☆やえニュース☆

3バカと年金と自己責任米英が独自指揮権を承認小泉メルマガレビュー手のひら返しと少数意見これからの日本の国家ビジョン1 これからの日本の国家ビジョン2 これからの日本の国家ビジョン3小泉メルマガレビューこれからの日本の国家ビジョン4これからの日本の国家ビジョン5これからの日本の国家ビジョン6

平成16年6月15日

 3バカと年金と自己責任

 
 清々粛々と国会会期末恒例の不信任案が出て否決されましたね。
 もう時間の無駄以上何も生まない“恒例”です。
 明日で国会は終わりです。
 これから参議院選挙ですね。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 さて。
 イラクの人質3バカ事件があったじゃないですか。
 高遠はいつの間にか元気に講演とかしてるなぁとか思ったんですが、郡山なんか損害賠償訴訟とかやってて所詮金が欲しいだけだったのかと思ったんですが、あの3バカです。
 で、本人はともかくとしましてですね、ちょっと前にはその3バカに対する擁護論がいくつかありましたけど、その一つに「国家とは、国民に何があっても、どんなことをしようとも、絶対に責任を果たさなければならない」というのがあったと思います。
 国民絶対論とでも呼べばいいのでしょうか、欧州にはこのような考え方の方が多いのではないかということで、やえも触れたコトがあります。
 サヨクさんにこのような考え方の人が多いですね。
 
 一方、話が急に年金の問題になるのですが、年金制度をどうするべきかという話で結構多く言われた意見に「義務加入ではなく任意加入にすべきだ」というモノがあります。
 簡単に言えば、「払いたい人だけが払って、払った人だけ貰えるようにすればいい」というコトですね。
 まぁ今でも年金加入は義務なんですけど、払っていない人には支給されない事になっています
 
 だから今でもある意味自己責任的な年金制度ですが、しかしこれには批判はないですよね。
 3バカに対する擁護論は、「国家とは、国民に何があっても、どんなことをしようとも、絶対に責任を果たさなければならない」ということなのですから、年金の「払っていない人には支給されない」とは矛盾しているコトになるハズです。
 だからもっと批判されてもおかしくないハズなのです。
 もし「何があっても国家は国民に責任を果たさなければならない」と言うのであれば、年金払っていない人にも支給されないとおかしいコトになりますからね。
 
 つまり「国民絶対主義」はオカシイと言えるのです。
 やはり、ある程度は国民も責任を負わなければならない部分はあるのです。
 年金はある程度負担しなければならないし負担しなかった人には支給されないワケで、政府が避難勧告を出している地域には入らないようにしなければならないしそれを守らなかったのであれば政府が無理して救出をしなければならないということにはならないワケなのです。
 
 国民絶対論というモノは「国家<国民」なのでしょう。
 国家と国民の議論になると必ずこういう話になって、「お前は「国家>国民」なのか。戦前はそうやって国民に押しつけて若い命がいっぱい散ったのだ」とか言う人がいたりするのですが、やえも言われたコトあるんですが、やえはそうではなく、国家と国民は対等だと思っています。
 「国家=国民」ですね。
 国家が国民に対して義務を果たすのは当然のコトですが、そのと同じぐらい国民は国家に義務を果たすというのも、これまた当然のコトなのではないでしょうか。
 
 国民の義務と言うと、税金とかという話になって、税金払っているんだから国家は何でも言う事を聞け、というぐらいの勢いで色々と主張される方いらっしゃいますけど、国民の義務とはそんな目に見える税金を払う義務だけとはやえは思いません。
 例えば、政府が撤退勧告を出している地域には入らない、というのも立派な国民の義務なのではないかと思うのです。
 
 税金を払っている代わりに道路とか橋とか水道とかインフラを整えます。
 しかし税金を払っているからといって無制限に選挙権が与えられるというワケではありません。
 外国人には参政権はありません。
 税金をたくさん払っている人は、払っている分対価としては戻ってこないでしょう。
 一方税金を全く払っていない人でも、最低限の生活は保障していたりします。
 日本には兵役はないですが、戦争になったら自衛隊は国民を守る義務があります。
 しかし住んでいるところが前線基地になってしまったら家があっても非難しましょう、マスコミは節度を守りましょう、お医者さんは協力してください、公共交通も協力してください。
 
 そして年金負担金を払っていない人には、年金は支給されません。
 
 国家と国民の間には対等のバランスで成り立っているのです。
 決して税金だけ払っていれば、その対価分見返りがあって0歳から全国各地の参政権もあって自衛隊や警察や検察が100%自分の身を守ってくれて危険な目には絶対会わなくて北朝鮮が攻めてきても家でゴロゴロしているだけで絶対安全で働かなくても満足に一生暮らせて負担しなくても年金は貰えてしまう、というワケでは決してありません。
 国民には税金だけでない、場面場面によっての条件や義務があり、それに伴って国家にも国民にも権利が発生するのです。
 
 それが責任であり、国民一人一人自分にある責任がつまり「自己責任」なのです。
 義務も責任も無制限にあるのではなく、両者が対等な関係によって履行されていくのです。
 そして、このバランスがあってこそ自己責任論も正当に生きてくるワケです。
 
 
 一方では自己責任を問い、一方では国民絶対主義を取るようでは、主義主張の一貫性がありません。
 これらの問題は、つきつめれば「国家と国民の在り方」ということなのですから、あまり簡単に感情にまかせてその場だけの言葉を発してしまうのはどうかと思いました。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、対等な国家と国民を応援しています。
 

平成16年6月16日

 米英が独自指揮権を承認

 
 天堕さんから急に「文章短めに令」が出ましたので、しばらく簡潔にいこうかと思っています。
 長めの文も、読みやすいサイズにカッティングとのことで。
 手軽に読めるやえにゅーすをめざしマース。
 
 はい。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます
 
 
 かつて無いほど日本の独自外交が出来ている、日本が主体的に自主性を持って存在感を示せている、と言えるのではないでしょうか。
 

 自衛隊「多国籍軍」参加、米英が独自指揮権を承認
 
 〈1〉自衛隊は日本独自の指揮下で活動する〈2〉日本の方針に反する多国籍軍司令部の要請は、断ることができる〈3〉イラク復興支援特別措置法に定める活動が困難となった場合は、活動の中断や、撤退ができる――としている。日本政府は、こうした方針を、多国籍軍司令部の主要構成国となる米英両国に伝え、すでに了解を得ていることも明らかにした。
 (中略)
 自衛隊はこの方針に反する多国籍軍司令部の要請を断ることができるだけではなく、方針にのっとった活動が困難と判断すれば、活動を中断したり、部隊を撤退させたりできる。独自の指揮権とあわせて米英両政府はこの点についても了解済みで、政府は「我が国の主体的な判断の下での自衛隊の活動は担保される」と強調している。

 
 しかも多国籍軍の命令・要請を蹴るコトすらできるとのことです。
 軍隊内において指揮権が複数にしてしまうと混乱の元になりますから、本来ならこういう事態は米英軍としては避けたいのではないかと思うのですが、そんな中、日本はよく独自指揮権を認めさせたモノです。
 
 最近軍事軍隊の問題がまた憲法問題になってしまっている、10年前の議論に戻ってしまっていますが、日本は湾岸戦争の時のようなコトを繰り返してはならないと思います。
 金だけ出して後はしらーんってヤツですね。
 あの時は保守論壇からも「金だって立派な貢献だ。だったら他の国はそれだけ金を出してみろ」という論調が出ていましたけれど、やはり金と人命とでは“見た目”の重みは違います
 それでは、特に力こそ正義を信じてやまない白人連中には、なかなか納得されないでしょう。
 まして当時よりも現在の方がもっと日本の国際的な立場は多くなモノになっています。
 そんな中でいかにその責任を果たすのか。
 小泉さんはガンジガラメの法律や規則の中で何とか国際的な責任を果たそうと道を探っているのだと思っています。
 そして今までのような行動や決断を実行しているのでしょう。
 
 フランスとかは軍隊を出さないのに日本が出す必要があるのか、という意見もあるみたいですが、今回ばかりはフランスの方がどうなのかなとやえは思います。
 日本のテレビとかの伝え方を見ると、アメリカ以外の国の行動が必ず正しいという勢いの伝え方が多いですが、しかし今回はちゃんと国連で決議を採択したワケですし、その採決にはフランスとかも賛成していて全会一致しているワケですから、賛成したのにそっぽを向くというのはどうかと思います。
 まぁ小泉さんの言葉じゃないですけど、外国も色々諸事情も色々というところなんでしょう。
 イラク戦争に対しては、半分ぐらいはアメリカ(とイギリス)に対する敵愾心で反対した部分もあるのでしょうから、簡単にそれを翻すワケにもいかず、また世論もそうなので、反対する理由の無くなってしまった国連決議だけは一応スジを通し、しかし形として見えやすい軍隊は派遣せず世論を押さえた、というところなんだと思います。
 
