☆ 過去ログ ☆

 戦争は歴史の必然 /  戦争を語るには歴史を知る必要がある /  日本の“ガン”民主党 /  民主党独裁者計画発動間近 /  国家を破壊されても命だけは助かりたいと言うなら日本から出て行けばいいのにね /  政策無き民主党代表選挙。それはただの権力奪取ゲーム /  民主党代表選。やっぱり内ゲバ /  駆け引き、内ゲバ、密室政治


平成22年8月16日

 戦争は歴史の必然

 昨日8月15日は終戦記念日です。
 毎年この日は日本中が、様々な意味で騒がしくなりますね。
 特に戦争についてこの一日で様々な意見や言説が流れるワケですが、しかしやえが思いますのは、別に戦争というモノについて語るのはこの日じゃなくてもいいんじゃないかというコトです。
 もちろん日本にとっての終戦記念日は特別な日であるコトには変わりありませんから、これがよいキッカケになるというのは確かですが、しかし逆に言えば、この日だけに集中するというのは、むしろ日本人が日頃からほとんど戦争については意識が低いという表れなんじゃないかと思います。
 この日じゃないと逆に語れないという、ちょっと強ばった空気が、まだ日本にはあるのではないでしょうか。
 
 またそれが、さらに8月15日を必要以上に特別視するコトになってしまっているような気がします。
 例えば、日本の行政のトップである総理大臣が、行政の命令で公務員として死んでいった軍人さん達を悼み、靖国神社に参拝するというのは、言わば当たり前のコトではあります。
 しかしそれが必ずしも8月15日である必要性は、そこまではないでしょう。
 もちろん終戦日という特別な日であるのは確かですから、ここの日に参るのは意味はあります。
 だけど別の日の特別な日だっていいハズです。
 例えば神社における最も重要なお祭りを例大祭と言いますが、ですから靖国神社の例大祭に総理大臣が参拝するというのは、大変に意味のあるコトと言えるでしょう。
 靖国神社ではみたままつりというお祭りも行っていますから、この日でも、それなりの意味はあろうかと思います。
 そんな様々な意味などを考えて、8月15日にだけこだわるというのは、むしろ普段の日本人の戦争意識の低さが象徴されていると言えてしまうコトなのではないかと、やえはこの時期になるといつも思ってしまいます。
 
 それもあってのコトなのかもしれませんが、靖国神社というモノをちょっと勘違いしているとしか思えない人もけっこういるように思えます。
 今日の朝のワイドショーで、あるタレントがこんなコトを言ってました。
 
 参拝施設は靖国神社だけでなく、千鳥ヶ淵とかいろいろあって、戦没者も軍人だけではなく空襲等で亡くなった一般の人もたくさんいるんだから、靖国神社だけ政治的にピックアップされて、政治利用されるのは良くない。
 
 靖国を政治利用しているのはむしろマスコミのせいで、実際十数年前までは普通に総理や天皇陛下も参拝なさっていたのですから、マスコミが騒がなければ問題にすらならかったのは明白で、相変わらずこの辺の責任転嫁はすごいなぁと思いますが、それはともかく、しかし本当の意味での「総理大臣の靖国神社への参拝」というモノを理解している人は実は少ないんじゃないかなぁと思いました。
 
 なぜ総理大臣が軍人さんを祭っている靖国神社を参拝しなければならないのか。
 
 さっきも言いましたように、それは、行政のトップである総理大臣がその職権の元に出された命令によって軍人という公務員として命を散らしたのですから、その行政府のトップである総理大臣が慰霊するというのは、ある意味当然なワケなのです。
 例えば、ある民間会社で社長の指示で行った仕事で事故があり、命を落とした人がいたとしたら、やはりもし社長が代替わりしていたとしても、やはり毎年その会社の社長という立場で命日に花を供えるという行為は、日本人としては必要な行為であるのではないでしょうか。
 まして当時の日本の総理大臣の命令は「死ね」というモノだったのです。
 そう考えれば、日本という国家が今に続き、総理大臣の職というモノがある以上、その多くの犠牲の下に成り立っているという意味をかみしめ、その命令を下した職であるというコトを自覚して、その御霊を慰霊するというのは、総理としての当然の義務と言えるのではないでしょうか。
 
 戦争で亡くなったのは軍人だけではないのはその通りです。
 空襲等で亡くなった方、沖縄戦で亡くなった方、そして原爆で亡くなった方、軍人以外にも先の大戦ではたくさんの犠牲者が出てしまいました。
 ですから、それらの方々の慰霊も必要なコトだろうとは思います。
 しかし、総理大臣が公務員たる軍人の慰霊をするというコトは、他とは多少意味合いが違うのです。
 総理大臣は国民の代表でもありますから、全国民を代表して、全ての戦没者を慰霊するというのも、とても意味のあるコトだと思います。
 だけど、さらに軍人に対しては、その総理大臣という職の職権によって死ねという命令を下した責任が総理大臣にはあるワケで、この責任の下にさなれる慰霊というのは、これは一般の戦没者慰霊とはまた別の深く大きな意味を持つのです。
 やえは広島出身ですが、別に原爆慰霊式典に総理がどうしても出席しなければならないとは思っていません。
 もちろん「国民の代表」という意味では、出席すべきだとは思いますが、しかしそれは、靖国神社に総理が参拝する意味と比べた場合は、そこまで重要ではないと考えます。
 広島の原爆慰霊は、広島市民の義務だという意識が、広島市に生まれたやえにはあるからというのもあるかもしれませんが、そこまで総理の出席にやえは意味を見いだせません。
 市民が主体となって、被爆犠牲者の慰霊をすればいいと思っています。
 でも靖国はそういうのとは違うのです。
 こういうキチンとした意味というモノは、国民はシッカリと認識するべきでしょう。
 
 やえとしましたら、大変恐縮直願いになりますが、広島に天皇陛下に行幸を頂き、式典にご臨席賜りたいと思っています。
 それが最も戦没者の御霊の供養になると慰霊になると思うからです。
 そしてそれは全ての戦没者慰霊も同じです。
 8月15日には武道館で戦没者慰霊式典が執り行われ、天皇皇后両陛下にご臨席賜っていますので、公的な戦没者への慰霊は、ある意味十分と言えるでしょう。
 ここに仮に総理が出なくても、もう十分です。
 天皇陛下は国家国民の象徴であられるのですから、天皇陛下に慰霊いただければ、それで十分だと感じます。
 しかし靖国はこれとはまた別の意味があるというコトは、知っておかなければなりません。
 当時は最終的には天皇の統帥権があったので天皇陛下にもという願いも当然ありますが、実質的に「死ね」と命令を下したのは総理大臣なのですから、総理自らがその職権の元に慰霊するというのは絶対に必要な行為なのです。
 
