民主党はそういう手法をとってきたワケですからね。
 しかし自民党はそうはせず、国民のための審議であるのだから是非審議時間を確保し議論を深めようと、定例日にこだわらない昨日の委員会開催に合意したのです。
 国民のためをという思いで自民党は党利党略を捨てて、実りある国会審議を望んだのです。
 昨日の財金委員会は定例日ではありませんでしたが、自民党も審議を深めるのであればというコトで、昨日は参考人質疑という民間有識者を呼んで意見を聴取しようというコトを決めていたのです。
 
 とすと民主党は、その約束を一方的に反故にしたのです。
 
 しかも約束を反故にするだけならまだしも、今日は参考人質疑だけという約束を逆手にとって委員会を開会したついでに採決を行ったワケです
 与野党の合意を逆手に取り、参考人質疑をするから定例日じゃなくても委員会を開こうと一方の口では言いつつ、いつの間にか採決まですると勝手に決めて、それを強行したのです。
 これをだまし討ちと言わずしてなんと表現するのでしょうか。
 宅急便ですと言ってドアを開けさせて強盗に及ぶようなモノです。
 国会議員としての様々な思いをぶちこわし、もはや信頼関係とか人間関係とか全て民主党が一方的にぶちこわしたのです。
 人間として最低の行為なのではないでしょうか。
 
 民主党は、
 
 ・モラトリアム法案という重要な法案にかかわらず
 ・従来重要法案は何十時間もの審議時間をとるのが当然であるにもかかわらず
 ・たった1日半という超短期間の審議時間しかとらず
 ・しかも定例日でない日にも委員会を「審議のために」と野党に約束して開いたのにもかかわらず
 ・自民党は審議をするコトが国民のためと思って、慣例を破ってまで民主党と合意したのにもかかわらず
 ・全ての約束を反故にして、強行採決を決行した
 
 のです。
 このような政党をどう信用しろと言うのでしょうか。
 
 かつて民主党の代表の座にいた小沢一郎氏はこのようなコトを言っていました。

 数の力での予算案通過は国民の理解得られず=小沢民主党代表
 
 小沢一郎民主党代表は26日の定例記者会見で、海上自衛隊のイージス艦と漁船の衝突事故で、防衛省内での情報伝達の不備が指摘されていることに関して「国民の目を欺き、自分たちの失態を隠す行為は責められること」と批判した。
 さらに行政の緩みを放置したまま「予算を多数で通過させようとするのは国民の理解が得られない」と述べ、2008年度予算案成立が1、2週間遅れようとも行政の遅滞はないとして与党との対決姿勢を鮮明にした。

 さて、国民の目を欺き、自分の失態を隠す行為をし、法案を多数で理論抜きの数の力で通過させようとしているのは、いったい誰なのでしょうか。
 予算すら1、2週間遅れようとも行政の遅滞はないと言い放っているにも関わらず、モラトリアム法案を無茶な日程と全く足りない審議時間に追いやったのは、いったいどこのどなたなのでしょうか。
 空気を吸うように嘘をつき人をだます政党に言っても無駄なのかもしれませんが、いったい自分たちがいままで何を主張してきたのか、今一度胸に手を当てて思い返してもらいたいと切に願います。
 

平成21年11月21日

 わかりやすい民主党の国会運営

●登場人物
 ゆきお君…民主党の代表で日本国の総理大臣なんだ。でもオザワもんがいないと何も出来ない傀儡なんて言われているけどね。アハハ。
 
 オザワもん…豪腕と名高い民主党の幹事長なんだ。その四次元から出てくるかのような悪知恵は皆の恐怖の対象になっちゃっているんだよね。
 
 しずかちゃん…国民新党の代表で、金融担当大臣なんだ。色んな人に色目を使って男の横をゲットしようとたくらみ、いまは総理大臣のゆきお君をゲット。でもちょっと短気なんだよね。
 
 サダカズ君…野党に転落した自民党の総裁なんだ。どっちかと言えば見た目的にはのび太に近いけど、ストリー上と、しずかちゃん役がはまりすぎて(主に名前)この位置に来ざるを得なかったんだよね。
 
 ※実際の交渉者は別の人ですが、このお話ではイメージ上党首クラスで人物を当てはめています。
 
●舞台
 委員会…ここでは衆議院の財務金融委員会のコト。モラトリアム法案はこの委員会で審議されるコトになっている。財金委員会のメンバーはこちらを参照のコト。
 理事会…委員会所属の議員のうちの何人かで構成されており、委員会の運営について話し合われる場。理事会と似てる場で理事懇(理事懇談会)というモノもあるが、ほぼ同じなのでここでは理事会に統一。
 本会議…衆議院の最終的な決定は全てこの本会議で決定される。つまり委員会で可決されても本会議で否決されれば否決となる。また今回は委員長の解任決議案という珍しい案も提出されて、日をまたいでの本会議が開催されたという珍しい出来事も起きた。
 
