最近やっきにテレビに出ている民主党の幹事長ぽっぽ鳩山先生が、安倍さんの退陣理由のひとつである健康問題について「キチンと自身の口で説明しなかったのは外国への誤解を生んで迷惑を掛けている」と言っていました。
ええと、民主党はテロ特措法について、外国の迷惑など一切考えず、党利党略だけで反対しているクセに、どの口でその様なコトを言うのでしょうか。
この前も言いましたように、テロ特措法は9.11を起因としたアフガニスタン戦争に関する法律であり、この戦争にはイラク戦争には反対しているフランスもドイツをはじめ、とても多くの国が参加している戦争です。
外国のコトを考えるのであれば、まずはここを考えるべきなのではないでしょうか。
まして民主党小沢代表の反対理由が「国会承認がない」です。
もう何が何だかわけわかりませんね。
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
ちょっと気になるコトがありますので、一言申し上げます。
なんだか世論調査で麻生先生閣下より福田さんの方が支持率が高いコトに関して、一部では、特にネットや保守系の方からクレームがあがっているようです。
この世論調査はね〜。ちょっと空恐ろしい感じが・・。というのはね。福田さん、この間までみんな人気がなくて誰も注目していなかった訳で、麻生さんの方が明らかに人気がある。
テレビで福田さんが優位だということを、ずっとインフォメーションし始めるとこれだけ世論が動いてしまうってのはね。ちょっと、空恐ろしい感じが私はしますけどね。
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あるローカルテレビ番組で評論家の宮崎哲弥さんの言葉です。
つまり、テレビや新聞なんかで「自民党議員の間では福田支持が多数」という報道が多くなされたので、国民の雰囲気もいつの間にか福田支持に寄ってしまい、いつの間にか今のような状況が作られてしまった、という話です。
しかしやえは、これはちょっと強引すぎる論だと思います。
最近当サイトでは散々安倍下ろしの空気を気持ち悪いと表現し、国民の政治意識の低さを嘆き批判してきました。
そしてマスコミにいとも簡単に乗せられてしまった体質も強く批判してきたつもりです。
しかしさすがに今回のこれは、その構図とは違うのではないかと思います。
安倍下ろしの時は、時には事実を隠し、時にはウソまで混ぜながら、マスコミが主体性を持って安倍はダメだと明確に主張していました。
しかし今回はそうでなく、本当の事実をそのまま伝えていただけです。
もし本当に国会議員の動向だけで世論まで変わるのであれば、では小泉さんが初めて総裁になったときのあのフィーバーはなんだったのか説明がつきません。
あの時のマスコミは完全に橋本龍太郎さんが総裁に当選すると確信していて、小泉さんなんて泡沫候補であり、誰も見向きもしませんでした。
ですから総裁公約では「靖国参拝」を小泉さんは言っていましたが、最初はだれもこれに注目する人はいなかったのが事実です。
つまり、今の麻生さんよりも、当時の小泉さんは扱いが低かったのです。
ですから、もし国会議員の動向と、それを大きく報道するコトが国民世論まで影響するというのであれば、当時の小泉劇場第0幕とも言えるあの大騒動は説明がつかなくなってしまいます。
それとも、当時に比べて国民は格段におバカに・・・いえ、騙されやすくなったという主張なのでしょうか。
やえはそれは全否定はしませんが、でもさすがに国会議員の動向だけで世論の全てが決まってしまうほど末期にまでは行ってないと思っています。
選挙用語に「アナウンス効果」というモノがありますが、その効果の一つに、圧倒的有利と伝えられてしまった候補は苦戦や逆転されてしまう、というモノがあります。
これは、有利とされた方の陣営が油断し「自分は入れなくても大丈夫だ」という心理が働き、また不利とされた陣営は一層力を入れ「自分が入れなければ負ける」という心理が働くコトによって、そのような現象が起こるコトを指します。
よって、もし影響が出るならむしろ逆方向、つまり麻生さんに有利になるような結果がでるハズです。
これが、議員票がわりと拮抗しているのであればまた別のアナウンス効果が見られるかもしれませんが、今回のようなわりと圧倒的な差への報道であれば、さらにそれを助長するような効果が表れるとはちょっと思えないのです