 やえは、一国でも早く、日本の総理大臣が「責務」を果たせる普通の状態に戻るよう願うところです。
 そしてそれを国民は早く自覚し、見直すべきでしょう。



平成22年8月17日

 戦争を語るには歴史を知る必要がある

 8月15日になると戦争のお話がたくさん語れるというコトは昨日お話ししましたが、やはりまだまだ日本においては「戦争=絶対悪」として語られるコトの方が多いと言えるでしょう。
 テレビなどでも、まずは戦争反対ありきで、大東亜戦争に対しても、あんな戦争するんじゃなかった、二度と戦争は起こしてはならない、という前提のもとに語られていました。
 もちろん、戦争はないに超したコトはありません。
 今後戦争が起きない状態がずっと続けば、それは素晴らしいコトだと思います。
 ただやえが気になりますコトは、8月15日というコトもあるのかもしれませんが、どうしても日本国内で戦争のコトを語る場合、ほぼその戦争とは大東亜戦争(太平洋戦争)のコトしか触れられないというコトです。
 
 日本は大東亜戦争でアメリカと戦いました。
 アメリカと戦ったというよりは、欧米列強・白人(社会)と戦ったという表現の方が適切かもしれません。
 しかし決してアメリカや欧米列強と戦った戦争というのは大東亜戦争だけではありませんし、そもそもなぜ日本は大東亜戦争を戦うコトになったのか、そこを深く今の日本人は考えようとしません。
 戦争をしたくないというのでしたら、ではなぜあの時日本は戦争という選択肢を選んだのか、どのような事情があったのか、そこを知らなければならないでしょう。
 なぜ日本は白人社会と戦争をしたのでしょうか。
 
 もちろん理由は様々あります。
 一言で語れるモノではありませんし、もし歴史的学術的にしっかりと検証してその原因の全てを探ろうとするのであれば、分厚いハードカバー本が3冊は出せるぐらいの分量が必要でしょう。
 ただそんな多くの理由の中で、今の日本人の視点の中で最も抜け落ちている部分として、やえは大きな歴史の流れというモノを軽く見過ぎている気がしてならないのです。
 
 言ってしまいますと、日本は歴史の必然として白人社会と戦う運命にあったのです。
 それは、日本に黒船が来港し、日本が白人社会によって無理矢理開国させられた時から、決定事項だったのです。
 そうです、日本は江戸幕府が滅び、明治維新を成し遂げた時点から、白人社会と戦うコトが決定づけられていたのです。
 
 歴史を学ぶ際、明治維新は良かったコトのように教わるコトが多いです。
 もちろん今の日本の豊かさを見れば、現代の礎となり民主主義の基礎を築いた明治維新は良かったと言うのも間違いではないと思います。
 しかしですね、本当に忘れてはならないコトは、当時の日本は、その意志に反して無理矢理欧米列強によって政治体制を変えさせられ、強引に開国させられたというコトです。
 その結果としては、これはもう日本人の不断の努力で新しい社会を作り上げました。
 これは日本人の素晴らしいところです。
 でもですね、キッカケとなったのは欧米列強の「力による脅迫」があったからであり、日本はその脅迫を受けたというのが事実としてあるのです。
 
 当時の世界は植民地支配が正義だった世界です。
 多くのアジア諸国南米諸国アフリカ諸国が、欧米列強の「暴力」によって植民地化されていきました。
 日本も、厳密に言えば寄港地として求められただけで欧米に植民地化しようという意志はなかったという見方もありますが、でも他のアジア諸国の惨状を見ればいつ植民地化させられるか分からなかったワケで、そんな圧力の中、日本は無理矢理に開国させられたのです。
 
 幕末当時の日本人は、欧米と対峙するためにどうすればいいのかというコトで国論が分かれていました。
 結局、むやみに欧米と戦うのではなくまずは国力を高めるという方法を選択したワケですが、しかしだからといって外国に屈したりしたワケではありません。
 いつか欧米列強と肩を並べ、そして凌駕するために、いまは力を蓄える時期だと、当時の日本人はそう判断しただけです。
 
 しかし日本人は好き好んで戦争を視野に入れた国力の増強を図ったワケではありません。
 もし江戸時代の平和な時代が続くのであれば、おそらく日本人はいつまでもそのような平和な時代を望んだコトでしょう。
 その平和をぶちこわしたのは一体誰でしょうか。
 そうです、欧米列強なのです。
 日本が世界を舞台にした戦争への道を進まざるを得なくしたキッカケは、欧米自らが作ったのです。
 俗な言い方をすれば、ケンカを売ってきたのは白人なのです。
 
 日本はその後、日清戦争をはじめ、ついに本格的に世界を舞台とした戦争への道を進み、その後日露戦争、日中戦争、そして大東亜戦争に続いていく道をたどります。
 結局最後には日本は戦争に負けてしまうワケですが、この一連の流れの発端は、やはり幕末当時がキッカケとなった、つまり幕末当時からずーっと続いてきた流れがあって大東亜戦争という結果をもたらしたのだと言えるではないのでしょうか。
 日本は最初から進んで植民地試合政策を推し進めたのではありません。
 欧米列強が無理矢理日本を世界の舞台に立たせたのです。
 またこれは日本だけでなく、植民地にされていた多くの国も、最後は独立戦争を戦い、いまではほとんどの国が独立を果たしているワケで、その先端を開いたのが日本だと言うつもりはありませんが、しかし結果として日本が最後は負けただけであって、黄色人種の国々が白人社会と戦うのは歴史の必然だった、日本はそれをかなり早い段階に行っただけだったと言うべきなのではないかと思うのです。
 
