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小泉メルマガレビューフリートークです小泉内閣改造新聞のよみかた幹事長はダレだ!?第二次小泉内閣発足小泉メルマガレビュー

平成16年9月16日

 小泉メルマガレビュー

 
 小泉内閣メールマガジン 第155号 ========================== 2004/09/16
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● ブラジル訪問
 小泉純一郎です。
 今週の13日、月曜日に東京を発って、飛行機で約24時間半、ようやくブラジルのサンパウロに到着しました。
 
 外遊中小泉さんです。
 というか、今日も外遊中だと思うのですが、このメルマガはどこで書いたのでしょうか。
 もしかしてホテルとかで時間のある時に書いて、日本の官邸にメールで送っているのでしょうか。
 小泉さん、インターネットをワールドワイドにフル活用してますね(笑)
 
 現在ブラジルには海外にいる日系人の約半分が住んでいます。実は、私の従兄弟も今から48年前にサンパウロに移住しており、短時間でしたが久しぶりに再会することができました。
 
 ニュースで拝見しましたよー。
 いとこさん、獣医さんですってね。
 「純ちゃんは全然変わってなかったよー」とか、いとこさんもうれしそうに語っておられました。
 
 サンパウロでは、まず、日本が経済協力しているチエテ川の護岸工事現場を視察し、午後には、飛行機とヘリコプターを乗り継いで、サンパウロ市北方350キロにあるプラドポリス市のサトウキビ畑・オレンジ畑と砂糖工場を視察しました。
 この地域は、1908年に日本からの第一回移民船「笠戸丸」に乗って、サンパウロの隣のサントスという港町に到着した移民たちが最初に移住した地域のひとつ。広大なサトウキビ畑を空中から視察しながら、当時の移民たちの想像を絶するご苦労をしのんで、花束を投下しました。
 
 約100年も前の船が今でも使えるんですか?
 まぁ何度も改装しているモノなのでしょうけど、それはそれは趣があるでしょうね。
 ロマンチックな小泉さんは、当時の情景を思い浮かべながら花束を投下です。
 
 下を見ると、運動場に「カンゲイ小泉首相」という大きな文字。予定外でしたが、運動場に着陸して、移住者の子孫の方々の大歓迎を受けながら、色々とお話をうかがいました。
 
 よほど感激したのでしょう。
 すぐその場でパイロットさんに「今すぐ降ろしてくれ」と小泉さんはおっしゃったそうです。
 普通日本の総理大臣とあろうモノが、ここまでの予定外のことをすると、後に控えているスケジュールはもちろん、警備の問題とかスタッフの配置とかかなり混乱するのですが、それ以上に感激したのでしょうね。
 その後の改憲か何かで、感激のあまり本当に大泣きしてましたし。
 ブラジルにはそういう魅力あるって言いますしね。
 
 ブラジルでは、サトウキビからエタノールを作ってガソリンに混ぜて、自動車の燃料に使っています。日本でもできないか、試してみる必要があると思います。
 
 うわっ。
 さりげなくスゴイ事言ってますよ。
 何気なすぎて多くの人はスルーしてしまいそうですけど、コレ、つまりガソリンが売れにくくするというコトに他なりませんから、こうなると黙っていないのが石油協会等です。
 石油協会はとても力のある団体でして、とても自民党とパイプの深い団体でもあります。
 もし小泉さんのおっしゃるコトが実現すれば、消費者にとってはいいコトですけど、本当にコトを動かそうとするとまたひと騒動ありそうですね。
 今は「小泉さんの言うことが正しい」と思っていても、いざ問題に手を付けると抵抗勢力がいろいろ出てきて、さらにマスコミなんかは小泉叩きのためにそっちに肩入れしていたりしますから、すごく大変なコトになるでしょう。
 例えば公共工事問題とか郵政事情の問題ですね。
 
 ブラジルから日本へ渡って外国語教育や地域レベルの国際交流を担当するJETプログラムのOBの皆さんや、私の訪問にあわせてちょうどブラジルを訪問していた日本の経済界の方々、ブラジルで活躍する日系企業の代表の方々と懇談し、日本とブラジルがとても身近な国であることを実感しました。
 これからブラジルの首都ブラジリアに移動して、ルーラ大統領と会談します。日本とブラジルの友好、協力関係の強化について話し合うつもりです。
 
 やっぱりですね、歴史的に繋がりがある国とは、より一層友好関係を築いておきたいですよね。
 南米という地域はまだまだ発展途上、言ってしまえば後進国が多いですから、それだけに様々な問題も多く抱えています。
 今後何かの火種になるかもしれません。
 南米には、あのフジモリ元大統領のペルーもありますし、親日国もけっこう多いのではと思っています。
 だからこうやって、ちょっと地理的には遠いですが、シッカリとコミュニケーションをとって、協力しあえるところは協力していきたいですね。
 
 ブラジルと言えば、思い出すのは、アテネオリンピックのマラソンのデ・リマ選手。トップで走っていながら妨害にあって銅メダルでしたが、笑顔でゴールインした姿は、人々にさわやかな感動を与えました。
 
 可哀想でしたね、あの人。
 でもよく最後まで走って、さらによく銅メダルを獲得したモノです。
 かっこよかったです。
 感動したっ。
 
 金曜日には、メキシコのフォックス大統領と、日本とメキシコの経済連携協定の調印を行い、来週はニューヨークで国連総会に出席する予定です。
 内外ともに難問が山積していますが、今週と来週は特に外交面に集中して、いろいろな課題に取り組んでいくつもりです。
 
 おおっ、ついに国連常任理事国入りに向けて動き出すのでしょうか。
 今の間は日本国内のコトは忘れて、大きな視点で日本を導いてください
 がんばってください。
 
 
 [特別寄稿]
 ● 郵政民営化の基本方針の閣議決定にあたって
  (経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)
 さる9月10日に郵政民営化の基本方針が閣議決定されました。昨年の秋以来経済財政諮問会議を中心に積み上げてきた議論がようやく一つの形になりました。
 
 さて、郵政民営化です。
 と言ってもですね、民営化してもなんかメリットがあるのかどうかやえにはもうよく分からなくなってきたので、特に言うことも無いんですけどね。
 ただ、小泉さんは総理になる前から郵政民営化を声高らかに主張していたワケで、そして世論はそれに賛成していた、という事実は事実としてあるワケです。
 
 「基本方針」の閣議決定に向けて、麻生総務大臣や生田日本郵政公社総裁をはじめとする関係者の方々と連日議論を繰り返してきましたが、どうしても平行線となる点がありました。
 具体的には、
(1)分社化のあり方。純粋持株会社にするか、窓口ネットワーク会社を持株会社にするか?
(2)2007年4月時点での民営化をどのようにするか。分社化でスタートできるかどうか?
 の2点でした。
 
 やえはよく分からないのですが、この「窓口ネットワーク会社」ってなんなのでしょうか?
 郵便・郵貯・簡保の3つの分社化は分かるのですが、もしかしてこれら3つのサービスの窓口を一括して行う会社というコトなのでしょうか。
 
 臨時閣議の場で総理は、「ようやく基本方針を決定することができた。なぜ公社じゃいけないのかというふうに言う声も聞くが、民間でできることは民間でやる、これがまさに改革の基本方針。だからこそ、郵政民営化は改革の本丸。全閣僚の協力で法案化を進め、来年の通常国会に提出して成立を図りたい。まだまだ外堀が埋まったところだ。これからが本丸。冬の陣、夏の陣が待っている。」と発言されました。
 
 もはや考え方の違いなのでしょう。
 つまり、官でも民でもどっちでも出来る、というモノなら民間でいいじゃないかっていう考え方が小泉さんで、どっちでもいいなら今まで通り官でもいいじゃないかっていう考え方が、まぁいわゆる郵政族の方達ですね。
 もはやこれはどっちが良いとか悪いとかの問題じゃないんで、いくら議論しても平行線にしかなりません
 
 ちょっとこの問題を語ってみます。
 民にした場合、窓口業務とかはかなり良いモノになっていくでしょう。
 昔の国鉄の態度の悪さは閉口するモノがありましたけど、JRになってから徐々によくなってきましたね。
 どうしても独占事業なので変わりきれない部分というところはありますが、それでも国鉄時代より格段に良くなっているのは確かです。
 また、民間の方が時代の流れにスムーズについて行くことが出来ます。
 やっと最近になってNTTの固定電話の加入権を廃止にしようという動きになりましたが、これが電電のままなら夢のまた夢だったコトでしょう。
 インターネットインフラも、未だにアナログだったりISDNのままだったりしていたかもしれません。
 電電が民営化した直後などブロードバンドなんて想像も出来なかったワケですから、もしその当時「民間にする必要がない」と言っていたとしても、将来もそれで通用するかどうかは分かりませんし、結果的には通用しなかったと言えるでしょう。
 事実、一昔前までは日本のインターネットインフラは世界的に遅れていたと言われていたのですから、民営化もそれだけ遅かったとも言えるのではないでしょうか。
 これらの観点から 民でも官でもどっちでもいいというのであれば、民間に託した方がいいのかもしれません。
 
