人柄の小渕?

死んだら英雄扱いはホント気持ち悪い。
確かに故小渕前首相は、人並みに総理大臣職を全うしたと言ってもいいだろう。
でも死んでから、その人柄だけを取り上げてヨカッタヨカッタというのは気持ち悪い。

よかったことはよかったと評価しよう。
しかし忘れてはいないだろうか。
小渕はその数の論理を暴力的に使い、
あの「盗聴法(通信傍受法)」「国旗国歌法案」などを強引に法律化したのだ。
特に「国旗国歌法案」などは世論も国会も意見が真っ二つに割れた法案だった。
しかもこの法案など、内容は「君が代を国歌に、日の丸を国旗にする」というだけなのだから、特に急ぐ必要もなく、じっくりと議論してからでも全く問題はないはずだ。
そしてさらに、あの暴言を多くの人が忘れている。
「運が悪かっただけ」
そう、神奈川県警の連続した不祥事が発覚したときに国会内で述べた小渕の言葉だ。
これは、最近ハヤリの言葉狩りではすまされない。
この言葉を言った瞬間、野党が騒ぎ、ハッとした小渕は色々と言葉を付け足していたが、こんなの言葉通りにしか取りようもないし、別の意味を言おうとしたとしても言葉が悪すぎる。
別のことを言おうとしてたとは思えないし。
人柄とか庶民的とか言われてるが、実際はこんなものなのである。
あまりにもマスコミが神奈川県警を取り扱っていたので、哀れに思ったのだろう、ポロッと出た言葉なのだ。
ポロッと出たと言うことは本心ということ。

特に政治家なのだから、死んだということだけであっさりと評価を変えてしまうのはどうだろうか。
2000/06/29

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