大森よヒールになれ

NOAHでノーフィアーの高山が、ノーフィアーのパートナーである大森が怪我で欠場中の間に、ノアの次期エースである秋山とタッグを組んでしまった。
最近怪我から大森は復帰したのだが、大森と秋山は生涯のライバルで、現時点では絶対に組まないと大森も公言しており、高山と大森の蜜月関係は一気に崩れてしまった。
今のノアの話題の中心は、まぎれもなく秋山・高山であり、それを受ける形の小橋や、充電期間と思われる社長の三沢もやはり話題としてなくてはならない存在である。
そんなノアに一人ぽっかりと大森は取り残された形になってしまった。

多くの人はこの機会に大森は小橋と組めばいい、と言っているが、オレはそうは思わない。
確かに小橋としては強力な戦力にはなるが、小橋では大森の良さを出すことができないと思う。
また完全な部下ではないので、チャレンジャーというイメージがいつまで経っても払拭できない小橋にとっても良くないと思う。
ではどうするのか。
オレはこう提案する。
「大森よ、ヒールになれ」
これで十分ノアに新しい風を吹き込むことができる。
また、全日時代ではアクが強すぎるヒールもできなかったからかなり目立つことができるだろう。
ノーフィアー時代で築き上げたふてぶてしさもある。
だが問題もある。
ヒールというものは、けっこう器用でないとできない。
敢えて悪役を演じ、悪役のレスリングもしなければならないからである。
果たして不器用な大森にヒールができるのだろうか。
だからオレはさらに提案する。
大森に、ムタとか蝶野とかのヒールは求めない。
とにかく破壊しつくすという感じのヒールをすればいいと思う。
前ノーフィアーでやってたことを、さらに過激に凶悪にすればいいのだ。
フォールなんて狙ってはいけない。
勝ちでさえ狙う必要はない。
とにかく相手を潰す、相手が立てない、相手がイヤというほどの打撃をたたき込む。
技なんていらない。
アックスボンバーだけあればいい。
殴って、蹴って、鉄柵・鉄柱・椅子・机・凶器、なんでもいいから使いまくって、噛みまくって、流血させまくって、吼えまくって、相手を血まみれにすればいいのだ。
こういうキャラなら大森は出来る。
ただの試合を滅茶苦茶にするようなインディーにありがちなキャラにはならない。
全日仕込みの基本があるんだ。
大森は自信を持って恐怖のヒールになってほしいと思う。
これこそ大森がステップアップする道である。
オレはこのように提案する。
2000/09/27

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