 一方、官のままにしておいた方がいいコトもあるかもしれません。
 なにやら悪の権現のように最近言われはじめた特定郵便局ですが、歴史的に見れば、特定郵便局というモノははじめは「私設」で儲けられた郵便局でして、ある意味その地域の寄り合い所、情報収集所みたいな意味合いがありました
 つまり元もと「採算性」なんていう概念で作られたモノではないのです。
 ですから、採算性という意見を突きつけられたら、反論出来ないのですね。
 しかし、今でも田舎では「無くてはならない場所」として存在している特定郵便局もあります。
 そんな中で、もし今郵政事業を民営化したとしたら、もともと直営の郵便局でないだけに、もしかしたらつぶされてしまうかもしれません。
 民の大原則である「採算性」という部分を突きつけられたら、どうしようもないですからね。
 ですからその辺の、今まで田舎の郵便局がどのような働きをしてきたのか、そして今もどのような働きをしているのか、この辺はシッカリと把握してから議論すべきだと思います。
 
 郵政民営化に向けて、まだまだ道は険しいものがあります。しかし、引き続き小泉総理の強力なリーダーシップで、この国民的大作業を成し遂げたいものです。
 
 時々「議論が足りない」という意見が出ますが、ハッキリ言って、国民的議論なんてギリギリにならないと起こらないですから、ちょっとこの意見はどうなのかなって思っています。
 未だに裁判員制度については議論が起きていないのですが、しかし法律はすでに成立していて、あとは施行を待つだけです。
 多分施行される直前にマスコミとかが騒ぎ出して、やって議論されはじめるんじゃないかと思っているんですが、それじゃあ遅いですよね。
 だからそれで「議論が遅い」って言われてもなぁ、という感じです。
 
 ま、郵政民営化議論はそろそろ終盤です。
 どうなることでしょうかね。
 
 
 [編集後記]
 明日17日、アテネパラリンピックが開会します。日本から163人の選手が参加します。前回シドニー大会では、金メダル13個、銀メダル17個、銅メダル11個を獲得し、水泳、陸上、自転車競技で世界新記録を樹立するなど大活躍の日本選手団。アテネでのさらなる活躍を期待したいと思います。(せいけん)
 
 障害者の方達による競技大会、パラリンピックですね。
 仕方ないと言えば仕方ないのですけど、あまり注目されない大会ですが、みなさん日本の日の丸を背負っている方達ですから、是非とも頑張ってもらいたいです。
 
 
 次のメルマガも外国からでしょうか。
 今週の小泉メルマガレビューでした。
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

平成16年9月17日

 フリートークです

 
 フリートークと書こうと思ったらテリートークになってしまって(仮名入力)、テリー伊藤さんとテリーマンが対談している姿を想像してくすくすしてたら、周りのお友達から変な目で見られてしまった、バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 今日はちょっとあまり時間が取れそうにないので、フリートークです。
 
 
 まず、こんな素敵なモノを頂きました。
 
 
 
 かわいーv
 振り向きやえのりぼんの立体感と、ちょっとつきだしたおしりがポイントです(笑)
 和久井さま、ありがとうございましたー。
 
 
 さて。
 おとといの「死刑執行」はいつになくとても反応が多かったです。
 ありがとうございます。
 死刑制度については日本ではまだまだ存続論の方が圧倒的多数を占めていますが、世界的に見れば、特にヨーロッパなんかでは「死刑なんて以ての外」ぐらいの勢いで世論が締められています。
 幸いにも、同じ先進諸国の中でもアメリカは死刑制度を存続させていますので、無用な理不尽な圧力を外国から受けることはまだありませんが、このままではそれも時間の問題かもしれません。
 
 例えば終身刑があれば死刑制度は廃止してもいいという意見を日本でもよく聞かれます。
 今の無期懲役という刑は、無期と言いながら、実際には数十年で釈放されますから、死刑にならない限り、また人生をやり直せるんですね。
 だから、終身刑という罰を作り二度と人生をやり直させられない「重い」罰を作るべきだ、それなら死刑はなくてもいい、というのが終身刑案です。
 
 ただ、やえは、終身刑それ自体には賛成ですが、だからと言って死刑を廃止すべきとは思いません
 これも言ってみれば考え方の違いなんですね。
 生きるこそそれだけに幸せがあるというのであれば死刑はとてつもなく重い罰になるでしょうが、無意味に労働などを強制させながらダラダラと生きなければならないのが苦痛で死んだ方がマシだと思うのであれば、むしろ死刑は救いのある罰になってしまいます
 後者はまさに今回の宅間守に当てはまりますね。
 
 ではどうしたらよいか。
 やえは終身刑を導入すべきだと思いますが、死刑もそのまま存続させるべきだと思います。
 今の死刑制度には大きな欠陥があるというコトはおとといの更新でお話ししたとおりで、もちろんこれを改善することも絶対条件ですが、そうなれば死刑制度は終身刑より「こわい」刑になるでしょう。
 そうなってこそ、抑止力の観点からも、終身刑もあり死刑もあるということで、とても効果を発揮するのではないかと思うのです。
 そして、そうなれば、宅間のような例に対しては、終身刑にすればいいのです。
 死ぬまで罪の意識を植え付けさせるようにすればいいのです
 
 終身刑を導入しても、それが死刑を廃止すべき理由とはつながらないと思います。
 
 
 さて、なんか長くなりましたね。
 今度は核のお話でもしましょうか。
 3日前の核兵器に対する更新にも多くの反応を頂きました。
 やえ自身も、これで核に対する考え方を方向付けられた意義のある更新だと思っています。
 
 やはりやえの中でも、日本は核武装すべきではないのか、という思いはずっとありましたし、しかし一方、広島出身というコトもあって、核兵器の悲惨さというのは体の芯まで染みついてしまっていて、なんとか否定したいという気持ちも同時にありました。
 そんな中で、もう一度核について、核とは何か、核を使うということは何か、抑止力とは何か、こういうコトを、スタートラインに立ち戻って冷静に見つめ直すコトからはじめました。
 そして出た結論が、3日前の更新です。
 
 今の日本人の中で持っている「核武装論」というのは、どこか見栄みたいなモノがあるのではないでしょうか。
 「核を持っていなければ一流国ではない」
 そんな強迫観念があるように思えます。
 
 しかし軍隊なら相手をおどす材料になり、つまりそれは大国としての力になり得るのですが、だから日本は早く普通の軍隊を持つべきですけど、しかし核兵器の場合、これによって脅す材料にはなり得ないと思います。
 それは、実際のところ、核兵器は使える兵器ではないからです。
 核兵器は反撃する時だけには使えますが、反撃する際には何も自国から反撃する必要はないのです。
 同盟国が撃ってもいいワケですね。
 というか自国は反撃できないかもしれませんし。
 よって、先に撃ってもどこからか反撃を確実に受けるだけなので、核兵器を先に使うという選択肢は全く無いワケでして、だから核兵器というのは、結局抑止力には使えますが、交渉材料にはならないのです。
 「戦争するぞ」というのは脅迫になりますが、「核を落とすぞ」というのはもはや狂言に過ぎなくなっているのです。
 イラク戦争だって、核兵器を使ってしまえばそれだけで全て終わっていたハズですけど、フセインも核兵器の使用を想定しての戦争とは考えていませんでした。
 もし想定していたら、とてもじゃないですけど戦おうとは思いませんからね。
 つまりこのコトからも、核兵器は相手に対する交渉材料にはなり得ない、というコトを証明していると言えるでしょう。
 
 これは核兵器を持っている場合の話でして、北朝鮮のように作ることを材料にする場合はまた別のお話ですけどね。
  
 なんかやっぱり長くなりましたが、よって、核は交渉材料(脅迫材料)にならないのですから、「一流国に相応する力」という部分には当てはまらないのです。
 軍隊が弱ければナメられますが、しかし核がないからといってナメられるというコトはないのです。
 
 
 
