☆やえニュース☆

お詫びデビットラビット小沢さん代表辞退北朝鮮問題復習小泉メルマガレビュー小泉さん北朝鮮再度殴り込み評価するというコト何を得て、何を与えたのか悪の帝国小泉メルマガレビュー月2万円か、消費税13%か哀悼の意は必要なのか

平成16年5月15日

 お詫び

 
 お詫び
 
 この度、私天堕 輪は、自己調査の結果、過去数度にわたりNTTへの電話利用料金を滞納していたことが発覚致しました。
 具体的には、昭和57年の8月、59年の7月、62年の4月5月、平成3年の12月1月、10年の9月、合計7ヶ月滞納していたことになります。
 いずれも出張や長期不在の際のうっかりしたミスにより滞納してしまいました。
 現在は全て納付いたしております。
 
 ネット思想家という立場にありながらこのような事になってしまいまして、その責任は強く感じています。
 制度が複雑であったとか、パソコン通信にハマりすぎてとんでもない額の請求書が来てしまったとか、あまつさえ「ガッデムみかか」とかというような弁明が通るとは私はまったく思っておりません。
 いかな理由があろうとも、公の場に自分の意見を公表する立場であるならば、より高いモラルを求められるのも当然だと思いますし、私自身そう自覚してやってきましたし、その責任は重大なものだと思っています。
 
 つきましては、その責任を取るという意味で、今週末の更新をお休みさせて頂くことになりました
 
 国民の皆様に大きな不信感を与えてしまったことは慚愧に堪えません。
 ここに深くお詫びを申し上げまして、反省の言葉とさせて頂きたいと思います。
 
 復帰後は、より一層国民の信頼を勝ち得るため、渾身の努力を傾注していきたいと思います。
 


 平成16年5月15日
 ネット思想家 天堕 輪
 

平成16年5月17日

 デビットラビット

 
 いやあ、先週末は反省の意味を込めて、某同人サークルの友人とLittleBSDに行ってきたんだよ。
 
 えええええ、どこが反省しているんですか?
 
 はっはっは、細かい事を気にしてはいかんぞ。
 
 はぁ
 
 まぁ色んな馬鹿話をしてきたわけだ。小泉さんの年金未納未加入問題なんかでは、さすがに関心は高いんだけど、今まで一度も年金の納付を忘れた事が無い人なんて、高校卒で会社に入ってずーっと転職せずに終身雇用のまま定年を迎えた人ぐらいなんじゃないのかって。
 
 確かにその会社が厚生年金にしていたら、何も手続きしなくても勝手に給料から引かれていくワケですからね。未納はどうやっても起こらないですね。
 
 そうそう、そんな人と、あと公務員。公務員で転職した事がない人。多分民間よりは公務員の方が転職率が低いだろうし、だからシッカリ今まで全部払っている人は公務員の方が多そう。だからこの問題ででかい顔できるのは公務員だけなんだよ。公務員。いつもいじめられている公務員はここで反撃に出るべきなんだよ。「はっ、オメーらいつもいつも血税とかなんとか言ってるクセに年金はらってねーじゃねーかよ。オレは共済年金をコツコツ払ってるんだよ。お前らに文句言われる筋合いはねーんだよっ」とか言っちゃう公務員。
 
 「税金の裏金作るなとか言ってるけど、今は国民の方が年金ちょろまかして裏金にしてるんじゃないかー」とか言っちゃうんですね。
 
 ・・・おめーも言うな(笑)
 
 筑紫さんとか小宮さんとか未払いだったのでしばらくテレビに出ないとか言ってますし、田原総一郎さんなんかも昨日のサンプロでめずらしく小さくなっちゃってて、ゲストで出ていた塩じい先生にお叱りを受けていたりと、面白かったですよね。
 
 でもあんなことしてたらキリ無いと思うんだけどな。国民全員が責任取って辞任とか自宅謹慎とかしてたら、日本で働いている人いなくなるよなー。公務員だけ働くのかぁ?(笑)
 
 いっそのこと「年金の日」とか作って、年金を忘れないためにも祭日にしてしまえばいいんじゃないですか。祭日だと「あれ?今日は何の日だったかなぁ」なんて絶対思いますから、「年金の日」にすると必ず年金を思い出してくれますよ。
 
 それだっ!!それいいな「年金の日」、休みも増えて年金問題も考えられる。素晴らしい。では早速この案を持って永田町行ってくるわ。
 
 え!?ホントですか〜
 

  ◆    ◆    ◆    ◆    ◆

 
 でも、この年金バカ騒ぎで一番得したヤツは誰かと考えたら、多分イラクの人質3バカトリオなんじゃねーのかな。
 
 あ、それはそうかもしれませんね。菅直人の壮絶なる自爆を起爆剤に、年金未納狩りブームがまだまだ続いていますけど、その反面3バカのニュースが全然流れなくなっちゃいましたからね。高遠なんて今どうしているんでしょうかね。ガクガクブルブルはもう治ったんでしょうかね。
 
 おお、高遠はまだ自らの口での記者会見はしてねーなー。是非言ってもらいたいものだ。「私、それでも日本人の事嫌いになれない・・・」(笑)
 
 絶対言わないと思います(笑)
 
 あとあいつら年金払ってるのか公表してほしいよな。で、郡山に未払い期間があったという事が発覚してしまって、弁明の会見をするわけだ。
 「ジャーナリストという立場である自分に対して、未払いという言葉は当てはまらない
 「また未払いするという可能性は?」
 「今すぐではないですが、機会があれば未払いしたい。今度はしっかりと準備して未払いする
 
 もう意味が分かりません(笑)
 
 まぁバカはともかく、「自己責任論」はちゃんと議論しておかなきゃならん問題なんだがな。なんかどっかで郡山が「自己責任の責任は「結果責任」のことを言っているんだと思う」とか言ってたけど、やっぱりこいつはバカだと。もし「結果責任」に国民が怒っているんだったら北朝鮮の拉致被害者にも怒らなければ矛盾している事になるんだからな。あくまで結果だけ見れば拉致被害者も人質同然に扱われて政府は対応に苦慮しているんだから。
 
 なんなんでしょうかね、この人達。相当に頭が悪いのか、それとも批判をかわすために滅茶苦茶な事言ってうやむやにしようとしているのか、それとも本気で言っているんですかね。
 
 いや本気で言ってたら、それは頭が悪いという事だぞ
 
 はっ(笑)
 
 この問題は結局突き詰めれば簡単な話で、イラクは危ない危ないとずーっと言われ続けていて、マスコミも「非武装地帯議論」の論拠として「イラクはどこ行っても危ない」と大合唱していた。だから日本人の中でイラクが危険だと思っていなかった人がいるとは思えない。そんな中、敢えてイラクに入っていったのは、それは「自分が入ると決断した」からに他ならない。周りの人は止めていたんだからな。つまりここに「自己の責任」を問われる理由が発生するわけだ。誰でもない自分の意志によってイラクに行ったんだからな。
 
 そうですね。そこで「自己責任論は自分にはあてはまらない」とか言っているということは、つまり「自分の意志なんて無い」と言っているのと同じ事になりますよね。「自分には意志決定能力はないんだー」って多くの人に向かって必死に言ってるワケですね。
 
 「自分はバカだー」って言ってるんだよな。さすが3バカ(笑)
 
 起こるべくして起こったバカ騒ぎですね。
 
 ちゃんちゃん。
 

  ◆    ◆    ◆    ◆    ◆

 
 で、日曜にLittleBSDに行ったのは冒頭言ったとおりだが、場所は秋葉原だから色々と買い物もしてきたんだよ。
 
 はぁ、またフィギュア公開更新でもするんですか?
 
 それはまた後日する
 
 するんですかっ
 
 まぁそれはともかくとしてだな。買い物をしてたらその友人が「あ、これ買ったらお金おろさなきゃ」とか言ったんだよ。
 
 なに買ったんですか?
 
 いや、それは個人の名誉に関わるから黙秘だ(笑)
 
 はぁ。
 
 で、そんなこと言ってたからオレが言ってやったんだよ。「デビットカード使えよ」って。そしたら「何それ」って言うんだよ。
 
 あー、デビットカードって便利なんですけど、あまり普及してないですよね。普及というか知られて無いというか。
 
 そう。そうなんだよ。アレは便利なんだ。だからここでオレが普及させる。元気に福祉。頑固に平和
 
 意味が分かりません。
 
 でだな、デビットカードっていう名前は聞いた事あるっていう人は結構多いみたいなんだが、誤解している人がこれまた多い。「手続きとかして専用カードが必要なんでしょ」って。
 しかーし、それは必要ないんだ。ただ銀行のキャッシュカードさえあれば事足りる。しかも手続き一切必要無しっ。今持ってるカードでそのまますぐにでも使えるぞ。
 注意点がいくつかある。
 当然のことながらデビットカードを導入しているお店じゃないと使えない。大型店舗ならだいたい利用できるが、個人商店とかは使えない事が多いな。
 また、デビットカードはクレジットカードと違って後払いではなく、オンラインでリアルタイムに決済するので、銀行にお金を預けていなかったら使えないぞ。逆に言えばクレジットカードのようについつい買いすぎで後で支払いが大変、という心配は無くなる。
 最後にもう一点。ほとんどの都市銀行、地方銀行は使えるんだが、東京三菱銀行だけは加盟してないっ。つまり使えないっ。加盟しろよ(゚Д゚)ゴラァ。だからオレは郵便局にした。正直郵便局便利。あとはネット利用者はジャパネットとかいいかもしれんな。それから深夜とかは使えない時間もあるみたいなので、公式サイトこっちで調べられるから参考されたし。
 
 はい。ありがとうございました。まぁあまり難しく考えずに、大きなお店に行った時に東京三菱以外のカードを持っている人は「デビットカードでお願いします」と言えばそれだけで済みますよ。当然ですがパスワードを入力しますので忘れた人は使えません。ただしその場合は銀行でのお金の引き落としも出来ませんが(笑)
 
 デビットなら大金を持ち歩く必要がないし、衝動買いの時には便利だぞ(笑)オレはアキバ行く時はほとんどデビットで払ってる。飲食とか小さいお店で買う時のために少しだけ財布にお金を入れておき、ラオックスとかで売ってる物はデビットで支払いが出来るからそっちで買うと。だからアソビットが移転したのは痛いんじゃあああああ。アソビットに行けば本もフィギュアもエロゲーも全部そこで済むし、デビットで支払えるから便利だったんじゃあああああ。引っ越しするなあああああああ。
 
 あ、一応念のために言っておきますが、当然手数料とか年会費とかそういうものは一切かかりません。深夜とかに銀行からお金をおろす時は手数料がかかる場合があったりしますけど、デビットカードとして使う時は何時でも一切手数料がかかりません。だから逆にお得な場合もあるワケですね。
 
 ということで、みんなもっとデビットを使うんだ。利用者数が増えれば設置店舗も増えるだろうからな。相乗効果でお互いが便利になるという寸法である。クレジットカード並に普及すれば、むしろ査定が厳しいクレカよりも便利なんじゃないかとオレは思うんだが。カード破産もかなり防げるだろうし。あ、海外ではまだ使えないけどな。
 
 みなさんどんどん使って普及させてくださいね。
 
 普及させるのに例えばこんなのはどうだ。最近なんでもかんでも擬人化させるのが流行ってるじゃないか。萌え化と言えばいいのかな。この前普通のサイトを表示できる携帯を発売したところ、ものすごい大人気だったらしくて、これがまた萌え化がされていた。京ぽんとか言うらしいが、こんな感じで誰か作ってくれないかな。うさぎっぽく。
 
 うさぎ・・・?もしかしてデビットとラビットのダジャレですか・・・?
 
 ・・・女の子でセクシーにして、デビットバニーとかどうだっ
 
 ・・・・じー
 
 ・・・う、えーと、ネット思想家・天堕 輪☆あまおちりんはデビットカードを応援してますっ♪
 
 ・・・・・・・じー
 
 
 
 

平成16年5月18日

 小沢さん代表辞退

 
 ええええええええええええー。
 やえにしてはめずらしく前日に原稿を書きためておいた、つまり昨日は昨日の更新とあわせて2つ文章を書いておいたのですが、これで全てぱーです。
 見苦しいマスコミの小泉バッシングを批判する文章を書いていたのですが、小沢さんが年金「未加入」があったことを明らかにした上で代表選挙出馬を断念したって言うんですから、タイミング最悪です。
 さすがに今日小泉バッシングバッシングの文章をアップするのは変な事になりますので、No断念!!です。
 はぁ、やはり書き溜めなんて楽をしようとしたらダメですね。
 
 
 ええと、あ、いつものです。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはぷー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ごめんなさい(笑)
 
 
 気を取り直して、では小沢さんの事でも分析してみましょう。
 あ、まず記事リンクです。
 
 で、マスコミをはじめ多くの人は、この小沢さんの行動の真意が「小泉首相と差し違えるため」というところにあるんじゃないかと取っています。
 突如湧いて出た小泉さんの年金「未加入」問題ですが、これは国会議員が強制加入ではない任意加入の時期の話でして、つまり当時は入っても入らなくてもどっちでも良かった時代だったんですね。
 だから小泉さんは「入らない」という選択を取っただけなのです。
 当時も議員をされていた羽田さんも「(国民年金が)任意加入の時代は、議員年金と国民年金に両方入ることは失敬な話という雰囲気だった」とおっしゃっていますように、当時はむしろ入らない方が「常識的な考え」だったワケですね。
 それなのに、当時は全然問題がなかったのにも関わらず後から「入らなかったのは問題がある」と言ってしまうのは、事後法に匹敵するような無茶苦茶で酷い話でしかないハズなのです。
 だから、マスコミなんかは必死にあら探しして小泉バッシングをしようとしていますが、根拠が薄すぎてバッシングそのものにかなり無理が来ているんですね。
 しかしそこで敢えて小泉さんと同じ問題を抱えている小沢さんが、「政治責任」という言葉を出す事で、「アンタもオレと同じように責任を取るべきだ」と刀を小泉さんに突きつけた、というのが今回の小沢さんの行動の真意だと言われているワケです。
 
 マスコミは小沢さんの行為をそのままその通りにとって、尻馬に乗って再び小泉バッシングを始めました。
 相変わらずマスコミは安直ですが、しかしやえはどうしても小沢さんの真意がここにあるとは思えないんですね。
 だって小沢さんって、あの“クラッシャー”小沢さんですよ。
 そもそも自民党のダーティーな部分の象徴だと言われ、若手時代から上の世代をどんどん蹴散らして幹事長に就任し、さらには55年体制をぶっ壊した、ある意味、大総理大臣とも匹敵するほど日本政治史に名を馳せるぐらいの政治家です。
 そんな小沢さんがこんなに薄っぺらい仕掛けをするとは、やえはとても思えないんです。
 