 「戦争は良くない」とか「二度と戦争を起こしてはならない」と、口先だけで言うのは簡単です。
 また「日本は過去ひどいコトをした」「世界を戦争の渦に巻き込んだ悪い国だ」と、口先だけで言うのも簡単です。
 しかしそんな口先だけでわめいても、自己満足を得られるぐらいで、結局真実事実にはまるで近づけないでしょう。
 なぜか日本国内で戦争の問題を考えるとき、「日本は野心から中国などを植民地化し、太平洋戦争を起こして欧米と戦争をして覇を争い、多くの国々に迷惑をかけた」というような、ポッと太平洋戦争が起きて、ただ日本が迷惑をかけたというだけばかりなイメージで語られがちですが、それは全く違うというコトは認識しておくべきでしょう。
 あんな大きな戦争がただ数年だけのポッとした野心だけで起こせるワケがないのです。
 もっと長い歴史の流れを見るべきです。
 戦争があった当時は植民地支配経営が正義だった時代でしたから、幕末期に日本が暴力でもって開国させられたコトを、今更謝罪しろとか賠償しろと言うつもりはありません。
 だけど、日本が戦争の道を歩むキッカケを作ったという事実は、これは事実として日本人も白人も全ての人は認識しなければならないでしょう。
 
 もちろん日本が大東亜戦争を戦ったのは、これだけでない、もっと様々な理由があります。
 経済問題などの直接的問題から、人種差別的な理由まで、様々あるでしょう。
 ただ、その時代時代を1つ1つ切り出して、その場だけの理由を探すのではなく、歴史という流れを見た場合、日本の戦争はすでに幕末から始まっていたと、運命付けられていたと言えるのではないでしょうかと、やえは思うのです。
 
 戦争を語るには歴史を知る必要があると、やえは思います。



平成22年8月18日

 日本の“ガン”民主党

 今日はニュースいろいろです。
 
 菅首相「足の引っ張り合いだけでは」
 
 菅直人首相は16日、ねじれ国会への対応に関連し、戦前の二大政党による政党政治を引き合いに「足を引っ張り合うばかりで政治の機能を果たせなくなるのか。与野党を超えた政党政治が問われている」と述べ、野党を牽制(けんせい)した。首相官邸で記者団に語った。
 首相は、昭和初期の政友会と民政党による政党政治が五・一五事件によって終焉(しゅうえん)した歴史をひもとき、「当時も民主主義が定着するかという期待もあったが、2つの政党がスキャンダル合戦とか、軍部をひきこむようなことをやって自己崩壊した」と指摘。野党からは「かつての民主党の姿勢を棚上げしている」との批判も上がりそうだ。
 
 この人なに言っちゃってるんでしょうか。
 菅直人と言えば、民主党で最も自民党政権に対して「揚げ足取り」をしてきた第一人者じゃないですか。
 それがなんですか、今更「足を引っ張り合うばかりで政治の機能を果たせなくなる」ですか。
 自民党政権の足を引っ張りまくって、それでも政治の機能は自民党の努力で果たしてきましたが、スピードがかなり遅くなってしまった政策はいっぱいありましたよね。
 例えば麻生総理の時の経済対策などは、民主党が足を引っ張らなければもっと高い効果を上げられていたコトでしょう。
 
 もちろん国民のためを思えば足の引っ張り合いはよくありません。
 しかし、民主党にそれを言う資格はありません。
 もし今の野党にそれを求めるのであれば、自らの過去の行為を悔い、心から反省をして、自民党と国民に対して謝罪をすべきでしょう。
 これらをせずして、ただただ自らの都合のいいコトだけを要求するのであれば、それは政治家としてというよりも、日本人として人としてどうなんだと言わざるを得ません。
 
 
 環境分野で日中の連携推進 鳩山氏と温首相が一致
 
 鳩山氏は温室効果ガス削減に向けた技術供与を中国向けに行い、協力拡大を目指す意向も伝達。多数の被災者が出た中国の大規模土石流災害に哀悼の意を表明した。両氏は鳩山氏が首相在任中に提唱した「東アジア共同体」構想を推進していく方向も確認した。
 鳩山氏は民主党議員でつくる「日中環境協力推進議員懇談会」会長として訪中した。温首相との会談は、鳩山氏が首相を辞任する直前の5月31日以来で、この日は唐家セン元国務委員とも会談。温氏との会談には中山義活前首相補佐官らが同席した。
 
 ネットでは民主党のコトを「日本を外国に売る勢力だ」と、ちょっと過激な言説も飛び交っていますが、さすがにこのニュースを見たときに、それを否定する言葉が出てきません。
 あまり陰謀論みたいなコトは言いたくないんですけどね。
 民主党は果たしてどこまで日本を安売りすれば気が済むのでしょうか。
 
 そもそも鳩山氏は、総理を終えた人がその影響力を政治の世界で発揮するのは間違っていると過去に言い、全ての総理経験者は引退すべきだと言っていたのですが、これ、思いっきり「前総理としての影響力」を発揮していますよね。
 記事をよく見てください。
 鳩山氏の訪中は「日中環境協力推進議員懇談会会長として訪中」であり、日本国政府の代表として訪中したのではありません。
 これがまだ菅総理の代理人として訪中したというのでしたら分かりますが、「日中環境協力推進議員懇談会」とはおそらく議員連盟のコトで、これは議員個人個人が作る私的な勉強会でしかないモノですから、本来は日本国としては何ら権限も決定権もないモノでしかありません。
 それなのにこんな大きな決定をしてしまうとは、まさに「前総理の威光」によるモノと言えるでしょう。
 ただの一議員がなにやらかしちゃっているのでしょうか。
 ホントこの人は、3歩歩けば全てを忘れる「ガン」というトリですね。
 早く日本のために引退してください。
 
 
 菅首相、新人議員150人と懇談、民主代表選で駆け引き激化
 
 野田佳彦財務相は同日、「私自身は菅首相の続投が望ましいと思っています」と述べ、代表選では菅首相を支持する考えをあらためて表明した。
 
 鳩山由紀夫前首相は「民主党の議員として応援するのは当たり前、政府が国民の皆さんに役に立つ、国民の命を守る政治を行うことに協力することは当然だと思います」と述べた。
 
 一方、山岡賢次副代表を中心とする勉強会は「菅内閣では直面する内外の危機に対応できない」とした上で小沢氏を念頭に対立候補の擁立を目指す姿勢を示している。
 
 9月に行われる民主党の代表選挙をにらんだ動きですが、派閥の領袖がそれぞれ誰を支持するか表明合戦が始まる時期になりました。
 そうですね。
 これ、今までの自民党の総裁選挙と全く同じ構図の派閥政治です。
 
 やえは派閥というモノを悪だとは思っていません。
 時にそれが良い効果をもたらす場合もあると思っています。
 詳しくは過去にも書いていますので検索してみていただければと思いますが、しかし世間やマスコミでは、こういう「数あわせの派閥政治」を大批判していましたよね。
 自民党の総裁選挙のたびに、この派閥というモノを批判していました。
 「派閥が誰に付くかだけで大局が決まってしまい、議員個人の意志は無視なのか、上が押さえつけるようなやり方は、それは民主主義なのか」みたいな論調でです。
 
 しかし今回はなぜかそんな批判が聞こえてきません。
 民主党も派閥があって、こうやってボスが「誰々を支持する」と表明して数あわせしていっているのに、なぜか今までのような派閥批判が聞こえてきません。
 民主党の時だけです。
 なぜでしょうか。
 
 いつまでマスコミは民主党を擁護し続けるのでしょうか。
 そしてその裏では、どんどん日本が危機的状況に追い込まれているのです。
 国民は早く目を覚ますべきでしょう。



平成22年8月20日

 民主党独裁者計画発動間近

 民主党ってバカなんですか?
 
