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平成18年4月1日

 民主党メルマガレビュー

 民主党メールマガジン DP-MAIL 第249号 2006年3月30日
 
 
 『4点セットなど厳しく追及し、わが党の考え示しつつ議論行う』
 
 (3月28日 前原誠司代表 定例記者会見冒頭発言より要旨)
 昨日(27日)、平成18年度予算が成立しました。いよいよ今日から後半国会になりますが、党としてどういうテーマを取り組んでいくのか、その思いを話したいと思います。
 一つは内政ですが、「4点セット」については、まだまだこれから徹底的に行っていかなければならないテーマだと思っています。疑惑追及と同時に、それに対処するための対応策の点でも、それぞれの問題についてしっかりとわが党の考え方も示す中で議論していかなければならないと思っています。
 
 こんにちは、前原代表、まったくその通りですよね
 なんだか自民党の卑怯な個人攻撃によってうやむやになってしまった「4点セット」ですが、決してこの問題が間違いだったワケでは無いワケで、自民党はこの疑惑に対してキチンとした態度を示す必要がるハズなのです。
 小泉内閣によって日本はますます混迷を極めてしまっています。
 それを是正するために、いろいろな妨害もあるかもしませんが、民主党はそれらに屈するコトなく、自民党の闇の部分を指摘し、正していかなければならないでしょう。
 この「4点セット」を足がかりに自民党政治にNOを突きつけ、政権交代を達成してほしいと思っています。
 
 まずライブドア問題については、巨大な闇が広がっていると申し上げてきましたが、この点について様々な追及をしっかり行っていかなければならないと思うと同時に、証券取引法あるいは日本版SEC設立を含めたわが党の対案を示していますが、どうすればこのようなライブドアのような問題が生まれない状況をつくれるのかということを、しっかりと制度面での整備も行わなければならない問題だと考えています。そうしたところもライブドアについてはしっかりやっていきたい。
 
 ライブドアの問題は、小泉総理が生み出した最大の闇です。
 弱者切り捨て、弱肉強食の世の中を作り、金の力で何でも出来ると国民を惑わせたコトは、大変な罪であると言えるでしょう。
 小泉総理は未だにこの点について明確な回答をせず逃げ回っています。
 是非民主党には、ここの問題をしつこく追求していただき、日本を裏で操っている闇の部分に光を当ててほしいと思っています。
 
 耐震偽装問題については、31日に建築基準法改正案が閣議決定されるとのことですが、果たしてこれで十分なのか、しっかりとした見極めが必要だと考えています。そうした点も勘案する中で、耐震偽装問題の全容解明も行っていかなければいけない。姉歯関連、ヒューザー関連だけでなく、問題は北海道や九州にも飛び火しているので、そうした全体像をどう把握していくのか、そしてこの問題の根本をどのように是正していくのか、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
 
 耐震偽装物件の発覚は日に日に増えてしまっています。
 これも小泉内閣が生み出した闇です。
 お金だけが至上の価値観だという風潮を作り出した結果、安全性や信頼性というモノを全くかえりみない風土が日本にできあがってしまい、そしてこのような問題が噴出してしまったのです。
 公的な検査機関でさえ単純な不正を見逃せない、これも今の政府に責任があると言わざるを得ない問題なのです。
 
 「4点セット」の最後の問題として、行革推進法案に関わる問題があると思います。天下り、官製談合、あるいは言ってみれば外郭団体のステルス化、こうしたことをどのように我々としてチェックしていくかが必要だと思っています。行革推進法案は来週にも特別委員会で質疑が始まるということですので、党を挙げて、郵政国会の時の時間以上の質疑時間を確保した上で、個別の独立行政法人や特別会計、政策金融を含めた様々な質疑をしっかりと行い、今の政府案はかなり漠然としたものですので、どちらに方向性が向いているのか分かった時点で、わが党としての対案を示していきたいと考えています。
 
 防衛施設庁の問題を例に挙げるまでもなく、官製談合は公然と存在し続けているワケです。
 自民党をぶっ壊すと言って出現した小泉総理ですが、結局はこのように自民党利権は何ひとつ壊せないでいる有様なのです。
 来週から行革推進法案が質疑される予定になっていますが、これらの例を取るまでもなく、政府案による行革推進法案など有名無実のザル法にしかならないでしょう。
 もはや見せかけだけの改革など税金の無駄遣いにしかなりません。
 まずはどこが問題なのか、なにが無駄遣いなのかを精査する必要があります。
 対案だけが議論ではないハズです。
 自民党の闇の部分をしっかりと国民の前に明らかにし、どこが問題なのかを明確にしなければ、改革するものも改革できませんからね。
 対案はその後に、ゆっくりと考えればいいのです。
 民主党はまずはしっかりとチェックをし、政官癒着の実態を明らかにしていただき、日本を本当に改革できるようにしていただきたいと思います。
 そして癒着体制から逃れられない、闇の組織に牛耳られている自民党から政治を引き離し、真に国民の手による政治を達成させなければならないでしょう。
 そのためには一刻も早い政権交代が必要なのです。
 民主党と前原代表には、闇の組織に屈するコトなく、ぜひ政権交代に向けてがんばってもらいたいと思います。
 
 
 
 
 
 民主党メールマガジン DP-MAIL 号外 2006年3月31日
 
 
 ■「メール」問題で、前原誠司代表が辞任表明
 31日、「メール」問題の責任をとり、前原誠司代表が辞任を表明いたしました。常任幹事会、両院議員総会の後に、前原代表は記者会見を行いました。以下に、その冒頭発言の要旨を掲載いたします。
 
 これまでレビューしてきましたように、素晴らしいお話をされてきました前原代表ですが、なんと今日になって突然とても残念なお知らせが入ってきてしまいました。
 外交の専門家であり、その鋭い切り口で自民党を多いに苦しめてきた民主党の前原代表が、その代表職を辞任すると明らかにしてしまったのです。
 一体前原代表になにが起こったのでしょうか。
 
 (3月31日 前原誠司代表 記者会見冒頭発言より要旨)
 先ほど両院議員総会におきまして、私から、代表を辞したいということを申し上げ、ご了解をいただきました。今回、メール問題につきましては、永田議員が取り上げた問題でしたけれども、私自身、党首討論等で取り上げ、また、3月一杯までこの問題を引きずるという、そういった対応になったのも、全て私の責任だというふうに思っております。
 
 メール問題ですか・・・。
 いままでこの問題に対して真摯に取り組んでこられた前原代表ですが、やはり自民党の執拗な攻撃、さらには証人喚問といった政治をショーにするとしか思えない卑怯な攻撃にはどうしようもなかったのでしょうか。
 そもそも野党は与党をチェックする役割を担っているワケですから、自民党のしかも幹事長という立場にある人の疑惑を追及するという行為自体には全く問題がないワケです。
 しかし自民党はその行為すら権力によって潰そうとし、闇の勢力もそれに加わって、そしてまんまとその策略が成功してしまったのです。
 これからの日本の民主主義はどうなってしまうのか恐怖すら感じてしまいます。
 
 前原代表も苦悩されたのでしょう。
 確かに永田さんの行為に問題が無かったかと言えば、必ずしもそうとは言えないところはありました。
 その結果、図らずも政治以外でのスキャンダルのような形で世間を騒がせ、国民の皆様にご迷惑をかける結果になってしまったワケで、前原さんは代表という重い責任を全うする形で辞任を決められたのでしょう。
 やえは本来なら民主党の立て直しをするコトで責任を果たして頂きたいと思っていたのですが、これも一つの決断、潔い行動だと言えるでしょう。
 責任野党の代表ですからね・・・。
 
 やはり、この問題を打開し、野党第一党としての責任を果たし、そして国民の信頼を本気で取り戻し、次の総選挙で政権交代ということを腹の底から訴えていくためには、人心一新が必要だと考え、自ら代表を辞し、一議員となってもう一度、しっかり一から出直し、がんばっていきたい。そして、誰が代表になられても一生懸命支えていきたい、こういう思いでおります。
 
 いま一番果たさなければならないコトは、もはや手遅れのレベルになってしまっている政官癒着政党自民党政治を終わらせるコトです。
 そしてそれは民主党による政権交代によって果たされるワケです。
 前原代表は、個人的な思いを優先させるのではなく、民主党のために日本にために、一度身を引かれるのでしょう。
 この行為は、自分が代表をいったん退くコトによって日本が少しでも良くなればという、貴い想いからだと思います。
 このような決断が出来る政治家というのは、もはや前原さん以外にはいないのではないでしょうか。
 自民党の政治家なんてみな自分の利益ばかりしか追っていません。
 小泉総理など、国民にばかり痛みを押しつけ、弱者を切り捨て、弱肉強食の世の中を作ってしまいました。
 その結果がライブドアの問題だったワケです。
 やはりこの悪循環を断ち切るには、政権交代しか手段がないのではないでしょうか。
 一日も早い民主党の立て直しを願わずにはいられません。
 
 国民の皆さま方には、ご心配をおかけし、ご迷惑をおかけしたことを、御礼とともにお詫び申し上げたいと思います。どうも有り難うございました。ご迷惑をかけました。
 
 本当に残念です。
 道半ばにして辞任せざるを得なかった前原さん。
 しかし日本は必ず民主党を必要とする時がきます。
 自民党の悪を追求し、新しい力で日本を作り直さなければなりません。
 その時はまた是非その高い見識で政権交代に向けた活動に力を尽くして欲しいと思います。
 いままでいろいろとあったでしょうが、とりあえずはお疲れ様でした。
 これからも政権交代に向けて頑張って下さいね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、政権交代を応援しています。
 

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平成18年4月2日

 天皇家は宮家あって継承されてきた(下)

 (つづく)
 
 まずは旧宮家の復帰、この“自然な状態”に戻せば、いまある問題もさしあたっては解決します。
 またそれに併せて、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ皇室の方々にある意識を持ってもらえれば、より「安定的な皇室制度」が確立されるようになります。
 
 それは、子供を最低3人産まれるよう努力していただく、というコトです。
 
 もちろん多いにこしたコトはありませんが、最低3人生んで頂ければ、計算上は安定していきます。
 やえはもともとこのお話をする際、「安定性」こそが一番の価値観とする考え方は間違っていると常々言ってきましたし、さらに計算上とかそういう科学的な話も本来なら持ち出したくはないのですが、例えば最近は聞かれませんがDNA論ですね、しかしそもそも出鱈目有識者会議が言い始めた「安定的」という概念は極めて科学的な論拠に基づく話ですので、ここは失礼を承知でやえも科学的な話でもってこれを考えてみることにします。
 
 天皇継承のためには必ずしも「親から子へ」が必要ではなく、神武天皇に繋がる男系が皇位継承できるというルールが唯一の最大のルールであるのですから、前回言いましたように、つまり宮家をいかに多く作るコトかも安定に繋がるポイントのひとつであるというコトが分かると思います。
 ではどうすれば宮家は増えていくかと考えた場合、それは意外に簡単で、先ほど言いましたように、子供を3人以上作って頂ければ、それが達成されるのです。
 
 男の子が生まれる確率と女の子が生まれる確率を同率とすれば、3人子供が生まれれば、うち1人ないし2人男の子が生まれることになります。
 倍率1.5倍ですね。
 例えば宮様が3人いらっしゃったとして、3人ずつお子様をお産みになられたとして、その場合確率的には男子が全宮家で4人ないし5人生まれるコトになります。
 つまりこれだけで皇位継承を持つ、神武天皇男系を引き継ぐ宮家が4つないし5つに増えるコトになるワケですね
 もし4人ずつお子様をお産みいただければ、なんと次代には宮家が6つに増える計算になります。
 たった1代で倍増するのです。
 現代の感覚でも子供3人というのは、決して常識はずれな人数とは言えないでしょう。
 秋篠宮様も3人目のお子様がお生まれになりそうですしね。
 そもそもたくさん子供を産むというコトが咎められるようなモノでは全くありません。
 ですから4人でも5人でも結構じゃないですか、皇室の方にはたくさんお子様をお産みいただくようしていただければ、ちょっとだけ意識を変えて頂ければそれでいいのです
 ただそれだけで「安定的な皇室」に繋がるのです。
 