 
■ある日の事
 ゆきおさんって最低! モラトリアム法案を成立させるってお付き合いする前に約束したじゃない。約束守れないような人とは一緒にいられないわ
 ま、まってよ、しずかちゃん。約束は守るから、別れるなんて言わないでよー
 絶対よ、ゆきおさん? もし今国会中に約束が守れなければお別れだからね?
 う、うん。絶対約束はまもるよ、しずかちゃん(ど、どうしよう〜)
 
 ああは言ったけど、今国会はいろいろあって早く終わらせたいから自分で短い時間設定しちゃったんだよなぁ。時間が足りないよぉ、どうしよう。でもボクの頭では全然いい案が浮かばないよー。助けてオザワもーん
 どうしたんだい、ゆきおくん
 このままではしずかちゃんに嫌われちゃうよー、オザワもん助けてよ
 しかたないなぁゆきおくん。じゃあ、サダカズにこう言うんだよ。『毎日委員会開こうZE』って
 ええ!? でも委員会には定例日があるから、毎日は開けないよ
 大丈夫だよゆきおくん。定例日なんて法律で決められてるモノじゃないから、『国民生活のために定例日なんて気にしてる場合かYO』ってゆきおくんに言うんだ
 そんなー、大丈夫かなぁ
 もしそれで拒否されたら、今度は国民に言ってやればいいんだよ。『自民党は党利党略にこだわって委員会を開こうとしない』って。これでしずかちゃんには自民党のせいって言い訳になるし、国民の対して民主党の宣伝にもなるし、いいコトづくめだよwww
 なるほど、さすがオザワもん。あったまいいー。国民のためって言えば誰も拒否できないもんね
 そうだよ、その意気だよ、ゆきおくん。さあ、サダカズに言ってきてごらんwww
 うん、行ってくるよ、オザワもん!
 
■11月18日【朝】理事会
 サダカズ、ちょっと提案があるんだけどいいかな?
 なんだよゆきお
 実はモラトリアム法案を早く審議したいんだけどさ、明日も委員会開きたいなって思ってさ
 おいおい待てよゆきお。明日は委員会の定例日じゃないぜ。委員会は開けないに決まってるじゃないか
 いやまぁそうなんだけどさー、こっちとしてもいろいろと事情があってね
 (ははぁ、さてはゆきお、しずかちゃんに何か言われたな)
 まぁ、定例日なんて古くさい考え方はもういいじゃないか
 (今まで散々自分はそれを言い訳に審議拒否してたクセになに言ってやがる)
 やっぱりさ、国民のためにこの法案は早く審議しなきゃいけないと思うんだよね
 (うーん、その言い分は間違っていないよなぁ)
 だからさ、サダカズもここはひとつ大人wwになってさ、明日も委員会しようよ
 (まぁ国民のためならそれもよしとするか)分かったぜゆきお。お前の提案に乗って、明日も委員会開くことによう
 え!? ホントかいサダカズ!?
 なに驚いているんだよゆきお。お前から提案してきたんだろ
 あ、いや、ホントに合意してくれるとは思わなかったからさ。いやぁサダカズも大人になったねぇwww
 ゆきおのくせに生意気だぞ!
 ひゃー、冗談だよぉ。じゃあ明日よろしくねー
 まったく……
 