 民主党代表選:小沢氏、出馬を検討 首相に「圧力」 求心力維持へ、来週にも判断
 
 9月の民主党代表選を前に、鳩山由紀夫前首相のグループが19日、長野県軽井沢町で研修会を開き、小沢一郎前幹事長も出席した。小沢氏は党代表選への出馬を検討する意向を自らに近い議員らに伝えており、来週にも最終判断するとみられる。
 小沢氏は懇親会から出席した。鳩山氏は冒頭のあいさつで「特に注目の人、小沢一郎先生までお出ましをいただいた。挙党態勢で一致団結をしなければならない」と持ち上げた。小沢氏の隣には輿石東参院議員会長、山岡賢次前国対委員長も並び、鳩山前政権が再現されたかのよう。小沢氏が最後に「鳩山総理(前首相)のおかげで久しぶりに大勢の仲間と顔を合わせて楽しく過ごした。総理の言葉の通り、お互いに力を合わせて一生懸命頑張って、国民の期待に応えるようやりましょう」とあいさつすると会場は拍手に包まれた。
 懇親会の席上、小沢氏に近い川上義博参院議員が「ミコシを作るので乗ってほしい」と小沢氏に求めると「まあまあ」と上機嫌だったという。会場に1時間弱いた小沢氏が去る時には「代表選に出てがんばれ、小沢一郎」と声が飛んだ。松野頼久前官房副長官は記者団に「小沢氏に出馬してほしい」と語った。
 
 ついにあの小沢一郎が民主党代表選に出馬し総理の座に!? という局面に来てしまいました。
 民主党の代表選がどうなるのか、今の段階ではサポーター投票があるのかどうかすら分からない状況(過去民主党の代表選でサポーター投票、いわゆる党員投票ですね、が行われたのは1回だけです)ですので、結果かどうなるかは分かりませんが、しかし1つ確実に言えるコトは、小沢一郎が総理になれば民主党は次の衆議院総選挙でボロ負けするでしょうというコトです。
 そんなの鳩山総理時代に分かり切っていたコトだと思うのですが、やえが思っていたより民主党ってバカなんですね。
 本気で民主党は小沢一郎総理で国民が納得すると思っているのでしょうか。
 今は確かに民主党内では露骨な「小沢外し」が行われているようですが、しかし民主党自体が沈没してしまえばなんの意味もないんですけどねぇ。
 
 ただ小沢一郎が総理になると、民主党は当然のコト、日本そのものが沈没してしまいそうではありますが。
 
 まぁその辺のコトはまた後ほどにしましょう。
 まだ小沢一郎が代表戦に出馬するかどうか決定はしていませんからね。
 ですから今日は、なぜここにきて民主党内で小沢待望論が出ているのかというコトを分析してみたいと思います。
 
 1つは、先ほども言いましたように、露骨な「小沢外し」にあるでしょう。
 なんといっても民主党内では小沢派が一番大きな派閥ですから、これを冷遇すれば不満の大きさというモノは無視できるレベルではなくなってしまいます。
 ある程度融和的な人事にしていればまだしも、外し方が露骨になれば、どうしても「お前らがその気ならこっちにも考えがある」と極端に走りがちになってしまいますから、そうされてきた小沢派にとってはここで全面対決だというコトになっても、ある意味仕方のないコトでしょう。
 おそらく小沢派の議員からしてみれば、衆議院でこれだけ議席数を有しているのは小沢一郎と自分たちの功績だと思っている部分もあるでしょうからね。
 
 そしてもう1つ、やえはこっちの理由の方が大きいと思っているんですが、それは、民主党内の今一度の引き締めという意味合いです。
 というのも、最近の民主党は民主党らしくない党内批判がよく聞かれるようになりました。
 菅総理について公然と批判する議員が、民主党の会議でも、マスコミ上でも、聞かれるようになりましたよね。
 しかしこれは民主党としては珍しいコトです。
 思い出してみてください。
 鳩山総理時代、小沢一郎と共に政治とカネの問題が出てきたときですら、民主党議員は誰一人として批判をするコトが出来ませんでした。
 かなり後の段階になってから、ギリギリ名指しすらせずニュアンス的に前原国交大臣が「責任がないとは言えない」とぼそぼそっと言っただけで国民からの人気が急上昇するなんてわけの分からない現象が起きたぐらいで、それほど民主党内からの批判や突き上げというモノは皆無、そして上の発言は筋が通って無くても拍手喝采されるのが本来の民主党の姿だったハズなのです。
 それが今や無惨な姿です。
 自民党と比べればまだまだ自由な発言が出来ていないと思うんですが、しかし民主党は結党以来かつて無い「無政府状態」になっていると言えるでしょう。
 
 民主党の「上」は、これを危惧しているんだと思われます。
 
 小沢一郎が代表になり総理になると、また民主党は貝の口が閉じたかのように、内部に対する批判は一気になくなるでしょう。
 小沢一郎が実権を握れば、それだけの締め付けは簡単にできると思っているでしょうし、実際できるでしょうし、そして「上」にとっては、これほど容易で楽な「政権運営」は無いワケです。
 小沢一郎が実権を握れば、派閥の長ですら何も言えなくなる、というのが、言わば小沢一郎の政治の真骨頂なのですから。
 また民主党は昔から選挙互助会的な意味合いの強い政党でしたから、もしこのまま「緩い」状態が続けば、もしかすれば党が分裂してしまいかねないという危惧もあるのかもしれません。
 今一度党内の引き締めのために、小沢一郎自ら代表となって、鳩山時代以上の恐怖政治をしくコトで、党内での批判を0にし、上の発言に対しては拍手喝采しか許さない、そんな党内体制を目指しているのだと思われます。
 それが民主党という政党のためだと思っている人が少なからずいるのでしょう。
 