 とりあえずこれだけで現在の、愛子さまの後をどうしようという問題はさしあたって解決します。
 そして「宮家の復帰」+「皇室の方々のちょっとだけの意識の変化」さえあれば、数代は存続可能でしょうし、計算上は未来永劫存続可能です
 そうなればさらに考える時間が作られるようになるワケですから、その間に国民の意識を変えられる、変えていく必要があると思っています。
 この問題は、この前言いましたように根本的に解決するためには、法律をその場しのぎでいじくりまわすコトなのではなく、国民の意識を変えていくコトですから、やはりそれなりに時間がかかってしまいます。
 ですから、まずいまのベターを選択するのも、これは当然の選択だと思います。
 もちろんそのベターの選択でも全く神武天皇家の継承ルールに反するモノではありませんしね。
 
 例えば、現在日本は少子社会と言われていますが、これもやはり最大の原因は国民の意識でしょう。
 もちろんいろいろと理由が言われているところですが、やはり最終的に子供を作る作らないはその夫婦二人が考えて決断した問題です。
 少子化の理由は社会の将来がどうだとかいろいろと言われているところですが、しかしそれは所詮二義的な要因でしかなく夫婦が考えるための様々な要因の一つでしかなく、最後には夫婦二人の意識が第一義的にあるという、やっぱり意識の問題なのです。
 ですから、結局いまでも少子社会を解決するための方策は、具体的には誰も出すコトが出来ていないというのが現実です。
 しかし放っておいていい問題ではないコトは誰の目にも明かなワケでして、ではどうするのかと言えば、最終的には国民の意識を変えていくしか方法はありません
 そしてそれはそれなりの長い年月が必要なモノだと思っています。
 
 しかし長いと言っても100年200年という年月は必要ないとも思っています。
 ちょっと前まで、つい50年前には兄弟が5人6人7人いるのが当たり前という時代だったのですから、今後50年でまた逆転する可能性だって十分に秘めているでしょう。
 そもそもここ数年だけで日本の空気が一気に保守ブームになったコトにやえはものすごくビックリしているぐらいなのですから、これは決して非現実的なお話ではないと思います。
 
 出鱈目有識者会議が出した報告書の中の女系容認の論拠の一つに、現在の少子社会の雰囲気にリンクしている低出生率、1.29人という数字が持ち出されています。
 つまりいまこういう数字だから、皇室は一般国民と傾向をリンクしているのだから、安定的な制度は不可能だという論なワケですが、しかしこの傾向が日本に未来永劫続くのであれば、皇室云々の話だけでなく、日本自体が滅亡してしまう話になってしまいます
 100年後には人口が4000万人になってしまうという話もありますように、これはいつか改善させなければ問題であって、つまりいくら今1.29だからといって、それがいつまでも下降傾向になるとは決して言えない問題なのです。
 ですから、この有識者会議の前提はそもそも前提としては論拠としては成り立たないんですね。
 50年後にはもしかしたら、いや日本人としては必ず改善させなければならない数字であると言わなければならないワケなのですから、50年後の皇室は仮に今の制度が続いていたとしても前向きな結果を出すコトが出来るようになるハズなのではないでしょうか。
 50年先もいまの状況と全く同じなら、皇室だけでなく日本そのもののお先が真っ暗です。
 
 つまりですね、もちろん今のままでは当然皇太子さまで皇室が終わってしまうのでなんとかしなければならないのですが、さしあたり50年後まで存続させるようなシステムを今作っておけば、そう悲観的になる必要もない話でもあるというコトを、一応は念頭に置いておかなければならないのではないかと思うのです。
 やえは前提として皇室は国民に迎合するべきではないと常々主張してきましたが、出生率の問題だけを見れば皇室的には出生率が高い方がいいに決まっていますので、いまは3人以上をとやえは言いましたけど、50年後に一般国民の出生率が仮に5人になったとしたら、皇室としても5人以上の出生率を目指すコトになんら不都合はないワケです。
 よって変な話ですが、いまの段階でなんとか50年後に存続できる形を作っておけば、まぁなんとかなるのです。
 
 と言うと無責任に聞こえるかもしれませんが、しかし少なくとも可能性の話や確率の話をするのであれば、今取り合えず旧宮家の方々に復帰して頂き、そして3人以上の子供を作って頂くよう意識を持って頂ければ、数字の上では宮家は無限大に増えていくコトになりますし、そして未来永劫皇室は男系で続いていくコトができるのです
 忘れてはならないのは、皇室が血縁で継承するという制度を取っている限り、それは子供が生まれるかどうかという、神にしか決められない人間ではどうやっても決定が出来ない不安定な制度でしかないという、純然たる事実です。
 そういう意味でも「安定的な制度」などと言うのはどのような方法をとっても無意味であり、夢物語だとやえは言っているワケですが、つまりこの限界が存在する人間の力での今の制度の元でその人間でできるコトというのは、1000年先の皇室の未来を考えるのではなく、50年かせめて100年ぐらい先程度の未来しか整備をするコトなど出来ない問題なのです。
 過去だってそうです。
 今まで皇室には何度も危機が訪れてきています。
 そしてそのたびになんとか危機を乗り越え皇室を存続させてきました。
 しかしその際に皇室の根本を揺るがすような改革などしてはいません。
 なんとか次の天皇、そしてまた次の天皇、さらに次の天皇、そうやって、その時での不断の努力によって天皇は継承されてきたのです。
 そしてその努力の積み重ねによって結果的に2600年続いてきたのです
 決して初めから2600年続けられるコトを想定して設計された、考えられてきた制度では結果ではないのです。
 
 やえはある意味、こういう努力の積み重ねが歴史として存在するという意味こそも、皇室の貴い価値観の一つなのではないかと思っています。
 今安易な方法に逃げ、1000年も安定した皇室をなんて言ってしまうのは、その先人達の不断の努力を踏みにじるコトになるのではないでしょうか
 
 とりあえず今は、「旧宮家の復帰」と「皇室のちょっとした意識変化」だけでさしあたってはなんとかなると思っています。
 そしてそれこそが大切なコトだと思っています。
 これだけで少なくとも50年はやっていけるのですし、そしてその先は10年20年かけて議論していけばいいのです。
 100年先の将来なんて誰にも予測できないのですから、そんな先の話はもっと時間をかけて議論すべきなのです。
 さらに言えば、「旧宮家の復帰」と「皇室のちょっとした意識変化」だけで、計算上は未来永劫皇室は男系で継承出来る制度に出来上がるのですから、今はこれで十分だと思います。
 
 いまの国民は、今だけの雰囲気で全てを決められると勘違いしています。
 しかし皇室とはいま目に見える皇室だけが全てなのではなく、2600年というモノを背負った全てが皇室なのです。
 我々はそれらをしっかりと見据え認識し、おごらず、誠実に、歴史と国史の重みを次世代に受け渡す努力を続けていかなければならないのではないでしょうか。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、神武天皇家を応援しています。
 

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平成18年4月3日

 外国人労働者問題

 う・・・こ、これは、ちょっと期待です(笑)
 いや、政策も人間的にもあまり好きな方ではないのですが、しかし民主党の救世主になりうるのはこの人しかいませんっ。

 河村氏が民主代表選いち早く名乗り
 
 前原誠司代表(43)の辞任表明から一夜明けた1日、民主党は新代表選びに向けて慌ただしく動きだした。小沢一郎氏、菅直人氏らが「有力候補」とされる中で、いち早く出馬宣言したのが河村たかし衆院議員(57)。前回の代表選では推薦人が規定の20人に2人足りず涙をのんだが「今回はチャンス」と意気込む。
 推薦人を集めるための演説会の開催も要望している。「とにかく、わしの話を聞いてもらって選んで欲しい。自民党は貴族政治。民主党は大衆性をアピールするしかない。私なら、来年の参院選は絶対に勝てる」と力を込めた。泡沫(ほうまつ)候補なんて言わせない。

 もう賞味期限が過ぎている感が否めない小沢さんや菅さんよりも、よっぽどインパクトがあります。
 これはもう「面白い」という表現がピッタリです。
 どうですかね、ここで一発、民主党はもう死に体なのですから、冒険してみてもいいんじゃないでしょうか。
 そして名古屋弁で小泉さんと党首討論してもらいたいです。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日はみなさんに考えて頂きたい問題があります。
 
 近年、外国人労働者の問題が多々語られるようになりました。
 その中でも外国人労働者の問題には2つの面があります。
 ひとつは優秀な外国人をもっと日本に呼び寄せ国際競争力をつけようではないかという意見です。
 そしてもうひとつは、単純作業や肉体労働等に携わる外国人労働者の問題です。
 
 後者の問題については、だいたいにおいて不法滞在者の問題とセットで語られるコトが多いですね。
 これは現実問題として、日本人に対する賃金よりこの手の外国人に対する賃金の方が遙かに格安であるコトに起因しているワケでして、特にバブル以降の日本経済が厳しい時期に、中小企業などが経営難を何とかやりくりするために出稼ぎのような形で日本に滞在する外国人を格安で雇っているというのが実情のようです。
 また、日本人も単純作業や肉体労働、危険労働などのいわゆる3Kと呼ばれる仕事に就きたがらなくなり、その代わりという形で外国人労働者が充てられた、という側面もあると思います。
 
 その多くが不法滞在というコトで公のデータが無いのですが、外国人労働者はすでに近年の日本経済には欠かせない存在になっていると評する人も少なくありません。
 しかしやはり不法の存在であるが故に、最近の外国人による犯罪率の増加の一端になっているという批判も多く見受けられます。
 ですから、これらをまとめる形で、もうちょっと労働者に対するビザ等の審査を簡略化し、正式に労働者として認めやすい制度にすれば、労働力として確保するコトができる上に、安易に犯罪にも走りにくくなるのではないかという意見もあります。
 最近は保守思想のブームによって排斥的な意見がよく聞かれるようになっていますが、確かにこの辺の意見が解決策としては妥当なところと言えるのかもしれません。
 
 ただ、やえはこのぐらいの解決策を仮に採ったとしても、ひとつ問題点があると思うのです。
 それは最低賃金の問題です。
 
 簡単な話、なぜ不法滞在外国人労働者を不法と分かっていながら雇うのかと言えば、それは賃金が安くすむからです。
 しかしその安さは、不法滞在だから可能であるという側面は否定できないモノがあります
 ですから、ある程度外国人労働者を法的に受け入れるとした場合、いわゆる最低賃金をどうするのかという問題が出てきてしまうワケです。
 
 変な話不法滞在者は不法の存在ですからどんな扱いをしても問題ないと言えてしまうのですが、しかし正規の手続きをして入国した外国人であれば、やはりそれなりの権利を認めなければならなくなるでしょう
 そうなれば、正規の外国人労働者に対して「今まで不法滞在者に払う程度の賃金」で済ますコトが出来るのかどうかと言えば、それはちょっと問題があるような気がしますし、仮にそれで済んだコトになったとしても、やえは将来的に「日本人と外国人との間に最低賃金の格差があるのは差別だ」と言い出す人が必ず出てくる気がしてなりません。
 いや必ず出てくると確信があります(笑)
 
 しかし、この主張を認めていたら、そもそも外国人労働者を認める意味がなくなってしまいます。
 賃金が同じであれば、一般的に意思の疎通がとれやすい日本人の方を優先させるのが普通でしょう。
 これでは本末転倒です
 そしてこれではやっぱり単純作業や肉体作業に従事する人が減ってしまい、日本の労働力の低下に繋がってしまうワケです。
 だからと言って不法滞在労働者を放置していいというコトにも当然なりませんよね。
 
 というワケで、これは考えれば考えるほど堂々巡りになってしまうのです。
 みなさんはどう考えますか?
 