 
 というワケで、日本自衛隊には頑張ってもらいたいですね。
 日本の存在感を存分に示してもらいたいと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、国連様お墨付きの自衛隊派兵を応援したいと思います。
 
 

平成16年6月17日

 小泉メルマガレビュー

 
 「文章短めに令」中なんですけど、こればっかりは短くしようがないのでいつも通りです。
 意識だけは短めに。
 
 
 小泉内閣メールマガジン 第144号 ========================== 2004/06/17
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● サミットと国会を終えて
 小泉純一郎です。
 シーアイランド・サミットを終えて、12日に帰国しました。サミットでは、テロの問題、イラクの問題、石油価格高騰の問題などにくわえて、北朝鮮の問題について、各国首脳と率直に意見交換しました。
 
 サミットではなんと北朝鮮の核問題と合わせて拉致問題をも議題に挙げてしまいました小泉さんです。
 これについてはキムジョンイルも大激怒で、内外のテレビで「我が方に防御的な核抑止力をさらに強化するための十分な理由を与えるだけである」と逆ギレしています。
 北朝鮮に対してもの凄いプレッシャーになっているコトはこれを見れば明らかなワケで、つまり小泉さんが果たした役割はとても大きいモノだと言えるでしょう。
 どうしてこれをシッカリと報道しないのでしょうか。
 そして評価しないのでしょうか。
 
 イラクについては、折りしも国連の安全保障理事会で、イラクへの主権移譲、そしてイラクの復興支援についての新しい決議が全会一致で採択されました。
 
 昨日の更新でこれについては触れましたね。
 自衛隊も派遣します。
 
 シーアイランドでイラク暫定政府のヤーウェル大統領と話す機会がありましたが、「イラクではサマーワで活躍する自衛隊の皆さんを皆歓迎し、その活動に本当に感謝している。これからも日本の自衛隊の支援活動を継続してほしい。」とお礼の言葉がありました。
 
 イラク人の中にも色んな考えの人がいるというのは言うまでもないコトです。
 そんな中には、ただ単純にアメリカや外国人を毛嫌いしている人もいるようですが、そしてそんな人たちばかりを日本のメディアはピックアップしていますが、逆に歓迎している人がいるのも動かしようのない事実です。
 そのような人たちに対しては、多分日本自衛隊をとても歓迎し感謝してくれていると思います。
 そして、他の外国舞台の中でも一番活躍し感謝されているのは日本自衛隊なのではないかと、日本人のやえとしましては思っています。
 
 私は、「イラクを復興させるのは、どこの国の人でもない。イラク人自身だ。親米勢力と反米勢力の対立を乗り越えて、民族や宗教の違いを越えて、イラクの人々が力をあわせてイラクの復興のために頑張ってほしい。米、英や国連をはじめ多くの国々が進んでイラクの国づくりに支援の手を差しのべようとしている。」と、イラク人自らが復興に立ち上がることの大切さを伝えました。
 
 これは小泉さんの当初からの持論ですね。
 この言葉の中身を現実的に考えればかなり難しい理想論ではありますが、それを目標にするコト、日本的に言えば「コトアゲ」することも、それはそれで意味のあるコトですから、こういう場では相応しい言葉だと思います。
 実際「民族や宗教の違いを越えて」という発想は、日本人ぐらいしかしないんじゃないかとは思いますが、それ以上に「国を想う」という発想に欠けがちな“イラク人”には、ちょうどいいバランスの言葉なんじゃないでしょうか。
 
 イラクに安定した民主国家ができ、イラクが復興することは、日本にとっても世界にとっても必要なことです。
 
 主に石油がですが(笑)
 
 新しい全会一致の国連安保理決議のもとでの自衛隊の支援活動は、
  (1)日本の指揮下に入る、
  (2)非戦闘地域に限る、
  (3)武力行使と一体にならない、
  (4)イラク特別措置法の枠内、
 これら4点を守って、イラク暫定政府が要請した多国籍軍の中で、これまでどおりの人道復興支援活動を行うことになります。
 
 まぁ今までとさして変わりはないですね。
 多国籍軍という国際的責任を果たしているように見せつつ、今までとあまり変わらないという、小泉マジックです(笑)
 
 外交の分野で、北朝鮮の問題、イラクの問題は、日本にとっての重要な関心事項ですが、同時に世界にとっても重要な事項です。日本独自で努力するのと同時に国際社会と協調しながら問題解決に取り組んでいかなければならないと思います。
 
 イラク問題は世界の問題になっていますから、この問題ではその中でいかに日本の存在感を発揮するか、指導力を持つか、責任を果たすかが重要です。
 一方北朝鮮問題は、本来は極東アジアだけの問題ではあるところですから、いかに大げさに宣伝して世界を巻き込むかが日本にとってはポイントになるでしょう。
 そして小泉さんはうまく世界を巻き込みました
 元もと経済は世界大国の日本ではありますが、しかし今までが今までだから仕方ないですからこういう言い方になりますけど、この結果は、世界の大国を相手に対等に、それ以上に、外交力を発揮した小泉パワーの集大成とも言えるのではないでしょうか。
 
 昨日(16日)、150日間の通常国会が閉幕しました。道路公団民営化法案など政府から重要な法案を国会に提出しましたが、与党の議員の協力を得て、また、有事関連の国民保護法制などは野党の議員の協力も得て、そして国民の皆さんのご支援のもとで、多くの重要法案が成立しました。
 
 あれだけ騒がれていた有事関連法案が年金問題の陰に隠れてアッサリと通ってしまったのは、これはよかったのかもしれません。
 まぁ民主党の方にしても、「どうしてあんなのに賛成したのか(つまりなぜ自民党に迎合したのか)」と言われずに済んだという側面もあるんでしょうしね。
 年金はまあまあ大切なのでしょうけど、国防の方がより大切なのは明らかですから、これはこれでよかったのではないかと思います。
 
 年金改革法案の国会での採決には、混乱がありました。しかし、少子化、高齢化が進む中で、高齢者と若者がお互いに支えあいながら持続可能な年金制度を維持していくためには、今回の改革は決して先送りのできない改革です。
 
 あの強行採決、実は野党が審議の後、議長マイクを無理矢理奪って採決できないようにしようという動きがあったので、先手を打って審議中断して採決を取った、という話らしいんですけどね。
 だって審議中断しなくても与党は賛成多数取れるんですから、数十分程度を急ぐ必要なんて無いんです。
 いつぞやの牛歩牛タン戦術炸裂本会議じゃないですし。
 だからこそ西川議員とかがちょっと席を外している時、つまり一息入れている時のホッとしていた時の不意打ち審議中断だったのです。
 まさか野党もそのタイミングでそうくるとは思ってなかったのでしょう。
 もちろん野党がマイクを奪うなんて行為をとれば世論からの批判は避けられないのでしょうけど、しかしマスコミは野党をあまり責めないという悪習がありますし、それ以上に批判よりも法案を通すという責任を果たす方を自民党は選んだのでしょう。
 政権政党として。
 
 今回の法律によって、年金改革は大きな一歩を踏みだしました。これから、さらに、制度の運用の改善や、与野党が一体となって将来に向かって年金の一元化に向けた検討を始めることなど、よりよい社会保障制度をめざして改革をつづけていきたいと思います。
 
 今のままの制度でいいと思っている人はそうはいないでしょう。
 以前紹介しましたように、今回の改正では給付と負担の割合を現実に即した形にしているワケですから、改正しないよりはした方がいいのです。
 「予想出生率と実際の出生率が違っていた。だから改正は間違っていた」という意見がありますが、今の法律と改正案を比べたら、現実との開きの差は改正案の方が少ないワケですから、改正しないよりはした方がやはり良いのです。
 そもそもこれで改正は金輪際しないというワケではなく、改正案にも5年ごとに見直すとありますし、その5年ごとでなくても所詮法律なのですから、ドンドン変えていけばいいのです。
 
 経済の面では、ようやく明るい兆しが見えてきました。これを地方や中小企業にまで広げ、「改革の芽」を「大きな木」に育てていくのが私の責任だと思います。
 皆さん一人ひとりが、企業が、そして地域が、自らの知恵と工夫で、やる気をもって努力できる、そしてその努力が報われるような社会にしていかなければならないと思っています。
 