 なんだか二つだけで長くなってしまいましたね。
 他にもいろいろとお話ししようと思ったのですが、時間があまり無いコトですし、今日はこの辺で失礼させていただきます。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、死刑制度と核軍縮を応援しています。
 
 

平成16年9月21日

 小泉内閣改造

 
 ハッスル5をスカパーのPPVで見ちゃいましたー ><
 いやん、なんかちょーいい感じです(笑)
 思ったより試合内容がしっかりしていて、安心したというか、アメプロのようなただのショーでないところは評価出来ます。
 ただ、最後の小川…じゃなくて、ジュードーオーの試合は、対戦相手も意味分かりませんし、内容はゴタゴタだし、終わるの早いし、ちょっと改善すべきだと思います。
 やはり日本のプロレスは、盛り上げて盛り上げて、試合でそれをぶつける、とした方が、お客さんももっと喜ぶと思いますよ。
 多分慣れの問題もあるでしょうけど。
 応援してますよー。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 現在外遊中の小泉さん、ブラジルに行ったのは先週のメルマガレビューでお伝えた通りです。
 今週は国連総会に出席なさるそうで、帰国は来週になるとのコト。
 帰国後は、自民党の党内人事と内閣の改造人事を行い、来月から臨時国会を召集する予定となっています。
 今秋の臨時国会は、ついにと言っていいでしょう、小泉さんの最も大きな政治信条だった郵政事業の民営化問題に決着をつけるコトになるのでしょうし、また、アメリカ軍の基地問題、引き続いての北朝鮮の拉致問題、ついに明言した国連常任理事国入り問題とそれにあわせて自民党の悲願憲法改正問題…など、まだまだいっぱい重要案件が目白押しです。
 なんかこうやって並べると、あっさりと日本の将来を左右する案件が普通に並んでいますね。
 
 で、今日はですね、案件の内容ではなくて、人事のお話をしようと思います。
 国連問題などは、後日追々お話ししていきましょう。
 
 
 さて。
 小泉さんが総理大臣になってから閣僚の予想が難しいと言われていますが、今回もむずかしいです。
 これが簡単に予想出来るのであれば、財務大臣はダレ、国土交通大臣はダレ、と連呼していけば更新が終わってしまうのでちょー楽だったのですが、小泉さんは予想屋さんにも痛みを強いています
 さすが聖域がありません。
 
 ところで、なぜ小泉さんになってから人事の予想が難しくなったかと言いますと、小泉さんは閣僚を一本釣りするからです。
 つまり、ダイレクトに議員さん等に電話して「○○大臣をやってくれ」と言っちゃうんですね。
 普通の会社でも、人事異動の場合は上司に当たる人にいったん報告してからするモノですが、小泉さんはまったくスルーしちゃうんです。
 しかも小泉さんはほとんどまわりと相談しない人ですから、さらに情報が少ないのです。
 そう言えばおとといのサンデープロジェクトで、森派であり国会対策委員長という大役を務めている中川秀直先生がご出演なされていまして、司会の田原先生が「小泉さんの側近中の側近」と紹介していましたが、ハッキリ言って中川さんでもあまり人事の情報を知らないんじゃないかと思います。
 小泉さんが一番相談する人っていうのは、長年小泉さんを補佐し続けてきた、秘書の飯島さんだと思いますし。
 
 では、今まで小泉さんでない場合の内閣の人事はどう行われていたのでしょうか。
 これは、派閥が適任者を数名推薦した後に、総理や官房長官などが相談して決める、という手法が取られ続けていました。
 自民党には平成研究会(旧橋本派)や清和会(森派)など、いくつかの派閥がありまして、その派閥が大臣に相応しいと思われる議員を総理に対して推薦するのです。
 そして総理は、そのリストの中から最も相応しいと思う方を徴用する、という形です。
 
 しかしこの方法は、「派閥政治」というコトでよく批判されます。
 派閥の力関係だけで政治が動いていくのはけしからん、という批判ですね。
 そしてこの「派閥政治」を打破したのが小泉さんであり、その辺も支持の理由になっています。
 
 でもやえは、どっちがいいのか、小泉さんの手法が良いのか、派閥の手法が良いのか、ハッキリとは言えないと思います。
 「では派閥で推薦するのはなぜ悪いのか、具体的に指摘してください」と言ったら、あまり具体的な答えは出てきません。
 なんとなく「派閥」というモノが悪いような感じがするので、印象だけで批判している人がほとんどだったりするんですね。
 
 具体的な批判、唯一と言ってもいいかもしれませんが、派閥人事批判に、「派閥の壁によって本当に有益な人材が適材適所におかれない」というモノがあります。
 せっかくこの人に大臣になってもらいたいのにと願うのに、派閥がそれを邪魔している、というコトですね。
 なるほど、なかなか説得力があるように見えます。
 
 でも、よく考えて欲しいのは、「本当にこの人が大臣にならないと絶対にダメ」っていう状況が果たしてあるのかどうかというコトです。
 例えば今の閣僚でも、どうしても石原さんが国交大臣じゃないとダメっていう理由は特に無いですし、川口さんがどうしても外務大臣でないと困るという理由もないですよね。
 もちろん政治家さんにも得意分野不得意分野というモノはありますから、その辺は考慮すべきですが、でもその人の得意分野のポストであれば、変な話だれが大臣なっても構わないのではないでしょうか。
 
 小泉内閣が発足した時の外務大臣は、あの田中マキコ女史でしたが、結局この人役に立たずじまいでした
 外交が得意なのかどうかすら分かりませんでした。
 というか官僚と上手くやっていけない(ケンカするにも良い手法が必要です)のですから、大臣という役自体に不向きであるとも言えてしまうでしょう。
 しかしそれでも小泉さんはマキコ女史に外務大臣という椅子を用意しました。
 もちろん小泉さんでもここまでマキコ女史が酷いとは想像も出来なかったとは思いますが、しかしなぜ小泉さんがマキコ女史に大臣の椅子を用意したかと言えば、それは自民党総裁選の時にとてもマキコ女史が役立ったからです。
 一般の国民からの人気だけは絶大の田中マキコ女史ですから、選挙の時はもうとてつもない力を発揮します。
 その人気を半ば利用し、小泉さんは自民党総裁の座を、そして内閣総理大臣の座を掴んだのです。
 ハッキリ言ってしまえば、その見返りが外務大臣だったワケで、ですからマキコ女史を外務大臣に据えたのは、ほとんど小泉さん個人一人の都合でしかなかったのです。
 適材適所という理由だけで選んだのでは決して無い、というコトですね。
 
 自民党という政党はとても大きな党です。
 議員数も衆議院で246人、参議院で114人もいらっしゃいます。
 ハッキリ言って、こんなに人数がいるところを、たった一人だけで全ての議員の得意分野とか性格とか把握出来るハズがありません。
 実際のところ、いままでの小泉内閣の閣僚さんというのは、なにかしら小泉さんと直節縁のある方ばかりです。
 だからこれを逆に言えば、いくら実力があっても小泉さんと縁がなければ閣僚になれない、というコトが言えると思います。
 これが派閥推薦なら、派閥という機構が議員の得意分野を把握し、それに基づいて推薦しますから、むしろ適材適所うまく人材をおくことが出来るかもしれないですから、やはりどっちかが一方的に優れている手法とは言えないのではないでしょうか。
 
 
 まぁ、いろいろと書きましたけど、ほとんどの閣僚さんは国会議員で、つまり選挙に当選してきた国民の負託を受けた人なのですから、誰が閣僚になろうともそれなりに仕事は出来るハズなのです。
 もちろんマキコ女史のように例外はありますが
 結局閣僚の人事選びというモノは、一本釣りにせよ派閥推薦にせよ、それらは所詮方法論に過ぎないのですから、むしろ大臣になった後にどのような働きをなさるのかを注目すべきだと思います。
 派閥はダメだダメだと言っているだけでは、もしかしたら大きな落とし穴が待っているかもしれませんしね。
 
 
 マキコ女史とか・・・。
 
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、ハッスル内閣を応援しています。ハッスルハッスル。
 

平成16年9月24日

 新聞のよみかた

 
 いやー、よくここまでこぎ着けられましたねぇ
 立派です、立派!!
 もちろんこれで日本プロ野球の問題が全て解決したワケではなく、もっともっと議論していかなければいけないと思いますけど、今回で一番得たコトというのは、頑固一徹バカ親父と言ってもいいぐらいのオーナー達から譲歩を得たことです。
 これによって、未来に向けての改革もしやすくなるのでしょうか。
 「変われる」という実績を残したのですから。
 
