観戦記1 in 全日2

休憩を挟んで第四試合、
マイク・バートン、ウルフ・ホークフィールドvsジョージ・ハインズ、スコーピオ。
スコーピオ組は共にジュニア(だと思われる)なので、体格的につらいんじゃないかと思っていたのだが、それがなかなかスコーピオ組ががんばってくれて、いい試合を見ることが出来た。
当然体格で負けるスコーピオ組は空中戦を挑むのだが、なぜか場外戦はオレから見て向こう側ばかり。
見えないじゃないかコノヤロー。
しかしやはりジュニアとはいえ100Kg近くある人間が飛ぶ姿は迫力がある。
またバートン組もかなりいいコンビネーションを見せてくれた。
今までジョニー・エースの影に隠れていた感があるバートンだが、エースがいなくなって前に出る気持ちが強くなったのだろうか、これからさらに期待できそうだ。
一時はスコーピオ組がフォールを取るんじゃないかという場面もあったが、最後はバートンの一瞬の返し技で決まった。
驚いたのは、その返し技というのがなんとエースクラッシャーだった。
ロープを挟んでリングとエプロンサイドでの攻防で、エプロンにいたスコーピオ(ハインズだったかも(^^;)が跳び技をしようとしたところ、空中でバートンがスコーピオの首を掴み、そのままエースクラッシャー。
これで3カウントだった。
はじめからこの技をやろうと決めていたのか、たまたまだったのか、何かメッセージでもあるのだろうか。

第五試合、「職人対決」藤原喜明vsジョニ・ースミス。
オレにとって初めて生で見る藤原組長。
期待通り、濃い試合を見せてくれた。
しかし組長は体力がきついのか、後半からへばりきっていたのが印象だった。
途中、場外に落ちたスミスに対してトペの格好を見せ、スミスが急いで逃げてリングに戻ってきた後、「チッ」という仕草を見せたのには面白かった。
アナタその体力でトブノデスカ?(笑)
後半はほとんどスミスが攻めて、たまにヘッドバッドで組長が返すが、やはり技が続かなくてスミス優勢。
最後はロープから走ってきたスミスの腕を取ってワキ固めで組長が切って取った。
コレシカナカッタネ(笑)
でもけっこう満足されてくれる試合内容だった。
しかし組長の「ワルキューレの喜行」はかっこいいなぁ。

第六試合、スティーブ・ウイリアムスvs新崎人生。
オレは人生がすごく好きだ。
技もいいし、受け身もうまい。
あれで体が大きければ、または全日に入っていれば、今頃トップレスラーになっていただろうと思う。
あの修行僧スタイルもいい。
スタイルというか、彼はホンモノの修行僧だ。
初めてナマで見てさらにそう感じさせてくれた。
さて試合なのだが、いきなりエライことをしてくれた。
人生をリフトアップしたウイリアムスが、そのまま場外に落とそうとしたのだ。
一度は和田京平レフリーが止めたのだが、一瞬のスキをつき反対側の場外に投げ捨てた。しかもなんと場外にある本部席の机に人生が直撃。
机は折れ、人生は客席に転がって動かなくなってしまった。
オレは一緒に見に行ったツレに、「こいつ(ウイリアムス)は無茶するから」と言っておいたのだか、ホントに無茶苦茶してくれた。
動かない人生に対してさらに追撃しようとウイリアムスがリングを降りようとするが、必死で和田レフリーが制止する。
レフリーとウイリアムスがもみ合いになるが、結局レフリーが勝ってしまった。
一斉に起こる京平コール(笑)
おとなしくなるウイリアムス(笑)
その後なんとかリングに戻った人生だが、ダメージが抜けるものでもなく、ほとんど防戦一方になってしまった。
ウイリアムスのオクラホマスタンピートや殺人バックドロップをなんとかかわし、コーナーからの拝みボディーアタックや拝みパワーボム、輪廻などで対抗するが、それもウイリアムスにはさほど効かず、最後は殺人バックドロップに沈んだ。
1度はバックドロップを食らってもカウント2で返したのだが、二度目は無理だった。
しかしいつも思うのだが、人生は受けにまわるとさらに光る。
三沢もそうなのだが、受けが絵になるレスラーというのはホントにいいレスラーなのだ。やはり人生はよかった。
しかし1つ残念なのが、拝み渡りが見れなかったことだった。
あんなフラフラでやったら落ちそうだったもんなぁ(笑)
2000/07/31

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