 ちょっと前の新聞にも企業の判断する好況不況アンケートみたいなモノの結果を出していましたけど、やはりほとんどが不況から回復しているとしていました。
 もはやこれは認めざるを得ない事実です。
 もちろん一つ一つみれば厳しい企業もあるのでしょうけど、しかし好況とは全ての企業が100%満足している状態というワケではありませんし、バブルの頃だって倒産した企業はあるワケですから、やはり好況不況とは全体的にを総括した形で判断するしかないのです。
 だから「明るい兆し」は認めなければならない事実なのです。
 小泉さんのおっしゃっている通り、これからの課題は地方や中小企業でしょう。
 どうしても中央の好況(不況もですが)が地方に波及するのは年単位の時間がかかるようですから、それを少しでも早くする努力が必要ですね。
 参議院選挙に出る竹中大臣にはこの辺をこれから頑張ってもらいたいところです。
 
 平成13年6月に始めたメルマガは、ちょうど創刊3周年を迎えました。これからも、メルマガでいろいろなことを語っていきます。皆さんもどしどし、意見や感想をお寄せください。これからも、皆さんとともに成長するメルマガを目指して頑張っていきたいと思っています。
 
 あら、今日はちょっと長めだなぁと思っていたのですが、そういうことだったのでしょうか。
 というワケで、こちらも皆さんとともに成長するメルマガレビューを目指して頑張っていきたいと思っています。
 
 
 冒頭にも言いましたように、今「文章短めに令」中なので、大臣とかゲストさんは飛ばしまーす。
 単に面白くなかったとも言いますけど(笑)
 
 
 [編集後記]
 シーアイランドでは、集まった各国の首脳たちの素顔を垣間見ることができました。ブッシュ大統領とは2度目の対面でしたが、ハーバードの大学院を出ておられるのにまるで気取ったところがなく、正義感が強く、率直で、陽気な、典型的アメリカ人という印象を受けました。
 
 ハーバードって、悪漢で、歪んでいて、陰気で、アメリカ人らしくない人が卒業するのでしょうか(笑)
 
 各国首脳は、さすが一国の舵取りをするだけの方達とあって、「老練だなあ」としたたかさに感心させられたり、「手堅いなあ」と緻密さにうならされたり、強い個性の持ち主ばかりで、それぞれのお国柄やお人柄を強烈に感じました。
 
 い、いや、せいけん先生も国会議員じゃないですか。
 総理への野望は全然ないのでしょうか。
 まぁどっかの民主党議員のように「ワシは総理になる男」と連呼するよりはいいですけどね。
 冗談にしか聞こえませんから(笑)
 
 フランスのシラク大統領はサミット10回目、イギリスのブレア首相は8回目、ドイツのシュレーダー首相は6回目、ロシアのプーチン大統領は5回目。ブッシュ大統領と小泉総理は4回目です。サミット以外の場でも、何度も直接会って話をしている首脳たち。すでに旧知の間柄です。会議の合間には、本当に打ち解けた雰囲気で、様々な話に花が咲いていました。
 
 トップにはトップにしか分からない苦労や悩みがあるのでしょうからね。
 むしろ似た境遇同士の方が気楽なのかもしれません。
 今も昔も、国が違えど王族同士の方が仲が良かったりしますしね。
 
 これら首脳が一堂に会するサミット(首脳会議)は、実のところ首脳以外の人間は全く立ち入ることの出来ない世界です。首脳たちの真剣な、丁々発止のやりとりの中で、表に出てくるのはほんの一部なのではないかと思います。全体会議を通じて、小泉総理が最も多く発言した首脳だったとのことです。日本の平和と繁栄にとって、小泉総理が各国首脳と築いてきたこの信頼関係は大きな財産です。(せいけん)
 
 それはまた、小泉さんしゃべりまくりですか(笑)
 存分に存在感を発揮したのでしょう、やはり小泉さんは外交の時が一番楽しそうですね。
 こうやって自分たちのリーダーが世界の頂点の場でこのように存在感を発揮しているというコトに対して、日本人はもっと誇っていいと思います
 どうしても日本人は、引っ込み思案というか、奥ゆかしさが美点という美学があるので、それが高じて自虐的になりがちですけど、誇れるところは素直に誇るべきだとやえは思います。
 
 拉致問題も、こうやって世界全体でジワジワ追いつめる体勢が出来つつあります
 無理に急ぐ必要はありませんが、早いに越した事はないでしょうから、出来るだけ早くあの家族達が幸せに暮らせる日を実現させてください。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

平成16年6月19日

 手のひら返しと少数意見

 
 今日のやえにゅーすは箇条書き方式でお送りする予定だったのですが、書いてみたら2つのコトしか扱っていなかったのが露呈したのでいつも通りです。
 ただ、ちょっと今日の書き方は箇条書きっぽく、段落と段落の間が尻切れトンボかもしれません。
 お察しください。
 にゅーん。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 ちょっと前まであれだけ「国連中心、こくれんちゅうしん、コクレンチュウシン」と叫んでいたのに、なんなんでしょうか、この手のひらの返しようは
 マスコミも野党も、では一体どうすれば納得するというのでしょうか
 国連中心にしろって言ってて、それが実現したら別の事を言い出す。
 これでは多分今言っている事が仮に実現したとしても、さらにまた別の事を言って難癖を付けるのでしょう。
 
 当サイトではよく「国民はすぐに一昔前の空気を忘れる」というコトを言っていますが、今回はすごいです、一年未満の前の事すら忘れてしまったかのようです
 「国連は大事だ、これからの世界は国連こそが中心となって動いていくんだ」
 そういう考えが世論を占めていたような気がするんですが、いきなり国連軽視です。
 多分日本人にとって国連とはかなり遠い存在でしかなく、だからこそ批判のために名前を利用していただけに過ぎないのでしょう。
 
 小泉さんの説明もこれで二回目ですね。
 今まで日本の総理があんなり仰々しく記者会見をしたという記憶がやえにはちょっと無いのですが、それも小泉さんならではと言えるのでしょうか。
 で、その一回目は、自衛隊がイラクに初めて派兵する時のモノですね。
 バックがワインレッドのカーテンだったアレです。
 あの時は「説明になっていない、具体性が欠ける」とかという批判がされていましたけど、今回は聞かれませんね
 つまり今回の説明はかなり具体的だったというコトなのでしょう。
 そして内容では批判できないので、憲法論という最後の盾を持ち出してきたのでしょう。
 
 これは世論の声ではないですけど、いわゆる「反米保守」は「北朝鮮と戦争をしてまで拉致被害者を取り返してこい」と主張していましたけど、やはり今の世論を見ていたら、そんなのは夢のまた夢ですね。
 だって国連決議という“大儀”がある自衛隊派兵に対してでもこの世論の反発です。
 これでどうやって外国に攻め入るコトが出来るのでしょうか。
 反米保守はまずはこの世論をどうにかすべきでしょう
 
 
 ところで「少数切り捨て」の議論がありますけど、どうもやえにはこの議論に対して違和感が拭えません。
 だいたいこの言葉が出る時の議論の雰囲気からして、民主党の意見こそを通すべきだ、と言わんばかりだったりするんですが、それこそ民主主義を踏みにじっていると言えるのではないのでしょうか
 だって少数には違いありませんから。
 ではどうするのが理想的かと言えば、それは以前こちらで書いたコトがあります
 簡単に言えば、自民党が草案を作り、民主党や公明党や共産党が議席数に比例するぐらいの分量だけ修正案を出して、全会一致で可決する、という方法です。
 これなら、選挙の結果がそのまま法案に反映されるので、理想的と言えると思います。
 
 ただ問題なのが民主党や野党が与党と全面反対する時です。
 今回の自衛隊派兵なんかそうですね。
 この場合どうするかと言えば、もう仕方ないですから多数の与党の意見を反映させるしか方法がないでしょう。
 与党の方が数が多いのですから、それが民主主義の根幹たる選挙の結果なのですから、それが民主主義においては正しいと言えるのです。
 
 選挙において多数を取れなかった政党は何らかの形で譲歩しなければなりません
 自分たちの考えが100%通ることは決してありません。
 それが選挙の結果なのですから。
 だから年金法案に関しても、民主党がゴリ押しするのは間違っています。
 もし自分たちの考えを法案に反映させたいのであれば、与党と野党の議席数に比例する程度の譲歩をするべきなのです。
 
 それがある意味3党合意だったのですが、しかし後になってから民主党はそれを反故するような言動を取ってしまい、全面対決してしまいました。
 これでは法案に民主党案を反映させることが出来ないでし、それは民主党から蹴ったのですから、後はもう与党案を通すしかありません。
 法案を通さないというのは、これは少数の意見の方を通すというコトですから、民主主義では無くなってしまいます
 