 何が薄っぺらいって、さっきも言いましたように、年金「未加入」ですから、入らなくても全然問題がないワケです。
 これを問題にするって事は、今の日本人達に対して「お前ら軍隊に自衛隊に徴兵されていないから責任取れ」って言っているようなモノです。
 また「政治家だから義務でなくても入らなければならなかった」と言うのも、総理や防衛庁長官に対して「アナタの子供をイラクに行かせなさい」と言っているのと同じような、まるで筋が通っていない、議論する価値もないような論理でしかありません
 こんなことぐらい小沢さんなんて百も承知のハズです。
 むしろいつものダーティーなイメージの小沢さんからすれば、「未加入」程度の問題など一蹴して代表に就任していたコトでしょう。
 そう考えれば、はじめからこの程度の事で小泉首相と差し違えられるとは小沢さんだって思っていないということが言えるのではないでしょうか。
 正直やえも差し違えるとは全然思えません。
 
 以上の事から導かれることとは、すなわち、はじめから小沢さんは民主党の代表になるつもりはなかった、というではないかと思うのです。
 
 そもそもはじめから小沢さんは代表就任に消極的でした。
 外様の立場というのもあるでしょうし、クラッシャー小沢アレルギーというものもそう簡単に払拭できるモノではありません。
 また、小沢さんの立場としては新進党瓦解移行ほとんど表舞台に立たず、どっちかと言えば裏から影響力を与えるという手法に切り替えていたようなフシがありますので、前の自由党ぐらい小さな政党ならまだしも、今の民主党という二大政党の一翼を担う(?)大政党の党首という立場には、小沢さん、あまり立ちたくなかったのではないかと思うのです。
 さらに言えば、やえなんかが思うに、小沢さんが代表になって参議院選挙である程度勝利を得られたとしても、しばらくたったらまた新進党のように民主党も分裂するんじゃないかと期待危惧していました。
 そう思っていた人はけっこういると思います。
 そしてそう思われている事は小沢さん自身よく分かっていたとも思いますので、それらの理由から、小沢さんは党首という「顔」になろうとは思っていなかったんじゃないかと思うのです。
 
 ではどうして民主党代表ゴタゴタの後半には、小沢さんは代表就任に前向きになったのでしょうか。
 やえはこう読みました。
 もともと、少なくとも菅直人のシナリオでは新代表は岡田克也さんにはじめから決めていたんじゃないでしょうか。
 菅が代表を辞めた直後から、菅は岡田さんに引き継いでもらいたがっていたようなフシがありましたよね。
 また代表と幹事長という間柄にけっこう長くありましたから、それなりに信頼関係はできていたものと思いますし、年金3党合意の扱いとかを見ても菅と岡田さんの間には考え方的に近いモノがあったのだと思われます。
 だから菅的には、岡田さんが代表を“引き継いでくれた”方が、今後何かとやりやすいと読んだのでしょう。
 
 しかし岡田さん本人は代表選出馬をかなり強く否定していましたし、やはりまだ若い岡田さんでは周りの反発もあるんでしょうし、そもそも菅の後という事で批判が確実にくるのは明らかで誰もやりたがらなかったのですから、岡田さんとしてはそれも合わせて絶対に代表に就任するのはイヤだったのでしょう。
 しかしそれでも菅は岡田さんに代表を引き継いでもらいたいと願います。
 ではどうすれば岡田さんは引き継いでくれるのか。
 つまり様々な諸問題をクリアにするために小沢さんでワンクッション置いたのだと考えられるのです。
 小沢さんなら選挙という事も考えて剛腕に期待する人も多く反発も少ない、だからとりあえず小沢さんということにしてゴタゴタをいったん落ち着ける、でギリギリになって小沢さんが辞退するという「緊急事態」を作ってしまう、そうなればまた新たに代表探しを一から探し始めなければならなくなる、しかし時間は迫っているから早く代表を立てなければならない、そこで幹事長という立場の岡田さんであればほとんどの人から「仕方ない」ということで納得せざるを得なくなる、と、こういう算段なワケですね。
 実はこのシナリオ、菅直人と小沢さんの間では、菅が代表を辞めると決めた時から出来上がっていたんじゃないかと、やえは読んでいます。
 
 そう考えれば色々と納得できることがけっこうあるんですね。
 代表に就任すると見せかけた際、小沢さんは執行部を一新するのが条件ということを言っていました。
 しかしこれは普通考えてちょっとあり得ない条件なんですね。
 だってもともと小沢アレルギーがある中で、さらに執行部を小沢色一色にされてしまうと、今まで頑張ってきた民主党議員さんにしてみれば「民主党は乗っ取られた」と思ってしまうのも当然のことですよね。
 だから衝突を避けるのであれば執行部一新はあり得ないワケです。
 しかし岡田新体制に移行したあかつきには、どうしても執行部も若返らせたいと願うのも当然でしょう。
 そこで「民主党は変わった」とアピールしたいですからね。
 しかし何もないところでいきなり岡田新体制にしてしまうとやはり反発を喰らってしまう、だからそれを避けるために敢えて小沢さんに「執行部は一新」と言わせることによって、これまたワンクッション置くコトが出来るという寸法です。
 「まぁ小沢さんに一新させられるよりは岡田さんの方がマシかな」なんて他の議員は思うワケですね。
 
 また、小沢さんは「民主党の定期代表選挙のある参議院選挙後も続けて代表になるのが条件である、参議院選だけの短い期間では意味がない」と主張されていましたが、しかし剛腕小沢さんなら参議院選挙はそれなりの結果を出せるでしょうから、そんなこと今わざわざ波風立ててまで心配しなくても、続けて代表になる事は出来るハズです。
 しかし代表なりたての岡田さんの元での参議院選挙ではちょっと難しいのではないかと思われますので、もし「新代表はとりあえず選挙まで」と決められていたら、岡田さんにとっては超短命政権に終わってしまう可能性が高いワケです。
 もちろんそうなると菅にとってもまずいワケで、だから「新代表はとりあえず選挙まで」という条件は取り外しておきたい、そうするためにはやっぱり小沢さんに敢えてワガママを言ってもらって「選挙後も新代表は変わらず続ける」という道筋を切り開いてもらう、その後その整備した道を岡田さんが歩く、というシナリオだったのではないでしょうか。
 
 他にも、いろいろ考えられる事はあります。
 目先の選挙の事を考えたら多分間違いなく小沢さんの方が有利だったでしょう。
 しかしもし民主党が小沢さんの力によって大勝してしまったら、もうその後の民主党は小沢さんに頼るしか道が無くなってしまいます
 そしてクラッシャーの剛腕に常に怯えていなければならない運命を民主党はたどってしまいます。
 だから長い目で見れば岡田さんの方が民主党にとってはよかったのかもしれません。
 さらには菅直人的にも、小沢さんが代表になられるよりは岡田新代表の方がまだ影響力を与えやすいでしょう。
 また、小沢さん的にも、菅−岡田に大きな貸しが出来るので、やはり影響力を発揮できます。
 ついでに小泉さんに対しても、一定のダメージは与える事が出来きます。
 
 一石二鳥どころか、一石三鳥四鳥ぐらいの、なかなか優れたシナリオなのではないでしょうか。
 
 
 そもそも、民主党代表選挙に出馬しないという身分と、内閣総理大臣の身分と、同等に扱う事自体が変な話なのです。
 民主党代表を辞任するという形でしたらまだ分からなくもない事もないですが、それでも格的にはかなりの差があるとは思いますけど、しかし「代表選に出馬しない」と決めるというコトは、その時点では何も失う事はないワケで、結局現状維持でしかないのですから、これでは全く全然内閣総理大臣という身分の重さとの、比較の対象にすらなりません
 そしてそんなことぐらい、自由民主党の幹事長の座に座ったことのある小沢さんこそが最もよく分かっているハズです。
 ある意味大臣より権力がある自民党の幹事長の座です。
 さらにその上の自民党総裁日本国総理大臣という重みが、野党の党首の立候補権なんかより遙かに大きいというコトを、小沢さんに言うなんて釈迦に説法なほど失礼な話です。
 だからはじめから小泉さんをひきづり下ろす事が小沢さんの目的だったとは、到底考えられません。
 
 また、あの小沢さんが記者会見する時に原稿を読んでいたというのも、ちょっと珍しいコトなんですね。
 しかしこれは、自分のいつもの考えとはあまり一致しない、つまり任意加入の時すら政治的責任があるとは考えていないので、わざわざ原稿を読まなければ上手く説明できなかったからなのではないかと邪推しています。
 
 もし本当に小沢さんがこの程度で小泉さんを辞めさせられると思っているのだったら、それはもう小沢さんは老いてしまったという事でしかないでしょう。
 
 結局は菅のシナリオ通りに進んだという事です。
 ここに来ていきなりやる気マンマンになっている岡田さんを見れば、このシナリオは「菅−岡田−小沢三人シナリオ」だったのではないかとやえは読んでいます。
 
 
 もう国民も未納狩りはうんざりしているみたいですし、やえもうんざりしています。
 さっさと本質の議論をすべきだと思いますし、そもそも自己責任論の決着もついていません。
 そもそも「年金の問題を政争の具にするな」と言っているマスコミ自身が政争の具にしているのですからアレなんですよね。
 もう民主党はマスコミに振り回されるのをやめた方がいいと思いますよ。
 韓国や中国じゃないんですから
 とりあえず岡田さんは、ぴーちくぱーちく騒ぐバカそうな民主党議員さんを早くまとめてくださいね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、菅よりは岡田さんを応援できます。
 

平成16年5月19日

 北朝鮮問題復習

 
 Σ(゚Д゚) http://fun.poosan.net/k373/hodashi/
 
 ところででべろさん生きていらっしゃったんですね(笑)
 アドレスが見えないんで、教えてください〜ノシ
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 なにやら民主党新代表の岡田克也さんにもやっぱり未加入期間があったとかいう話が出てきて、混沌としてきたこの年金未加入未払い問題ですが、まぁ岡田さんの未加入期間は学生の話なので、もういいじゃないですかと思う今日この頃です。
 年金問題と言えば、小沢さんが代表選に出ないことにしたこと(結局何もしないということですね)を発表する前には、マスコミは、小泉バッシングをするために「年金とは助け合いの制度なんだから強制加入期間でなくても国会議員なら入っていてしかるべきだ」なんてコトをよく言っていましたけど、一瞬だけでしたけど、でも今までマスコミは年金の事を「損か得か」ということばかりで論じていたのに、いきなり「助け合い」とか言われても、やえがずーっと主張していた事をやっと理解してくれたのかなと全然思わないんですが、もう支離滅裂です。
 どかーん。
 そのためかやっとマスコミもこの手の話をしなくなってきました。
 やれやれです。
 
 
 それに変わり話のブームは北朝鮮問題になってきました。
 自己責任論にはさすがに戻らないのが残念ですが、まぁこれも重要な問題ですので大いに語るべきでしょう。
 というワケで、拉致問題に関してちょっと気になる点がありますのでおさらいしておきます。
 
 小泉さんが北朝鮮に再度乗り込むっていう話が具体化して、それについて賛否両論色々と言われていますが、そんな賛否両論の中で、やえはこれだけはどうしてもムカッと来ましたので挙げておきたいと思います。
 そんなに多く言われてはいないんですが、「前回の訪朝はたいした効果を得られなかったから、今回は…」というモノです。
 これを聞いた時、やえは「なんて自分勝手な論なんでしょうか」と思わずにいられませんでした。
 
 というのも、今でこそ北朝鮮問題解決は国是となっていますが、それはあくまで小泉さんが北朝鮮に乗り込んだ後の話でしかなく、実際のところ、小泉さんが北朝鮮に行くと決める前までは、拉致問題なんてほとんど滅多に全然世間一般には知られていない話でした。
 むしろ北朝鮮の拉致問題を語ると「お前は右翼だ」と言われんばかりの空気だったのです。
 
 そもそも朝日新聞なんかは堂々と北朝鮮の事を「地上の楽園」と大喧伝していたのは周知の事実ですし、朝日新聞に限らずどのマスコミも、韓国を含めた朝鮮全体の話を語るだけでもタブー視しいたような空気を醸し出していました。
 出来る事と言えば褒めるだけ
 ちょっと批判をしようものならば、「差別だ」という大合唱で全てがかき消されてしまっていました。
 
 その証拠に、と言うモノでもないかもしれませんが、特に今の若い人たちには、韓国が20年前まで軍事独裁政権だったことを知っている人が極端に少ないのではないでしょうか。
 今でこそアサヒとかサヨク連中は韓国の事をとても良く言っていますけど、韓国が軍事政権だった時はそれはもう大批判の嵐を吹き荒らしていたんです。
 北朝鮮を褒めるためにですね。
 つまり共産主義大好きだったアサヒ一党は、ソ連に強く影響を受けていた北朝鮮こそを「地上の楽園」だと喧伝し、一方アメリカに影響を受けしかし軍事政権になってしまった韓国を敵にして、というか韓国と北朝鮮ははじめから敵ですから、北朝鮮の正当性を広めようとしていたのです。
 でも、この歴史の事実は、今では全く無かったかのようにされてしまっていますよね。
 
 韓国の軍事政権が倒されてから、そしてソ連が崩壊してから、さすがに大げさな「地上の楽園」は聞かれなくなりましたが、しかし北朝鮮自体は依然として残り続け、また韓国に対しても軍事政権という批判の材料が無くなってしまった事で、いつしか日本には「朝鮮の事は触れてはいけない」とタブー視する空気が出来上がってしまいました
 また、日本から見れば「侵略の歴史」とか「従軍慰安婦」とかの問題があって、「朝鮮人は日本人に差別されてきた」というイメージが作られてしまいました。
 また、それらに便乗、いや利用悪用した、在日本朝鮮人総連合会(北朝鮮系)や在日本大韓民国民団(韓国系)によるところも大きかったでしょう。
 これにより日本には「朝鮮を語る場合には褒める事しかしてはいけない」というタブーが生まれたのです。
 
 そのような空気の中で、拉致問題を訴えるという事はとても難しい事だったのです。
 今でこそネット上のサイトではブルーリボン運動のバナーがあちこちで見られますが、それもやっぱり小泉さんが北朝鮮に乗り込んだ後の話でしかありません。
 そもそも実際その前から同じ運動、当サイトもやえが出てくる前から賛同しているこういう運動があるですが、しかし当時これに賛同していたサイトなんていうのは、当時は右翼と言われていたような、少ない保守系思想サイトに限られていました
 たった数年前の話です。
 しかしたった数年前の話ですが、当時はとてもじゃないですけど一般の国民に認知されている問題とは全然言えませんでした。
 
