みっともない審判団1

 お前らバカか?
プロ野球の審判団のことである。
知っている人も多いかと思うが、5月6日の中日対横浜戦での乱闘で星野監督を含め中日側3人が審判に暴行を働き、骨折させたという事があった。
これに対してセ・リーグ審判部は裁判所に告訴すると決断したらしい。
 色々と言いたいことがあるが、まず乱闘の中身は置いておいて、訴えるという行為のみに対して言う。
 プロスポーツというものはサービス業であり「見せ物業」である。
一番の目的はお客様に楽しんでもらうことだ。
それを行うのは選手だけではない。
こんなもの言う必要もないぐらいのことなのだが、選手も監督もコーチも裏のスタッフも(某球団のオーナーは分かってないようだが)オーナーも、「商売を運営している側の人間」であり、お客様に喜んでもらうために努力している、しなければならない人間である。
そしてそれは審判だって同様である。
審判も「プロ野球」という中の一員である。
「プロ野球という商品」をより面白くするための、そしてそれが無くては「プロ野球」というもの(商品)が成り立たなくなってしまうものである。
それが日本のプロ野球の審判は全く分かっていない。
審判と選手・球団は対立して存在しているものではない。
グラウンド上にいる以上、その立場は「お店の人間」という選手と同等の立場である。
スポーツなのだから、接触プレイもあるだろうし、怪我もするだろうし、選手同士、また選手と審判の乱闘も起こるだろう。
もしプレイ中に怪我をした場合、怪我をさせた相手選手を訴えるなどという行為をするだろうか。
ボクシングやプロレスなどの格闘技も、仮に相手が死んでしまっても(今までにそれらは何度もあったことだ)罪に問われることなど無い。
それはスポーツのプレイの中の1だからだ。
結果がたまたま不幸だったのにすぎない。
 格闘技は相手を倒す、ということが目的だから違うとして、
確かにそんな「プレイ」の中にも行き過ぎた部分があることもある。
サッカーやアイスホッケーなど、時々行き過ぎたプレイや乱闘はあるし、巨人の清原のホームスライディング(タックル)はちょっとやりすぎなんじゃないかと思う。
今回の骨折させてしまったことだって、行き過ぎた事だろう。
だから行き過ぎたことに対しての謝罪や制裁は必要である。
そして制裁等はその組織の中のみで行うべきなのである。
内部のいざこざなんだから当然といえば当然だ。
それが分からないのが審判団。
謝罪もなされ、十分すぎる制裁がもうすでに行われているのに、さらに訴えると言っている。
一体何を求めているんだろうか。
はっきりいってみっともない。
個人的恨みをただぶつけようとしているようにしか見えない。
みっともないぞセ・リーグ審判部小林毅二部長。
つづく

2000/05/10

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