 民主党の代表選がどうなるのか、もうちょっとその全容が明らかになるのは先と思われます。
 しかしいまのところ聞こえてくる候補者の名前は、菅総理と小沢一郎……。
 果たして日本はどうなってしまうのか、やえは不安しか覚えないのです。



平成22年8月23日

 国家を破壊されても命だけは助かりたいと言うなら日本から出て行けばいいのにね

 また戦争のお話なのですが、先日、日本の戦争は幕末の黒船来航から始まったというお話をしました。
 日本は平和な国だったのに、外国が暴力を持って押し寄せ、下手すると植民地化されるかもしれない、そんな力が支配する戦争の世界に日本は放り投げ出されたのです。
 日本人自身はそれを望んではいませんでしたが、しかしそうせざるを得ませんでした。
 力が支配する世界に飛び込み、自ら力を得るという選択をしたのです。
 
 でもそれは、なぜだったのでしょうか。
 なぜ日本は、外国と対峙する、少なくとも力を得るために、いままでの平和な国を捨てるという選択をしたのでしょうか。
 
 それはもちろん、日本という国を守るため、日本という文化や伝統や歴史を守るためです。
 
 幕末当初当時、武士の中ではむしろ外国と今すぐ戦争するんだ、外人を追い払うんだと、そう主張していた人の方が多かったと聞きます。
 実際英国公使館焼き討ち事件や生麦事件は、その根底に外国を追い払おうとする考えがあるワケですし、維新を成し遂げ、新政府の要職を占めて、すぐに戦争するよりも富国強兵を目指した長州藩と薩摩藩も、過去にはそれぞれ下関戦争と薩英戦争で外国と直接戦争をしているワケで、当時の日本人であるなら誰しも外国に対する敵意というモノは持っていたと言っても過言ではないでしょう。
 
 そして、それはなぜそのような感情を持っていたのかと言えば、日本が日本でなくなるかもしれないと、日本が外国化されるのではないかと危惧されたからです。
 
 現代の視点で歴史を振り返るという視点で見るならば、それはあながち全否定はできないでしょう。
 例えば南米やアフリカ諸国は欧米列強によって植民地化され、住民は奴隷とされて、ヨーロッパやアメリカの各地で死ぬまで働かされました。
 そしていまでもその名残として欧米には数多くの黒人が残っていますし、アメリカなどでは黒人の地位が白人と比べて高いとはまだまだ言い難い現実があります。
 また多くの南米アフリカ諸国では、言語が英語やスペイン語・ポルトガル語というヨーロッパ言語ですし、宗教もキリスト教の場合が多いワケで、これはもはや欧米列強が植民地化する前のその土地の独自の歴史や文化が多く失われた、力によって無理矢理変えさせられたというコトを指し示しているワケです。
 幕末当時の日本人がこれらの事実をどれだけ知ってどこまで把握していたのか分かりませんが、案外教育水準の高い日本のコトですから、けっこう世界事情についても詳しかったかもしれません、少なくとも幕府の上の方では多くの国が植民地化されていたコトは知っていたようですから、それらのようなコトが日本もされてしまうのではないかと危惧したのは、ある意味当然でしょう。
 
 だから日本人は戦おうとしたのです。
 
 命を捨ててまで守ろうとした人が幕末にはたくさんいたのです。
 それは決しておかしいコトではありません。
 どの時代だって、自国の歴史や文化や誇りを守るために、命を賭けた戦った人間はたくさんいます。
 それは日本だけではなく、人間であればどこも同じだと言えるでしょう。
 命より大切なモノがあると、人間であるならみなそう感じるのです。
 
 いまの日本人だって、本来はそうのハズです。
 だって、近年ずっと幕末ブームですけど、つまり幕末とは「いかに日本を外国から守るのか」という方法論を決めるために、多くの若者が命を賭け、本当に多くの日本人が死んでいったワケですが、そういう幕末劇を見て、今の多くの日本人も共感しているのですから。
 幕末だけではありません。
 最も人気のある時代劇の1つに忠臣蔵がありますが、あれだって、命よりも大切な価値を守るために戦った人間ドラマです。
 むしろ日本人こそ、そういう守るべき価値というモノを知っている民族なのではないでしょうか。
 
 現代の日本人の中に、どんなコトをしてでも生き延びたい死にたくない、戦争を仕掛けられても無抵抗でどんなコトでも受け入れて、死ぬのだけはイヤだ、やなにをされても生き延びたい、なんて主張する人がいます。
 またそういう人たちは、無防備都市宣言とかやって、どうぞ外国に占領してくださいと全世界に宣言しようと画策しています。
 しかしハッキリ言ってこういう人たちは、歴史を振り返れば、おかしい人たちだと言わざるを得ません。
 少なくとも、こういう人たちは、幕末とか忠臣蔵とか、そういうモノを全否定しなければ、自分たちの活動は矛盾していると言えてしまうでしょう。
 
 一般的な日本人にしてもそうなんです。
 なぜ忠臣蔵があれだけ人気があって、しかし大東亜戦争だけ否定されなければならないのでしょうか。
 あの戦争だって、日本が日本を守るために行った戦争なのです。
 幕末の戦いや、他の多くの戦争を受け入れておいて、しかし大東亜戦争だけ駄目と言ってしまうのは、かなり片手落ちというか矛盾している考え方でしかないのです。
 今の日本人は、盲目的に大東亜戦争を捉えているのです。
 
 まぁ今の日本さまざまな考え方を持つコトは許されていますから、その考え方自体を捨てろと言うつもりはありません。
 しかし、であるなら、なぜこういう人たちは日本という国に固執しているのでしょうか。
 結局こういう人たちは、歴史や伝統や文化なんてどうでもいい、とりあえず生きていればいいと思っているのでしょうから、であるならば、日本で生きていく必要はないハズです。
 日本は昔から日本人の手によって日本という国を守ってきた国です。
 世界で一番歴史の長い国です。
 日本は命を賭けてでも日本を守っていく国であるのですから、そういうモノを捨てでも生き延びたいと思うのであれば、どうぞ日本から出て行ってくださいと言いたいです。
 別に生きていれば日本という国が無くなってもいいんですよね?
 であるなら、日本から出て行くコトが一番その道を歩むコトになるでしょう。
 止めはしませんから、どうぞ日本から出て行ってください。
 