■11月18日【昼】民主党本部
 っていうワケでさー、サダカズのやつ、本当に明日の委員会開会に合意しちゃったよー
 ええ!? そうなのかぁ。せっかく自民党批判できると思ったのにぃ
 まぁまぁいいじゃないか、オザワもん。これでしずかちゃんとの約束が果たせて、ボクもうっはうは出来るよwww
 馬鹿だなゆきおくんはぁ。ちょっと考えてごらんよ。今国会は今月末までしかないんだよ。仮に毎日審議しても間に合わないよ
 何言っているんだオザワもん。あと半月もあるんだら、毎日審議しても50時間は審議できるよ。ここまでやったら強行採決しても批判されないさ。ま、ボクは昔それでいっぱい批判してきたけどねwww
 ゆきおくんはホント馬鹿だなぁ。衆議院で可決しても、その後に参議院があるんだよ? 間に合うワケないじゃないか
 ……参議院?
 おいおい、総理大臣にもなったのにそんなコトも忘れちゃったのかい
 ……ああっ!! すっかり忘れてたよ。それじゃ全然時間が足りないじゃないか!! これじゃあしずかちゃんとお別れだぁ。きゃっきゃうふふ出来なくなっちゃうー。助けてオザワもーん
 しょうがないなぁゆきおくんは。仕方ない、もうひとついいことを教えてあげよう
 え! なんだいオザワもん
 サダカズと明日委員会を開くコトはもう合意したんだろ?
 うん、したよ、したした
 じゃあさ、明日ついでに採決しちゃえばいいんだよ。さらにすぐに本会議にもかけて、そこでも可決。すると明日中には法案を参議院に送れるから、今月中に余裕で間に合うだろ
 !! なるほど、さすがオザワもんだ。でも明日採決するなんて約束はサダカズにはしてないけど?
 そんなのシカトすればいいんだよwww
 ええー、でもさすがに国民に批判されないかなぁ
 馬鹿だなぁゆきおくんは。いま民主党を批判するマスコミなんてあるわけないじゃないか。国民なんてマスコミが騒がないと自分から行動できないんだからwww
 そっか。ボクも麻生君と同じくらいボンボンなのに、全然批判されないしねwww
 そうそうwww。明日委員会を開くコトは合意しているんだから、何の心配もせずに、明日とっとと委員会開いて採決すればいいさ。ボクとしても、長い期間国会を開かれると色々と困るしさwww
 分かったよオザワもん。さっすが頼りになるなぁ。国会が長引くと困るのはボクも同じだしさwww
 
■11月18日【夕方】理事会
 あ、あのさ、サダカズ
 なんだよゆきお。明日の件なら大丈夫だよ。キチンと審議してやるよ
 い、いや、それはそうなんだけどさ。もう一つ話があってね
 なんだよゆきお。気持ち悪いヤツだな。言いたいコトがあるならハッキリ言いやがれよ
 あ、あのさ、明日ね、モラトリアム法案なんだけど
 おう
 明日には採決しちゃうから。うん、じゃ、よろしく、また明日ね
 ……あ!? ちょっとまて採決ってなんだ? まだ今日一日しか審議してないじゃないか
 うん、まぁ、そういうコトだから、よろしくね
 まてまて、たった一日で採決できるワケないだろ。全然時間が足りてないじゃないか。それで採決って、お前ふざけるなよ
 ほら、国民生活のために…
 国民のためだからこそ時間をかけて審議する必要があるんだろ。時間つったって、本来キチンと審議しても今年中には結論が得られるだろ。そもそもお前が自分で今国会を今月だけに設定したんだろうが! 自己矛盾にもほどがあるぞ!
 まぁもう決定したことだから、明日よろしくねーwww
 まてゆきおー、オレは承知してないからな! 明日の委員会は出ねぇぞー!
 
■11月18日【夜】某所
 オザワもん。サダカズ、すっごい怒ってたよ
 あはは、勝手に怒らせておけばいいさwww
 でも明日の委員会は出ないって言ってたよ。これじゃ委員会にならないよ
 へぇ、自民党は逃げるんだwww。ゆきおくんも言ってやればいいじゃないか、逃げるなってwww
 wwwそうだね、『逃げるな』かwww。でも、これで本当にモラトリアム法案を可決させないと、またしずかちゃんに怒られちゃうよ
 大丈夫、いざという時は、ボクの四次元ポケットで助けてあげるからさ。明日は委員会と本会議を開くんだ
 わかったよオザワもん。さすが助けになるなぁ
 (よしよしこれで、とりあえず今国会は(ピーー)の件や、(ピーー)の件は追求されないな。早くもみ消さないとな)
 
 
■11月19日【朝】委員会
参考人「○○が××でして、△△となるわけです」
 
しーん
 
委員長「では採決に移ります」
 
しーん
 
委員長
「賛成の諸君は起立を求めます」
 
ぞろぞろ
 
委員長
「賛成多数。よって可決しました」
 
■11月19日【昼】某所
 くっそ、ゆきおのヤツ、本当に民主・社民・国民新党だけ委員会を開会して、採決までしやがったな
 へへん、委員会開会は昨日約束したじゃないかwww
 てめー、開会は約束しても、採決には同意してねーだろ
 そんなの、約束を破って出席しない方が悪いんだよーんwww
 てめー
 逃げた方が悪いんだよーんwww。次からは逃げないでねーwww
 もうゆるさねー!!
 ひゃーにげろーwww
 