またあわせて、この選挙にどれだけ主体的に考えられるのかというコトを考えたら、さらに国民煽動論は難しいのではないかと思います。
どういうコトかと言いますと、もし直接的に投票者にメリットが出るのであれば、「勝ち馬に乗ろう」という意識が働き、投票行動に影響が出るコトもあると言えるワケで、これは実際議員さんの間では少なからず影響が出ているのでしょうけど、しかし今回の選挙は、国民にはそこまで今回の選挙にのめり込む理由がありませんので、報道が影響しているとは言いにくいワケです。
公的な選挙、衆参の選挙や、地方選挙ならなおさらですが、その場合には当事者意識が強く働き、「この人いれれば自分が利益を得られる」と感じ、様々な外部の情報に左右されてしまいます。
しかし今回の選挙は、自民党だけの選挙であり、また総裁選は議員投票の方が遙かに結果に大きく左右されるという変則的な選挙であり、「自分の一票」を強く意識しにくい選挙ですので、自分がこっちに投票した方が有利になるという思いが働きにくいワケであり、他人の投票行動が自分の投票行動に影響しづらいワケです。
まして今回は党員投票は正式には行われないワケですし、さらに言えば世論調査は自民党籍を持っていない、つまり投票権のない人にまで調査の対象としているワケなのですから、自分の力が結果に反映すると思いづらく、党籍を持っていない人は100%結果に影響されませんしね、結果的に自分の気持ちが素直に投票行動に表れやすいと言えるのです。
さらに言えば、今回の世論調査は第一回目のものと言え、なおさら他人の結果は自分の行動に影響なく結果が出ていると言えるでしょう。
福田さんは、決して知名度の低い人ではありません。
前回の総裁選、いわゆる「麻垣康三」の時には、むしろ「安倍か福田か」と言われたぐらいピックアップされたワケですし、また福田さんの人となりは官房長官時代に広く知られていますので、「あまり知られていなかった人をマスコミの報道によって認知され支持率が上がってしまう効果が出てしまった」とも言いにくいでしょう。
あの飄々とした態度、そして歴代最長在位期間を持つ実績からして、安定感などを評価されて今の高支持率に繋がっているのは納得できるコトだとやえは思います。
確かにやえは安倍さんが辞めると表明された直後は麻生さんが新総裁になると思っていました。
しかしそれは、他の人が立候補するとは思っていなかったからです。
今回は緊急事態というコトで選挙自体行われずに当時幹事長だった麻生さんにそのまま継承される形になると思っていたからです。
だけどやえの予想は外れ、キチンと選挙をすると決まり、そしてこれも予想外なコトに福田さんが立候補すると事態は急変したワケです。
こうなっては、その前の予想など全く意味を成しません。
最初に紹介した宮崎さんの「この間までみんな人気がなくて誰も注目していなかった訳で」という言葉は、それは福田さんが立候補すると表明する前の雰囲気のコトを指しているワケで、今の調査の結果をそれと比べるのは適切ではありません。
福田さんの立候補それ自体を報道されないのであれば確かに麻生さんが有利になっていた可能性は強いですが、さすがにそれはどうかと思いますよね。
麻生さんが不利になって悔しいのは分かりますが、なんでもかんでも陰謀論で片づけてしまうのはいただけません。
また、残念ながらまだまだネットは一般とは世論が多少乖離しているというのも事実なのであり、それは自覚する必要があると思います。
ただひとつだけ言えば、選挙はマスコミの報道によって影響を受けるモノであるのは確かです。
確かなので、やえはむしろ選挙報道は全面的に禁止した方がいいと思っています。
これは以前にも更新で書いたコトがあります。
もし本当に政治を良くしたいと思うのであれば、報道がなくても自分で考え自分で投票を決めるでしょうから、報道はむしろ邪魔なだけだと思っています。
ですから、選挙に関する報道は一切禁止するという意見であれば、やえは賛成したいと思っています。
ただ今回の選挙は、自民党の総裁を決めるという選挙であり、公的選挙でないので、ここまでを法律で縛るというのはなかなか難しいとは思いますが。
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