 日本は、少なくとも聖徳太子の時代から、他国の属国になるコトすら拒んできた国です。
 日本が日本であり続けるコトを日本人は選んできたのです。
 この歴史を前にした時、これからどういう国を紡いでいくべきか、日本人はよく考える必要があるでしょう。



平成22年8月25日

 政策無き民主党代表選挙。それはただの権力奪取ゲーム

 民主党代表選挙の雲行きが怪しくなってきました。
 ここにきて鳩山前総理が、民主党内での選挙はやらないよう、菅陣営に「小沢外し」をやめて、小沢陣営も出馬を取りやめて、挙党一致体制でいこうという提言というか、仲介役として動いているという情報が入ってきました。
 
 民主党代表選:小沢氏、出馬「一両日中に判断」 鳩山前首相と会談
 
 民主党代表選に出馬を検討している小沢一郎前幹事長は24日、出馬の是非について25日にも判断する意向を固めた。鳩山由紀夫前首相と24日夜、会談し、こうした意向を伝えた。
鳩山氏は25日にも菅直人首相と会談して小沢氏の意向を伝える。小沢氏は同日中にも鳩山氏と再会談し、最終判断する。鳩山氏は菅首相に「脱小沢」路線の修正と挙党態勢構築を求めており、小沢、鳩山両氏は首相の対応を見極めたい考えとみられる。
 小沢氏と鳩山氏の会談は24日夜、東京都内のホテルで行われた。鳩山氏は、首相と小沢氏の仲介役を務める考えを示していたが、党関係者によると、会談は小沢氏側が急きょ呼び掛けた。平野博文前官房長官も同席した。
 
 3歩歩けば過去の発言を忘れるトリ頭鳩山前総理らしく、おもいっきり前総理としての影響力を発揮しまくりですが、それはともかく、もしかしたらこの折衝が成功すれば、民主党は代表選挙を経ずして菅総理の再任が無投票で決まってしまう可能性が出てきました。
 
 ちょっと考えられない異様な事態です。
 
 異常ではありません。
 異様な事態です。
 建前から言っても、参議院選挙でNOを突き付けられた総理が無投票で民主党代表に選ばれるというコトは、つまり民主党自体が先の参議院選挙の結果を全く無視するという行為に他なりません。
 しかも民主党は自民党政権の時代にあれだけ、「直近の選挙の結果の方が大切だ」と言って解散を求めていたのにも関わらずですから、その厚顔無恥というか、言動不一致さは、あきれ果てるしかありません。
 どうしたらここまで無責任になれるのか、不思議としか表現ができないワケです。
 
 またこのような事態をまったく批判しないマスコミも、相変わらず無責任というか、露骨な民主擁護体制ですよね。
 もしこれ小沢一郎が出馬せず選挙にならずに無投票で菅代表再任となれば、こんなの完全に「密室政治」以外何者でもありません。
 鳩山前総理が、昨日の「夜」に都内の「ホテル」に呼び出され、小沢と鳩山と平野前官房長官と「3人だけ」で話し合いがされ、また菅と鳩山の二人だけの話し合いで代表選挙を行わないと決める、しかも「小沢外しをやめる」という手みやげ付きでです。
 党内で強い影響力を持つ小沢一郎が代表戦出馬をやめ、また国民的にも支持が高かった「小沢外し」をやめるという民意を裏切る決定を、たった数人が密室の中で話し合って決めるのです。
 これを「密室政治」と言わずして、なんと呼ぶべきなのでしょうか。
 自民党の森総理が誕生したという時は、あれはまだ小渕さんが急逝したという緊急事態だったという特殊事情もあったワケですが、今回は時間があまりまくっている、予定されていた代表選挙であるのですから、今回のこの民主党の動きというのはますます悪質な「密室政治」と言うしかないワケです。
 
 さらに、今回の民主党代表選挙、まるで全く政策論議がなされていないというところも異質であり、同時にそれを指摘しないマスコミの民主擁護が露骨なところでもあります。
 思い出してみてください。
 自民党の総裁選挙の時は、数多くの候補者が立候補し、全国を駆けめぐって街頭演説等を通じて、政策議論が毎日喧喧囂囂の議論が行われていました。
 それでもマスコミは「みんな同じコト言っている」と難癖を付けていたモノですが、まあ同じ党なのですからそんなに大きな政策的違いがあるワケではないですし、しかしキチンと中身をよく聞けば違う部分も多くて頷く部分も多くて、単にマスコミがどうでもいい部分だけを流している結果でしかなったというオチだったワケです。
 かたや今回の民主党はどうでしょうか。
 菅代表と小沢一郎と、一体どのような政策の違いがあって、総理になったらどのような政策を実行したいのか、そういう話が一切聞こえてきません。
 あるのは、小沢一郎が出るか出ないかというだけです。
 
 こんなのただの権力奪取ゲームじゃないですか。
 
 参議院選挙でNOを突き付けられ、しかしそれを無視して小沢外しという国民との約束を反故にして、政策論際一切行わず、密室での会合だけで全てを決める密室政治によって、次の総理大臣は決まろうとしているのです。
 なぜこれを指摘する人やマスコミがいないのでしょうか。
 あまりにも民主党擁護がひどすぎるとしか言いようがありません。
 
 おそらく民主党という政党は、民主党の中で、真剣の本気の議論が出来ないのでしょう。
 本気の政策議論をすれば、それだけで人間関係に亀裂が走って、あっさりと党が分裂してしまうワケです。
 普段からすごく勉強している自民党議員にとっては、議論と人間関係は別だと分かっていますから、どんなに二分するような議論をしたとしても、例えば人権擁護法案の時のような議論をしても、それが理由で党が分裂するというコトはあり得ません。
 そもそも部会等で日常的に真剣な、時にはこわいといえるぐらいの議論をしていますからね。
 でも民主党議員は、そんな真剣な議論などしたコトがないのでしょう。
 だから議論と人間関係を切り分けて考えられないのです。
 いま民主党が選挙を避けようとしているのも、それが原因だと思われます。
 小沢派と反小沢派が、議論するまでもなく分裂状態になってしまい、選挙になるとそれが決定的になって、党が分裂する。
 こうなるから、議論自体を避けようと、密室政治で決めようとしてるのだと思われます。
 
