☆やえニュース☆

 乱世の王と治世の王麻生下ろし?マスコミにエサを与えた保守矛盾王民主党福田自民党総裁誕生どこが派閥力学選挙だったのか福田内閣組閣給油活動も日本のため弁護士の仕事は事実をねじ曲げてまで被告の利益を追求することか

平成19年9月16日

 乱世の王と治世の王

 やっぱり麻生太郎先生閣下はカッコイイですねぇ。
 外見をとっても、しゃべり方をとっても、そしてその内容をとっても、とても写り映えする人です。
 なかなか文字だと魅力が伝わらないのですが、やえはこの一文に感動しました。
 
 日本の環境を守り治山治水に精を出すお父さん、子どものお弁当を作り働きに出るお母さん、ネットカフェ難民の若者に、国の進むべき道はこうだと明確に語れる首相になりたい。
 
 ミミ彡  ゚̄ ̄'〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡 感動したっ(ひさびさです)
 
 
 さて、そんな自民党総裁選挙ですが、先日15日をもって正式に立候補者が福田康夫先生と麻生太郎先生閣下(届出順)のお二人に決まりました。
 ネット上では圧倒的な人気を誇る麻生閣下ですが、福田さんの国民的人気もなかなかで、ある簡単なネットではない調査では福田さんの方が人気が高かったとかいうモノもありました。
 やはり福田さんのあの安定感が人気の要因のようです。
 
 なんだか今日の更新では仰々しいタイトルを付けてしまいましたが、今回の総裁選の一番の争点は、むしろここにあるのではないかと思います。
 すなわち、「安定感のある福田さん vs 力強い麻生閣下」です。
 
 麻生閣下は改めて紹介するまでもなく、物事をハッキリ言う方です。
 それが高じて言いすぎな部分もままあるのですが、しかしそれも閣下の魅力の一つと言ってもいいでしょうし、国内の最大の抵抗勢力であるマスコミにも動じず、むしろやりこめるぐらいの力を持っているのも人気の秘訣です。
 そして国外の日本への抵抗勢力への態度も、いわゆる強硬派で、“強い日本”を望んでいる人にとってはものすごく力強い総裁候補だと見えるでしょう。
 また、閣下は独自の世界を持っているというのも、魅力の一つだと言えます。
 
 一方福田さんは、歴代内閣の官房長官在任最高記録を持っているというコトからも、その抜群の安定感が魅力の一つです。
 演説のしゃべり方も内容も、麻生閣下とは好対照かのように淡々とジックリと語られるその姿は、見る者を安心させる力があります。
 人によっては物足りないと感じるかもしれませんが、それは「パフォーマンスは必要ない」という飾り気のない人柄を表しているとも言えます。
 そもそも福田さんはマスコミ嫌いで、自分語りも好きではないという性格ですから、真面目に政策などを中心に実直に仕事をしてくださるでしょう。
 
 やえの個人的な意見を言わさせて頂ければ、やはり政策的には麻生閣下の方を支持したいと思っています。
 強い日本の実現や、独自の世界観、外務大臣時代の実績など、どれももっと応援したいとやえは思っています。
 しかし、今の日本の状況を考えたら、また違う面もあるのではないかとも思うのです。
 
 まずマスコミの問題があります。
 大手新聞や左翼系言論人はもちろんのコト、保守系言論人まで理由無き安倍下ろしに参画し、雰囲気だけでついに倒閣運動を成功させてしまいました。
 そしてこの気持ち悪い空気はまだまだ続いています。
 麻生さんは安倍さんよりはずいぶん神経が図太いですが、それでも本人が気にしなくても空気は形成されてしまいます。
 まして麻生閣下は、魅力の一つではありますが、誤解されやすい表現を使うコトがよくあります。
 これは格好のマスコミのエサになってしまいます。
 もしこれでまた安倍内閣後期のような雰囲気になってしまったら、いくら麻生閣下が素晴らしい政策を打ち出しても、それを実現されるコト無く終わってしまいかねません。
 
 もうひとつ、それを受ける国民の問題もあります。
 麻生閣下は少々のマスコミの攻撃など露程も歯牙にかけないでしょうけど、しかし国民はマスコミの煽動にズルズルと引きずられてしまいます。
 そして、麻生閣下が素晴らしい政策を、仮に実現したとしても、全く政策など見ようとしない国民は、雰囲気だけでバッシングをしはじめるコトでしょう。
 それでは安倍さんの二の舞になってしまいます。
 
 小泉さんが総理になってから、国民が政治にとても関心を持つようになりました。
 それは小泉さんの功績ですが、しかし残念ながら国民からの、それを煽動するマスコミからの政治への言説の質はかなり悪くなってしまったと言わざるを得ません。
 そして今最悪な状況に陥っています。
 ですので、これをまず是正する必要があります。
 やえは、この仕事に向いているのは、麻生閣下ではなく福田さんではないかと思うのです。
 
 マスコミだけを相手に記者をやりこめるだけなら麻生閣下の方が得意でしょう。
 しかしマスコミは、やられたシーンは絶対に世に出さず、それを自分の都合の良いように切り貼りして、むしろ個人的復讐かのように悪質な偏向報道にしてしまいます。
 そして残念ながら、国民はそれを真に受けてしまう場合が少なくありません。
 しかし福田さんは、官房長官時代に、そのニヒルな態度によってマスコミも国民すらも妙に納得させる力を持っています。
 この荒れた日本の異常な現状を考えれば、パワフルに正面から当たっていく麻生閣下ではなく、違う方向から場を落ち着かせる福田さんの方が、力を発揮するのではないかとやえは思うのです。
 
 最初にも言いましたように、政策的な面を言えばやえは圧倒的に麻生閣下を応援します。
 しかし、正直な言い方をすればやえは今の国民に期待をするコトができません、つまり政策的な面で国民に善し悪しを判断するコトは出来ないと思わざるを得ないのです。
 福田さんの国家観、特に先の大戦の評価について、それに伴う靖国等の問題はかなり疑問を持っているのですが、特にこの辺の問題は、法案を通せばいいという問題ではなく、むしろ国民の反応こそが一番のポイントですから、今の雰囲気では麻生さんはその力を発揮できないでしょう。
 そして下手にここで、麻生閣下や福田さん個人ではなく、自民党に傷が付いてしまって、もし次の衆議院選挙で民主党が第一党になってしまったら、それこそもっと酷いコトになってしまいかねません。
 そう考えたとき、ここはひとつ福田さんにこの雰囲気を沈めてもらうという方法もあるのではないかと、やえは思うのです。
 
 前の自民党総裁選、いわゆる麻垣康三選挙では、その名が示すように麻生閣下も立候補していましたが、国民的人気は圧倒的に安倍さんにあったワケです。
 それでも今の惨状を招いてしまっているワケですから、人気だけでは難しい部分も大きいワケです。
 もちろん福田さんのマスコミ対応力は官房長官時代のモノであり、総理になればまた違うというのもその通りだと思いますが、基本的に総理にはみな初めて就くワケですから、以前の実績に賭けるしかありません。
 そういう意味で、やえは「麻生総理閣下」を夢見ながら、現在の気持ち悪い状況の改善という点において福田さんにも期待しています。
 

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平成19年9月18日

 麻生下ろし?

