火曜日だからオレの出番だぞ、と。
ああ・・・、そんな設定ありましたね。最近出ずっぱりですからスッカリ忘れていました。
はっはっはー、なんなら毎日出てやろうか。
サイトの品位が落ちるのでやめてください。
・・・ううっ、ここはオレのサイトなのに・・・。
さて、では、今日もミーガン法について語ろうと思う。タイムリーなコトに今日の読売新聞朝刊で特集も組まれていたしな。
やえは思うんですが、この手の話の議論とかを見ていたらですね、やっぱりちょっとズレているんじゃないかと感じるんです。というのは、やはりステレオタイプな意見ばかり見かけるんです。ミーガン法に賛成の人は「加害者の人権ばかり重視されて、被害者の人権はどうなんだ。被害者こそが弱者だ」という立場でしか意見を言ってませんし、逆にミーガン法反対の人というのは「人権」だとか「差別」だとか「犯罪者の自立・支援」みたいな立場でモノを言っているんです。でもこれって違いますよね。
そう。違う。こんな議論したところで、いつまでたっても結論が出るわけがねぇんだよ。犯罪加害者と被害者とが理解し合えるハズなんてねぇんだからな。
そして、お互いにそういう立場を取っている以上感情論しか出てこないんですよね。
そうそう。なかなか分かってきたな。加害者の立場でものを言えば「これからの人生」という視点を主として見るのは当然の話だし、被害者の立場でものを言えば「同じような犯罪を繰り返さない」というのが絶対になるからなりふりかまわなくなってしまう。
ミーガン法の本家であるアメリカでは、はじめは被害者の家族が運動してこの法律を作ったワケですから、やはりこの法律は被害者の感情がとても強く込められている法律なんですよね。
アメリカのある州では性犯罪の前歴をインターネットで公開しているところもあるらしくて、さすがに今日の読売の「賛成派」の人も「行き過ぎ」とは言っているんだが、こんな、どこにも住めないようにしてしまうとだな、どこに行っても迫害されるしこれでは自分の居場所は刑務所しかないんだから犯罪を起こしてしまえ、とか思ってしまって、新たな犯罪を引き起こしかねない。そうなれば本末転倒だろ。
はじめからずっと刑務所に入れていた方が犯罪を1つ減らすコトが出来ますね。
まぁ今の例は極論ではあるし、自分が犯した罪は、法的には償っても、道義的には一生背負っていくべきものではあると思うから、ある程度社会的に迫害を受けても自業自得だとは思うんだが、しかしやはり法というシステムが積極的に迫害に荷担するというのは違うと思うんだよな。
今日の読売の特集にもありますように、また前回の更新でも言及しましたが、やはり刑罰というモノを、ただの応報と見るのか、それとも更正プログラムの一環と見るのかで変わってくるんでしょうね。
まぁこの議論が混沌としてしまう原因はそこにあるんだろうけどな。ただ、最近の世論なんか見ていたらだな、どうも性犯罪者をというか、性犯罪というものに対して、妙な偏見を持っているような気がしてならない。今日はむしろそこを強く指摘しておきたいと思う。
性犯罪者の保護観察を強化=再犯防止へ指導プログラム−法務省
法務省は23日、性犯罪で服役して仮出所した出所者の保護観察を強化する方針を固めた。奈良の女児誘拐殺害事件の容疑者に性犯罪の前歴があったことを重視し、仮出所中の性犯罪者に対しては保護観察官が直接指導を行うことにした。
保護観察官は家庭訪問や面談を通じて、仮出所者の精神状態が不安定になっていないか把握するように努める。仮出所者が悩みを抱えていれば、性犯罪を再び犯すことがないようにカウンセリングを行う。
また法務省は保護観察官や保護司に対する研修を充実させる。性犯罪者向けの指導プログラムの研究・開発に向けて、専門家の意見を聞くための有識者会議の設置も検討する。
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なんつーか、「仮出所者の精神状態が不安定になっていないか把握するように努める。仮出所者が悩みを抱えていれば、性犯罪を再び犯すことがないようにカウンセリングを行う」って、病気かおい。性犯罪衝動は病気かと。精神病かと。ロリコンは不治の病かと。
ロリコンは病気じゃないんですか?
