この前のフリートークの時には、たくさんの拍手を頂きましてありがとうございましたー。
かなり好評だったみたいなので、また機会がありましたら(=ネタがつきましたら)フリートークしたいと思います。
ま、まぁ、真面目な話、2週間に一回ぐらいの割合で入れてみてもいいかもしれませんね。
堅い話ばかりだと、頭もリボンも硬くなっちゃいますからね。
右も左も逝ってよし!!
バーチャルネット思想アイドルのやえです。
おはろーございます。
今日から学校ですっ。
さて。
今や右も左も陰謀論が言論の中心で叫ばれています。
アカ方面からは共産党が大敗しているのは反共の陰謀があるからだと主張し、サヨク方面からは政府と右翼が結託し日本をドンドン右傾化させようとしている陰謀が進められていると主張し、親米保守の代表格である西尾幹二先生は二回目の小泉訪朝で小泉さんがジョンイルに恫喝されたという「空白の10分」があったと陰謀説を唱え、反米保守の代表格である小林よしりん先生は自作自演説や自己責任論は責任逃れするために政府が陰謀をめぐらせたんだと主張しています。
みんな陰謀大好きっ子になっちゃっています。
どうしてこんなコトになっちゃったんでしょうか。
陰謀論なんていうものは、UFOの存在をアメリカ政府が隠しているとか、唯一ネ申様がご降臨されて信者以外を地獄の業火に焼いてしまうんだとかのような、現実を正面から見きれていない夢見がちな子供のフィクションじみたおとぎ話でしかないと、日本人はとっくに卒業していると思っていました。
バブルの頃の浮かれた世迷い言でしかないともう理解していると思っていました。
これはどういうコトでしょうか。
と、考えていると、ふとあるサイトさんの一文を見て、なんだか理解出来たような気がしたんです。
私が問題としているのは、韓国に対する報道に大きな偏りが見られることです。それについては下記の記事等で触れています。
・報道されない沈没事故
・韓国船衝突事件の偏向報道まとめ
・考察 安企部(KCIA)の対日マスコミ工作
・朝鮮について間違うと強制講習
このように報道に偏りがある以上、何らかの圧力が存在すると考えるのが自然で、マスコミを左右する程の圧力があるとしたら、それはその他のさまざまな機関にも同様にあるだろうと推測しました。(「圏外からひとこと」さんより1/16分)
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前後の文章を切りすぎるとなんのことやらサッパリになりますので箇条書きの部分も引用させてもらったのですが、重要なのはこの部分です。
「このように報道に偏りがある以上、何らかの圧力が存在すると考えるのが自然で」
この一文は、普段は賛否両論様々な意見が乱立しているこの世の中がある一方方向に強く傾いた時、「圧力があった」と“自然に”解釈してしまう、という意味ですよね。
もちろん「圧力がどうこう」という趣旨の文章でないので、そういう風に意図して書いたモノのではないと思うのですが、しかしそれが逆に「世の中が隔たりがある場合には圧力が存在した」と考えるのが一般的なんだと証明していることになっていると言えるでしょう。
人は、通常でない異常な状態を目の当たりにした時、その異常な状態をなんとか説明したいと願うのです。
異常なんだから何か理由があるハズだと、そうしないと納得出来ないと。
そういう心の葛藤から逃れ、納得を得ようとした時、人はとても分かりやすいシンプルな答えについつい安易に逃げてしまうようなのです。
最もシンプルで分かりやすい答えとは、すなわち、ひとつの「悪」です。
悪を仕立てる、つまり「陰謀」という、誰もが悪と納得出来るヒールを仕立てることにより、その悪に全ての責任を押しつけて心の平穏である納得を得ようとする行為が「陰謀論」なのです。
確かに、「ある巨大な組織がその流れを誘導した」としてしまえば、個人では想像出来ないような大きな異常な流れでも、さらに大きな組織が関わっていた(としている)のですから、それは簡単に納得できちゃいますからね。
しかし現実はそんなシンプルなモノではありません。
先程引用させていただいた文章も、いかにも韓国政府が主導で箇条書きされた事柄を陰謀したかのような感じで書かれていますが、実際のところそうではないでしょう。
実際は、色々な人の様々な思惑が絡み合った結果だと思います。
なぜ韓国の報道が大きく傾いているのかと言えば
・そもそも国家アイディンティティを得るために政府が反日教育をしていた結果の国民への反日思想の浸透
・中国と日本という大国に挟まれた中でプライドを保つために、必要以上に攻撃的になってしまう朝鮮人の気質
・現代においても、反日を掲げれば選挙に勝てるという、政治家の思惑