 それにしてもコミッショナーは一体何をしたのでしょうか・・・。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 きをふしさんから
 

 ◆新聞をどうする? [はてなダイアリー - 凸と凹の間]
僕は、新聞を読んでいなかったります……。以前はちょっと読もうとしてたんですけど、いかんせん政治のことはむずかちくてよくわからないので、あまり面白くないです。◆やえさんから、やさしぃく、れくちゃあを受けたいなー、てへへ。

 
 というような、微妙なお言葉を頂きましたので、今日は「新聞のよみかた」と題して、そんな感じのコトを書いてみたいと思います。
 てへへ。
 
 さて。
 と言っても、やえもそんなに新聞を読む方じゃないのでアレと言えばアレなんですけど、あと、やえも以下に書くようなコトを意識して読んでいるワケでもないのですけど、こういう風に読めばまぁ変なコトにならないんじゃないかなぁと思われる方法を考えてみます。
 
 コツとしては大きく分けて3つあります。
 
 1.新聞はどれも公平中立と思わない
 2.主語と述語に気を付ける(事実記述と記者感想を分ける)
 3.ニヤニヤしながら読む
 
 まず1ですが、これはもう大前提ですね。
 新聞というモノは、なぜ発行しどうして売っているのかと言えば、それは儲けるためです。
 ジャーナリストの使命とかなんとかいろいろ言う人がいますが、それは二の次ぐらいの理由で、一番おおもとの理由は「売るため」であり「お金を儲けるため」です。
 電気機器をつくって儲けているソニーとかや、車をつくって売っているトヨタとかなどと全く一緒で、まずはお金を儲けないコトには新聞も存在出来ないのです。
 
 もちろんそれは悪いことではありません。
 慈善事業だけが良いコト、なんて子供みたいなコトは言いません。
 しかし、普通の企業がお金のために働くのが普通であるのと同じように、新聞も「儲かるために働いている」というコトは頭に入れておくべきだと思います
 
 つまり、新聞は公平中立ではなく、自社の新聞を買ってくれる人のニーズにあわせるように紙面作りをします
 車で言えば、トヨタや日産、ホンダやマツダなど各社ありまして、それぞれ車の性格が違いますよね。
 やえは広島生まれなのでマツダ贔屓ですからマツダで言いますと、マツダには世界を震撼させたロードスターやRX−7、そしてRX−8などありますから、マツダはスポーツ系が好きなお客さんのニーズを汲み取った車作りをしていると言えます。
 これらと同じように、先程も言いましたように新聞も他の企業と儲けるという動機は同じですから、例えば朝日ならサヨク方面にウケるような紙面作りをしますし、産経なら保守方面にウケるような紙面作りをします。
 そもそもよく考えれば、新聞が本当に公平中立であるならば4紙も5紙も地方紙あわせたら何十紙とありますけど、こんなに必要ないですよね。
 一紙あれば十分のハズです。
 しかしそれだけ新聞があるというコトは、つまりそれぞれがお客様のニーズに合わせた紙面作りをしている、という証拠でもあるのです。
 
 よって、新聞を読む場合は、新聞は公平中立などと思わない方がいいです。
 例えば週刊少年誌では、ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピョンで少年四大誌なんて言いますけど、やはり雑誌によって雰囲気が微妙に異なりますよね。
 努力・友情・勝利という熱い少年の夢を体現する王道マンガを読みたいならジャンプ、ちょっと不良チックかつ最近は萌え萌えマンガが読みたいならマガジン…など、人によって好みに合わせて選んで買っていると思います。
 ハッキリ言って新聞なんてモノもこんなのと同じように、自分の好みで買えばいいですし、だから内容が偏ってて当然なのです。
 
 まずは、新聞も、雑誌などと同じように、内容は紙によって偏りがあるのは当然だ、という気持ちを持って読めばいいんじゃないでしょうか。
 
 
 長くなりました。
 次に2の「主語と述語に気を付ける(事実記述と記者感想を分ける)」です。
 
 新聞というモノは上で言いましたように、完全に公平中立でもなければ、事実だけを伝えるモノでもありません。
 お客様のニーズに合わせた、お客様が買っていただけるような紙面作りをしています。
 だからそのためには事実とはあまり関係ないような、記者の感想というモノも、たまには新聞の中に入っています。
 一番分かりやすいのは「社説」ですね。
 その社独自の「意見」が社説には書かれています。
 
 しかし意見や感想というモノは、社説とかその手の部分以外にも書かれているコトがよくあります
 この辺が新聞のいやらしさとも言えるかもしれませんが、これも慣れればすぐに見分けがつくようになります。
 主語と述語に注意して文章を読むのです。
 ハッキリした事実であれば両者も明確に書かれていますが、そうでないような場合にはどちらかをぼやかして書いてあるのです。
 
 例えばですね、こんな記事です。
 

 従来の歴史教科書を「自虐的」と批判する「新しい歴史教科書をつくる会」(西尾幹二会長)のメンバーらが執筆した中学の歴史と公民の教科書を、三重県桑名市の私立・学法津田学園中学校(寺本登校長、生徒数六十九人)が来年度から採用する方針を決めたことが明らかになった。全国で初めてとみられる。「つくる会」の教科書については、国内のほか中国や韓国でも「歴史をわい曲、美化している」などと批判する声が上がっており、議論を呼びそうだ。(中日新聞2001年6月16日)

 
 まずですね、最初の部分「「新しい歴史教科書をつくる会」(中略)らが執筆した中学の歴史と公民の教科書を、三重県桑名市の私立・学法津田学園中学校が来年度から採用する方針を決めたことが明らかになった。」という部分ですが、これは主語と述語が明らかになっていますよね。
 主語は「新しい歴史教科書を創る会」で、述語は「明らかになった」→「採用する」です。
 つまりこの一文では、「新しい教科書を採用した(ことが明らかになった)」とハッキリと断定しているので、これは純然たる事実であると読み取れるのです。
 もしこれがウソであるなら、例えば採用していなかったり違う教科書であったりすると、これは誤報というコトになりますね。
 しかし普通新聞はこの辺はシッカリと取材して書かれますので、多くの場合ここまでハッキリと書いてあるならば、これは事実であると信じてもかまわないでしょう。
 
 では「全国で初めてとみられる」は抜かして、その次の一文を見てみましょう。
 「「つくる会」の教科書については、国内のほか中国や韓国でも「歴史をわい曲、美化している」などと批判する声が上がっており、議論を呼びそうだ。」
 まず、述語に当たる部分は「議論を呼びそうだ」になると思うのですが、もうここからしてこの一文は事実記述ではなく記者意見であると分かります
 なぜかと言えば「呼び“そうだ”」と予想型で書かれているからです。
 この予想の文章は文字通りあくまで予想に過ぎず、事実ではありませんから、もし事実だけを記述するのであれば、この一文は無くても記事としては成り立つでしょう。
 つまりこの一文は事実記述ではないのです。
 
 新聞とは商売ですから、こういう一文を書くことによって喜ぶ人、すなわち購読してくれるお客様がいるので、こうやってニーズに合わせているのです。
 つまり「議論が起こればうれしい」と思う人がいるワケですね。
 そういう人にとっては、予想であるにしても新聞に「議論が起こりそうだ」と書けば、とても喜びますし、すなわち新聞も買おうという気になるという寸法なのです。
 
 ま、それはともかく、主語にしてみて国内とか中国とか韓国とか抽象的すぎる主語しかなく、また所詮述語が予想型に過ぎないので予想の範囲を超えず、つまり記者意見・感想でしかないので、この一文は事実記述では無いというコトが言えるのです。
 
 慣れればいちいちこのように注意深く読まなくても大丈夫のようになれます。
 やえはこの記事を読んでも、「ああ、どこどこの学校であの教科書が採用されたんだなぁ」という事実に対する感想しか持ちません。
 いくら「議論が起きそうだ」って言われても、「ふーん、議論になればいいですね」程度ですね。
 
 
 最後に3番目の「ニヤニヤしながら読む」です。
 と、意味が分からないかもしれませんが、まぁとにかくニヤニヤしながら読んでみてください(笑)
 
 これはですね、1番目と2番目を上手く実践するコツなんです。
 今まで言ってきましたように、所詮新聞なんてお客様のニーズを満たすような、事実だけではないコトまで記事に織り込むような「読み物」なのですから、新聞なんて真面目に読む必要は無いんです。
 変に真面目に読むから、なんか権威が感じられて、権威が感じられるから真面目に読んでしまって、そうすると、記者や新聞社の意図が織り込まれているような記事を読んで騙されたり、すごく頭に来てしまって猛烈に怒ったり、抗議しなければ気が済まなくなっちゃうんです。
 