 最近やっきにテレビに出ている民主党の幹事長ぽっぽ鳩山先生が、安倍さんの退陣理由のひとつである健康問題について「キチンと自身の口で説明しなかったのは外国への誤解を生んで迷惑を掛けている」と言っていました。
 ええと、民主党はテロ特措法について、外国の迷惑など一切考えず、党利党略だけで反対しているクセに、どの口でその様なコトを言うのでしょうか。
 この前も言いましたように、テロ特措法は9.11を起因としたアフガニスタン戦争に関する法律であり、この戦争にはイラク戦争には反対しているフランスもドイツをはじめ、とても多くの国が参加している戦争です。
 外国のコトを考えるのであれば、まずはここを考えるべきなのではないでしょうか。
 まして民主党小沢代表の反対理由が「国会承認がない」です。
 もう何が何だかわけわかりませんね。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 ちょっと気になるコトがありますので、一言申し上げます。
 
 なんだか世論調査で麻生先生閣下より福田さんの方が支持率が高いコトに関して、一部では、特にネットや保守系の方からクレームがあがっているようです。

 この世論調査はね〜。ちょっと空恐ろしい感じが・・。というのはね。福田さん、この間までみんな人気がなくて誰も注目していなかった訳で、麻生さんの方が明らかに人気がある。 テレビで福田さんが優位だということを、ずっとインフォメーションし始めるとこれだけ世論が動いてしまうってのはね。ちょっと、空恐ろしい感じが私はしますけどね。

 あるローカルテレビ番組で評論家の宮崎哲弥さんの言葉です。
 つまり、テレビや新聞なんかで「自民党議員の間では福田支持が多数」という報道が多くなされたので、国民の雰囲気もいつの間にか福田支持に寄ってしまい、いつの間にか今のような状況が作られてしまった、という話です。
 しかしやえは、これはちょっと強引すぎる論だと思います。
 
 最近当サイトでは散々安倍下ろしの空気を気持ち悪いと表現し、国民の政治意識の低さを嘆き批判してきました。
 そしてマスコミにいとも簡単に乗せられてしまった体質も強く批判してきたつもりです。
 しかしさすがに今回のこれは、その構図とは違うのではないかと思います。
 
 安倍下ろしの時は、時には事実を隠し、時にはウソまで混ぜながら、マスコミが主体性を持って安倍はダメだと明確に主張していました。
 しかし今回はそうでなく、本当の事実をそのまま伝えていただけです。
 もし本当に国会議員の動向だけで世論まで変わるのであれば、では小泉さんが初めて総裁になったときのあのフィーバーはなんだったのか説明がつきません。
 あの時のマスコミは完全に橋本龍太郎さんが総裁に当選すると確信していて、小泉さんなんて泡沫候補であり、誰も見向きもしませんでした。
 ですから総裁公約では「靖国参拝」を小泉さんは言っていましたが、最初はだれもこれに注目する人はいなかったのが事実です。
 つまり、今の麻生さんよりも、当時の小泉さんは扱いが低かったのです。
 ですから、もし国会議員の動向と、それを大きく報道するコトが国民世論まで影響するというのであれば、当時の小泉劇場第0幕とも言えるあの大騒動は説明がつかなくなってしまいます。
 
 それとも、当時に比べて国民は格段におバカに・・・いえ、騙されやすくなったという主張なのでしょうか。
 やえはそれは全否定はしませんが、でもさすがに国会議員の動向だけで世論の全てが決まってしまうほど末期にまでは行ってないと思っています。
 選挙用語に「アナウンス効果」というモノがありますが、その効果の一つに、圧倒的有利と伝えられてしまった候補は苦戦や逆転されてしまう、というモノがあります。
 これは、有利とされた方の陣営が油断し「自分は入れなくても大丈夫だ」という心理が働き、また不利とされた陣営は一層力を入れ「自分が入れなければ負ける」という心理が働くコトによって、そのような現象が起こるコトを指します。
 よって、もし影響が出るならむしろ逆方向、つまり麻生さんに有利になるような結果がでるハズです。
 これが、議員票がわりと拮抗しているのであればまた別のアナウンス効果が見られるかもしれませんが、今回のようなわりと圧倒的な差への報道であれば、さらにそれを助長するような効果が表れるとはちょっと思えないのです
 
 またあわせて、この選挙にどれだけ主体的に考えられるのかというコトを考えたら、さらに国民煽動論は難しいのではないかと思います。
 どういうコトかと言いますと、もし直接的に投票者にメリットが出るのであれば、「勝ち馬に乗ろう」という意識が働き、投票行動に影響が出るコトもあると言えるワケで、これは実際議員さんの間では少なからず影響が出ているのでしょうけど、しかし今回の選挙は、国民にはそこまで今回の選挙にのめり込む理由がありませんので、報道が影響しているとは言いにくいワケです。
 公的な選挙、衆参の選挙や、地方選挙ならなおさらですが、その場合には当事者意識が強く働き、「この人いれれば自分が利益を得られる」と感じ、様々な外部の情報に左右されてしまいます。
 しかし今回の選挙は、自民党だけの選挙であり、また総裁選は議員投票の方が遙かに結果に大きく左右されるという変則的な選挙であり、「自分の一票」を強く意識しにくい選挙ですので、自分がこっちに投票した方が有利になるという思いが働きにくいワケであり、他人の投票行動が自分の投票行動に影響しづらいワケです。
 まして今回は党員投票は正式には行われないワケですし、さらに言えば世論調査は自民党籍を持っていない、つまり投票権のない人にまで調査の対象としているワケなのですから、自分の力が結果に反映すると思いづらく、党籍を持っていない人は100%結果に影響されませんしね、結果的に自分の気持ちが素直に投票行動に表れやすいと言えるのです。
 さらに言えば、今回の世論調査は第一回目のものと言え、なおさら他人の結果は自分の行動に影響なく結果が出ていると言えるでしょう。
 
 福田さんは、決して知名度の低い人ではありません。
 前回の総裁選、いわゆる「麻垣康三」の時には、むしろ「安倍か福田か」と言われたぐらいピックアップされたワケですし、また福田さんの人となりは官房長官時代に広く知られていますので、「あまり知られていなかった人をマスコミの報道によって認知され支持率が上がってしまう効果が出てしまった」とも言いにくいでしょう。
 あの飄々とした態度、そして歴代最長在位期間を持つ実績からして、安定感などを評価されて今の高支持率に繋がっているのは納得できるコトだとやえは思います。
 
