外国人参政権反対

 オレは外国人に参政権を付与するという事に対して反対する。
 これに関する法案が与党だけではなく、内容は微妙に違うが民主党も法案を提出する予定らしい。
 どんな形であれ、オレはこのことに関して全否定する。一切の法律を変える必要など無い。
 その理由はただ一点、全く単純なものである。

 「日本国の中に於ける参政権は日本人のみにあるべき」

 オレは参政権というものを考える場合、参政権には色々な制限があるが、これが一番基礎であり最も重要な部分だと思っている。
 その制限の中の一つに年齢による制限が今でもあるし、一昔前なら性別による制限があったし、税金による制限を考えることが出来るかもしれない。
 しかしそれらの制限をクリアする前に、必ずクリアしなければならない制限がこの「自国民である」という制限だろう。
 それをクリアしてから、年齢なり性別なり税金なりの制限が発生するというわけだ。
 つまり、外国人も税金を払っているから参政権を与えろ、という意見は次の段階であり、外国人参政権問題を考えるとそれは第一の条件を満たしていないので、ダメだ、ということになる。

 地方参政権ならよい、という意見があるが、それもどうかと思う。
 はっきりいってオレには地方参政権も国参政権(って言うのか?)の区別がよく分からない。
 いや、制度的にはもちろん分かっている。
 ただ、分けて考えられるものかどうか疑問である。
 オレにしてみれば、地方参政権も国への参政権も、地方税か国税か直接税か間接税かの違いぐらいの認識でしかない。
 結局は同じように金を払うわけで、その後どう振り分けるかを決められているだけの違いでしかなく、払う方にしてみれば全く違いなど無いのである。
 参政権も同じで、選挙で決める人間が国会議員なのか地方議員なのかの違いでしかない。
 大体にして、国会議員を地方選挙で決めていること自体がヘンだと思うのだが。
 アメリカのような歴史も短く、またかなり発達した地方分権制度国ならまだ分からないでもない。地方参政権を分けて考えることに。
 しかし日本は中央集権国であり、歴史も長く、地方だけを特化して考えることなど出来ない。
 オレは現在八王子市民だが、八王子市という場所は、長い歴史の中での日本国東京都八王子市(○○町…)なのである。
 ここは、日本の中だからこそ八王子となったわけで、もしアメリカの中であったならば名前は八王子かもしれないが、しかし内情は全く違う別の地域になっていただろう。
 この場所が日本の八王子ということは偶然であり必然であったのである。
 だか八王子市の参政権を持っている人間は、日本国人東京都民八王子市民○○町…でなければならないのである。
 八王子市だけを浮き上がらせて考えることなど出来ない。
 オレは数年前に引っ越してきた人間だが、しかし日本国内は長い年月同じ歴史を共有してきたために、元は広島市民であったとしても、八王子市というものを理解することが出来るのである。
 地球市民などという得体の知れないものが流行りつつあるが、しかし日本人であるという事実自体が、日本国内全ての自治体への参政権を難しい制限無く得られるという権利を、無意識に得ているのである。
 日本人として生まれて長年育ってきたために、日本国内で共有してきた歴史によって地方により微妙な違いはあれ、他の地方の歴史や文化や風土を簡単に理解することが出来るのだ。
 この歴史等を理解できるということこそ参政権の権利となりうるのである。
 だから日本国内の参政権は日本国人のみにあるべきなのである。

 外国人は一人として日本国内の参政権を与えるべきではない、と言っているわけではない。
 いや、文字上の意味だけを捉えればそういうことなのだが、つまりは日本国籍を取得すれば(元)外国人でも参政権を与えてもよいともちろん思っている。
 日本国籍を取得するにはけっこう審査が厳しく難しいらしい。
 しかし逆に簡単に国籍を取れるようでは困る。
 だからどうしても日本国内の参政権が欲しいのであれば、日本語を学び、日本の歴史を理解し、日本の文化や風土を理解してほしい。
 それぐらいの心意気と日本を愛する心と、日本を本当に心から良くしたいと思えるのであれば是非日本の政治に参加して欲しい。
 そしてそれだけの心意気があれば、日本国籍を取るぐらい何でもないだろう。

 地方でも日本である。
 地方を良くすること=日本を良くすること、という意識をしっかりと持って、そして日本のために日本の政治に持ってあたるべきであろう。
2000/11/18

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