 一部では超激人気を未だに誇る『魁!男塾』というマンガがありますけど、このマンガの中に「民明書房」という架空出版社が登場します。
 

 纒がい狙振弾(てんがいそしんだん)…
 棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義。この技の創始者宋家二代 呉 竜府(ご りゅうふ)は正確無比の打球で敵をことごとく倒したという。この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は 運動力学的観点からいっても弾の飛距離・威力・正確さを得るために最も効果的であることが証明されている。ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが、最近では前出の創始者 呉 竜府の名前でもわかるとおり、中国がその起源であるという説が支配的である。
 民明書房刊『スポーツ起源異聞』より

 
 見てください、最後の方。
 「ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが、最近では前出の創始者 呉 竜府の名前でもわかるとおり、中国がその起源であるという説が支配的である。」
 シナのごりゅーふ氏が創設したからゴルフはゴルフと言うそうです。
 すごいウソです(笑)
 もちろんマンガですから、いつもの「この物語はフィクションで…」というのは書いてありますけど、そんなのあってもなくても分かってますよね。
 ただし、この民明書房は出来が良すぎて、騙された人多数という報告も無きにしも非ずなんですが(笑)
 それでもさすがに猛烈に抗議した人がいたという話は聞いたことがありません(笑)
 マンガだって雑誌だって、書いてあるモノ全部が事実であると思っている人なんていないですよね。
 最近『民明書房大全』なる本が出版されてやえも買ったのですけど、こんなのニヤニヤしながらでないとと読めないようなシロモノです(褒め言葉)
 
 つまりですね、もう何回言ったか忘れましたけど、新聞もマンガも売るためにお客様のために書いているという部分で同じなのですから、新聞もマンガと同じようなこれぐらいの気持ちで読めばいいんです
 事実とフィクションが混ざり合っているのも同じであり、新聞もマンガも「読み物」なのですから、同じようにニヤニヤしながら読めばいいのです。
 
 ニヤニヤしながら読めば、変な権威も固定概念も払拭されますから、新聞なんか軽い気持ちで読めばいいんです、というコトです。
 (・∀・)ニヤニヤ
 
 
 どうですか、長くなりましたが、これがやえ流「新聞のよみかた」です。
 是非この3点に注目しながら実践してみてください。
 新聞がいつもと違うように見えてくるかもしれまんよ(・∀・)ニヤニヤ
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、新聞ニヤニヤ購読法を応援しています。
 

平成16年9月27日

 幹事長はダレだ!?

 
 今の段階では自民党三役すら決まっていないような状況が続いている永田町です。
 もちろん閣僚は三役が決まった後になりますので、まだまだ小泉新内閣が発表されるのは先のようです。
 しかし、前にも書きましたけど、ここまで情報が出てこないのはめずらしいですし、逆に言えば、官邸サイドの情報遮断能力というか、力の入れようは凄いモノがありますね。
 ここまで隠しているんですから、すごくビックリするような閣僚をお願いしますね、小泉さん。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 ところで、このゴタゴタの隙間をぬって、ちょっと面白い情報を仕入れましたので、皆様にご紹介します。
 
 なんでもこの今回の内閣改造にあわせて、自民党の全ての衆議院議員さん達に、自民党から「副大臣・政務官になりたい人アンケート」なるモノが配られたそうです。
 この名称はやえの仮称ですが。
 どういうモノかと言いますと、簡単に言えば、副大臣か政務官になりたい人はこの紙に名前と希望省庁を記入して送り返してね、というブツだそうで。
 「天堕 輪。希望 防衛庁副大臣。得意分野 歴史・外交分析、核問題、命の尊厳問題」
 こんな感じでしょうか。
 
 なかなか斬新な手法ですよね。
 ちょうどこの前の更新で「小泉さんだけでは全ての議員さんの得意分野なんて分かるハズがない」なんて言いましたけど、これなら自己申告で自分の得意分野を小泉さんに知らせることができます。
 申告する議員さんの方からしても、全然興味もないような役所に配属されるよりは、全然いいですよね。
 もちろんこの申告書で全て希望通り行くとは思えませんが。
 
 
 
 おっと、三役が決まりましたね。
 幹事長に武部勤先生。
 政調会長に与謝野馨先生。
 総務会長に久間章生先生です。
 
 軽く各先生方をご紹介します。
 
 武部勤先生はお名前をご存じの方も多いかと思います。
 元農水大臣でして、狂牛病騒ぎの時の大臣でした。
 63歳。当選6回。北海道12区選出。近未来研究会(山崎派)所属。
 農水大臣の他は、議院運営委員長を務められていました。
 永田町ではワリと武闘派として知られています。
 
 与謝野薫先生は日本のど真ん中、東京1区選出の議員です。
 実は前回の選挙では落選し、今回も選挙区では負けましたが、比例復活で議員に返り咲いた先生です。
 しかもその差がたった1437票という大接戦でしたから、ある意味国民の負託は十分に得ていると言えると思います。
 政策に関しては永田町では非常に政策通、実力者として知られています。
 66歳。当選8回。東京都1区選出。あれ?確か志帥会(亀井派)だったハズなのですが、現在は無派閥になってます。
 えーと、通産大臣、文部大臣を歴任され、内閣官房副長官も務められています。
 顔がちょっと青島幸男さんに似ています
 
 久間章生先生。きゅうまふみお、と読みます。
 みなさんあまりご存じないかもしれませんが、やえもよく存じ上げません(笑)
 63歳。当選8回。長崎県2区選出。平成研究会(橋本派)所属。
 防衛庁長官を務められた他は、衆議院の大蔵・運輸委員会委員長を務められています。
 あまり表には出ていない実務者型の人なのでしょう。
 現在は幹事長代理を務められていたので、言わば昇格という形を取ったのかもしれません。
 
 ところで幹事長代理といえば、なんと安倍晋三先生が今度は幹事長代理をされるんだそうです。
 こっちは降格ですね。
 安倍さんはこの前の参議院選挙に負けた責任を取って幹事長を辞任するとずっとおっしゃっていましたけど、小泉さんとしては続けてもらいたいと思っていたみたいですから、そんな二人の思惑から、今回は「降格」という形をとって責任を取ったとし、しかし小泉さんの力に直接なれる位置に座らせておく、という、けっこう微妙な人事になったのだと思われます。
 しかしやえはむしろこの方がベストなんじゃないかと思います。
 というのも、もともと安倍さんはまだ4期の若い先生ですから焦るコトもありませんし、また幹事長というのは党内をまとめるのが一番重要な役目ですから、むしろ若いというのもマイナスになりガチですから、今は長く続けるコトもないと思います。
 また、安倍さんは党内改革や北朝鮮の拉致問題がありますから、むしろ党内意見に縛られる幹事長という立場よりは、ちょっと引いた代理という方が自由に動けるんじゃないかと思うのです。
 安倍さんが拉致問題で活躍した時というのは、官房副長官という、同じように一歩引いた立場の時でしたしね。
 そういう意味からすれば、とてもいい人事と言えるのではないでしょうか。
 
 
 さて、新閣僚の発表は多分今日の夜か、遅くなれば明日になるかもしれません。
 今のところ、竹中平蔵さんの留任(ポストは変わるかもしれませんが)が決まっており、公明党からは北側一雄先生、参議院からは尾辻秀久先生が入閣されることが決まっています。
 しかしこの他は全くベールに包まれている状況で、逆に言えば予想が楽しかったりするのですが、果たしてどうなるでしょうか。
 
 党三役の顔ぶれを見ると、山崎派・亀井派・橋本派と、有力派閥から一人ずつ出している形になっていまして、さらに失礼ですが、若さとかフレッシュさとかにどうしても欠ける顔ぶれになっちゃってますから、閣僚はドンっと驚く顔ぶれが見れるかもしれません。
 注目は、三役に名前を連ねていない、小泉さんの母体清和会(森派)と、政策集団お公家集団名門・宏池会(堀内派・小里派(旧加藤派))の人たちです。
 小泉さんの側近中の側近と言われている中川秀直国対委員長は留任だそうですが、他は全く分かりません。
 
 やえの個人的意見(ひいき?)から、元宏池会若手組の石原伸晃先生・塩崎恭久先生・岸田文雄先生・根本匠先生達に注目しています。
 この人達が閣僚になれば、フレッシュ且つ政策的にも問題はないでしょう。
 あと、元官房長官の福田さんとか、それから元郵政大臣の野田聖子先生も声がかかるかもしれません。
 