 日本人の一人として、どうかまともな人が総理大臣になってもらいたいと思いますが、しかしそれも、民主党政権では望めません。
 それなのにマスコミもこぞって民主党を擁護するのですから、果たしてまったく希望が持てません。
 全く希望の持てない民主党代表選、どのような結果が待っているのでしょうか。



平成22年8月30日

 民主党代表選。やっぱり内ゲバ

 先週ちょっとお休みをいただきました。
 更新できなくてごめんなさいでした。
 
 さて、そんなちょっとお休みをいただいている間、前回小沢一郎が代表戦に出ないかもと書いたのですが、なんだかやっぱり出る気マンマンになったようですね。
 先週半ばまでの情報だと、総理の立場でもそうでない立場でも迷走しかできないトリ頭鳩山前総理が小沢一郎と菅直人総理の間を取り持って、なんとか選挙しない形でおさめようと密室談合を繰り返していたみたいですが、それが不調だったというところでした。
 さすが鳩山前総理です。
 総理経験者がその影響力を発揮してはならないと公言していただけに、まったく自らの影響力を行使しなかったのでしょう。
 ぶらぼー。
 その結果、まんまと小沢一郎が出馬する方向に向かっているようです。
 
 ところでまだハッキリと表明はしていませんが、鳩山派派閥会長が支持すれば出るという微妙にいやらしい言い方をしていますので、一応はほぼ代表戦に出るのでしょう小沢一郎は、おそらく彼の性格上、勝てると確信を持っているからこそ出るのだと思われます。
 彼は勝てない戦はしないという性格ですから、もうそろばんの上での計算は出来ているモノと思われます。
 たぶん衆議院の一回生議員はほぼ小沢一郎の手中にあるのでしょうね。
 もともと「小沢チルドレン」と言われていたのですから、しかも民主党の一回生というのは、言われるがままに中身を理解しないままに委員会などに委員でもないのに顔を出して汚いヤジを飛ばしたり、拍手で議論を妨害したり、はたまた押されてもいないのに派手にズッコケて車いすに乗って自民党議員のせいにして冤罪によって犯罪者に仕立てようとしたぐらいですから、主体性などなにもなく、自分たちを「当選されてくれた」小沢一郎幹事長様に言われるがままなんだと思います。
 いま民主党は議員の半分が一回生と言われていますから、プラス元々の小沢派の議員と鳩山派の議員を合わせれば、楽に勝てると見越しているのでしょう。
 
 ただひとつ小沢一郎にとって不安定要素を言うのであれば、今回の民主党代表選は、民主党が結党されてからなんと2回目となる、党員・サポーター投票有りの選挙だというコトです。
 つまり、国会議員ではない一般の人が多く菅総理に投票すれば、小沢一郎が国会議員数で多くとっても、選挙に負ける可能性もあるというコトです。
 これは良く言われる、小泉純一郎元総理が自民党総裁選挙に初めて勝った時の現象ですね。
 
 それを菅陣営は狙っているのでしょう。
 こんな記事が飛び込んできました。
 
 小沢代表当時の資金配分を調査…菅氏側
 
 菅首相に近い民主党幹部は28日、小沢一郎前幹事長が2006年〜09年の代表当時、「組織対策費」として特定議員に政治資金を集中的に配分していたことを問題視し、調査に入っていることを明らかにした。
 9月の党代表選で小沢氏の政治とカネの問題に焦点をあてることで、首相支持につなげる狙いがあるようだ。
 
 いやー、政策論争ではなく、足の引っ張り合いで代表戦をするなんて、さすが民主党としか言いようがありません。
 これは前回の更新でいった通りですよね。
 民主党は、議員同士で本気の真剣な政策議論が出来ないのです。
 なぜなら、いくら政策上の議論とは言え、民主党議員は普段そんな議論はほとんどしたコトが無くそれに慣れていないので、反論されると政策だけではなく人格まで攻撃されているかのように勘違いして、真剣に議論すればするほど人間関係の傷が入ってしまうからです。
 ですから民主党にとっては、政策議論も、こういった足の引っ張り合いも同じなんですね。
 
 それにしても代表選挙をやると党が分裂するっていうのもスゴいコトだと思います。
 
 菅首相、鳩山氏に協力要請=小沢氏と会談も−対決回避を模索・民主代表選
 
 民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)の対応をめぐり、菅直人首相と鳩山由紀夫前首相は29日夜、首相公邸で約45分間、会談した。首相の再選阻止を目指す小沢一郎前幹事長の出馬表明で、党分裂を懸念する声が強まっていることを踏まえ対応を協議。首相は、小沢氏との全面対決回避に向け、同氏との会談の調整を鳩山氏に委ねたとみられる。首相周辺は同日夜、「31日までに首相と小沢氏が会う展開があるかもしれない」と語った。
 
 「小沢一郎前幹事長の出馬表明で、党分裂を懸念する声が強まっている」ですよ。
 出馬表明するだけで党の分裂危機なんですよ。
 この民主党の議論への耐性の無さと言いましょうか、いままで適当な党運営しかして来なかったのでしょうか、というか真面目に政治を考えてこなかったツケと言いましょうか、本当にみっともないですね。
 選挙も政策論争もまともに出来ない民主党。
 だから民主党という政党名にも関わらず、選挙よりも密室談合での無投票選挙を狙っているワケで、足の引っ張り合いはみっともないですが、出馬表明するだけで党が分裂するなんて、民主党という政党は果たして民主主義というモノを理解しているのか、とてもそうには思えない体たらくです。
 
 投票日が9月14日なのにも関わらず、まだ全く政策的な議論が聞こえてこない上に、聞こえてくる論点は、「豪腕だから」か「総理をコロコロ変えるのは良くない」か、この円高で株安の日本経済の危機の時に、いったいなにを議論しているのか、呆れるしかありません。
 まぁそもそも前回の衆議院選挙の時だけでなく、ずーっと民主党という政党は、結党以来自民党の足を引っ張るコトしかやってこなかったのですから、それしか方法を知らないのでしょう。
 選挙の時にあれだけ「政権担当能力はあるのか」と自民党から言われていたワケですが、もはやそんなモノは皆無だったというのが答えとしか言いようがありません。
 
 もちろんこんな政党を選んだ国民にも責任は大きいワケですが。
 
 そしてやっているコトはこんなコトです。
 
 首相、ラーメン店で夕食 「スタミナついた」
 
 菅直人首相は27日夜、民主党本部近くのラーメン店で夕食を取った。首相就任後はホテルの高級料理店などでの夕食が続いていたが、民主党代表選前に“庶民宰相”をアピールした格好だ。
 店によると、注文したのは「レバーいため定食」(850円)と「ギョーザ」(450円)。以前は常連だったという。首相は食事後、記者団に「今日いちばんのごちそうだよ」と満面の笑み。「代表選に向けてスタミナはついたか」との問い掛けに「ついた、ついた」と応じた。
 
 小沢氏も庶民派アピール?
 