 つまり、民主主義における「少数意見の反映」という課題・命題をいかにクリアするかというそのポイントは、やはり野党にあるんですね。
 野党や少数政党がそういった「少数の意見」を拾い取って、それを国政の場に反映させなければならないのです
 決して野党は与党と対決するためだけに存在するモノではないでしょう。
 もちろん現与党が失敗した時の政権の受け皿という面もありますが、もう一つ野党には少数の意見を国政の場に反映させるという大きな仕事があるのです。
 日本の不幸はここにあって、つまり社会党も新進党も民主党も、与党自民党との対決しか考えることが出来ていない、していないのです
 転じて、少数意見がないがしろにされ続けているというコトが言えるでしょう。
 
 もしくは、(一部)の日本人は、少数意見を国政の場に反映させるという一見地味な仕事は全然評価しない、というコトが不幸なのかもしれませんけどね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、国連も民主党も応援していません。
 
 

平成16年6月21日

 これからの日本の国家ビジョン1

 
 長文を書いてみました。
 題して「これからの日本の国家ビジョン」です。
 イラク戦争を通じて、今までの日本はどうだったのか、そしてこれからの日本はどうあるべきなのか、やえの視点で述べていきたいと思います。
 というかまだ書いている途中なのですが、とてもじゃないですけど一回の更新で全部を載せられるような分量ではないので、数日に分けて載せていきたいと思います。
 しばらくおつきあい下さい。
 
 この間に大きな事件が起きませんように(笑)
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 まず、今までのやえのスタンスを振り返ってまとめておきましょう。
 
 やえはイラク戦争をどう捉えていたのか。
 これには二つの視点があります。
 
 ・アメリカをどう考えるのか
 ・日本の国防、日本の戦争をどう考えるのか
 
 イラク戦争の問題で生まれた「反米保守」と「親米保守」、ついでにポチ保守という言葉ですが、それらが示すように、今回の問題でアメリカに対する距離感というかアメリカをどう思っているのかというコトが、かなり重要視されるようになりました
 
 これは何度も言ってますが、ぶっちゃけ、やえはアメリカは嫌いです。
 アメリカ帝国主義って言ってもあながち間違いでもないと思いますし、グローバルスタンダートという名のアメリカンスタンダードを押しつけてきますし、もちろん大東亜戦争の時の非戦闘員を虐殺した原爆とか東京大空襲とかの怨みは忘れてはいけないと思います。
 そもそも白人なんてモノはトンデモナイ連中ですからアレですし、白人以外でも、黒人とかアラブの人とかも全然共鳴できないですし、ましてシナ人なんて信用すらできないですし、韓国人はゴミ餃子です。
 基本的にやえは外国は好きじゃないです。
 そしてそれと合わせてアメリカには先の大戦の怨みもありますし、さらにまして大きな顔を今でもしているアメリカは嫌いです。
 色々な影響がもし無ければ、そんなことは無いので無意味な仮定論ですが、アメリカなんて無くなってもらってかまいません。
 というか歓迎します。
 
 よって、思想的というか考え的には「なにがなんでも反アメリカ」という考え方も理解できなくはありません。
 賛成したい気持ちもあります。
 
 しかし、そう簡単にはいかないのが現実論です。
 「日本の国防をどう考えるか」という部分において、そう簡単に反米を安易に掲げるコトは出来ないのではないかと思っています。
 
 日本は大東亜戦争に負けて、軍隊を取り上げられました。
 今では自衛隊という存在も扱いも中途半端な世界的に見てもなんとも奇妙奇天烈な部隊が一応存在していますけど、本来なら“普通の国”に見合う“普通の軍隊”を持つべきで、主権を回復してからまずそれをすべきでした。
 しかしそれを日本人から放棄してしまいまったんですね。
 特に冷戦期に入ると、世界中の防衛論は全てアメリカとソ連の代理戦争に収縮され、特にその中でも日本はその享受を最も受けた国になったと言えるでしょう。
 アラブでは部族対立があり、ヨーロッパなどは東西陣営国が混在していましたから、人ごとでは済まない現実がありました。
 しかし日本ではそれほど現実的な脅威があったワケではありません。
 極東を見ても、北朝鮮という東陣営の国に対しては韓国という対立西陣営(軍事国でしたが)がいましたし、中国はむしろアメリカに目が向いていましたし、経済建て直しにも力を入れていた時期でもありますので、直接日本の脅威にはなりませんでした。
 日本海と太平洋に囲まれているという地理的な条件も大きく幸いしたコトでしょう。
 よっと日本は、アメリカ西陣営に組みさえしていれば、何の問題もなく、軍事・戦争という“余計な事”を考える必要もなく、経済だけに集中できたのです。
 このことが、元もと国防というモノの意識が希薄な日本人から、さらに国防の意識を遠ざけてしまった要因になったのです。
 
 ハッキリ言ってしまえば、日本は楽をしていたのです。
 言い換えれば、ズルをしていた、とも言えてしまうでしょう
 自分の手を汚さずに国防というモノが出来てしまえているのですから、いしつか考えるコトすらもしなくなってしまいました
 
 しかしそれは歪んだ考え方でしかありません。
 確かに戦争という大きな争いは日本では起きませんでしたが、目に見えないところで甚大な問題が色々と起きてしまいました。
 最もそれを象徴するような問題と言えば、そうです、拉致問題です。
 今でこそ拉致問題は国是となっていますが、ちょっと前までは誰も知らないような問題でしかありませんでした。
 長年日本人は「自分の身は自分で守る」という意識がなかったために、このような“侵略”を許し続けてしまったのです。
 日本人自身もそれに気付かないまま
 一部の日本人はそれに荷担すらして
 
 冷戦体制が崩壊して、拉致問題もやっと多くの人の目に触れるようになって、日本人はようやく目が覚めました。
 自分の身は自分で守るというコトはどういうコトなのか、60年かけてやっと思い出したのです。
 長年タブーだった軍隊論が国防論がやっと普通に議論できるようになったのです。
 
 
 (つづく

平成16年6月22日

 これからの日本の国家ビジョン2

 
 民主党、またマニフェストを作ったらしいですが、前回のマニフェストはどうしたのでしょうか。
 はい。
 それは前回の衆議院選挙が終わって早々に白紙撤回してしまいました
 現実不可能な甘い公約をし、選挙が終わったら白紙にする。
 今回もそうするのでしょうか。
 
 ところで自民党は、ちゃんと選挙時に掲げた政権公約をちゃんと守っているか、このように公表しています
 もちろん自分で言っているコトですから中身についての議論はあるでしょうけど、少なくとも民主党よりは何千倍もマシですね
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日は昨日の続きです。
 昨日の更新をまだご覧になってない方は、まず昨日の更新をご覧下さい
 
 
 
 
 日本の国防論はここからはじまります。
 「日本の国防、日本の戦争をどう考えるのか」というのは、まずこれらの前提を考えておかなければなりません。
 いくら日本人が国防に目覚めたからといって、急に日本が普通の軍隊を持てるようになれるというワケではないでしょう。
 すでに60年かけて楽をする体制を日本は作ってしまったのです。
 憲法も法律も政府見解も法解釈も組織も団体も人間の思想信条まで、「戦後60年間体制」が張った根は、日本の中に深く深く根付いてしまっています。
 
 もうここまで来てしまったら、そう簡単には、一,二年程度ではそれを覆すコトなど出来はしません。
 国家体制を覆す勢いで、つまりクーデターでもすればそれは可能でしょうが、今の体制を存続させたままでは、普通考えれば「戦後60年間体制」を作った時間と同じぐらいの時間をかけなければ、それをひっくり返す事などできないでしょう。
 
 それでも現在の国際状況を見れば、そしてそれに対する日本の立場を見れば、とてもじゃないですけど60年なんて悠長なコトは言ってられません。
 はやく“普通の国”にならなければならないでしょう。
 
 今はそういう時期なんです。
 60年かけて溜まったツケが、いま一気に噴出しているのです
 今の日本の体制は戦争から“忌避”するように作られていますが、目指すべきところは戦争が出来る普通の国です。
 この両者は全く矛盾しています。
 真反対に位置する考え方です。
 だからこれを修正するコトはかなり無理があるコトなのです。
 まして60年かけて作ったコトを数年で変えようとするのですから、相当無理をしなければならないのです。
 