 正直やえも当時は、拉致問題よりもまだ認知度が高い北方領土問題の方が早く解決するだろう、拉致問題はその後になるだろう、と思っていたぐらいです。
 
 そんな鬱屈した空気を一掃したのが小泉さんの北朝鮮への殴り込みだったのです。
 やえはこれほど日本の空気が一気に変わったというのはちょっと記憶にありませんし、また政治の力の凄さを再確認した出来事でした。
 北朝鮮の拉致問題を一般世間に認知させただけでなく、国是にしたコトだけでも歴史に残る偉業だったのに、さらには拉致被害者を一部といえども取り返したのです。
 こんな大偉業は今後数十年は出てこないと思います。
 
 なんか長くなってしまいましたが、それを「あまり成果がなかった」とはよく言います。
 今まで、特にテレビはこの問題に対して何かやってきたのか、問題提起すらしたことがあるのか、小一時間どころではなく小一週間ぐらい問いつめたい気持ちです。
 また、同じようなモノの言い方で「前回以上の効果がないと納得できない」とかいう言葉も何度か聞きましたけど、やえには、なんて無責任な発言かと呆れる事しかできません。
 
 たった数年前の事すら無かったかのように歴史を捏造するなんて、そんな事が許されていいハズがありません。
 この際限を知らない高望みというのは、例えば日本サッカーが初めてW杯に出た岡田監督の時のような、なぜか無謀にもクロアチアにも勝てるだろうと盛り上がってしまった世論のようです。
 これがサッカーというスポーツ程度ならさほど問題もないのでしょうけど、こと政治に関してはそれが後になって大きな損失につながる可能性は十分にあります。
 歴史は未来のために使われるべきです。
 もうちょっと冷静に見つめるべきでしょう。
 
 
 もう一点、北朝鮮拉致問題に関しては注視しておくべき点があります。
 これも、小泉さんが訪朝した直後ではけっこう流されていましたけど、今になっては全然聞かれなくなったコトなんですが、いわゆる拉致被害者とは今日本に帰ってきている蓮池さん等と日本政府が安否確認を求めている横田めぐみさん達、つまり「日本政府認定の拉致被害者15人」だけではない、ということです。
 北朝鮮に拉致されたと思われる方はまだいっぱいいまして、「救う会全国協議会」では他に8人の方を正式に拉致被害者と認定されていますし、また「疑いがある人」というレベルにまで言えば、他100人ぐらいはいるんじゃないかと言われていたりします
 北朝鮮拉致問題とは、これらの人達をどう扱うのかという問題もあるのです。
 
 そもそも、さっき「日本政府認定の拉致被害者15人」と言いましたけど、これは実は間違いなんです。
 よく思い出してみて欲しいのですが、今帰ってきた方々の中で、実は曾我ひとみさんは当時は政府認定の拉致被害者ではありませんでした
 もちろん小泉さんが訪朝された時に日本が求めた「解放要求者リスト」にも入っていませんでした。
 つまり、北朝鮮に拉致されている人は政府が認定している人だけで全てと考えるのは適切ではない、政府認定者以外にも拉致被害者がいると考える方が合理的、と言えるのではないでしょうか。
 だからこそ、例え2度目の殴り込みで小泉さんが今帰っている被害者の家族を取り返し、さらには他の死亡等とされている被害者の安否を納得できる形で示されたとしても、それで終わりという事には絶対してはいけないハズなのです
 
 なにやら政府も世論も、拉致問題はこの15人だけといった空気が流れているような気がしてなりません。
 このままでは他の何人かは分かりませんが拉致されている人が見殺しすることになってしまいます。
 やえはそんな状況を決して許してはならないと思います。
 
 
 北朝鮮拉致問題で、やはり一番大きな力は世論です。
 拉致問題が国是となったというコトも大きな世論の後押しがあったからこそで、だから入国船に対する審査の強化法律も出来ましたし、貿易停止措置法も出来たのです。
 とてもじゃないですけどこんな法律、一昔前の朝鮮タブーがある世の中では絶対に出来なかったでしょう
 世論の力が大きいのです。
 だからこそ、今世論はまだ見ぬ北朝鮮に拉致されたままの多くに日本人のことを、知らず存ぜずで見て見ぬフリをするのではなく、全員の無事奪還を越え高らかに要求する必要があるのではないでしょうか。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、奪還を応援しています。
 
 

平成16年5月20日

 小泉メルマガレビュー

 
 小泉内閣メールマガジン 第140号 ========================== 2004/05/20
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 北朝鮮再訪問へ
  小泉純一郎です。
 私は、今週の土曜日、22日に北朝鮮を再度訪問し、国防委員長の金正日(キム・ジョンイル)氏と会談することにいたしました。
 
 さあいよいよですね。
 どのような結論が待ち受けているのか、しっかりとしかし冷静に見据えていきましょう。
 ところで小泉さんはジョンイルのことを一貫して国防委員長と呼んでいますが、これは、北朝鮮の制度上どうやら国防委員長という役職が一番上だからなんだそうです。
 やえも詳しくは知らないのですが、一応総書記という役職よりも国防委員長の方が上なんだそうで。
 つまり外向的には国防委員長と呼んだ方が適切ではあるんですね。
 しかしソ連のゴルビーさんも「書記長」でしたけど、共産主義の国って書記って言う役職が最上級なんですかね?
 教えてアカい人!!
 
 一昨年の9月17日に平壌を訪問した際、金正日氏との間で、核の問題とミサイルの問題、そして拉致の問題を包括的に解決して、日本と北朝鮮との間の国交正常化を早期に実現させることとした「日朝平壌宣言」を発表しました。
 そして、一カ月後の10月15日には、蓮池さん夫妻、地村さん夫妻、曽我さんの5人の拉致被害者の帰国が実現しました。
 
 北朝鮮が発射したミサイルの事を北朝鮮はロケットだと発表していましたが、当時のアサヒなんかはそのまま鵜呑みというか盲信していたのかロケットだと主張していました。
 しかし今では「拉致はテロルだ」という意見に対して「それは違う」と言うだけで批判されるご時世になっていますように、とてもじゃないですけどさすがにアサヒだって今そんなことは言えないでしょう。
 それぐらい世論がこの小泉さんの訪朝で変わったのです。
 それは大偉業だと言うに値する事だとやえは思います。
 
 昨年にはいってからは、中国の主催により、日本、アメリカ、韓国、ロシア、そして北朝鮮の六カ国が集まって、北朝鮮の核開発問題などを協議する、いわゆる六者協議が何回か開かれています。日本と北朝鮮との間では、拉致問題や核の問題などを協議する日朝協議が何度か開かれました。
 私が北朝鮮を訪問してからすでに1年8カ月、この間、日本と北朝鮮との交渉はなかなか前進しませんでした。
 
 ハッキリ言って、核問題はともかくとしても、日本と朝鮮の二国間だけの問題である拉致問題(すなわち韓国の拉致問題は日本とは無関係)は、他国が関わるだけ障害にしかなりません
 特に中国やロシアなんて拉致問題が解決されようがされまいが何ら自国には影響がないワケで、だから所詮この問題については普通の外交の一つに過ぎず、自国の国益だけでしか問題を見ないですからね。
 簡単に言うと、「いかにアメリカに対抗するか」ということしか考えてないワケです。
 だから日米同盟が強固な今、日本にとっては中国ロシアが関わってくる事は障害にしかならないのです。
 
 北朝鮮には、まだ拉致被害者の家族の方々が残されています。北朝鮮は、「日本に帰国した拉致被害者が北朝鮮に家族を迎えに来るべきだ。」と言ってきましたが、私は、「そんなことはしない。」と伝えてきました。
 
 ここを蹴ったというのは評価されて良いところなんじゃないかとやえは思っています。
 例えば橋本龍太郎さんが総理だったり、河野洋平さんが外務大臣だったりした時だったとしたらと考えれば、なんかとても恐ろしい行動に出ていたんじゃないかと思うんですよね。
 まぁ彼らがいたらそもそもこの問題がここまでクローズアップされることはなかったんでしょうけど。
 
 一日も早く家族が再会したいというご家族の気持ちを考えると、拉致被害者の家族の方々の早期の帰国になんとか道筋をつけなければならない。同時に、拉致されたまま安否のわからない方や、拉致された疑いのある行方不明の方もおられます。こういう問題を総合的に解決しなければなりません。
 
 おお!?
 昨日の更新でやえが危惧した、政府認定以外の拉致された可能性がある人のことについて言及されていますよね!?
 これは、なんか、ちょっと期待していいんですかね。
 「拉致された疑いのある行方不明」というのが、救う会認定者だけなのか、それとも特定失踪者のことまで含まれているのか、これだけではちょっと分かりませんが、しかし少なくとも小泉さんは政府認定15人だけで終わらせる事はないとおっしゃっているんですよね。
 みなさん、ここはコピペしておきましょう。
 そして期待しましょう。
 
 私が再度訪朝しない限り、事態を前進させることはできないということであれば、私が訪朝して直接金正日氏ともう一度話し合おうと考え、訪朝を決断しました。
 
 こわいこと言っちゃうと、一番ドラスティックに事態が進展させる方法は、小泉さんが向こうで殺される事ですけどね。
 そうなれば戦争です。
 これで全て解決です。
 いや、やえのただの妄想です。
 
 私は、拉致問題とあわせて、核の問題、ミサイルの問題を包括的に解決していこうという「日朝平壌宣言」が日本と北朝鮮が国交正常化に向けた交渉を進めていく上での基本となる文書である、と考えています。今回の首脳会談の際には、こういう私の考えについても、北朝鮮側に伝えて、これをもう一度確認したいと思っています。
 
 北朝鮮なんかことある事に「日本は平壌宣言の精神を踏みにじっている」とか言ってますけど、この宣言の数日後に核開発をあっさり認めていたりしますから、なんか滅茶苦茶言ってますよね。
 というかそもそも北朝鮮全てが滅茶苦茶なんですけどね(笑)
 だから日本としてはあまりこれにこだわらなくてもいいとは思うんですが、ただ小泉さんとしてはこの宣言を盾にした手法を取っているんだと思います。
 「約束を守れ」と、約束を破る人につきつけているワケです。
 
 報道では、いろいろな予想や希望が報じられていますが、これから北朝鮮を訪問するのですから、訪朝前に確定的なことは申し上げることはできません。
 
 当然です。
 一部マスコミは、国益とか被害者の心情とかのために報道しているのではなく、ただただスクープが欲しいだけでやっている輩がいますからね。
 それともほとんどのマスコミが、でしょうか。
 
 北朝鮮との交渉を前進させ、諸懸案の解決に向けて道筋をつけていくために、最大限の努力をしていきたいと思います。
 
 何を持って解決か、という問題もありますが、とりあえずは一歩一歩前進していくしかないんだと思います。
 相手がある交渉事ですからね。
 というワケで、素晴らしい成果を期待しています。
 がんばってください!!
 
 
 えーと、次は大臣さんのお話なんですが、どうもどれも面白くありません
 ちょっとクールダウンして適当に竹中大臣に登場してもらいます(笑)
 
 [特別寄稿]
 ● 桃栗3年、改革は・・・(経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)
 現在、日本経済は、製造業を中心に確実に回復基調にあり、バブル崩壊後の景気回復はこれで3度目であり、平成15年度の実質GDP成長率は、見通しの2%を上回る3.2%と、経済の順調な回復が続いています。
 
 経済学的にはバブル崩壊後すでに3回景気回復しているんだそうですよー。
 やっぱり景気なんてモノは後からグラフとか見て、あの時はどうだったって考えるしかないのでしょう。
 バブルが異常過ぎだったのです。
 
 今回の景気回復が過去2回の回復と異なるのは、過去の景気回復が財政の支出で支えられてきたのに対して、今回の景気回復は民需によって主導されているという点です。これは大きな違いです。
 
 あら、財政出動も効果あるんですね、一応。
 でも確かに最近は民間がとても頑張っているように感じられますね。
 ただ、レビューでは載せませんでしたけど、今回のメルマガで中川経産大臣がおっしゃっていますように「必ずしも地域経済や中小企業にまで活気が十分行き届いているとはいえません」ね。
 どうしても景気というモノは、東京から始まり、大阪や名古屋や福岡に波及し、その後札幌や仙台広島に届き、それからその他の各地方に届くという道をたどるようです。
 好景気は東京から始まりますが、地方の末端まで届くには、インターネットの時代になってもやはり結構なタイムラグが生まれてしまうようです。
 
 その結果、「負の遺産」とも言うべき不良債権は、2002年3月末の不良債権比率8.4%が、2003年9月末には6.5%にまで改善されています。さらに1年後には4%台までに改善することを目標としています。
 
 昔は念仏のように「不良債権、不良債権」って言ってましたが、最近は「年金、年金」に取って代わられてしまいましたね(笑)
 で、そんな不良債権ですが、ちゃんと減っているようで。
 
 財政赤字も、2010年代の初頭には基礎的な収支をプラスにしようとの目標を掲げています。
 
 おおおお!?
 それはまたスゴイですね。
 まぁその収入に国債が入っているかどうかは分からないので何とも言えませんが。
 
 また、規制改革を推進し、地域や企業の活性化を図っていくことも重要です。「構造改革特区」や「一円起業」の制度は、まさに地域や企業活動の足かせとなりかねない法制度の改革や規制の緩和を行い、地域や企業が存分に力を発揮できるような環境を整備したことの具体例です。
 
 「一円起業」とは、いままでは会社を設立するのに資本金としてかなりまとまったお金が必要だったところ、それを一円でOKと変えたというモノです。
 これ、かなりの大改革だったと思うんですが、マスコミはあまり取り上げませんでしたね。
 ただ今でもやはり取引先なんかで「資本金一円」と言うと、なかなか信用されにくいんだそうです。
 この辺はまだまだ普及していない、認知されていないということでしょうか。
 民間の意識改革も必要ですね。
 
 このように、この3年間での改革の取組の結果、成果が出はじめていますが、経済状態が比較的良好な今こそ、改革へのさらなる取組を推進することが重要です。
 「桃栗3年」といいますが、改革については、すぐ成果の出るものから成果が出るまで時間がかかるものまで、色々なものがあります。いずれにせよ、現在出てきている改革の芽を大きな木に育てていきたいと思います。
 
 竹中さんに対してはいまだに根強い拒否反応を持っている方が多いみたいですが、まぁ50年後ぐらいに評価されるだろうと思いながらやっていけばいいんじゃないでしょうか。
 特に経済なんて、自分の思い通りに出来る人なんているはずがない、まさに神の手を持つ神しかそんな事は出来ないのですから、しかし民衆からの要求は際限を知らないワケで、なかなか大変だとは思いますががんばってください。
 
 最近テレビ映りませんね(笑)
 
 
 あ、年金問題で映りましたか(笑)
 