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平成18年4月4日

 人は派閥を作る

 外国人労働者の問題は難しいですね。
 みなさんから色々と御意見を頂きましたが、どれもなるほどと思うモノばかりです。
 でこもれやっぱり正確なデータが無いというのが問題を前進させない理由なのかもしれません。
 難しい問題ですけど、しかし直面している問題でもありますから、これかも考えていきたいと思います。
 まだまだ御意見いただければうれしいです。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 今日はこのニュースです。

 「小沢代表」へ調整加速 菅氏、挙党態勢を優先
 
 民主党の新代表選びは3日、出馬を前向きに検討する考えを示した小沢一郎前副代表を軸に話し合いで決着する流れが強まった。羽田孜元首相、鳩山由紀夫幹事長、横路孝弘元副代表に近い各議員グループが相次ぎ小沢氏支持で一致。対抗馬に目される菅直人元代表は小沢氏と協力する形で挙党態勢実現を優先させる方針を言明した。小沢氏は一本化を目指し菅氏と正式な形で協議したい意向を示した。
 鳩山氏は羽田、菅、小沢各氏ら実力者を回り、挙党態勢の確立が必要との認識で一致した。
 小沢氏は鳩山氏との会談で、菅氏との候補者調整を念頭に「話し合いは民主政治の基本で、拒む風潮はおかしい。密室性を問われることが問題なので、そうならないようオープンにやりたい」と強調。鳩山氏も「必要なら仲介する」と述べた。

 河村さんのかの字も出てこない記事ではありますが、まぁ河村さんはそんなモノでしょう。
 まぁそれはどうでもいいんですけど、とりあえずこの記事で注目すべき点は、明らかに派閥が存在しているという点だと思います。
 名前が出ているだけでも、「羽田孜元首相」「鳩山由紀夫幹事長」「横路孝弘元副代表」の議員グループです。
 この他にも「菅直人グループ」や「小沢一郎グループ」があるというのは想像にたやすいと思います。
 
 もちろんこれはある程度永田町に精通している人なら今さらなコトではあるのですが、やえはこの機会に一般の人にもこの事実を知ってもらいたいと思っています。
 自民党の派閥を知らない人はそうはいないと思いますけど、やっぱり同じように民主党に派閥があるという事実もちゃんと認識しておく必要があるでしょう
 今回は「羽田派」と「鳩山派」と「横路派」が、「小沢派」の領袖である小沢さんを担ぐと約束したという流れであり、そして「菅派」は流れに抗うか、それとも妥協して「小沢派」を担ぐかという駆け引きが行われているワケですから、まさにもうそのまま派閥力学による政治です。
 「脱派閥政治を」と民主党は言いながらも、結局はこのような代表選のような人事の問題になると、派閥でどう動くかを決め、そして派閥と派閥のよこの繋がりで大局を決めていくという、自民党の派閥と何ら変わらない派閥力学が、このように民主党にも存在しているワケなのです
 
 しかしやえは、このコト自体を批判しようとは思いません。
 派閥というモノはあって当然だと思っているからです
 「人間3人集まれば派閥が出来る」と言いますように、派閥は人間にとってむしろ自然な状態であり、むしろ100人以上も人間が集まって派閥が出来ない方が不自然だと言えるワケです
 
 こう言うと「民主党は自民党の派閥とは違う」と言う人がいるかもしれませんが、しかしそれは歴史の違いでしかないとやえは思います。
 つまり民主党はまだ結党から間もない政党であり、初期の状態であるからこそ、ある程度は政策に近い議員さんたちによってグループが作られているという理由なんでしょう。
 これは自民党にも当てはまっているワケでして、50年前当時の自由党と民主党が大合併した時も、それぞれ政策が近い人たちによってのグループが作られていました。
 そしてそれが50年という年月を経て、形としてまとまったのが今の自民党の派閥なんですね。
 ですから当時に比べれば政策が近いというだけでないまとまりになっていますが、それでも今でも名残はあるワケで、例えば小泉さんの森派は比較的タカ派的な派閥と言われていますし、政争に弱い宏池会(丹羽古賀派・谷垣派・河野派)は経済政策等に強い派閥だと言われています。
 つまり民主党との違いは、そのまま歴史の長さしかないというワケです。
 
 もちろんこういう派閥の固定化はどうなのかという議論はまた別で存在するとは思いますが、しかしそれが派閥そのものを否定する材料にはならないと思います
 むしろこれだけ多人数の人たちの意見を集約するためには、ある程度このような普段意思の疎通が取れやすいような派閥をいくつか作っておく必要があると思っています。
 腹を割って意見交換が出来る人たちが集まる派閥を作っておくコトによって、まずはそこで第一弾的に意見集約を行う、そしてその次にその派閥の代表達で意見集約を行う、そしてそこで決まったコトを派閥に持ち帰り結果を報告すると、こういう手順が一番効率的ですからね。
 簡単な話ですが、議員でなくても自分を当てはめて考えてもらいたいのですけど、例えば100人の人間が集まって、では1つの結論を出しましょうと言われたら、果たしてそこでまともに議論が出来るでしょうか
 おそらくそんなに人数がいたら、意見を言いたくても言えない人が必ず出てくるでしょうし、声の大きな人に遮られたりする人も出てくるでしょう。
 また仮に全ての人が意見を言えたとしても、とてもじゃないですけどそれを1つにまとめるというのはほぼ不可能なのではないでしょうか。
 しかし100人をある程度の少人数でグループを作り、そこでそれぞれ分かれて意見を言い合えば、ひとりひとりの意見がある程度集約できるようになりますし、1つにまとめるのも段階を踏めば可能となってきます。
 ましてあまり親しくない人と席を隣にして本音の意見を言うというのはなかなか難しいですが、普段から親しくしている人たちのグループであれば、本音で意見を言うのも容易くなります。
 これが偽ざる人間の本当の心理ですよね
 
 そしてそれが派閥の利点なのです。
 
 民主党は烏合の衆であるのコトは自他共に認めているところですが、今回は代表選という人を選ぶというコトなので、このようにある程度まとまりが出てきているのでしょう。
 しかし「選挙になっても挙党一致体制を」と言っているコトから、選挙をやったらバラバラになってしまうと暗に言ってしまっているワケで、さらに政策ひとつひとつの話になるとそれ以上に全くのバラバラになってしまうワケです。
 やはりこれは、ある意味派閥的な意見集約システムが、そして意見が多少分かれても安定できる基盤を確立できていないからこういうコトになってしまうと言えるのではないでしょうか。
 民主党っていま何人いましたっけ?、とにかく、それだけの人数がいれば、全員集まって1つの意見を出そうというのは無理な話なのですから、派閥というモノをどのような性格のモノにするかはともかく、意見集約が出来るようなモノには、しっかりと考えて作る必要はあるでしょう。
 「派閥政治は駄目だ」とか言いながら一方で派閥を作っているような、なぁなぁの体制では、いつまでたっても民主党は烏合の衆です
 そして烏合の衆なんかに政権交代なんて危険なコトは絶対に避けなければならないと言わざるを得ないのです。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、派閥そのものの否定論は応援しません。
 

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平成18年4月5日

 デモという暴力

 今日の記事はこちらです。

 タイ首相一転、退陣表明
 
 辞任要求が高まっていたタクシン首相は四日夜、首相府でテレビ演説し、「首相の座にはこだわらない」と述べ、辞意を表明した。総選挙を受けて招集される国会での首相指名を辞退する。 
 野党のボイコットで事実上、首相の信任投票となった二日の総選挙で、与党・タイ愛国党は信任ラインの得票率五割を確保。三日夜に首相は続投に意欲を示していたが、反首相勢力の抗議行動は収まらず、政局の混迷や国を二分する対立を招いたことなどを考慮、退陣を決意したとみられる。

 事のあらましを簡単に説明しますと、タイで行われた総選挙で首相率いる与党が過半数を獲得したのにも関わらず、反首相派の人々の抗議によって、致し方なく首相は退陣に踏み切ったという経緯です。
 もちろんその背景には色々とあるのでしょうから、ちょっと簡単すぎる説明と言われるかもしれませんが、しかし今日は、この外面的な事実だけが重要な話なのです。
 
 ハッキリ言って、これは大衆による軍事政権の始まりと言っても過言ではない重大な過ちです。
 背景に何があろうとも、法で定められている選挙によって与党は過半数を獲得したのにも関わらず、首相は非民主主義的な手法によって辞めさせられたワケです。
 これは明らかに民主主義への挑戦以外何者でもありません。
 しかも、やっているコトというは、国の混乱を取引材料にして首相の首を取ろうとしているワケですから、一応は抗議とかデモとかいう名称がついているワケですが、しかし本質的にはこれはとんでもない脅迫であり暴力的行為なワケです。
 つまり暴力による権力介入そのものなのです。
 
 まして選挙では与党は過半数を取っているワケですから、抗議行動をしている人は少数であるワケで、よってこの一連の行動というのは少数による多数への暴力での支配であり、独裁政治とも言えてしまうのです。
 こんなコトは本来絶対に許してはならないコトなのです。
 
 
 と言うと言い過ぎだとか言う人もいるかもしれません。
 また結局は首相が自発的に辞めたんじゃないかと言う人もいるかもしれません。
 しかしですね、やえは決してそうは思わないのです。
 だって、おそらくこのままもし首相がその座を辞めなければ、ますますデモ隊はその勢いを強めていたのは明白です。
 となれば、最後にはほとんど暴徒のようになっていたかもしれませんし、事実フランスでは現在そのような様相を呈していますし、そして最悪その暴徒を食い止めるためにタイ政府としては軍隊を出さざるを得なっていたかもしれません。
 そうなれば民衆に同情的な国際世論が軍隊を批判するコトになり、やっぱり首相は辞めざるを得なくなるワケです。
 このように考えれば、むしろ被害を最小限に食い止めるために決断したタイの首相の行為はある意味勇断と言えるのかもしれませんが、しかしどの場合であっても、最初にルール違反をしたのは選挙の結果を受け入れようとしなかったデモ隊の方なワケで、つまりどうやってもデモ隊の望む結果にしかならないワケなのです。
 選挙結果を無視し暴れ続ける限り政府は選択肢のない二択を突きつけられていたワケで、こんなのは民主主義でもなんでもありません
 だからこそやえはこのような暴挙を「独裁政治」と呼ぶのです。
 
 デモは民主主義に認められた権利だと言う人が比較的多いと思うのですが、しかしやえは全く逆だと思います。
 常々当サイトはデモというモノに対して批判的なコトを言ってきました。
 それは、デモとは民主主義の対極にある行為だからです
 民主主義とは選挙と言論によって権力が決定されるシステムですが、デモとは選挙等の民主主義の結果を無視し、その場だけの見せかけの数を持ってして、言論とは決して言えない結論だけを繰り返し、路上などで示威行動を示して自分たちの要求を通そうとする行動です。
 例え大規模なデモが行われたとして、その規模を一万人程度としましょう、しかしそれでも所詮は一万人、選挙で考えればたかが一万票という数字では衆議院小選挙区選挙では一議席も取れません
 全国から100万人集まったとしても、自民党が衆議院選挙小選挙区で得た得票数の1/30にも満たないワケで、その要求というのは自民党に対してのたった1/30の要求でしかないのです。
 ですから、もしこれを通してしまえば、それは少数による多数の支配になってしまうワケで、重大な民主主義の破壊になるワケです。
 このように、デモは民主主義の対極にあるのです。
 
 まぁ今回の件は所詮外国での出来事でしかなく、外国にはそもそも民主主義でない国なんていっぱいあるワケですから、これでもって日本がどうだこうだしろと言うつもりは全くないのですが、しかしこの件を教訓に、デモがいかに非民主主義的な行為なのかをよく考えてもらいたいと思ったのです。
 また、マスコミによってはこのタイのデモを「市民運動」などと言って正当化させようとしているところもあるみたいですが、それはまったく見当はずれな意見でしかないというコトです。
 
 どうか日本にデモという名の暴力が日本を支配されないよう願わずにはいられません。
 

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平成18年4月6日

 小泉メルマガレビュー

 小泉内閣メールマガジン 第229号 ========================== 2006/04/06
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● 初心忘るべからず
 小泉純一郎です。
 官邸の周りは桜が満開、散りはじめた桜の花が風に舞うのもまた美しいものです。新しい年度が始まり、各地で入学式や入社式が行われていることと思います。
 霞ヶ関でも、新人の公務員諸君が元気に働き始めました。昨日は、その合同初任者研修の初日に、政府の一員として将来の日本の行政を担う新人諸君に対して、激励の言葉を贈りました。
 
 でも昨日の雨で半分ぐらい散ってしまった桜です。
 まぁまたその様が美しいんですけどね。
 ところでやえのやえは八重桜のやえなんですけど、当サイトはやえが登場してから数えてもそろそろ丸5年も経とうとしています。
 こっちの桜はしぶといですよ(笑)
 
 「自ら望んで、志願して国家公務員になった。そのことを決して忘れないでほしい。つらいときも苦しいときも、『初心忘るべからず』。誰に指示されるのではなく、自らの意思で、使命感をもって公務員の仕事に臨んでもらいたい。」そういう挨拶をしました。
 
 年々公務員に対する風当たりは強くなってしまっていますけど、やっぱり国家の礎を担っておられる方々ですから、高い意識を持って仕事にあたっていただきたいですね。
 しかし中にはあまりにも最近は公務員を叩けばいいんだろうという空気もありますから、これはどうにかしたいモノです。
 また今度、やえもこれについては反論していきたいとは思っていますが。
 