 そのためには、時には不条理なコトも耐えなければならないのではないでしょうか
 
 60年をたった数年で戻るのです。
 それぐらいのツケは覚悟すべきです。
 主権侵害されてもその場では全く対処できなかったのですから、今北朝鮮に対して情けない態度しかとれないのもツケですし、日本が普通の軍備を持とうとするるためにアメリカの力を借りなければならないのもツケですし、世界の場で責任を果たすためにアメリカに追随する形しか取れないのもツケです。
 
 全部60年間のツケです
 
 当時何もしなかった、問題をどんどん先送りにしてしまったツケが、いま一気に来ているのです
 今たまったツケ対して文句を言うだけは簡単ですが、結局それは過去にため込んだという先送りにしてしまったという「罪」を、正面から見てない見ようとしていない無責任な論でしかないと思います。
 もし責めるのであれば、一所懸命ツケを払おうとしている「今」ではなく、ツケを溜め続けた「過去」に対してではないのでしょうか。
 
 
 やえのスタンスはこうです。
 アメリカに対してはよい感情を持っていませんが、それでも日本がよくなるためには「耐えがたきを耐え」の精神でやっていくしか無いのではないのでしょうか、と思っています
 だから精神的には反米を取りたいとは思いますが、現実的には“大儀無き”イラク戦争にも参加せざるを得ない、という考えで、今まで論を述べてきました。
 もちろんイラク人、というかアラブの人々に対しても、どうも変だなという不信感があるのも否めません。
 イラクにも同情できなかったですから、なお一層日本のツケ払いのために、どっちかと言えばアメリカ寄りにならざるを得ないような言説をしてきました。
 
 
 (つづく

平成16年6月23日

 これからの日本の国家ビジョン3

  (今週の『新・ゴーマニズム宣言』より)
 
 
 
 
 え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!????
 
 
 
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 現在「これからの日本の国家ビジョン」という続き物を書いておりますので、先日の更新をご覧になってない方は、まず昨日の更新をお読みください
 
 
 
 
 蛇足になりますが、そのツケ払いを認識しているのかどうかは分かりませんけど、その視点から見れば、小泉さんはかなりしたたかにツケを払っているように見えました
 なんだかんだ言われながら、ついには日本自衛隊を多国籍軍(不完全ですが)に参加させるまでに持って来たのです。
 まだまだ課題はありますが、自衛隊が普通の軍隊になる階段を着実に歩んでいると言えます。
 無理しながらでもここまでこぎつけたという小泉さんの功績は、十分評価に値すると思います。
 
 
 さて、もう一つ蛇足ですが、付け加えで一言。
 日本が今このようなコトになってしまったのは、やはり自民党の責任が大きいと思います。
 そのポイントは二つありまして、結党時に改憲出来なかった点と、結党以降自民党が強すぎたという点です。
 
 当時の自由党と民主党が合併して自由民主党になったのが昭和30年、西暦1955年です。
 戦争終結からちょうど10年が経っていました。
 もちろん主権は回復していました。
 だから、これを機に憲法論議が行われても良かったのかもしれません。
 しかし「それから「保守合同」による自由民主党の結党までの十年間は、終戦後の社会的・経済的混乱、急激な民主的改革、占領政策の変化等によって、文字どおり激動と混乱を続け、平和条約締結後も占領政治の後遺症からぬけだすことに精一杯で、いわば戦後民主政治確立への、生みの苦しみを続けた「準備期」であったといえましょう。」(「自由民主党のあゆみ」より)ということから、ちょっとそれを望むのは酷だったのでしょう。
 自由民主党は結党以来憲法改正を「党是」としてきましたから、それを掲げるだけで精一杯、むしろ主権回復からたった7年でアメリカが押しつけた憲法を改正すると主張したことだけで「良くやった」と言えるのかもしれません
 
 もう一点。
 もし自民党結党から憲法改正論議がタブーになる間、そうですね、中曽根先生が総理総裁の時ぐらいまででしょうか、その間に一回でも政権交代があったら憲法改正のチャンスがあったかもしれません
 自民党は改憲が党是になっていますから、それを掲げて選挙に望み、政権を奪取すれば一気に憲法改正の機運になっていたコトでしょう。
 しかし残念ながらそのチャンスはありませんでした。
 ずーっと自民党は政権の座に座り続けたからです。
 10年前に一度自民党は下野していますが、もはやこの時代には憲法論議はタブーと化していて、とてもじゃないですけどそれを掲げての選挙など不可能でした。
 自民党は社会党と組むという手を使って政権復帰を果たしたぐらいですから、言わばこの時代が戦後最も日本が左に寄った時代だと言えるでしょう。
 憲法改正なんて夢のまた夢のお話だったのです。
 
 
 (つづく

平成16年6月24日

 小泉メルマガレビュー

 今日は木曜ですので、連載中でも問答無用で小泉メルマガレビューです。
 まだまだいくよー(゚∀゚)
 
 
 小泉内閣メールマガジン 第145号 ========================== 2004/06/24
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● イラク復興支援の継続
 小泉純一郎です。
 昨日(23日)、沖縄戦没者の追悼式に出席してまいりました。2年前、3年前の6月23日と同じように、梅雨が明けて青い空の下、強い日差しがふりそそいでいました。
 沖縄を訪れ、花をたむける度に、「二度と悲惨な戦争を起こしてはならない。」という思いを強くいたします。
 
 やえです。
 大東亜戦争では日本中に大きな傷跡を残しましたが、中でも沖縄は唯一上陸戦となった、最も悲劇が起こった戦場の一つと言えるでしょう。
 やはり大東亜戦争での大きな悲劇であった原爆が投下された広島で生まれたやえとしましても、いろいろと思うところはあります・・・。
 
 世界には紛争が絶えません。しかし、平和を求め、復興を目指して努力している人々がいます。イラクでは、6月30日、イラク人による政府に対して主権が移譲され、世界中の国々の協力のもとにイラクの本格的な復興に向けて新たな歩みが始まります。
 
 6月中と言われていた主権委譲ですが、結局ギリギリの30日になったのですね。
 いま国連やこの暫定政権に対してもアメリカの傀儡でしかないという批判が起きていますが、しかしこういうのは段階の問題ですから、徐々にでも前に進むのは間違いではないと思います。
 では今のままでいいのかと言えば、決してそうではなく、前に進んでいるのは確かなのですから、それを無視して批判するというのは「批判のための批判」にしか聞こえなくなってしまうので、必要以上の批判はやめた方がいいんじゃないかと思います。
 
 イラクに対する開戦時には、世界の国々のなかに立場の違いがありましたが、今回は、国連の安保理事会で、イラクの復興支援に国連加盟国が協力するように全会一致の決議ができました。そして、イラク人による政府に主権が移譲される。情勢は依然として厳しいですが、イラクの再建は一歩一歩進んでいます。
 
 この決議もアメリカの傀儡に過ぎないという批判がありますね。
 そんなこと言い出したら国連決議は、だいたいの場合において、案件を議場に挙げた国の傀儡議決と言えてしまうでしょう。
 ほぼ賛成ありきで議題にするワケですからね。
 もちろん事前に十分な根回しをして。
 やえなんかは、そもそも国連はそういう体質なのだから元もとあまり期待はしていないと主張していたワケですが、しかしそれに対して反米保守さんなんかは「国連は大事だ」とか「国際世論は大切にしなければならない」とか言っていたワケで、もうなんだか矛盾の宝庫になってきましたね
 
 先日のサミットでも、イラク暫定政府のヤーウェル大統領と話す機会がありましたが、ヤーウェル大統領は、「サマーワの自衛隊の活動はすばらしい。」「イラクでは皆歓迎し、感謝している。これからも是非、日本の自衛隊の支援活動を続けてほしい。」と感謝の言葉がありました。
 私は、イラクに安定した民主国家ができることは、日本にとっても世界にとっても必要なことだと思いますので、自衛隊のイラクでの支援活動を今後も続けていきたいと思っています。
 
 前にも言いましたが、ヤーウェル大統領以外だけでなく、大統領と同じように感謝している国民というのもたくさんいるでしょう。
 日本国内の報道では派兵反対している人ばかりをピックアップしていますが、こういう人たちにももっと目を向けるべきだと思います。
 
 そのとき大切なのは、日本がアメリカやイギリスと同じようなことはできないということです。第一に、自衛隊の活動は日本の指揮下に入ること。第二は、この自衛隊の活動は非戦闘地域に限ること。そして、第三には、武力行使と一体にならないこと。そして、第四には、現在のイラク支援特別措置法の枠内で自衛隊が活動するということを守っていくこと。この四点を大事に守りながら、日本も国連の加盟国として日本にふさわしい責任ある活動をしていかなければならないと思っております。
 日本は、イラク暫定政府によって派遣を要請され、国連安保理の全会一致の決議にもとづいてつくられる多国籍軍の中で、これまでと同じようにサマーワでの人道復興支援活動など自衛隊の活動を継続します。経済協力の実施とあわせて車の両輪として、イラクの復興のために努力してまいります。
 