 
 
 [特別企画]
● 第1回政策アンケートの実施について
 英語版メルマガ、らいおんインタビューに続く、リニューアル企画第三弾として、読者アンケートで最も要望が高かった政策アンケートを実施します。
 アンケート内容は、小泉内閣がこれまで進めてきた構造改革などの項目の中から、今後、重点的に進めてほしい項目に投票していただきます。また、その中のひとつのテーマについて、私ならこうしたいという自由意見を募集します。
 アンケートの結果と自由意見の中からいくつかをメルマガ誌面で紹介します。
 
 ※ 第1回政策アンケート
 http://www.mmz.kantei.go.jp/inq/inq_top.pl?INQCD=OA040520ki
 
 アンケートやってまーす。
 ちょっと見てみたんですが、やはりどうしても経済政策に対する意見が多くなりそうな予感です。
 そこで敢えてやえはこれを推します。
 
 ・観光 129号「住んでよし、訪れてよしの国づくり」、80号「春風を斬る
 
 これは、ただ日本が観光客によって経済的に潤うという意味だけでなく、今一度日本人が日本の良さを再認識するいい機会だと思っているからです。
 と同時に、地方村おこしにもつながると思っています。
 田舎こそが古き良き日本を残しているのではないでしょうか。
 
 
 [編集後記]
 新米の編集長へ励ましのメールをたくさんいただきました。ありがとうございます。皆さんのお気持ちをしっかりと胸に刻んでがんばってまいります。
 
 がんばっ♪(古っ
 
 18日、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会、救う会の方々とお会いしました。肉親の帰りを待ち続けてこられた長い年月を思うと言葉もありません。今回の訪朝が被害者・ご家族の皆さんの期待に沿うものとなるよう、全力を尽くします。
 
 やっぱり政府の拉致問題の窓口は官房副長官さんなんですかね。
 でも拉致問題初代担当の安倍さんは自民党幹事長、二代目の細田さんは官房長官と、なかなかいい出世をされていますから、そう言う意味でもしっかりとパイプを作っておけば両者のためになるんじゃないでしょうか。
 
 スタッフと知恵をしぼって、メルマガのリニューアルを進めてまいります。メルマガ初の「政策アンケート」を始めました。読者に政策づくりに参画していただこうというのがねらいです。「自分ならこうするのに・・・」と、日ごろ小泉改革に対してもどかしく感じていることなど、忌憚のないご意見をどしどしお寄せください。そのほかにもいろいろと企画を練っています。皆さんからのご提案もお待ちしております。(せいけん)
 
 ひらがなで「せいけん」ってなんかカッコイイですね(二回目
 やえもそうですが、どんな意見だって反応があるという事はとても嬉しい事ですので、意見があるならドンドン送ってみればいいと思いますよ。
 少なくとも酒場で愚痴っているだけよりは全然有意義だと思います。
 
 
 というワケで、北朝鮮乗り込み直前の小泉メルマガレビューでした。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 
 

平成16年5月22日

 小泉さん北朝鮮再度殴り込み

 
 ついに小泉さんが二度目となる北朝鮮への殴り込みをかけました。
 前回の殴り込みでは、拉致被害者の一部の方々を取り戻してきましたが、果たして今回はどのような成果を見せてくれるのでしょうか。
 そして今後の日朝関係にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
 
 しかしその前に、やえは今一度世論に対してクールダウンを呼びかけておきたいと思います。
 と言うのも、やはりというか、日本政府に対する世論の要求がどんどん際限なくエスカレートしているからです。
 おとといの「とくダネ!」だったと思うのですが、小倉さんか他のコメンテーターだったかが「もう世論は拉致被害者の家族を連れ戻すだけでは納得できなくなっている。それ以上の成果を期待している」と言っていたのを聞きました。
 
 うーん。
 ちょっと前まで家族達を連れ戻すにはどうしたらいいのかと政府も被害者も国民も苦心していたというのに、そしてその苦心の妥協案として小泉さんの再訪朝が出てきたというのに、もうそれだけでは世論の要求は満たされなくなってしまっています。
 前も、日本が初めて出場したサッカーW杯の時の「予選は3連勝できる」という際限ない世論の欲求を例にとって批判しましたが、まさにこれと同じ事がまた今起きています。
 しかしこれがスポーツなら後からガッカリするだけで済みますが、しかし外交とは冷静な情報こそが最も重要なのですから、そして外交とは国益に直結することなのですから、世論も冷静にならなければならないと思います。
 
 
 外交とはとても難しいモノです。
 何が難しいって、やはり相手があること、しかもその相手とは利害関係にある相手ということが、とても難しいんですね。
 小泉さんが総理になってから「構造改革」という言葉が流行りましたけど、例えば道路公団の問題とか郵政事業の問題とか、相手が同じ日本人であったとしても、同じ公務員だったとしても、その交渉・折衝つまり外交するコトはとても難しい事であるということが分かると思います。
 まして国同士の外交とは、考え方も文化も言葉も違う外国人と利害を争うワケで、さらに場合によっては暴力すら交渉材料となるワケですから、いかに国対国の外交が難しいのか、想像するのはそんなに難しい事ではないと思います。
 
 外交の難しさというものが見事にあらわれた事件がありました。
 宇都宮市で起きたキチガイヤクザの44時間立てこもり事件です
 
 交渉相手はキチガイヤクザ。
 女を人質にとっており、またその人質はどうやらヤクザのことを信用しているみたいです。
 また要求はあるかのどうか、あったとしても「謝罪しろ」と滅茶苦茶な事を言っているようですが、しかし自分がまず不法行為(銃刀法違反)をしていることは棚に上げています。
 そして交渉相手(警官)に対しては暴力でもって当たろうとしているのです。
 
 なんか見事にどこかのシークレットブーツの天然パーマの豚と一致していますよね
 
 この宇都宮の事件を見れば、いかに頭がイカレた相手に対して平和的対話の交渉が難しいという事が分かるのではないでしょうか。
 このクサレヤクザ、いきなり発砲したかと思ったら、今度は女を人質にマンションに立てこもり、44時間引き籠もっている間はほとんど交渉にならず会話にすらならず、時間だけが無駄に過ぎ、最後は突入したけど犯人と女は死んでしまいました。
 結局この事件で何が残った事と言えば、地域住民の恐怖心だけなのではないでしょうか。
 
 つまりキチガイが相手では、会話も成り立たないような相手では、最後は武力でしか問題は解決できないという事がこの事件でハッキリと浮き彫りにされたと思います
 
 宇都宮の事件と同じように、北朝鮮の問題を解決するのも、結局「対話」か「戦争」しかないのです
 この二択しか解決方法なんて無いのです。
 そしてその対話とは、ものすごく時間がかかります。
 立てこもり事件にしても、もし対話だけで解決しようとするならば、もういくら時間がかかっても、年単位の時間がかかろうとも、相手が折れるまで根が尽きるまで嫌気が差すまで、説得するしかなかったでしょう
 ここまでしてはじめて「対話」による解決が成功するでしょう。
 北朝鮮問題も同じで、もし対話による解決を望むのでのあれば、十年単位で待ち続ける覚悟が必要です。
 北朝鮮はもはや援助無しではやっていけなくなっていますので、ずーーーっと待ち続ければいつかしびれを切らして説得に応じるようになるハズです。
 成功の見込みはあります。
 ただし時間がかかります。
 
 しかし日本国内の世論はそれを是とはしませんでした。
 拉致被害者達が日本に帰国してから一年半あまり、もう我慢が出来なくなってしまいました。
 北朝鮮との根比べに負けたと言ってもいいでしょう。
 では後に残った選択肢と言えば、そう「戦争」ですね。
 
 もちろん今回の小泉さんの再訪朝が、宣戦布告のためではないのは言うまでもありません。
 対話の延長線上と言ってもいいでしょう。
 しかしだからこそ日本国民としてはそれを冷静に受け止めてバックアップしなければならないのではないでしょうか
 
 もう一度言っておきます。
 この前の立てこもり事件でハッキリと表れたように、キチガイ相手に交渉するということはとても難しいことなのです。
 日本の世論は、それを理解した上でどうすればこの問題が解決されるのかしっかりと考えていかなければならないと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、北朝鮮に殴り込みをかけている小泉さんを応援しています。
 
 

平成16年5月24日

 評価するというコト

 
 田原総一郎さんがお怒りでした。
 
 「成果がないとか言っちゃダメだよ。まして小泉さんの事を卑怯者だとか言ったら絶対ダメだって。子供達を取り返してきたんだから成果はあった。それを否定してもダメなんだよ。その辺はちゃんと評価しないと」
 
 やえは正直ビックリしました。
 小泉さんが二度目の殴り込みをかけて、その結果を発表してから、なんだからマスコミとか批判一色だったので、もうなんて言いましょうか、ちょっとうんざりしていたんです。
 あまりにも批判一色だったからです。
 でも、今日までいろんな所の意見や感想を見たり聞いたりして、そして田原さんのこのような言葉を聞いていたりしていたら、思ったより世論は冷静なのかな、というか、けっこう二分されていたりするんだなぁと思って、ちょっとホッとしていたりします。
 今日の各社朝刊でも内容はともかく「評価する」という人が6割を超えていたりしますので、やえが思っていたより世論は冷静なのかもしれません。
 と言うか、マスコミがヒートアップしすぎていたと言えるのでしょうか。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 とりあえず。
 なんか色々言いたい事があって、逆に何から言えばいいのかちょっと整理できていない状況ではあったりするんですが、まず、さっき「世論は以外と冷静」と言いましたけど、前回の小泉さんの殴り込みの時は本当にもうスゴイ世論のヒートアップでした
 そして世論が要求するレベルがどんどん際限なく高くなってしまっていました。
 

 まず、小泉首相に対してはかなり高い評価を与えていいと思います。
 拉致問題に対して訪朝前では「数名だけの情報が出るのではないか」という見方が大勢を占めていたんですが、結果は全員の安否の情報を得ることが出来ました。
 正直これだけでも小泉首相が自ら訪朝した成果があったと言ってもいいと思います。

 
 平成14年9月18日にやえが書いたモノです。
 この時の事はやえはよーく覚えています。
 小泉さんが突如北朝鮮に行くって発表して、色々と各方面はビックリして、でもマスコミとかは冷静に受け止めてはじめて、では北に行ったらどのような成果が期待できるのかと予想をしはじめましたけど、それらを集約すれば、小泉さんが行く前まではやえが書きましたように「数名だけの情報が出るのではないか」という見方が大勢を占めていました
 これは誇張でもなくでもなく歴然たる事実です。
 そもそも北朝鮮は拉致自体を認めていなかったのですから、そんなモノは存在しないとつっぱねていたのですから、だからこそ情報すら出でくる方がおかしいんですね。
 だって情報が出てきたら拉致を認めるということですから。
 だから当時としては、情報が出てくるだけで万々歳、という空気だったのです。
 
 それが小泉さんが殴り込みをかけて帰ってきて世論は一変したのです。
 たった一日です。
 たった一日で世論がものすごい変化を見せました
 

 新しい情報が出ない17日の夜のテレビ等のニュースでは、繰り返し繰り返し被害者の家族の方の記者会見を流していますが、もちろん当事者ですから冷静になれというのは酷です。無理でしょう。
 でも我々受け止める側は、どうか冷静に受け止めて欲しいと思います。
 今の状況では、政治的レベルから見ればこれが精一杯だと言えます。
 というより、予想以上の成果があったんですからこれ以上を今の段階で望むのは難しいです。
 そもそも家族の方も当初は「安否だけでも知りたい」と言っていたのですから、それが100%現実したことで今は十分のはずなのです。
 もちろん生きていたら言うことは無かったんですが、残念な結果であったので感情的になって、さらにその時を望むような発言、そして日本政府をも批判するような発言をしてしまっていますが、政治の世界で外交の世界で全ての問題が一度に一気に解決することなどほぼ無いのですから、初回の交渉でここまで情報が出せただけでも十分なのです。
 だから、当事者の方々に冷静になれとはとてもじゃないですけど言えないですが、受け止める側は冷静に受け止めて欲しいです。

 
 さっきと同じ日のモノです。
 そして次の日天堕さんがこうおっしゃっています
 

 ネット思想家の天堕 輪です。
 まずオレから、ネット思想家系の者達に一言言いたくて冒頭に出てきました。
 ちょっと言わせてください。
 
 おい、お前ら落ち着け。
 
 お前らが冷静さを無くしてどうするんだよ。
 怒りにまかせて書き散らすのも、それはそれで一つの手法だと思う。
 小林よしりんがやっているようにあえてよい評価を避けて悪い部分だけをあげつらってケツに火を焚き付けて世論を押す方法もある。
 でも、今君らがやっているのはそういう手法的手段か?
 怒りにまかせて公の場にぶちまけるのは見苦しいからやめろよ。
 何やったって、「これじゃダメだ、アレじゃダメだ、全然評価できない」って言うだけだったら、まんま万年野党の社会党と何ら変わらないじゃないか。
 我々が現実を無視してどうする。
 もう少し冷静になって落ち着いて、そして世論を押すために冷静な怒りを込めた文章をアップするなり、完全な実務論的な現実論をアップするなり、各自の得意分野にて活動してほしい。

 
 当時天堕さんはネット思想家系の人たちに呼びかけていますが、この言葉は日本人全ての人たちに対して、今一度、全く同じ事が言えるのではないでしょうか。
 増元さんなんかものすごい冷静さを失っていて、「一度目の訪朝にも二度目の訪朝にも小泉さんには裏切られた」とかなり厳しい事をおっしゃっていて、確か「救う会」の会長も「これなら私が行っても出来ていた事」なんておっしゃっていましたが、これはさすがにちょっと言い過ぎです。
 二度目の訪朝はこれから検証して評価していくモノだとは思いますが、しかし一度目の訪朝までこのように言ってしまうのは、それは絶対違います。
 当時のあの時点でのあの状況では、「安否だけでも知りたい」と願う事が精一杯だったというのが現実だったワケで、だからこれだけの成果が得られた事自体がスゴイ事だったワケであって、あの当時全てが解決できたハズがないのです。
 政府は願えばどんな事だって100%叶えてくれるスーパーマンではありません
 蓮池さんと違って、目に見えた効果が得られなかった増元さんの苛立ちはよく分かりますが、しかしここまで言ってしまうのは、やえから見れば困惑しか覚えません。
 
 今回の殴り込みについても、そういう面はかなりあります。
 みなさん覚えていますでしょうか。
 ちょっと前まで「原則論」というものがありました。
 
 日本側は、北朝鮮に残された家族の「無条件帰国」を要求。
 これに対し、北朝鮮は「日本は被害者をいったん戻すという約束を破った。五人を戻すことが先決で、子どもら家族の意思確認を北朝鮮ですることも必要」と反論。
 この応酬を「原則論」と呼んでいましたよね。
 
