改めまして、あけましておめでとうございます。
本年もやえと当サイトを宜しくお願いいたします。
さて、ちょっと休み期間が長かったので、リハビリの意味をかねて、短めでいきたいと思います。
今日のニュースはこちらです。
山崎拓元副総裁、北朝鮮に向け北京に到着
自民党の山崎拓元副総裁は8日、北朝鮮を訪問するため、経由地の北京に到着した。9日に平壌入りする。山崎氏は、北朝鮮の核問題や拉致事件の解決の糸口を探る考えとみられる。平壌滞在は4、5日程度の見通し。
山崎氏は、北朝鮮政府のどのレベルの当局者と会談するのか不明だが、宋日昊日朝国交正常化交渉担当大使との会談がとりざたされている。山崎氏は、小泉純一郎前首相に3度目の訪朝を提案したとされ、今回の訪朝はその調整も兼ねたものとみられる。
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ニュースの中身よりも、今回のやえが気になったのは、マスコミの報道のあり方です。
朝のテレビのニュースでは、どの場面でも「山拓先生を追いかけ回すマスコミ」と「一切コメントせずに先を急ぐ山拓先生」という映像ばかりが流れていて、そこでマスコミは「今回どのような目的で訪朝するんですか」とか「北にどのような話をするんですか」とかいうような質問ばかりを山拓先生にぶつけていたのですが、なんでしょうか、日本のマスコミはアホですか?
そんなコト、この段階で言えるハズがないじゃないですか。
質問をするというコトは当然その質問に答えさせるためにしているワケですから、つまり日本のマスコミは前もって日本側の質問を先に出させておくという、日本にとって不利になるように誘導をしているワケです。
いったい何のために日本のマスコミは質問をしているのか、敵は前ではなく後ろにいるのかと言いたくなるような“報道”です。
いつも言ってますが、政治は結果責任です。
政治家は、出した結果によって評価されるべきです。
今回山拓先生は、まだ北朝鮮に行ってない段階であり、結果としては何も出ていないのですから、この段階でどうこう言ってもはじまりません。
もし山拓先生が日本の国益を阻害するような話を北でしてきたのでしたら、その時にはじめて批判すればいいだけの話です。
当然、日本の国益にかなうような話に進展するのであれば、それは評価すべきでしょう。
基本的に、交渉をするコトそれ自体については、マスコミはちょっと騒ぎすぎと言えるでしょう。
と、今日はここまでにしておこうと思ったのですが、ここまで書いてからこのような話が入ってきました。
山崎氏の訪朝、安倍首相が不快感
塩崎官房長官は9日午前の閣議後の記者会見で、北朝鮮に向かうため北京に入った自民党の山崎拓・前副総裁に北朝鮮訪問は望ましくないとする政府見解を伝えたことを明らかにした。
塩崎長官によると、山崎氏は同日午前、「自民党安全保障調査会長として訪朝する。日朝平壌宣言について話をしたい」と電話で伝えてきた。長官は「望ましくない」と答えたという。
塩崎長官は記者会見で、「北朝鮮渡航は一般国民にも自粛を要請している。国民を代表する国会議員が渡航するのは望ましくない」と山崎氏を批判した。さらに、「(訪朝は)山崎氏個人の行動だ」と述べ、今回の訪朝に政府は関与していないとする立場を強調した。
安倍首相も9日昼、首相官邸で記者団に、「議員としての考えがあると思うが、日本が北朝鮮に核、ミサイル、拉致の問題を含めて制裁を科していることをよく踏まえてもらいたい」と語り、不快感を示した。
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正直、やえはこれもどうかと思います。
政府の立場からすれば確かに面白い話ではないと思います。
自分たちがやっているコトに横やりを入れられる形になるのですから、それは面白くないでしょう。
だけどだからといって、議員外交というモノを否定するようなコトを政府が言ってしまうのは間違いではないでしょうか。
制裁を科しているコトと、山拓先生が訪朝するコトの間には、なんら因果関係はないハズです。
もしあるというのであれば、それは、山拓先生が訪朝するコトそれ自体が北にとってメリットになるという場合、例えば山拓先生の訪朝禁止が制裁事項に入っていたりするような場合とかですが、そんなコトはありませんよね。
山拓先生が訪朝し、それが北のメリットになるか、それとも日本の国益にかなうかは、それは訪朝してみて実際に交渉してみないと分かりません。
もし交渉の中や、交渉をした結果、日本にとって害になるようなコトになるのであれば、さっきも言いましたように、それはその時に批判すべきでしょう。
もちろんそれは山拓先生だけでなく政府の交渉にも言えるコトです。
今回の山拓先生の行動を「個人の行動だ」と言うのは、それはその通りです。
特に政府代表として行かれているワケではありません。
もちろんそれは山拓先生だって理解しているハズで、自分の権限以上の交渉などできないのは承知で訪朝されるのでしょう。
そしてそれは、悪いコトだとはやえは思いません。
外交の基本は交渉である以上、交渉するコトこそが問題の解決に繋がる最も重要な作業なのですから、その機会が増えるというのはむしろ良いコトのハズです。
当然最後は政府と政府がその責任において最終決定するワケですが、それに至るまでの過程は一つである必要は必ずしもないのではないでしょうか。
小泉さんが首相の時、ブッシュとの個人的な仲によって出来た日米関係は史上最高と言われましたが、しかしそれも決して小泉さんとブッシュの二人だけで全てが事足りていたワケでは決してありません。
いつどんなときにどんなコトになるか分からないからこそ、そうしたルートは何本か持っておくというコトの方が、外向的には重要なコトだとやえは思います。
山拓先生が訪朝することで、どんな結果が待ち受けているかは分かりません。
今のところ、それを評価するだけの材料はありませんから。
だからこそ、まずは山拓先生が訪朝して、どのような話を北とするのか、それを見極めてから評価をしたいとやえは思っています。
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