 くそー、こうなったら委員長の解任決議案を出すしかないぜ
 
■11月19日【深夜】本会議
 あわわ、サダカズのヤツ、本当に委員長の解任決議案を出してきたよ。どうしよオザワもん
 大丈夫だってゆきおくん。落ち着いて見てなよ
 
 民主党は17日の朝は審議だけと言いながら、夕方になって急に採決もすると言い出しました。しかし委員会はまだ一日しか審議をしておりません。こんな短い時間では審議は不十分です。それなのに民主党は強行採決をしたのです。こんなだまし討ちはないのではないでしょうか
 
 プゲラwww。おいお前ら、ヤジ飛ばせ
 へい、オザワもんの親分
 
 おい、お前らだって昔散々強行採決したじゃないかwwwwww
 もう忘れたのかぁ?wwwwww
 ずいぶん野党に慣れちまったなぁwwwwww
 
 くそっ、昔はキチンと十分なほど審議時間を取ってきたのに、今回はそうじゃない。その違いが全然国民に伝わらないのか……
 
 さすがオザワもんにはガラの悪い子分がいっぱいいるなぁwww
 よしておくれよゆきおくん。そんなに誉めないでよwww
 
議長「それでは採決に移ります。賛成の人は白票を、反対の人は青票を出して下さい」
 
 わ、わ、ついに採決だよ。大丈夫かなオザワもん
 まかせときな。いくよ四次元ポケットだ
 
 ちゃらゃらーん
 『数のちからぁ〜〜
 
 わぁすごいやオザワもん。圧倒的ではないか我が軍は!
 おいおい、ゆきおくん、ボクを誰だと思っているんだ。小沢一郎だよ(ギラッ)
 ひぃ
 
■11月20日【0時過ぎ】本会議
 くそっ。やはり数の力の前には理屈は無力なのか
 サダカズ……
 サダカズくん……
 すまない、山口、志位。志位なんて今まで喧嘩ばかりしてたのに、今日は一緒に戦ってくれて
 いや、さすがに民主党とオザワもんのやり方は横暴だからさ
 オレの力が足りないばかりに、すまない
 
議長「それではモラトリアム法案の決議に移ります」
 
 !! なんだって!? もう今日中に全部カタをつけるつもりなのか、ゆきお!!
 へっ。数的弱者は強者に虐げられるだけなのさっ
 ゆ、ゆきおぉぉぉぉおおおお!! 絶対にゆるさねぇぇぇええ!!
 ほざいてろ。負け犬が。ボクにとってはしずかちゃんとのお風呂デートの方が重要なんだよっ
 ま、ゆきおさんったら(ぽっ)
 
 ぐぬぬぬぬぬ。自民党はそのような採決に応じられない。退席します!!
 
 ほう、ここでもまた逃げか。おいお前ら、ヤジれ
 へい、オザワもんの親分
 
 おーい、サダカズぅ、逃げるのかー?wwwww
 昔の勢いはどこやったんだぁ?wwwwww
 国民はオレらの味方なんだよ。お前らはもう用済みだぁwwwwwww
 弱虫、へ虫、とっとと逃げ帰れーwwwwwwwwww
 
 くそっ。オレは国民のためを思い、善意で定例日以外での審議にも応じたというのに、この仕打ちはなんだ!! ゆきおとオザワもんの裏切りはなんだ!! もうあいつらの言うコトは信じられねぇぇぇ!! 絶対に許さないぞぉぉぉぉぉおお!!
 
 
 民主党の言葉にズタボロに裏切られた自民党は、これ以降民主党と口をきかなくなってしまいました。
 いくら交渉しても約束しても、全く信用できないなら仕方ないでしょう。
 これより国会は、民主政権になってからいきなり混沌とした状況に陥ってしまったのです……。
 
 もしこのお話が信じられないという方は、委員長解任決議案の時の討論での、共産党の議員さんの発言を確認してみて下さい。
 こちらから見るコトが出来ます(穀田恵二(日本共産党) 22時19分頃より)
 

平成21年11月24日

 民主党は国会なんてどうでもいいのでしょう

 今日も国会は止まっています。
 この詳しい様子というのは先週3日にわたって更新した通りであり、国会を私物化する民主党の姿というのは、形容しがたい醜さがあると、やえは感じています。
 ただ、いつまでも国会が動かないというのも国家のためによくないですから、自民党も拒否ばかりではなく、前進させるような姿勢を見せているようです。

 国会正常化へ 来月9日までの国会会期延長で大筋合意
 
 民主、自民、公明の与野党3党は24日、国会正常化に向けて断続的に会談を開き、今月30日に迫っている今国会の会期について、野党側が求めていた9日まで延長することで大筋合意した。午後に行われる与野党幹事長会談で正式に決定する見通し。
 この日午前の与野党協議では、自民、公明両党は審議復帰の条件として党首討論の開催などを要求。与党側が20日未明に衆院本会議で採決を強行した中小企業等金融円滑化法案(モラトリアム法案)の審議やり直しも求めた。これに対し、民主党の山岡賢次国対委員長は25日に衆院財政金融委員会でモラトリアム法案の追加質疑などを行い、26日に政府提出の法案すべてを衆院通過させたいとの考えを示すにとどめた。