 それに対し蓮池薫さんはこうおっしゃっていました
 

 「原則論をぶつけ合う時期ではなく、早く拉致問題を解決して(国交)正常化に向かう道筋でお互いが臨んでほしい。原則論の応酬はもううんざりだ」

 
 いま世論の多くに「犯罪を犯した北朝鮮に譲歩するべき点など何もない。ヤツらに得をさせるようなことはしてはならない。だから小泉はダメだった」という意見がありますが、しかしそれなら日本は原則論を貫くしかありません
 あくまで何もこちらが動くことなく、「無条件帰国」ということだけをずーっと主張するべきだったでしょう。
 しかし家族会も世論もそれを是とはしませんでした
 だから「原則論の応酬」という全く動かない事態を打破するための方策として小泉さんの再訪朝というものが出てたワケで、またそのために山崎拓先生とかが動いてみたりしてみたワケで、そして今回の再訪朝でやっと事態が打破できたのです。
 
 「原則論を堅持しつつ、何年かかってもいいから相手がしびれを切らすまでじっくり待つべきだった」というのであれば、それは一つの論としては正しいです。
 やえとしましてもこの論は正論だと思います。
 しかしそうではなく、原則論はもうやめてこっちから動けと言いつつしかし北には譲歩するな強行に行け、と言ってしまうのは、そんなのハッキリ言って滅茶苦茶です。
 「相手がいる」ということを完全に無視したワガママ的な論でしかないでしょう。
 まして相手は国家犯罪を平気で犯し、逆ギレも罪悪感無しにやってしまうキチガイ国家です。
 キチガイに対して交渉するという事はとても難しいと前回の更新で言いましたけど、ましてキチガイでなくても「相手がいる」という事を無視したようなモノの言い方では、どんな問題にしたって事態の解決など出来るハズもないでしょう。
 
 あ、一つだけ方策がありました。
 戦争をするという事です。
 
 
 ちょっと長くなりましたので、他にも色々あるんですが、それは次回以降にしまして、後もう一つ最後に書いておきます。
 
 御意見番のご意見をちょっと引用させてもいます。
 
 >>日本政府に対する世論の要求がどんどん際限なくエスカレートしているから
 >当然の話でしょう?
 >5人かと思ったら調べたら沢山出てきた。出てきた方たちは救わなければならない。
 >拉致被害者の家族以外にも犠牲者は沢山いるのです。その人たちへ目が向くのも当然。
 >それを「贅沢な世論」と呼ぶのは、あまりに道理が通りません。
 
 やえはその人達へ目を向けてはいけないとは全く言っていません。
 むしろ救う会認定の人たちや特定不明者のコトもしっかりと見て欲しいと何度も訴えかけています。
 で、その上で「どんどん際限なくエスカレートしている世論の要求」とは何かと言いますと、つまり簡単に言うと「一度の事で多くを求めすぎる」ということです。
 一度目の殴り込みではもう多大な成果があったワケですが、しかし世論はそれを評価しようとしないんですね。
 どんな成果を得ようと、さらにその先の成果を追ってしまい、そしてそれが達成できていないからと言って批判をするワケです。
 これはいけません。
 一歩一歩進んでいるのは事実なのですから、そもそもそ外交に限らすどんな事でも言えますけど、その時点で出来るコトっていうのは限られているモノなのですから、今の段階で出来たコトっていう部分は正しく評価しなければならないハズなのです。
 
 小泉さんを批判すれば問題は解決するのでしょうか。
 小泉さんだけを責めれば全ての拉致被害者は帰ってくるのでしょうか。
 責めるべき人を間違えていませんか?
 「よくやってくれた小泉さん。よくぞ家族達を取り戻してきてくれた。ありがとう。しかし問題はまだ山積している。これからも頑張って取り組んで欲しい」
 どうしてこれが言えないのでしょうか。
 
 やえの「原則論」はここにあります。
 北朝鮮は日本国民の「反北・嫌北感情」に対して非常に警戒感を持っていました。
 だから少し前まで何度も日本に対してそんな空気をどうにかしてくれと、特に平沢勝栄衆議院議員を介して訴えていました。
 だから日本の世論の北に対する怒りのような感情はものすごい武器に、言い換えれば外交カードに、最も強い交渉手段になるハズなのです
 それなのに国民はそのカードを手放そうとしています。
 だから怒りを小泉さんの方に向けてしまうというのは、北朝鮮にしてみればしてやったりなのではないでしょうか。
 小泉さんを責めてそれで解決するのであればそれでもいいんですけど、やえは決してそうは思いません。
 
 対話だけで解決するのであれば十年単位の時間がかかるでしょう。
 短い時間に経済制裁や船舶の規制などをするのは得策ではありません。
 それは戦争に導く手段です。
 日本がアメリカ等にされたようにですね。
 そして今の日本には戦争をする覚悟も整備もされていません
 だから対話をするのであれば段階を徐々に踏んで十年単位でモノを考えなければならないところだったのですが、しかし世論や家族会がそれを是としなかったために、こんな中途半端な時期に小泉さんが訪朝してしまったと言えるでしょう。
 「原則論」からの打破のためには譲歩も含めての行動しか無いのにもかかわらず、打破はしなければならないけど譲歩してはならないと言ってしまったので、こんな中途半端な結果になってしまったのではないでしょうか。
 
 このように際限ない要求、そしてそれに答えられない政府という理由での批判というモノは、結局解決への正しい道筋が立てられなくなってしまうおそれがあります
 どうすれば拉致問題が解決するのか、その道筋を国民一人一人が具体的に考える必要があるのではないでしょうか。
 十年単位を念頭にしてねばり強く交渉するのか。
 戦争する覚悟を決めて、日本国内においてハード・ソフト共に整備していくのか。
 自分たちの都合のいい事だけをあげつらってその1から10まで全て履行しなければならない、もし他の不具合な事が出てきたら全否定する、といったような滅茶苦茶な事だけ言ってしまうだけでは、解決するモノも解決しないのではないかと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、現実論を応援しています。
 

平成16年5月25日

 何を得て、何を与えたのか

 
 天堕さんが、「文章載せるんだーぬおりゃー」とか言ってたんですけど、前回の更新では小泉さんが北朝鮮に殴り込みをかけて、何を得て、何を与えたのかということついて全く触れていなかったので、これは早めにまとめていた方がいいと思ったので、天堕さん後回しです。
 おとなしくしててください。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 まずはじめに。
 テレビなんかでは会談の中身ではなく見た目の事ばかり、例えば小泉さんがジョンイルを何秒見送ったとか、そんなことばかり言っているような気がするんですが、まずは中身の検証が先なんじゃないかなって思います。
 そもそもジョンイルがホームで小泉さんがアウェイなんですから、ホーム側の顔を立ててあげるというのも外交の一つなのではと思います。
 小泉さんへのおもてなし等は日本から断ったワケですし。
 そもそも顔を立てるとかメンツの問題とかを気にするのであるならば、はじめから小泉さんが訪朝するべきではないんですよね。
 メンツが欲しいならジョンイルを呼び寄せるべきだったのです。
 しかし「小泉再訪朝論」は世論の中に起こりましたが、「ジョンイル訪日論」はさっぱり聞こえてきませんでした。
 これは日本が「実利」を取りにいったという事だったのではないのかとやえは解釈しています。
 それなのに、メンツも欲しい、実利も欲しい、時間も欲しい、全て欲しいって言ってしまうのは滅茶苦茶だと思います。
 
 
 では、箇条書きにて書き出してみましょう。
 

 得たもの
 
 ・拉致被害者の家族5人。しかも当日帰ってきた
 ・曽我さんの家族、つまりジェンキンスさんの身柄の自由
 ・前回死亡とされた人たちの再調査の約束。しかも日本も参加してよい
 ・平壌宣言の遵守の約束
 ・核放棄への道筋
 
 与えたもの
 
 ・食料や医療品の援助
 ・経済制裁しないと小泉さんが言ったこと
 
 どっちが得?
 
 ・日朝国交正常化交渉再開への道筋

 
 
 まずは「与えたもの」の検証をしてみましょう。
 
 食料品や医療品の援助というモノは、これは国際機関を通じて行うモノでして、前の電車大爆発事故を起こした時には韓国だってアメリカだって援助しているワケですから、それをも否定するのであれば、まず韓国とかを批判すべきだったのではないかと思います。
 まぁ正直やえ的には、人道支援なんて得体の知れないモノに米を出すのはどうもいけ好かないのですが、まぁ国際社会的には仕方ないのかなという気もします。
 イラクも建前的には人道支援で行っているワケですしね。
 だからそれらの整合性を持たせるためにも人道支援ならいつかは行わなければならないワケで、今はかなり敵対関係にあったから控えていただけですから、つまりはその関係が緩和されれば人道支援を行うというワケで、結局敵対関係緩和した時点で支援が決定されるのでどうやっても「見返りじゃないか」と言われるのは避けて通れないのかな、って思います。
 ただ、この確約はもうちょっと問題が進展してから、具体的にはジェンキンスさんの身柄がはっきりして、さらにもうちょっと時間がたってから発表した方がよかったかなとは思います。
 しかし今回の会談の最大の目玉は「トップ同士」という部分ですから、北朝鮮としても小泉さんの口からハッキリと明言させなければ意味がないんですね。
 そしてその事情は日本も同じですよね。
 ジョンイル本人の口を割らす事が目的だからこそ、日本のトップである小泉さんが乗り込んだワケですから。
 つまり北の立場も考えれば、その場で小泉さんの口から「食料支援する」と言わせなければ意味がないワケで、だからこのタイミングでの確約は仕方ないとしか言いようがないというところだと思います。
 仮にタイミングを見るためにジョンイルと約束したコトを隠していて、もし後から発覚なんぞしてしまったとしたら、それはもう日本国内はエライ事になるでしょうしね。
 
 ところでイラクの子供大好き高遠じゃないですけど、北朝鮮の子供達を助けなければならないと崇高な使命感を抱いておられるマリア様みたいな御方は日本にはいらっしゃらないのでしょうか。
 
 
 もう一つ。
 「経済制裁はしない」と小泉さんが明言したことについて、なんか目くじらを立てて騒いでいる人がけっこういるようですが、よく見て下さい、これは条件付きです。
 「平壌宣言を遵守するならば」ですね。
 どうもマスコミとかが「経済制裁はしない」という部分だけを抜き出して騒いでいますけど、これって普通に政治テクニックなんだと思うんです。
 この言葉の真意は「平壌宣言を遵守しないならいつでも制裁は発動する」と脅しをかけているというコトなのではないでしょうか。
 だって普通は公式の場では言えないですよ、直接的な脅し文句なんて。
 アレですよ、ヤクザなんかが「お前にはかわいい娘がいたよなぁ」とか言うじゃないですか。
 これって「お前の娘に危害を加えられたくなければオレの言う事を聞け」という意味ですけど、今のマスコミがしていることって「かわいい娘がいる」という部分だけを抜き出して的はずれな批判をしているようなモンなんじゃないでしょうか。
 娘はともかく、いくら小泉さんが否定しようとも、法律自体は日本にハッキリとあるワケですから、絶対に使えないというコトは決してないでしょう。
 もし北朝鮮が理不尽なことをしたとき、それでも日本政府が制裁しないような立場を取るのであれば、その時こそ大批判するべきです。
 とにかくこれは死んだ事にされている人たちの調査のためのエサであると考えればいいと思います。
 「調査しなければ制裁するぞ」というムチ的な言い方もあるでしょうけど、今回の小泉さんは「調査したら制裁しないよ」というアメ的な言い方をしたのだと解釈すればいいのではないでしょうか。
 その後細田長官が「調査しなければ制裁するぞ」って言ってましたから、立場によって使い分けだと思います。
 
 
 では日本が得たものの検証です。
 
 拉致被害者の家族5人が帰国し、しかも当日帰ってきました。
 これもなんか日本の世論はコロッと忘れているみたいですが、当初5人(7人)の帰国は会談した数日後ぐらいになるだろうとされていました。
 「上手くいけば会談当日その場で連れて帰るだろう」と言われていたのです。
 だから今回のこれは「上手くいった」のです。
 
 ではジェンキンスさんの問題をちょっと考えてみましょうか。
 なんかこれも小泉さんの責任のごとく批判している人がいますけど、これはアメリカが捕まえるって言っているんですから、それは日本はどうしようもないですよ。
 アメリカにしてみればこの問題はメンツの問題でして、アメリカから見ればジェンキンスさんの行為は裏切り以外何者でもないワケで、力こそ絶対の軍事大国である事がアイディンティティのアメリカからすれば、この問題は看破できるハズがない問題です。
 ジェンキンスさんも拉致被害者なのかもしれませんが、しかしアメリカ国民からすれば拉致問題なんて聞いた事もないような人がほとんどですし、やはり北朝鮮という敵国に安住し映画にまで出ていれば、それはもう裏切りとしか映らないでしょう。
 ジェンキンスさんの問題は、日本人がどう考えるかではなく、アメリカ人がどう考えるかという問題なのです。
 
 その上で、日本政府はよくやったとやえは思っています。
 小泉さんなんか「日本に断りなく米国に送られることはない。私が保証する」と明言し、さらには「I guarantee」(私が保証する)との文言で始まる英文の念書を急遽作って提示したというのです
 これスゴイ事ですよ?
 ハッキリとアメリカとケンカするって言っているんです
 イラクの問題のとき、しきりに「アメリカと、ブッシュ友達であるのであれば、言うべきコトはしっかりと言うべきではないのか。それが本当の友達ではないのか」とかいう批判が聞かれましたが、少なくともココではかなりハッキリ言っちゃってますよ。
 友達とケンカしてもかまわない、と言っているのですから、それはスゴイ事です。
 多分小泉さんとしては、最後の最後でブッシュとの信頼関係の中で解決できる自信があったのでしょう。
 今まで「ブッシュと友達なら…」と言っていた人は、少なくともこの件に関しては評価しなければならないのではないでしょうか
 
 で、結局ジェンキンスさんは日本には来ませんでした。
 まさか一国の首相自らが拉致のような真似をするわけにもいかないでしょう。
 ましてジェンキンスさんは日本人ではないですからね。
 それで出てきたのが「第三国案」です。
 中国とかスイスとか第三国で会えばいいんじゃないのか、という案ですね。
 なかなか良い案のように見えますが、一つだけ知っておく点があると思います。
 特に第三国が中国であった場合、それは中国にまた多大な貸しを作ってしまう、ということです。
 この貸しは大きいですよ。
 カタチ上の事だけとは言え、多分中国にジェンキンスさんが行けば、メンツ上アメリカは中国に対して何らかのアクションをかけるモノだと思われます。
 もちろん犯罪者引き渡し条約が無いので中国は無視しても問題ないワケですが、でもそれを「蹴る」というポーズを中国は示さなければならないワケです。
 つまり言ってみれば中国からすれば自分に関係ない厄介事が飛び込んでくることになるのですから、それは日本に対しては大きな借しになります。
 