 確かにやえは安倍さんが辞めると表明された直後は麻生さんが新総裁になると思っていました。
 しかしそれは、他の人が立候補するとは思っていなかったからです。
 今回は緊急事態というコトで選挙自体行われずに当時幹事長だった麻生さんにそのまま継承される形になると思っていたからです。
 だけどやえの予想は外れ、キチンと選挙をすると決まり、そしてこれも予想外なコトに福田さんが立候補すると事態は急変したワケです。
 こうなっては、その前の予想など全く意味を成しません。
 最初に紹介した宮崎さんの「この間までみんな人気がなくて誰も注目していなかった訳で」という言葉は、それは福田さんが立候補すると表明する前の雰囲気のコトを指しているワケで、今の調査の結果をそれと比べるのは適切ではありません。
 福田さんの立候補それ自体を報道されないのであれば確かに麻生さんが有利になっていた可能性は強いですが、さすがにそれはどうかと思いますよね。
 麻生さんが不利になって悔しいのは分かりますが、なんでもかんでも陰謀論で片づけてしまうのはいただけません。
 また、残念ながらまだまだネットは一般とは世論が多少乖離しているというのも事実なのであり、それは自覚する必要があると思います。
 
 ただひとつだけ言えば、選挙はマスコミの報道によって影響を受けるモノであるのは確かです。
 確かなので、やえはむしろ選挙報道は全面的に禁止した方がいいと思っています。
 これは以前にも更新で書いたコトがあります。
 もし本当に政治を良くしたいと思うのであれば、報道がなくても自分で考え自分で投票を決めるでしょうから、報道はむしろ邪魔なだけだと思っています。
 ですから、選挙に関する報道は一切禁止するという意見であれば、やえは賛成したいと思っています。
 
 ただ今回の選挙は、自民党の総裁を決めるという選挙であり、公的選挙でないので、ここまでを法律で縛るというのはなかなか難しいとは思いますが。
 

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平成19年9月20日

 マスコミにエサを与えた保守

 今日はこのニュースです。

 福田氏、村山談話の踏襲を表明=麻生氏は「歴代内閣と同じ」−自民総裁選
 
 自民党総裁候補の福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長は19日午後、都内の日本外国特派員協会で記者会見した。福田氏は、日本の過去の侵略と植民地支配を謝罪した1995年の村山富市首相談話について「首相が言ったことだから正しいものと考える必要がある」と述べ、踏襲する考えを表明した。麻生氏は「歴代内閣は皆、同じことを申し上げてきている」と述べるにとどめた。

 まったくネットを含めた保守系論壇はおバカなコトをしたものです。
 言うまでもなく、このマスコミの質問は、安倍さんが総理に就任した直後にも聞かれた質問です。
 そして、マスコミの思惑通り、一定の、いえ予想以上に効果を上げてしまった質問です。
 
 これについては以前詳しく書きましたが、もう一度簡単に言いますと、この手の談話というのは内容に如何に関わらず一国の総理大臣の話なのですから、ある意味法律に近いような扱いであって、つまり憲法法律を遵守する立場にある総理大臣が談話を踏襲するのは当然というか、義務のようにしなければならないモノだと言えるワケです。
 特に歴史の連続性を重要視する日本の制度下においてはさらにそれが謙虚だと言えます。
 仮に時の総理がある法律に対してそれは悪法だと感じ、改正しようと動く場合でも、正式に改正されるまでは存在する法律は遵守しなければなりません。
 「悪法だから守る必要はない」とは、総理大臣という立場にある人が言っていい言葉ではありません。
 つまりそれと同じように、仮に福田さんや麻生さんが村山談話を訂正しようと思っていても、今の段階で「踏襲するかどうか」と聞かれれば「踏襲する」と答えなければならない話なのです。
 
 そしてマスコミは、そう答えるのを分かっていて敢えて質問をしているのです。
 
 なぜか。
 それは、保守系思想によって村山談話は目の上のたんこぶであるワケですが、それを一見肯定するかのような言い方を自民党や保守系政治家に言わせるコトで、保守系思想の持ち主に幻滅をさせるためです。
 実際、最近の総理の中では最も保守色・タカ色の強いと評判だった安倍さんに対し、総理になってからまずはじめにこの問題をぶつけるコトによって、出鼻をくじきダメージを与えるコトに成功していますよね。
 安倍さんへの最初の期待が高かっただけに、案外この質問が与えたダメージというのは少なくありませんでした。
 そして保守側からバカのひとつ覚えのように「売国奴バイコクド」言ってましたね。
 
 このような、政治とはどういうモノかを知ろうともせず、政治と思想を混同してしまい、分けて考えるコトができない保守がバカ騒ぎしたから、このようにサヨクマスコミが勢いづいてしまっているのです。
 つまり保守の方からマスコミに保守叩きのエサを与えてしまっているワケです。
 もし保守が政治と思想をキチンとわきまえ、政治には政治のルールがあってそのルールに則らないと物事を変えるコトは出来ないと知って、その上で思想が政治を後押ししていれば、このような踏み絵的質問は全く意味をなさなかったでしょうし、冷静にコトを進めていたらもしかしたら安倍さんの代でこの談話を訂正するコトが出来た可能性だってあったと思います。
 本当に日本の保守は下手なコトをしたモノです。
 
 本来この手の問題は、思想的な問題であり、それを政治に求めるのは筋が違います。
 これは何度も言ってますが、政治が思想を作り出すのではなく、思想が政治を後押しするのです。
 政治がなければ思想が語れないかのような最近の物言いは、やえはとっても情けなく思います。
 つまり、もし日本国民の中で村山談話が間違っていたとなれば、当然政府も国会もそのような動きになっていくでしょう。
 その辺は法律とそう変わるモノではありません。
 しかし現状はと言うと、最近の保守は世論に訴えるというワケでもなく、サヨクにモノを言うワケでもなく、直接政治家個人を叩いてそれで満足してしまっています。
 こんなコトをしてもいっこうにこの問題が良い方向に進まないばかりか、むしろサヨクを助長し、日本を悪い方向にしか導かないと言えるでしょう。
 保守系の言論人やブログやサイトは、特に安倍さんが総理になってからというもの、自分で自分の首を絞めているばかりだというコトに早く気づいてほしいモノです。
 