 ある意味この条件って、ただ多国籍軍に入るよりもかなり好条件というか優遇されているというか我が儘放題な条件だと思うのですが、どうでしょうか。
 湾岸戦争の時は日本はお金だけを出して、そして世界世論から批判されたワケですが、今回の日本はかなり高い評価を得ているような気がします。
 湾岸戦争の時も国連決議が出ましたから今回の件と条件は似ていますので、では日本の対応はまたあの時と一緒でいいのか、今自衛隊派兵に対して批判している人はその辺のご意見も伺ってみたい気がします。
 
 多国籍「軍」という名前ですので不安を抱いている皆さんもいらっしゃると思いますが、今回の多国籍軍はイラクがクウェートに侵攻したときにこれに対抗するために設置された多国籍軍とは役割がまったく異なります。イラクの復興と人道支援活動も目的としている多国籍軍なのです。
 
 と思ったら、小泉さん自ら前回の時と違うと否定(笑)
 まぁ立場上仕方ないでしょうけど、小泉さんも本音と建て前の狭間に挟まれて大変ですね。
 
 将来、イラク国民から、一番自分たちが苦しいときに日本は支援の手を差しのべてくれたという評価をいただけるような復興支援活動を続けていきたいと思います。
 
 この辺も本音と建て前を使い分けましょう。
 アメリカを悪者にして、それを助ける日本ということで。
 ほら、ヤクザさんの使う手ですよ。
 一方では怒鳴り散らして、その後優しい手をさしのべると。
 日本は美味しいところだけ持っていきましょう(笑)
 
 一昨日(22日)、EU議長国アイルランドのアハーン首相、EU委員会プローディ委員長と会談しました。シーアイランド・サミットの余韻冷めやらぬ再会です。
 
 これがまた微妙なんですよね。
 EU各国の立場とEUそのものとはやはり温度差があって、EU議長としての立場と自国の首相としての立場というのもあって、その辺の感覚はちょっと日本人では分かりづらいモノがあると思います。
 ちょっと前にニュースで読んだんですが、EUの代議員選挙っていうモノがあるらしいのですが、EU民としてはあまり興味が薄いそうです。
 まだまだEUという枠組みの権限とか存在とかがハッキリしていないそうで。
 
 サミットと言えば、各国首脳とは、世界の政治経済など重要な問題のほかに、面白い話もしているんです。例えば、初めてサミットに参加したカナダの首相は、私に会うなり、「ミスター小泉、あなたは本当にプレスリーが好きなのか?」と聞いてきました。
 
 出ました、小泉さんの外交裏話(笑)
 このメルマガではこういう話をしてくれるので、面白いんですよね。
 小泉さん、昔プレスリー曲を自ら選曲したCD出していましたよね。
 それプレゼントすれば良かったんじゃないですか?(笑)
 
 ドイツのシュレーダー首相は、一昨年のカナナスキスのサミットの後、私と一緒に日本の政府専用機でワールドカップサッカーの決勝戦を見に来たんですが、日独首脳会談の後、飛行機にも一緒に乗ったんだから、サミット会場内を移動するのに使うカートがあるんですが、「カートに一緒に乗ろうか。」と言うので、私の運転でシュレーダー首相と一緒にカートで会場内を移動したんです。
 
 いやあ、素晴らしく各国首脳と対等に渡り合っていますね。
 しかもフレンドリーに。
 もちろん小泉さんはG8の中でもトップクラスの国のリーダーなのですからそう出来て当たり前という気もするんですが、まぁそれはそれで色々ありますから、こういうのは素直に評価したいと思います。
 今までの総理はどのようなことがあったのか知る機会が無かったので分かりませんが、こういうことはマスコミはもっと伝えるべきですし、国民も知るべきなのではないでしょうか。
 
 ブッシュ大統領は、「3年前に『真昼の決闘』のポスターをあげたけれども、今でも持っているか。」と聞くので、「ちゃんと持っていますよ。」という話をしたり、イタリアのベルルスコーニ首相とは、私がオペラの作曲家ヴェルディとかバイオリンのパガニーニが好きなので、そういう音楽の話をしたり、ソフィア・ローレンなどのイタリアの女優の話をしたり、面白いんですよ。
 
 多趣味の小泉さんの本領発揮(笑)
 芸は身を助けるとはよく言ったものですね。
 
 フランスのシラク大統領は、「自分は焼酎を持っているんだ。相撲も好きだ。また日本に行きたい。」と言っていましたし、ロシアのプーチン大統領は、「娘たちも日本が大好きだ。」と。
 
 特にシラク大統領は親日家として有名ですよね。
 今度G8で、各国酒自慢大会とか開催したら面白いんじゃないですか?(笑)
 
 イギリスのブレア首相とは、私が、会議のときに、『セルフ・ヘルプ』という本、これはイギリスのスマイルズという作家の著書で『自助論』とか『西国立志編』と訳されていますが、これが明治時代に日本でベストセラーになったという話をしたりと、いろいろな話をするんです。
 
 ごめんなさい知りません(笑)
 
 EUは、5月1日に、新たに10カ国が加盟し、25カ国、4億5千万人、世界のGDPの28%を占める世界最大の統合経済となりました。
 私の学生のころは、EUとは言わず、まだECと呼ばれる緩やかなグループでした。EUが統一通貨を作ると聞いたときは、夢のような話だと思っていましたが、それが今、『ユーロ』という形で現実のものになっている。各国が国境を越えて協力を深めている。すばらしいことだと思います。
 
 まぁ場所によって事情が違いますから、EUの例がどこでも通用するというモノでもないとは思いますけどね。
 ただ一つの例としては興味深いと思います。
 まだまだ発展段階ですから、これからも良い部分悪い部分共に注目していく必要があるでしょう。
 
 今年の8月にはアテネでオリンピックが開かれます。国境を越えて世界中から選手達が集い、正々堂々と力と技を競い合って欲しいと思います。アテネに向けて練習を重ねている日本選手の皆さんをみんなで応援していきたいと思います。
 
 今日は参議院選挙の公示日なのですが、見事に選挙の事はスルーです(笑)
 もちろん総理という公職の立場ではそんなことは言えないんですけどね。
 というワケで、オリンピックより先にある暑い中の選挙戦、みなさん頑張ってくださいねー。
 
 
 
 ・ オリンピックへの思い(アテネオリンピック女子テコンドー日本代表 岡本依子)
 大勢の方のあたたかいご支援のおかげで、オリンピックに出場できるようになり大変感謝しております。
 日本代表のテコンドー選手であることに責任と誇りを持って、精一杯頑張ります。
 
 おおっ、一時期話題になった、オリンピック出場の危機に見舞われたテコンドーの岡本さんじゃないですか。
 この度は大変でしたね & おめでとうございまーす。
 
 オリンピックでの私の夢は、私の持つ全ての力を発揮し、素晴らしい試合をして金メダルをとって世界中の皆さんに喜んで頂く事です。
 
 前回の五輪では銅メダルでしたから、今度はさらに国民からの期待、そしてプレッシャーがあると思いますけど、おっしゃっている通り全力を出し尽くして頑張って欲しいと思います
 
 皆さんから頂いた、たくさんの熱いメッセージを私の力にして頑張りますので応援よろしくお願いします。
 
 打倒韓国(笑)
 と、そんな気負いは必要ないですけど、どうか満足できるようがんばってくださいね。
 
 
 
 [編集後記]
 先週幕を閉じた第159回通常国会は「年金国会」でした。今国会で成立した改革法は、年金の給付と負担の大きな枠組みを決めたものです。年金については、読者の皆さんからさまざまな厳しいご意見をいただいています。もっとわかりやすく安心できる制度に、というのがおおかたの皆さんの意見です。それに応えるべく、自由民主党、公明党、民主党のいわゆる三党合意が行われました。年金の一元化問題を含む社会保障制度全般の一体的な見直しに取り組もうというものです。与・野党が党派を超えて努力しようというこの合意は、私は大きな前進だと思います。政府としても、経済界や労働界の方々の参加を得て、社会保障の在り方について協議する場をつくることにしています。
 
 うーん、どうしても一元化にするっていうかこだわるんですね。
 まぁ何をもって一元化と呼ぶかという問題もあるでしょうけど、やえとしては一元化が絶対正義とされているような今の空気にはかなり疑問を感じます。
 で、三党合意は民主党が破棄したんじゃなかったでしたっけ?
 