 自宅付近のスーパーを出る民主党の小沢一郎前幹事長(29日夜、東京都世田谷区)。野菜や豆腐などのコーナーを眺め、値札などを確認。買い物は秘書がレジで支払いを済ませた。メディアを意識し、庶民派をアピール?
 
 別に総理大臣は庶民でもそうでなくてもどうでもいいんです。
 キチンとまともな政策を掲げて、それを実行する、ただそれだけでいいんです。
 それすらまともに出来ない人たちが、こんなコトばかりに力を入れているのですから、ホントに情けないです。



平成22年8月31日

 駆け引き、内ゲバ、密室政治

 もう一日ごとに言うコトをコロコロ変えるのやめてもらえませんかね。
 
 首相と鳩山氏、挙党重視で一致 31日に菅・小沢会談へ
 
 9月1日に告示される民主党代表選をめぐり、菅直人首相は30日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と約1時間会談した。両氏は小沢一郎前幹事長も加えたトロイカ体制を重視して政権運営を進めることで一致した。鳩山氏は首相と小沢氏の会談を31日に設定する考えを示しており、小沢氏の対応が焦点だ。
 代表選をめぐっては、首相が「脱小沢」路線の徹底を目指し、挙党態勢を掲げた小沢氏との一騎打ちの構図が強まっていた。ただ、首相が鳩山氏とともに「トロイカ体制の重視」を打ち出したことで、直接対決が回避される可能性が出てきた。
 
 まぁ、この更新がアップされている頃には、もしかしたらやっぱり小沢一郎は代表戦に出るコトにしましたなんてコトになっている可能性もあるワケですが、ホントにもう、ハッキリしない人達ですね。
 うだうだ言ってないで、言いたいコトがある人は全員選挙に立候補して、白黒ハッキリ付ければいいじゃないですか。
 それが民主主義の基本ですよね。
 でも民主党は、議論をしない選挙もしないという、民主主義の大原則をいま全く無視しようとしているのです。
 
 民主党がとるべき唯一のまともな取るべき道は、主張すべき人が正々堂々と立候補して、その上で政策論議を国民の前で行った上で、選挙によって一人を選ぶコトです。
 これは唯一のまともな道であり、そして当たり前の道でもあります。
 しかし民主党はそんな当たり前のコトすらできない。
 選挙が出来ない政党というのは、そんなの公明党とか共産党とか、かなり特殊な政党と同レベルというコトに他なりません。
 なぜこんな簡単なコトが出来ないのか、そしてこれが民主主義国として歴史が短くない日本という国家の与党がこの体たらくであるというコトが、本当に情けないところです。
 
 さっきも言いましたように、これを書いている時点では結局小沢一郎がどうするかは分かりません。
 やっぱり代表戦に出ると言い出す可能性も、コロコロ言うコトを変える民主党を考えれば、否定できないワケです。
 しかしどっちにしても、民主党は最低の行為しかできないのでしょう。
 小沢一郎が選挙に出たとしても、政策論議などせず(もちろん表向きは表向きな議論のフリはするのでしょうけど)ただ数の力や圧力などを行使して、そして時には汚い腹の探り合いをして足の引っ張り合いをして、権力をもぎ取ろうとするのでしょう。
 また小沢一郎が出ないとなれば、それはもはや究極の密室政治の完成と言わざるを得ません。
 菅直人は小沢一郎(やその配下達)にそれなりのポストを用意し、自らの地位を談合によって『買う』ワケですからね。
 クリーンな政党が聞いて呆れます。
 
 また、民主党は参議院選挙前の通常国会で強行採決を10連発以上かまして、法案を通そうとしたのですが、あれって結局そこまでしたのに民主党自身が菅直人のボロが出る前に選挙したいという党利党略だけで国会を強制的に閉じてしまい、ほとんどが廃案にさせました。
 これかなりの矛盾ですよね。
 強行採決してまで通そうとした法案がそれだけあるのであれば、もちろんその国会中に菅直人のボロが出ようが出まいがキチンと議論して成立させるのが筋なのは当然ですけど、いまの段階で考えても、強行採決させるぐらい重要だと言うのであれば、こんなにノンビリと密室談合繰り返しているなんて時間の無駄としか言いようが無く、早く臨時国会を召集して法案を成立させるのが筋ってモノではないでしょうか。
 それなのに民主党は、あの時の法案をもう忘れたかのように、まるで口にしなくなりました。
 いま民主党議員の興味は、代表戦が行われるかどうか、もっと言えば、小沢派系は自分にいいポストがまわってくるかどうか、反小沢派系は小沢が実権を取り戻したときに冷や飯を食わされるかもしれないので抵抗しなければならない、つまりやっぱりいいポストが手にはいるかどうか、ただそれだけなんです。
 国民のために法律を成立させよう、政策を実行しようなんて思っている民主党議員は皆無と言える状態なのです。
 
 自分たちが過去に主張していた「直近の国民の声」を無視し、政治とカネの問題や沖縄米軍基地問題など日本の国益を大きく損ねる大変な失態をしでかした小沢一郎と鳩山由紀夫のふたりが、本来その責任をとった形にして退陣したハズなのに、もちろんそんなコトで責任が取れてるとは到底言えませんが、それでも彼らの中だけでの建前ではそうしていたハズなのに、たった数ヶ月でこうも簡単に復権するとは、国民をバカにしているとしか言いようがありません。
 
 会談終了後、鳩山氏は小沢氏に対して、首相とのやり取りを伝えた。31日に首相と鳩山氏、小沢氏、輿石氏の4人で会談が行われる方向だ。
 
 鳩山・菅・小沢・輿石、全て脛に傷を持つ、日本の国益を損なう人間ばかりです。
 このような人間がこれからの日本を牛耳っていくのです。
 もう今更かもしれませんが、民主党という政党の本性はこうなのです。
 まだあと数年はこんな政党に政権を任せなければならないワケで、いったいその間、どれだけの国益が損なわれるのでしょうか。



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