 さて、どうなるでしょうか。
 面白くなりそうです。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、ハッスル内閣を応援しています。
 

平成16年9月28日

 第二次小泉内閣発足

 
 今日の「菅直人の今日の一言」からです。

 何か変な小泉内閣改造だ。郵政以外は何も考えていないイエスマン内閣。小泉総理は郵政での解散を考えている。大半の自民党議員は小泉総理に積極的には協力しない。どうせ残り2年の任期。何もできなかった総理という汚名を残すよりは与党の反対で郵政法案が成立しなくなった時点で解散。結果がどうなろうと改革を断行しようとした総理と言う名を残したい、これが小泉流の美意識ではないか。

 何も出来なかった総理?
 アナタにだけは言われたくないんじゃないですか?
 少なくとも北朝鮮による拉致問題を国是にまでした実績というのは歴史に残るコトだと思います。
 未納3兄弟とか88カ所めぐりとか、パフォーマンスしか出来ない人よりは数百万倍マシでしょう。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 やられたああああああって感じです。
 ある意味サプライズ人事、というか、逆サプライズ人事です。
 小泉さんにしてはかなり重厚な内閣で来ました。
 なんと民間人がいません。
 なにやら「内閣補佐」とかいう不思議な役職が出来て、そこに山崎拓先生と川口前外相が就くらしいのですが、それは認証官たる大臣ではありませんし、はじめてですよね、小泉内閣で民間人が入らないのは。
 竹中さんも参議院議員になられましたしね。
 
 さて、やえは今回の人事でのキーポイントは「YKKは生きていた」と名付けてみることにしました。
 もちろんジッパーとかつくる会社のYKKじゃなくて、「山崎・小泉・加藤」のYKKです。
 詳しく新閣僚の顔ぶれを見てみましょう。
 

役職 氏名 派閥・その他
内閣総理 小泉 純一郎 無派閥(森派)
官房長官 細田 博之 森派 留任
総務 麻生 太郎 河野G 留任・への字口
法務 南野 知恵子 森派 参議院
外務 町村 信孝 森派
財務 谷垣 禎一 小里G(加藤派) 留任
国土交通 北側 一雄 公明党
経済産業 中川 昭一 亀井派 留任・眉毛がへの字
文部科学 中山 成彬 森派
厚生労働 尾辻 秀久 橋本派 参議院
農林水産 島村 宜伸 亀井派
防衛 大野 功統 山崎派
環境・沖縄北方 小池 百合子 小池百合子 森派 留任
国家公安 村田 吉隆 堀内派
金融 伊藤 達也 橋本派 当選4回43歳
経済財政・郵政民営化 竹中 平蔵 無派閥?実質森派かも 参議院
行革・規制改革 村上 誠一郎 高村派
科学技術、食品・IT 棚橋 泰文 橋本派 当選3回41歳

 
 ここに自民党三役もくわえましょう。
 

役職 氏名 派閥・その他
幹事長 武部 勤 山崎派
政調会長 与謝野 馨 無派閥(多分亀井派)
総務会長 久間 章生 橋本派

 
 以上が第二次小泉内閣の面々です。
 先程も言いましたように、民間人が0人で、人を見ても話題性もあまり高いとは言えず、重厚な内閣だと言えるでしょう。
 おそらくしばらく国政選挙が無いというコトから、話題性より中身を重視したのでしょう。
 小泉さんにしてはめずらしいですが、本来の内閣のあるべき姿なのかもしれません。
 
 さて、キーワードに戻りましょう。
 「YKKは生きていた」です。
 三役も含めた閣僚さん達の派閥を統計してみます。
 
 全閣僚(三役含む)計21名
 森派・・・7名(小泉・竹中・参議院含む)
 山崎派・・・2名 
 旧加藤派・・・1名
 橋本派・・・4名
 亀井派・・・3名(与謝野含む)
 堀内派・・・1名
 高村派・・・1名
 河野G・・・1名
 公明党・・・1名
 
 どう考えても小泉さんの母体派閥である森派が突出しています
 こうやって見ると、山崎派も加藤派も大したこと無いと思われるかもしれませんが、しかししかし、山崎派の大将山崎拓先生は現在議員でもないのに内閣補佐という公的な役職に就くというビックな贈り物がありますから、これではもう言うコト無いでしょう。
 防衛庁長官というのもかなりオイシイポストですしね。
 加藤派なんて衆議院は11人の小派閥ですから、谷垣さんが実力者だとしても、財務大臣という主要ポストを維持しつづけたという点はとても大きいと言えます。
 
 橋本派は確かに人数は大きいですし、三役のひとつをゲットしているので、この辺青木さんとかに配慮しているのかなと思いつつも、閣僚は主要と呼べるのか厚生労働大臣とその他特命担当大臣ですから、微妙な絶妙なバランスと言えるでしょう。
 これでは橋本派は文句を付けられないと思います。
 
 冷遇されるかと思った亀井派は、かなりいい人事になったのではないでしょうか。
 三役をゲットした他、経済産業と農林水産という、けっこうオイシイポストです。
 実力者の中川“への字口”昭一先生の留任というのも大きいですね。
 亀井静香ちゃん先生がこのごろ小泉さんにすり寄るような発言をしていたのが効いたのかもしれません。
 
 自民党でない公明党や、小所帯の高村派や河野Gはいつもどおりと言えます。
 総理を狙える位置にいる麻生さんの留任は大きいです。
 
 冷や飯を食わされる形となったのが堀内派です。
 これはちょっとひどいです。
 衆議院議員数から言えば、橋本派の50人、森派の49には及びませんが、しかしそれに続く32人も所属する三番目に大きい派閥です。
 ちなみに亀井派は29人、山崎派は25人です。
 それなのに閣僚は1人。
 しかも国家公安委員長という、とてつもなく地味なポストです。
 もうこれはハッキリと冷遇されていると断定してもいいですし、小泉さんもそうとられても問題ないと思っているんじゃないかというぐらいの、大冷遇処置です。
 
 前々から今回の内閣は若手中心で行くというコトをやえは聞いていたのですが、なんか全然ですね。
 若手と言えるのは伊藤先生と棚橋先生のお二人だけで、しかも主要なポストではありません。
 なんだかいつも通りの組閣というか、そこまでして隠す必要があったのかどうか分からないような人事でした。
 
 
 確かに小泉さんは今までの自民党政治である派閥政治をぶっ壊しました。
 新しい政治手法は、総理大臣になったからには、やりたい放題できる政治です。
 今までなら総理になったとしても派閥の圧力でいろいろと曲げなければならなかったコトもあったのでしょうけど、今の小泉さんは、いくら大派閥であろうと妥協しなければ徹底的に冷遇し、いくら大人数で法案に反対しようとも総理の正論で押し通す、まさにリーダーシップが発揮されている政治になっていると思います。
 
 
 さて、大型改造内閣なりました第二次小泉内閣ですが、これからの重要案件をどう乗り越えていくのでしょうか。
 郵政民営化では竹中先生、消費税や金融経済では谷垣先生、外交では町村先生と川口さんのツートップとなるでしょう。
 この二人のウマが合うかどうかもポイントだと思います。
 北朝鮮問題は小泉・安倍コンビで行うのでしょうけどね。
 
 これからどうなるでしょうか。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

平成16年9月29日

 大臣のおしごと

 
 この度の内閣改造にあわせて、あいふるさんが、
 

 それにしても(小泉内閣に限らず)内閣改造のたびに思うのは、こんなに短期間の間に各省庁のトップを変えちゃって、本当に大臣やら長官やらは、ちゃんと仕事そしてくれているのでせうか? ということ。例えば農相になったとして、5年くらい勉強しないと、本当に農業のことなど分からんのではないかな? 官僚に手玉にとられたりしない? とか心配してしまふ。

 
 とおっしゃっていました。
 これって多分あいふるさんだけでなく、多くの方も感じているコトなのではないでしょうか。
 やもすれば、官僚は政治家をバカにしきっていて、官僚本意だけで政治が進んでいるかのように思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
 しかし実際はそうではありません。
 今日は、そんなコトのお話です。
 
 まずはですね、大臣という役職の役割から考えてみましょう。
 あいふるさんの例えを借りるなら、確かに農業のコトをコト細かくキッチリと勉強するのであれば、5年とか10年とか長い時間がかかるのかもしれません。
 もちろん農業だけでなく、教育だって、経済だって、やっぱり本格的に勉強しようと思えば長い時間がかかるでしょう。
 