 私も、衆議院当選12回、30数年間国会議員として生活をおくっていますが、当初国会議員になって4、5年は悩むことがありました。苦しむことがありました。自ら望んで、自ら立候補して、望んで就いた国会議員の職でしたが、果たして私のようなものが務まるのか、私は国会議員にあっているのか、ずいぶん悩みました。
 
 まぁ小泉さんは変人ですからね(笑)
 
 平日は国会活動、土日は地元で選挙活動、どこに行っても休む暇がない。こういう生活で、精神的にも肉体的にも、国会議員の仕事が務まるのだろうか。そう思ったこともたびたびでした。そういう私でさえ、悩みながら、何とかここまでくることができました。
 
 い、いや、そこまで行ける人なんて、本当に一握りですから、それもどうかと思いますが(^^;
 しかし国会議員の実体を知れば、必ずこのハードな仕事をよくできますねと思いますよ。
 まず体力がないと国会議員はつとまりません。
 
 自らの意思で選んだ道を進むことができるということは、とても恵まれたことだと思います。長い人生で、人は必ず悩み、苦しむものです。時には逃げ出したくなることもあるでしょう。そういうときには、初心にかえって、困難を乗り越えていってほしい。そういうときこそ一番充実感を覚えるときではないでしょうか。
 苦しいとき、つらいときこそ、明るく、声は大きく、元気を出して、頑張ってほしいと思います。
 
 たった数年で、人の数十倍の困難に見舞われた方の言葉には重みがありますね。
 しかも全て自分の意志で選んだ道ですから、さらに説得力があります。
 自分から困難を作っている気もしますけどね(笑)
 
 3日の夜、イタリアの作曲家プッチーニのオペラ「トゥーランドット」を鑑賞しました。会場では、トリノ・オリンピックのフィギュアスケート金メダリストの荒川静香さんとご一緒しました。
 これは私の大好きなオペラの一つ。荒川静香さんは、オリンピックの金メダルを決めた演技で「トゥーランドット」の中の「誰も寝てはならぬ」という美しいアリアを使いました。素晴らしい演技に加え、選曲が優雅な滑りにぴったりだったと思います。
 出演者の熱唱と力強いオーケストラの演奏、金メダリストとともに最高のオペラを鑑賞できるとは、私には運がついていると思いました。
 
 あら、デートのお約束をされていたワケではないんですね。
 後数ヶ月で総理を引退というのに、小泉さん、まだまだ強い引きを持ってますねぇ。
 延長待望論も出ているワケですが、それがいいか悪いかはともかくとしても、あと3年ぐらいは小泉さんならつとまる気がします。
 
 総理に就任して5年近く。一人の平凡な人間が、ここまでやってこられたのは、多くの国民のみなさんのご支援、ご協力があったこと、そして運が良かったということだと思います。いつも何かに守られている、国民のみなさんが支持してくれている、運がいいな、と思いながら、精一杯頑張らなければならないと思っています。
 
 い、いや、もう一度言いますけど、小泉さんは変人です(笑)
 で、運が良いと自らおっしゃる小泉さんですが、実はこんなサイトがあったりします。
 
 小泉総理は運が強すぎる 〜小泉超ラッキー伝説〜
 運スレと小泉の法則のまとめページ
 
 まさに自他共に認める運の強さ。
 ちなみになぜか当サイトが参考サイトとしてリンクされています。
 光栄なコトです(笑)
 
 今週から、国会で行政改革推進法案の審議が始まりました。簡素で効率的な政府の実現をめざして、公務員を5年間で5%削減すること、都心の公務員宿舎の売却など国有財産の売却と効率的な利用を進めること、政府系金融機関を一つに統合し残りは民営化すること、特別会計の数を大幅に削減することなどの行政改革を進めるために、法案の早期成立を目指します。
 
 どうも最近民主党は自分たちの内ゲバでしかないような代表選を盾にとって、国会審議を遅らせようとしているとかなんとか聞きました。
 そしてまた強行採決を発動させて「存在感をアピール作戦」というシナリオだそうで。
 前原さんが対案路線で失敗したので、やっぱりこういう方向に戻ってしまうんでしょうかね。
 ま、えーと、公務員についてはまた今度扱おうと思いますが、最後の大勝負、がんばってくださいね。
 
 
 
 [特別寄稿]
 ● トルコ、欧州とアジアが交差する親日国・後編
  (前イスタンブール日本人会会長 菅野洋一)
 
(編集部注)筆者は商社勤務、約2年前からイスタンブールに駐在。今週はトルコの経済に焦点をあててご紹介いただきました。なお、イスタンブール日本人会会長は4月1日付けで交代されています。
 
 トルコはオスマントルコの過去の栄光に浸っている訳ではありません。欧州ではドイツに次ぐ7千万を超える人口を有し、ダイナミックな経済成長と相俟って大きな消費市場に発展すると見られています。現政権は改革を強力に推進しており、国営企業の民営化も強力に遂行しています。
 
 というワケで、先週から予告していましたように、今週もイスタンブール日本人会会長の菅野さん、ご登場でーす。
 ぱちぱちー、ってあれ?
 先日に会長をご勇退なされたんですね。
 それはそれはお疲れ様でした。
 ところでやえは思うのですが、前イスタンブール日本人会会長ではなくて、イスタンブール日本人会前会長なのではないかと思います。
 まぁどっちでもいいと言われれば良いんですけど。
 というかどうでもいい?(笑)
 
 トルコ経済はかつてローラーコースター経済と呼ばれ、経済の不安定さに苦しんできました。元々経済成長の潜在力はあるが、不安定な政治、政策が経済を駄目にしてきたと言われています。現在EU加盟に向け、ベクトルを合わせて一貫性のある政策を実行しており、今後も安定的な経済成長が見込まれています。
 最近は欧州市場の自動車、家電の製造拠点として脚光を浴びています。トルコ民族は騎馬民族ですが、昔から製造業にかかわってきたようです。そのような背景もあってか、トルコ人は物作りに向いていると言われており、トルコ製品の品質は極めて高いとの評価を得ています。
 
 ところでトルコの政治体制ってどうなっているんですかね。
 民主主義なのでしょうか。
 と、調べてみましたところ、共和制で、元首は大統領なんですね。
 これを見るに、ちょっと前までは政治の方も不安定だったみたいですが、しかし最近はこの前小泉さん自らが訪問したというコトもありますから、かなり良くなってきているのでしょう。
 もの作りが得意というのも日本人と似ている部分といえるかもしれませんね。
 
 日本企業の躍進も目立っています。日本の大手自動車メーカーの現地法人は2004年、2005年と2年連続でトルコにおける輸出企業NO.1になりました。また現在日本の公的資金を得てボスポラス海峡を横断する海底トンネルを日本企業が建設中です。イスタンブールを象徴するボスポラス第二橋やトルコ国営電力会社向けの火力発電所の40%は日本の資金を使って日本企業が手がけてきたものです。
 
 いいですねぇ、どんどん日本のお金使って下さい、どんどん日本の企業に任せて下さい。
 とっても気持ちいいですよね。
 どこかの国と違って、最初から最後まで文句を言いまくり、さらに式典からも閉め出すという野蛮国とは全く違います。
 
 トルコは農業国でもあります。生産量を見るとオリーブオイルが世界第4位、スパゲッティなどパスタ類は世界第2位、ドライフルーツは世界第1位など、様々な農業製品で世界有数の生産国です。日本でケチャップとして使われるトマトの25%はトルコ産であることをご存知でしょうか。
 
 ( ・∀・)つ〃 ヘェーヘェーヘェー
 パスタが世界二位というのはかなり意外ですねぇ。
 
 また、他の東アジアの国々はトルコを国際戦略上重要な国として位置づけているようです。
 中国は価格競争力のある繊維製品やエアコンを中心とする消費財をトルコに輸出していますし、最近では製鉄プラント、発電機器の輸出も手がけています。また中央アジアのエネルギー確保をめぐり、ボスポラス海峡・トルコ経由西側に輸送しようとする欧米・トルコと中国、ロシア等との間で資源獲得競争が激化しています。
 韓国は官民一体となってトルコに進出しています。大手自動車メーカーも生産拠点を構えていますし、鉄道分野にも積極的に取り組んでいます。

 
 これから伸びそうな国というのはやはり注目の的ではありますよね。
 ここは日本も手をこまねいていてはいけません。
 やはり小泉さんの訪問も、こういう状況を打開するための戦略の一環だったという面もあるでしょう。
 いくらなんでも何十年も前の話のお礼にいっただけではないでしょうからね。
 そして大歓迎を受けたワケですから、いま日本は出遅れているかもしれませんが、しかし有利な材料はいっぱいありますからね、トルコにもどんどん近づいていきたいですね。
 
 日本も欧州とアジアが交差するトルコの戦略的重要性を意識する必要があります。この国で活動している我々も日本の高度の技術と資金を梃子にしてトルコ経済の発展に資するようなビジネスに取り組み両国の絆が一層深まるよう力を尽くしたいと考えております。
 
 はいー。
 何を言っても無駄にしかならない中国や韓国などは適当にあしらって、トルコとかインドとか、そういう本当に重要なところとどんどん仲良くしていきたいですね。
 どうぞこれからも両国の友好のためにがんばっていただきたいと思います。
 この度はわざわざありがとうございました。
 
 
 
 [編集後記]
 今日で小泉総理の在職期間が1807日となりました。戦後の歴代総理の在職期間では、中曽根康弘元首相を抜き、佐藤栄作元首相、吉田茂元首相に次いで単独3位となります。このことは、ひとえに構造改革という目標を掲げて一生懸命行ってきたことを国民の皆様にご理解いただいたお陰だと感謝しております。

 
 おめでとーございまーす\( ^▽^)/♪
 総理大臣としては功も罪も含めてもう戦後史に残る大総理、田中角栄以来と言える大総理になられたと言っても過言ではないと思います。
 
 今週号から、編集部企画「官邸こぼれ話」を始めることにしました。庭や総理の住まいである公邸を含め、昨年4月にすべて完成した新官邸。様々なエピソードや四季の姿を折に触れてお伝えしていきたいと思います。どうぞお楽しみに。
 今週号は「官邸と桜」です。画像をダウンロードしてパソコンの壁紙や携帯電話の待ち受け画面に設定することもできますので、是非ご覧ください。
 新年度が始まりました。官邸を支えるスタッフにも異動があり、私の周りにも少し変化がありました。(じんえん)
 
 おっと、いつもと違う感じのシメです。
 じんえん先生にも少し変化がありました。
 というワケで、今週の小泉メルマガでした。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

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平成18年4月8日

 民主党新代表について

 選挙になればアクセスが増える当サイトですが、なんだか今回もこの話題に期待されているかもしれないと思いまして、今日は民主党代表選挙についてお話をしたいと思います。
 
 まず、端的に言えばですね、菅さんになっても小沢さんになっても変わりありません。
 だからどうでもいいです
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 と言うと、これだけで終わってしまうので、もうちょっと考えていきましょうか。
 
 とりあえず、新代表には小沢さんに決まったようです。
 あまり民主党という顔でもないのですが、まぁ小沢さんです。
 ベストオブ自民党という顔な気もするんですが、小沢さんです。
 
 これでこれからの関心事と言えば、民主党がひとつにまとまれるのか、そしてそれに関連した人事はどうなるのか、というコトになると思います。
 ただし民主党の人事は、自民党と違って大臣ポストの人事を決めれるワケではありませんので、注目されるのは民主党三役と国会対策委員長ぐらいでしょうか。
 しかしですね、やえにしてみても前回の三役の方々の名前が浮かばない体たらくで、ぽっぽ宇宙人鳩山さんが幹事長だった以外はよく覚えていません。
 いままでの残り2人というのは誰だったんでしょうか?
 そもそも民主党の三役って自民党と名前は一緒でよかったんでしょうか?
 ましてネクスト大臣なんてひょっとしてそれはギャグで言っているのかぐらいにしか思われていないのではないでしょうか。
 こんな程度しか民主党の人事というモノは認識されていないと思いますので、菅さんがどのポストに就くかだけは注目されるのでしょうけど、それ以外はあまり盛り上がらないと思います。
 国対委員長も黄門さまのままでしょうし。
 