 アテネオリンピックまであと50日です。いよいよ本番が近づいてきて、強化合宿や練習試合など、最後の調整に向かっておられる代表の皆さんには、一日一日の過ぎるのがとても早く感じられるのではないでしょうか。これからも代表の皆さんのメッセージを随時掲載していきます。(せいけん)
 
 ニッポンちゃちゃちゃ♪
 ニッポンちゃちゃちゃ♪
 がんばれニッポン♪
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています♪
 

平成16年6月25日

 これからの日本の国家ビジョン4

 結局誰も気づいて頂けなかったのですが、22日はやえの誕生日です!!
 じゃーん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 もともと天堕さんなんかには期待もしていないのですが、ここまで見事にスルーされてしまうとさすがに複雑です。
 といっても、天堕さんなんか自分の誕生日を忘れるぐらいで、その日にケーキを目の前に出されても気づかず、「誕生日おめでとう」と言葉に出されて、「・・・・・・え?」と言うぐらいの人ですから、まぁそんなモノなのでしょう。
 誕生日なんてうれしくないおじちゃんに期待しても始まりません(笑)
 
 というワケで、やえにゅーすも丸2周年ですー。
 おめでとー。
 ありがとー。
 我ながらよく続いています。
 3年目を迎えましても、この調子でやっていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします♪
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 
 今日も「これからの日本の国家ビジョン」です。
 ちょっと短めです。
 前回の更新をご覧になっていない方は前回の更新をまずお読みください
 
 
 
 
 さて、以上がやえのイラク戦争を考える上でのスタンスです。
 これらを踏まえて、ではこれからの日本はどうすればよいのかを考えていきたいと思います。
 
 日本はどこを目指すべきなのでしょうか。
 当サイトで在駐アンケートとして「これからの日本防衛」というモノがありますが、このアンケートには「その他」を除いて次の6つの選択肢があります。
 
 1.従来通り
 2.米国集団自衛権
 3.日本一国自衛
 4.東亜軍事同盟
 5.日本盟主東亜同盟
 6.日本軍含む国連軍
 
 やえ的には、1、6はあまり選びたくありません。
 アメリカから独立するためには2もアレです。
 どうせ理想を目指すなら4より5ですよね。
 さらに言えば「大東亜共栄圏を再び」で5が最も理想的なのかもしれません。
 
 テレビか何かで誰かが言っていたセリフですが、「今の世界で一国だけで自主防衛できるのはアメリカだけだ」と言っていました。
 これはまさにその通りですね。
 さらに言えば、アメリカといえども同時に二国を同時に相手にする力も無いでしょうから、全く一国だけで自主防衛するというのはあまり現実的ではないのかもしれません。
 北朝鮮のようなガクガクしながらの逆ギレ外交をするならまだしもですが。
 だから、どっちにしても同盟は必要です。
 集団的自衛権が必要です
 「これからの日本防衛」とは、それをどのレベルまで、例えばNATOのような強固な組織作られた同盟を作るのかそれとも各国に一対一だけでの同盟程度にすませるのか、そしてどの相手と組むのか、例えばアメリカかアジアかヨーロッパか中国韓国はどうするのか、ということが重要な問題となってくると思います。
 
 ちょっと蛇足ですが、このアンケートの結果を見てみましょう。
 途中結果をみれるようにしたハズなのですが、どうも上手くいかないので結果が知りたい方はヤキモキしているかもしれませんが、ごめんなさい。
 これ去年の12月からはじめているずいぶん長い間行っているアンケートですが、なんと一位は「米国集団自衛権」だったりしています
 しかもダントツです。
 二位が「日本盟主東亜同盟」で割合が21.7%に対して、「米国集団自衛権」は39.1%です。
 コメントも多岐にわたり多く頂いておりまして、とても楽しく拝見いたしました。
 日に日に反米感情というモノは高まっていますから、今はじめたらまた違う結果が出るのかもしれませんが、どの項目にしても冷静なご意見が多かったので、なかなか興味深い結果だと思っています。
 このアンケートはいったん打ち切って、結果をご報告した後、また違うアンケートにした方がいいかもしれませんね。
 
 
 (つづく

平成16年6月28日

 これからの日本の国家ビジョン5


 お誕生日のメッセージありがとうございますー♪
 言ってみるモノですー♪(笑)
 中にはこんな人もいましたけど、コメントしづらいのでノーコメントで(笑)
 
 これからも一所懸命がんばっていきますので、応援よろしくお願いしますー。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 
 今日も「これからの日本の国家ビジョン」です。
 前回をご覧になってない方はまず前回のお話をご覧ください
 
 
 
 
 さて話を戻しましょう。
 
 イラク戦争を考えた時、果たして本当に攻撃に正当性があったのかどうかという点において、やはり大きな疑問が残ります
 しかし、やえは「防衛的先制攻撃論」には全面否定はしません。
 この論にはまだまだ議論の余地はありますし、正当性を認められる部分もあると思います。
 だからアメリカのアフガニスタン攻撃には反対しません。
 ただし、イラクに対しては「防衛的先制攻撃」が当てはまるかと言えばどうしても疑問は残りますし、大量破壊兵器があったのかどうかも疑問(ただし過去には存在していました)ですし、民主主義国家でないというのが攻撃の理由にはどう考えてもなりません
 過去には他国に侵略したり、大量破壊兵器で大虐殺したりしているので、イラクという国がが正しい国家だとは決して言えませんが、それでもアメリカから見て攻撃するほどの理由があったかどうかは疑問です。
 
 よって、キリスト教もイスラム教もあの辺の部族感情もあまり関係ない日本としては、積極的にこの問題には関わらないという選択がベストだったのではと思います。
 今の段階では国連決議が出ているワケですから、それには参加すべきだとは思いますが、しかしそれ以前のアメリカが突っ走っていた段階では日本は参加しない方が良かったのではないかと思っています。
 
 ただし、上のようなコトは、日本が“普通の国”だったときの場合の話です
 もし今のような状況の“普通でない”場合において自衛隊派兵を拒否していたら、アメリカとの関係もギクシャクしてしまった上に、国連決議が出ていても派兵が出来ず、また湾岸戦争の時のような惨めな結果を繰り返していたことでしょう
 
 つまり結局日本には選択肢はなかったのです。
 だからこそ、これから先の日本は、選択肢がなるだけたくさんできるようにする必要があるのです
 アメリカと友好関係を結ぼうが同盟を結ぼうが、日本に選択権があるように条件をそろえなければならないのです。
 
 「国の力」と言えば第二次世界大戦までは「植民地の数と広さ」でしたが、今は「軍事力」と「経済力」です。
 幸いなコトに今の日本は経済力はなんの問題もありません。
 後は軍事力だけです。
 軍事力さえ他国に見劣りしないぐらいの、日本の経済力に見合うぐらいの力をつければ、もうアメリカともEUとも余裕で肩を並べるぐらいの超大国になるコトが出来るでしょう。
 
 まずは憲法改正し、侵略はともかく戦争そのものを否定しない形にし、集団的自衛権を確立し、当然国連の常任理事国入りをはたすべきでしょう。
 国内の軍事産業をもっと活発化させ、核武装についても普通に議論できる空気にしなければなりません。
 当然、軍事教育も必要ですし、大学レベルにおいては軍事戦略学科を国立には必ず一つは作るぐらいのレベルにすべきです。
 自分の身を守るというコト、平和と戦争というコト、過去と現在の世界状況、民族・宗教と人間の関わり、そういったコトをもっと冷静に正しく教える必要もあります。
 そしてそれらを踏まえた上で、日本は世界トップの国であるという自覚その上で世界をどうリードしていくかという責任を、国民一人一人が持つような国造りをしていかなければならないのでしょう。
 
 そうしてはじめて「一人前の国」と呼べるようになるでしょう。
 日本が自分で自立して判断を下せる国家になるのです。
 
 日本が今目指すべき点はここです。
 
 そのためには、時には「耐えがたきを耐え」の精神も必要になるでしょう
 今は「普通でない状態」なのですから、普通の状態でいる感覚でものを言ってもはじまらないのです
 はやく日本は、普通で立派な国になるべきなのです。
 そしてそれは国民一人一人の自覚にかかっているのです。
 
 
 今日本のやり方に対して文句を言っている人は多いですが、ではそんな人は一体日本をどういう方向に導きたいのか具体的なビジョンを語ってもらいたいモノです。
 もちろん中にはそういう具体的なビジョンを語っておられる方もいらっしゃいます。
 
