日本のプロ野球のために1

日本のプロ野球を腐らせているのはまぎれもなく読売のオーナー渡辺恒夫、通称ナベツネである。
元々、日本のプロ野球の「巨人一党体制」には多くの批判があったが、今回のシドニーオリンピックでその弊害が顕著に現れた。

ナベツネは巨人だけならまだしも、日本プロ野球というものを自分の所有物だとカンチガイしている。
オリンピック期間中に興行収入が減る、という理由だけで主力選手のオリンピック出場を拒否し、さらにはセリーグの他の球団に圧力をかけて同様に主力選手の出場を阻害した。もし巨人だけ主力選手を出さなかったらいくら読売とはいえ、いろいろな方面から非難轟々だっただろう。
いくら優勝しても、それは認めないという発言も聞かれていただろう。
それを避けるために権力・圧力を使い、「読売(ナベツネ)の問題」とせず、「セリーグ問題」にシフトさせたわけだ。
ヤクルトの古田などを参加させたオリンピックアジア予選は去年の1999年9月、巨人は優勝していない。
今年オリンピックが行われているのも9月、巨人は優勝するだろう。
もちろんこの時だってナベツネは反対したが、この結果は偶然だろうか。
何かとサッカーと比較する日本プロ野球の人気度だが、こんなことをやっている限り、サッカー日本代表の試合に野球の試合の視聴率が越せるわけがない。
「サッカーの人気に越されないように、より一層巨人の力を強化し人気を集めなければならない」とかいうようなイカレタ読売狂信者の発言もあったが、カンチガイも甚だしい。
もし日本の一流選手(もちろんファン投票なんかではなく、専門家が決めた選手)を集めたドリームチームを作れば、サッカー日本代表の視聴率とかなり争えるようになるだろう。
まぁサッカーの場合、挑戦者という立場だから日本人好みするという理由もあり、野球ドリームチームがそれを越せるかどうかはわからないが、
それでも、オリンピック決勝日本ドリームチーム対アメリカドリームチーム、ならものすごい視聴率になるのは簡単に想像できる。

オリンピックの試合内容にも色々な弊害が見え始めている。
先日の18日、オリンピック野球の予選日本対アメリカが行われ、延長の末日本はアメリカに破れてしまった。
日本はアマチュアと一部のプロ野球選手の混合チーム、アメリカはマイナーリーグの選手で固められている。
実力的には互角だろう。
日本のプロ野球選手が活躍すれば日本に分がある。
しかし松坂の好投もあったが、負けてしまった。
今回からオリンピックの野球ではプロの参戦が認められたためバットが木製になった。
アメリカチームはマイナーリーグとはいえプロである。
木製バットは日頃使い慣れているだろう。
しかし日本のアマチュア選手は、そりゃ木製バットに決まったときから練習はしていたのだろうが、やはり見ていて打球に勢いが足りなかったように感じられた。
この差が結果に現れたものと思われる。
オリンピックがバット木製化になったのだから、日本のアマチュアもバットを木製にすればよいことだろう。
ただ、いきなり全員プロ野球選手に固めるわけにもいかなかっただろうが、セリーグの一流選手が一人ずつでも出ていれば、攻撃力はかなりアップし、アメリカ戦にも勝っていただろう。

予選では韓国にも当たるのだが、韓国チームは全員一流プロ選手を集めたドリームチームである。
プロ同士の対決ならどう考えたって日本が勝つに決まっている。
それだけの力の差はまだある。
だからいくらアマチュア中心の今回の日本オリンピックチームだって、勝たねばならないのである。
いくら全員がプロ選手でなくても、日本を代表したチームであることには変わらないし、韓国が対日本で燃えているサッカーと同じくらいの気迫で、野球では日本は負けてはならないのである。
まだ韓国に対して異様な遠慮の空気がある日本人だが、それは払拭してはっきり言わなければならない。
日本が野球で韓国に負けるのは恥である、と。
もし日本チームが負け、最終結果が韓国より日本が下だった場合、責任はナベツネに取ってもらい、腹でも切ってもらおう。
2000/09/18

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