 となれば、やはりイメージ的にどう民主党がまとまったと国民にアピールできるか、という点が一番重要になってくると思います。
 民主党というのは自他共に認めるほどの烏合の衆集団です
 民主党自身がまとまれないのに、どうして政権を任せられるのかと言われれば、民主党としては何も反論できなくなるワケで、それではだれも期待できないワケです。
 
 では逆に自民党はどうしてまとまれているのかというコトを考えてみます。
 自民党という党は、中がバラバラのように見えて、しかしいざという時は1つにまとまってしまう、不思議な性質を持っています。
 時々一部の人が自民党をバラバラにしようと試みるのですが、小沢さんもその一人ですね、しかし一時的にはダメージを与えられても、自民党がバラバラになるまでには至りません。
 時には郵政の時のように、もう同じ党で議論されているとは思えないぐらいの激しい論戦が行われるコトもあるのですが、それでもその後はやっぱりひとつにまとまってしまっているワケです。
 もちろん政治家という特殊な役職というコトもあるのでしょうけど、しかしあれぐらいの論戦をやってまうと、普通の会社等なら、とんでもなく後々の人間関係に響いてしまうところでしょう。
 それでも次の日からまた元通りに、郵政の時は一部の人たちはいなくなっちゃいましたけど、元通りに戻ってしまうワケです。
 
 これには様々なシステムが相互的に影響しているとが考えられると思います。
 決して1つのシステムがその全てを担っているというワケではないでしょう。
 そしてその1つに派閥システムが機能しているのは確かだと思います。
 これは先日お話ししましたね。
 
 そして、もう1つ挙げるとすれば、自民党が1つにまとまっている理由として部会システムが上手く機能しているんだと思います。
 
 当サイトをよくご覧の方には馴染みの深い言葉だと思いますが、この部会というのは自民党内の正式な機関の一つで、専門分野ごとにいくつか存在しています。
 例えば国土交通部会とか、厚生労働部会とか、そういう感じです。
 議院の委員会に似ているのですが、衆参の委員会との一番の違いは、この部会には自民党の議員であれば誰でも出席し、意見を述べられるという点です。
 当然衆議院でも参議院でも、元総理だろうと一年生議員だろうとタイゾーちゃんだろうと、だれでも部会には出席でき、そして発言ができるワケです。
 ですから、この部会にさえ出席すれば、国政や法案に必ず影響を与えるコトが出来るんですね。
 特に自民党は与党ですから、少しでも法案等に修正をさせれば確実に成立法に関わったと形を残すコトが出来るワケです。
 
 やえは、この部会システムが自民党にとってとても大きなモノだと評価しています。
 いくら小泉さんが強権的なリーダーシップをとったとしても、決してこの部会システムを壊すコトはできません。
 一応は必ずこの道を通らなければ法案等は自民党の了承を得られないコトになり、国会でも可決するコトはありません。
 
 つまりですね、自民党にはこういうとても民主的なオープンなシステムが存在しているからこそ、いくら幅広いいろんな意見を持っている議員さん達がいっぱいいたとしても、必ず自分の意見を主張できる場があると保証がされているコトになり、それがある意味安心感に繋がっているワケで、また、ここで1つの結論が出たとしたら、それは民主的な議論の結果なのだからそれに従おうと、民主主義の原則に照らし合わせて誰でも納得できますから、ここで1つにまとまれるワケなんですね。
 民主的な手法によらない形で意見を押しつけられれば反発するのも当たり前ですが、しかし民主的な制度が担保されているのですから、むしろそこで納得しない人というのは、民主主義の議員なんてするべきではないと言えるワケです。
 自民党の強さはここにもあると思います。
 
 しかし残念ながら民主党にはこのようなシステムが見あたりません
 と言うと怒られるかもしれませんが、形としてはあるかのしもれませんけど、しかし実情としてはほとんど機能していないと言えてしまうと思います。
 それが如実に表れているのが、今回の民主党の代表選挙だったと思います。
 というのも、今回、前回もですが、民主党は代表選挙をホテルの一室を借りて実施しました。
 しかしですね、これ自民党の総裁選挙なら、ちゃんと自民党の党本部の中にある一番広い会議室で毎回開催しているワケでして、つまり、民主党には部屋がないようなのです。
 大部屋がないだけならまだしも、どうも民主党の党本部には、常時同時に複数の会議が開けるだけの会議室もないらしいのです。
 自民党の場合は、毎朝早い時間からガンガン部会が何個も同時に開かれているんですが、民主党はこういうのがないんですね。
 部屋がないというところからみても、やはり民主党にはシステム的に部会のようなモノを開催するようには出来ていないと言わざるを得ないのです。
 実際、院内や議員会館の会議室でたまーに会議を開いているというのは聞くのですが、自民党のように毎日のようにガシガシ会議をやっているというのは聞いたコトがありません
 
 正直なところ、では一体どうやって民主党の意見というものが1つとして集約されているのか、ちょっと分からないんですね。
 もしかして上層部が認証すればそれだけで「党の意見」として承認されるというコトになっているのでしょうか。
 確かにメール問題なんかでも、この問題を知らなかった民主党の議員さんはいっぱいいたようですし、そして永田氏周辺以外で最終的に知っていたのは執行部辺りでしたから、やはり何かがある時は、持ち込んだ人が直接執行部に持って行きそれが承認されたら党全体としての意見になる、というシステムになっているのかもしれません
 うーん、しかしれそって民主主義なんでしょうか。
 
 いくら「ひとつにまとまった」と言いまくっても、いくら握手をしまくっても、それだけでは決してひとつにはまとまれません。
 みなさん議員なのですから、それぞれ自分の意見・主張というモノを持って国政選挙に出て戦ってきた人たちなのですから、握手ぐらいでそれがまとまれるハズもないのです。
 ですから、ここをひとつにするためには、やはりトコトン議論するしかないんですね
 そしてそのためには民主的なシステムを構築しなければならないワケです。
 
 小沢さんは、思想の両端にある横路さんと政策協定を結んだと言われているところですが、しかし結んだのは小沢さんと横路さんとの間だけです。
 影響力の強い2人と言えども、この二人だけで全ての議員さんが納得するのかと言えば、決してそうではないですね。
 むしろこの2人だけで全てが決まってしまうようでしたら、それこそ本当の意味での派閥政治と言えるでしょう
 よって、出来るだけオープンな形での、民主的な議論システムが出来るかどうか、ここに民主党の再生がかかっているとやえは思っています。
 
 ただ本来なら、これは結党時にやっておくべきコトでした。
 なぜなら、このシステムというのは「一度議論をして結論が出たら、自分の意にそぐわない結果だとしても必ず従わなければならない」とコトですから、議論をした以上は、例え自分と真反対の結論が出たとしても従わなければならないという強制力をかけられるコトになるからです。
 そしてそれを回避するためには、「始めから議論しなければいい」というコトになるワケで、つまりは民主党はこの状態に陥っているワケですね。
 そして議論が行われないので益々意見の差に開きが出て、どんどん烏合の衆化が強くなってしまうワケです。
 それが現状ですから、いまになってこのルールを導入しようとしても、かなり意見の開きがある現在の民主党においては、システムを作られてしまうと困ってしまう人が続出してしまうのです。
 そしてどうしてもそんなコトするなら自分は出て行く、と言う人が出てきてしまい、そして崩壊の道を辿ってしまうワケです。
 これが結党時にシステムを作っておけば、ある程度は問題無かったワケで、まぁ最初から烏合の衆だったコトが民主党の不幸と言えば不幸なのでしょう。
 
 小沢さんは豪腕です。
 そして自民党幹事長を経験された方です。
 いま民主党がこのシステムを構築できるとすれば、小沢さんの豪腕でしかあり得ないでしょう。
 小泉さんが自民党をある意味作り替えたと同じように、ある程度強権を持ってしないと、新たに組織を作り出すコトはできても、作り替えるコトはできません。
 小沢さんの仕事は、選挙に勝つ云々よりも、まずここにあるのではないでしょうか。
 
 やえは別に民主党なんてなくても十分自民党だけで民主主義を体現できると思っているので民主党が再建されなくてもいいんですが、もし応援できるような体制が出来るのであれば、それはそれで問題はないですから、そうなるためにはどうすればよいかというやえなりの考えを示してみました。
 小沢さんは、その壊し屋と言われたその手腕を、新しい創造のために尽くして欲しいと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、色々な意味で小沢新代表を応援しています。
 

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平成18年4月10日

 マスコミの扱いの差

 民主党の代表が小沢さんに新しく変わり、民主党の新執行部も先日決まったと報道されました。
 豪腕小沢さんのコトですから、その豪腕を振りやすいように人事も変えてくるかと大方の予想ではされていたのですが、しかし意外なコトに菅さんを代表代行という地位に置いた以外は、他の三役他役員を一切いじりませんでした。
 民主党の三役とは、やえもこの前知ったのですけど、幹事長・政策調査会長・国会対策委員長のこの3つを言うらしいのですが、それぞれ鳩山さん・松本剛明さん・渡部恒三さん(黄門さま)のお三方が留任されたようです。
 
 で、マスコミなんかはこの人事を挙党一致体制人事なんて言っているワケですが、確かにそうかもしれません。
 代表選挙前の一番の関心事は、これで党内がバラバラにならなか、選挙のしこりが残って党分裂のキッカケになったりしないか、とても心配されていましたね。
 特に小沢さんと菅さんというのは、かたや自民党のエリート中のエリート若くして自民党幹事長の座を射止め目上の議員にさえ自分の部屋に呼びつけるというキングオブ大物の風格満点の道を歩いてきた小沢さんに対し、菅さんというのは市民運動から政治の道に入った左派のお手本のような人であり、政治信条から歩んできた道まで両者は全くの正反対です。
 そんな二人が、しかもそろそろ政治家人生も佳境というこの時期に大決戦を演じるのですから、まさに二人の今までの政治人生をかけた戦いだったワケで、そしてその結果亀裂が大きくなってしまうのではないか、民主党が壊れてしまうのではないかと危惧されていたワケです。
 
 結果的に小沢さんは配慮したのでしょうか。
 確かに鳩山さん・松本剛明さんの派閥をよくよく見れば、それぞれ鳩山派・前原派、そしてもちろん管派の領袖菅さんも代表代行ですし、なるほど挙党一致体制と言えるかもしれません。
 黄門さまはまぁかなりの大物議員さんですから一匹狼かもしれませんが、しかし今黄門さまは人気爆発中ですし、腐っても大物議員なのですから影響力はそれなりに大きいでしょうし、そもそもこの前国対委員長になられたばかりですからはじめから留任されると予想されていましたよね。
 さらに言えば、常任幹事会議長に川端派(旧民社党系)の川端達夫さん、幹事長代理の仙谷由人さんは前原派で、もう一人の幹事長代理の玄葉光一郎さんは前の国対委員長の野田佳彦さんの派閥です。
 総合調整局長の平野博文さんは、ごめんなさい派閥が分からなかったのですが、元々社会党の方ですので、おそらく横路派だと思うのですが、そもそも横路さんは現在副議長という最重要ポストのひとつを務められておられるワケです。
 みごとに党内融和、挙党一致の人事ですね
 
 しかしこの見方をちょっと変えてみましょう。
 もしこのような人事が自民党で行われたとしたら、一体マスコミではどう言われるでしょうか。
 おそらく「派閥人事」と言われるでしょう
 各派閥の人たちをそれぞれバランスを取って各ポストに配置する。
 まさに派閥人事以外何者でもないワケです。
 
 ただ、やえは派閥人事だからといってそれが悪いと言うつもりはありません。
 それは前も言いましたように、派閥がイコール悪だとは思わないからです。
 派閥人事だって、各派閥の意見をそれぞれうまくバランスを取れば、それは民主主義的な中間の意見を抽出しやすいという面もあるでしょう。
 そして派閥人事は言い換えれば挙党一致人事だというのも事実だと思います
 ですから、この民主党の人事も、やえ個人的な意見からすれば、別にこれはこれでいいかなとは思います。
 小沢さんの豪腕を期待するならちょっと後退ですけどね。
 