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平成19年9月22日

 矛盾王民主党

 日本のコトも世界のコトもなーんにも考えていないんですね。
 あるのはただただ党利党略だけで、政権交代という名の権力奪取だけが目的なのが明白です。

 政府の働き掛けを批判=国連「謝意」決議採択で−民主・鳩山氏
 
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は20日午前、国連安全保障理事会がインド洋での海上自衛隊の給油活動に「謝意」を示す決議を採択したことについて「(給油活動が)果たしてアフガニスタンの平和にとって必要なのかという根底が問われている」と述べ、活動継続反対の方針に変わりはないと改めて強調した。都内で記者団に語った。
 また鳩山氏は、決議に「謝意」を盛り込むよう日本政府が働き掛けたことについて「感謝は強要するものではない。民主党を賛成に回らせる手段の一つだろうが、非常にみっともない」と述べ、政府の対応を厳しく批判した。

 ありとあらゆる矛盾がこの記事には詰まっています。
 
 まず、小沢民主党はテロ特措法の反対の理由として「国連の決議が必要」とずっと言っていて、どういう理由でテロ特に反対なのか民主党独自の意見としては全く聞かれず、ただただ国連という存在だけを判断基準にして、反対理由としていました。
 であるならば、決議の間にどんなコトがあろうとも、どんな事情があろうとも、形として出た以上は自分の思いなど全て捨てて賛成に回らなければ理屈として筋が通らないでしょう。
 いまさら「アフガニスタンの平和にとって必要なのか」なんてコト言い出しても、こんなの完全に“後出しじゃんけん”です。
 結局この態度というのは、なにをしようとも、どんな理由があろうとも、ただただ反対のために反対をし、自民党に対抗するコトだけが行動理由だったという証明だと言えるのではないでしょうか。
 非常にみっともありません。
 
 そもそも国連という場は、それぞれの国家の国益がぶつかり合う場であり、削り合いの場であり、調整をする場です。
 決して国連は、国家の上位機関ではありません。
 まして「正義」を体現する「正義の味方」でも「正義の使者」でもまったくありません。
 良いコトをすれば自分は何もしなくてもほっといても褒めてくれる評価してくれると思うのはおこちゃまの夢想であり、「褒められるためにするのではない」と思うのは確かに日本人の美徳ですが、それは日本以外では通用しません。
 まして民主党なんて年中自民党の足を引っ張るコトしか考えてないくせに、よく言いますよね。
 
 むしろ今回の政府、そして安倍さんの動きは、堂々と日本という大国が世界的に誇れる活動をしている姿を、形として誰の目にも明らかなように表せと胸を張って主張し、ロシアや中国のようなちょっとアレな国家に対しても屈することなく黙らせて、自らの手で勝ち取って実現させた成果といえるモノです。
 「力強い日本」「主張する日本」の体現ではないですか。
 それを誇らずにみっともないと表現するとは、いったい民主党はどこの国の政党なのでしょうか。
 それとも民主党は、湾岸戦争の時のように自衛隊を派遣せずお金だけ出して、しかしどこにも感謝されずむしろ軽蔑のまなざしを向けられたあの情けない日本をもって目指すべき姿としているのでしょうか。
 このような動きもあるようですが、これはもはやフランスやオーストラリアやカナダ、ドイツ、パキスタンまで巻き込んでしまい、民主党の説得という形というコトでしょう。
 ここまで多くの国に迷惑をかけてしまって、これほどみっともない話もないとやえは思います。
 
 だいたいにして、おそらくアメリカがなんらかの決議を提出し採択されたとしても、「アメリカの圧力だ」とかなんとかマスコミも民主党も言うのはないでしょうか。
 こっちの記事では今回の日本の外交交渉を直談判などと書いて日本を卑下するような言い方をしていますが、国連はそういう交渉事をする場であり、決議はその結果です。
 一部報道ではロシアが棄権したコトを、さも「世界が一致していない」と喧伝する材料にしていますが、民主主義で言えば完全に賛成票が勝っていたワケですし、また国連のちょっとゆがんだシステムからしても、ロシアは全てを完全無効に出来る拒否権を持っていてそれを発動していないのですから、この決議が持つ意味は小さくないと言えます。
 この記事は、他の多くの理事国の意見を無視して、ことさらロシアだけの意見を大きく採り上げるというフェアではない記事であり、卑怯な記事と言えるでしょう。
 だいたいロシアと中国が安保理で足並みを乱すのはいつものコトであり、しかしその中国は今回は賛成を投じたコトからも、中国大好きッ子な方々は中国様のご判断に頭を垂れて従わなければならないのではないでしょうか?
 
 やえはむしろ今回のコトは、もちろん謝意決議がなくても海外派遣はするべきだと思っていますが、この謝意決議を勝ち取ったという行為に対して、国内問題でしかない事情であるにもかかわらず日本が睨みをきかせれば決議だって動かせる力をついに持てるようになったという事実に対して、胸を張って誇りたいと思っています。
 金だけあればそれだけで評価されるというモノでは決してありません。
 行動をしなければ人は人を評価しないでしょう。
 世界に責任を持つというコトはまさにこういうコトであり、時には他国と手を結び、時には自国の利益を優先させ、国連の場で国力に見合った発言力を持つというコトです。
 やえは今回の動きを多いに歓迎します。
 
 実際この動きというのは民主党にとっても方向を修正できるいいキッカケだったと言えるハズで、これをキッカケにある程度の態度の緩和が見られればまだ「政権担当能力がある」と評価できたのですが、残念なコトです。
 結局民主党という政党は、党利党略しか見えず、矛盾に矛盾を重ねて、言動の一貫性が全く見られない、口だけ政党でしかないとしか言いようがありません。
 

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平成19年9月23日

 福田自民党総裁誕生

 というワケで、福田さんが自由民主党第二十二代総裁に選任されました。
 福田先生、おめでとーございまーす。
 これでほぼ間違いなく新しい総理大臣も福田さんになるコトになるでしょう。
 首班指名は25日に行われる予定で、新内閣もおそらく25日の深夜に発足という形になると思われます。
 
 まず注目は自民党三役と幹部人事です。
 おそらく、幹事長・総務会長・政調会長と、幹事長代理・国会対策委員長の五役ぐらいまでは明日発表というコトになると思われます。
 そして中でもやはり一番の注目は幹事長ポストです。
 
 マスコミ予想での最有力は、宏池会古賀派の領袖である古賀誠先生です。
 安倍さんが辞任を表明してからいち早く水面下で動き、福田さんの擁立と党内の大支持の動きの流れをまず作った、福田さんにしてみれば一番の功労者です。
 そういう意味でこの古賀さんを幹事長に処遇するかどうかが今一番注目されているワケですね。
 
 しかし古賀さんという人は、世間一般ではあまり人気のある方ではありません。
 それはおそらく今では珍しい、昔の古い自民党体質の人だと思われているからでしょう。
 そしてそれはあながち間違いでもないと言えます。
 民主党の小沢さんや、国民新党の亀井さんのような、今ではお二方とも自民党を離れていますが、そのような昔の臭いを感じる、もしかしたら自民党最後の大物議員さんと言えるかもしれません。
 そういう部分がいまの国民にはウケが悪いワケで、人気が出ないワケですね。
 