 なんだかツッコミどころ満載の記事なのですが、あら結局国会延長するんですか。
 民主党は自分から頑なに国会会期を11月末までだと押し通したのに、結局延長するんですか。
 まず民主党は、なんのために会期を11月末までにしたのか、ここを説明してもらいたいですね。
 代表と幹事長のスキャンダル隠し以外の理由で。
 
 そう言えば、鳩山総理の秘書がいよいよ立件されるそうですね。

 鳩山献金、元秘書を立件へ 総額2億円超の虚偽記載容疑
 
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、東京地検特捜部が、小口の匿名献金の大半を含む総額2億円超を偽装と認定し、政治資金収支報告書の作成担当だった元公設第1秘書を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で立件する方向で詰めの捜査に入ったことがわかった。臨時国会の閉会後、在宅起訴を視野に検討するとみられる。元公設秘書は任意の事情聴取で容疑を認めている模様だ。

 なんと言いましょうか、額が文字通り桁外れです。
 さすが資産家は違いますね。
 結局麻生さんにはお金の問題は全く出てきませんでしたが、どうして同じお金持ちなのにここまで違ってくるんでしょうか。
 そして鳩山総理は、「秘書の罪は議員の罪」という自らの言葉をキチンと履行するのでしょうか。
 逃げっぱなしですましてしまうコトのないよう、国民はシッカリと監視しなければなりません。
 
 ところでふと思ったコトがあります。
 鳩山総理って、いままでの3代前の総理大臣の、よく批判されていた悪いところの集合体なんじゃないかって思うんです。
 
 1.超お金持ちで庶民の苦労を知らない(麻生総理への批判)
 2.しゃべるコトが他人事のようだ(福田総理への批判)
 3.数の力で様々な重要法案を強引に成立させた(安部総理への批判)

 
 この全てを兼ね備えているスーパー総理大臣の鳩山さんは、いまだかつてこのような批判をマスコミでされていません。
 こんなにツッコむ場所が多くて、逆にどれを取り上げていいのか分からなくなるぐらいですのにね。
 とっても不思議!
 
 さらにこの記事には重要なツッコみどころがあります。
 それはこちらの記事にもっと詳しく載っていますので、ご紹介します。。

 国会正常化へ=自民、審議拒否「潮時」
 
 民主、自民両党国対委員長会談では、自民党が審議復帰の条件として、衆参両院で各法案の審議時間を十分確保することを前提に、(1)党首討論(2)「外交」「景気・経済」に関する衆院予算委での集中審議(3)日米首脳会談などに関する衆参両院本会議での政府報告・質疑−の実施を重ねて要求した。

 国会が正常化するための条件として党首討論や予算委員会での集中審議を自民党が民主党に求めているワケですが、よく考えてみてください、本来これらの実施は全て当たり前の話のハズです。
 特に党首討論なんて、いったい民主党は野党時代からどれだけ逃げれば気が済むのでしょうか。
 しかもいまは責任ある与党です。
 最も国民に語りかけなければならない存在の総理大臣が、どういう理由で党首討論できないと言うのでしょうか。
 
 自民党がこれらを正常化の条件としているところに、民主党の滅茶苦茶さがあらわれていると言えるでしょう。
 「やって当たり前」のコトを、わざわざ交渉の条件になってしまっているところが、いかに民主党の国会に対するやる気のなさをあらわしているかなのです。
 自民党の目線にしてみれば、「頼むから国会を普通の状態にしてください」と、なぜか野党なのにそう与党に頼んでいるのです。
 いかに与野党が逆転して日が浅いと言っても、これはさすがにひどい状況なのではないでしょうか。
 与党民主党は、国権の最高機関である国会を私物化し、いかに自分たちが目立てるかどうか、国民に媚びが売れるかどうかだけに腐心しているのです。
 いったい日本はどうなってしまうのでしょうか。
 

平成21年11月26日

 事業仕分けを見て、これだけで果たして本当に「無駄」と判断できるのだろうか

 予想通りと言いましょうか、どんどん民主党が行っている「事業仕分け」が混沌として参りました。
 毎日のようにマスコミを賑わせ、テレビではベタボメしている気持ち悪い状況が続いておりますが、やっとここにきて異論が出されるようになりました。
 と言ってもそれは民主党御用マスコミではなく、やはりその予算の当事者達が出した意見です。