 小泉さんはアメリカが大切だと言っておられます。
 日米同盟が日本の平和に欠かせないとハッキリと語っていらっしゃいます。
 小沢さんは国連軍を作れと言っておられます。。
 それぞれの国が私利私欲をある程度妥しあい、国連がまさに世界の中心となって動かしていくべきだと語っていらっしゃいます。
 よしりん先生は日本独自で生きていくべきだと言っておらります。
 誰にも媚びない、核武装も辞さずに、強気に突っ走れと語っていらっしゃいます。
 
 そういうビジョンがあるからこそ、そこに至るための過程の論も、それとは相反する論への反論も筋が通るのです。
 
 しかし残念ながらここまでビジョンを明確に持っている人は少ないと言えるでしょう。
 一部の政治家や民主党やマスコミなどその代表例です。
 ただただ小泉さんや他の人に対して文句を挟むだけで、しかしでは日本はこれからどのような方向に向かうべきかということは全く語ろうとしません。
 そしてだからこそその場だけの急ごしらえの矛盾だらけのクダラナイ言葉しか出てこないのです。
 
 国民もそうです。
 小泉さんや政治家やよしりんや知識人に文句を言うだけは簡単です。
 しかし「これからの日本の国家ビジョン」を持たずして、この問題を語っても何ら生産性のない全く無意味な論でしかありません
 その論が正しいかどうかはともかくとしても、将来の国家ビジョンを語っているだけ小泉さんや小沢さんやよしりん先生の方が遙かにマシです。
 日本人一人一人が、自分の国をどうしたいのか、将来のことをしっかりと考えるべきでしょう
 
 そうした上で、やえは、「普通でない国日本」という現実をしっかりと見据え、将来に向かうためには今何をしておく必要があるのか、何が出来るのかということを考え、そして「自衛隊海外派兵に賛成」という立場を表明してきました。
 いつか近い将来、日本が「普通の国」になるために。
 
 
 (つづく

平成16年6月30日

 これからの日本の国家ビジョン6


 今回で最後になると思ったのですが、思いの外長くなってしまって、もうちょっと続きます。
 「これからの日本の国家ビジョン」です。
 前回をご覧になっていない方は、まず前回の更新をご覧下さい
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 
 
 最後に、日本が「普通の国」になった先のコトを考えてみたいと思います。
 
 先程も書きましたように、今この世界ではたった一国だけで自主防衛できる国は無いと言っても過言ではないでしょう。
 アメリカも、一国だけを相手にするのだったら無類の強さを発揮できるでしょうけど、例えばイラク戦争中には北朝鮮の問題はあまり触れないようにしていたというコトからも、二正面作戦だけはしたくないという態度がアリアリと見えていましたから、もはやアメリカでさえ複数の国を同時に相手に出来るほどの力はないと言えます。
 まして相手が核兵器を持っていればさらに事態は深刻になります。
 そう考えれば、やはり日本がどのような国になろうとも、どこかと手を結ぶというコトは念頭に置いておく必要があるでしょう。
 
 そうなるといくつか選択肢はあると思います。
 アメリカと同盟するという選択肢、極東アジアの国と同盟するという選択肢、ヨーロッパの国々と同盟するという選択肢・・・。
 しかし現実的に考えれば、今でも日本はアメリカと同盟を結んでいるワケですから、それを破棄するというコトは出来ないのではないでしょうか。
 「同盟の破棄=宣戦布告」ぐらいな意味合いになってしまいますからね。
 だからアメリカとの同盟は引き続き維持するコトになると思います。
 
 それを踏まえた上で、ではアメリカとの同盟をどの程度重要視するかというコトを考える必要が出てくるでしょう。
 
 
 ところで、やえも昔言ったコトがあるのですが、「世界三国志構想」という構想が一部ではよく語られています。
 すなわち「アメリカ vs 欧州 vs 日本(東アジア)」という3地域が中心となり、お互いを牽制し合うコトで世界の安定を図る、という構想です。
 
 冷戦のような二極化はバランスが良くありません。
 一方が倒れればそれで終わりですから。
 しかし三国だと、二国が戦争になればどっちが勝とうともお互い共どうやっても消耗するワケで、つまり戦争しない一国が利するというコトになるので、結果を見れば戦争が起きにくいというバランスが取れるのです。
 
 今、冷戦が終わってしまってアメリカ一国主義が出来てしまっています。
 正直まだまだヨーロッパはそれに対抗するまでの団結が出来ているとは言えません。
 しかし、そこに日本が台頭すれば、さらに欧州の団結は加速するでしょうし、しなくてもアメリカの目は二つに分散させるコトは出来ますので、結果的に三国志状態にする事は出来るでしょう。
 なかなか良い構想ではあります。
 
 しかし、この構想を主張する場合、どうも三国(アメリカ・欧州・日本)が対立し戦争状態にあるべきだと言わんばかりの勢いの人が多いような気がします。
 反米感情と、三国志の元ネタが戦争状態だからなのでしょう。
 だけどやえは別に敵対する必要は全く無いと思います。
 一見「世界三国志構想」と「日米同盟」は矛盾するかのように見えますが、決してやえはそう思いません。
 むしろ同時に進めるべきだと思います。
 
 例えば「北大西洋条約機構(NATO)」がありますが、これにはアメリカもイギリスもフランスもドイツも加盟しています。
 もちろんNATOが成立した背景には「ワルシャワ条約機構(WP)」という共産主義との冷戦構想があったのですが、しかし冷戦終結後もNATOは存在し続けています。
 アメリカとヨーロッパが一枚岩ではないコトは言うまでもありません。
 イラク戦争の時のように対立するコトもあります。
 それでも同盟としては成り立つんですね。
 むしろ同盟があるからこそ、言葉だけの対立で済んでいるとも言えるでしょう。
 
 だから、日本はアメリカとの同盟をないがしろにするのは得策ではないと言えます。
 なんでもかんでも言いなりになるのは問題ですが、距離を離しすぎるのも問題です。
 
 一番やってはいけないのが、八方美人政策です。
 どんな国でも平等に付き合うというコトです。
 と書くとなんか正しいように見えますが、言い換えれば、どの国に対してほどほどのつき合いしかしない、という意味になります。
 つまり、いざという時に本当にその国は日本を助けてくれるかどうかというのが分からなくなってしまうのです。
 そもそも対立している国が混在しているこの世界で、どの国とも仲良くしましょうと言ってしまう方が夢物語なのです。
 
 話が脱線しますが、かの宮沢喜一御大が外務大臣に就任した時、まず外務省の幹部達を集めてこう言ったそうです。
 「世界中の全ての国と争うことなく友好関係を作るにはどうしたらよいのか。明日までにレポートを提出しなさい」
 そして提出できた幹部さんは一人もいなかったそうです。
 当然といえば当然です。
 現実的に考えて、そんな夢物語みたいなことは出来るハズがないのですから。
 しかし日本はそんな夢物語を追い続けてしまいました。
 政治家も官僚も無理ということが分かりつつ、日本は夢物語を追い続け、そして歪みを生んだのです
 
 今はその歪みを強制している時期というコトは、上で散々語ってきましたね。
 どうもまだこの幻想にしがみつこうとしている人が多いみたいですが、どっちつかずの八方美人は絶対にすべきではありません。
 
 しかし、かといってアメリカだけにベッタリというワケにもいきません。
 となれば、やはりここでアメリカに対する距離を考える必要が出てくるワケですね。
 
 
 世界レベルでの組織では国連というモノがありますが、もう一つ大切な組織に、ちょっと前に行われたサミットというモノもあります。
 主要国首脳会議ですね。
 国連の常任理事国と違って、サミットを始めたきっかけが経済問題だっただけに第一回目の正式加盟国は、日本・アメリカ・イギリス・フランス・西ドイツの経済大国である5カ国だけ(イタリアは出席はしていました)でした。
 そうです。
 日本ははじめからサミットには参加していたんですね。
 前回のサミットで小泉さんが北朝鮮問題を取り上げたように、やはりここでの会議も世界状況に大きく影響を与えます
 だからサミットも、いえ歴史が深いサミットこそを日本の国家ビジョンとして戦略的に利用する必要があるでしょう。
 
 当然、国連の常任理事国には参加しておく必要もあります。
 サミットと常任理事国の二つを押さえておけば、少なくとも先進国と他の主要国との関係をある程度作ることが出来ます
 つまり世界三国志構想が成り立ったとしても、サミットと常任理事国の二つにおいて世界の安定を守ることが出来るのです。
 
 
 (つづく

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