 しかしやえはひとつ古賀さんにとても期待している部分があります。
 それは選挙です。
 言うまでもなく、遠くないであろう衆議院選挙です。
 今回の新総裁は次の衆議院選挙が一番の山場と言われているだけに、その党内の実際のしきり役である幹事長にがどう対応していくのかという点において、もし古賀さんが幹事長になった場合を考えると、やえは期待できる部分も少なくないのではないかと考えているのです。
 
 自民党の古いタイプの議員さんは、確実な票の取り方を知っています。
 一般受けが悪くても、いざ選挙になるとご自分の選挙だと古賀さんは当選を確実に重ねていらっしゃいます。
 小泉さんのようなタイプだと一般受けはいいのですが、どうしても風頼みで気分によっては票があっちにいったりこっちにいったりしてしまう、いわゆる「都市型」となりますが、古賀さんのようなタイプではねばり強く地元にとけ込み着実に一票を得る硬い硬い「地方型」の選挙となります。
 そして、小泉さんは自分で自分の行く方向に風を吹かせられるというとんでもない方ですが、普通はこんなコトできないワケで、安倍さんは小泉さんの後継という形に収まりながら風を吹かすコトが出来ず、しかし風頼み選挙をしてしまい大敗を喫してしまったというワケなのです。
 しかしその裏では、実は風のせいだけではない別の力によって自民党は追い込まれていたと言っても過言ではないかもしれません。
 そうです、小沢さんです。
 小沢さんはさっきも言いましたように、自民党の古いタイプの政治家です。
 というか、旧型自民党の正当な後継者です。
 小沢さんは、今まで風頼みの野党方選挙をやってしまった安倍自民党に対し、それまで自民党が力を誇示してきた源である地方密着型の選挙を実行して、民主党に先の参議院選挙の勝利をもたらしたのです。
 
 すなわち、古賀さんならば、小沢民主党と手法が同系列なだけに、小沢さんに一番手堅く対抗できるのではないかと思うワケなのです。
 
 一部報道では、小沢さんは、麻生総裁より福田総裁の方がやりにくいだろうというコトを言っていますが、おそらくそれと同じぐらい古賀幹事長もやりにくいと感じているのではないでしょうか。
 小沢さんならば古賀さんとのタイマン勝負なら楽に勝つ自信を持っているかもしれませんが、しかし自民党には歴史があります。
 今回小沢さんが自民党の技を使いましたが、それをはじめたのはほんの数年のコトであり、まだまだ自民党が取り戻そうと努力すれば、そう難しいコトではないとやえは思います。
 ですから、その手法に長けている古賀さんが選挙のしきり役である幹事長に就く意味はとても大きいのではないかと思うのです。
 自民党の表の顔である総理総裁に福田さんが就きまず党内を安定させ、その中でじっくりと古賀幹事長が選挙のために地固めをすると、そういう形が小沢民主党にとっては一番つらい布陣なのではないでしょうか。
 
 先日も言いましたように、今のところやえは民主党になんの期待も持てません。
 せっかく民主党にも政権担当能力があるところをアピールできるチャンスがいくつかあったのに、それを自分の手で捨て去って権力闘争しかしようとしないのですから、どうしようもありません。
 確かに福田−古賀ラインの歴史観などはやえの考え方とはけっこう離れていますが、それでも民主党なんかに政権が渡るよりかは遙かに数万倍マシですし、このいったんは保守の側に振り子が振れた以上はまた必ず戻ってくると思いますので、その時に麻生さんにまだ目があるかどうかは分かりませんが、確実にまた保守政治が戻ってくるとやえは信じています。
 しかし民主党に政権が渡ってしまうと、それが少なくとも10年は遠ざかると思わざるを得ませんので、まだまだ自民党には頑張ってもらいたいと思っています。
 
 批判だけなら誰でもできます。
 ですから、やえは応援できる部分を出来るだけ見つけて、日本にとってメリットになる部分を伝えていきたいと思っています。
 新三役はどうやら明日のお昼前に決まるようで、まだ古賀さんが幹事長になるかどうか分かりませんが、もし古賀さんが幹事長になられたら、やえはこの部分を期待したいと思っています。
 

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平成19年9月24日

 どこが派閥力学選挙だったのか

 なんだか予想が外れてしまいましたね。
 古賀誠先生は幹事長起用ではありませんでした。
 でも就かれたポストは党の「選挙対策総局長」であり、公認権などの権限を有する選挙の現場責任者です。
 どうもはじめは福田総裁は古賀さんを総務会長にと言ってたようなのですが、古賀さんが是非と自らの要望で選対総局長を望まれたんだそうです。
 いろいろと思いがあるのだと思われます。
 特に閣僚ではなく党の役職は手腕こそが期待されるワケですし、まさに古賀さんにはうってつけだと思いますので、昨日やえが言いましたような選挙の腕を是非古賀さんには期待したいと思います。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 昨日行われました自民党総裁選挙ですが、蓋を開けてみると麻生さんがものすごく頑張ったと言える結果になりました。
 無記名投票なので正確には分かりませんが、だいたいの予想数を出してみると

 福田さん・・・議員票254+地方票76=合計330票
 麻生さん・・・議員票132+地方票65=合計197票

 という数がマスコミには出ています。
 麻生さん頑張りました。
 
 しかしこういう結果が出たにも関わらず、マスコミは相も変わらず「派閥政治だ」と言っています。
 一体これのどこが「派閥の締め付けによる結果」と言うのでしょうか?
 もし完全に派閥で締め付けていれば、麻生派は20人もいませんので麻生さんは推薦人20人も集められず立候補すら出来ないワケで、それだけでも現実は違います。
 また、前々から他派閥の一部の議員さん、例えば津島派である鳩山法務大臣などが、派閥を越えて麻生さんを応援すると公言していましたが、そういう人たちを含めた計算にしてみても、投票予想数と実際の投票数の結果はマスコミの全くの大外れの結果でしかありませんでした。
 議員票だけ見ると、その割合は「65対35」程度です。
 もちろんこの結果に一番驚いたのはマスコミです。
 つまりこれは、もはや派閥力学だけでは投票予想なんて出来ず、自民党は派閥力学だけでは語れないという表れと言えるでしょう。
 
 それを未だに「派閥力学選挙」なんてマスコミは言っているワケで、一体どういう根拠で言っているのでしょうか。
 ぜひ明確にどういう理由があってそう読んでいるのか根拠を示してもらいたいモノです。
 だいたいにして、投票前の予想もそんなのマスコミの勝手な予想にすぎず、それを「派閥力学」と言っているのもマスコミが勝手に言っていたに過ぎないモノです。
 勝手に予想して勝手にレッテルを貼って事実とは関係ないところで批判の材料を自分で作って他人を批判する。
 こんなの完全なマッチポンプですよね。
 