 ノーベル賞野依氏 「歴史の法廷に立つ覚悟あるのか」 事業仕分けのスパコン予算カットに
 
 ノーベル化学賞受賞者で、理化学研究所の野依(のより)良治理事長が25日、自民党本部で開かれた同党文部科学部会に出席し、政府の行政刷新会議の「事業仕分け」作業で、次世代スーパーコンピューターの開発予算が事実上凍結されたことについて、「不用意に事業の廃止、凍結を主張する方には将来、歴史の法廷に立つ覚悟ができているのか問いたい」と痛烈に批判した。

 

 ノーベル賞受賞者らが仕分け批判で集結 「世界一目指さないと2位にもなれない」
 
 発起人の石井氏は、「仕分け作業で日本の科学技術を支える若い人に『科学者はやっかい者』という負のメッセージが進行している」と懸念し、声明を作成して賛同者を募ったという。
 江崎氏は日本人にノーベル賞受賞者が少ないことを引き合いに、「日本の科学技術は一流ではない。ここでお金を出さないとますます悪くなることは明らか」と皮肉交じりに話した。
 理化学研究所が開発を進める次世代スーパーコンピュータについて、事業仕分けの際に「本当に世界一になる必要があるのか、2位ではだめなのか」という意見が出たことに対し、利根川氏は皮肉を交えて反論。「世界一を目指してもなれないもの。世界一を目指す意気込みでやらないと、2位にも3位にもなれないことを理解すべきだ」

 毎日のようにテレビでは、「税金の使い道が分かりやすくて素晴らしい」とか「無駄がこれほどあったのかと実感できる」なんて言ってましたが、果たしてそれは本当の無駄なのかどうか、もうちょっと自分の頭で考えてもらいたいです。
 どうして仕分け人の発言をそのまま頭から信じ込んで無批判にそれが全て正しいと言えてしまうのでしょうか。
 マスコミの仕事のひとつは、政治の監視ではなかったのでしょうか。
 政治ではこのように発言しているけど、もっと違う視点があるのではないか、もっと違う考え方があるのではないかと、そう国民に伝えるコトこそが、第四の権力の必要性のハズです。
 それなのに今のマスコミは、民主党議員の主張をそのまま垂れ流すだけならまだしも、さらにヨイショして持ち上げて報道しているのですから、どうしようもありません。
 こんなのただの民主党の広告塔です。
 
 この状況というのは、以前やえが指摘した通りだと言えるでしょう。
 結局大部分の人にとって、予算の多くは所詮他人事であり、自分には関係ないので、それがどうなろうと知ったコトではないと、何も考えずに無駄と断罪してしまっているだけなのです。
 でもやっぱり、事業仕分けで無駄と断罪されたモノの中には、実は無駄でなかったのではないかと考えるべきモノも多く含まれていたワケです。
 そのひとつの象徴がスーパーコンピューターの件ですね。
 
 そしておそらく、事業仕分けで無駄と断罪されたモノの中には、スパコンの予算以外にも、たくさんたくさん無駄ではないモノがあるのではないでしょうか。
 なぜスパコンがクローズアップされているのかと言えば、それはやはりノーベル賞受賞者という「目立つ人」がたくさん声を挙げているからです。
 だからこそマスコミに多くその声が取り上げられて、いま問題化できているワケです。
 だけどよく考えなければならないのは、決してその予算が無駄かどうかの判断が、目立つ人がいるから、目立つ人が声を挙げているからという理由で決められるモノではないというコトです。
 スパコンの件は、ある意味たまたまなのです。
 逆に言えば、他の分野の予算でも、声を挙げたくても全然マスコミが取り上げてくれないだけという声なき声がたくさんあるのではないのでしょうか。
 そしてその中には、スパコンの件と同じように、よくよく聞けば、正当性のある必要な予算であると納得しうるモノがたくさんあるのではないかと思うのです。
 もしかしたらスパコンの予算は復活するかもしれません。
 そうすれば、表面的な見た目だけでは事業仕分けに対する批判は無くなるように見えるかもしれませんが、しかしそれはただ単に自分の目には映らないだけで、それだけをもって「無駄ではないけど無駄と断罪された予算」が無くなったとは決して言えないでしょう。
 無駄か無駄じゃないかは、声の大きさで決まるモノではないのですから。
 
