堕天使の槍～ｉモード版～

間違いは正せ!

またまた緊急アップすることになってしまった。
柔道オリンピックの、あの誤審騒動についてである。
３０日のYahoo!ニュースで「篠原の判定で日本から脅迫状殺到　国外脱出」という見出しが踊っていたので内容を読んでみた。
簡単に内容を書くと見出しの通りなのだが、
「あの試合の判定に不服とする多くの日本人が、このクレイグ・モナガン審判員宛に国際柔道連盟を通して抗議メールを多数送ったため、それに困惑した同審判員はノイローゼ気味となり、長期休暇を取り国外に脱出（旅行）に出た」
というのだ。
中には「殺してやりたい」といった内容もあったらしい。
確かに脅迫メールはいただけない。
日本人の品を疑われかねない。
こんなバカは即刻ネットを止めるべきだと思う。
ただ、国際柔道連盟のオラーク会長もいただけない。
「日本人の怒りの激しさには驚いた。日本人は、特に柔道家は自制心を名誉とするのではないか。今回抗議してきた人は柔道のことをよく知らないのだと思う」（毎日新聞）
と発言しているらしい。
ハッキリ言って、「貴様の方が柔道知らねーんだろ」と言いたい。
脅迫メールはいただけないが、あの判定は明らかに間違っている。
脅迫メールと判定を同じ扱いにして、誤審を相殺しようとする魂胆が見え見えである。
何が自尊心を名誉とする、だ。
日本人は何を言われてもペコペコする、と普段から思っている（逆に言うと思われてる）からこんな発言になるのだろう。
なめられている日本人。
脅迫メールはいただけないとして、抗議メールはどんどんしてやればよい。
こんなアホみたいなやつが会長をしているから、日本の伝統武道柔道が汚されていくのだ。
しかも時事通信やＣＮＮは、いわゆる「脅迫メール」は一通であったと伝えており、言わばたった一通の例外的なキチガイみたいなヤツが送ったメールを日本人全体像としてとらえ批判している、という点でも、この会長は普段から日本に対して良い印象を持っていなかったんだろうし、会長職に就いていながら柔道の本質的な心というものが理解していなかったのだろう。
こんなヤツに国際柔道連盟の会長の資格など無い。
もし日本人としてのスジを通すので有れば、
「あの判定は明らかに誤りだった。そのことに対しては謝罪します。しかし脅迫メールについてはスポーツという枠を超えた非人道的行為といえ、厳重に抗議します。今後このような事が起きないよう審判の質の向上に努めます。」
ぐらい言うだろう。
正すところは正し、抗議するところは抗議する。
それが正論である。
そんなことも分からないで日本を語らないでほしい。
脅迫メールはいただけないが、抗議メールは別である。
ニュージーランド柔道連盟も「決勝の判定は公明正大だった」と言っているらしいし、あの判定が正しかったと言っている人間は即刻柔道界から消えてほしいものである。
こんなカンチガイ野郎がのさばっているからあのような低レベルな審判が生まれたのだ。
日本から生まれた武道を、もと有る姿に正すためにも抗議メールはもっと送るべきだ。

最後に、猪熊功・全日本柔道連盟評議員は
「審判個人を相手に抗議や脅迫をするのは問題だ。五輪の審判はすべて、国際柔道連盟の試験に合格して審判を務めている。審判の質の向上や、誤審への対処は国際柔道連盟の責任で、個人を責めるべきではない。」（毎日新聞）
と言っているが、変な話である。
誤審を認めるのであれば、連盟の責任ももちろんだが個人の責任も十分ある。
責任の所在は明らかにしなければならない。
自動車事故を起こしたからといって、その免許を発行した地元警察署や自動車学校だけの責任となるはずがない。
審判個人の質が悪いのは全て連盟だけが悪い、というのは間違っている。
自動車だって試験に合格しなければ発行されない。
脅迫メールはともかく、あの審判員に抗議メールが行くのは当然であり、それこそ審判の質を上げるためのものとも言える。
脅迫メールはいただけないが、それと抗議メールを混同してはいけない。
審判員がノイローゼになったことは同情する余地はあるものの、やはり自分が行った「愚行」を考えると同情など出来ない。
もちろん脅迫メールはいただけないが。
オリンピックという大舞台のしかも決勝という場に審判として出るのだから、その自覚を持って普段通りに正しい判断をすればよかっただけで、それを怠ったのだから責められるのは当然でしかない。
もし普段もあんなジャッジをしていたのだったら、柔道界に戻ってこない方が柔道のためである。
うわづらだけにひっかかり安易に同情して、本質を見誤ってはいけない。
個人の責任をうやむやにしている国際柔道連盟や人間が多く存在していたことこそが、今回の審判の質のレベルの低さに繋がったのではないだろうか。
どんなことにも言えるが個人の責任の無自覚こそが全てを腐らせる原因となるのである。

2000/09/30

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