 今回のこの件で一番なにが問題なのかと言えば、やはりマスコミの報道の仕方です。
 同じコトをしているのに、一方では派閥人事というマイナスイメージで語り、一方では挙党一致人事だとプラスイメージで語るのは、それは完全に偏った報道以外何者でもないでしょう
 最近小泉さんの超豪腕に目がくらんで、マスコミは小泉擁護ばかりしているなんて言っている人がいますが、なにを言ってますか、マスコミは基本的に野党びいきです
 小泉さんの登場によって、国民の方が先に小泉さんについて行ってしまい、致し方なく小泉さんを結果的に自民党を評価するような報道を最近よく目にするようにはなりましたが、これはあくまで国民の後追いの結果でしかないワケです。
 そして、こういうあまり国民の過熱さがない分野においては、やはりマスコミは野党びいきでしょう。
 その最たるモノが、この件なのです。
 些細なコトだと思われる人もいるかもしれませんが、しかしこういう些細なコトの積み重ねによって、大衆というモノはいつの間にか扇動されてしまうワケです。
 
 こういう無意識な扇動(もしかしたらマスコミ側も無意識なのかもしれません)は、冷静な客観的な目からだけ見えてくる事実というモノから遠ざけてしまうのです。
 人間3人集まれば派閥ができると言いますように、人間である以上派閥を否定しては始まらない上に、派閥こそが組織をまとめる上で強力なプラス要素になるコトもあるのです。
 しかし、いつまでも今でも「派閥=悪」という構造が抜けないために、むしろ民主党の方が「クリーン」という目先だけの幻想に惑わされ、しっかりとした派閥を構築できずに、いまでもズルズルと内ゲバを続けている有様なワケです。
 ですからこの事実こそをしっかりと見極められれば、派閥の悪いところは悪いと意識でき、その点だけを改善させ、そして派閥の良い面だけを使い分けるコトができ、本当の意味で組織がしっかりと構築できるようになるのです。
 民主党のためにも、そして日本のためにも、マスコミをはじめとして多くの国民も、固定概念に囚われないようにしてほしいと思っています。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、派閥を応援しています。
 

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平成18年4月11日

 役所のキャリア制度は自由競争+セイフティーネット制度ではないのか

 今日はこの記事です。

 終身雇用・年功序列こそ安全網 小沢新代表インタビュー
 
 「反自公・非自公」の枠組みで共産党を含む野党が連携して「崩壊過程」にある自民党と対決し、政権交代をめざす――。民主党の小沢代表は10日の朝日新聞などのインタビューで、来年の参院選を足がかりにした政権戦略や政策課題を語った。
 
 ■格差社会
 ――格差社会の問題をどう考えるか。
 
 「終身雇用と年功序列は、日本社会が考えたセーフティーネットの最たるものだ。非正規社員ばかり採用すると、忠誠心がなくなる。自分の会社に骨を埋める層を確保する方が、会社にとっても良い。一方で、総合職やキャリアをめざす人は身分保障をなくす。日本社会はキャリア層まで年功序列や終身雇用になっているのが問題で、そこに自由競争の原理を採り入れればいい」

 なるほど納得です。
 これについては特に意義はありません。
 特に「非正規社員ばかり採用すると、忠誠心がなくなる」など、よく言っていただきましたと思うぐらいその通りだと思います。
 この意見、先週の週末の朝の討論番組でも同じ趣旨のご発言を小沢さんはされておられまして、「いわゆる総合職の方はもちろん自由競争をして上を目指せばいい。しかし全ての人間が上を目指すような人ばかりでなく、ほどほどの仕事を堅実にこなしてしっかりと手厚い身分保障があればそれでいいんだと、満足するんだという人もいる。そして社会にはそういう人も絶対に必要だ」という趣旨のコトをお話しされていました。
 これにもやえは大納得です。
 最近の日本人は平凡の偉大さを忘れてしまっている人が多くて、全ての人間は特異な才能があって非凡こそが最上の価値だと思ってしまっているフシがあるので、そのせいで非凡な才能を発揮できない人が平凡に戻れずゆがみが生じてしまっているんですね。
 このゆがみははやく矯正させなければなりません。
 ただしこのゆがみはむしろマスコミや国民側から出てきたモノで、小泉さんはむしろそんな国民の声に後押しされて登場したワケですから、小泉さんのせいだけにするのはちょっとこじつけだと思いますが、まぁそれはともかくとしても、小沢さんのおっしゃるコトはもっともだと思います。
 
 しかし一点だけ意見を言わさせていただくのならば、こういう仕組みというのは、むしろ現在の官僚のキャリア・ノンキャリア制度にかなり近いモノなのではないかと思うのです。
 
 ノンキャリアの役人さんは、よほどのコトが無い限り上に行けませんし、中央省庁の役人のトップ事務次官というポストには、ほぼ100%なるコトはできません。
 たまーにそれを打破しようとがんばる人がいるコトはいるみたいですが、しかしほとんどは先が見えている人たちですから、普通は堅実に下働きをするワケです。
 そして当然公務員ですから、終身雇用制度によって守られているワケですね。
 
 一方キャリアの人たちはどうかというと、実はかなり激しい出世競争を繰り広げていたりします
 多くの国民のイメージとしては役人さんのコトをいわゆる「お役所仕事」というモノで想像をしている人もいるでしょうけど、中央省庁においては実際のところはかなりイメージとは違っていて、そもそも仕事も国会がある時など日が変わる時間まで働いていたりしているというのが実情なのです。
 で、出世競争も激しくて、最近天下りのニュースなどの関連でお話を聞いたコトがある人もいるかもしれませんが、同期の中でもトップの事務次官になる人は一人だけで、そして事務次官なれなかった他の同期の人というのは次々と退職をしていくという仕組みというか風潮になっています。
 そして次官の時だけでなく、その下の審議官や官房長、局長や課長など、それぞれなれる人数は当然決まっているワケですから、上に上がれば上がるだけ同期の人数がどんどん減っていく仕組みになっているんですね。
 よってキャリアの人たちの定年退職の平均年齢は一般よりかなり若く、確か50代前半だったかと思います。
 
 つまり今の中央省庁の仕組みというのは、自由競争の仕組みなんですね。
 そして小沢さんのおっしゃる形にかなり近い仕組みになっていると言えるでしょう。
 
 もちろん今の仕組みに問題が無いとは言いません。
 例えば、役所の中では世代間を超えた競争というモノは、あまり聞いたコトがありません。
 たまにとても優秀な人が特進する例はないコトはないのですが、やはりこれは特例中の特例と言えますので、現状ではほぼないと言えます。
 ですから、年齢が若くてもそれだけ仕事ができるのであればそれなりのポストにつけるようになってもいいと思いますので、この辺は改善すべき点ではあるのとは思います。
 しかしですね、小沢さんのおっしゃっている制度を一番体現しているのは、やっぱり日本の中央省庁だと言えるのではないかと思うワケなのです。
 
 もちろん小沢さんが「役人のシステムには見習う点が多い」と言えばそれはそれでいいワケで、やえは役人のシステムだから悪いと言うワケでは決してないですからね、しかし小沢さんというか民主党というのは役所を悪の巣窟かのように言っているワケで、これは大変な矛盾なワケです
 こういう構造というのは、派閥の見方の構造と全く同じなんですね。
 実は素晴らしい利点がたくさんある制度にも関わらず、ただイメージが悪いというだけで全てを完全否定して、むしろ国民の支持を得るための叩きの材料にしてしまうというその態度のせいで、実はもっと大切なコトを失ってしまっているワケです。
 矛盾も出てきてしまうのです。
 
 お役人さんの定年の話の中で、ほぼセットに出てくる天下りの問題にしても、その問題で一番の問題というのは、必要のないような公益法人があって、仕事もないのに仕事があるように見せかけているような法人が存在するコトそれが問題の核なワケです。
 決して天下りそのものが悪というワケではないハズなのです
 公務員というのは、身分保証がどこよりもしっかりとしているというのかウリなハズです。
 クビにならないから、倒産もないから、おもしろみはないけど公務員になろうと思う人が多いワケで、こういう話は学生でも常識的な話のハズです。
 だからこそキャリアであったとしても定年まではある程度保証をしっかりさせなければならない建前が公務員にはあるワケで、そのセイフティーネットのひとつが天下りだと言えるでしょう。
 また一方、事務次官にはなれなかったけど、やはり現場の第一線で長年働いていた人たちです、優秀な人材も数多くいるワケですから、50代前半でリタイヤするのではなく、違う場でその手腕を発揮してもらうというのは、それは本来なら歓迎すべきコトだとやえは思います。
 つまり結局、重要なのはその場をしっかりと与えるコトであって、手腕を本当に発揮してもらうコトであって、改善すべき点というのは、無理矢理に仕事もないのに仕事場を与えるような、そんな無駄な法人を作らないコトにあるハズなのです。
 他にも退職金がもらいすぎだとか色々問題はあるでしょうが、しかしそれだけをもって天下りそのものを否定する材料にはならないでしょう。
 
 小沢さんは「総合職やキャリアをめざす人は身分保障をなくす」とおっしゃっていますので、おそらく最低限日頃のお給料や退職金等は当然一般職の方よりかなり多めにすべきという意見だと思います。
 しかし、一昔前は「官僚なんて仕事はキツイは給料は安いは、なんで官僚になろうとするの?」と言われていたぐらいで、こういう逆の面からも改善すべき点はあるワケです。
 天下りをかなり規制するのもいいでしょうけど、その分だけ日頃のお給料を増やす方向に持っていかなければ、筋は通らないでしょう。
 まぁそれを補う点で天下りの制度があるというのもあるんでしょうけどね。
 
 繰り返しますが、全ての面において全く現状が良いとは決して思いません。
 どちらにしても改善すべき点がたくさんあるというのは確かです。
 しかし最近の当サイトのテーマどおり、これもひとつのコトを全て切り捨てて悪だと言い放つのは、これはむしろ害悪にしかならない手法なのです。
 自分にとって良い材料であろうと悪い材料であろうと、事実は事実として受け止めてこそ、本当に良い方向に向かうコトができるようになるのではないのでしょうか。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、より良い社会制度を応援しています。
 

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平成18年4月12日

 また審議拒否です

 まずはこちらの記事をご覧ください。

 与野党対立し開会ずれ込み 医療改革法案で衆院厚労委
 
 衆院厚生労働委員会は12日午前の理事会で、高齢者の負担増や入院日数の短縮、生活習慣病対策などで医療給付費の抑制を図る医療制度改革関連法案の審議日程について協議した。
 岸田文雄委員長が職権で同日の委員会開催を決めたことを受け、与党側が質疑に入るよう求めたのに対し、民主党はその前提として、同党が国会に提出済みの、がん治療体制を総合的に拡充する「がん対策基本法案」の早期審議入りを確約することなどを要求して、対立した。
 共産、社民両党も民主党の姿勢に同調したため、委員会の開会がずれ込み、与野党が断続的に協議を続けた。

 どうしてもやっちゃうんですね、民主党は。
 前代表の原前さんはこれからは政策で勝負すると宣言してましたが、やはりこれは民主党の体質なのでしょうか、それとも小沢さんになってから方向転換、いや元に戻ったのでしょうか、ついにやっちゃいました、審議拒否です
 審議拒否というか不登院というか、だだっ子と言いましょうか、本当にそれで政権が取れると思っているのでしょうか。
 こんなの民主主義すら放棄する行為なんですけどねぇ。
 
 ただまぁやっぱり民主党ですからね、もしかしたらやっちゃうんじゃないかとやえは思っていまして、実はいくつかあたりをつけてアンテナを広げていました。
 今国会の重要案件は3つ。
 1つは行政改革法案。
 1つは医療改革法案。
 そしてもう1つは教育基本法改正です。
 教育基本法については、そもそも今国会に提出されるかどうかもまだまだ不明ですし、それ以前にこのテーマは国民にとっても非常に分かりやすく、さらに各党のカラーがもうこれ以上ないというくらいハッキリ出るテーマですから、最終的に通さないための見苦しい牛歩とかはあり得るかもしれませんが、審議を拒否するというコトはないと予想していました。
 また、行革法案については、すでに衆議院の本会議で趣旨説明がなされていて、いまさら審議拒否もないんじゃないかと、党首討論とかされるんじゃないかと思っていましたので、これも無いとふんでました。
 よって消去法で医療改革法案になるワケですが、この法案はかなり中身が難しく、結構専門的知識がないと議論しにくい問題ですから国民に中身でアピールというのも難しいワケで、さらに言えば、この法案を扱う厚生労働委員会は前々回の国会、去年の通常国会ですね、ここで年金問題において強行採決をやらかしていますので、やるならココだとやえはふんでいたのです。
 