 テレビ等では事業仕分けに対して、「分かりやすいからいいんだ」とか「今までは予算の使い方は分からなかったけど、事業仕分けがあるコトによって見るコトが出来るようなった」とか、時には「まだ1回目なんだから中身はともかくとしても、やるコトに意味があるんだ」とか、とんでもない暴論が普通に飛び交っています。
 しかし事業仕分けというモノはあくまで手段であって目的ではありません。
 事業仕分けという手段を通じて、国家の財政を立て直し日本を良くするコト、それが本来の目的のハズです。
 それなのにいまほとんどのマスコミと多くの国民は、手段にだけ目を奪われて、本質が見えなくなってしまっています。
 やるだけが目的化してしまい、その結果日本の国益を害するコトになったら一体どうするのでしょうか。
 スパコンの話はそれが顕著ですが、これで日本の科学技術が向こう数十年世界から置き去りにされてしまったら、果たして日本の将来はどうなってしまうのでしょうか。
 そしてそれは、日本の国力の衰退に繋がり、確実に先端科学技術だけではなく間接的に様々な分野にも影響を与えて国民生活に直接影響を与えるコトになるでしょう。
 目先の、しかも手段にだけに目を奪われた結果、そんな悲惨な将来が待っているかもしれません。
 
 今一度国民は、自分の頭で、なにが無駄で何が必要なのか、キチンと理屈でもって考えてもらいたいと思います。
 

平成21年11月27日

 民主党こそが悪の天下りを大量に作ろうとしている

 いつの間にか、天下りの存在そのものが悪だと決めつけられてしまっています。
 天下りに対する議論というか批判は数年前から出てきていまして、やえも今まで何度も取り上げたコトがありますが、結局マスコミや国民の間では、いつの間にか「天下り=悪」という単純な方程式が出来上がってしまっています。
 もちろんこれに正当性のある理屈があるのでしたらいいのですが、しかしまともな理屈をやえは聞いたコトがありません。
 いったいぜんたいどういう理屈で、例外もなく天下りは悪だと言われてしまっているのでしょうか。
 
 当然ですがやえも、全ての天下りが良い天下りと言うつもりは毛頭ありません。
 中には、よく言われている省益のためだけの天下りもあるでしょう。
 そういうモノは無くしていくのは当然です。
 しかし決して全ての天下りが一律で悪だとは言えないハズです。
 
 天下りが出来た理由の1つに、日本の官僚制度そのものの構造的な問題があります。
 中央省庁の昇進の最期の事務次官というトップに立てるのは1人だけであり、事務次官になれなかった同期は半ば強制的にやめさせられるシステムになっているので、しかし公務員を辞めさせるというのは色々と問題があるから、天下りという仕組みが出来たという背景があります。
 これには様々な意見がありますから、これだけをもって是非を言っても仕方ないと思いますので、今後これについてはもっと議論しなければならないと思いますが、現実問題として、ういう背景があるという現実をまずふまえた上で、シッカリと議論しなければならないでしょう。
 何の問題も起こしていない公務員を強制的に辞めさせていいのか、給料の問題はどうするのか、いまの制度を変えるにしても、ただ単に辞めれば全ての問題が解決するのではなく、むしろ単純に切ってしまうだけでは問題は増えてしまい、それを解決しなければ制度を止めるコトは難しいというコトも、シッカリと念頭に置いておかなければならないでしょう。
 
 違う考え方もあります。
 最近の国民は官僚をバカにするのが流行っているみたいですが、しかし官僚さんはとても頭の良い人ばかりです。
 「頭がいい」という一言でもなかなか様々な定義があるので一概には言えませんが、それでも、分野によってはとても有能な人であるというコトは否定できない事実です。
 例えば行政手続きや、自分が勤めいた省庁の分野に関しては一般人とは比べモノにならないほど深い見識があると言えるでしょう。
 そういう知識や経験や見識が十二分に発揮される職場であれば、それはむしろ率先して登用するコトは日本の国益に叶うコトなのではないでしょうか。
 極論ですが、少なくとも「働いたら負け」と言い切るような人よりも、官僚さんがそのような職場に就く方が、よっぽど有益です。
 いままで日本のトップの場で働いてきた地域と経験は、何物にも代えられない貴重な財産と言えるでしょう。
 それをほしがる職場は確実にあると思います。
 本当に考えるべきは、天下りという言葉にパブロフの犬のように反射的批判をするのではなく、キチンと中身を見て本質を考えて議論するコトです。 

 そう考えれば、やえなんてこっちの方がよっぽど悪質な「天下り」と思えるんですけどね。

 処分歴ある職員救済へ 年金機構発足時 厚労省の非常勤で 政府
 
 政府は21日、来年1月に社会保険庁が廃止され日本年金機構が発足する際、機構に移行できない職員について、懲戒処分歴のある者を含め厚生労働省の非常勤職員として採用する方針を固めた。期限は2年で数百人規模を想定している。
 民主党の有力な支持団体である連合や自治労の幹部は、政府・民主党に再就職先を見つけるよう要請。これを受け、民主党幹部は長妻昭厚生労働相に早期解決を図るよう求めていた。