 しかしですね、それはあくまでミクロ的に見た場合のお話です。
 農業の場合、一年のウチどの時期に種をまいて肥料はどれを与えて温度はどれぐらいに保っていつ収穫するか、そんな細かいコトを全て勉強しなければならないのであれば、とても時間がかかるでしょう。
 だけど、大臣という役職というのは、言わば舵取りです。
 船のキャプテンです。
 大きな進路決定をするのがキャプテンの仕事であり、それを決めてからの細かい仕事、燃料の補給とかスタッフの役割分担とか、そういうのは部下のお仕事です。
 つまり役所も、各局長以下上級から下級までお役人さんが揃っていますので、細かい仕事はお役人さんの仕事であり、大臣は大まかな進路を決定するのがお仕事なのです。
 ですから農業の1から10まで知っておかなければ大臣は務まらない、というワケでは一概には言えないでしょう。
 
 もちろん細かいコトまで知っておくコトは良いことだと思いますし、その方がよい進路決定が出来るコトもあるというのも正論だと思います。
 しかし政治家は政治家になる前から色々と勉強していますし、それぞれ得意分野がありますし、だから大臣になってから急に一朝一夕で専門家になるワケでは決してありません。
 今大臣になるためにはだいたい4期以上というのが通例になっていますが(最近はくずれつつありますけど)4期といえばだいたい8年〜12年ぐらいの年数です。
 自分の得意分野なら、むしろ初立候補する前からその分野は得意なのですから、十分に勉強している時間はあると見てもいいんじゃないでしょうか。
 
 ただ、場合によっては、全然自分の得意分野でない仕事が舞い込んでくることもあります。
 大臣の場合は少ないですが、副大臣とか政務官の場合は多いかもしれません。
 この辺は派閥間のナワバリ争いの弊害と言えるのでしょうけど、そう言うコトもやはりあります。
 しかし、逆にあまり知らない方が良い場合もあります。
 さっきの話とかぶるのですが、あまり根本ばかりを知りすぎてしまうと、大局の立場に立って物事を見れなくなるっていうコトもありますから、そうなるよりはその内閣や総理大臣の方針に従うような仕事をした方がいいでしょう。
 
 
 今回の組閣で農林水産大臣になられた島村宜伸先生は、選出区が東京の江戸川区あたりの先生でして、どうも農業というイメージではありません。
 もちろん都会の議員は農業問題を取り扱ってはいけない、と言うつもりは毛頭ないのですが、島村先生の経歴を見ると、確かに以前も農水大臣をされておられるのですけど、他にも文部大臣をされていたり、はたまた予算委員長ですとか国会対策委員長ですとか、なんかいろんな広範囲な分野のお仕事をされていて、どうも農業の専門家という感じではありません。
 まぁ多分、これだけ広範囲の仕事をされておられるってコトは、島村先生は実務者タイプの議員さんなのでしょう。
 
 ところで、一口に実務者タイプと言っても色々なタイプがありますが、その中でもやはり大きいのは「人を扱う能力」です。
 一般的に実務者と言えば、書類作成能力とかパソコン技術能力とか、そういう感じのコトを言う場合が多いですが、しかし議員さんの場合は、そういう細かい仕事は秘書さんやお役人さんのお仕事ですから、議員さんの実務能力というのは「上手く人を使う能力」を指す場合が多いです。
 で、大臣というお仕事は、やはりこの人を使う能力も大きなウエイトを占めます
 逆に言えば、この人を使う能力が欠けている人は、いくら政策的に優れていても、大臣には向いていないと言えるでしょう。
 
 誤解されている人も多いと思いますが、けっしてお役人さんは政治家をバカにしたような態度は取りません。
 心の中まではどう思っているのか人それぞれだと思いますが、少なくとも表面的にはどんなに偉い官僚さんでも、政治家の前では頭を下げます
 呼ばれれば霞ヶ関の役所から永田町の議員会館まで出向きます。
 そしてそれは大臣に対しても当然同様です。
 まぁシステム的に、副大臣と大臣の認証がなければコトが進まないシステムになっているというのもあるのでしょうけどね。
 
 しかしだからといって、官僚さんも、全てのコトに対してペコペコしているワケでもありません。
 いくら公務員であろうとなんであろうと、やはり人間のするコトですから、感情を抜きにして語ることなど出来ません
 人を使うというコトは、いかに相手の感情を理解し、コントロールして、行動させるか、というのが基本であり、全てであると言っても過言ではないでしょう。
 いくら正しいコトを言っているように聞こえても、違う面から見れば正しいとは決して言えない場合もありますし、まして大臣とお役人さんの間柄は、はじめて会うっていう人がほとんどですから、はじめて会う人にいきなり頭ごなしに命令されても、感情の部分で納得出来ないというのは人間として当然の感情だと思います。
 この部分で、決定的に田中マキコ女史は、能力に欠けていたのです。
 人を人と思わないような態度で接しられれば、誰だって言うコトを聞きたくないと思うのは当然です。
 
 民間の大臣の場合も同様で、やはり大臣の方が立場が上なのは当然ですから、官僚さん達も表面的には礼を尽くします。
 しかし民間の大臣の場合、より専門的な畑の人がその役所の大臣に任命されるワケですから、逆に考えが凝り固まってしまっていて、お役人さんからすれば難しい面もよくあります。
 そういう場合どうするかと言うと、あまり案件の内容をを上げなくして認証だけもらうような形にしたり、陰で批判するような空気を省庁内で作ったりして、言わば干してしまうんですね。
 こうなってしまえば官僚主導政治と言えるかもしれません。
 
 ただ最近はそこまで露骨にはしなくなっているのではないでしょうか。
 というのも、今は天皇からの認証官である副大臣という役職があり、副大臣にも認証をもらわないと話が進まないコトになっていますので、最悪副大臣の方にお願いすればなんとかなるコトもよくあるからです。
 副大臣が出来る前には政務次官という役職がありましたけど、これは認証官でなく、決定権を持っていませんでしたので、あまり影響力を発揮することは出来ませんでしたが、今の副大臣という役職は名実共にNo2の地位にあります。
 ですからもし大臣がお役人さん達から見て我が儘で役立たずだった場合、副大臣に話を持っていくのです。
 そして「副大臣、なんとか大臣を説得してください」なんてお役人さんが頼むんですね。
 こういう場面でお役人さんから副大臣に話が上がってくるのであれば、つまり副大臣と官僚さんと信頼関係が出来ているというコトですから、その時点でそれなりに能力のある人だと言えるでしょうし、またこの場面で大臣を説得出来れば、「さすが○○副大臣は力のある人だ」と省庁内の評価も上がるというワケです。
 
 人の使い方というのは経験も必要です。
 しかし大臣ともなれば、ほとんどの場合一度は政務官や副大臣(もしくは政務次官)または党の要職の経験がある人ですから、その時に官僚さんとの付き合い方を学ぶ機会があります。
 また、立候補する前は役人だったり議員秘書だったりすれば、ますます付き合い方が分かっていますよね。
 そう言う意味からしても、議員に元官僚とか元秘書とか多いワケです。
 
 もちろん、ただのYESマンだけでは、やはり官僚主導政治になってしまいます。
 ですが、自分の考えだけをゴリ押しすれば、それだけ反発が来ます。
 つまり、ここのバランスを上手く取り、その上で政治家である大臣が、自分や内閣の考え方をスムーズに省庁の方針に出来れば、その大臣はよく仕事の出来る大臣と評価されるでしょう
 官僚さんから見ても、ただのYESマンではそれ程度の評価しかしませんが、言う時にはズバッと言う、行動する時には素早く行動する、しかもちゃんと役所のコトも考えくれていている上に芯も通っているという政治家には、とても高い評価を与え、そしてちゃんと大臣のために部下として尽くします。
 
 
 以上まとめますと、大臣のお仕事とは、「大局を判断するコト」、そして「部下を上手に使うコト」、この2点です。
 この2点が備わっていれば、選挙という国民の負託を受けている国会議員であれば、だいたい誰が大臣になっても上手くやっていけるモノなのです。
 手玉にとられるような人なら、所詮その程度の議員でしかないと言えますし、またその議員を推した国民にも責任があると言えるでしょう。
 
 細かく見ればもちろん大臣も人ですしお役人さんも人ですから、どこか人間として合うとか合わないとかというのは仕方のないコトです。
 特に役所というところは数万人も職員がいる巨大組織ですから、両者ともどこか不満はあると思います。
 しかしそれはどんな組織でもそうですし、もちろん民間の企業でも似たようなモノですから、全体としてみた場合、永田町と霞ヶ関はこんな関係で仲良く見えるように上手くやってるのです。
 