 まして、小泉チルドレンという特異事由があるにしても、無派閥の議員さんは71人もいるワケで、これは最大派閥清和会に次ぐ党内二番目の数となります。
 これだけの、派閥政治的に言えば「不安要素」が党内にはあり、さらにチルドレン達さえも福田支持に多く流れたとマスコミが言っていた中で、麻生さんが132票も取ったという事実に対して、どういう根拠で「派閥力学選挙」と呼ぶのか、やえには全く理解できません。
 「派閥力学」などという言葉はもはやマスコミの妄想脳内にしか存在しない概念としか言いようがないのではないでしょうか。
 もしそうでないなら、なぜ麻生さんが132票も取ったのか、「派閥の力」だけで説明をしていただきたいモノです。
 こんなのマスコミの悪意あるレッテル張りとしか言いようがありません。
 
 また後日詳しく書こうと思っていますが、派閥は派閥として存在理由があり、メリットもあるワケで、それを全て無視して存在を全否定するのはいかがなモノかと思いますし、派閥や色々な人の意見を聞きながら自分の意見を決めるというのも、それは人として当然のコトだと思います。
 そのような様々な理由を全てすっとばして、ただただイメージダウンを狙うようなレッテル張りは卑怯な行為だと言うしかほか無いでしょう。
 まして今回の総裁選は、「派閥力学選挙」とは言い難い結果も出ているワケですから、マスコミはまずはそこを改め反省して、正確に事実を伝えるよう努力すべきだと思います。
 
 
 
 追記
 
 どうも古賀さんは、今まであった選挙対策総局長という役職ではなく、新設された「選挙対策委員長」という役に就かれるようです。
 これは今まであった三役に匹敵する「四役」という形になるそうで、その権限も古賀さん本人曰く「総裁の直属機関」だそうなので、かなり大きいモノとなるでしょう。
 つまりこれは、今まで幹事長が担っていた選挙対策の多くの権限を選対委員長に移譲されるというコトであり、図らずもやえが先日更新しましたような古賀さんに最も期待する部分である選挙をそれ専門で担われるというコトですから、一層期待できるのではないかとやえは思います。
 どうぞ新四役の方々には、自民党の再建に頑張っていただきたいと思います。

 

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平成19年9月25日

 福田内閣組閣

 というワケで、福田内閣が組閣されました。
 蓋を開けてみれば予想以上に人事の変更が無く、顔ぶれが変わったという点で言えば、石破先生と渡海紀三朗先生だけという超小幅な変更となりました。
 正直なところ、鳩山さんや甘利さんなどの麻生応援組までそのままとは思いませんでした。
 何人か麻生派の人たちを入れるだろうとは思ってましたが、まさかそのまま留任とはかなり予想外です。
 また、福田選挙対策本部の本部長を務められていた橋本聖子先生が入閣されなかったというのも意外です。
 まぁこうやって見てみると、これが福田さんの福田さんらしいサプライズと言ってもいいのかもしれません。
 もちろんサプライズすればいいってモノではないですけどね。
 
 ほとんど変わらなかった顔ぶれの中、やはり注目なのは、石破先生の防衛大臣“新任”です。
 前回は防衛庁長官でしたから、防衛省となって防衛大臣となってからは新任となります。
 
 いままで石破さんについては当サイトでもよく取り上げてきましたが、国会議員の中では抜群の安全保障の問題や軍事の問題のスペシャリストです。
 石破さんが書かれた『国防』は、ぜひ読んでいただきたいとやえも勧める本のひとつです。
 そしてそのスペシャリストという評価は、まさに自他共に認めるコトでして、自民党内でも、その手の問題は石破に聞けと、半ば公然化してしまっています。
 自民党の防衛族の二大巨頭であり、もう一人は初代防衛大臣の久間章生先生なんですが、「軍事知識が無い人にも分かりやすく説明できる能力」というのは石破さんが飛び抜けているとやえは思いますので、例の独特の語り口で軍事の大切さをもっと国民に訴えていただきたいと期待していますし、さらに「強い自衛隊」を目指して手腕を発揮していただきたいと思っています。
 
 今国会の目玉は言うまでもなくテロ特措法です。
 基本的には外務大臣の所轄ですが、防衛大臣も負うところは少なくないでしょう。
 そういう点からも、テロ特措法の必要性を石破さんに訴えていただき、国民の目を覚まさせて、民主党の党利党略でしかない妨害行為を明らかにしてもらいたいです。
 
 とりあえずはこんなところでしょうか。
 福田内閣にはまずは党内を落ち着かせ、またマスコミの気持ち悪い雰囲気を打破して、じっくりと施策を前進させていただきたいと思います。
 
 
 あと、個人的な意見なんですが、やえ的には、メールマガジンを再開していただけるのかどうかが注目ではあります(笑)
 どうぞ再開を福田さんよろしくお願いいたします。
 

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平成19年9月26日

 給油活動も日本のため

 民主党や朝日系マスコミがあせってきたのか、最近にわかに「日本が給油した油をアメリカ軍がイラク活動でも使っている」という疑惑をあおり立て始めています。
 そして「テロ特措法はアフガニスタンへの活動を定めたモノであり、その範囲で給油された油がイラクで使われるのは違法」だというような論調によってテロ特措法に反対をしているワケです。
 まずはキチンとテロ特措法とイラク特措法を別物だと民主党や朝日が理解していたコトにまず驚きなんですが、まぁそれは置いておきましょう。
 
 この件について、安倍さん辞任でごたついていたためにちょっと前の記事になるのですが、コメント欄においていろいろと意見を情報をいただいているところなのですけど、そもそもこの件については前提が違うとやえは思います。
 
 まずそもそもの日本のあるべき姿勢というモノですが、日本のやるべきコトというは「給油をする」というコトであって、日本の感知する範囲はここで終わりです。
 日本の仕事は、アメリカの船に油を注ぐだけであり、その先アメリカ軍がその油をどう使うかというコトに関してまでは日本の責任範囲外と言えます。
 ですから、日本が入れた後にそれをアメリカがどう使うかなんてコトは、日本には関係のない話です。
 もちろん、もし本当にアメリカが意図的に悪意を持って油をイラクに使っていたら、それは日本としてはいい気持ちはしません。
 しませんので、なんらかの対応、抗議をするなり是正を求めるなり、必要ならすべきでしょう。
 しかしそれはその後の政府の責任においての対応であって、この段階ではテロ特措法の範囲外の話です。
 つまり、仮に本当にアメリカ軍が悪意ある流用をしていたとしても、それをもってテロ特措法の反対理由とはならないワケなのです。
 