ばッ馬鹿を言うなああああああああ。って、まぁ真面目話の時あまり冗談を言うと本気にされるのでこれぐらいにしてだな、ロリコンはとりあえずおいといて、少なくとも性犯罪というものを「精神的な病気によって引き起こされる犯罪」とするのは絶対に間違っている。まぁ犯罪そのものを病気的行動と位置づけられてしまえば何も言うコトがなくなってしまうんだが、しかし物取りや殺人なんかは“普通”の犯罪で、性犯罪は病気であると言ってしまうのは間違いであり、その認識でいれば重大な過ちを犯してしまうだろう。
でも多分、性犯罪は病気だって言う人多いと思いますよ。人を人と思わないその所行は狂っているとしか思えない悪魔の所行だって。
でも病気ではない。なぜか。では“普通”の犯罪である物取りと比べてみようか。なぜ物取りは他人の物や金を取ろうとするのか。それはその物や金が「欲しい」からだ。物取りという犯罪は物欲や金銭欲という欲求を合法的手段では抑えきれなくなってしまい犯罪を犯してその欲求を満たそうとするわけだ。では性犯罪はどうだ。どうして性犯罪を犯すか。ちょっとエグいが分かりやすく書くぞ。それは女(まぁ逆のパターンもあるし同性の場合もあるが)と「セックスしたい」からだ。つまり性欲という欲求があって、合法的な手段では我慢できなくなり、犯罪という手段によって欲求を満たそうとしてしまうのが性犯罪である。物も金も働くなりなんなりして合法的に手に入れる方法はあるわけで、同じようにセックスするのも恋人を作るなり風俗いくなりして合法的に欲求を満たす方法はあるわけだが、しかしその合法的な手段では満足できないぐらいの欲求が起こり、それを満たそうとした時に犯罪というものは起きることになる。つまり両者とも根底は欲求というものがあるわけであり、そして物欲も金銭欲も性欲も普通の人間ならだれでもある欲求である。性犯罪も、普通の人間が持っている欲求を非合法的手段によって満たそうとするから犯罪なのであって、合法的手段で満たせば問題ないわけで、それは物取りと一緒だよな、その欲求衝動そのものは病気でもなんでもないんだよ。
なるほど。対して、病的犯罪というモノは、快楽殺人のような殺人そのものに快感を受けるようになってしまっていたり、発作的に人を刺したりと、つまり犯罪行為が目的となっている場合が多いですね。
性欲が無い人からすれば、犯罪を犯してまでセックスしようとする行為は異常に見えるだろうが、しかし普通の人は性欲あるわな。性欲ある人間が性犯罪を病気って言ってたらダメだろって。お前のその性衝動も犯罪ということになるぞと。犯罪的手段というのはもちろん責められるべき行為だが、それは他の犯罪と同じように病的行動ではないのだから、もし性犯罪を病気と言うのであれば、それは欲求や衝動を病気と言っていることになるわけで、しかしそんなわきゃーないと。
本当に性欲が無いんじゃないかと思ってしまうような人いますけどね。タジ…先生とかですね。
そっちの方が病気だと思うぞ(笑)
ま。まぁ、それは冗談としましても、女の立場から言えば「そこまでしてセックスしたいのか」という意見もあるとは思うんですけどね。
お前は、女の子に対して性欲があるだろーがー。
・・・バキッ
あぐあ・・・・。ええと、まぁ、なんだ、金払ってでもセックスしたいと思うのが男なんだよ。女にはそれが無いと言ったところで、男にはあるんだから否定できん。どんなに否定したって「性欲」ってちゃんと科学的にもあるわけなんだからな。
はい。で、その上で、病気でも無いのに病気だと言ってしまうと・・・
異常だ、病気だって認識してしまうと、他の犯罪と区別・差別してしまい、ミーガン法なんていうモノが出来てしまうわけだ。さらに言えば、性犯罪は再犯率が高いというデマが流れてしまうし、信じてしまう人間がいっぱい出てきてしまうわけだ。つまりミーガン法やこの手の議論の根底にあるのは、こういう事実を事実として冷静に見れなくなってしまっている差別的認識なんだよ。
性犯罪に限らず、本来なら誰もが持っているような欲求的犯罪を、病気的な異常犯罪と決めつけてしまうと、とにかく防げばそれでいいんだと、データが間違っていてもいいんだと、二重罰になってもかまわないと、とにかく異常者をなんとかすればいいんだって、話がそういう方向に行っちゃうんですね。
だいたいな、さっきの記事で「仮出所者が悩みを抱えていれば、性犯罪を再び犯すことがないようにカウンセリングを行う」ってあるけど、なんだよこれ。「ぼぼぼ、ぼく、とっとってもセックスしたいんです。も、もうセックスしたくてしたくて人を襲いそうなんです。とにかくセックスしたいんです」とかいう悩みを聞くわけか?
う・・・。
男子中学生はみんな病気だなおい(笑)
・・・そうなんですか?
盗みにしても何にしても「依存症」っつーものはあるわけでな、性犯罪者全てが依存症なわけねぇんだから、やっぱり性犯罪だけに、そういう枠をはめて考えるのはおかしいわけだ。そういう風に「指導プログラムの研究・開発」をするんだったら、全ての犯罪者にしろって言うんだよ。前にも言ったが、このままだと、法が法によって矛盾してしまうぞ。
異常犯罪として隔離するだけでは、決して犯罪減らすコトにはつながらないでしょうしね。
全くだ。
って、いかん、読売の特集に全く触れることができんかったぞ。
語りすぎですよ。しかも熱く。
うーむ、なぜだ(笑)仕方ない、もうちょっとこの話は続けることにしよう。
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