 
 ちなみにやえは永田町方面からの視点が主ですから、この辺の感情的な部分を是非ともkanryoさんにお伺いしてみたい気がします。
 実際のところ、「○○大臣はやめてもらって助かったぁ」とか、「えー○○先生かよー」とか、「おっ○○さんは上手く操れそうぐへへ」とか、「おいおい公明だけはカンベンしてくれよ」とか思っているかもしれません(笑)
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、日本のために働いていらっしゃる方を応援しています。
 

平成16年9月30日

 小泉メルマガレビュー

 
 もしかしたら今日は更新出来ないかもと思いつつ、よく考えたらこれをアップしている時にはいつでも今日のなワケで、なんだかよく分かんないですけど、10月になっていたらごめんなさい。
 でもこの更新の日付は9月です。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 今日は木曜小泉メルマガレビューの日です。
 今回は新閣僚になった時の恒例、各大臣さんから一言です。
 全員を載せていたらとっても長くなってしまいますので、主要大臣さん、注目大臣さんだけ抜粋してお届けします。
 
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 「改革実現内閣」発足
 小泉純一郎です。
 27日の月曜日、内閣を改造しました。
 これからいよいよ「改革の本丸」と言うべき郵政民営化の法案づくりが始まります。今まで推し進めてきた改革を実現する段階にはいってきました。
 今回の新しい内閣は、いわば「郵政民営化実現内閣」、「改革実現内閣」です。
 改革意欲にあふれた40代前半の若手二人を閣僚に任命しました。経験豊かなベテランとともに、「官から民へ」「国から地方へ」という基本方針にたって、内閣一丸となって改革を実現していきたいと思います。
 
 あら、ハッキリと「郵政民営化内閣」なんて言っちゃってますね。
 正直な御方・・・(笑)
 
 まさに我が道を行く内閣の閣僚の方々から一言ずつです。
 
 
 [特別企画]
 ● 新任大臣からのひとこと
 
 (外務大臣 町村信孝)
 我が国が様々な外交課題に直面している中、国の命運に関わる外交の舵取りを担う重責に身が引き締まる思いです。
 外交上の最優先課題は、我が国の国益を守り増進すること、すなわち、何よりも我が国の安全・繁栄を確保し、国民の生命・財産を守ることです。そのためには、国際社会全体の平和、安定、繁栄の確保が不可欠です。
 私は、これまでの外交分野での経験も活かしつつ、引き続き外務省改革をすすめ、新しい時代に対応した外交を積極的に展開し、国際社会でリーダシップを発揮すべく、全力を尽くす考えです。
 
 はい、注目の新外務大臣、町村先生です。
 そして、おっしゃっているコトが、見事に抽象的すぎて、一体何を一番したいのか分かりませんっ!!(笑)
 町村さん、森派の中でも森派らしい先生でして、元文部大臣の文教族の先生です。
 それが一転外務大臣ですから、外交手腕の方はちょっと未知数です。
 しかしそもそも自民党文教族というのはわりかしタカ派の方が多いですから、やえからすれば良い方向に外交を進めていただけるんじゃないかと期待しています。
 
 
 (文部科学大臣 中山成彬)
 私は、これまで国政において産業振興、厚生労働など様々な分野に関わり、国家の発展の礎として教育が何よりも大切であると日頃から痛感しておりました。その意味でも、このたび、文部科学大臣の職を拝命し、責任と同時に大変やりがいを感じております。
 小泉内閣の一員として、わが国の将来を見据え、国民の期待に応える「教育・文化立国」、「科学技術創造立国」の実現を目指し、教育基本法改正、義務教育の改革をはじめ「人間力向上」のための教育改革や重要分野の研究開発、文化やスポーツの振興などに全力で取り組みたいと思います。
 
 中山先生は初入閣です。
 当選5回、61歳と、いぶし銀な先生で、今まで経済産業副大臣や文部政務次官をされています。
 中山先生も森派ですから、この辺、森喜朗先生のご意向がかなり大きなモノになるんじゃないかと思います。
 教育基本法の改正なるか!?
 
 
 (国家公安委員会委員長/防災担当大臣/有事法制担当 村田吉驕j
 私はこのたび、治安の維持、防災、有事法制という、いずれも国民生活の安全・安心に直結する分野を任されました。
 最近、殺人などの凶悪犯罪や街頭犯罪、少年犯罪、外国人犯罪、国際テロの脅威などが国民に大きな不安を与えておりますが、「世界一安全な国・日本」の復活のため、精一杯取り組んでまいります。
また、地震や台風など自然災害に対する防災対策にも最大限努力するとともに、災害時における防災情報伝達のあり方や高齢者等に対する避難支援等についても早急な改善策を進めてまいります。
国民保護法などの有事関連法については、基本指針の策定などに積極的に取り組み、その着実な運用に努めてまいります。
 
 あまり目立たない国家公安委員長です。
 しかし国家公安委員長というのは警官のボスですから、いつもやえは新しい委員長に警察改革を期待しているんです。
 でも国民の方が、警官の不祥事は興味あるけど警察改革までには世論が高まらないですし、だからいつもなんか不祥事がありましたというニュースが流れているだけで終わってしまっているというのが現実です。
 本当は「不祥事」じゃなくて「犯罪」なんですけどね。
 結局マスコミからすれば、重要な「ニュースソース」である警察からの発表が無くなるのをおそれて大きな批判はしないんですね。
 犯罪警官は「不祥事」と批判するけど、それ以上は無いんです。
 だから余計に大臣に期待したいんですけど、うーん、どうでしょう。
 
 
 (防衛庁長官 大野功統)
 私は、かねてより、国の防衛は国家存立の基本に関わる重大な任務であると考えています。今回の大任に改めてその使命と責任の重さを痛感しています。
 本年末までに新たな「防衛計画の大綱」及び「中期防衛力整備計画」を策定するとともに、イラクにおける人道復興支援活動の着実な実施や在日米軍の再配置にかかる米側との協議など、誠心誠意、職務に邁進してゆく所存です。
 
 一部で異様に人気の高かった石破さんの後は大野先生です。
 大野先生は今まで特に防衛庁と縁のあった方ではないので、やっぱりちょっと手腕は未知数なのですが、議院運営委員会の委員長や予算委員会の筆頭理事をされていますから、事務的な手腕は折り紙付きです。
 もしかしたら、イラクの問題は一段落したので、もう防衛庁長官という役職はあまり目立たないかもしれませんが、しかし防衛庁を防衛省にしようという動きもありますから、頑張ってもらいたいです。
 
 
 (経済財政政策担当大臣/郵政民営化担当 竹中平蔵)
 このたびの内閣改造で、新たに郵政民営化担当大臣を命ぜられました。言うまでもなく郵政民営化は、小泉構造改革の「本丸」となる大作業です。
 総理からは、平成19年4月の郵政民営化に向けて次期通常国会に法案を提出するよう指示がありました。また、法案策定にあたっては、
(1)9月10日に閣議決定した「郵政民営化の基本方針」に忠実に策定すること
(2)最終的な民営化の姿を明確に規定すること
 など、明解なご指示をいただきました。
 小泉総理はよく、「自分は郵政民営化をやるために総理になった」とおっしゃいます。総理の熱い想いに背中を押されながら、その熱意を具体的な形に表していくのが私の役割だと思っています。次期通常国会での法案提出とその確実な成立に向けて、全力を尽くす覚悟です。
 
 すごいですね。
 「郵政民営化するためだけの内閣か」という批判があるのにも関わらず、「そうだ」と言ってしまってます。
 ここまでくると言い返す言葉もないでしょう(笑)
 もうなんかこの問題については言い疲れましたし、どっちにしてもあまり変わるとは思わないので、まぁやえは静かに見守っていきたいと思います。
 竹中さん、結局、小泉内閣で一番長く務める大臣になっちゃいましたね。
 ご苦労様です。
 
 
 [編集後記]
 内閣改造が行われました。小泉総理が熟慮に熟慮を重ねたメンバーによる新内閣の発足です。総理の改革に向けた意気込みがひしと伝わってきます。今週号には新任大臣の皆さんから抱負を寄せていただきました。
 日本各地で真夏日の年間最多記録を更新したというニュースを聞いたと思ったら、近頃めっきり涼しくなりました。風邪など引いた人も多いようです。体調を崩さないように気をつけましょう。(せいけん)
 
 せいけん先生は留任ですね。
 これからも面白いメルマガをよろしくお願いします。
 先生こそお体にお気をつけ下さいね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

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