 もちろん日本政府としては拉致被害者の気持ちを尊重すべきですから、中国に貸しを作ってでも出来る事はすべきだと思います。
 第三国案を否定するつもりはやえにはありません。
 ただ、こういうことがあるということは日本人として知っておくべきだと思います。
 そういうのも含めて外交なのですから。
 
 
 長くなりました。
 次に前回死亡とされた人たちの再調査についてです。
 どうしてこれを大きく取り上げられないのでしょうか。
 これってジョンイルが前回の調査はウソだったと認めたようなモノじゃないですか。
 そして、再調査することを約束し、さらには日本も一緒に調査していいとジョンイルが明言したのですから、これは大きなコトですよ。
 それに対して「いつから調査するのかとか具体的なモノが何もなかった。ダメだ」とか言う人いますけど、多分こういう人って調具体的なコトまでこの会談で詰めていたとしたら「その場で調査したモノを出せと言うべきだった」とか言うでしょうし、もしそれが叶っていたら「被害者をその場で取り返してくるべきだった」と言うのでしょう。
 昨日も言いましたように、その場で1から10全てを求めるのではなく、少しでも進展したのならそれはそれだけ分は評価し、そしてさらに前進するように後押しするような声こそが必要なのではないでしょうか。
 何か今の雰囲気では「何も進展していない」という感じがしてしまっていますが、しかし北朝鮮は今まで「もう拉致問題は解決した」という態度を取っていたのですから、これは大きな前進のハズなのです。
 そこはちゃんと評価すべきだと思います。
 もちろん調査が早くはじまるように注目しておく必要も当然あります。
 日本からも大調査団を送り込ませましょう。
 
 
 平壌宣言遵守の約束は、これは「経済制裁しないと明言」のところで書きましたように、むしろアレは北に対して脅しをかけているととっても差し支えないと思います。
 先週のメルマガレビューでも「だから日本としてはあまりこれにこだわらなくてもいいとは思うんですが、ただ小泉さんとしてはこの宣言を盾にした手法を取っているんだと思います。「約束を守れ」と、約束を破る人につきつけているワケです。」と書きましたけど、小泉さんはこの通りにおこなったんですね。
 
 
 核放棄についても小泉さんはけっこうズバズバとモノを言っているのではないかとやえは思います。
 

 「核廃棄は国際社会から評価されるのみならず、北朝鮮にとって最も利益になる」
 「核廃棄への第一歩を踏み出すことを6者協議の場でもっと強く発信した方がいい」
 「核の完全廃棄によって得られるものと、核を持つことで得られるものは、天と地ほども違う」

 
 なんか子供に諭すような感じですよね。
 経済制裁するぞというのが硬なら、利益があるぞと言うのは軟ですね。
 拉致は犯罪ですが、各開発は明確に犯罪というワケではありません。
 だからこの辺の硬軟使い分けはなかなか良いのではないでしょうか。
 
 蛇足になりますが、日本も「もし北が核を持つようなら、日本としても核を持たざるを得ない」ぐらい言ってもいいかなとは思うんですけどね。
 まぁこの場面は軟の場面なのでこれでいいでしょう。
 というか、さすがに日本の首相としてはそこまで言えないですからね。
 ただ世論的には考えてもいい問題だとは思います。
 北に対してもかなり強いカードになるでしょうし。
 
 
 最後に、日朝国交正常化交渉再開です。
 これはどちらが得をしたかというのはハッキリとは分かりませんね。
 あたかも北だけが得をしていると言わんばかりの批判がありますが、それはどうなのかなと思います。
 国交樹立というものは日朝両者共に直接関わる事なのですから、むしろ結んだ後どのような行動をするかによって、その損得が決まってくるのではないでしょうか。
 結んだからすぐに得だとか損だとか、そう言うモノではなく、あくまでこれは道具であって、使いこなす事が大切なんだと思います。
 
 
 さて、以上を踏まえて今回の二度目の小泉さんの北の殴り込みはどう評価できるでしょうか。
 やえははじめからこの再訪朝が北朝鮮問題の最後だとは思っていません。
 しかし昨日報道ステーションを見ていたら古館さんが「再訪朝は問題解決の出口ではなくて、入口だと認識しなければならないのでしょうか?」というようなことことを言っていたので、もしかして日本の世論の多くは「これで終わりだ」と思っていたのかと、だからこんなに批判が高まっていたのかと、ビックリしたんですね。
 確かにこれが終わりということなら怒るべきところですか、世論の多くもそう思っているのかと思ったら、ちょっとやえはドキドキしちゃいます。
 まさかそう思ってませんよね?
 古館さんのおつむが相当弱いのか、それともやえが世論についていけていなかったのか、前者だったらいいなぁと思っています。
 
 もちろんこれでやえも満足しているワケてはありません。
 足りない点、不満点、もっとすべき点があったとは思います。
 しかしだからと言って全否定するかのごとくな批判をするというのは絶対違うと思いまして、これからの小泉さんの頑張りを期待したいと思っています。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、この問題に関わる全ての人を応援しています。
 
 

平成16年5月26日

 悪の帝国

 
 色々と言わなければならないと思う事がどんどん出てきて、オレが出てきて話すよりかはやえに言わせた方がええんじゃねぇかと思いつつも、一応約束だから今日はオレ。
 「一昔前の空気」っていうものを主題に語っていこうと思う。
 
 が、その前にタイミング的なもんもあるから、ちと言っておこう。
 
 まずね、今回のこの北朝鮮の問題、これを「外交問題」と考えているか「人道的問題」と考えているかによって対応の仕方っていうものは変わってくるはずなんだが、それを分けていない人が多いんじゃないのかなって思う。
 つまりね、今しきりに「外交カード」とか「制裁発動は強力なカード」とかそんな言葉が使われとるけど、前の小泉さんの訪朝の時なんか「拉致問題を外交カードとして使うな」とか世論は言ってて、やえなんかが「残念だけどもはや拉致問題は外交問題にしかならないから切り替えてくれ」とか言ってたけど、なんか今は普通に外交としてみんな考えている人が多い。それはいい事だと思う。もはやこの問題は外交以外何者でもないからな。
 でもそこまでは頭の切り替えは出来とるんだろうけど、どうしても人道的な問題という部分が捨てきれないところもある。特に被害者本人や家族にしてみればむしろそう思う方が自然ではある。完全に外交問題と突き放して考えるコトなんて出来ないだろうさ。
 何が言いたいかっていうとだな、やえが言っていたように、外交問題として考えるのだったらこれはもうじっくり時間かけるしかないんだよ。ジョンイルのブタがぶひひーとしびれを切らすまで。
 せっぱ詰まってるのは向こうなんだからな。
 だけど家族はそうは思えないし、それに同情的な世論も完全に外交問題と切り離しては考えられない。だから早く解決しろって言う。
 でもね、この問題を人道的な問題だとするならば、相手が得をするとか損をするとかそういう観点は一切排除せんといけんはずなんだよ。とにもかくにも人権の回復を最優先させなければならない。
 具体的に言えばコメもジャンジャン送っちゃってエネルギーもバリバリ送っちゃって寿司職人とか美人イリュージョニストとかパフパフ送っちゃって頼むから今すぐ返せと、核問題もアメリカに対しては日本からクチを利いてやるから日本の政治家は口利きが得意だからとりあえず日本人は返せと。こんなふうになりふり構わずとりかく人質を取り戻す事を最優先にしなければならん
 そこに損か得かなんて観点は入り込む余地などないわけだ。
 まぁジャンジャン送ってそれが効果があるかどうかはともかくとしてだな、だから少なくともこの問題を人道的な観点で見るのであれば、今回のコメ支援医療品支援は評価しなければならないはずだ。それによって家族帰ってきたんだから。別に見返りでもいいじゃないか、帰ってきたんだからそれでいいじゃないかって言わないとウソだよ、人道主義者は。
 でも世間は「見返りを北に与えてはならない」って言ってるよね。
 しかしそれは問題を外交と見ている場合の見方。
 矛盾しとるわけ。
 「一刻も家族を帰せ」っていう主張は人道問題だが、「見返りは与えるな」っていう主張は外交問題。
 この二つは共存できないんだよ。
 でも世論は、外交問題と人道問題のいいトコ取りだけをしようとしている
 んなことできるかっての。
 わがまま言ったらいかんよと。
 
 まぁ戦争すりゃ出来るんだがな。
 もちろん勝てばの話だが。
 
 なんかね、戦争に対して最近は敷居がすんごい低くなったなぁと思う。
 たまたまね、今日発売の『SAPIO』のゴー宣で小林よしりんが「北朝鮮の何が恐い?いずれ「え?こんなのに怯えてたわけ?」ってことになるだろう」てなこと書いていたけど、やっぱりそれとこれとは別でね、今日本国内において戦争という手段が現実的かどうかってコトを冷静に判断するなら、全然まだまだ非現実的だよ。
 もう最近は保守ブームだから勇ましい事をいうのがカッコイイとか思ってるヤツがいっぱいおるけど、だから戦争できるように整備しろって主張するんなら間違っていないしオレもそう思うんだけど、今すぐ北と戦争しろとか言わんばかりの意見は、今すぐ核兵器を全世界から廃絶しろって言ってる痴呆サヨクと変わらんと思うぞ。できねーよ。法律も軍備も外国を攻めるようには出来てねーんだから。
 そもそも一般人は覚悟も出来てねーよ。戦争なんて絵空事としか思ってないって。高遠とか3バカだってそうだったんだから。絵空事ぐらいにしか思ってなかったから自分は絶対捕まらないと根拠がない自信だけで準備もせずにノコノコ行って拉致された。
 今戦争は無理。絶対ムリ。ムリムリムリムリかたつむりよ!!
 少なくとも憲法変えないと。
 憲法変えるってことは国民投票するってことだから、そこでちゃんと国民の覚悟を確認できるわけだから、憲法変えるのが戦争する条件だ。
 それが出来ない限り、少なくとも自衛防衛ではない外国に攻めていく戦争なんて日本には出来ない。
 
 なんか話逸れたな。
 
 なんだっけ。
 ああ、外交問題か人道問題かっつーことだな。
 世論がいいトコ取りを期待する一方で、それに応えんといかん政府や小泉さんは、結果を見れば絶妙なバランスを取ったって言えるんじゃないかな。
 微妙に人道、微妙に外交
 結局民主主義における政治なんつーもんは総世論の結集で、端と端の意見の中間点を取るのが民主主義の政治なんだから、今回の結果をみたら素晴らしく民主主義の政治になってんじゃねぇのか。
 けどこれは諸刃の剣でな。どっちからも批判されてしまうという、誰からも批判されてしまうなんともマズイ諸刃の剣
 でもしゃーねーよなー、民主主義ってそういうもんなんだから、中間をとっちまわないと民主主義じゃねぇんだから、全く政治家っつーのは損な役回りだな。政治の王道を貫けば必ず批判されるんだから。そりゃ金持ちとか大企業の得する事だけしとる方がよっぽど楽じゃワイうっしっしってなるっての。何やっても不満言うなら、褒めてくれる人の方に走るっつーの。
 
 とにかくね、これは覚悟決めんと。外交問題なのか人道問題なのか。
 中途半端だと中途半端な進展しかしねーんだから、どっちか覚悟決めた方が事が早く進むんじゃねぇかなぁと思いつつ、被害者や家族にそこまで求めるのか酷かなと思いつつ、だからやっぱりムリムリムリムリかたつむりよのまま、中途半端な外交で終わっちまうのだろうか。
 
 
 もう一個いっとかんといかんかなと思う事があるので言う。
 いっちまう。
 ジェンキンスさんの問題なんだが、これまたなんか大きな波に飲まれてしまってて大事な事を日本人は忘れてしまっとるんじゃないかと思う。
 思いだすのだ。
 北朝鮮という国家は、強烈な反日国家であり、それ以上の猛烈な反米国家である
 一昔前まで日本では北の事を地上の楽園などと褒めちぎっていたわけだが、一方北は日本の事を鬼畜米英ではなく鬼畜日米と国民に刷り込ませているのである。金日成は日本から朝鮮半島を独立させた偉大な指導者であるというのがそもそもの北の立国アイディンティティなのだからな。
 だから日本は悪者だ。それ以上にアメリカに対してなどもはや言うまでもなく反米感情ボッたクリである。違う。貼りまくりなのである。
 だからな、数十年も北で暮らしていてそのような思想統一のもと生きてきたジェンキンス氏にしてみれば、必要上にアメリカをこわがっても全然不思議ではないし、いくら日本の総理が念書を書こうとも、日本も悪国だと思いこんでいるんだからそんな念書なんか信じられないだろう
 むしろ小泉ブッシュお友達コンビがグルになって自分を陥れてるんだ。これは罠なんだ。ワナっワナっワナーにおーちーそぉぉぉおぉぉぉぉ、ぐらい思っているんじゃねぇんだろうか
 
 んでだな、そういうアメリカがこわいというジェンキンス氏は、だから日本に行きたくないという意志を持っているので自ら今回は拒んだんだろうという意見がある一方、北には個人の意志なんかねぇんだよそれはジョンイルの意志なんだよ、という意見もよく聞くんだが、オレは両方だと思うぞ。ジョンイルも行かせたくねぇ、っつーか、どの被害者も行かせたくないんだろうけど、ジョンイルも行かせたくないと思っている、そしてジェンキンス氏も行きたくないと思っとる。つまりジョンイルにしてみれば本音を日本に言いなさいと言えば済むだけの話で、そんなもんだとオレは思うざ。
 今まで散々日本やアメリカはこわい国だと調教済みだから、その成果が出たとジョンイルもほくそえんどるかもしれん。
 
 まぁそういうこともあるんだから日本人もその辺の事情も考慮せんといかんのじゃないのか。
 ジェンキンス氏を連れて帰られなかった、説得しきれなかったからといって安易に小泉さんを責めてもしょーがねぇだろ。悪の帝国の親分が「自分の国はいい国だから」と言って誰が信じるかってーの
 で、小泉さんの説得が失敗したから、これはもうやっぱり説得できるのは曽我さんしかいないということになるのは当然の流れだと思うんだが、しかしそう言うと今度は曽我さんに全てを押しつけるんじゃないって批判が出てくる。
 でもそうじゃないだろって。
 日本は悪の帝国だと思っている人間に対して、日本はいい国だって日本のトップが言っても信じられるわけがないんだから、やっぱり一番身近にいる伴侶の曽我さんが言うのが一番適任だっつーのは自然な考えだろ。
 なんで難しく考えるかな。
 でね、やっぱり曽我さんが一日ぐらい話したところで、北に何十年暮らしていたという重みを考えればなかなか難しい。だから第三国でしばらく暮らした方がいいんじゃないのかなって思う。そこで徐々に冷静な情報が入ってくるだろうし、実際日本はいい国なんだから正しい情報が得られれば理解してくれるさ
 だから出来れば第三国は中国じゃない方がいいな。あそこは反日反米国家なんだから。
 
