みっともない審判団2

 次は告訴以外での話。
 といっても告訴がらみだが、
どうも審判団は選手・球団と対立したがっているフシがある。
対立したがってるというか、恨みがあるというか。
数年前の話だが、オールスターシーズンや年末によくテレビで放送される「珍プレー好プレー」という番組がある。
その番組達に対して審判団は抗議というこ要請というか、そんな感じのことをしたことがある。
内容は、これらの番組で取り扱われる審判はいつも悪役に映ってしまうからやめてくれ、というものだった。
ホントにこいつらは自分の立場しか考えてない。
悪役?
いいじゃないか。
それで「プロ野球」が盛り上がればいいじゃないか。
選手にファンが付き、審判と争って、それを面白おかしくテレビで取り扱って、テレビで見た人が興味を持ってくれて野球を見るようになり、さらにプロ野球が発展する。
それが客商売を行う団体のあるべき姿だろう。
 それが分からないのか、分かっててやってるのか。
 どうせこいつら今までの悪役にさせられたことや、特にそれらによって人気が出てしまった星野監督に対して、嫉妬というか、恨みというか、
「なんでオレ達は一生懸命やっているのに、監督とかが文句行って来たらいつもオレ達が悪役にされ非難されなきゃいけないんだ」
とかそんな風にしか思ってないんだろう。
それを示している、目先のことしか考えられないカンチガイ根性を表している発言があった。
乱闘騒ぎの際に橘高審判は、
「お前達の都合で野球をやっているのではない」
と言っており、また、審判と監督の間に入ろうとした大西選手に向かって
「この若造」
と言ったのである。(これは橘高審判ではないかもしれない)
そりゃ、そんなの怒るって。
こいつらは、審判のために野球をやっていて、若者にはグランドに出る資格がないとでも思ってるのだろうか。
試合後、橘高審判は、
「ジャッジには自信がある。暴力行為にあきれた」
と発言しているが、こいつの暴言の方がよっぽどあきれる。
セリーグ審判部長なんかは「我々はグランドにたつのが恐ろしいというところまできている」と発言するし、
そんなに選手と対立したいのか、恨みをぶつけたいのか、全くあきれた連中である。
 大体、今回の乱闘の原因はストライクかボールかの判定に対してで、これはストライクゾーンが打者によって違うし、明確に誰にでも見えるものではないので、一応審判の裁量が全てになってしまうものだが、
過去に何度もあったような、ホームランかファールか、フェアかファールか、ワンバウンドでヒットかフライでアウトか、というような明確に基準が決まっており後からビデオで確認できるような判定で、今まで間違った判定はかなりたくさんある。
それらに対して審判は一回でも謝罪をしただろうか。
オレの記憶だけだが、一度として見たことも聞いたこともない。
今回のことだって、橘高審判の暴言が発覚したということで、セリーグ会長が全審判に注意を促したようだが、それでもまだ橘高審判が謝罪したという記事を見ていない。
一体こいつらの高飛車な態度はなんなんだろうか。
 そういえば「みっともない審判団1」を書いたときは告訴するとか言ってたのに、今これを書いているときの新聞やインターネットの記事によると、まだはっきりとは分からないが告訴をやめるとかいう話も出ているみたいだ。
なんかタイミングが良すぎるような気がしないこともないなぁ。
暴言が発覚したから告訴をやめることにしたんじゃないのか?
と疑いたくなる。
 こいつらのように、プロスポーツとしての一構成部分という立場が分かっていないような、
また、証明できるような明らかな判定ミスが過去あったのにも関わらず「選手・監督に審判に対して抗議権というものは無い」とか言っているような(規則文上はそうなんだろうが)カンチガイをしているような審判団連中は、結局プロ野球というものをダメにしてしまう存在になってしまうだろう。
もう一度、自分たちの「プロ野球という団体」のあり方や立場とプロ野球のさらなる発展のためにはどうすればよいのか、何をしなければならないのか考え直す必要があるだろう。
多分こいつらは「公正中立に試合を仕切る神様のような存在」を目指しているのだろうが、 いつまでも後ろでふんぞり返って、自分のためだけ、自分の立場だけを考えながら仕事をしているようでは、いつかファンに見放され、「仕立てられた必要な悪役」から「嫌われ蔑まれ見放された存在」になるだけである。
2000/05/11

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