今日は、あるおバカさんをご紹介したいと思います。
と言っても、ちょっと時期を過ぎてしまった感があるんですが、それもすべて民主党と永田議員がおもしろすぎたんで時機を逸してしまいました。
民主党には謝罪とば
右も左も逝ってよし!!
バーチャネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
で、このおバカさんは、お金をもらってスポーツに関するコラム等を書いている、プロのスポーツジャーナリストなのですが、あろうことか、やえが前々から大好きだと公言してきたカーリングを「(NHKは)カーリングを延々と流している神経はどうしたのか」と全否定してしまっていますので、これを取り上げたいと思います。
そのおバカさんの名は「武田 薫」と言います。
いろいろなところで情報を集めたところ、どうも前々から電波系と名高い人のようで、特に野球原理主義で、野球以外はスポーツではないと言わんばかりの人のようなのです。
というワケで、この曰く付きのおバカさんを、今日は徹底的に批判していきたいと思います。
まずは記事引用です。(現在は別の記事によって隠匿されてしまいました)
夜はトリノ・オリンピックを観た。トリノは、スノボーのクロスとかスケートのパシュートなど新種目が面白かった。スキーの滑降種目もスリリングで興奮するが、不満はNHKである。カーリングを延々と流している神経はどうしたのか。ジャパン・コンソーシアムはシドニーから5大会で総額632億円の放映権料をIOCに払い、その70%がNHKの負担だ。カーリングを見るために、そんな大金を払ったのか? メダルを見たいために放映しているのか? 昔のNHK運動部はもう少し主張があった。公共放送、せめて報知新聞写真部のような一貫性があっても……ま、そこまで持ち上げる意味はないか。(武田薫のフジテレビ・スポーツコラム)
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これだけでは「せめて報知新聞写真部のような一貫性があっても」がよく分からないと思いますが、この報知新聞の一貫性とは「いまは大部分がオートフォーカスを開発したキャノンに切り替えたが、一貫してキャノンを使い続けてきたのが報知新聞一社だった」という、報道体制とは何ら関係のない、むしろやえのような十四歳には全然わかんな〜い大人の事情についてだったりしています。
はい、もうこれだけでこのおバカさんがどれだけおバカなのか、だいたい理解していただいたかと思います。
では、本題のカーリングについてです。
このおバカさんは、つまり「カーリングなんていうくだらないモノに、NHKという受信料を法律で義務づけて払わせている公共放送が放送するコトなんてけしからん」と言っているワケです。
と書くとまだマシに見えてくるところがスゴイところで、この記者の言葉をそのまま引用しても
・カーリングを延々と流している神経はどうしたのか
・カーリングを見るために、そんな大金を払ったのか?
・メダルを見たいために放映しているのか?
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と、罵詈雑言のオンパレードです。
まず、ものすごい勘違いが「メダルを見たいために放映しているのか?」です。
つまりこれは裏を返せば「メダルがとれる競技でないと放送する価値はない」と言っているワケです。
とんでもないおバカな自己中発言です。
そのスポーツが楽しいか楽しくないかは、勝つか負けるかだけが要素では決してありません。
勝率だけならどう考えても野球の方がサッカーよりも高いでしょうけど、日本代表戦の人気で言えば、このおバカさんは悔しくて悔しくて仕方ないのでしょうけど、どう考えてもサッカーの方が上です。
また、日本のメダルの数で言えば、これまでのトータルでは確かレスリングが一番多いハズなのですが、残念ながらレスリングが日本で一番人気のあるスポーツとは言い難いでしょう。
このように、「勝つスポーツ=楽しい(と思う人が多い)スポーツ」ではないというのは、言うまでもないコトなのです。
しかし、このおバカさんは「メダルを見たいために放映しているのか?」とメダル原理主義を訴えます。
では聞きますが、アナタが所属しているフジテレビは、必ずメダルを取っている競技だけを放送してきたというのでしょうか?