 そういうね、色々ある事情も考慮してあげんといかんのじゃないかってオレは思うぞ。
 
 
 うむ。
 ちょっとは予想していたんだが、やっぱり長くなってしまって、「一昔前の空気」が書けんくなってしまった。ガッデム。
 これはいかん。このままではマニフェスト破棄した民主党になっちまう。
 岡田さん今何してるの?
 だからまた日を改めて再訪朝ちがう再登場したいと思うのでアソコールよろしく。
 
 ええと、まとまってるのかどうかちょっと自信がないんだが、以上、あまおち☆りんのサブマリントークである。
 サブマリントークの意味がよく分からんのである。
 
 

平成16年5月27日

 小泉メルマガレビュー

 
 小泉内閣メールマガジン 第141号 ========================== 2004/05/2
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 日朝首脳会談
 小泉純一郎です。
 先週の土曜日、22日に北朝鮮を日帰りで訪問し、国防委員長の金正日(キム・ジョンイル)氏と会談しました。
 
 やえです。
 やはりメルマガでも北朝鮮の事一色ですね。
 ところで前回「国防委員長」と「総書記」の違いのコトを書きましたが、ライアン木靴さんに教えていただきました。
 「国防委員長」は国の役職、総書記は党の役職なんだそうです。
 確かに小泉さんは朝鮮民主主義人民共和国のトップに会いに行っているワケで、朝鮮労働党のトップに会いに行っているワケではないですから、国防委員長と呼ぶのが正しいという事になりますね。
 
 日本と北朝鮮の不正常な関係を正常化して、敵対的な関係を友好関係に変えていく、対立関係を協力関係にしていく、このことが両国にとって最も利益になるんだ、という思いで会談に臨みました。
 
 まぁとにもかくにも正式なルートがあるか無いかでは相当違うでしょうしね。
 国交を樹立したとして、それをどう使うかが大切であると言えるでしょう。
 国交を理由に無制限な援助とかされるとそれは困るので厳しい目は必要ですけどね。
 
 首脳会談では、まず、日朝平壌(ピョンヤン)宣言が今後の日朝関係の基礎であって、日朝双方がこれを誠実に履行していくということを改めて確認しました。
 
 確かに誠実に履行すれば問題はないハズなんですよね。
 平壌宣言は条約に準ずるぐらいの効力を持つ公式文書なんですからドンドン盾にしていくのが吉だと思います。
 
 地村さん、蓮池さんの五人のお子さんたちと、政府専用機で一緒に帰国することができました。これから日本の生活に慣れることなどいろいろと大変なこともあるでしょうが、家族仲良く暮らしていただきたいと思います。政府もできる限り支援をしていくつもりです。
 
 拉致被害者の蓮池薫さん、最近ものすごく明るくなられて、ものすごく雄弁になられて、良かったですよねー。
 子供達もはやく薫さんぐらい元気になられればいいですね。
 ところでやえは一度政府専用機に乗ってみたいと思っていたり(笑)
 
 家族と一緒に暮らしたいという曽我ひとみさんの切なる願いを胸に、ご主人のジェンキンズさんと二人のお嬢さんにお会いして、日本に来るよう説得しましたが、残念ながら、一緒に帰るとは言っていただけませんでした。しかし、第三国で家族四人が再会することには、ジェンキンズさんも曽我ひとみさんも同意しました。一日も早く適切な第三国でご家族が再会し、再び生活をともにできるよう最善の努力をしていく考えです。
 
 これについては昨日天堕さんが語っています。
 ジェンキンスさん、いろいろおありでしょうけど、なんとか周りがバックアップできるところはして、ベストな状況に近づけらるようにしてあげてほしいですね。
 
 安否不明の方々については、北朝鮮側は「すでに解決済みだ」との立場をとっていましたが、今回の首脳会談で、金正日氏は、これまでの調査を白紙にもどして、早期に徹底的な調査をすると明言しました。
 いまだ安否が確認できないご家族の心痛は察するにあまりあります。ご家族のためにも、早急に先方に調査結果を求めるとともに、我が国独自の調査結果とも突き合わせて、真相を解明していきたいと考えています。
 
 「不明者を切り捨てた」とか言っている人いますけど、ここではちゃんとこれからもやるって明言されていますよ。
 こういうところってマスコミは伝えようとしないですよね。
 むしろこういうところこそマスコミは世に伝えて、小泉さんにプレッシャーというか、後戻りできないようにするべきなのではないでしょうか
 有象無象の批判中傷するのではなく、前向きに前進できるような言葉こそが大切だと思います。
 
 核の問題については、私から、「北朝鮮が核を廃棄することによって世界が安全になるのみならず、国際社会から評価され、北朝鮮にとって最も利益になるのが核の完全破棄だ。」ということを強く伝えました。「北朝鮮が検証可能な核の完全破棄をすれば、国際社会は、喜んで国際社会の一員として迎えいれる。そうしたチャンスを逃してはならない。六者会合を活用し、北朝鮮側がしっかりとしたメッセージを出すべきだ。」とも伝えました。
 これに対して、金正日氏は、核の凍結は非核化への第一歩であって当然検証がともなう、六者会合を活用して平和的解決に努力したい、と発言し、ミサイル発射の凍結継続についても再確認しました。
 
 結局ジョンイルは何がしたいのかって言うと、多分いまの悠々自適というかハーレムな生活を手放したくないのでしょう。
 多分これが最も大きな、もしかしたらこの一点だけが理由なのかもしれません
 だから民主主義なんてもっての他なんでしょう。
 民主主義の制度でのトップなんて、小泉さんを見ればいかにワリに合わないか分かるというモノですしね(笑)
 だからジョンイルが核を本当に放棄するかどうかはちょっと疑問です。
 もし核を放棄させたら「次は民主主義だ」とか言われかねないですし。
 色々な意味でジョンイルは核に守られたいのでしょう。
 つまり、日本人としては、ジョンイルの独裁を許すかどうかというところまで議論が必要なのではないかと思います。
 
 そして、日朝平壌宣言を遵守していく限り、日本は制裁措置を発動する考えはないことを伝え、人道支援として、国際機関を通じて、25万トンの食糧支援と1000万ドル相当の医薬品等の支援をすることを表明しました。
 
 アメ作戦ですね。
 しかし時代は変わったモノです。
 今では少しでも支援すると大批判が起きていますが、ちょっと前までは人道支援こそ正義だっていう声があって、北にじゃんじゃんお米を送っていたんですけどね。
 当時批判もチョロっとありましたけど、賛成する声の方が全然大きかったです。
 ところでその食料支援はトウモロコシにするんだそうで
 アメを甘くしたり辛くしたり、なかなかいいバランスを取っているんじゃないでしょうか。
 
 今回の訪朝結果については、いろいろなご意見があることは承知しています。この膠着した状況を打開して、日朝関係を一歩ずつ正常化していくためには、やはり、私自身が行ってよかったと考えています。
 日朝が国交正常化することは、我が国の安全保障上はもとより、国際平和にとっても極めて重要なことです。今回の訪朝が、日朝国交正常化の実現への転機となることを強く期待し、これから粘り強く、努力を続けていきたいと思います。
 
 膠着状態が打開された事は確かです。
 それがどれぐらい進んだのかという長さの議論は人それぞれ意見があるのでしょうけど、進んだというコトは誰にも否定できない事実です。
 この点は少なくとも評価すべきです。
 膠着状態のままの方がいいっていう意見なら別ですけどね。
 あと戦争しろっていう意見とですね。
 
 ところで小泉さんが北に核を放棄されたら、やっぱりノーベル平和賞受賞なんでしょうか。
 金大中が貰えるぐらいですから、貰えそうですね(笑)
 でも貰ったら貰ったでまた批判されそうですけどね。
 ま、それは冗談にして、とにかく、これからまだまだ問題は山積しています。
 「この訪朝でこの問題は終わりになると思っていた」という人が意外に多くいてやえはちょっとビックリしているんですけど、まだまだこれから解決に向けて歩いている途中だということはこれで理解していただけたと思いますので、小泉さんにはねばり強く頑張って貰うためにも、時には手放しで褒め、時にはお尻を叩いて、ペンペン頑張ってもらいましょう
 おー。
 
 
 [大臣のほんねとーく]
 ● 「攻め」の農政へ!(農林水産大臣 亀井善之)
 最近、日本の農産物を輸出する動きが各地に広がっています。例えば、帯広市の「長いも」は台湾で薬膳料理の材料として好評です。甘くておいしい「りんご」や「梨」も高級贈答品として中国などで人気です。これは、アジア諸国の経済発展により所得が向上して、高品質の日本の農産物を買う余裕がでてきたためだと思います。
 
 日本がもし戦争になったら何が心配かという議論はよく為されるところですが、その中でエネルギーと共に食料の自給自足率の低さをよく指摘されます。
 そういう意味では農業は国策の中でもかなり大切になるんですが、どうしても農業のなり手が足りていない現状が続いています。
 でもやえは思うんですけど、国策とかいった大きなコトを言うよりも、単に儲かるっていう簡単な理由を言った方がいいと思うんです
 その方がもっとなり手が増えるのではないでしょうか。
 アジア諸国の成長はまだまだはじまったばかりだと言えますので、これからさらに需要は拡大するでしょうしね
 
 輸出だけではありません。日本人の主食であるお米についても、今年から「米政策改革」が動き出しました。やる気と能力のある担い手が集中的にお米や麦、大豆をつくる、有機米のような特色あるお米をつくるなど、それぞれの地域の特徴を活かした水田農業のスタイルを考え、そして実践することが求められています。こういった主体的な取組を私たちも支援していきます。
 
 結構前に「米騒動」なんてことが起きて、タイ米が輸入された事がありましたけど、あの時の日本人って頑なにタイ米を食べようとしませんでしたよね。
 おいしくないって。
 多分一番ホッとしたのは日本の農家さんですね(笑)
 米農家だけは保護政策が無くてもやっていけそうです。
 
 また、身近なところでは、地域でとれた新鮮な食材をその地域で消費する「地産地消」の活動が、全国で見られます。私の地元の神奈川県厚木市でも、毎週日曜日に朝市が立ち、参加者も年々増えています。
 
 朝市いいですね。
 新鮮な野菜が安く買えるんですから、いい事づくしです。
 残念ながら今やえが住んでいるところには朝市はないですので、大臣うらやましいです。
 
 とかく農政は「守り」の姿勢ばかりと見られがちですが、これからは「攻め」の農政へ転換していくことが大事です。意欲あふれる農業者が新しいビジネスの芽を探し、大きく育てていけるような環境づくりに努めていきます。そのためには、消費者の理解を得ながら、担い手の経営安定のための新たな助成策を導入することも検討しているところです。農業者がその持てる力を思う存分発揮して経営を進められるよう、スピード感をもって農業の構造改革に取り組んでいく考えであります。
 
 今しきりに食の安全っていうことが言われていますよね。
 農業の貿易自由化が為された時、ものすごい農家からの反発があったのを覚えていますが、もし自由化が為されていなかったら、もしかしたら今でもちょっと不明瞭な食品が出回っていたかもしれません。
 程度はもちろんありますが、やはり競争こそが健全な市場を作るという、良い例だと思います。
 日本ブランドの食品は十分輸出できる最高のレベルに達していますし、政府は、農業は儲かるんだということを示し、また輸出が簡単に出来るようなシステムや援助をするべきでしょう。
 値段さえ合えば、どんな国にだって食べ物は売れるのですから。
 
 
 さて、なんかタイムリー(?)なことに、前回ちょっと扱ってちょっと話題になった「一円起業」について、ちょっと詳しい解説が今回のメルマガに載ってますので、ちょっとだけ紹介です。
 
 [数字でみる日本]
 ● 12,393件
 12,393件とは、資本金が1円からでも会社が設立できるという特例制度を利用して実際に会社が設立された数です(平成16年5月21日時点、経済産業省調査)。昨年2月の制度創設以来、この特例制度を利用した会社の設立が順調に増加しています。また、12,393件のうち資本金の額が本当に1円からスタートした会社は538件もあります。
 
 おー、538件も1円スタートですか。
 ちょっとどんな業種でどんな会社か見てみたいですね(笑)
 
 ただし、この特例制度を利用して会社を設立した場合は、5年以内に株式会社であれば1000万円、有限会社であれば300万円以上まで資本金を増資しなければならないので、事前にしっかりと資金計画を立てる必要があります。
 
 あら、結局それなりに資本がしっかりしてないとダメなんですね。
 でもこれはいいと思いますよ。
 やはり法人というのはそれなりに信用性というものが大切ですし、その1円企業が会社として成り立つのかどうか5年かけて見定めるという意味もあるのでしょう。
 
 これまで会社設立後の増資により規定の資本金の額を満たし、本制度を「卒業」した会社は528件にものぼり、みなさん夢の実現に向けて一生懸命頑張っています。
 
 残念ながら10社ほど脱落している模様です
 
 新事業への挑戦ということでは、「大学発ベンチャー」企業も注目を集めています。大学の持っている新たな技術やビジネス手法をもとに、主にライフサイエンスの分野での起業が着実に増え、平成16年3月末現在で「大学発ベンチャー」は799社に達しています。
 
 ベンチャー企業が日本を支える大企業になる日がいつか来るといいですね。
 
 
 [編集後記]
 北朝鮮から帰ってきた5人のお子さんたちに出会いました。バスのタラップから降りたところで「お帰りなさい」と声をかけました。みんな涼しげな眼をしていました。握手をしようと手をさし出しますと、はにかみながら手をさしのべてくれました。両手でしっかりと握手し、「がんばって下さい」と励ましました。礼儀正しいさわやかな子たちでした。
 
 でも帰ってきた子供達からすれば、何を「がんばる」のかまだ分からないかもしれませんね。
 しかしいつかその意味がジーンと染み渡れられるようになれればいいですね。
 
 ホテルの部屋で両親たちと睦みあっている光景をかいまみて、私は教育勅語を想い出していました。(私は小学5年生で終戦を迎えた古い人間です。)「父母に孝に、兄弟に友に、夫婦相和し、朋友相信じ・・・」教育勅語のエッセンスは儒教の真髄そのものです。朝鮮半島は、仏教もさることながら儒教の教えが深くしみ渡った地域です。そういった風土の中で、すくすくと育ったいい子たちではないか、と感じました。
 