・韓国に限らず公安局というのは敵があって存在出来る組織なので、敵を得るために必要以上に煽るという性格
・それらをベースとした上で、反日記事を書けば韓国マスコミは売れるという商業的な理由
・それと同じ理由ですが、韓国知識人も愛国的反日思想を唱えれば本が売れる
・以上のことから、沈没事故を報道しても「ウケない」「売れない」ので、報道しなかった、もしくはごく小さくしか報道されなかった
このような様々な理由が考えられると思います。
もちろん政府、というか政治家の思惑もあるコトはありますので、権力の陰謀が無いとは言えなくもありませんが、それは要因のタダのひとつに過ぎず、仮にもし権力の陰謀だけが動いたところでこのように大きな流れにはなっていなかったでしょう。
日本人からすれば、「なぜこの事件(沈没事件)を大きく取り扱わないのか」と不思議に思うでしょうが、しかしどこの国のマスコミも考えているコトは一緒で、「売れるかどうか」というコトが最も大きな行動理由なのです。
今でこそ日本では国是となった拉致問題ですが、ちょっと前までほとんど報道されなかったという事実は言うまでもないコトですよね。
報道しても当時は拉致問題なんて誰も見向きもしなかったですから、マスコミも売れないという理由で報道しなかったのです。
結局マスコミにとって報道するかどうかという価値基準は、国民にとって大切なコトかどうかではなく、売れるかどうかなのです。
このように、韓国の報道ひとつとっても、マスコミの在り方や考え方、政府の思惑や、国民感情、民族的気質など、様々な要因があることが、冷静に分析すれば分かります。
決して「どこにあるか分からない悪の秘密結社」なんていう、日曜の朝にやっている子供向けの特撮番組のような陰謀組織があるワケではありません。
3バカに対する自作自演説・自己責任論も同じコトです。
今までやえは散々言ってきましたから、繰り返しになるので詳しくは言いませんが、世論が爆発したのは様々な要因により世論に爆発が起きる下地が作られたからこそ、あのような異常な大批判が起きたのです。
今一生懸命政府の陰謀説を唱えている人がいますが、そういう人って、つまり日本人はたった一つの組織程度なんかにコロッと洗脳されてしまう大バカな国民でしかないとバカにしているのです。
そしてそれと同時に、陰謀説を唱えないと自分を納得させることが出来ない、理由をちゃんと分析することが出来ないと告白しているのと同じコトなのです。
なんて言いましょうか、陰謀論を真面目に語っている方を見ると、高そうなスーツを着て上品なお髭を蓄えている紳士なおじ様がデパートの屋上でやっている子供向けアクションショー会場で周囲の目を気にせず周りの子供よりも一番張り切って一生懸命ヒーローに声援を送っている姿を見てしまった時のような、こちらの方が恥ずかしくなってしまう気持ちになっちゃいますから、もう大人になりましょうと言いたくなっちゃいます。
陰謀論なんてUFOのお話だけにしませんか?
バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、陰謀論を応援しません。
9月2日追記
一行でご指摘があったのですが、確かにやえが「日本国内の韓国報道」に対する文章を、「韓国での日本報道」と勘違いしていました。
本来なら本文を訂正すべきだと思うのですが、それにかかる文章と、それがなくても問題がない文章が混在していて、ほとんど1から書き直さないと文章としておかしいことになりそうなので、このような形でご了承願いたいと思います。
引用文と韓国の報道は、因果関係がないだけで、それだけを見れば間違ったコトでは無いと思いますし。
で、引用文を受けての説明ですけど、これはもう「拉致問題に対する過去の報道」で全てが説明出来てしまいます。
当時マスコミが報道しなかったのは政府の陰謀があったワケではありませんね。
むしろ社会党とか野党の方が「問題にすることを問題」にしていたワケですし、朝鮮総連の過剰な抗議もありましたし、なにより「朝鮮の話題をタブー視する空気が日本国内を支配していた」というコトが一番大きな原因です。
この問題を語る時にやえはいつも言っていますが、これは日本国民全員の責任です。
政府の陰謀とかそういう風に言うのは、自分が知らなかった罪、知ろうとしなかった罪から目をそらしていることに他なりません。
というワケで、やえが勘違いしていたことをここに深くお詫び申し上げまして、でも陰謀論はやめましょうね、という結論で締めたいと思います。
ごめんなさい。
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