 いやまぁ、中身で勝負と言ってましたので、やらないかなとも思っていたんですけどね、でも見事的中しちゃいました。
 
 記事に出ていないところも、いろいろと小耳にはさみました。
 どうも民主党側は前々から色々と駄々をこねていたようで、例えばなんとかの資料をいつまでに出さないと委員会開催は許さないぞとか、分かりましたその資料を出しますから了承をくださいと報告しようとしたら今度は音信不通になって連絡が取れないようにして時間稼ぎとか、まぁなんか幼稚なコトをしているようなんです。
 というのも、強行採決という手段も、普通は普段通りやってもそれだけでは成功しません。
 国会開会には期間が定められていて、また取り扱わなければならない案件も複数件ありますので、後々の日程を考えたら案件ごとにギリギリの最終日というモノがあるワケですが、もちろん途中で何があるか分かりませんからある程度は余裕を考えて日にちの設定は行っているワケです。
 本来与党の方は強行採決なんてしたくないワケですが、しかし今日採決を逃してしまうと日程の関係から国会閉会→廃案となってしまう、それだけは避けなければならないというコトで、やむを得ず強行採決に踏み切るワケなんですね。
 ですから、民主党としては、強行採決という“晴れの舞台”を作り出すためには、前もってその余裕削っておくという準備段階が必要になってくるワケです。
 おそらく今日の審議拒否なんてテレビなんかでは報道されない小さな出来事でしかないワケで、今日が目的ではないのは明らかです。
 つまり全ては強行採決に向けた下準備であって、そしてその準備が完成されれば、Xデーに強行採決、そして自分で審議拒否を前からしておいて自分たちは了承してないという自作自演を理由に、本会議でも審議拒否をするという、なんとも無茶苦茶なだだっ子作戦にでるのでしょう。
 いまは準備段階なワケです。
 
 建前的に言っても、記事にありますが、民主党は「がん対策基本法案」を審議したいと主張しているワケですが、しかしそもそもだからといってそれが「医療制度改革関連法案」の審議拒否に繋がる理由なんて全くならないでしょう。
 民主党のやっているコトと言えば、がん患者を盾にして医療制度改革の話を止めているコトになるワケです。
 こんなの考えるまでもなく、やってはならないコトのハズです。
 民主党ががん対策法を審議したいのは分かりますが、それはそれで個別に協議する話であって、決して他の法案を取引材料にしていいハズがありません
 がんという人の命に直結する問題を、民主党は所詮取引材料ぐらいにしか思ってないのでしょう。
 まぁ「審議時間が3日遅らせたコトは大変な成果だ」と言うぐらいですからね、そんなモノなのでしょうね。
 
 というワケで、また今国会でも強行採決→本会議欠席というドタバタ茶番劇が繰り返し行われるかもしれません。
 今後自民党の厚生労働委員会の議員さん達が頑張って調整、と言ってもほとんどが民主党の言い分を飲んであげるという非合理な話ですが、して強行採決をなんとか回避するかもしれません。
 ただ、すでに今日さっそく審議拒否をやらかしたワケで、とりあえずはもうこの段階で強行採決を仕掛けているというコトをしっかりと皆様にお伝えしておきたいと思います。
 
 やれやれです。
 

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平成18年4月13日

 小泉メルマガレビュー

 小泉内閣メールマガジン 第230号 ========================== 2006/04/13
 
 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
 ● かっこいい日本
 小泉純一郎です。
 4月6日から春の交通安全運動を実施中です。10日の月曜日には、都内の小学校で開かれた「春の全国交通安全運動中央大会」に出席し、交通安全教室で、子供たちと一緒に、青信号を確認してから横断歩道をわたる練習を
しました。
 交通事故にあわないように気をつけましょう。
 
 どこかの記事で、最近は自転車のルール違反が事故につながるケースが増えているとありました。
 現在の法律では歩行者と自動車との事故の場合、ほぼ100%自動車が悪いというコトになってしまうワケですが、しかし現実問題としてはやっぱり歩行者が悪い場合というのもあると思うんですよ。
 昔テレビ番組で、自動車で事故を起こして交通刑務所に入っている人の取材とかしてて、その中で刑務官が一方的に服役者に反省を強い口調で促すという場面があったのですが、しかしよくよく番組を見ていると、その事故というのは歩行者が3車線以上あるようなかなり広い車道にも関わらず信号も横断歩道が無いところを歩いていて車と接触してしまった、しかもこ真夜中の出来事だったという、これはさすがに歩行者が悪いんじゃないかと思ってしまうような事故だったワケですが、それでも自動車の方が一方的に加害者にされていたんですね。
 しかもテレビの方もそんなシチュエーションにもかかわらず、歩行者にも問題があったんじゃないかという提起は全く無しで、ただただ自動車が悪い、運転者はこうならないように気をつけろ、事故を無くすためにはどうすればいいのかという啓蒙番組でしかありませんでした。
 この現実というのは、やっぱりちょとズレているとしか言いようがないのではないでしょうか。
 自動車さえ気をつけていれば事故は起こらないというのは、相当な理想論でしかないワケで、やっぱりこういう歩行者のマナーもしっかりと教えて欲しいですね。
 事故というのは加害者も被害者も不幸にしかならないのですから。
 
 今週号のメルマガでは、大阪に研修にきていたインドネシアの警察官ヘンリー・ブディマンさんから寄稿していただきました。交通安全運動など住民と協力して進めている、私たちにとっては当たり前になっている日本の警察の活動が、外国人からは驚きと賞賛の対象になっているということを知って、とても興味深く思いました。
 先日も、イラクの警察官が来日して、指紋分析など科学警察の分野の研修を受け、帰国後イラクの犯罪捜査の前線で活躍しているという話を聞きました。
 交番が、「KOBAN」という言葉で、シンガポール、カンボジア、ブラジルなどの国々から注目されるなど、日本の警察の仕組みが世界の関心を集めていることを心強く感じています。
 
 日本の警察の制度は素晴らしいモノがあるんですよね。
 ただ、その制度におごってしまい、いわゆるハードがよくても中身のソフトが腐ってはどうしようもないという状況を作っている気がします。
 科学警察にしても、別に科学自体は警察だけの功績ではないですしね。
 やっぱり最後は警察官ひとりひとりの自覚が一番大切なワケで、いま日本の警察に求められているのは「サラリーマン警官」をどう無くすのかというコトだと思います。
 先日も、栃木のリンチ事件で常識では考えられないような警察の怠慢が、やっと地裁で認定されました。
 銀行の防犯カメラに、明らかに暴行によって腫れ上がっている顔の被害者と、その後ろで逃げないように監視している犯人グループが写っていたのにも関わらず、それでも動かなかった警察。
 そんな証拠を突きつけられても警察は「適法だった」と言い張るワケで、しかし一方警官が被害者になったときには血眼になって犯人を捜すワケで、警察全体にサラリーマン化、内向きにしか視野が向かなくなってきているとても危険な状態だと言えると思います。
 警察こそ聖域無き構造改革が必要なのではないでしょうか。
 
 日本にいると当たり前になっていることが、外国人から高く評価されるということは、他にもたくさんあるようです。
 外国のお客様とお話ししていると、時々「ジャパン・クール」とか「クール・ジャパン」という言葉を耳にします。「クール」というのは、日本では「涼しい」と訳されていますが、アメリカでは「かっこいい」という意味にも使います。ですから、「かっこいい日本」というような意味でしょうか。
 日本の伝統文化や伝統芸能もそうですが、最近は、日本のアニメや料理などのテレビ番組、ゲームやキャラクター商品、マンガやハイテク、日本食などが、外国で「かっこいいもの」として受け入れられているという話をよく聞きます。
 軍事力や政治力、経済力などではなく、平和な日本の市民レベルの生活が世界の注目を集めているということかもしれません。
 
 日本には、世界のどことも比べられない、独自中の独自な文化が存在しますからね。
 もちろん文化などは世界のどこかで発生したモノが次々と国々に伝わって広まっていくモノですが、中でも日本はそれを完全に自分のモノとし、独自の世界を創っていく力を持っているワケです。
 どこにもないオリジナリティ。
 それが日本にはあるんですね。
 そしてそれが外国人にはたまらなくカッコイイと感じるのでしょう。
 
 先週、官邸でお会いしたアメリカの映画俳優トム・ハンクスさんは、「京都で泊まった和風旅館が素晴らしかった。」と言っていましたし、一昨日官邸を訪ねてこられた渡邊美佐さんからは、エルビス・プレスリーの娘さんのリサ・マリー・プレスリーさんが京都で結婚式を挙げたという話をお聞きしました。
 
 小泉さんはタモリさんの必殺技「髪切ったの?」を炸裂させてましたね(笑)
 
  髪切った?
 
 とかく日本では「ダメだ、ダメだ」と悲観的な見方がよく取り上げられますが、身の回りにあって当たり前になってしまっているものの良さや大切さをもう一度見直して、お互いに良いところをもっと伸ばし、良いものをもっと増やしていくことが大事だと思っています。
 
 昔からの小泉さんの持論ですよね。
 日本人はどうも悲観をして自分を安心させるという悪いクセを持っていますからね。
 でもそれが行き過ぎると、良いモノも本当にダメになってしまいますから、意識の改革も必要でしょう。
 
 景気もようやく明るさが見え始めました。改革を続行して、景気回復を本格的なものにしていきたいと思います。
 
 なにかの記事で、この数値はバブル期の景気を超えて、いざなぎ景気に匹敵するとかなんとか書いてあったのもを見かけました。
 本当にそれはどうなのかはやえには分かりませんが、まぁとにかく良い材料が出てきているのは良いコトでしょう。
 さて昨日もお伝えしましたように、どうも民主党の動きがあやしくなってきました。
 これからの国会後半、どうぞ民主の妨害に負けずにがんばってください。
 やえも議会の健全化に少しでも貢献できるよう、しっかりと見張ってきたいと思います(笑)
 
 
 
 ● さくらの国での微笑みに学ぶ〜インドネシア警察官の日本体験〜
  (インドネシア警察本部鑑識課、大尉 ヘンリー・ブディマン)
 
 (編集部注)日本では、インドネシア警察の若手幹部を日本の交番や駐在所に約2カ月間受け入れ、研修を実施しています。この研修成果を個人的なものに終わらせることなく広く役立たせようと、インドネシアで、昨年12月、「さくらの国での微笑みに学ぶ」と題した1冊の本にまとめられました。本寄稿は、この本に掲載された研修体験者の1人、ヘンリー・ブディマンさんの体験談を要約したものです。
 
 大阪天王寺警察署の駅前交番は、交番の建物が象の形をしていることから、「象交番」と呼ばれています。私は、この交番での研修を通じて将来インドネシア警察に取り入れられるべき教訓を得ました。
 
 はじめまして、やえです。
 おや、大尉さんですか。
 びしっ。
 
 日本の警察官とともに警らした際に体験したことは、警察官が指導に従わない市民に対して決して感情的になったり、ぞんざいな言葉を吐いたりしないということです。
 「感情を抑制できる能力」が高いのだと思いました。交番の勤務員に、どうして我慢できるのかと尋ねたところ、警察学校で「誇りが警察官を創る」と教え込まれたと言う。
 
 え・・・。
 普通だと思うんですが、やっぱり外国ではそうではないのでしょうか。
 別に警察官がえらいというワケではないですからね。
 犯罪を犯してないのにもかかわらず、別に警官なんかに指図されるいわれはありません。
 というか、それでも最初から態度が悪すぎる警官多すぎだと思うんですけどね。
 犯罪者に対して毅然とした態度をとるのは当然のコトですが、そうでない人に対しては、せめて初対面なら敬語を使うのが常識というモノなのではないでしょうか。
 誇りを持つのはいいコトですが、誇りが奢りとなって、警官は市民より上位にしてルールを教えてやる立場なんだと思うのは勘違いも甚だしいワケです。
 やえはよく思うんですが、どうもこの警察学校がおかしいんじゃないかと感じています。
 高い意識を持つために誇りを教えるのは別にいいんですが、それがおかしな方向に行ってしまっているような気がしてならないのです。
 警察こそが日本の治安を守っていると思うのは別にいいコトですが、しかしそれが高じて警官に従うコトこそが治安の安定だと思ってしまうのは、大いなる勘違いでしかありません。
 例えば同じように独自の学校体制がある自衛隊も、やはり自衛隊こそが日本を外国から守っているという自負を教えているワケですが、しかし自衛隊にはそのような奢りはありません。
 むしろ理不尽な「自分が撃たれてから反撃をしなければならない」という政治や国民の無茶な要求にしても、しかしそれを正面から受け止め、実際にそのような場面を想定した訓練すらをもやっているワケです。
 やえはそんな自衛官さん達に対して申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、しかし警察というのは、警官の身を守るためにと言い放ちながら時に警官の身の安全しか考えていないような行動をとってしまうコトが最近ままあったりするワケです。
 厳しいコトを言うようですが、警官なら自分の命を盾にして国民のみを守れと言いたいです。
 それが本来の使命なハズなのですから。
 
 その他にも、「時間厳守」、「市民への声かけや挨拶」、「高いプロ意識の徹底」、剣道や柔道といった武道の教育を通じて一人一人の心に育まれている「さわやかな姿勢、態度」等得られたものは多い。
 
 ヘンリーさんは、是非とも不良警官にならないようになってほしいと願います。
 
 交番や駐在所で行っている住民への身近な活動にも一緒に同行しました。インドネシア警察でも昔からこうした活動は行ってきているにもかかわらず、インドネシアではどうして住民と警察の距離が近くないのだろうか?住民の警察に対する信頼が欠けているのだろうか?やり方のどこが間違っているのだろうか?我々は原則に忠実でないのだろうか?そんな疑問を感じました。
 日本の警察官は、国民への奉仕者として働くことに喜び・幸福感を感じているように見えました。適材適所の原則に基づいて、個人の持っている能力や技能に応じて仕事をしています。いつになれば、我々も彼らのように変われるのだろうか?
 