 時代は変わりました。
 堂々と教育勅語を評価する言葉を発することができるようになったのです。
 戦前戦中でもイイものはあったというちゃんとした現実が見れるようにもっとなってほしいですね。
 話がそれましたが、まぁ朝鮮での儒教はたまに弊害にもなってますけどね。
 やっぱり「古い人間」は儒教はまた特別な思い入れがあるのでしょうか。
 
 子たちはことばもわかりません。生活環境も激変します。たいへん苦労することでしょう。しかし、思慮深い、人を思いやる心を持ったすばらしい両親の許で、ふるさとにとけ込んでいってくれるものと思います。まわりの方々も、静かに見守り、温かい手をさしのべていただけるよう、心からお願いいたします。(せいけん)
 
 小泉さんのところでも書きましたように、蓮池薫さんは日本に住み続けることでどんどん明るくなっていきましたから、子供達も日本のすばらしさにどんどん触れていって欲しいです
 そしてそのための支援は惜しまずやってほしいと思いますね。
 一番の問題は、他人のことなどお構いなしの腐りきったマスコミでしょう。
 世論がそれに気づくことも大切ですし、また政府もおそれずその辺はもっと突っ込むべきだとやえは思います。
 
 
 以上、今週のメルマガレビューでした。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

平成16年5月28日

 月2万円か、消費税13%か

 
 イラクで日本人ジャーナリストが殺されたそうですね
 なんかこの事件についての新聞の号外まで配られたらしいですけど、正直やえとしましては特になにも感想はありません
 コメントも特に思いつかないのです。
 しかし、むしろというかやはりというかなんというか、マスコミの方が騒ぎすぎているような気がして、ちょっと辟易です。
 一般の国民的にもあまり関心は高くないんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 やっと収まりました年金問題ですが、結局クダラナイ未加入未払い問題に終始してしまって本質の議論が為されませんでした。
 全く無意味です。
 
 しかしそれでは全然もったいないですので、ここでやえが意味のある問題提起をしてみたいと思います。
 
 年金問題を解決するために「一元化」ということがさかんに言われたことは記憶にまだ新しいですが、ではもし本当に一元化したら一体どのような制度になってどれぐらい負担する事になるのでしょうか。
 そもそも年金問題とは、少子高齢化に伴い給付金が足りないというコトが発端ですから、一元化したところでどっちにしても負担率は増えてしまう事に変わりはありません
 だから、ではどんな制度にしたらどれぐらい払えばいいのかというコトをちょっと検証してみました。
 
 
 まずはおさらいです。
 現在国民年金の支払額は、月1万3300円です。
 対しまして厚生年金は、これは定額ではないのでちょっとやっかいなのですが、とりあえず平均で考えることにします。
 国税庁によりますと年収約448万円が総国民の平均所得だそうなので、月換算だと37万円ですね。
 で、社会保険庁のサイトに厚生年金の支払額が詳しく表で載っていますので見てみますと、月37万円の場合の負担額は22等級の月額2万5802円となっています。
 つまり、厚生年金は平均2万5802円支払っていると言えます。
 ただし厚生年金の場合は半分は会社が負担する事になっていますので、本人が支払う額は月12901円です。
 こう考えると国民年金とあまり変わりませんね。
 
 さて、では年金を一元化した場合、制度はどのようなモノが考えられるでしょうか。
 やえは「分かりやすさ」を重視した時、多分この二つしかないと思います。
 
 1.総国民年金制度にするという方法。
 2.消費税に統合し税額を上げるという方法。
 
 よって、この二つを検証してみることにします。
 
 まず、現在の年金の総給付額はいくらなのか調べてみました。
 こちらによりますと、なんと40兆円もかかるということです。
 
 まず総国民年金制度にした場合ですが、単純に総給付金40兆円を20歳〜65歳までの人の数で割れば、一人あたりの負担額が出ることになります。
 総務省の資料によれば、全国人口は、1億2668万8364人。
 ウチ、生産年齢人口(20歳〜65歳)は67.00%だそうなので、約8500万人ですね。
 よって、40兆÷8500万=47万0558円です。
 これは年間ですから、月計算だと3万9213円となります。
 うわお。
 月に約4万円ほど払えば国民年金でまかなえる事になります。
 すんごいですね。
 ただし、すでに今参議院で成立しかけている法律案では、1/2は国庫で負担するようになっていますので、最終的に総国民年金制度にした場合の一人当たりの月々の負担金額は「2万円」ということになるでしょう
 
 現在の制度では厚生年金の半分を企業が負担する事になっているので1万3千円程度の負担で済んでいますが、厚生年金をやめて総国民年金制度にするなら、厚生年金の企業負担分が無くなるというコトになるので2万円まで負担額が増えてしまうということなのでしょう。
 
 では次に、消費税にした時の場合を検証してみます。
 
 現在消費税は5%ですね。
 ただし、その中の1ポイント、つまり1%は地方税となっており地方財政に回されていますので、ここでは考えない事にします。
 で、財務相によれば、平成15年度の消費税による歳入は役9兆5千億円です。
 つまり消費税4%につき9兆5千億円の歳入があるということですので、1%につき2兆4千億円ぐらいの歳入ですね。
 そしてさっき年金給付の総額は40兆円と言いましたから、単純計算16%で年金支給額全額まかなえるということになります。
 もちろん今の4%+1%は今まで通り必要ですから、5%+16%で、年金を消費税に一元化するためには消費税21%にしなければならないというコトになります
 
 ただし、国民年金に一元化した場合の時も1/2は国庫で負担するというコトをあわせて考えましたから、消費税に一元化の場合もそれは考えるべきでしょう。
 消費税を21%にするなら、国庫負担金が不要になるというコトなので、その分だけ所得税等の税率を下げるべきでしょうからね。
 つまり16%の半分は国庫負担ということにしまして、8%。
 で、現状の5%とあわせまして、消費税に一元化するのであれば税率を13%にしなければならないという結論になります
 
 
 総国民年金にするなら月2万円
 消費税に統合するなら税率13%です。
 
 
 この二つの案にもやはり一長一短あると思います。
 消費税の場合は、これはいつも言っているんですけど、年金受給者からも負担させることになります
 また、普段生活している分には、なれればさほど気にならないかもしれませんが、これが車とか家とか建てる時になったら、ものすごい負担になってしまうでしょう。
 もしかしたらそれも慣れなのかもしれないですけどね。
 一方、未納問題は完全に無くなりますね。
 また税率を上げれば所得税は低くできることは出来ます。
  
 国民年金の方は、もちろん集め方にもよるのでしょうけど、やはり100%回収できるとは思えません。
 それから国民年金だと有無を言わさず一律で金額が決まるので、言ってみれば「人頭税」とも言える、かなり厳しい方式だと言えるでしょう。
 払っているという実感があるので、分かりやすさならこっちの方が分かりやすいかもしれません。
 またずーっと一律なので、払う方からすれば計画はしやすいですよね。
 
 さて一体どっちがいいでしょうか。
 
 
 というワケで、突然ですが、ちょーひさしぶりの「週末特別企画!!国民の選択〜応or否」です。
 お題はこちら。
 じゃん。
 
 

質問 年金制度一元化。アナタならどっちを選ぶ!?
総国民年金制度 月2万円負担
消費税統合化 税率13%
その他

コメント




過去の投票 Petit Poll SE ダウンロード 管理
 

 よく考えて答えを出してみてください。
 もちろん、他にこのような方法もあるよっていうご意見もお待ちしています。
 
 よーくかんがえよー、おかねはだいじだよー♪
 うーう、うーう、うううー
 

平成16年5月31日

 哀悼の意は必要なのか

 
 最近「ええええええええええええ」とかの検索で飛んでこられる方がたまにいらっしゃるんですけど、ええと、それで何を調べたいのか教えていただけませんでしょうか(笑)
 確かに検索結果画面はちょっと面白いコトになっていますけど(笑)
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日は、御意見板にて次のようなご指摘を頂きましたので、ちょっと触れておきたいと思います。
 

 イラクでのジャーナリスト襲撃について、本題とずれていて失礼ですが、一言申し上げます。
 お二人は亡くなられた可能性が高いのですから、そのことを取り上げられるのならば、まずそのことを悼むのが人(日本人)というものではないでしょうか。
 そう思えないのなら、そもそも取り上げるべきではないと思います。
 第一声から「騒ぎすぎ」「関心は高くない」と言うのは、良い取り上げ方とは思えません。

 
 おっしゃりたいことはよく分かります。
 生前の善悪はともかく死者に対してはそれなりに悼む気持ちを持つっていうのが日本人の美徳であるという点は、まさにその通りだと思います。
 だからやえは、このジャーナリスト2人が死亡したコトに対して、それなりの気持ちを表す言葉をサイト上に書くという行為そのものは、間違ってはいないと思います。
 しかし、これはもうやえの持論というか、過去にも何度も言っているコトなのですが、人間とは全くの赤の他人の死にまで悲しむようには出来ていないのです
 一昨年に書きました「米国同時多発テロル」について、こちらこちらで文章でも書いていますが、結局そのような哀悼の意とかを表明する基準っていうのは、「目立っているかどうか」でしかないような気がしてなりません
 
 一昨年はあのテロルからちょうど一年目だったので、テレビやマスコミがものすごい騒いで、だからネットのサイト上でも「哀悼の意を」という感じの文字がたくさん踊っていましたが、しかしその一方、同じ年の8.6では、その手の文字はほとんど見ませんでした
 やえは東京に来てから愕然としたのですが、8.6という日がなんの日かということすら知らない人が多いんですね。
 広島に原爆が落とされた日です。
 多分一度の攻撃で人間が人類史上最も多く死んだ日です。
 ですから、もしヒューマニズムだけで人間が死んだというコトに対して哀悼の意を示すのであれば、なにはともあれ8.6に対してそうしなければ、そのヒューマニズムはウソだというコトになるのではないでしょうか。
 でも、9.11には多数の人が「哀悼」を示し、8.6にはそうでない人がとても多かったというのが現実なのです。
 ではその違いは何かと考えれば、やはり「目立っているかどうか」しか考えられないのです。
 
 御意見板では「そのことを取り上げられるのならば、まずそのことを悼むのが人(日本人)というものではないでしょうか」とおっしゃっていますが、その場合、もし「なぜ交通事故は減らないのか」という題材の文章を書くことがあるのであれば、その文章の冒頭に「まず交通事故で亡くなっている年間数万人の方々に哀悼の意を捧げます」と言わなければならないコトになります
 戦争を語る時だってそうなりますよね。
 戦争を語る際には常に、戦争でなくなった軍人さん、原爆で無くなった広島や長崎の方々、東京大空襲や上陸戦を強いられた沖縄の方々、その他日本や外国で無くなった方々全ての人に冒頭でまず哀悼の意を捧げなければならなくなります。
 
 それに対して、「それは全体的な事例の意見の場合であって、今回のイラクの件は個人が注目される個別な問題だ」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、しかしやえにしてみれば今回のイラクの件は、全体的な事例の問題でしかないのです。
 すなわち、今井・高遠・郡山の3バカや安田・渡辺の開き直りツートップらの一連の事件と同じであって、そのまま「一連」に過ぎないのです。
 
 もちろん死んでしまったコトに対してやえにも「かわそうだな」と思う気持ちはあります。
 特に残された家族の事を想像すると、それはもう言葉に言い表せない深い悲しみがあるコトでしょう。
 しかしそれらはあくまで「深く想像すると」というレベルでしかないハズなのです。
 所詮他人の死なのですから、そこには「自分と他人」という越えられない壁があるのです。
 それなのに、今はマスコミ、特にテレビが映像付きで家族のそういう場面を垂れ流してしまうもんですから、なんとなくもらい泣きしてしまって、なんとなくもらい悲しみしてしまうのです。
 だけど、それは本当はあくまで「なんとなく」でしかなく、「私的」なコトでしかなく、だから私的な部分で同情するならそれに対してどうこう言うつもりはありませんが、公的な場面においてまでそこまで気持ちを踏み入れるというのはむしろどうなのかなってやえは思います。
 
 やえは死んだ方を全然存じ上げません。
 たまにテレビに出たり、朝生とかも出演された事があったそうですが、やえは全然記憶にありません。
 だからその方が亡くなられたという事実は、おとといも昨日も今日も亡くなった、明日もあさっても一年後も亡くなるであろう交通事故にあう方の死の事実と、なんら違いは無いのです。
 交通事故で亡くなった方、イラクで亡くなった方、共に私的な部分では可哀想だなと思いつつも、では交通事故を無くすためにはどうすれば良いかという公的な論や、ではイラクに日本政府が撤退勧告しつつも行ってしまう人たちの責任はどうなのかという公的な論とは、全く別問題でしかないのです。
 
 もし、世界中の、今こうやってやえが文章書いている間にももう何人もの子供や人間が死んでいるでしょう、そんな人々一人一人に本当に心を痛めているのでしたら主張に一貫性はあると思いますが、しかしそうでないのであれば、公的なモノにまで、自分が関係ない人の死に対して悲しまなければならないとする風潮は間違っているのではと、やえは思います。
 
 9.11の件に対する哀悼の意は、それは政治的意図に使われるからという意味から、安易に哀悼の意を表明するサイトや人たちに警鐘を鳴らしました。
 また3バカの時は、マスコミが「人質になって可哀想」という私的な感情だけで、公的な責任である彼らの軽率さ無責任さを隠そうとしましたので、それには批判が必要でした。
 幸いな事に、国民はマスコミの欺瞞を見抜き、それに騙されるコトはありませんでしたね。
 しかしそれが一段落して、今度は人質だけでなく死んでしまったというコトで、もしかしたら世論が沸騰してしまうんじゃないかと危惧していたんですが、マスコミは煽ってましたが国民はそうでなかったので、やえはホッとしたのです。
 
 前回の冒頭分はそういう意味であり、つまりイラク在留邦人問題という「一連」の問題としか見ていない意見であります。
 それに対し「哀悼の意を表明すべき」という意見は、私的な部分ではとても共感できるモノではあるのですが、公的な部分においては否定させていただくしか無いと考えています。
 
 マスコミは、特にテレビは、あまり私的な部分を公の場持ち込むのはやめるべきだと思います。
 3バカ家族は自ら記者会見したのでアレですが、マスコミの方からわざわざ自宅に押し掛けてプライベートな言葉を出させるのは、もう見苦しいとしか表現しようがありません。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、公私を使い分ける意見を応援しています。
 
 
 ご意見ありがとうございました。
 今回は否定的な事を書きましたけど、決して「もう意見を書くな」ということではありませんので、またなにかお気づきの事がありましたら、どうぞご遠慮なくご意見をお聞かせ下さい。
 ありがとうございました。
 

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