 正直言いまして、日本人は情緒的になりすぎてしまっている部分があるように思います。
 民主党も急に「アフガニスタンのためにならない」とか言い出してますし、自民党やその支持者も「日本が活動するコトによってアフガニスタンのためになるんだ」という主張をもってテロ特措法に賛成している人もいます。
 しかしこれは違います。
 なぜ日本がテロ特措法を作り給油活動をし、言ってしまえば戦争に参加しているのかと言えば、それは日本のためになるからです。
 
 すなわち、日本が後方であれ戦争に参加すれば、それは他の国が日本を同じ戦いに参じる同志として見て、それは信頼に繋がりますし、また重要な役割を果たすことで国際的な発言力も高まり、そして日本軍はこれほどの力があるのだと誇示し他国に対して睨みをきかせるという効果も期待できます。
 特に自衛隊の紀律能力の高さは世界一と言っていいほどのモノがあり、他国軍から賞賛の声が上がる一方、裏では「戦ったらこわい」と思わせられているコトでしょう。
 日本は、このような効果を狙ってテロ特措法を制定し、自衛隊を海外に派兵したワケです。
 決してアフガニスタンの国家や国民に対しての100%の善意で自衛隊を出しているワケではないのです。
 結果的にアフガニスタンに利益が出るようなコトになっても、それは副産物でしかなく、もちろんアフガニスタンのためになるコトが日本のためになるコトも大きいので「アフガニスタンのため」という顔をするコトもあってもいいんですが、忘れてはならないのが一番の目的は日本のためというコトです。
 
 ここはどこまでもシビアに考えるべきだとやえは思っています。
 以前もそのような書き方をしたコトがあります

 前号の『SAPIO』にて小林よしりん先生はこんなことをおっしゃっていました。
 「日本のために「アメリカの若者よ死んでくれ。イラクの市民よ死んでくれ」と言うのでいいのか」
 これは今月の「朝まで生テレビ」でも同様のことをおっしゃっていました。
 
 うーん。
 やえはそこまでアメリカやイラクの人々に感情移入できないのですが。
 ハッキリと言っちゃいますけど、日本がそれで良くなるんだったらアメリカの人もイラクの人も死んでもらってかまわないです。
 やえは全く知らないアメリカ人やイラク人が死んだところで、いちいちそれを悲しむほど人類愛の境地には達していません。
 また、国際的な視野で見ても、やっぱり一番大切なのは日本ですから、長い目で見た時に日本の利になるのでしたら外国に害を及ぼしてもそれは全く問題ないと言えると思います。
 むしろ国際の場というモノはそもそもそういうところだったりします。

 もし本当にアフガニスタンのためを思うのであれば、むしろ自衛隊をアフガンまで派遣して、水や食事や毛布やドンジャカ送って、地震の時に活躍する仮設住宅でもドンドン建てて、建設業のノウハウでも教えて仕事が出来るように支援すると、ここまですればいいじゃないでしょうか。
 本当に100%の善意でアフガン国民のために尽くすというのでしたらですよ。
 でもここまではしないですよね。
 もしここまでやったら、「そこまでする必要があるのか」と必ず声が国内から出てくるでしょう。
 当然こんなコトする必要はありません。
 一国の軍隊を動かすのですから、そこに善意は全く必要ありません。
 必要なのは自国の利益、すなわち国益だけです。
 
 日本は自衛隊を出して、この「テロとの戦い」の一翼を担うコト、それが最も重要なコトなのであり、そしてテロ特措法はそのための法律であり、これにアメリカの黒い動きは関係ないのです。
 あればあったで日本は抗議等すればいいとは思いますが、しかしそれにテロとの戦いに参加するコトとそのためのテロ特措法は全く関係ないのです。
 一番大切なのは、テロとの戦いに参加したという事実です。
 テロ特措法は給油をするという事実までの話であり、その先それがどう使われるのか、テロ特措法とは関係ない話で、その議論はテロ特措法とは切り離して考える必要があるのです。
 

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平成19年9月28日

 弁護士の仕事は事実をねじ曲げてまで被告の利益を追求することか

 光市の母子殺人事件のお話です。
 最近一部では「弁護団はその職務を冷静に全うしているだけだ。それを罵倒しているのは感情論に過ぎない」と主張する人が出てきています。
 確かに世論の中には弁護士まで死刑にしろなどという、ちょっと公の場に公開するには不適切なモノもありますが、それでもやえは「弁護団批判は感情論」と切り捨てる批判も理解できないモノがあります。
 当サイトのスタンスとして、「世論の大部分が考えている方向とは違う考え方のモノを取り上げる」というところがありますので、「弁護団批判批判」のスタンスは理解できるのですが、しかしやえはそれを理解した上で、熟考えた上で、やっぱりそれには与みできないと感じました。
 
 この問題については、かなり大局的な話になりましたが、この前長々と書きました
 今回は、もっとストレートにこの問題について、やえの被告弁護団への疑問を書いてみようと思います。
 
 やえの中で、なにが一番安田弁護士をはじめとする弁護団に対して理解できないのかと言えば、事実をねじ曲げてまで被告の利益を追求しようとするその様です。
 被告の弁護人が被告の利益を追求するという事実はやえは否定するつもりは毛頭ありませんし、前回も「弁護士として、弁護を受けた以上はどのような主張であれ最後まで依頼人を信じるというのは弁護士の基本行動なのでしょうし、そうしなければ裁判など行えないでしょう」と言いました。
 また法的にも重大裁判については弁護人がいなければ裁判が開けませんから、弁護士が弁護人として被告の弁護活動をし、できるだけ依頼人の利益を追求するという姿勢そのものについては、全く批判するつもりはありません。
 しかし今回の件については、中身が問題なワケです。
 弁護人が被告の利益を追求するために無罪を主張するのは構いませんが、しかしそのために事実をねじ曲げて、改竄してまで主張するというのは、社会正義として納得できないのです。
 
 被告とその弁護団は、いままで様々なトンデモ説を展開してきました。
 パッと思いつくだけでも
 
 ・被害者宅には訪問目的ではなく、ピンポンダッシュするためにチャイムを押した
 ・弥生さんには、レイプ目的ではなく、急に甘えたくなったので抱きついた
 ・弥生さんが暴れたので、口をふさごうとしようとしたら首を絞めてしまい死んでしまった
 ・弥生さんの死体をレイプ、つまり死姦したのは、生き返らせるための儀式を施しただけ
 ・長女の死体を押し入れに入れたのは、ドラえもんになんとかしてもらおうと思っていた
 