そもそもカーリングだってメダルの可能性は十分にありました。
最終戦は残念ながら負けましたが、これに勝っていれば準決勝に勝ち上がれていた可能性はあったワケで、そうなればメダルも目前なワケですから、決してメダルが低い競技ではなかったと言えるでしょう。
それとも、フジテレビと武田おバカさんは、メダルが取れる競技が事前に分かるエスパーさんなのでしょうか。
それはぜひ競馬記者に転向されるコトをお勧めします。
このおバカさんはフジテレビの所属のようですから、「他の放送局なんて商売敵だ、我が社だけが正当なるジャーナリストだ」と思っておられるコトはとても愛社精神にあふれていて結構だと思いますが、しかし残念ながらNHKという公共放送の意味をこのおバカさんは完全にはき違えています。
いくら報道の社であり、テレビ局とは言えども、所詮はどこまで行っても民間利益追求業者です。
スポンサーの納得のいくような番組作りを避けられない運命にテレビ局があるというのは、冒頭のカメラの“大人の事情”を知っているようなおバカさんの方がよく理解していらっしゃると思います。
もしカーリングに魅力を感じず、視聴率が取れないからという理由でフジテレビや民放がそれを放送しないというのであれば、それは仕方のないコトでしょう。
それを責めようとはやえは思いません。
しかし公共放送とは、ある意味それを超えたところにある存在です。
ただの市場原理だけでない、商売根性だけでない理由で番組を作るコトのできる組織です。
ですから、むしろ「民放が放送しないからこそNHKが放送する」という大きな理由が、NHKにはあるのではないでしょうか。
このおバカさんも、敢えてNHKを「公共放送」と言っているコトからも、NHKの民放にはない公共的な役割があるというのは理解してあるハズなのですが、そしかしれがどうして民放と同じ市場原理主義で考えてしまっているのか、全く理解に苦しみます。
もしくは愛社精神が有り余りすぎて、フジテレビこそテレビ局の鏡だと、唯一神だと思っているのでしょうか。
ご立派です。
しかしそれにしても、このおバカさんは恥知らずというか、かなりの恩知らずです。
ジャパン・コンソーシアムはシドニーから5大会で総額632億円の放映権料をIOCに払い、その70%がNHKの負担だ。
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ジャパン・コンソーシアムというのは、NHKと民放とが枠組みを超えて共同で番組を制作するコトなのですが、なんとその出資比率はNHKが7割だというのです。
民放のキー局は、テレビ東京を併せても5局であるのですから、一社あたりの比率を考えるならば、NHK7に対しておそらくフジテレビは1.66…でしかありません。
この巨大な出資差があるのにも関わらず、さらにNHKは“人気のない”“つまらない”カーリングを放送して“あげた”のにも関わらず、このおバカさんはあの言いぶりです。
こんな恩知らずはないのではないでしょうか。
常識的な日本人の言動とは全く思えません。
こんなおバカさんが海外で日本の記者として活動していると思うと、薄ら寒い思いがしてしまいます。
普段は全くと言っていいほど注目されない競技が、4年に一度のスポーツの祭典の時だけでも日本中から注目されるようにテレビ放送をするというコトは、これからの日本のスポーツにとってもとても意義深いモノです。
そしてその注目されないからこそ、市場原理だけではない価値観と使命を持っているNHKがその任にあたるのは、半ば当然のコトとも言えるのではないでしょうか。
普段はエラそうに「国民の知る権利のために」とか言いながら、しかしスポンサーの意向しか聞けない民放には、確実に存在する「カーリングを見たい」という国民の小さな声には、決して応えようとしません。
だからこそ、これをカバーするときのためにNHKがあるのではないでしょうか。
だからこそ、NHKは法律によって義務的に受信料を払わせるようにしているのではないでしょうか。
このおバカさんには、目に見えぬしかし確実に存在する小さき国民の声なんてどうでもいいんでしょうね。
ただ自分が好きなスポーツだけを褒め称えるコトだけが喜びなのでしょう。
そしてそれがジャーナリストの使命だと思っているのでしょう。
バカですね。
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