 この人たちは仕事をサボって日本の年金制度をメチャクチャにした張本人ですよ?
 仕事が出来なかったから、仕事をしなかったから解雇されたのに、どうしてまた役所勤めをさせるのでしょうか。
 これこそ仕事が出来ないのに無条件で新たな職場を公的な力で無理矢理与える典型的な『悪の天下り』であり、本当に省くべき「無駄」なのではないでしょうか。
 
 民主党は政権を取る前からこの人達を守るような主張をしてきました。
 自民党は社会保険庁を解体してまじめな職員だけを採用するよう努めていましたが、民主党はそれに必死に抵抗してきたワケで、いよいよ政権を取ってそれを実行しようとしています。
 おそらくこれは、民主党の支持母体である労働組合を守るためなのでしょう。
 まして年金問題は自民党批判の最たる材料でしたので、そのネタを提供してくれた社保庁の自治労には足を向けて寝れないでしょうからね。
 しかもそのネタを、提供だけでなく、そもそも作り出したのも自治労なのですから、民主党にとっては自治労サマサマです。
 本来国民にとってはとんでもない自作自演なのですけどね。
 
 結局民主党は無駄無駄と連呼してパフォーマンスしていますけど、その実態というのは、民主党の党益に叶うか叶わないかだけで、無駄かそうでないかを判断しているのでしょう。
 社保庁自治労のように、国家国民にとって害になっても、民主党にとって益になれば、それはがっちりしっかり守られるのですから。
 

平成21年11月30日

 民主党益=正義、それ以外=悪

 いままで散々民主党の事業仕分けについては批判してきました。
 所詮それは他人事でしか考えておらず、本当に国家国民にとって益になるかどうかなんて全く考えておらず、そして無駄かどうかの判断は所詮民主党の利益になるかどうかだけでしか計っていないんだと、そう批判してきました。
 ここにきてついに化けの皮が剥がれたというか、それを象徴する予算仕分けが出てきました。

 【事業仕分け】教育予算、仕分けの影に日教組の影響?
 
 学力テストは規模をさらに縮小、教職員給与に関する義務教育費国庫負担金は削減を伴わない「見直し」−。25日の行政刷新会議の事業仕分け作業では、学校教育の根本にかかわる制度が審議されたが、その議論の中身と結論を見ると、民主党の支持団体、日本教職員組合(日教組)のかねての主張に沿う形となっている。

 分かりやすいですね。
 これは完全に日教組の主張に沿ってその判断を決めたとしか言いようがない事例です。
 いまさら詳しく解説するコトもないと思いますが、日教組は学力テストそのものを否定しています。
 日教組は競争というモノが嫌いで、それはおそらく共産主義的なところからの「お花畑平等主義」に根底があるのでしょうけど、例えば運動会の徒競走ですらゴール付近で全員横一列に整列させて同時にゴールさせて順位を付けないようにするなんて、キチガイじみた行為を本当に実行している集団です。
 そんな日教組が学力テストなんて容認するハズもなく、ずっとずっとそれに反対してきました。
 そしてついに、その内部にまで食い込んでいる民主党が政権を取って、ついにこれを実現できるところまで来たと見るべきでしょう。
 
 分かりやすいのが、こちらの記事にありますように、学力テストや体力テストを削る一方、教職員のお給料に対する予算はスルーしてそのままオールOKを出しているところです。
 日教組としては当然自分たちの懐に対する手当が厚い方がいいに決まってますし、そうしてこそ選挙活動も出来るというモノですから、この主張通りが日教組としても民主党としても望ましいのでしょう。
 まさに日教組通り。
 いままで散々他の分野の予算に対しては、ほとんどイチャモンとしか言いようのない理屈で批判して予算カットしてきたくせに、スポーツ分野なんて「ボブスレーなどマイナーな冬季競技を支援する必要があるのか」なんて、完全に人をバカにした理屈でカットを決めてたくせに、それはないのではないでしょうか。
 民主党の支持基盤である日教組の方針には、民主党は諸手を挙げて賛成するしかないのでしょう。
 
 このように、完全に党益だけでこの予算は判断されているのです。
 決して国家のため国民のためではないのです。
 国民は早く気付くべきです。
 事業仕分けというモノが一体どういう意図で行われているのか、その裏でどのような事態が進んでしまっているのか、よくよく考えてもらいたいです。