 これだけの、常軌を逸する論理を展開しています。
 
 まずこんな話、常識的な人間なら「ふざけるな」と言いたくなります。
 特に「口をふさごうとしたら首を絞めてしまった」なんて、こんなのはもはや「狂った人間の主張」ではなく、「豆腐で釘を打ち込んだ」というような人間科学的に不可能な屁理屈としか言いようがないワケで、ここにこれをそのまま主張する弁護人の常識と理性を疑うワケです。
 仮にも日本国内で最も取得が難しい資格のひとつである弁護士という肩書きを持つ人間が、「槍が空から降ってくる」などという手の主張を真面目な場においてしているその様は、弁護士の存在意義そのものを疑ってしまうかのような嫌悪感を覚えてしまうのはむしろ当然のコトでしょう。
 
 おそらく多くの人が憤りを感じているその一番の理由は、被告の態度の変節にあるのではないかと思います。
 誰がそう言わせているのか、本人が本気でそう思っているのかは分かりませんが、被告の言動はコロコロ変わります。
 被告は、弥生さんの死体をレイプ、つまり死姦したのは、生き返らせるための儀式を施しただけという主張をし、また長女の死体を押し入れに入れたのは、ドラえもんになんとかしてもらおうと思っていたという理由を明らかにしています。
 しかしこれが本当に最初からそう思っているのであれば、一審の時からそう主張しなければおかしいコトになります。
 なぜなら、この被告の行為は、悪意ではなくむしろ善意でそうしたワケなのですから、被告は「自分はいいコトをしたんだ」と、自分が思いもよらない罰を受けさせようとしている裁判所を含める勢力に対して声高らかに主張して誤解を解こうとしなければ主張は矛盾してしまいます。
 被告はレイプなんて行為はしていないハズです。
 あれは蘇生の儀式なのですから、性的な目的かどうかは初めから争点にすら本人の中ではならないハズなのです。
 例えば人工呼吸においてマウストゥーマウスを施した後に、「性的な目的でやったんだろ」と言われたとしたら、怒りこそすれ認める人間など存在しないでしょう。
 その時必死であるなら必死であるだけ怒りも強くなるのではないでしょうか。
 まして被害者に対してはじめから殺意はなく、甘えようと思った中での不幸な事故だと言っているワケで、その蘇生行為であるならその儀式行為の実在こそが殺意がなかった証明と言えるワケですから、本来この部分は一審からもっと主張し、むしろ主張の中心に置かなければ不自然だと言えるワケです。
 
 しかし被告は、近しい知人にこのような手紙も出しています。

 「犬がある日かわいい犬と出合った…そのまま『やっちゃった』…罪でしょうか」

 これのどこが儀式なのか、誰か本当に説明をしていただきたいものです。
 この手紙は一審である地方裁が終わった後に出されたモノです。
 もしこの部分が「自分は生き返らせようと思って弥生さんの死体と『やっちゃった』だけなのに…罪でしょうか」という感じの文章が書いてあれば、まだ主張の一貫性があると言えるワケですが、実際は真逆のコトしか書いてなかったのです
 
 多くの人はここに憤りを感じているのでしょう。
 被告は最初はこのようなふざけた極悪犯の模範解答をしていたのにも関わらず、いざ死刑の可能性が出てきたとなると、どこからともなく全国から弁護団が集まってきて、今までの主張も一転二転三転しまくった挙げ句に、この不自然さです。
 ここに、被告本人への侮蔑感は当然のコト、弁護団への嫌悪感を多くの人が募らせているのです。
 
 このように、被告の言動の事実すらねじ曲げてまで死刑を免れる行為に果たして正義はあるというのでしょうか。
 これすら「利益の追求」であり、弁護士の仕事だと言うのでしょうか。
 
 いったい弁護士は何のために仕事をしているのでしょうか。
 安田弁護士の弁護団は、「口をふさごうとしようとしたら首を絞めてしまい死んでしまった」というイッちゃっている理屈でもって、仮に本当に無罪や傷害致死になったとしたら、それで本当に満足するのでしょうか。
 そして本当にそれが事実だと信じられるのでしょうか。
 人間としての良心の呵責に苛まれないと心から言えるのでしょうか。
 
 と言うと、「それは感情論に過ぎず、弁護人は被告の利益を追求しているだけ」と言う人が出てくるのでしょう。
 しかしやえはそういう意味で言ったワケではありません。
 例えば「生き返らせの儀式のための死姦」だけを主張するのであれば、それは「魂の救済のためのポア」と同等の、主観の違いからくる主張であると言えるのですが、しかし「口をふさごうとしたら謝って首を絞めてしまった」などという主張は、これは事実の改竄です。
 試しに、いま他人の口をふさごうとしてみてください。
 今アナタの手はどんな形をしているでしょうか。
 おそらく、指と指の間がしまって、タマゴを持つように微妙に掌が丸まっている形になっていると思われます。
 そしてその手の形で果たして人の首を絞めるコトが可能で、まして死に至らしめるまでその形のまま力を入れるコトができるでしょうか。
 これには考え方とか主観とかという問題ではなく、現実として実行できない100%ウソでしかなく、よっていくら被告がそう主張してもそれを受ける弁護人がそのまま主張すべき内容ではありません。
 これが事実の改竄です。
 
 事実を改竄して結果的に罪が変わるという出来事を一般的になんと言うでしょうか。
 冤罪です。
 普通冤罪とは、無罪の人を有罪とするという意味ですが、事実を改竄し結果としての罰が変わるという意味においては、その構造は一般的な冤罪も今回の問題も変わるところはありません。
 つまり今回の弁護団は弁護士が自ら冤罪を作り出そうとしていると言えてしまうワケなのです。
 冤罪は、事実と違うコトで人の人生を狂わせるからこそ許されざる犯罪であるワケですが、今回のこのような主張すら許容してしまうのであれば、それは「罪が軽くなるというベクトルであれば冤罪も許される」なんて主張になってしまうワケで、こんな主張はあまりにも身勝手でしかありません。
 それは、結果が自分に有利であれば内容などどうでもいいという、ダブルスタンダードです。
 そして弁護したる者が、いくら自分の側に有利になるからといって事実をねじ曲げ冤罪行為に荷担するコトが、本当に正義であるのか、正しいコトなのか、弁護士として考えてもらいたいと思います。
 
 この事件の弁護団の“罪”がどんなモノであるかは前回の更新でじっくりしっかり述べました。
 その上で、それをさらに顕著にしているのが、この手のトンデモ論です。
 裁判制度上、加害者のための弁護士が必要であるというのは否定できないコトですし、安田弁護士はそのような道を歩んでこられたコトについては理解もできますが、他の事件はやえはよく存じ上げませんが少なくとも今回の件については、もやは常識をかなぐり捨て中身や事実や真実までをもかなぐり捨てて、ただただ結果だけを求めているようにしか見えません。
 そしてその結果の先には、完全な個人的理由、本来政治運動であるべき結果を、他人を犠牲にして求めているようにしか見えないワケなのです。
 それに対してやえはこう思うのです。
 
 場をわきまえなさい。
 

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