 ホントですか〜?
 まぁ、事件を起こすのは一部の警官だけなのでしょうけど、それでも体質的な問題は否めませんが、しかしあまおちさんの言葉を借りるなら、普通の警官はいても、素晴らしいと思うような警官にはお目にかかったコトがない気がします。
 もちろんやえはあまおちさんみたいにそんなにしょっちゅう警官と出会う機会もないんですけどね。
 
 改むるに遅きに失することはない!残るは、国民の共感を勝ち得ている世界で一番安全な国と言われる日本警察のシステムを汲み取ることによって、我々すべて、インドネシア警察のすべての警察職員が、国民の信頼を勝ち得るよう切磋琢磨し合う意志を持ち実行することのみだと今は確信しています。
 
 いつになくメルマガで熱くなってしまった気がしますが、ご容赦ください。
 ま、比較するなら日本の警察も素晴らしいと言えるのでしょう。
 ぜひぜひ日本のいいところを学び取っていってほしいと思います。
 
 
 
 [編集後記]
 先週金曜日に民主党の新代表が決定しました。今後、国会論議などにどのような影響があるか注目されていますが、全力で改革を進めて参ります。
 
 こんにちは、じんえん先生。
 民主党は党首が替わってさっそく審議拒否です。
 じんえん先生も大変ですねぇ。
 
 また、一昨日、少子化社会対策推進専門委員会に出席しました。猪口大臣が先頭に立って、有識者の皆さんと、働き方に関わる施策、地域や家族の多様な子育て支援、経済的支援のテーマを中心に議論しておられます。猪口大臣の強い熱意・意気込みが待ったなしの少子化対策の推進力となっています。
 少子化に歯止めをかける基本は、「結婚して、子どもを産み育てるのが自然だと思う社会となること」ではないでしょうか。そのような社会を作るために何をすればいいのか、政府としてできることから着実に行っていきたいと思います。(じんえん)
 
 はい、その通りだと思います。
 少子化をなんとかしようするには、結局は子供を産んでもらわないコトにはどうにもならないワケで、最終的には個人個人の気の持ちようという一番やっかいな部分にかかってしまうコトになります。
 中には将来が安心できる社会を作ることが少子化の対策だと言う人もいますが、しかしそれはやっぱり二次的三次的な要因としかならないんですね。
 例えば、貧しい国の方が出生率は高かったりするワケで、おまけに死亡率も高いワケで、豊かになればイコールで出生率が上がるというコトにはならないワケです。
 やっぱり最後は気の持ちよう。
 どうすればやる気がでるのか、これはなかなか難しい、しかも政治ではかなり難しい課題だと思います。
 気持ち的な問題はむしろマスコミとかの方が誘導しやすいですけどね。
 しかしマスコミは政府が困る方がネタになるワケで、まだまだ突破口が見えない問題だと言えるでしょう。
 
 というワケで、今日は珍しくいろいろ語ったメルマガレビューでした。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、らいおんはーとを応援しています。
 

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平成18年4月15日

 サラリーマン警察

  この前のメルマガでは警察について熱く語ってしまったところ、これがけっこういい感じに反響を頂きまして、気をよくした今日も引き続き警察について語ってみたいと思います。
 と言っても、本来これは<s>毎日のように警官とケンカしている</s>あまおちさんの領分なのですが、まぁいろいろとやえもよく話を聞いてますから、あまおちさんの経験などを踏まえて語ってみたいと思います。
 
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 
 メルマガで書きましたように、いま警察のどこが・なにが一番問題なのかと言うと、これは「警察・警官のサラリーマン化」だとやえは思っています。
 と言うと、サラリーマンの方に失礼かもしれませんが、一応具体的にどういうコトなのかと説明しますと、つまり目の前の仕事だけに奔走し、一番大切な「日本の治安を守る」という使命を忘れているという状態のコトを指し示しています。
 簡単に言うと、「手段と目的を取り違えている」「手段が目的化している」というコトです。
 サラリーマンの方には失礼ですが、これはなんていいましょうか、いわゆる「お役所仕事」という例えと同じような感じでの、サラリーマンという言葉の悪い方の意味ですね。
 
 その警察のサラリーマン化が最も顕著なのが交通取締りなのではないでしょうか。
 よく言われるコトに、スクーター(原動機付き自転車)の30キロ制限という法規制はむしろ危ない、というのがあります。
 やはり自動車等の走行というモノは流れというモノがあるようなので、それを完全に無視する低速走行は、その流れを断ち切り、他の運転者のストレスを高め、また追い越しする場合には余計なリスクを背負わなければならなくなるので危ないワケなんですね。
 運転速度が遅ければ安全だというのは幻想です
 警察はこの妄想にとりつかれ、むしろ大義名分に使っているようなフシがありますが、例えばこちらの方がこのようなコトをおっしゃっていますので引用させていただきますと

 合流のポイントは、「スピードを出すこと」この1点に尽きます。
 もしかして「スピードを出す=危険」とお考えではありませんか?
 たしかに、50キロ制限の道路を100キロで走ったら、危険です。ですが、100キロで流れている道路に、50キロで飛び込むのは、これと同じくらい危険なことなのです。たとえば、高速道路の流れよりもちょっと速い程度まで加速してみましょう。そうすれば、本線を走る車に追突される心配はありません。自分が高速道路を走っている立場だったなら、遅い車が入ってくるのと、速い車が入ってくるのとでは、圧倒的に後者の方が安心です。なにしろ、目の前にスッと入って、そのままどこかにカッとばしていってくれるわけですから。目の前に遅い車がヒョイと入ってきたなら、急ブレーキを踏む羽目になり、これはもう冷や汗モノです。出すべきスピードを出さないのは、安全でもなんでもありません。

 これは高速道路での例えですが、やはり一般道でも同様のコトが言えると思います。
 もちろん30キロ制限の道なら関係ないのでしょうけど、50キロ制限の道を30キロで走られると、普通の自動車からするとストレス以外何者でもなくなるワケです。
 スピードを出すべきところは出し、抑えるべきところは抑える。
 これが自動車等の運転なのですから、その流れをたち切ってしまう30キロ制限は危険なのです。
 むしろスクーターが危険だというのであれば、はじめから存在自体を禁止してしまった方がまだマシなのではないでしょうか。
 
 法と現実が乖離してしまっている例ですね。
 
 似たようなコトに、原動機がついていない自転車、普通の自転車ですね、これもあります。
 というのも、法的には自転車も車両扱い、スクーターも自転車なワケですが、ですから、本来なら自転車も車道を走らなければ道路交通法違反になってしまうんですね。
 しかし実際にはこれを取り締まるコトはまずないと言ってもいいでしょう。
 それはそうです。
 自転車が自動車等と同じ車道に走られたら危険きわまりないでしょう。
 だけど法的に言えば自転車も車両ですし、そもそも50キロ制限の道で10キロで走ってはならないというコトは厳密にはないワケで、この原則論で言えばやはり自転車は車道を走らなければならないハズなのです。
 しかし現実にはそんな危険なコトをする自転車は少数ですし、そもそも警察もそこまでは取り締まらないワケで、つまりこれは完全にこれは法が本末転倒に陥ってしまっているワケです
 本来は、どうすれば歩行者も車両も安全に移動が出来るかというコトをまずなによりも第一に考えなければならないハズなのですから、これは早く現実に即したルールに変えなければならないでしょう。
 
 まぁこれらは法律で決まっているので警察だけに責任を求めるのもアレですが、ただこれを法改正するとしたら、議員立法以外では警察庁が立案すべきコトですから、大きな部分では警察の責任だと言えるでしょう。
 しかも、警察というのは、この現実的な方のルールを完全に無視して“安全に走行しているスクーター”を法律違反でよく捕まえていたりします。
 これはむしろ危険を増している行為と言えてしまうのではないでしょうか。
 もちろん警察という存在は法も守らなければならない存在ではありますが、しかしと言うのであれば、スクーターを機械的に30キロ以上出せないように規制するか、スクーター専用車両を作るか、それとももしくはよほど危険な走行をしているスクーター以外は取り締まらないか、どっちかにハッキリさせるべきでしょう。
 今の状態というのは中途半端な状態であり、一番危険な状態と言えるでしょう。
 こんなコトをしているから、警察は点数稼ぎのためにしかやっていないと言われるのです。
 
 交通取締りは最も手段が目的化してしまっている例です。
 春の交通安全期間なんかでよく見かけますが、白バイが交差点等の車道から死角の所に潜んでいて、違反者を見つけたらいきなり表れて捕まえる、というコトをよくしています。
 しかしこれもかなり本末転倒、手段が目的化してしまっている例なんですね。
 というのも、ではなぜ交通取締りをするのかと言えば、それは交通事故を減らすためです。
 なにはともあれ交通事故が減れば警察としては本願成就するワケです。
 しかしですね、それなら、警官は姿なんか隠さず、はじめから堂々と道の真ん中当たりにでも立っていればいいハズなのです
 警官がいれば当然運転は慎重になります。
 多少流れが悪くなろうとも、捕まるよりはマシだとスピードも全体的に落ちます。
 これで事故は減りますよね。
 というより、コソコソ隠れて捕まえるよりも、確実に事故の減る数は多くなるでしょう
 それなのに警官は姿の見えないように潜んで、違反者を見つけたら嬉々としてそれを追っかけて、切符を切るワケです。
 こんなコトをしているから、警察は点数稼ぎのためにしかやっていないと言われるのです。
 
 今の日本の警察というのは、こういう目の前の仕事ばかりに奔走してしまっているのではないでしょうか。
 もしくは、もはやそれが常識にまで、目の前の仕事さえしていれば事故が減る、日本の治安は守られると信じ切ってしまっているかです。
 この場合、もはや手遅れなぐらい手段が目的化してしまっていると言わざるを得ません。
 
 しかし本来は、日本の治安を守るためには何をしたらいいのだろうか、というコトを考えるのが筋であり、何をしたらいいのかっていう部分は、はじめに決まっているモノでは無いのです。
 
 栃木の事件だって、桶川のストーカーの事件だって、もちろん他にも理由がありそうですが、やはり一番にあるのは警官の「問題解決のためには何をすべきなのか」という考え方ではなく、「目の前に課題が出されなかった」から動かなかったのではないでしょうか。
 目の前に出された課題は無難に出来ても、発展問題ができないという、まさにサラリーマン化という現象だと言えるでしょう。
 
 なぜ日本の警察はここまでになってしまっているのでしょうか。
 原因の一つとしては、やはり公務員であり競争相手もいなくて目の前の仕事だけしていればとりあえず定年までは働いていけるからというのがあるのでしょう。
 ですからなるべく無難に問題を起こさないように、つまり全てが後手後手にまわっていってしまうワケです。
 また、それだけに自分の命を張ってまで国民を助けようとは思わないワケですね。
 まさに悪い意味でのサラリーマン化してしまっているのです。
 
 ですからこれらを変えるためには意識を変えるしかないとも言えるでしょう。
 しかし今の制度ではかなり難しいコトのように思えてなりません。
 困ったモノです。
 
 現職の警官さんとかいたら実のところのお話聞いてみたいところです。
 

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